JPH06119083A - 電子機器の冷却装置 - Google Patents

電子機器の冷却装置

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Publication number
JPH06119083A
JPH06119083A JP4268827A JP26882792A JPH06119083A JP H06119083 A JPH06119083 A JP H06119083A JP 4268827 A JP4268827 A JP 4268827A JP 26882792 A JP26882792 A JP 26882792A JP H06119083 A JPH06119083 A JP H06119083A
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JP
Japan
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cooling
temperature
high heat
heat generation
evaporator
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Application number
JP4268827A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadao Shinda
貞夫 慎田
Masao Takanohashi
正夫 高野橋
Tetsuo Makino
哲男 牧野
Takanobu Sawagashira
孝信 沢頭
Nobuyuki Hosoya
信之 細谷
Hiroshi Hamaguchi
弘志 浜口
Yoshiaki Ukiya
義明 浮谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Computer Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Computer Engineering Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、閉ループの冷凍サイクルを持つ、断
熱された小部屋内に、高発熱部分(CPUボード等の高
発熱印刷ユニット)をだけを収容して、内部の温度を霜
が付かない0〜10[℃]の低温域にコントロールする
ように冷凍サイクルを運転し冷却することを特徴とす
る。 【構成】蒸発器4、凝縮器5、コンプレッサ6、及びキ
ャピラリをもつ冷凍サイクルと、高発熱印刷ユニット
(CPUボード)2を実装するスロットをもつ断熱構造
の小部屋1aと、蒸発器4を通過した冷風をCPUボー
ド2に送る内部冷却ファン3と、CPUボード2の交換
時に内部温度を上げて結露を防止するヒータ8とを備
え、これら各要素を単一筐体内部に収容して冷却ユニッ
ト1を構成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば高発熱のIC、
GA(ゲートアレイ)等、高発熱部品を搭載した電子計
算機等の電子機器に適用される電子機器の冷却装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】
[従来の技術その1]従来、例えばCPUボード等の高
密度、高発熱のICを実装した高発熱印刷ユニットを備
えた電子機器の冷却には、角形ファン、クロスフローフ
ァン、ブロアーなどによる強制空冷方式、あるいは、水
やフロン、液体窒素などの冷媒を使用する液冷方式が採
用されていた。
【0003】ここで、一般の事務所環境等に設置する電
子機器を対象としたとき、その設置環境を考慮して低騒
音、省スペース化が要求される。
【0004】しかしながら、上記した強制空冷機構に於
いては、高発熱高密度化への対応にファンの風速を増す
しかなく、従って風切り音などの騒音が大きくなってし
まうという問題があった。
【0005】また、液冷方式では、装置本体とは別に液
を流すための配管等が必要となり、筐体が自立形ではな
くなり、システムが大型化して大きな設置スペースが必
要になるという問題があった。
【0006】[従来の技術その2]従来、強制冷却が必
要な半導体装置を実装したシステム(使用している半導
体のジャンクション温度が、自然冷却だけではICの許
容温度範囲を超えてしまうシステム)では、周囲温度が
最高(許容限界)のときで、かつそのICが最大の電力
を消費している場合を考慮して冷却システムの能力を設
定していた。特に、近年では処理速度の増大及び高密度
化に伴い、ICの単位表面積当りの電力消費は増大の一
途をたどっている。又、一般のオフィス等に於いては、
システムが空調された部屋で稼働されているため、上記
したような高発熱ICを実装した機器の周囲温度はそれ
程高くはない。
【0007】[従来の技術その3]従来、コンピュータ
機器に於ける高発熱IC等の発熱体を冷却する冷却装置
に於いて、発熱体を冷却風そのものの温度を下げて冷却
する場合、冷却風の温度(発熱体の周囲温度)を下げる
ために(実際に冷却風が得られるまでに)、ある程度大
きな時間を要している。その温度低下時間(実際に冷却
風が得られるまでの時間)と発熱体の温度上昇時間との
関係により、温度を低下させるための能力を大きくした
り、発熱体(システム)のパワーオンを待機させる必要
がある。
【0008】[従来の技術その4]従来、高速度を必要
とする次世代のコンピュータには、当然ながら高速のL
SIやGA(ゲートアレイ)等を必要とする。ところ
が、この種LSIやGA等は内部配線等が高密度になる
ため、発熱量が非常に大きい(従来のICの5〜10倍
程度)。この種LSIやGA等は、高温(例えば、10
0℃以上)になるとディレイ時間が大きくなり、強いて
は故障、破壊等を招く。
【0009】コンピュータ機器では、グレードや仕様等
によって筐体内に収容する回路基板の数が違ってくる。
即ち発熱体であるLSIやGA等の数が違ってくるた
め、筐体内の発熱量が違ってくる。しかしながら従来の
この種冷却装置に於いてはこのような筐体内の発熱量の
違いにより冷却能力を自動的にコントロールする有効な
手段を備えていなかった。
【0010】[従来の技術その5]従来、電子機器の冷
却には軸流ファン、クロスフローファン、シロッコブロ
アーなどによる強制空冷方式、あるいは、水やフロン、
液体窒素などの冷媒を使用する液冷方式が多く採用され
ていた。
【0011】ここで、一般の事務所環境に設置する機器
に於いては、人と機器とが共通のフロアに混在すること
から、低騒音化、省スペース化等が要求される。
【0012】そこで、上記した強制空冷方式、液冷方式
等に代わる冷凍サイクル応用の冷却装置が考えられる
が、この際は、冷却に伴う結露の回避、及び冷却能力の
最適化等が大きな問題となる。
【0013】尚、通常、一般のオフィス等に於いては、
システムが空調された部屋で稼働されているため、上記
したような高発熱ICを実装した機器の周囲温度はそれ
程高くはない。
【0014】[従来の技術その6]従来、電子機器の冷
却には軸流ファン、クロスフローファン、シロッコブロ
アーなどによる強制空冷方式、あるいは、水やフロン、
液体窒素などの冷媒を使用する液冷方式が多く採用され
ていた。
【0015】ここで、一般の事務所環境に設置する機器
に於いては、人と機器とが共通のフロアに混在すること
から、低騒音化、省スペース化等が要求される。
【0016】そこで、上記した強制空冷方式、液冷方式
等に代わる冷凍サイクル応用の冷却装置が考えられる
が、この際は、冷却に伴う結露の回避、冷却能力の最適
化等に加えて、内部回路基板の点検、交換等が容易な機
構が要求される。
【0017】[従来の技術その7]従来、電子機器の冷
却には、軸流ファン、クロスフローファン、シロッコブ
ロアーなどによる強制空冷方式、あるいは、水やフロ
ン、液体窒素などの冷媒を使用する液冷方式が多く採用
されているが、これに代わる冷凍サイクル応用の冷却装
置に於いては、低温冷却庫の点検、修理の際の扉解放時
の結露を防止するための有効かつ実用的で迅速な対応が
可能な機構が必要とされる。
【0018】[従来の技術その8]従来、電子機器の冷
却には軸流ファン、クロスフローファン、シロッコブロ
アーなどによる強制空冷方式、あるいは、水やフロン、
液体窒素などの冷媒を使用する液冷方式が多く採用され
ているが、これに代わる冷凍サイクル応用の冷却装置に
於いては、凝縮器からの2次放熱を強制空冷ファン(図
1符号7参照)に頼らざるを得ないのが現実である。
尚、一般のオフィス等に於いては、システムが空調され
た部屋で稼働されているため、上記したような高発熱I
Cを実装した機器の周囲温度はそれ程高くはない。
【0019】[従来の技術その9]従来、電子機器の冷
却には軸流ファン、クロスフローファン、シロッコブロ
アーなどによる強制空冷方式、あるいは、水やフロン、
液体窒素などの冷媒を使用する液冷方式が多く採用され
ているが、これに代わる冷凍サイクル応用の冷却装置に
おいては、凝縮器からの2次放熱を、通常、強制空冷フ
ァンに頼らざるを得ないのが現実である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
[課題その1]上記したように、従来の強制空冷では、
高発熱密度化への対応に風速を増すしかなく、風切り音
などの騒音が大きくなってしまうという問題があった。
【0021】また、液冷方式では、装置とは別に液を流
すための配管等が必要となり、筐体が自立形では無くな
