JPH06118237A - 照光プラスチック光ファイバおよびその製造法 - Google Patents
照光プラスチック光ファイバおよびその製造法Info
- Publication number
- JPH06118237A JPH06118237A JP4265104A JP26510492A JPH06118237A JP H06118237 A JPH06118237 A JP H06118237A JP 4265104 A JP4265104 A JP 4265104A JP 26510492 A JP26510492 A JP 26510492A JP H06118237 A JPH06118237 A JP H06118237A
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- JP
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- sheath
- core
- optical fiber
- melt index
- plastic optical
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 照光プラスチック光ファイバは、芯材−鞘材
複合溶融紡糸によって得られた、光ファイバの側面の全
部若しくは所望部分から漏光するプラスチック光ファイ
バであって、芯材のメルトインデックス(MI)と鞘材
にメルトインデックス(MI)との不整条件により、芯
鞘界面が不整化されている。 【効果】 伝送損失が小さく芯材内を光が良好に伝送し
実用可能なファイバ長が長くすることができると共に、
有効に光ファイバ側面から漏光することができる。
複合溶融紡糸によって得られた、光ファイバの側面の全
部若しくは所望部分から漏光するプラスチック光ファイ
バであって、芯材のメルトインデックス(MI)と鞘材
にメルトインデックス(MI)との不整条件により、芯
鞘界面が不整化されている。 【効果】 伝送損失が小さく芯材内を光が良好に伝送し
実用可能なファイバ長が長くすることができると共に、
有効に光ファイバ側面から漏光することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光ファイバの側面の
全部若しくは所望部分から漏光するプラスチック光ファ
イバに関し、より詳細には、特定の条件で芯材−鞘材複
合溶融紡糸して効率的に光ファイバの側面から漏光する
プラスチック光ファイバを製造する方法並びに、そのよ
うにして製造された照光プラスチック光ファイバに関す
る。
全部若しくは所望部分から漏光するプラスチック光ファ
イバに関し、より詳細には、特定の条件で芯材−鞘材複
合溶融紡糸して効率的に光ファイバの側面から漏光する
プラスチック光ファイバを製造する方法並びに、そのよ
うにして製造された照光プラスチック光ファイバに関す
る。
【0002】
【従来の技術】側面から漏光するプラスチック光ファイ
バは、照明、装飾、意匠、ディスプレイなどに利用され
ている。照光プラスチック光ファイバについては、従来
から、種々のファイバ構造や製造が提案されている。
バは、照明、装飾、意匠、ディスプレイなどに利用され
ている。照光プラスチック光ファイバについては、従来
から、種々のファイバ構造や製造が提案されている。
【0003】例えば、漏光性の光ファイバに関するもの
は、特公昭47−42534号がある。この発明は、機
械的に又は熱的に光ファイバの全反射を選択的に破壊し
て漏光し、この光ファイバを繊維製品に使用するもので
ある。上記従来技術以外に、伝送する光を側面から漏ら
す漏光化技術には、光ファイバの材質・構成に特徴のあ
るものとして、光ファイバ内部に透明小片を分散させる
もの(特公昭51-29951号)と、鞘(クラッド)材として
エラストマーを使用するもの(実開昭60-112204号)
と、光ファイバのコア(芯)にガラス粒子などの半透明
若しくは不透明な材料又は気泡などの拡散中心を分散さ
せ、好ましくは光ファイバ端部から離れるに従って拡散
中心密度を高くして均一な照光を得るもの(特開昭63-2
47705号)とがある。
は、特公昭47−42534号がある。この発明は、機
械的に又は熱的に光ファイバの全反射を選択的に破壊し
て漏光し、この光ファイバを繊維製品に使用するもので
