JPH06117464A - 回転ダンパ - Google Patents

回転ダンパ

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JPH06117464A
JPH06117464A JP28356392A JP28356392A JPH06117464A JP H06117464 A JPH06117464 A JP H06117464A JP 28356392 A JP28356392 A JP 28356392A JP 28356392 A JP28356392 A JP 28356392A JP H06117464 A JPH06117464 A JP H06117464A
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JP
Japan
Prior art keywords
chamber
fluid chamber
working fluid
casing
auxiliary
Prior art date
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Pending
Application number
JP28356392A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Kotake
正二 小竹
Hisashi Tsuboko
寿 坪子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koike Sanso Kogyo Co Ltd
Koike Sanso Kogyo KK
Original Assignee
Koike Sanso Kogyo Co Ltd
Koike Sanso Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Koike Sanso Kogyo Co Ltd, Koike Sanso Kogyo KK filed Critical Koike Sanso Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】温度上昇に伴う作動流体の膨張によりケーシン
グ及び他の構成部材,或いは締結部に過大な力が作用す
ることを防止する。 【構成】ケーシング1の仕切部9に補助流体室3を形成
し、該室3と作動流体を充填した室2とを流通部材7に
形成した溝6によって連通する。補助流体室にピストン
15,バネ16を配置し、該バネによってピストンを溝,流
通孔14側に付勢する。回転ダンパAの温度が上昇し作動
流体に体積膨張が生じると、この作動流体は室2から溝
6を通って補助流体室3に流入する。これにより、作動
流体の膨張による圧力の上昇を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は作動流体の体積が変化し
たとき、この変化を吸収することが出来る回転ダンパに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば上下開閉蓋のように回動角度に応
じてトルクが変化する回動体を制動する部材として、特
開平1-98714号公報, 同3−4044号公報に開示された回
転ダンパがある。
【0003】上記回転ダンパは、ケーシングの内部に形
成された室を可動部材の羽根によって二つの流体室に分
割すると共に該室に作動流体を充填し、前記二つの室を
作動流体を流通させる通路によって接続して構成されて
いる。そして可動部材の羽根を一方向に回動させたと
き、作動流体の抵抗力によって制動力を発生させるよう
に構成されている。
【0004】上記の如く構成された回転ダンパでは、作
動流体がリークするとダンパとしての機能を損なうこと
になるため、ケーシングは作動流体のリークを防止し得
るように密閉構造となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の回転ダンパ
では、例えば完成品の保管時或いは輸送時に外気温度が
上昇すると、これに伴ってケーシング,作動流体等の回
転ダンパの構成部材の温度が上昇して体積膨張が生じ
る。作動流体の膨張率は他の部材の膨張率よりも大き
く、この膨張率の差異により、ケーシング及び他の構成
部材に大きな力が作用して締結部の緩みや作動流体のリ
ークが発生し、甚だしい場合はケーシングが破壊される
ことがある。
【0006】本発明の目的は、温度上昇に伴って膨張し
た作動流体を一時的に収容して締結部の緩みや作動流体
のリークを防止すると共に、ケーシングの破壊を防止す
ることが出来る回転ダンパを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る回転ダンパは、ケーシングの内部に形成
され且つ作動流体が充填された室に該室を作動側流体室
と非作動側流体室に分割すると共に付与された回動力の
方向に回動する回動部材を設け、前記回動部材が作動側
流体室の方向に回動したとき該回動部材に制動力を作用
させるように構成した回転ダンパに於いて、前記ケーシ
ングの所定位置に前記室と連通された補助流体室を設け
たものである。
【0008】上記回転ダンパに於いて、補助流体室に作
動流体の体積変化に応じて該補助流体室の容積を変化さ
せると共に補助流体室に収容された作動流体を付勢する
変位部材を設けることが好ましい。
【0009】
【作用】上記回転ダンパによれば、温度上昇によって作
