JPH06118305A - 防振機能を有するズームレンズ - Google Patents

防振機能を有するズームレンズ

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JPH06118305A
JPH06118305A JP4267173A JP26717392A JPH06118305A JP H06118305 A JPH06118305 A JP H06118305A JP 4267173 A JP4267173 A JP 4267173A JP 26717392 A JP26717392 A JP 26717392A JP H06118305 A JPH06118305 A JP H06118305A
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JP
Japan
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lens group
lens
positive
distance
group
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JP4267173A
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English (en)
Inventor
Atsushi Shibayama
敦史 芝山
Susumu Sato
佐藤  進
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Priority to US08/115,811 priority patent/US5530593A/en
Priority to EP93114507A priority patent/EP0587167B1/en
Priority to DE69322335T priority patent/DE69322335T2/de
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ズームレンズを構成するレンズ群のうち、ただ
1つのレンズ群を光軸と直交する方向に移動させるだけ
でブレ補正が可能であり、かつ防振を行なっても結像性
能の劣化が少ないズームレンズの提供。 【構成】物体側より順に、正の屈折力を持つ第1レンズ
群G1 と、弱い正または負の屈折力を持つ第2レンズ群
G2 と、正の屈折力を持つ第3レンズ群G3 と、負の屈
折力を持つ第4レンズ群G4 とを有し、広角端から望遠
端への変倍に際し、第1レンズ群G1 と第2レンズ群G
2 との間隔が増大し、第2レンズ群G2 と第3レンズ群
との間隔が変化し、第3レンズ群G3 と第4レンズ群G
4 との間隔が減少するズームレンズにおいて、第3レン
ズ群G3 は、撮影画面のブレを補正するために光軸とほ
ぼ直交する方向に移動し、かつ諸条件を満足する構成で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スチールカメラやビデ
オカメラに装着するのに適した防振機能を有するズーム
レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ブレの補正を行なうのに適し
たレンズが各種提案されている。このうち、ズームレン
ズでは、例えば特開昭61−223819号公報に開示
されるように、ズームレンズの物体側に可変頂角プリズ
ムを配して画像を偏向し、さらにこのプリズムにより発
生する収差を、ズームレンズ系内の収差補正用光学素子
を移動させて補正する防振光学系の提案がなされてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、撮影中にレン
ズ系が傾いた時の撮影画面のブレを補正するためには、
可変頂角プリズムの頂角と収差補正用光学系の位置を同
時に制御しなければならなかった。本発明の目的は、ズ
ームレンズを構成するレンズ群のうち、ただ1つのレン
ズ群を光軸と直交する方向に移動させるだけでブレ補正
が可能であり、かつ防振を行なっても結像性能の劣化が