ある。上記従来技術以外に、伝送する光を側面から漏ら
す漏光化技術には、光ファイバの材質・構成に特徴のあ
るものとして、光ファイバ内部に透明小片を分散させる
もの(特公昭51-29951号)と、鞘(クラッド)材として
エラストマーを使用するもの(実開昭60-112204号)
と、光ファイバのコア(芯)にガラス粒子などの半透明
若しくは不透明な材料又は気泡などの拡散中心を分散さ
せ、好ましくは光ファイバ端部から離れるに従って拡散
中心密度を高くして均一な照光を得るもの(特開昭63-2
47705号)とがある。
【0004】また、光ファイバ表面に刃などで切傷を形
成するものには、旋回中の光ファイバを刃物で切傷を刻
むもの(特開昭50-83044号)と、特定形状の傷を光ファ
イバ表面に形成するもの(特開昭63-253903 号)と、特
定位置に傷を形成するもの(実開平04-18801号)とがあ
る。
成するものには、旋回中の光ファイバを刃物で切傷を刻
むもの(特開昭50-83044号)と、特定形状の傷を光ファ
イバ表面に形成するもの(特開昭63-253903 号)と、特
定位置に傷を形成するもの(実開平04-18801号)とがあ
る。
【0005】更に、光ファイバ表面に熱処理で粗面、歪
を形成するものには、光ファイバの回りを合成繊維で螺
旋状に巻き付けこれを熱収縮させるもの(特公昭52-325
82号)と、加熱した突起を光ファイバに押しつけて所定
間隔の漏光凹部を形成するもの(特開昭60-159707号)
と、加熱した粗面プレートを光ファイバに押しつけて表
面に細かい凹凸を形成するもの(特開昭63-293505号、
特開昭63-318502号、実開平01-3803号)とがある。
を形成するものには、光ファイバの回りを合成繊維で螺
旋状に巻き付けこれを熱収縮させるもの(特公昭52-325
82号)と、加熱した突起を光ファイバに押しつけて所定
間隔の漏光凹部を形成するもの(特開昭60-159707号)
と、加熱した粗面プレートを光ファイバに押しつけて表
面に細かい凹凸を形成するもの(特開昭63-293505号、
特開昭63-318502号、実開平01-3803号)とがある。
【0006】光ファイバを撚る若しくは機械的に押下し
て歪などを形成するものには、光ファイバを加撚して歪
を残留させるもの(特開昭50-83049号)と、微細な突起
を有するローラーの間に光ファイバを通して表面に細か
い凹凸を形成するもの(特開平01-273007号)と、テン
ションメンバの回りを光ファイバで撚るもの(特開平02
-108007号、特開平02-108008号)と、光ファイバをギヤ
間に通して所定間隔の傷・歪を形成するもの(特開平03
-123302号、特開平04-66904号)とがある。
て歪などを形成するものには、光ファイバを加撚して歪
を残留させるもの(特開昭50-83049号)と、微細な突起
を有するローラーの間に光ファイバを通して表面に細か
い凹凸を形成するもの(特開平01-273007号)と、テン
ションメンバの回りを光ファイバで撚るもの(特開平02
-108007号、特開平02-108008号)と、光ファイバをギヤ
間に通して所定間隔の傷・歪を形成するもの(特開平03
-123302号、特開平04-66904号)とがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】種々の先行技術が実施
され提案されているが、これらは、光ファイバ側面から
多量に漏光するが伝送損失が大きくて実用可能なファイ
バ長が短くなる若しくは、伝送損失が小さくて芯材内を
光が良好に伝送するが有効に光ファイバ側面から漏光し
ない。この発明は、上述の背景に基づきなされたもので
あり、その目的とするところは、伝送損失が小さく芯材
内を光が良好に伝送し実用可能なファイバ長が長くする
ことができると共に有効に光ファイバ側面から漏光する
ことができる照光プラスチック光ファイバおよびその製
造法を提供することである。
され提案されているが、これらは、光ファイバ側面から
多量に漏光するが伝送損失が大きくて実用可能なファイ
バ長が短くなる若しくは、伝送損失が小さくて芯材内を
光が良好に伝送するが有効に光ファイバ側面から漏光し
ない。この発明は、上述の背景に基づきなされたもので
あり、その目的とするところは、伝送損失が小さく芯材
内を光が良好に伝送し実用可能なファイバ長が長くする