り、システムが大型化して大きな設置スペースが必要に
なるという問題があった。
【0022】本発明は上記実情に鑑みなされたもので、
事務所環境の狭いスペースに容易に設置でき、高発熱高
密度な装置を効率よく冷却できるとともに、低騒音で、
かつ特別な付加装置や付帯工事が不要な電子機器の冷却
装置を提供することを目的とする。
【0023】[課題その2]上記したように、従来で
は、強制冷却が必要な半導体装置を実装したシステム
(使用している半導体のジャンクション温度が、自然冷
却だけではICの許容温度範囲を超えてしまうシステ
ム)では、周囲温度が最高(許容限界)のときで、かつ
そのICが最大の電力を消費している場合を考慮して冷
却システムの能力を設定していたため、システムが大き
くなるという問題があった。特に、近年では処理速度の
増大及び高密度化に伴い、ICの単位表面積当りの電力
消費は増大の一途をたどっている。
【0024】本発明は上記実情に鑑みなされたもので、
発熱体の発熱量に応じて冷却能力の小さい最適冷却コン
トロールが可能な電子機器の冷却システム制御装置を提
供することを目的とする。
【0025】[課題その3]上記したように、従来のコ
ンピュータ機器に於ける高発熱IC等の発熱体を冷却す
る冷却装置に於いて、発熱体を冷却風そのものの温度を
下げて冷却する場合は、冷却風の温度(発熱体の周囲温
度)を下げるために、ある程度の時間を要し、その温度
の低下時間と発熱体の温度上昇時間との関係により、温
度を低下させるための能力を大きくしたり、発熱体(シ
ステム)のパワーオンを待機させる等の制御操作が必要
であった。従って従来ではシステムを即時に立ち上げる
(パワーオンする)ことができないという問題があっ
た。又、過大なパワーの冷却装置が必要になり、システ
ムが大型かつ大電力化する等の問題があった。
【0026】本発明は上記実情に鑑みなされたもので、
発熱体の温度上昇を安定動作が確保される一定範囲内に
常に抑えて、冷却風の温度(発熱体の周囲温度)を下げ
る冷却装置の起動(パワーオン)と、発熱体(システ
ム)の起動(パワーオン)とを同時に行なうことができ
るとともに、常に無駄のない最適冷却能力による冷却動
作が確保される経済性に優れた冷却装置が実現できる、
発熱体温度上昇時間の遅延調整方法を提供することを目
的とする。
【0027】[課題その4]従来のこの種冷却装置に於
いては筐体内の発熱量の違いにより冷却能力をコントロ
ールする有効な手段を備えておらず、全てのグレードや
仕様に対して同一冷却能力の冷却装置を用いるか、もし
くはグレードや仕様による発熱量に合わせてそれぞれ固
有の冷却装置を設計している。
【0028】この際、全てのグレードや仕様に対して同
じ冷却装置を使用すると、装置の一番大きい発熱量を考
えた冷却装置を使用することになり、冷却能力(消費電
力)の無駄がでる。また、冷やし過ぎによって冷却装置
に霜がつき、冷却能力が低下する等の問題が生じる。
又、グレードや仕様による発熱量に合わせてそれぞれ固
有の冷却装置を用意する際は、製品コストの大幅な上昇
を招く。
【0029】本発明は上記実情に鑑みなされたもので、
装置の内部発熱量に応じた最適冷却能力で能率よく冷却
することのできる冷却方法を提供することを目的とす
る。
【0030】[課題その5]従来の強制空冷では、高発
熱密度化への対応は風速を増すしかなく、風切り音など
の騒音が、大きくなってしまうという問題があった。
【0031】また、液冷方式では、装置とは別に冷却媒
体としての液体を流すための配管等が必要となり、自立
形の筐体では実現不可能となるという問題点があった。
【0032】本発明は上記実情に鑑みなされたもので、
事務所環境の狭いスペースに容易に設置でき、高発熱の
装置を効率良く冷却できる、低騒音で、かつ冷却のため
の特別な付加装置や付帯工事が不必要な冷却装置を提供
することを目的とする。
【0033】[課題その6]従来の強制空冷では、高発
熱密度化への対応は風速を増すしかなく、風切り音など
の騒音が、大きくなってしまうという問題があった。ま
た、液冷方式では、装置とは別に液体を流すための配管
等が必要となり、自立形の筐体では無くなってしまうと
いう問題点があった。そこで、上記した強制空冷方式、
液冷方式等に代わる冷凍サイクル応用の冷却装置が考え
られるが、この際は、冷却に伴う結露の回避、冷却能力
の最適化等に加えて、内部回路基板の点検、交換等が容
易な機構が要求される。
【0034】本発明は上記実情に鑑みなされたもので、
事務所環境の狭いスペースに容易に設置でき、高発熱密
度の装置を効率良く低温に保つことによって半導体回路
で構成された電子装置の性能を高めることが可能な、低
騒音でかつ冷却のための特別な付加装置や付帯工事が不
要な電子機器の冷却装置を提供することを目的とし、か
つ基板の点検・交換時等に於ける結露を繁雑な機構を備
えることなく実現可能な電子機器の冷却装置を提供する
ことを目的とする。
【0035】[課題その7]上記したように、従来、強
制空冷方式あるいは液冷方式に代わる冷凍サイクル応用
の冷却装置に於いては、低温冷却庫に収容された高発熱
印刷基板等の点検、修理の際の扉解放時の結露を防止す
るための有効な実現手段がなく、従って冷凍サイクル応
用の低温冷却装置に於いて、冷却庫を解放する際、結露
防止のために庫内の温度が庫外の露点温度を越えるまで
待つという無駄時間を避けられなかった。
【0036】本発明は上記実情に鑑みなされたもので、
事務所環境の狭いスペースに容易に設置でき、高発熱の
装置を効率良く低温に保つことによって半導体回路で構
成された電子装置の性能を高めることができるととも
に、結露防止に伴う待ち時間を短縮した冷凍サイクル応
用の冷却装置を提供することを目的とし、かつ低温冷却
庫に収容された高発熱印刷基板等の点検、修理の際の扉
解放時の結露を未然に防止して、扉解放を伴う上記各作
業を迅速に行なうことのできる電子機器の冷却装置を提
供することを目的とする。
【0037】[課題その8]上記したように、従来、強
制空冷方式あるいは液冷方式に代わる冷凍サイクル応用
の冷却装置に於いては、凝縮器の熱交換による2次放熱
を強制空冷ファンに頼っており、従って騒音を増加さ
せ、電子機器の設置条件を著しく悪くするという問題が
あった。
【0038】本発明は上記実情に鑑みなされたもので、
事務所環境の狭いスペースに設置でき、高発熱密度な装
置を効率良く冷却できるとともに、凝縮器の2次放熱用
強制空冷ファンを不要にして、低騒音で、かつ冷却のた
めの特別な付加装置や付帯工事が不必要な経済性に優れ
た冷却装置を提供することを目的とする。
【0039】[課題その9]上記したように、従来、強
制空冷方式あるいは液冷方式に代わる冷凍サイクル応用
の冷却装置に於いては、凝縮器からの2次放熱を強制空
冷ファンに頼っており、従って騒音を増加させ、電子機
器の設置条件を著しく悪くするという問題があった。
【0040】本発明は上記実情に鑑みなされたもので、
事務所環境の狭いスペースに設置でき、高発熱密度な装
置を効率良く冷却できるとともに、凝縮器の2次放熱用
強制空冷ファンを不要にして、低騒音で、かつ冷却のた
めの特別な付加装置や付帯工事が不必要な経済性に優れ
た冷却装置を提供することを目的とする。
【0041】
【課題を解決するための手段】
[手段その1]本発明は、蒸発器、凝縮器、コンプレッ
サ、及びキャピラリをもつ冷凍サイクルと、高発熱印刷
ユニットを実装するスロットをもつ断熱構造の小部屋
と、上記蒸発器を通過した冷風を上記高発熱印刷ユニッ
トに送る内部冷却ファンと、上記高発熱印刷ユニットの
交換時に内部温度を上げて結露を防止するヒータとを備
え、これら各要素を単一筐体内部に収容しユニット化し
てなることを特徴とする。
【0042】このように、閉ループの冷凍サイクルを持
ち、断熱された小部屋内に、高発熱印刷ユニットだけを
実装して、内部の温度を霜が付かない0〜10℃の低温
域にコントロールするように冷凍サイクルを運転し冷却
する。小部屋内には、攪拌用のファンを持ち高発熱印刷
ユニットへ送風を行なうが、小部屋の周囲は断熱されて
いるので、その騒音は外に洩れ難い。又、高発熱印刷ユ
ニットのメンテナンスを考慮して、小部屋内の温度、小
部屋外の温度と湿度等を測定し、小部屋の扉を開けよう
としたとき、内部が結露しない状態になるまで内部温度
を高めてから扉が開くことができる。
【0043】高発熱部分のみに適用し、高発熱でない部
分は低速なファンによる従来の強制空冷との併用がで
き、トータルな冷却コストが安い。又、ジャンクション
温度が低くでき、装置の動作が高速、安定化する。低騒
音であり、システム設置のための特別な室を用意しない
一般の事務所に容易に設置できる。
【0044】[手段その2]本発明は、高発熱のIC内
部にダイオードを取付け、温度に敏感なダイオードの順
方向電圧VF の校正直線よりジャンクション温度を求め
て、その検出ジャンクション温度が希望値(設定ジャン
クション温度)より大きくなると冷却し、その温度によ
り冷却能力を制御できる冷却システムを実現する。
【0045】[手段その3]本発明は、発熱体(IC,
GA等)に熱容量の大きい放熱器(ヒートシンク)を取
付けて(又は発熱体のパッケージ材質自体を熱容量の大
きいものに変えて)、発熱体の温度上昇速度を、冷却装
置の冷却風による冷却作用に合わせて遅らせ、冷却装置
とシステム(発熱体)の即時同時パワーオンを実現す
る。
【0046】[手段その4]本発明は、装置のグレード
や仕様等によって装着枚数が変わる高発熱の回路基板を
実装したシステムの冷却装置に於いて、筐体内部の発熱