少ないズームレンズの提供である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、物体側より順
に、正の屈折力を持つ第1レンズ群G1 と、弱い正また
は負の屈折力を持つ第2レンズ群G2 と、正の屈折力を
持つ第3レンズ群G3と、負の屈折力を持つ第4レンズ
群G4 とを有し、広角端から望遠端への変倍に際し、第
1レンズ群G1 と第2レンズ群G2 との間隔が増大し、
第2レンズ群G2 と第3レンズ群との間隔が変化し、第
3レンズ群G3 と第4レンズ群G4 との間隔が減少する
ズームレンズにおいて、第3レンズ群G3 は、撮影画面
のブレを補正するために光軸とほぼ直交する方向に移動
し、第3レンズ群G3 の焦点距離をf3 、第4レンズ群
G4 の焦点距離をf4 、広角端における第3レンズ群と
第4レンズ群の主点間隔をe3W、望遠端における第3レ
ンズ群と第4レンズ群の主点間隔をe3T、広角端におけ
る第4レンズ群の主点と像点との間隔をe4W、望遠端に
おける第4レンズ群の主点と像点との間隔をe4T、広角
端におけるズームレンズ全系の焦点距離をfW 、望遠端
におけるズームレンズ全系の焦点距離をfT 、最大像高
をH(単位はmm)とするとき、 0.02 ≦ KW /H ≦ 0.10 (1) 0.02 ≦ KT /(Z・H) ≦ 0.10 (2) 但し、 KW =(e3W+e4W)/f3 −e3W・e4W/
(f3 ・f4 ) KT =(e3T+e4T)/f3 −e3T・e4T/(f3 ・f
4 ) Z=fT /fW の条件を満足する構成である。
【0005】そして、第3レンズ群G3 は、物体側から
順に少なくとも1枚の正レンズL31と、少なくとも1枚
の負レンズと、少なくとも1枚の正レンズとを有し、第
3レンズ群G3 の焦点距離をf3 、正レンズL31の軸上
レンズ厚をD、正レンズL31の物体側面の曲率半径をR
とするとき、 0.1 ≦ D/f3 ≦ 0.3 (3) -1.2 ≦ R/f3 ≦ -0.2 (4) の条件を満足し、さらに第3レンズ群G3 中の正レンズ
のアッベ数の平均値をνP 、第3レンズ群G3 中の負レ
ンズのアッベ数の平均値をνN とするとき、 40 ≦ νP −νN (5) の条件を満足する構成である。
【0006】
【作用】本発明においては、手ブレ等によって、レンズ
系が傾くときに生じる撮影画面のブレを、正の第3レン
ズを光軸と直交する方向に移動させて補正する。このよ
うに、ブレ補正用レンズ群がレンズ系の内部に位置する
ため、ブレ補正用のレンズ群および、このレンズ群を光
軸と直交方向に移動させるブレ補正用アクチュエーター
への外部からの力の作用が少ない。このため、防振機構
を確実に作動させ、かつ故障を少なくするのに有利であ
る。
【0007】ズームレンズの広角端から望遠端までの間
の任意の焦点距離をfとし、この時のズームレンズの光
軸を含む平面内におけるズームレンズ全体の傾きをεと
すると、図1に示されるように、像面上での撮影画面の
ブレsは、次の(I)式で表わされる。 s=f・tan ε (I) 但し、この時εが1より十分小さいとすると、ブレsは
次の(I)’式で表わされる。
【0008】 s=f・ε (I)' また、第3レンズ群の焦点距離をf3 、第4レンズ群の
焦点距離をf4 とし、ズームレンズの任意の焦点距離f
のときの第3レンズ群と第4レンズ群の主点間隔をe3
、第4レンズ群の主点と像点の間隔をe4 とし、ブレ
補正を行なう第3レンズ群の光軸と直交方向への移動量
をxとするとき、図2に示されるように、近軸軸上光線
は第3レンズ群で角度θ1 の偏向を受ける。第3レンズ
群からの射出角θ1 は次の(II)式で表わされる。但
し、θ1 は1より十分小さいとし、θ1 ≒tan θ1 と近
似する。
【0009】 θ1 =−x/f3 (II) 第3レンズ群で角度θ1 の偏向を受けた光線が第4レン
ズ群に入射する光線高yは、次の(III)式で表わされ
る。 y=−e3 ・θ1 =e3 ・x/f3 (III) この光線は第4レンズ群で、さらに角度y/f4 の偏向
を受けるため、第4レンズ群からの射出角θ2 は次の