ことができると共に有効に光ファイバ側面から漏光する
ことができる照光プラスチック光ファイバおよびその製
造法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、この発明の
照光プラスチック光ファイバおよびその製造法により解
決される。すなわち、この発明の照光プラスチック光フ
ァイバは、芯材−鞘材複合溶融紡糸によって得られた、
光ファイバの側面の全部若しくは所望部分から漏光する
プラスチック光ファイバであって、芯材のメルトインデ
ックス(MI)と鞘材にメルトインデックス(MI)と
の不整条件により、芯鞘界面が不整化されていることを
特徴とするものである。
照光プラスチック光ファイバおよびその製造法により解
決される。すなわち、この発明の照光プラスチック光フ
ァイバは、芯材−鞘材複合溶融紡糸によって得られた、
光ファイバの側面の全部若しくは所望部分から漏光する
プラスチック光ファイバであって、芯材のメルトインデ
ックス(MI)と鞘材にメルトインデックス(MI)と
の不整条件により、芯鞘界面が不整化されていることを
特徴とするものである。
【0009】この発明の好ましい態様において、芯材が
ポリメタクリル酸メチルを主成分とする重合体であり、
鞘材がフッ化ビニリデンを50重量%以上含有する重合
体である。より好ましい上記態様のおいて、芯材のメル
トインデックス(MI)と鞘材にメルトインデックス
(MI)との不整条件が、下記式(I)を満足する。
ポリメタクリル酸メチルを主成分とする重合体であり、
鞘材がフッ化ビニリデンを50重量%以上含有する重合
体である。より好ましい上記態様のおいて、芯材のメル
トインデックス(MI)と鞘材にメルトインデックス
(MI)との不整条件が、下記式(I)を満足する。
【数3】 0.5≦(鞘MI/芯MI)≦5 ・・・(I) (式中、芯MIは、230℃、5Kg荷重における芯材
のメルトインデックス値であり、鞘MIは、230℃、
5Kg荷重における鞘材のメルトインデックス値であ
る。)
のメルトインデックス値であり、鞘MIは、230℃、
5Kg荷重における鞘材のメルトインデックス値であ
る。)
【0010】また、この発明による照光プラスチック光
ファイバの製造法は、芯材−鞘材複合溶融紡糸によっ
て、光ファイバの側面の全部若しくは所望部分から漏光
するプラスチック光ファイバの製造法であって、芯材の
メルトインデックス(MI)と鞘材にメルトインデック
ス(MI)との不整条件により、芯鞘界面を不整化する
ことを特徴とするものである。この発明の好ましい態様
のおいて、芯材がポリメタクリル酸メチルを主成分とす
る重合体であり、鞘材がフッ化ビニリデンを50重量%
以上含有する重合体であり、更に、芯材のメルトインデ
ックス(MI)と鞘材にメルトインデックス(MI)と
の不整条件が、下記式(I)を満足する。
ファイバの製造法は、芯材−鞘材複合溶融紡糸によっ
て、光ファイバの側面の全部若しくは所望部分から漏光
するプラスチック光ファイバの製造法であって、芯材の
メルトインデックス(MI)と鞘材にメルトインデック
ス(MI)との不整条件により、芯鞘界面を不整化する
ことを特徴とするものである。この発明の好ましい態様
のおいて、芯材がポリメタクリル酸メチルを主成分とす
る重合体であり、鞘材がフッ化ビニリデンを50重量%
以上含有する重合体であり、更に、芯材のメルトインデ
ックス(MI)と鞘材にメルトインデックス(MI)と
の不整条件が、下記式(I)を満足する。
【数4】 0.5≦(鞘MI/芯MI)≦5 ・・(I) (式中、芯MIは、230℃、5Kg荷重における芯材
のメルトインデックス値であり、鞘MIは、230℃、
5Kg荷重における鞘材のメルトインデックス値であ
る。)
のメルトインデックス値であり、鞘MIは、230℃、
5Kg荷重における鞘材のメルトインデックス値であ
る。)
【0011】この発明で用いられる光ファイバは、クラ
ッド(鞘)とコア(芯)とを有するプラスチック系のも
のであり、その構造としては、屈折率が段階的に変化す
るステップインデックス型マルチモード光ファイバ、屈
折率が段階的に変化し単一モードからなるステップイン
デック型シングルモード光ファイバ、異なるモードを伝
搬するグレーデッドインデックス型マルチモード光ファ
イバがある。コア(芯)材を構成する素材としては、ポ
リメチルメタクリレート樹脂(PMMA、本明細書にお