量(回路基板装着枚数)によって冷却能力を変化させる
機構を備え、発熱量に適した冷却能力で冷却することを
特徴とする。
【0047】[手段その5]本発明は、蒸発器、凝縮
器、コンプレッサ、及びキャピラリをもつ冷凍サイクル
と、高発熱モジュールと、同高発熱モジュールを実装す
る冷却庫と、上記蒸発器を通過した冷風を上記庫内の高
発熱モジュールに送る冷却庫内循環ファンとを単一筐体
に収容してユニット化し、同ユニットの冷却庫内を同ユ
ニットを含む電子機器の設置室内の常温温度と略同等温
度に保持してなる構成として、閉ループの冷却サイクル
をもつ断熱された冷却庫内に高発熱部分だけを収容し、
内部の温度を霜が着かない常温域に保つように冷凍サイ
クルを運転し冷却することを特徴とする。
【0048】[手段その6]本発明は、蒸発器、凝縮
器、コンプレッサ、及びキャピラリをもつ冷凍サイクル
と、高発熱モジュールと、この高発熱モジュールを実装
する密閉扉を具備した冷却庫と、上記蒸発器を通過した
冷風を上記庫内の高発熱モジュールに送る内部循環ファ
ンと、上記冷却庫の扉解放時に於ける内部の結露を防止
する内部温度制御機構とを単一のユニット筐体に一体収
容して、内部回路基板の点検、交換時に、庫内の温度、
庫外の温度と湿度を監視し、冷却庫の扉を開けるとき、
コンプレッサを停止し、内部が結露しない状態になるま
で、内部温度が上がるのを待って扉を開くようにするた
めの結露防止機構を装備する。
【0049】[手段その7]本発明は、蒸発器、凝縮
器、コンプレッサ、及びキャピラリをもつ冷凍サイクル
と、高発熱モジュールと、高発熱モジュールを実装する
冷却庫と、上記蒸発器を通過した冷風を上記庫内の高発
熱モジュールに送る内部循環ファンと、上記冷却庫の扉
解放時に於ける内部の結露を防止する加熱機構を備えた
内部温度制御機構と、上記各要素を収容した単一の収容
筐体と、上記冷却庫内を上記収容筐体の周囲温度より低
い温度に保持して上記冷凍サイクルを運転する冷却制御
手段とを備えて、内部回路基板の点検、交換時には、庫
内の温度、庫外の温度と湿度を監視し、冷却庫の扉を開
けるとき、内部が結露しない状態の温度まで加熱により
高めてから扉を開くようにするための結露防止機構を備
え、収容基板等の点検、修理等の際の結露防止の待ち時
間を短縮して、その各作業を円滑に行なうことのできる
構成としたことを特徴とする。
【0050】[手段その8]本発明は、蒸発器、凝縮
器、コンプレッサ、及びキャピラリをもつ冷凍サイクル
と、高発熱モジュールと、同高発熱モジュールを実装す
る冷却庫と、上記蒸発器を通過した冷風を上記庫内の高
発熱モジュールに送る冷却庫内循環ファンと、上記各要
素を収容した単一の収容ユニット筐体と、上記凝縮器の
放熱部に通じる冷媒供給管を延長して凝縮器の2次放熱
部を上記収容ユニット筐体から分離する構造とを具備
し、閉ループの冷却サイクルをもつ断熱された冷却庫内
に発熱する回路基板を収容し、かつ冷却庫外に置かれる
凝縮器の放熱部を設置室内の外気に直接晒されている上
位筐体の外面カバー近辺に配置し自然空冷により二次放
熱させる構成として、凝縮器の2次放熱用強制空冷ファ
ンを不要にし、騒音の少ない静かな冷却装置を実現する
ことを特徴とする。
【0051】[手段その9]本発明は、蒸発器、凝縮
器、コンプレッサ、及びキャピラリをもつ冷凍サイクル
と、高発熱モジュールと、同高発熱モジュールを実装す
る冷却庫と、上記蒸発器を通過した冷風を上記庫内の高
発熱モジュールに送る冷却庫内循環ファンと、上記各要
素を収容した単一の収容筐体と、上記凝縮器を上記収容
筐体の後面に配置し、凝縮器の顕熱を上記収容筐体が設
置される室内の外気に直接放熱する冷却手段とを具備し
て、閉ループの冷却サイクルをもつ断熱された冷却庫内
に発熱する回路基板を収容し、、冷却庫外に置かれる凝
縮器を設置室内の外気に直接晒し自然空冷によって二次
放熱させる構成として、凝縮器の2次放熱用強制空冷フ
ァンを不要にし、騒音の少ない静かな冷却装置を実現す
ることを特徴とする。
【0052】
【作用】
[作用その1]本発明は、閉ループの冷凍サイクルを持
つ、断熱された小部屋内に、高発熱部分だけをいれ、内
部の温度を霜が付かない0〜10[℃]の低温域にコン
トロールするように冷凍サイクルを運転し、冷却する。
【0053】小部屋内には、攪拌用のファンを持ち高発
熱部分への送風を行うが、小部屋の周囲は断熱されてい
るので、その騒音は外に洩れにくくなっている。
【0054】また、高発熱部分のメンテナンスを考え、
小部屋内の温度、小部屋外の温度と湿度とを測定し、小
部屋の扉を開けようとしたとき、内部が結露しない状態
になるまで内部温度を高めてから扉が開くように制御す
る。
【0055】冷却ユニットで得た冷却風を高発熱部分
(高発熱印刷ユニット)のみに適用し、高発熱でない部
分は低速なファンによる従来の強制空冷との併用がで
き、トータルな冷却コストが安い。又、ジャンクション
温度が低くでき、装置の動作が高速、安定化する。低騒
音であり、一般事務所に容易に設置できる。
【0056】[作用その2]本発明は、高発熱のICの
内部にダイオードを取付けることにより、温度に敏感な
ダイオードの順方向電圧VF の校正直線より、ジャンク
ション温度を求め、ジャンクション温度が希望値(設定
ジャンクション温度)より大きくなると冷却し、その温
度により冷却能力を制御できる冷却システムを実現す
る。
【0057】これにより、常にICのジャンクション温
度を希望値に設定することができ、かつ冷却システムを
制御することで、消費電力を節約し、効率よく運転する
ことができる。
【0058】[作用その3]本発明の構成によれば、発
熱体に熱容量の大きい放熱器(ヒートシンク)を取付け
る(又は、発熱体のパッケージ材質を熱容量の大きいも
のに変える)ことにより、発熱体の温度上昇速度を遅ら
せ、冷却風の温度を低下させるための冷却装置のオンと
同時にシステムのパワーオンを実現可能としたことによ
り、簡単な電源回路構成でシステムを速やかに立ち上げ
ることができる。又、冷却装置の能力を発熱体の飽和後
の温度に合わせればよいので、冷却能力を低減でき効率
を向上できる。
【0059】[作用その4]本発明の構成によれば、装
置のグレードや仕様等によって装着枚数が変わる高発熱
の回路基板を実装したシステムの冷却装置に於いて、筐
体内部の発熱量(回路基板装着枚数)によって冷却能力
を変化させ、発熱量に適した冷却能力で冷却する構成と
したことにより、冷却能力を最適にコントロールできる
ため、冷却能力(消費電力)に無駄がない。又、霜付き
による冷却能力の低下を防止することができる。
【0060】[作用その5]本発明の構成によれば、閉
ループの冷却サイクルをもつ、断熱された冷却庫内に、
高発熱部分だけをいれ、内部の温度を霜が着かない常温
域に保つように冷凍サイクルを運転し、冷却する。
【0061】冷却庫内には、循環攪拌用のファンをも
ち、高発熱部分への送風を行なうが、冷却庫の周囲は断
熱されているので、その騒音は外には漏れにくい。
【0062】又、高発熱部分のメンテナンスを考える
と、庫内の温度、庫外の温度がともにほぼ同じレベルに
あり、特別の監視なしで冷却庫の扉を開けても内部が結
露しない。
【0063】高発熱部分のみに適用し、高発熱でない部
分は低速なファンによる従来の強制空冷との併用がで
き、総合して冷却コストが安い。
【0064】又、半導体素子のジャンクション温度が適
切に保たれ、装置の安定動作が可能となる。
【0065】又、事務所エリアに高価な空調設備や配管
工事をせずに設置でき、かつ高風速の強制空冷に較べ運
転騒音の低減が期待できる。
【0066】[作用その6]本発明は、閉ループの冷却
サイクルをもつ、断熱された冷却庫内に、例えばCMO
S回路で構成された高発熱のCPU回路印刷基板だけを
いれ、冷却庫内部をこの装置が設置される室内温度より
低い温度にコントロールするように冷凍サイクルを運転
し、冷却する。
【0067】冷却庫内には、循環攪拌用のファンをも
ち、高発熱部分への送風を行なうが、小部屋の周囲は断
熱されているので、その騒音は外には漏れにくい。又、
この冷却庫は充分な厚さと断熱性能をもつ断熱壁で形成
されるので、庫外表面が結露することはない。
【0068】又、本発明に於いては、内部回路基板の点
検、交換時には、庫内の温度、庫外の温度と湿度を監視
し、冷却庫の扉を開けるとき、内部が結露しない状態に
なるまで、内部温度が上がるのを待って扉を開くように
するための結露防止機構を装備することにより、結露が
生じることなく内部回路基板の点検、交換が可能とな
る。
【0069】又、本発明に於いては、高発熱部で、例え
ば高速性能を要求される回路の印刷基板部分のみに適用
し、低速なファンによる従来の強制空冷と併用すること
ができ、総合した冷却コストが低減できる。又、半導体
素子のジャンクション温度を下げることができ、装置の
高速化と寿命及び信頼性が向上する。又、一般的な事務
所エリアに容易に設置できる。又、運転騒音の低減が期
待できる。又、高速性能を要求される高発熱回路のみに
冷却を適用し、低速なファンによる従来の強制空冷と併
用することができることから、総合した冷却コストが低
減できる。又、半導体素子のジャンクション温度を下げ
ることができ、装置の高速化と寿命及び信頼性が向上す
る。又、一般的な事務所エリアに容易に設置できるとと
もに、運転騒音の低減が期待できる。
【0070】[作用その7]本発明は、閉ループの冷却
サイクルをもつ、断熱された冷却庫内に、例えばCMO
S回路で構成された高発熱のCPU回路印刷基板だけを
いれ、冷却庫内部をこの装置が設置される室内温度より
低い温度にコントロールするように冷凍サイクルを運転