(IV)式で表わされる。但し、θ2 も1より十分小さい
とし、θ2 ≒tan θ2 と近似する。 θ2 =θ1 +y/f4 =−x/f3 +e3 ・x/(f3 ・f4 ) ・・・・(IV) 第4レンズ群を射出した光線が像面に入射する光線高z
は、次の(V)式で表わされる。
【0010】 z=y−e4 ・θ2 ={(e3 +e4 )/f3 −e3 ・e4 /(f3 ・f4 )}・x ・・・・(V) ズームレンズがε傾くときの像ブレ量sを補正するに
は、s=−z となるように第3レンズ群を動かせばよ
い。この時、(I)’式と(V)式より、εとxの間に
は次の(VI)式が成立する。 x=−f・ε/{(e3 +e4 )/f3 −e3 ・e4 /(f3 ・f4 )} ・・・・(VI) この(VI)式を満足するように第3レンズ群を動かす
と、防振が可能である。
【0011】しかしながら、第3レンズ群を機械的に駆
動させる際、センサー系・演算回路・駆動装置等のタイ
ムラグや誤差、駆動装置のガタ等により駆動誤差Δxが
加わる。駆動誤差Δxがある場合、像面における誤差量
Δzは次の式(VII)で表わされる。 Δz={(e3 +e4 )/f3 −e3 ・e4 /(f3 ・f4 )}・Δx ・・・・(VII) この(VII)式中の(e3 +e4 )/f3 −e3 ・e4
/(f3 ・f4 )は、駆動誤差Δxに対する像面での誤
差Δzの敏感度Kを示している。
【0012】ところで、防振機能を持つズームレンズを
構成する場合、許容される像面での誤差量Δzはイメー
ジサイズによって異なる。例えば、24mm×36mm
のいわゆるライカサイズのカメラに比べ、1/3インチ
サイズ等のCCDを使用するビデオカメラやスチールビ
デオカメラでは、誤差量Δzをより小さく抑える必要が
ある。反対に、ブローニーフィルムを使用する中判カメ
ラや、4インチ×5インチ等のフィルムサイズを持つ大
判カメラでは、誤差量Δzはより大きくても許容され
る。
【0013】一方、駆動誤差Δxは一般に駆動量xに比
例し、制御に適した駆動量xはイメージサイズにはほと
んど関係がなく、小さすぎれば、駆動誤差の割合Δx/
xが大きくなり易く、大きすぎれば、駆動する際のタイ
ムラグが大きくなり、駆動誤差の増大につながる。 こ
のため、防振機能を持つズームレンズを構成する場合の
最適な敏感度Kはイメージサイズによって異なる。
【0014】以下、本発明の各条件式について説明す
る。条件式(1)及び条件式(2)は、(VII)式で関
係づけられるΔxに対するΔzの敏感度Kと画面の最大
像高H(単位はmm)との関係を規定するものである。
条件式(1)は広角端における敏感度KW と最大像高H
の関係を規定する。条件式(1)の上限を越えると敏感
度KW が過大となり、防振を行なう際のレンズ群の駆動
には高い精度が要求され、その制御が困難になり好まし
くない。逆に、条件式(1)の下限を越えると防振を行
なう際のレンズ群の駆動量が大きくなり、防振群の駆動
装置の大型化、駆動時のタイムラグ、さらに防振可能な
ブレ角εが小さく十分な防振が行えない等の問題が生じ
る。
【0015】条件式(2)は、望遠端における敏感度K
T と最大像高Hの関係を規定する。条件式(2)の上限
及び下限を越えた場合、条件式(1)の場合と同様の問
題が生じ、好ましくない。ここで、条件式(2)におい
てズーム比Zを用いているのは、(I)’式に示すよう
に、ブレ角εが等しい場合でも焦点距離fが変化すれ
ば、画面上のブレ量sが異なるからであり、ブレ量sが
異なると像面上のブレ補正量zも異なる。そこで広角端
での敏感度KW を望遠端での敏感度KT より小さくなる
ようズームレンズを構成すると、広角端と望遠端での防
振群の駆動量xの差が小さくでき都合がよい。この時、
次の(VIII)式を満足することがより好ましい。
【0016】 KW ≦ KT ≦ KW ・Z (VIII) 但し、 KW =(e3W+e4W)/f3 −e3W・e4W/
(f3 ・f4 ) KT =(e3T+e4T)/f3 −e3T・e4T/(f3 ・f
4 ) Z=fT /fW なお、KT =KW ・Zとすると、ブレ角εに対する防振