いてメタクリル酸メチルの単独重合体及び共重合体を含
む)、重水素化PMMA、ポリスチレン系重合体、ポリ
−4−メチルペンテン−1、シリコン系重合体などを用
いることができる。クラッド(鞘)材としては、コア材
より屈折率が小さいものであり、例えば、フッ素系重合
体、例えば、フッ化ビニリデン系重合体(本明細書にお
いて、共重合体を含み、例えば、フッ化ビニリデン−テ
トラフルオロエチレン共重合体(例えば、フッ化ビニリ
デンを50重量%以上、好ましくは70重量%以上90
重量%以下含有する共重合体)、フッ化ビニリデン−六
フッ化プロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサ
フルオロアセトン共重合体、フッ化ビニリデン−トリフ
ルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデンの3元以上
の共重合体などを含む)、パーフルオロアルキルメタク
リレート系重合体、メタクリル酸エステル系重合体など
がある。
ッド(鞘)とコア(芯)とを有するプラスチック系のも
のであり、その構造としては、屈折率が段階的に変化す
るステップインデックス型マルチモード光ファイバ、屈
折率が段階的に変化し単一モードからなるステップイン
デック型シングルモード光ファイバ、異なるモードを伝
搬するグレーデッドインデックス型マルチモード光ファ
イバがある。コア(芯)材を構成する素材としては、ポ
リメチルメタクリレート樹脂(PMMA、本明細書にお
いてメタクリル酸メチルの単独重合体及び共重合体を含
む)、重水素化PMMA、ポリスチレン系重合体、ポリ
−4−メチルペンテン−1、シリコン系重合体などを用
いることができる。クラッド(鞘)材としては、コア材
より屈折率が小さいものであり、例えば、フッ素系重合
体、例えば、フッ化ビニリデン系重合体(本明細書にお
いて、共重合体を含み、例えば、フッ化ビニリデン−テ
トラフルオロエチレン共重合体(例えば、フッ化ビニリ
デンを50重量%以上、好ましくは70重量%以上90
重量%以下含有する共重合体)、フッ化ビニリデン−六
フッ化プロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサ
フルオロアセトン共重合体、フッ化ビニリデン−トリフ
ルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデンの3元以上
の共重合体などを含む)、パーフルオロアルキルメタク
リレート系重合体、メタクリル酸エステル系重合体など
がある。
【0012】芯材−鞘材複合溶融紡糸において芯鞘界面
を不整化する条件は、所望の側面漏光量および芯材や鞘
材に材質に応じて任意に設定可能である。例えば、芯材
がポリメタクリル酸メチルを主成分とする重合体であ
り、鞘材が70重量%以上含有する重合体である場合、
芯材のメルトインデックス(MI)と鞘材にメルトイン
デックス(MI)との不整条件は、下記式(I)を満足
するものである。
を不整化する条件は、所望の側面漏光量および芯材や鞘
材に材質に応じて任意に設定可能である。例えば、芯材
がポリメタクリル酸メチルを主成分とする重合体であ
り、鞘材が70重量%以上含有する重合体である場合、
芯材のメルトインデックス(MI)と鞘材にメルトイン
デックス(MI)との不整条件は、下記式(I)を満足
するものである。
【数5】 0.5≦(鞘MI/芯MI)≦5 ・・(I) (式中、芯MIは、230℃、5Kg荷重における芯材
のメルトインデックス値であり、鞘MIは、230℃、
5Kg荷重における鞘材のメルトインデックス値であ
る。) これは、(鞘MI/芯MI)が5を超えると、芯鞘界面
が平滑になり、界面不整の無い光ファイバとなるからで
ある。また、(鞘MI/芯MI)が0.5未満では、鞘
材が均一に芯を被覆することができず、漏光強度に場所
斑が生じ不適当な光ファイバになるからである。
のメルトインデックス値であり、鞘MIは、230℃、
5Kg荷重における鞘材のメルトインデックス値であ
る。) これは、(鞘MI/芯MI)が5を超えると、芯鞘界面
が平滑になり、界面不整の無い光ファイバとなるからで
ある。また、(鞘MI/芯MI)が0.5未満では、鞘
材が均一に芯を被覆することができず、漏光強度に場所
斑が生じ不適当な光ファイバになるからである。