し、冷却する。
【0071】冷却庫内には、循環攪拌用のファンをも
ち、高発熱部分への送風を行なうが、小部屋の周囲は断
熱されているので、その騒音は外には漏れにくい。又、
この冷却庫は充分な厚さと断熱性能をもつ断熱壁で形成
されるので、庫外表面が結露することはない。
【0072】又、内部回路基板の点検、交換時には、庫
内の温度、庫外の温度と湿度を監視し、冷却庫の扉を開
けるとき、内部が結露しない状態の温度まで高めてから
扉を開くようにするための結露防止機構を備えるととも
に、内部温度上昇時間を短縮するための内部加熱用ヒー
タを具備して、内部回路基板の点検、交換時等に於ける
作業を円滑に行なうことができるようにしている。
【0073】高発熱部で、例えば高速性能を要求される
回路の印刷基板部分のみに適用し、低速なファンによる
従来の強制空冷と併用することができ、総合した冷却コ
ストが低減できる。又、半導体素子のジャンクション温
度を下げることができ、装置の高速化と寿命及び信頼性
が向上する。又、一般的な事務所エリアに容易に設置で
きる。又、運転騒音の低減が期待できる。という冷凍サ
イクル効果に加えて、点検、修理等の場合、結露防止の
待ち時間が短縮される。
【0074】[作用その8]本発明は、閉ループの冷却
サイクルをもつ、断熱された冷却庫内に、発熱する回路
基板をいれ、冷却する装置に於いて、冷却庫外に置かれ
る凝縮器の放熱部を設置室内の外気に直接晒されている
上位筐体の外面カバー近辺に配置し、自然空冷によって
二次放熱させることにより、凝縮器の2次放熱用強制空
冷ファンを不要にして騒音の少ない静かな冷却装置を実
現する。
【0075】発熱回路基板の周囲が冷凍サイクルによる
適切な温度で保たれ、装置の安定動作が可能となる。一
般事務室エリアに設置可能な、低騒音で比較的安価な冷
却装置を実現できる。
【0076】[作用その9]本発明は、閉ループの冷却
サイクルをもつ、断熱された冷却庫内に、発熱する回路
基板を収容し冷却する装置に於いて、冷却庫外に置かれ
る凝縮器を設置室内の外気に直接晒し、自然空冷によっ
て二次放熱させることにより、凝縮器の2次放熱用強制
空冷ファンを不要にして騒音の少ない静かな冷却装置を
実現する。
【0077】発熱回路基板の周囲が冷凍サイクルによる
適切な温度で保たれ、装置の安定動作が可能となる。一
般事務室エリアに設置可能な、低騒音で比較的安価な冷
却装置を実現できる。
【0078】
【実施例】
[実施例1]図1は本発明の実施例1による冷却装置の
構造を示す斜視図である。
【0079】図1に示すように、冷却ユニット1は、蒸
発器4、凝縮器5、コンプレッサ6、及びキャピラリを
もつ冷凍サイクルと、高発熱印刷ユニット(ここではC
PUボード)2を実装するスロットをもつ断熱構造の室
1aと、上記蒸発器4を通過した冷風を上記高発熱印刷
ユニット(CPUボード)2に送る内部冷却ファン3
と、上記高発熱印刷ユニット(CPUボード)2の交換
時に内部温度を上げて結露を防止するヒータ(図3符号
8参照)とを単一筐体内に収容し1ユニット化された構
成をなす。
【0080】図2は上記冷却ユニット1をシステム筐体
に実装した実装例を示すもので、ここでは、上記冷却ユ
ニット1をシステム筐体Aに2台セットした状態を示し
ている。尚、図に於いて、Bは低速なファンによる従来
の強制空冷による低発熱ユニット収容部であり、高発熱
印刷ユニット(CPUボード)2を除いた、高発熱でな
い印刷ユニット等のシステム構成要素が収容される。
【0081】図3は上記冷却ユニット1の構成を示すブ
ロック図であり、図1と同一部分には同一符号を付して
示している。
【0082】図3に於いて、8は上記高発熱印刷ユニッ
ト(CPUボード)2の交換時に室1aの内部温度を上
げて結露を防止するヒータであり、扉開閉コントローラ
12によりオン/オフ制御される。9は冷却ユニット1
を制御する冷却コントローラである。10は上記高発熱
印刷ユニット(CPUボード)2の交換時に開閉操作さ
れる室1aの扉である。11はこの扉10のロック機構
であり、扉開閉コントローラ12によりロックの解除が
制御される。12は扉ロック機構10の扉開閉(オン/
オフ)信号、及び温度・湿度の各検出信号等によりヒー
タ8のオン/オフ制御を行なう扉開閉コントローラであ
り、扉10を開ける際、ヒータ8をオンして温度差によ
る霜着を回避した後、扉10のロックを解除する。1
3,14はそれぞれ室1a内部の温度を検出する内部温
度センサ、15は外部湿度センサ、16は外部温度セン
サである。
【0083】このように、閉ループの冷凍サイクルを持
ち、断熱された小部屋(室1a)内に、高発熱印刷ユニ
ット(CPUボード)2だけを実装し、小部屋(室1
a)の内部の温度を、霜が付かない0〜10℃の低温域
にコントロールするように冷凍サイクルを運転し、冷却
する。
【0084】蒸発器4で熱交換された0〜10℃の空気
は、内部冷却ファン3により高発熱印刷ユニット(CP
Uボード)2の冷却を行ない、高発熱印刷ユニット(C
PUボード)2を通過してリターンダクトを通り蒸発器
4に戻るという循環を繰り返している。
【0085】小部屋(室1a)内には、攪拌用のファン
をもち、高発熱印刷ユニット(CPUボード)2へ送風
を行なうが、小部屋(室1a)の周囲は断熱されている
ので、その騒音は外に洩れ難く、従って騒音が少ない。
又、高発熱印刷ユニット(CPUボード)2のメンテナ
ンスを考慮して、内部温度センサ13,14、外部湿度
センサ15,外部温度センサ16等により、小部屋(室
1a)内の温度、小部屋外の温度と湿度等を測定し、小
部屋(室1a)の扉10を開けようとしたとき、扉開閉
コントローラ12の制御で、室1aの内部が結露しない
状態になるまで内部温度をヒータ8で高めた後に扉10
のロックを解除し扉10を開けることができる。
【0086】上記した構成により、冷却ユニット1で得
た冷風を高発熱部分のみに適用して、高発熱でない部分
の低速なファンによる従来の強制空冷との併用により、
システム全体の冷却に係るトータルコストを大幅に低減
できる。特に本発明に係る冷却システムは、システム全
体を冷却の対象とせず、高発熱部分(CPUボード)の
みを冷却する構造であり、従って能力の小さい適切な冷
却システムで効率の良い冷却が実現できる。又、高発熱
印刷ユニット(CPUボード)2のICジャンクション
温度を低くでき、装置の動作を安定化できる。又、低騒
音であることから一般の事務所等に容易に設置できる。
【0087】[実施例2]図4は実施例2に於ける、ジ
ャンクション温度をモニタするための基本回路構成を示
す図である。
【0088】図4に於いて、21は所定の機能をもつ高
発熱のICであり、ロジックで構成される。22はジャ
ンクション温度をモニタリングするための素子となるダ
イオードであり、ダイオードの順方向電圧VF を求める
ためにIC21の内部に設けられる。23は温度モニタ
回路であり、IC21に低電流を供給し、IC21に設
けられたダイオード22の両端電圧をモニタする。
【0089】図5はダイオードの校正直線を示す特性図
である。
【0090】図6は上記ジャンクション温度のモニタ回
路により得た信号をもとに冷却システムの冷却能力をコ
ントロールする実施例の構成を示す図である。
【0091】図6に於いて、Tj は検出ジャンクション
温度であり、ダイオード(22)の順方向電圧VF の校
正直線より求めた値である。
【0092】Tk は設定ジャンクション温度であり、I
C(21)のジャンクション温度の希望値(設定値)で
ある。
【0093】31は比較器であり、上記検出ジャンクシ
ョン温度Tj と設定ジャンクション温度Tk とを比較す
る。
【0094】32は比較器31の出力信号を、冷却シス
テムの冷却能力を可変する制御信号として冷却システム
に供給する制御信号である。
【0095】33はIC(21)に冷気を吹き付けてI
C(21)を冷却する冷却システムであり、制御信号3
2により冷却能力を可変する。
【0096】上記した図4乃至図6を参照して第2実施
例の動作を説明する。
【0097】図4に示した温度モニタ回路23に微弱電
流(0.1mA)を流し、IC21の両端の電圧VF を
求める。
【0098】ここで求めたIC21の両端の電圧VF か
ら、図5のダイオードの校正直線より得たジャンクショ
ン温度(Tk )を求める。
【0099】この検出ジャンクション温度(Tk )と、
IC21のジャンクション温度希望値、即ち設定ジャン
クション温度(Tj )とを図6で示した比較器31によ
り比較し、「検出ジャンクション温度(Tk )>設定ジ
ャンクション温度(Tj )」となると、冷却能力を上げ
る。
【0100】このように、冷却されるICのジャンクシ
ョン温度を測定し、その測定温度に従い冷却システムの
冷却能力を可変する構成としたことにより、ジャンクシ
ョン温度を常に希望値に設定することができ、かつ、冷
却システムの冷却能力を制御することで消費電力を節約
し、効率良く運転できる。
【0101】尚、ジャンクション温度の測定手段に、I
C内部のPN接合の順方向電圧の温度依存性を用いるこ
とも可能である。又、冷却システムの冷却コントロール
は、冷却能力を風速により可変する構成、又は、冷却能
力をICに吹付ける空気の温度を可変する構成等のいず
れに於いても実現可能である。
【0102】[実施例3]図7は実施例3の構成を示す
ブロック図である。
【0103】図7に於いて、41は冷却ユニット40内
に於いてその内部に実装された高発熱素子の放熱を行な
う放熱器(ヒートシンク)であり、熱容量の大きな材質