群の駆動量xを広角端と望遠端とで等しくすることがで
きる。
【0017】そしてライカサイズに近い写真用ズームレ
ンズの場合には、条件式(1)と条件式(2)とのかわ
りに、次の条件式(6)と条件式(7)を用いるのがよ
い。 0.5 ≦ KW ≦ 1.8 (6) 0.5 ≦ KT /Z ≦ 1.8 (7) ところで、ズームレンズ・単焦点レンズによらず、一般
にレンズ系の一部のレンズを偏心させるとレンズ系の結
像性能は大幅に劣化する。しかし、偏心させるレンズ系
が無収差であれば結像性能は劣化しない。
【0018】しかし、実際のレンズ群で無収差とするの
は難しく、特にズームレンズでは、大きさや他のレンズ
群を含めたズームレンズ全体での収差補正を考慮する
と、不可能に近い。そこで、本発明の防振機能を有する
ズームレンズでは、防振用レンズ群において、偏心させ
た際に結像性能の劣化に大きく関与するコマ収差および
非点収差を極力補正することにより、防振を行なった際
の結像性能の劣化を小さく抑えている。具体的には、防
振用の第3レンズ群を正・負・正の構造とすることで、
収差補正上の自由度を確保している。
【0019】条件式(3)は、このような第3レンズ群
の構成のもとで、第3レンズ群中の最も物体側の正レン
ズL31の軸上レンズ厚Dの最適な範囲を規定する。条件
式(3)の下限を越えると第3レンズ群内でのコマ収差
の補正と非点収差の補正を両立するのが困難である。一
方、条件式(3)の上限を越えると第3レンズ群の軸上
厚が大きくなり、ズームレンズの大型化や、ズーミング
時のレンズ群間隔の確保が困難になる等の問題が生じ
る。
【0020】条件式(4)は第3レンズ群中の最も物体
側の正レンズL31の物体側面の曲率半径Rの最適な範囲
を定める。条件式(4)の上限及び下限のいずれを越え
てもコマ収差・非点収差をバランス良く補正することが
困難である。また、このように第3レンズ群を構成する
場合には、絞りは第2レンズ群と第3レンズ群の間にあ
るのが望ましい。
【0021】ところで、ズームレンズの広角端から望遠
端まで、軸上色収差と倍率色収差を良好に補正し、かつ
第3レンズ群を防振の為に偏心させた際の倍率色収差の
変化を小さく抑えるには、第3レンズ群を十分に色消し
するのが望ましい。条件式(5)は、第3レンズ群の色
消しを十分に行なうための条件である。条件式(5)の
下限を越えるとズームレンズ全体での軸上色収差と倍率
色収差の補正を両立させるのは難しい。さらに、第3レ
ンズ群を偏心させた際に、倍率色収差が大きく発生し、
結像性能の劣化をもたらす。
【0022】なお、色収差の補正とコマ収差の補正とを
良好に行なうには、第3レンズ群中のいずれかの正レン
ズといずれかの負レンズとを接合するのが望ましい。
【0023】
【実施例】本発明は、物体側より順に、正の屈折力を持
つ第1レンズ群G1 と、弱い正または負の屈折力を持つ
第2レンズ群G2 と、正の屈折力を持つ第3レンズ群G
3と、負の屈折力を持つ第4レンズ群G4 とを有し、広
角端から望遠端への変倍に際し、第1レンズ群G1 と第
2レンズ群G2 との間隔が増大し、第2レンズ群G2 と
第3レンズ群との間隔が変化し、第3レンズ群G3 と第
4レンズ群G4 との間隔が減少するズームレンズにおい
て、第3レンズ群G3 は、撮影画面のブレを補正するた
めに光軸と直交する方向に移動する構成である。
【0024】以下に、本発明による各実施例について説
明する。各実施例の諸元表中のfは焦点距離、FはFナ
ンバー、 2ωは画角を表す。そして、左端の数字は物体
側からの順序を表し、rはレンズ面の曲率半径、dはレ
ンズ面間隔、n及びνは屈折率及びアッベ数のd線(λ
=587.6nm)に対する値である。 〔実施例1〕図3は、実施例1のレンズ構成図であり、
物体側から順に、両凹負レンズと、両凸正レンズと、物
体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとから成る正の
第1レンズ群G1 と、両凹負レンズと両凸正レンズとの
貼合わせレンズと、物体側に凹面を向けた正メニスカス
レンズとから成る負の第2レンズ群G1 と、絞りSと、