【0013】芯鞘界面の不整化する箇所は、光ファイバ
の全部若しくは漏光すべき所望部分であり、任意の箇所
に施すことができる。また、芯材−鞘材複合溶融紡糸す
る過程において、芯材若しくは鞘材のMI特性を変化さ
せて、光源から光が入射する入射端から遠い部分に程、
より強く芯鞘界面不整を起こさせ、光ファイバ全体とし
て均一に側面漏光を得ることができる。
の全部若しくは漏光すべき所望部分であり、任意の箇所
に施すことができる。また、芯材−鞘材複合溶融紡糸す
る過程において、芯材若しくは鞘材のMI特性を変化さ
せて、光源から光が入射する入射端から遠い部分に程、
より強く芯鞘界面不整を起こさせ、光ファイバ全体とし
て均一に側面漏光を得ることができる。
【0014】
【作用】上記構成を有するこの発明による照光プラスチ
ック光ファイバでは、以下のように作用・動作する。芯
材−鞘材複合溶融紡糸する過程において、透明物質の芯
材と鞘材とからなるプラスチック光ファイバの全部若し
くは所望部分を、所定の不整条件で溶融紡糸すると、そ
の全部若しくは所望部分の芯鞘界面が不整化する。この
様に芯鞘界面が不整された光ファイバでは、不整化され
た部分の芯−鞘界面において光の散乱が著しく増大す
る。その結果、光ファイバ側面から漏光する。
ック光ファイバでは、以下のように作用・動作する。芯
材−鞘材複合溶融紡糸する過程において、透明物質の芯
材と鞘材とからなるプラスチック光ファイバの全部若し
くは所望部分を、所定の不整条件で溶融紡糸すると、そ
の全部若しくは所望部分の芯鞘界面が不整化する。この
様に芯鞘界面が不整された光ファイバでは、不整化され
た部分の芯−鞘界面において光の散乱が著しく増大す
る。その結果、光ファイバ側面から漏光する。
【0015】
【実施例】以下に、この発明を実施例に基づき具体的に
説明するが、この発明はその要旨を超えない限り以下の
例に限定されるものではない。
説明するが、この発明はその要旨を超えない限り以下の
例に限定されるものではない。
【0016】〔実施例1〕下記MI値の芯材としてPM
MA、鞘材として、フッ化ビニリデン80モル%/テト
ラフルオロエチレン20モル%共重合体を用い、それぞ
れ押出機で溶融し、ギアポンプで定量後、215℃の紡
糸機に供給し、紡糸ノズル内にて芯−鞘構造を形成さ
せ、冷却・固化後、外径1mm、鞘厚10μmのプラス
チック光ファイバを得た。 芯MI=3.4g/10分(230℃、5Kg荷重) 鞘MI=6.4g/10分(230℃、5Kg荷重)
MA、鞘材として、フッ化ビニリデン80モル%/テト
ラフルオロエチレン20モル%共重合体を用い、それぞ
れ押出機で溶融し、ギアポンプで定量後、215℃の紡
糸機に供給し、紡糸ノズル内にて芯−鞘構造を形成さ
せ、冷却・固化後、外径1mm、鞘厚10μmのプラス
チック光ファイバを得た。 芯MI=3.4g/10分(230℃、5Kg荷重) 鞘MI=6.4g/10分(230℃、5Kg荷重)
【0017】得られた50mのプラスチック光ファイバ
の両端面から白色光を入射したところ、光ファイバ全
体、約50mに亘って明るく側面漏光した。
の両端面から白色光を入射したところ、光ファイバ全
体、約50mに亘って明るく側面漏光した。
【0018】〔実施例2〕下記MIの鞘材を用いたこと
以外、実施例と同様にしてプラスチック光ファイバを得
た。 鞘MI=15g/10分(230℃、5Kg荷重) 得られた50mの光ファイバの両端面から白色光を入射
したところ、光ファイバ全体、約50mに亘って明るく
側面漏光した。
以外、実施例と同様にしてプラスチック光ファイバを得
た。 鞘MI=15g/10分(230℃、5Kg荷重) 得られた50mの光ファイバの両端面から白色光を入射
したところ、光ファイバ全体、約50mに亘って明るく
側面漏光した。
【0020】〔比較例1〕下記MIの芯材と鞘材を用い
たこと以外、実施例と同様にしてプラスチック光ファイ
バを得た。得られたプラスチック光ファイバの両端面か
ら白色光を入射したところ、側面漏光の程度が上述の実
施例に比べて少なかった。
たこと以外、実施例と同様にしてプラスチック光ファイ
バを得た。得られたプラスチック光ファイバの両端面か
ら白色光を入射したところ、側面漏光の程度が上述の実
施例に比べて少なかった。
【0021】
【発明の効果】上記実施例から実証されるように、この
発明による照光プラスチック光ファイバでは、伝送損失