で構成される。42は放熱器41が取り付けられた高発
熱素子であり、例えば高密度のIC,GA(ゲートアレ
イ)等の類いである。43は放熱器41が取り付けられ
た高発熱素子42を実装した印刷回路基板である。
【0104】44は冷却ユニット40の冷却装置であ
り、内部の高発熱素子42を冷却する冷却風を得るため
の冷却機能をもつ。45は冷却装置44の冷気を冷却風
として高発熱素子42の放熱器41に送るファンであ
る。
【0105】図8は上記実施例の動作を説明するための
高発熱素子42の温度遷移図であり、高発熱素子42を
その温度上昇(b)に合わせて放熱器41及び冷却装置
44で冷却(a)する調和のとれた様子(c)を示して
いる。
【0106】図9は上記図8の温度遷移に対比させた従
来装置の温度遷移図である。。
【0107】高発熱素子42に熱容量の大きい放熱器4
1を取り付けて、高発熱素子42の温度上昇を遅らせ、
冷却装置44が作用する時間に合わせて調整する。
【0108】その結果、図8(c)に示すような高発熱
素子42の温度上昇となり、これにより、冷却装置44
と高発熱素子42(システム)との同時パワーオンが可
能になり、簡単な電源回路構成でシステムを速やかに立
ち上げることができる。
【0109】このように、冷却能力を発熱体の飽和温度
特性に合わせ、発熱体を常に一定飽和温度以内に抑制す
るよう、発熱体温度上昇時間の遅延調整を行なうことに
より、発熱体の温度上昇速度を遅らせ、冷却風の温度を
低下させるための冷却装置のオンと同時にシステムをパ
ワーオン制御できる。又、冷却装置の能力を発熱体の飽
和後の温度に合わせるこにより冷却能力を低減でき効率
を向上できる。
【0110】[実施例4]図10は実施例4の構成を示
すブロック図である。
【0111】図10に於いて、51は冷却装置であり、
高発熱回路基板の装着枚数に対応した冷却能力でシステ
ム筐体55の内部を冷却する。52は基板センサであ
り、装置内の複数の各スロットに対する実装基板の有無
を検知する。53はスロット52に挿入されて装置に実
装される高発熱回路基板であり、装置のグレードや仕様
等によって装着枚数が変わる。54は基板実装のための
スロットであり、高発熱回路基板53を装置に脱着可能
にし、筐体内定位置に保持して装置内回路部に回路接続
する。55はシステム筐体である。
【0112】装置のグレードや仕様等によって装着枚数
が変わる高発熱の回路基板53を実装したシステムの冷
却装置に於いて、複数の各スロットに回路基板53が装
着されているか否かを基板センサ52で検知する。この
検知信号は冷却装置51に供給されて冷却能力のコント
ロールに供される。冷却装置51は、上記基板センサ5
2で検知した回路基板53の装着枚数の発熱量に対応し
た冷却能力でシステム筐体55内部を冷却する。
【0113】このような構成としたことにより、冷却能
力を最適にコントロールできるため、冷却能力(消費電
力)に無駄がなく、又、霜付きによる冷却能力の低下を
防止できる。
【0114】[実施例5]上記した図1乃至図3を参照
して実施例5を説明する。
【0115】図1は本発明の実施例5による冷却装置の
構造を示す斜視図であり、上記した実施例1と特に異な
る構成は、室(冷却庫)の内部が霜着のないシステム設
置室内温度に近い低温域になるよう、冷却ユニット1が
運転制御されること、及び、これにより結露防止のヒー
タ8、及び扉のロック機構11を必ずしも必要としない
簡素で経済性の良い構成としたことである。
【0116】図1に示すように、冷却ユニット1は、蒸
発器4、凝縮器5、コンプレッサ6、及びキャピラリを
もつ冷凍サイクルと、高発熱印刷ユニット(ここではC
PUボード)2を実装するスロットをもつ断熱構造の冷
却庫1aと、上記蒸発器4を通過した冷風を上記高発熱
印刷ユニット(CPUボード)2に送る内部冷却ファン
3とを単一筐体内に収容し1ユニット化された構成をな
す。
【0117】図2は上記冷却ユニット1をシステム筐体
に実装した実装例を示すもので、ここでは、上記断熱構
造の冷却庫1aをもつ冷却ユニット1をシステム筐体A
に2台セットした状態を示している。尚、図に於いて、
Bは低速なファンによる従来の強制空冷による低発熱ユ
ニット収容部であり、高発熱印刷ユニット(CPUボー
ド)2を除いた、高発熱でない印刷ユニット等のシステ
ム構成要素が収容される。
【0118】図3は上記冷却ユニット1の構成を示すブ
ロック図であり、図1と同一部分には同一符号を付して
示している。
【0119】図3に於いて、9は冷却ユニット1を制御
する冷却コントローラである。10は上記高発熱印刷ユ
ニット(CPUボード)2の交換時に開閉操作される室
(冷却庫)1aの扉である。11はこの扉10のロック
機構である。
【0120】12は扉開閉コントローラであり、ここで
は、外部及び内部の各温度検出信号により、断熱された
冷却庫1a内を常に外部環境温度(システムが設置され
た室内温度)に近い低温域に保って庫内外の温度差によ
る霜着を回避するための冷却制御信号を生成し上記冷却
コントローラ9に送出する。冷却コントローラ9はこの
冷却制御信号をもとに冷却庫1aの内部を霜着のないシ
ステム設置室内温度に近い低温域になるよう冷却運転制
御する。
【0121】13,14はそれぞれ室1a内部の温度を
検出する内部温度センサ、15は外部湿度センサ、16
は外部温度センサである。
【0122】このように、閉ループの冷凍サイクルを持
ち、断熱された冷却庫1a内に、高発熱印刷ユニット
(CPUボード)2だけを実装し、冷却庫1aの内部の
温度を、霜が付かないシステム設置室内温度に近い低温
域になるよう冷凍サイクルをコントロールする。
【0123】蒸発器4で熱交換された低温の空気は、内
部冷却ファン3により高発熱印刷ユニット(CPUボー
ド)2を冷却し、高発熱印刷ユニット(CPUボード)
2を通過してリターンダクトを通り蒸発器4に戻るとい
う循環を繰り返している。
【0124】冷却庫1a内には、攪拌用のファンをも
ち、高発熱印刷ユニット(CPUボード)2へ送風を行
なうが、冷却庫1aの周囲は断熱されているので、その
騒音は外に洩れ難く、従って騒音が少ない。又、高発熱
印刷ユニット(CPUボード)2のメンテナンスを考慮
して、内部温度センサ13,14、外部温度センサ16
等により、冷却庫1a内外の温度を測定し、冷却庫1a
の内部が霜着のないシステム設置室内温度に近い低温域
になるよう、冷却ユニット1が運転制御されているの
で、冷却庫1aの扉10を開けても結露が回避される。
【0125】上記した構成により、冷却ユニット1で得
た冷風を高発熱部分のみに適用して、高発熱でない部分
の低速なファンによる従来の強制空冷との併用により、
システム全体の冷却に係るトータルコストを大幅に低減
できる。特に本発明に係る冷却システムは、システム全
体を冷却の対象とせず、高発熱部分(CPUボード)の
みを冷却庫1aの内部が霜着のないシステム設置室内温
度に近い低温域で冷却する構造であり、従って能力の小
さい適切な冷却システムで効率の良い冷却が実現でき
る。又、高発熱印刷ユニット(CPUボード)2のIC
ジャンクション温度を低くでき、装置の動作を安定化で
きる。又、低騒音であることから一般の事務所等に容易
に設置できる。
【0126】[実施例6]上記した図1乃至図3を参照
して実施例6を説明する。
【0127】図1は本発明の実施例6による冷却装置の
構造を示す斜視図であり、上記した実施例1,5と特に
異なる構成は、高発熱印刷ユニット(CPUボード)2
を収容する冷却庫内を所望の低温域に冷却し、冷却庫の
扉解放操作時に、冷却庫内部が結露しない状態となるま
で、扉の解放を待たせて、冷却庫内部が霜着しない状態
となった後に、扉のロックを解除する機構をもつ。これ
により結露防止のヒータ8を必ずしも必要としない簡素
な構成としたことである。
【0128】図1に示すように、冷却ユニット1は、蒸
発器4、凝縮器5、コンプレッサ6、及びキャピラリを
もつ冷凍サイクルと、高発熱印刷ユニット(ここではC
PUボード)2を実装するスロットをもつ断熱構造の冷
却庫1aと、上記蒸発器4を通過した冷風を上記高発熱
印刷ユニット(CPUボード)2に送る内部冷却ファン
3とを有して、単一筐体内に収容され1ユニット化され
た構成をなす。又、冷却庫1aには扉10が設けられる
とともに、この扉10を解放する際の扉ロック機構(図
3参照)が設けられる。
【0129】図2は上記冷却ユニット1をシステム筐体
に実装した実装例を示すもので、ここでは、上記冷却ユ
ニット1をシステム筐体Aに2台セットした状態を示し
ている。尚、図に於いて、Bは低速なファンによる従来
の強制空冷による低発熱ユニット収容部であり、高発熱
印刷ユニット(CPUボード)2を除いた、高発熱でな
い印刷ユニット等のシステム構成要素が収容される。
【0130】図3は上記冷却ユニット1の構成を示すブ
ロック図であり、図1と同一部分には同一符号を付して
示している。
【0131】図3に於いて、9は冷却ユニット1を制御
する冷却コントローラであり、冷却庫1aを所望の低温
状態に維持する。10は上記高発熱印刷ユニット(CP
Uボード)2の交換時に開閉操作される冷却庫1aの扉
である。11はこの扉10のロック機構であり、扉開閉
コントローラ12によりロックの解除が制御される。
【0132】12は扉ロック機構10の扉開閉(オン/
オフ)信号、及び庫内外の各温度検出信号等により、扉
10のロック/解除を制御する扉開閉コントローラであ
り、扉10を解放する際に、その扉解放指示操作を受け
て、冷却ユニット1のコンプレッサ6を停止させるとと
もに、冷却庫1a内の温度が霜着を生じない温度に達す