物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズと物体側に凹
面を向けた負メニスカスレンズとの貼合わせレンズと、
両凸正レンズとから成る正の第3レンズ群G3と、物体
側に凹面を向けた正メニスカスレンズと、物体側に凹面
を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凹面を向けた
負メニスカスレンズとから成る負の第4レンズ群G4 と
から構成している。そして、広角端から望遠端へのズー
ミングの際に、第1レンズ群G1 と第2レンズ群G2 と
の間隔は増大し、第2レンズ群G2 と第3レンズ群G3
との間隔は増大し、第3レンズ群G3 と第4レンズ群G
4との間隔は減少し、絞りSは第3レンズ群G3 と一体
で移動する。
【0025】以下の表1に、本発明における実施例1の
諸元の値を掲げる。なお、最大像高はH=21.6mm
である。
【0026】
【表1】 実施例1の諸元値 f=40.00-90.00 F=4.17-7.23 2ω=55.96-26.28゜ (変倍における可変間隔) f 40.0000 60.0002 90.0010 d 6 3.4530 7.7565 13.8317 d11 1.7456 3.1801 5.2051 d17 14.5896 9.0052 4.3151 B.f 9.8791 24.0708 40.9121 (条件対応値) (1) KW /H = 0.045 (2) KT /(Z・H) = 0.032 (3) D/f3 = 0.159 (4) R/f3 = -0.401 (5) νP −νN = 46.9 (6) KW = 0.970 (7) KT /Z = 0.702 図4、図5、図6は、それぞれ実施例1の広角端での諸
収差図、中間焦点距離状態での諸収差図、望遠端での諸
収差図を示す。各収差図において、Hは入射高、FNは
Fナンバー、Yは像高、Aは主光線の入射角度、dはd
線(λ=587.6nm)、gはg線(λ=435.6nm)を示してい
る。非点収差図において、破線はメリディオナル像面、
実線はサジタル像面を示している。
【0027】各収差図から、本実施例は諸収差が良好に
補正され、優れた結像性能を有していることが明らかで
ある。図7は、防振の際に第3レンズ群がメリディオナ
ル方向に偏心する時のMTFの変化を示す。グラフの縦
軸にd線に対する20本/mmのMTF値をとり、横軸
に防振用の第3レンズ群の光軸と直交方向の移動量xを
とる。なお、グラフ上のxの最大移動量は、ブレによる
傾き量ε=0.003ラヂアンに対応する。なお、画面
中心(Y=0)でのMTF値が最大になる平面上でのM
TF値を示す。図7において、DEFOCUS はガウス像面に
対するデフォーカス量、Yは像高、Uは画面中心より上
側(第3群の偏心方向と同方向)、Lは画面中心より下
側(第3群の偏心方向と逆方向)、破線はメリディオナ
ル像面、実線はサジタル像面を示している。
【0028】図7から、実施例1は防振のために第3レ
ンズ群を偏心させても結像性能の劣化が小さいことがわ
かる。 〔実施例2〕図8は、実施例2のレンズ構成図であり、
物体側から順に、両凹負レンズと、両凸正レンズと、両
凸正レンズとから成る正の第1レンズ群G1 と、両凹負
レンズと両凸正レンズとの貼合わせレンズと、物体側に
凹面を向けた正メニスカスレンズとから成る負の第2レ
ンズ群G2 と、絞りSと、物体側に凹面を向けた正メニ
スカスレンズと物体側に凹面を向けた負メニスカスレン
ズとの貼合わせレンズと、物体側に凹面を向けた正メニ
スカスレンズと、両凸正レンズとから成る正の第3レン
ズ群G3 と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ
と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズと、物体
側に凹面を向けた負メニスカスレンズとから成る負の第
4レンズ群G4 とから構成している。そして、広角端か
ら望遠端へのズーミングの際に、第1レンズ群G1 と第
2レンズ群G2 との間隔は増大し、第2レンズ群G2 と