が小さく芯材内を光が良好に伝送し実用可能なファイバ
長が長くすることができると共に有効に光ファイバ側面
から漏光することができる。
発明による照光プラスチック光ファイバでは、伝送損失
が小さく芯材内を光が良好に伝送し実用可能なファイバ
長が長くすることができると共に有効に光ファイバ側面
から漏光することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 入江 菊枝 広島県大竹市御幸町20番1号 三菱レイヨ ン株式会社中央研究所内
Claims (6)
- 【請求項1】 芯材−鞘材複合溶融紡糸によって得られ
た、光ファイバの側面の全部若しくは所望部分から漏光
するプラスチック光ファイバであって、 芯材のメルトインデックス(MI)と鞘材にメルトイン
デックス(MI)との不整条件により、芯鞘界面が不整
化されていることを特徴とする照光プラスチック光ファ
イバ。 - 【請求項2】 芯材がポリメタクリル酸メチルを主成分
とする重合体であり、鞘材がフッ化ビニリデンを50重
量%以上含有する重合体である、請求項1記載の照光プ
ラスチック光ファイバ。 - 【請求項3】 芯材のメルトインデックス(MI)と鞘
材にメルトインデックス(MI)との不整条件が、下記
式(I)を満足する、請求項2記載の照光プラスチック
光ファイバ。 【数1】 0.5≦(鞘MI/芯MI)≦5 ・・・(I) (式中、芯MIは、230℃、5Kg荷重における芯材
のメルトインデックス値であり、鞘MIは、230℃、
5Kg荷重における鞘材のメルトインデックス値であ
る。) - 【請求項4】 芯材−鞘材複合溶融紡糸によって、光フ
ァイバの側面の全部若しくは所望部分から漏光するプラ
スチック光ファイバの製造法であって、 芯材のメルトインデックス(MI)と鞘材にメルトイン
デックス(MI)との不整条件により、芯鞘界面を不整
化することを特徴とする照光プラスチック光ファイバの
製造法。 - 【請求項5】 芯材がポリメタクリル酸メチルを主成分
とする重合体であり、鞘材がフッ化ビニリデンを50重
量%以上含有する重合体である、請求項4記載の照光プ
ラスチック光ファイバの製造法。 - 【請求項6】 芯材のメルトインデックス(MI)と鞘
材にメルトインデックス(MI)との不整条件が、下記
式(I)を満足する、請求項5記載の照光プラスチック
光ファイバの製造法。 【数2】 0.5≦(鞘MI/芯MI)≦5 ・・(I) (式中、芯MIは、230℃、5Kg荷重における芯材
のメルトインデックス値であり、鞘MIは、230℃、
5Kg荷重における鞘材のメルトインデックス値であ
る。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4265104A JPH06118237A (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 照光プラスチック光ファイバおよびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4265104A JPH06118237A (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 照光プラスチック光ファイバおよびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06118237A true JPH06118237A (ja) | 1994-04-28 |
Family
ID=17412665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4265104A Pending JPH06118237A (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 照光プラスチック光ファイバおよびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06118237A (ja) |
-
1992
- 1992-10-02 JP JP4265104A patent/JPH06118237A/ja active Pending
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