るまで扉10をロックさせ、冷却庫1a内の温度が霜着
を生じない温度に達した際に、はじめて扉10のロック
を解除する制御を行なう。
【0133】13,14はそれぞれ室1a内部の温度を
検出する内部温度センサ、15は外部湿度センサ、16
は外部温度センサである。
【0134】このように、閉ループの冷凍サイクル1を
持ち、断熱された冷却庫1a内に、高発熱印刷ユニット
(CPUボード)2だけを実装して、冷却庫1aの内部
の温度を所望の低温域に保つように、冷凍サイクル1を
運転し冷却する。
【0135】蒸発器4で熱交換された冷気は、内部冷却
ファン3により高発熱印刷ユニット(CPUボード)2
に吹き付けられ、高発熱印刷ユニット(CPUボード)
2を冷却した後、リターンダクトを通り蒸発器4に戻る
という循環を繰り返している。
【0136】冷却庫1a内には、攪拌用のファンをも
ち、高発熱印刷ユニット(CPUボード)2へ送風を行
なうが、冷却庫1aの周囲は断熱されているので、その
騒音は外に洩れ難く、従って騒音が少ない。又、高発熱
印刷ユニット(CPUボード)2のメンテナンスを考慮
して、内部温度センサ13,14、外部湿度センサ1
5,外部温度センサ16等により、冷却庫1a内の温
度、冷却庫外の温度と湿度等を測定し、冷却庫1aの扉
10を開けようとしたとき、扉開閉コントローラ12の
制御で、冷却庫1aの内部が結露しない状態になるまで
扉10をロックし、冷却庫1a内が結露しない温度状態
になった際に扉10のロックを解除し、扉10を開ける
ことができる。
【0137】具体例を挙げると、「扉解放スイッチをオ
ン→冷却ユニット1のコンプレッサ6停止→待機(庫内
温度上昇待ち)→露点温度照合終了→扉ロック解除(扉
解放可)を表示→扉解」の手順をとることにより実現さ
れる。この際、扉10の自動ロック機構は、一般に使用
されている電磁ソレノイド応用のドアロック機構を上記
扉ロック機構11と連動させることで容易に実現でき
る。
【0138】上記した構成により、冷却ユニット1で得
た冷風を高発熱部分のみに適用して、高発熱でない部分
の低速なファンによる従来の強制空冷との併用により、
システム全体の冷却に係るトータルコストを大幅に低減
できる。特に本発明に係る冷却システムは、システム全
体を冷却の対象とせず、高発熱部分(CPUボード)の
みを冷却する構造であり、従って能力の小さい適切な冷
却システムで効率の良い冷却が実現できる。又、高発熱
印刷ユニット(CPUボード)2のICジャンクション
温度を低くでき、装置の動作を安定化できる。又、低騒
音であることから一般の事務所等に容易に設置できる。
又、内部回路基板の点検、交換時に、庫内の温度、庫外
の温度と湿度を監視し、冷却庫の扉を開けるとき、内部
が結露しない状態になるまで、内部温度が上がるのを待
って扉を解放可能とする結露防止機構を装備することに
より、結露防止のためのヒータ等を必要とせずに簡素な
構成で結露を防止できる。
【0139】[実施例その7]上記した図1乃至図3を
参照して実施例7を説明する。
【0140】図1は本発明の実施例7による冷却装置の
構造を示す斜視図であり、上記した実施例1,5,6と
特に異なる構成は、高発熱印刷ユニット(CPUボー
ド)2を収容する冷却庫内を所望の低温域に冷却し、冷
却庫の扉解放操作時に、冷却庫内部が結露しないよう
に、ヒータ8を作動させて、結露を生じない状態で、で
きる限り扉10の解放を迅速に行なうことができるよう
にした扉のロック解除機構をもつ。これにより扉10を
もつ断熱構造の冷却庫1aに於いて、高発熱印刷ユニッ
ト(CPUボード)2の交換作業を結露を生じることな
く迅速かつ円滑に行なうことができる。
【0141】図1に示すように、冷却ユニット1は、蒸
発器4、凝縮器5、コンプレッサ6、及びキャピラリを
もつ冷凍サイクルと、高発熱印刷ユニット(ここではC
PUボード)2を実装するスロット及び扉10をもつ断
熱構造の室(冷却庫)1aと、上記蒸発器4を通過した
冷風を上記高発熱印刷ユニット(CPUボード)2に送
る内部冷却ファン3と、上記高発熱印刷ユニット(CP
Uボード)2の交換時に冷却庫1aの内部温度を上げて
結露を防止するヒータ(図3符号8参照)とを単一筐体
内に収容し1ユニット化された構成をなす。
【0142】図2は上記冷却ユニット1をシステム筐体
に実装した実装例を示すもので、ここでは、上記冷却ユ
ニット1をシステム筐体Aに2台セットした状態を示し
ている。尚、図に於いて、Bは低速なファンによる従来
の強制空冷による低発熱ユニット収容部であり、高発熱
印刷ユニット(CPUボード)2を除いた、高発熱でな
い印刷ユニット等のシステム構成要素が収容される。
【0143】図3は上記冷却ユニット1の構成を示すブ
ロック図であり、図1と同一部分には同一符号を付して
示している。
【0144】図3に於いて、8は上記高発熱印刷ユニッ
ト(CPUボード)2の交換等に伴う扉10の解放時
に、その扉解放に先立ち、冷却庫1aの内部温度を上げ
て結露を防止するヒータであり、扉開閉コントローラ1
2によりオン/オフ制御される。9は冷却ユニット1を
制御する冷却コントローラである。10は上記高発熱印
刷ユニット(CPUボード)2の交換時に開閉操作され
る冷却庫1aの扉である。11はこの扉10のロック機
構であり、扉開閉コントローラ12によりロックの解除
が制御される。12は扉ロック機構10の扉開閉(オン
/オフ)信号、及び温度・湿度の各検出信号等によりヒ
ータ8のオン/オフ制御を行なう扉開閉コントローラで
あり、扉10を開ける際、ヒータ8をオンして温度差に
よる霜着を回避した後、扉10のロックを解除する。1
3,14はそれぞれ室1a内部の温度を検出する内部温
度センサ、15は外部湿度センサ、16は外部温度セン
サである。
【0145】このように、閉ループの冷凍サイクルを持
ち、扉10をもつ断熱された冷却庫1a内に、高発熱印
刷ユニット(CPUボード)2だけを実装し、冷却庫1
aの内部の温度を、所望の低温域にコントロールするよ
うに冷凍サイクル1を運転し冷却する。
【0146】蒸発器4で熱交換された0〜10℃の空気
は、内部冷却ファン3により高発熱印刷ユニット(CP
Uボード)2の冷却を行ない、高発熱印刷ユニット(C
PUボード)2を通過してリターンダクトを通り蒸発器
4に戻るという循環を繰り返している。
【0147】冷却庫1a内には、攪拌用のファンをも
ち、高発熱印刷ユニット(CPUボード)2へ送風を行
なうが、冷却庫1aの周囲は断熱されているので、その
騒音は外に洩れ難く、従って騒音が少ない。又、高発熱
印刷ユニット(CPUボード)2のメンテナンスを考慮
して、内部温度センサ13,14、外部湿度センサ1
5,外部温度センサ16等により、冷却庫1a内の温
度、小部屋外の温度と湿度等を測定し、冷却庫1aの扉
10を開けようとしたとき、扉開閉コントローラ12の
制御で、冷却庫1aの内部が結露しない状態になるまで
内部温度をヒータ8で高めた後に扉10のロックを解除
し扉10を開けることができる。
【0148】具体例を挙げると、「扉解放スイッチをオ
ン→冷却ユニット1のコンプレッサ6停止→庫内部の結
露防止のヒータ8オン(庫内温度上昇待ち)→露点温度
照合終了→庫内部の結露防止のヒータ8オフ→扉ロック
解除(扉解放可)を表示→扉解」の手順をとることによ
り実現される。この際、扉10の自動ロック機構は、一
般に使用されている電磁ソレノイド応用のドアロック機
構を上記扉ロック機構11と連動させることで容易に実
現できる。又、結露防止用ヒータ8のコントロールは、
一般に使用されるニクロム線や表面抵抗体等のヒータ
に、サーモスタット等の加熱保護機構を付加して上記扉
開閉コントローラ12に連動させることで容易に実現で
きる。
【0149】上記した構成により、高発熱印刷ユニット
(CPUボード)2を収容する冷却庫1a内を所望の低
温域に冷却し、冷却庫1aの扉10の解放操作時に、冷
却庫内部が結露しないように、ヒータ8を作動させて、
結露を生じない状態で、できる限り扉10の解放を迅速
に行なうことができるように構成したことにより、扉1
0をもつ断熱構造の冷却庫1aに於いて、高発熱印刷ユ
ニット(CPUボード)2の交換作業を結露を生じるこ
となく迅速かつ円滑に行なうことができる。
【0150】又、上記した構成により、冷却ユニット1
で得た冷風を高発熱部分のみに適用して、高発熱でない
部分の低速なファンによる従来の強制空冷との併用によ
り、システム全体の冷却に係るトータルコストを大幅に
低減できる。特に本発明に係る冷却システムは、システ
ム全体を冷却の対象とせず、高発熱部分(CPUボー
ド)のみを冷却する構造であり、従って能力の小さい適
切な冷却システムで効率の良い冷却が実現できる。又、
高発熱印刷ユニット(CPUボード)2のICジャンク
ション温度を低くでき、装置の動作を安定化できる。
又、低騒音であることから一般の事務所等に容易に設置
できる。
【0151】[実施例8]図11は実施例8の構成を示
す斜視図である。ここでは凝縮器5の放熱部を冷却ユニ
ット外に設けたもので、凝縮器5の放熱部を、当該ユニ
ットを実装するシステムが設置される室内の外気に直接
晒されている、筐体上部の外面カバー近辺に配置し、自
然空冷によって二次放熱させる構造を特徴とする。
【0152】図11に於いて、冷却ユニット1は、蒸発
器4、凝縮器5(但し放熱部を除く)、コンプレッサ
6、及びキャピラリをもつ冷凍サイクルと、高発熱印刷
ユニット(ここではCPUボード)2と、上記蒸発器4
を通過した冷風を上記高発熱印刷ユニット(CPUボー
ド)2に送る内部冷却ファン3とを単一筐体内に収容し
1ユニット化された構成をなす。