第3レンズ群G3 との間隔は変化し、第3レンズ群G3
と第4レンズ群G4 との間隔は減少し、第1レンズ群G
1 と第4レンズ群G4 は一体で移動し、絞りSは第2レ
ンズ群G2 と一体で移動する。
【0029】以下の表2に、本発明における実施例2の
諸元の値を掲げる。なお、最大像高はH=21.6mm
である。
【0030】
【表2】 実施例2の諸元値 f=39.00-90.00 F=4.04-7.15 2ω=57.26-26.32゜ (変倍における可変間隔) f 39.0003 60.0010 90.0031 d 6 2.9999 8.8761 16.5386 d12 4.4770 4.6135 1.4980 d19 13.5729 7.5602 3.0131 B.f 6.8850 21.5761 40.7340 (条件対応値) (1) KW /H = 0.045 (2) KT /(Z・H) = 0.034 (3) D/f3 = 0.168 (4) R/f3 = -0.406 (5) νP −νN = 50.7 (6) KW = 0.976 (7) KT /Z = 0.735 図9、図10、図11は、それぞれ実施例2の広角端で
の諸収差図、中間焦点距離状態での諸収差図、望遠端で
の諸収差図を示す。各収差図において、Hは入射高、F
NはFナンバー、Yは像高、Aは主光線の入射角度、d
はd線(λ=587.6nm)、gはg線(λ=435.6nm)を示し
ている。非点収差図において、破線はメリディオナル像
面、実線はサジタル像面を示している。
【0031】各収差図から、本実施例は諸収差が良好に
補正され、優れた結像性能を有していることが明らかで
ある。図12は、防振の際に第3レンズ群がメリディオ
ナル方向に偏心する時のMTFの変化を示す。グラフの
縦軸にd線に対する20本/mmのMTF値をとり、横
軸に防振用の第3レンズ群の光軸と直交方向の移動量x
をとる。なお、グラフ上のxの最大移動量は、ブレによ
る傾き量ε=0.003ラヂアンに対応する。なお、画
面中心(Y=0)でのMTF値が最大になる平面上での
MTF値を示す。図12において、DEFOCUS はガウス像
面に対するデフォーカス量、Yは像高、Uは画面中心よ
り上側(第3群の偏心方向と同方向)、Lは画面中心よ
り下側(第3群の偏心方向と逆方向)、破線はメリディ
オナル像面、実線はサジタル像面を示している。
【0032】図12から、本実施例は防振のために第3
レンズ群を偏心させても結像性能の劣化が小さいことが
わかる。 〔実施例3〕図13は、実施例3のレンズ構成図であ
り、物体側から順に、両凹負レンズと、両凸正レンズ
と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとから成
る正の第1レンズ群G1 と、両凹負レンズと両凸正レン
ズとの貼合わせレンズと、物体側に凹面を向けた正メニ
スカスレンズとから成る正の第2レンズ群G2 と、絞り
Sと、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズと物体
側に凹面を向けた負メニスカスレンズとの貼合わせレン
ズと、両凸正レンズとから成る正の第3レンズ群G3
と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズと、物体
側に凹面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凹面
を向けた負メニスカスレンズとから成る負の第4レンズ
群G4 とから構成している。そして広角端から望遠端へ
のズーミングの際に、第1レンズ群G1 と第2レンズ群
G2 との間隔は増大し、第2レンズ群G2 と第3レンズ
群G3 との間隔は増大し、第3レンズ群G3 と第4レン
ズ群G4との間隔は減少し、絞りSは第3レンズ群G3
と一体で移動する。
【0033】以下の表3に、本発明における実施例3の
諸元の値を掲げる。なお、最大像高はH=21.6mm
である。
【0034】