動流体が膨張しても、膨張した作動流体を補助流体室に
収容して構成部材の締結部やケーシングに過度の力が作
用することを防止することが出来る。
【0010】即ち、ケーシングの所定位置に作動流体が
充填された室と連通する補助流体室を設けたので、作動
流体が温度上昇によって膨張すると、膨張した作動流体
は補助流体室に収容される。このため、回転ダンパを構
成する部材の締結部やケーシングに作動流体の体積膨張
による力が作用することがない。
【0011】また補助流体室に変位部材を設けた場合に
は、作動流体の体積膨張に伴って補助流体室の容積を大
きくすることが出来、且つ温度が降下して作動流体が収
縮した場合には、該作動流体を付勢して補助流体室から
非作動側流体室に流通させることが出来る。
【0012】
【実施例】以下、上記回転ダンパの一実施例について図
を用いて説明する。図1は回転ダンパの軸心に沿った断
面図、図2は図1のII−II矢視図、図3は要部の拡大
図、図4は非作動側流体室と補助流体室との連通関係を
説明する図である。
【0013】図に於いて、回転ダンパAは、内部に略扇
状の室2を形成すると共に所定位置に補助流体室3を形
成したケーシング1と、前記室2に配置されて該室2を
作動側流体室2aと非作動側流体室2bとに分割する羽
根4を有する回動部材5と、位置に応じて異なる断面積
を有し且つ作動側流体室2a,非作動側流体室2b,補
助流体室3を連通する溝6を室2と対向する表面7aに
形成した流通部材7と、室2を密閉する閉塞部材8とに
よって構成されている。
【0014】ケーシング1には室2を形成することによ
って仕切部9が形成されている。仕切部9の回転ダンパ
Aの中心軸10に対応する位置には回動部材5の軸5aを
支持する軸受部11が形成されている。
【0015】室2はケーシング1の一方の端部(図1に
於ける右側の端部)1a側から所定の深さを持って形成
されている。室2は、図示しない制動すべき回転体の回
転角度或いは制動角度に応じた角度と、回転体を制動す
る際に要求される制動トルクに応じて予め設定された寸
法を持って形成されている。
【0016】室2とケーシング1の端部1aとの間には
流通部材7及び閉塞部材8を収容する円筒状の収容部12
が形成され、該収容部12の端部にはネジ12aが形成され
ている。また室2とケーシング1の他方の端部(図1に
於ける左側の端部)1bとの間の隔壁には室2に作動流
体を充填する充填孔13が形成されている。
【0017】補助流体室3は図3に示すように、ケーシ
ング1の仕切部9に端部1b側から所定の深さを持って
形成されており、該補助流体室3と収容部12との隔壁9
aに流通孔14が形成されている。この流通孔14は収容部
12に流通部材7を収容したとき、該部材7に形成された
溝6と対向し得る位置に形成される。また補助流体室3
の断面積及び深さは室2に充填される作動流体の容積に
応じて設定される。
【0018】補助流体室3の内部には、変位部材となる
ピストン15及びピストン15を同図に示す矢印方向に付勢
するバネ16が配置され、またケーシング1の端部1bに
はバネ16を支持し且つ補助流体室3と対向する位置に空
気を流通させる孔17aを形成したバネ受け部材17が固着
されている。
【0019】ピストン15には補助流体室3の内面と接触
して作動流体のリークを防止するOリング18が装着され
ている。そして前記ピストン15及びOリング18とによっ
て、補助流体室3を溝6を介して非作動側流体室2bと
連通し且つ気密性を有する室3aと、バネ16を収容し且
つ外気と連通した室3bとに分割している。
【0020】回動部材5は羽根4と軸5aとによって構
成されている。羽根4は室2に配置されて該室2を二つ
の流体室2a,2bに分割すると共に、室2内を回動し
て軸5aに接続された回転体の回動力を作動側流体室2
a側の作動流体に作用させるものである。羽根4には作
動流体を非作動側流体室2b側から作動側流体室2a側
にのみ流通させる逆止弁機構19が形成されている。
【0021】流通部材7はリング状に形成されており、
室2と対向する面7aには作動側流体室2a,非作動側
流体室2b及び補助流体室3を連通させる溝6が形成さ
れている。この溝6は位置に応じて断面積が異なってお
り、図4に示すように、非作動側流体室2bに対応する
部分6aから作動側流体室2aに対応する部分6bにか
けて徐々に断面積が縮小するように形成されている。ま
た溝6の非作動側流体室2bに対応する部分6aから補
助流体室3に対応する部分6cにかけて極めて小さい断
面積を持って形成されている。尚、同図に於いて、20は
流通部材7をケーシング1の収容部12に収容する際に、
該部材7の取付位置を設定するための位置決めピンであ
る。また流通部材7には図1に示すように、収容部12の
内面と接触して作動流体のリークを防止するOリング21
が装着されている。
【0022】閉塞部材8は回動部材5及び流通部材7を
配置した室2を密閉する部材であり、リング状に形成さ
れ外周には収容部12に形成したネジ12aと螺合するネジ
8aが形成されている。
【0023】従って、室2に回動部材5の羽根4を配置
すると共に収容部12に流通部材7を配置し、更に閉塞部
材8を収容部12のネジ12aに螺合して室2を密閉し、充
填孔13から作動流体を充填して室2(作動側流体室2
a,非作動側流体室2b)を充満させることで、回転ダ
ンパAを構成することが可能である。また室2に作動流
体を充填した場合、補助流体室3のピストン15がバネ16
によって隔壁9a側に付勢されるているため、該流体室