【0153】ここでは、凝縮器5の放熱部が凝縮器本体
より分離されて、システム筐体上部の外面カバー近辺に
配置される構造をなすもので、5Fはシステム筐体上部
に置かれる凝縮器5の放熱フィン、5Pは凝縮器5本体
につながるフレキシブルな冷媒輸送管である。
【0154】図12は上記図11に示す冷却ユニット1
をシステム筐体に実装した実装例を示すもので、ここで
は、上記冷却ユニット1をシステム筐体Aに2台セット
した状態を示し、各冷却ユニットの凝縮器5,5の放熱
フィン5F,5Fがそれぞれフレキシブルな冷媒輸送管
5P,5Pを介してシステム筐体Aの上面定位置に配置
され、室内の外気に直接晒されている。尚、図に於い
て、Bは低速なファンによる従来の強制空冷による低発
熱ユニット収容部であり、高発熱印刷ユニット(CPU
ボード)2を除いた、高発熱でない印刷ユニット等のシ
ステム構成要素が収容される。
【0155】このように、システム設置室内の温度環境
を有効利用し、冷却ユニットの凝縮器5,5の放熱フィ
ン5F,5Fを自然空冷によって二次放熱させることに
より、高発熱印刷ユニット(CPUボード)2を効率良
く冷却でき、騒音の少ない静かな冷却装置が実現でき
る。
【0156】この実施例8の変形例を図13に示す。
【0157】ここでは、凝縮器5の放熱部が凝縮器本体
より分離されて、システム筐体の外面カバー内側に充分
な接触面積をもって固定され、システム筐体の外面カバ
ーを放熱器として機能させた構造を例示している。この
図13に於いて、5Fは凝縮器5の放熱フィン、5Pは
凝縮器本体につながるフレキシブルな冷媒輸送管、5R
はシステム筐体Aの背面カバーAb1に設けられた銅製の
冷媒輸送管である。
【0158】このような構成に於いても、システム設置
室内の温度環境を有効利用し、冷却ユニットの凝縮器
5,5の放熱フィン5F,5Fを自然空冷によって二次
放熱させることで、高発熱印刷ユニット(CPUボー
ド)2を効率良く冷却でき、騒音の少ない静かな冷却装
置が実現できる。
【0159】[実施例9]図14は実施例9の構成を示
す斜視図である。ここでは凝縮器5の放熱部を冷却ユニ
ット1の後面全体にほぼ等しい大きさで配置して、二次
放熱用の強制冷却用ファンを設けることなく熱交換を行
なう構造としている。
【0160】図14に於いて、冷却ユニット1は、蒸発
器4、凝縮器5(但し放熱部を除く)、コンプレッサ
6、及びキャピラリをもつ冷凍サイクルと、高発熱印刷
ユニット(ここではCPUボード)2と、上記蒸発器4
を通過した冷風を上記高発熱印刷ユニット(CPUボー
ド)2に送る内部冷却ファン3とを単一筐体内に収容し
1ユニット化された構成をなす。
【0161】ここでは、凝縮器5の放熱部が凝縮器本体
より分離されて、冷却ユニット1の後面全体にほぼ等し
い大きさで配置される構造をなすもので、5Gは冷却ユ
ニット1の後面に、同後面全体にほぼ等しい大きさで配
置された凝縮器5の放熱部である。
【0162】図15は上記図14に示す冷却ユニット1
をシステム筐体に実装した実装例を示すもので、ここで
は、上記冷却ユニット1をシステム筐体Aに2台セット
した状態を示し、各冷却ユニットの凝縮器5,5の放熱
部5G,5Gがそれぞれ冷却ユニット1の後面に、同後
面全体にほぼ等しい大きさで配置される構造をなし、二
次放熱用の強制冷却用ファンを不要にした構造としてい
る。
【0163】が収容される。
【0164】このように、システム設置室内の温度環境
を有効利用し、冷却ユニット1の凝縮器5,5の放熱部
5G,5Gを自然空冷によって二次放熱させることによ
り、二次放熱用の強制冷却用ファンを不要にして騒音の
少ない静かな冷却装置が実現できる。
【0165】
【発明の効果】
[効果その1]以上詳記したように本発明の実施例1に
よれば、閉ループの冷凍サイクルを持つ、断熱された小
部屋内に、高発熱部分だけを収容し、内部の温度を霜が
付かない0〜10[℃]の低温域にコントロールするよ
うに冷凍サイクルを運転し冷却する機構を有して、高発
熱部分のみに冷凍サイクルによる冷却を適用し、高発熱
でない部分は低速なファンによる従来の強制空冷との併
用ができるので、トータルな冷却コストが安い。又、ジ
ャンクション温度が低くでき、装置の動作が高速、安定
化する。又、低騒音であり、一般事務所に容易に設置で
きる。
【0166】[効果その2]以上詳記したように本発明
の実施例2によれば、ICの内部にダイオードを取付け
ることにより、温度に敏感なダイオードの順方向電圧V
F の校正直線よりジャンクション温度を求め、ジャンク
ション温度が希望値より大きくなると冷却し、その温度
により冷却能力を制御できる冷却システムを実現したこ
とにより、常にICのジャンクション温度を希望値に設
定することができ、かつ冷却システムを制御すること
で、消費電力を節約し、効率よく運転することができ
る。
【0167】[効果その3]以上詳記したように本発明
の実施例3によれば、発熱体に熱容量の大きい放熱器
(ヒートシンク)を取付ける(又は、発熱体のパッケー
ジ材質を熱容量の大きいものに変える)ことにより、発
熱体の温度上昇速度を遅らせ、冷却風の温度を低下させ
るための冷却装置のオンと同時にシステムのパワーオン
を実現可能としたことにより、システムをスイッチング
にオンできる。又、冷却装置の能力を発熱体の飽和後の
温度に合わせるこにより冷却能力を低減でき効率を向上
できる。
【0168】[効果その4]以上詳記したように本発明
の実施例4によれば、装置の仕様やグレード等によって
装着枚数が変わる、発熱量が大きい基板をもち、冷却を
必要とする装置に於いて、筐体内部の発熱量によって冷
却能力を変化させ、発熱量に適した冷却能力で冷却する
構成としたことにより、冷却能力を最適にコントロール
できるため、冷却能力(消費電力)に無駄がない。又、
霜付きによる冷却能力の低下を防止することができる。
【0169】[効果その5]以上詳記したように本発明
の実施例5によれば、閉ループの冷却サイクルをもつ、
断熱された冷却庫内に、高発熱部分だけをいれ、内部の
温度を霜が着かない常温域に保つように冷凍サイクルを
運転し冷却する構成としたことにより、冷却庫内外の各
温度が霜着の生じない程度にコントロールされており、
従って特別の監視なしで冷却庫の扉を開けても内部が結
露しない。又、冷却庫内には、循環攪拌用のファンをも
ち、高発熱部分への送風を行なうが、冷却庫の周囲は断
熱されているので、その騒音は外には漏れにくい。又、
高発熱部分のみに適用し、高発熱でない部分は低速なフ
ァンによる従来の強制空冷との併用ができ、総合して冷
却コストが安い。又、半導体素子のジャンクション温度
が適切に保たれ、装置の安定動作が可能となる。又、事
務所エリアに高価な空調設備や配管工事をせずに設置で
きる。
【0170】[効果その6]以上詳記したように本発明
の実施例6によれば、内部回路基板の点検、交換時に
は、庫内の温度、庫外の温度と湿度を監視し、冷却庫の
扉を開けるとき、内部が結露しない状態になるまで、内
部温度が上がるのを待って扉を開くようにするための結
露防止機構を装備することにより、結露が生じることな
く内部回路基板の点検、交換が可能となる。
【0171】又、閉ループの冷却サイクルをもつ、断熱
された冷却庫内に、例えばCMOS回路で構成された高
発熱のCPU回路印刷基板だけをいれ、冷却庫内部をこ
の装置が設置される室内温度より低い温度にコントロー
ルするように冷凍サイクルを運転し冷却するとともに、
冷却庫内に循環攪拌用のファンをもち高発熱部分への送
風を行なう構成としたことにより、冷凍サイクルによる
冷却を、例えば高速性能を要求される高発熱回路の印刷
基板部分のみに適用し、他の低発熱回路に低速なファン
による従来の強制空冷を用いて、これらを併用すること
で、総合冷却コストを低減できる。又、半導体素子のジ
ャンクション温度を下げることができ、装置の高速化と
寿命及び信頼性が向上する。又、一般的な事務所エリア
に容易に設置できる。又、運転騒音の低減が期待でき
る。
【0172】[効果その7]以上詳記したように本発明
の実施例7によれば、内部回路基板の点検、交換時に、
庫内の温度、庫外の温度と湿度を監視し、冷却庫の扉を
開けるとき、内部が結露しない状態の温度まで高めてか
ら扉を開くようにするための結露防止機構を備えるとと
もに、内部温度上昇時間を短縮するための内部加熱用ヒ
ータを備えたことにより、結露防止の待ち時間が短縮さ
れ、内部回路基板の点検、交換時等に於ける作業を円滑
に行なうことができる。
【0173】又、閉ループの冷却サイクルをもつ断熱さ
れた冷却庫内に、例えばCMOS回路で構成された高発
熱のCPU回路印刷基板だけを入れ、高発熱部のみに冷
却サイクルによる冷却を使用して、低速なファンによる
従来の強制空冷と併用することにより、総合した冷却コ
ストを低減できる。又、半導体素子のジャンクション温
度を下げることができ、装置の高速化と寿命及び信頼性
が向上する。又、一般的な事務所エリアに容易に設置で
きる。又、運転騒音の低減が期待できる。
【0174】[効果その8]以上詳記したように本発明
の実施例8によれば、本発明は、閉ループの冷却サイク
ルをもつ、断熱された冷却庫内に、発熱する回路基板を
入れ冷却する装置に於いて、冷却庫外に置かれる凝縮器
の放熱部を設置室内の外気に直接晒されている上位筐体
の外面カバー近辺に配置し、自然空冷によって二次放熱
させることにより、凝縮器の2次放熱用強制空冷ファン
を不要にして騒音の少ない静かな冷却装置を実現でき
る。
【0175】又、発熱回路基板の周囲が冷凍サイクルに
よる適切な温度で保たれ、装置の安定動作が可能とな