【表3】 実施例3の諸元値 f=36.30-77.89 F=3.69-6.09 2ω=60.82-29.94゜ (変倍における可変間隔) f 36.2987 53.7011 77.8900 d 6 3.3902 7.6939 13.7691 d11 1.6192 3.0534 5.0785 d17 14.6856 9.1012 4.4111 B.f 6.1974 18.0722 30.2871 (条件対応値) (1) KW /H = 0.038 (2) KT /(Z・H) = 0.026 (3) D/f3 = 0.159 (4) R/f3 = -0.401 (5) νP −νN = 46.9 (6) KW = 0.810 (7) KT /Z = 0.550 図14、図15、図16は、それぞれ実施例3の広角端
での諸収差図、中間焦点距離状態での諸収差図、望遠端
での諸収差図を示す。各収差図において、Hは入射高、
FNはFナンバー、Yは像高、Aは主光線の入射角度、
dはd線(λ=587.6nm)、gはg線(λ=435.6nm)を示
している。非点収差図において、破線はメリディオナル
像面、実線はサジタル像面を示している。
【0035】各収差図から、本実施例は諸収差が良好に
補正され、優れた結像性能を有していることが明らかで
ある。図17は、防振の際に第3レンズ群がメリディオ
ナル方向に偏心する時のMTFの変化を示す。グラフの
縦軸にd線に対する20本/mmのMTF値をとり、横
軸に防振用の第3レンズ群の光軸と直交方向の移動量x
をとる。なお、グラフ上のxの最大移動量は、ブレによ
る傾き量ε=0.003ラヂアンに対応する。なお、画
面中心(Y=0)でのMTF値が最大になる平面上での
MTF値を示す。図17において、DEFOCUS はガウス像
面に対するデフォーカス量、Yは像高、Uは画面中心よ
り上側(第3群の偏心方向と同方向)、Lは画面中心よ
り下側(第3群の偏心方向と逆方向)、破線はメリディ
オナル像面、実線はサジタル像面を示している。
【0036】図17から、本実施例は防振のために第3
レンズ群を偏心させても結像性能の劣化が小さいことが
わかる。尚、実施例1〜3において第3レンズ群の像側
に固定絞りであるフレアーストッパーSF を設けるのが
好ましい。このフレアーストッパーSF は、ズーミング
の際、第3レンズ群と一体で光軸方向に移動し、第3レ
ンズ群が防振のために光軸と直交方向に動く時には不動
であることが望ましい。このフレアーストッパーSF に
より、防振の際に第3レンズ群が偏心しても、有害なフ
レアーの発生を制限できる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ブレ補正
するための構造が簡単な小型で結像性能に優れ防振時の
結像性能の劣化が少ない防振機能を有するズームレンズ
が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 レンズ系に傾きεのブレが生じた状態を示す
図。
【図2】 防振レンズ群が偏心した状態を示す図。
【図3】 実施例1のレンズ構成図である。
【図4】 実施例1の広角端における諸収差図。
【図5】 実施例1の中間焦点距離状態における諸収差
図。
【図6】 実施例1の望遠端における諸収差図。
【図7】 実施例1の防振時のMTF変化を示す図であ
る。
【図8】 実施例2のレンズ構成図である。
【図9】 実施例2の広角端における諸収差図。
【図10】実施例2の中間焦点距離状態における諸収差
図。
【図11】実施例2の望遠端における諸収差図。
【図12】実施例2の防振時のMTF変化を示す図であ
る。
【図13】実施例3のレンズ構成図である。
【図14】実施例3の広角端における諸収差図。
【図15】実施例3の中間焦点距離状態における諸収差
図。
【図16】実施例3の望遠端における諸収差図。
【図17】実施例3の防振時のMTF変化を示す図であ
る。
【符合の説明】
G1 ・・・ 第1レンズ群 G2 ・・・ 第2レンズ群 G3 ・・・ 第3レンズ群 G4 ・・・ 第4レンズ群 S ・・・ 絞り SF ・・・ 固定絞り(フレアーストッパー)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体側より順に、正の屈折力を持つ第1レ
    ンズ群G1 と、弱い正または負の屈折力を持つ第2レン