3に作動流体が充填されることはない。
【0024】上記回転ダンパAでは、回動部材5の軸5
aに直接或いはギヤ列等の伝導機構を介して制動すべき
回転体を接続した場合、回動部材5を図2に示す矢印a
方向に回動させたとき、作動側流体室2aにある作動流
体が溝6を通って非作動側流体室2bに流通し、このと
きの溝6による流路抵抗によって制動力が作用する。そ
して溝6が矢印a方向に向かって徐々に断面積が小さく
なるため、回動部材5の回動角度が大きくなるに従って
大きな制動力が作用する。また回動部材5を矢印b方向
に回動させた場合、非作動側流体室2bにある作動流体
は逆止弁機構19を通って作動側流体室2a側に流通する
ため制動力は作用しない。
【0025】上記構成に於いて、羽根4の位置に関わら
ず室2の容積は一定である。また溝6の部分6cが他の
部分6a,6bに比較して極めて小さい断面積を有する
ことから、回動部材5が矢印a方向に回動しても作動流
体が補助流体室3に流れることはない。
【0026】回転ダンパAの温度が上昇して作動流体の
体積が膨張した場合、この膨張分に伴って作動流体は溝
6の部分6cを通って補助流体室3に到達し、更に、バ
ネ16の付勢力に抗してピストン15を押圧して室3aの容
積を徐々に拡大させつつ該室3aに流入する。これによ
り、膨張した作動流体を補助流体室3の室3aに吸収す
ることが可能である。
【0027】回転ダンパAの温度が降下して作動流体の
体積が縮小した場合、補助流体室3にある作動流体には
バネ16の付勢力が作用しているため、この付勢力によっ
て作動流体は室3aから溝6の部分6cを通って室2に
流入する。
【0028】上記の如くして温度の上昇により作動流体
が膨張した場合にこの膨張を補助流体室3に吸収するこ
とで、作動流体の膨張に伴ってケーシング1やケーシン
グ1と閉塞部材8との締結部に過大な力が作用すること
を防止することが可能である。
【0029】前述の実施例では、補助流体室3に変位部
材としてピストン15を設けたが、この構成に限定するも
のではなく、例えば、ゴム膜,合成樹脂膜等の所謂ダイ
ヤフラムを用いることも可能である。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
回転ダンパでは、温度の上昇に伴って作動流体が膨張し
た場合、膨張した作動流体を補助流体室に収容して圧力
の上昇を防止することが出来る。このため、ケーシング
や他の構成部材、或いは締結部に過度の力が作用するこ
とを防止することが出来る。従って、作動流体のリーク
や締結部の緩み或いはケーシングの破壊を防止すること
が出来る。
【0031】また補助流体室に変位部材を設けた場合に
は、作動流体の体積膨張に伴って補助流体室の容積を大
きくすることが出来、且つ温度が降下して作動流体が収
縮した場合には、該作動流体を付勢して補助流体室から
非作動側流体室に流通させることが出来る等の特徴を有
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転ダンパの軸心に沿った断面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】要部の拡大図である。
【図4】非作動側流体室と補助流体室との連通関係を説
明する図である。
【符号の説明】
A 回転ダンパ 1 ケーシング 2 室 2a 作動側流体室 2b 非作動側流体室 3 補助流体室 4 羽根 5 回動部材 5a 軸 6 溝 7 流通部材 8 閉塞部材 12 収容部 13 充填孔 14 流通孔 15 ピストン 16 バネ 17 バネ受け部材 19 逆止弁機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングの内部に形成され且つ作動流
    体が充填された室に該室を作動側流体室と非作動側流体
    室に分割すると共に付与された回動力の方向に回動する
    回動部材を設け、前記回動部材が作動側流体室の方向に
    回動したとき該回動部材に制動力を作用させるように構
    成した回転ダンパに於いて、前記ケーシングの所定位置
    に前記室と連通された補助流体室を設けたことを特徴と
    した回転ダンパ。
  2. 【請求項2】 前記補助流体室に作動流体の体積変化に
    応じて該補助流体室の容積を変化させると共に補助流体
    室に収容された作動流体を付勢する変位部材を設けたこ
    とを特徴とした請求項1記載の回転ダンパ。
JP28356392A 1992-09-30 1992-09-30 回転ダンパ Pending JPH06117464A (ja)

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JP28356392A JPH06117464A (ja) 1992-09-30 1992-09-30 回転ダンパ

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JPH06117464A true JPH06117464A (ja) 1994-04-26

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JP28356392A Pending JPH06117464A (ja) 1992-09-30 1992-09-30 回転ダンパ

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