る。又、一般事務室エリアに設置可能な低騒音で比較的
安価な冷却装置を実現できる。
【0176】[効果その9]以上詳記したように本発明
によれば、本発明は、閉ループの冷却サイクルをもつ、
断熱された冷却庫内に、発熱する回路基板を収容し冷却
する装置に於いて、冷却庫外に置かれる凝縮器を設置室
内の外気に直接晒し、自然空冷によって二次放熱させる
ことにより、凝縮器の2次放熱用強制空冷ファンを不要
にして騒音の少ない静かな冷却装置が実現できる。又、
発熱回路基板の周囲が冷凍サイクルによる適切な温度で
保たれ、装置の安定動作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1,実施例5,実施例6,実施
例7に於ける冷却ユニットの構成を示す斜視図。
【図2】図1に示す実施例1,実施例5,実施例6,実
施例7に於ける冷却ユニットのシステム筐体への実装例
を示す正面図。
【図3】図1に示す実施例1,実施例5,実施例6,実
施例7の全体の構成を示すブロック図。
【図4】本発明の実施例2に於けるジャンクション温度
モニタ回路の構成を示す図。
【図5】図4に示す実施例2によるダイオードの校正直
線を示す図。
【図6】図4に示す実施例2の全体の構成を示すブロッ
ク図。
【図7】本発明の実施例3の構成を示す図。
【図8】図7に示す実施例3の温度コントロール動作を
説明するための温度特性図。
【図9】図8の温度特性に対比させた従来装置の温度特
性図。
【図10】本発明の実施例4の構成を示す斜視図。
【図11】本発明の実施例8の構成を示す斜視図。
【図12】図11に示す実施例8の冷却ユニット実装例
を示す正面図。
【図13】図11に示す実施例8の他の構成を示す斜視
図。
【図14】本発明の実施例9の構成を示す斜視図。
【図15】図14に示す実施例9に於ける冷却ユニット
のシステム筐体への実装例を示す斜視図。
【符号の説明】
1…冷却ユニット、1a…小部屋(冷却庫)、2…CP
Uボード(高発熱印刷ユニット)、3…内部冷却ファ
ン、4…蒸発器、5…凝縮器、6…コンプレッサ、7…
二次放熱用ファン、8…ヒータ、9…冷却コントロー
ラ、10…扉、11…扉ロック機構、12…扉開閉コン
トローラ、13,14…内部温度検出器、15…外部温
度センサ、16…外部湿度センサ、17…、18…、1
9…、20…、21…IC、22…ダイオード、23…
温度モニタ回路、31…比較器、32…制御信号、33
…冷却システム、41…放熱器(ヒートシンク)、42
…高発熱素子(高密度のIC,GA等)、43…印刷回
路基板、44…冷却装置、45…ファン、51…冷却装
置、52…基板センサ、53…高発熱回路基板、54…
スロット、55…システム筐体、5F…凝縮器の放熱フ
ィン、5P…冷媒輸送管、5R…冷媒輸送管、5G…凝
縮器の放熱部、A…システム筐体、Ab1…システム筐体
Aの背面カバー、B…低発熱ユニット収容部、Tj …検
出ジャンクション温度、Tk …設定ジャンクション温
度。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野橋 正夫 東京都青梅市末広町2丁目9番地 株式会 社東芝青梅工場内 (72)発明者 牧野 哲男 東京都青梅市末広町2丁目9番地 株式会 社東芝青梅工場内 (72)発明者 沢頭 孝信 東京都青梅市末広町2丁目9番地 株式会 社東芝青梅工場内 (72)発明者 細谷 信之 東京都青梅市新町1381番地1 東芝コンピ ュータエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 浜口 弘志 東京都青梅市新町1381番地1 東芝コンピ ュータエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 浮谷 義明 東京都青梅市新町1381番地1 東芝コンピ ュータエンジニアリング株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸発器、凝縮器、コンプレッサ、及びキ
    ャピラリをもつ冷凍サイクルと、高発熱印刷ユニットを
    実装するスロットをもつ室と、上記蒸発器を通過した冷
    風を上記室内の高発熱印刷ユニットに送る内部冷却ファ
    ンと、上記高発熱印刷ユニットの交換時に内部温度を上
    げて結露を防止するヒータとを備え、これら各要素を単
    一筐体内部に収容しユニット化してなることを特徴とし
    た電子機器の冷却装置。
  2. 【請求項2】 冷却されるICのジャンクション温度を
    測定する手段と、同手段で得たICのジャンクション温
    度に従い冷却能力を可変する冷却機構とを具備してなる
    ことを特徴とした冷却システム制御装置。
  3. 【請求項3】 装置内の発熱体を装置に収容された冷却
    装置により冷却する装置に於いて、冷却能力を発熱体の
    飽和温度特性に合わせ、発熱体を常に一定飽和温度以内
    に抑制することを特徴とした発熱体温度上昇時間の遅延
    調整方法。
  4. 【請求項4】 装置内の温度を下げて装置に収容された
    発熱体を含む構成部品を冷却する装置に於いて、装置内
    の発熱量に応じて冷却能力を可変し、装置内の発熱体を
    含む構成部品を冷却することを特徴とした冷却方法。
  5. 【請求項5】 蒸発器、凝縮器、コンプレッサ、及びキ
    ャピラリをもつ冷凍サイクルと、高発熱モジュールと、
    同高発熱モジュールを実装する冷却庫と、上記蒸発器を
    通過した冷風を上記庫内の高発熱モジュールに送る冷却
    庫内循環ファンとを単一筐体に収容してユニット化し、
    同ユニットの冷却庫内を同ユニットを含む電子機器の設
    置室内の常温温度と略同等温度に保持してなることを特
    徴とした電子機器の冷却装置。
  6. 【請求項6】 蒸発器、凝縮器、コンプレッサ、及びキ
    ャピラリをもつ冷凍サイクルと、高発熱モジュールと、
    この高発熱モジュールを実装する密閉扉を具備した冷却
    庫と、上記蒸発器を通過した冷風を上記庫内の高発熱モ
    ジュールに送る内部循環ファンと、上記冷却庫の扉解放
    時に於ける内部の結露を防止する内部温度制御機構とを
    単一のユニット筐体に一体収容したことを特徴とする電
    子機器の冷却装置。
  7. 【請求項7】 蒸発器、凝縮器、コンプレッサ、及びキ
    ャピラリをもつ冷凍サイクルと、高発熱モジュールと、
    高発熱モジュールを実装する冷却庫と、上記蒸発器を通
    過した冷風を上記庫内の高発熱モジュールに送る内部循
    環ファンと、上記冷却庫の扉解放時に於ける内部の結露
    を防止する加熱機構を備えた内部温度制御機構と、上記
    各要素を収容した単一の収容筐体と、上記冷却庫内を上
    記収容筐体の周囲温度より低い温度に保持して上記冷凍
    サイクルを運転する冷却制御手段とを具備してなること
    を特徴とした電子機器の冷却装置。
  8. 【請求項8】 蒸発器、凝縮器、コンプレッサ、及びキ
    ャピラリをもつ冷凍サイクルと、高発熱モジュールと、
    同高発熱モジュールを実装する冷却庫と、上記蒸発器を
    通過した冷風を上記庫内の高発熱モジュールに送る冷却
    庫内循環ファンと、上記各要素を収容した単一の収容ユ
    ニット筐体と、上記凝縮器の放熱部に通じる冷媒供給管
    を延長して凝縮器の2次放熱部を上記収容ユニット筐体
    から分離する構造とを具備してなることを特徴とする電
    子機器の冷却装置。
  9. 【請求項9】 蒸発器、凝縮器、コンプレッサ、及びキ
    ャピラリをもつ冷凍サイクルと、高発熱モジュールと、
    同高発熱モジュールを実装する冷却庫と、上記蒸発器を
    通過した冷風を上記庫内の高発熱モジュールに送る冷却
    庫内循環ファンと、上記各要素を収容した単一の収容筐
    体と、上記凝縮器を上記収容筐体の後面に配置し、凝縮
    器の顕熱を上記収容筐体が設置される室内の外気に直接
    放熱する冷却手段とを具備してなることを特徴とする電
    子機器の冷却構造。
  10. 【請求項10】 ジャンクション温度の測定手段に、I
    C内部のPN接合の順方向電圧の温度依存性を用いた請
    求項2記載の冷却システム制御装置。
  11. 【請求項11】 冷却機構に強制空冷装置を用いた請求
    項2記載の冷却システム制御装置。
  12. 【請求項12】 冷却能力を風速、又はICに吹付ける
    空気の温度で可変する請求項2記載の冷却システム制御
    装置。
  13. 【請求項13】 発熱体の温度上昇時間を下げる冷却装
    置と発熱体とを同時にパワーオンン制御する手段をもつ
    請求項3記載の発熱体温度上昇時間の遅延方法。
  14. 【請求項14】 発熱体の温度上昇時間を可変させる請
    求項3記載の発熱体温度上昇時間の遅延方法。
  15. 【請求項15】 発熱体に取付ける放熱器により発熱体
    の熱容量を変える請求項3記載の発熱体温度上昇時間の
    遅延方法。
  16. 【請求項16】 装置の消費電力、又は装置内の実装ユ
    ニット数、又は装置内温度に対応した冷却能力で装置内
    の構成部品を冷却する請求項4記載の冷却方法。
  17. 【請求項17】 送風温度又は風速又は風量を変化させ
    て冷却能力を変える請求項4記載の冷却方法。
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