    ズ群G2 と、正の屈折力を持つ第3レンズ群G3 と、負
    の屈折力を持つ第4レンズ群G4 とを有し、広角端から
    望遠端への変倍に際し、前記第1レンズ群G1 と前記第
    2レンズ群G2 との間隔が増大し、前記第2レンズ群G
    2 と前記第3レンズ群との間隔が変化し、前記第3レン
    ズ群G3と前記第4レンズ群G4 との間隔が減少するズ
    ームレンズにおいて、 前記第3レンズ群G3 は、撮影画面のブレを補正するた
    めに光軸とほぼ直交する方向に移動し、 前記第3レンズ群G3 の焦点距離をf3 、前記第4レン
    ズ群G4 の焦点距離をf4 、広角端における前記第3レ
    ンズ群と前記第4レンズ群の主点間隔をe3W、望遠端に
    おける前記第3レンズ群と前記第4レンズ群の主点間隔
    をe3T、広角端における前記第4レンズ群の主点と像点
    との間隔をe4W、望遠端における前記第4レンズ群の主
    点と像点との間隔をe4T、広角端におけるズームレンズ
    全系の焦点距離をfW 、望遠端におけるズームレンズ全
    系の焦点距離をfT 、最大像高をH(単位はmm)とす
    るとき、 0.02 ≦ KW /H ≦ 0.10 (1) 0.02 ≦ KT /(Z・H) ≦ 0.10 (2) 但し、 KW =(e3W+e4W)/f3 −e3W・e4W/
    (f3 ・f4 ) KT =(e3T+e4T)/f3 −e3T・e4T/(f3 ・f
    4 ) Z=fT /fW の条件を満足することを特徴とする防振機能を有するズ
    ームレンズ。
  2. 【請求項2】前記第3レンズ群G3 は、物体側から順に
    少なくとも1枚の正レンズL31と、少なくとも1枚の負
    レンズと、少なくとも1枚の正レンズとを有し、前記第
    3レンズ群G3 の焦点距離をf3 、前記正レンズL31の
    軸上レンズ厚をD、前記正レンズL31の物体側面の曲率
    半径をRとするとき、 0.1 ≦ D/f3 ≦ 0.3 (3) -1.2 ≦ R/f3 ≦ -0.2 (4) の条件を満足することを特徴とする請求項1記載の防振
    機能を有するズームレンズ。
  3. 【請求項3】前記第3レンズ群G3 中の正レンズのアッ
    ベ数の平均値をνP 、前記第3レンズ群G3 中の負レン
    ズのアッベ数の平均値をνN とするとき、 40 ≦ νP −νN (5) の条件を満足することを特徴とする請求項2記載の防振
    機能を有するズームレンズ。
JP4267173A 1992-09-11 1992-10-06 防振機能を有するズームレンズ Pending JPH06118305A (ja)

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EP93114507A EP0587167B1 (en) 1992-09-11 1993-09-09 Zoom lens with image stabilisation
DE69322335T DE69322335T2 (de) 1992-09-11 1993-09-09 Zoomobjektiv mit Bildstabilisierung

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06250088A (ja) * 1993-02-25 1994-09-09 Canon Inc 小型なズームレンズ
US6169853B1 (en) 1998-01-05 2001-01-02 Asahi Kogaku Kogyo Kabushiki Kaisha Zooming optical system
US8379309B2 (en) 2010-09-13 2013-02-19 Panasonic Corporation Zoom lens system, interchangeable lens apparatus and camera system

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