JPH06117434A - スクイズフィルムダンパ式軸受装置 - Google Patents

スクイズフィルムダンパ式軸受装置

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JPH06117434A
JPH06117434A JP4267718A JP26771892A JPH06117434A JP H06117434 A JPH06117434 A JP H06117434A JP 4267718 A JP4267718 A JP 4267718A JP 26771892 A JP26771892 A JP 26771892A JP H06117434 A JPH06117434 A JP H06117434A
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gap
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sleeve
inner peripheral
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸受ハウジング3をアルミニウム合金製とし
た場合の熱膨張に伴う振動騒音の悪化を防止する。 【構成】 回転軸2を支持する玉軸受11の外輪14が
ダンパスリーブ15に保持されるとともに、該ダンパス
リーブ15が軸受ハウジング3に保持される。玉軸受1
1およびダンパスリーブ15は鉄系材料からなり、軸受
ハウジング3はアルミニウム合金製である。ダンパスリ
ーブ15と外輪14との間には内周側ダンパ間隙20
が、軸受ハウジング3との間には外周側ダンパ間隙23
が形成されており、内周側ダンパ間隙20の方が比較的
大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガスタービンやター
ボチャージャ等の高速回転軸に用いられるスクイズフィ
ルムダンパ式軸受装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービン等の高速回転軸の軸受装置
として従来からスクイズフィルムダンパ式軸受装置が知
られている。
【0003】図10は、その一構成例を示すもので、内
輪51,転動体52および外輪53からなる一対の玉軸
受54によって回転体55が回転自在に支持されてお
り、特に、その外輪53は円筒状のダンパスリーブ56
に固定されている。そして軸受ハウジング57の内周と
上記ダンパスリーブ56外周との間に所定のダンパ間隙
58が設けられており、ここに潤滑油通路59を介して
常時潤滑油が供給され、適宜な厚さの油膜が形成される
ようになっている。すなわち、このダンパ間隙58内の
油膜によっていわゆるスクイズフィルムダンパが形成さ
れるのであり、高速回転する回転軸55の不つりあいに
よる振動をこの油膜が制振するので、安定した高速回転
を行わせることができるのである(例えば実開昭63−
36630号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなスクイズ
フィルムダンパ式軸受装置においては、ダンパとなる油
膜の厚さが非常に重要であり、従って、ダンパ間隙58
が温度によらず一定となるように、軸受ハウジング57
をダンパスリーブ56や玉軸受54と同じく鉄系材料に
て形成するのが一般的である。
【0005】しかしながら、ガスタービン等の装置全体
の軽量化を図るためには、軸受ハウジング57を軽量な
アルミニウム合金等で形成することが要請されている。
この場合、玉軸受54と同じ鉄系材料からなるダンパス
リーブ56との間のダンパ間隙58は、両者の熱膨張率
差により、定常運転時の温度条件と冷間始動時の温度条
件とで大きく変化することになり、定常運転時に適正な
間隙とすると、冷間始動時にはダンパの減衰作用が著し
く低下して振動が大きくなり、極端な場合には始動が困
難になる、という不具合があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、ダ
ンパスリーブの内周側と外周側との双方にダンパ間隙を
設け、熱膨張率差により一方の間隙が変化しても、全体
としての減衰特性の変化を小さく抑制できるようにし
た。
【0007】すなわち、この発明に係るスクイズフィル
ムダンパ式軸受装置は、回転軸を回転自在に支持するこ
ろがり軸受と、このころがり軸受と略等しい熱膨張率の
材質からなり、該ころがり軸受の外輪を保持するダンパ
スリーブと、このダンパスリーブと異なる熱膨張率の材
質からなり、該ダンパスリーブを保持する軸受ハウジン
グと、上記ダンパスリーブ外周と軸受ハウジングとの間
に形成され、かつ常時潤滑油が供給される外周側ダンパ
間隙と、上記ダンパスリーブ内周ところがり軸受外輪と
の間に形成され、かつ常時潤滑油が供給される内周側ダ
ンパ間隙とを備えたことを特徴としている。
【0008】あるいは、回転軸を回転自在に支持するこ
ろがり軸受と、このころがり軸受と異なる熱膨張率の材
質からなり、該ころがり軸受の外輪を保持するダンパス
リーブと、このダンパスリーブと略等しい熱膨張率の材
質からなり、該ダンパスリーブを保持する軸受ハウジン
グと、上記ダンパスリーブ外周と軸受ハウジングとの間
に形成され、かつ常時潤滑油が供給される外周側ダンパ
間隙と、上記ダンパスリーブ内周ところがり軸受外輪と
の間に形成され、かつ常時潤滑油が供給される内周側ダ
ンパ間隙とを備えたことを特徴としている。
【0009】また請求項2,請求項5の発明では、熱膨
張による間隙変化が殆ど生じない一方のダンパ間隙を他
方のダンパ間隙よりも大きく設定した。
【0010】更に請求項3,請求項6の発明では、熱膨
張による間隙変化が殆ど生じない一方のダンパ間隙の軸
方向の幅を他方のダンパ間隙の軸方向の幅よりも小さく
設定した。
【0011】
【作用】上記構成では、外周側ダンパ間隙の油膜と内周
側ダンパ間隙の油膜とが、ころがり軸受と軸受ハウジン
グとの間にダンパとして直列に介在する。そして、ころ
がり軸受の熱膨張率と軸受ハウジングの熱膨張率とは互
いに異なるものとなるが、中間のダンパスリーブの熱膨
張率はいずれかに略等しいため、温度が変化しても、い
ずれか一方のダンパ間隙は殆ど変化しない。従って、温
度変化に伴う全体の特性変化は大幅に緩和される。
【0012】また、熱膨張により間隙変化が小さな一方
のダンパ間隙を相対的に大きくしたり、軸方向の幅を相
対的に小さくすれば、油膜の軸受剛性が相対的に小さく
なる。そして、油膜が直列に介在する場合の全体の剛性
は、この相対的に小さな方に支配されるため、温度によ
る特性変化は一層小さくなる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。
【0014】図2は、この発明の軸受装置が適用される
ガスタービン発電機を示しており、回転軸2が一対の軸
受装置1,1′でもって軸受ハウジング3に回転自在に
支持されているとともに、回転軸2にロータ4が取り付
けられ、かつ該ロータ4外周を囲むように軸受ハウジン
グ3側にステータ5が設けられている。
【0015】図1は、軸受装置1の第1実施例を示して
いる。この実施例では、ころがり軸受として球状の転動
体12を有する玉軸受11が用いられており、その内輪
13が回転軸2の端部に嵌合固定されている。また玉軸
受11の外輪14を保持するように、略円筒状のダンパ
スリーブ15が玉軸受11外周に配置されている。
【0016】このダンパスリーブ15は、外輪14外周
に緩く嵌合する筒状部15aと、この筒状部15aの一
端から内周側へ突出して外輪14の端面に当接するスラ
スト係止片15bと、筒状部15aの他端から外周側へ
大きく突出したフランジ部15cとを有している。上記
フランジ部15cと軸受ハウジング3との間には、予圧
用スプリング16が圧縮状態で配設されており、ダンパ
スリーブ15を軸方向に付勢している。これによりスラ
スト係止片15bが玉軸受11の外輪14を軸方向に付
勢し、玉軸受11に適宜なスラスト力を与えている。
【0017】そして、上記ダンパスリーブ15の筒状部
15a内周面18と外輪14外周面19との間に、所定
の隙間でもって内周側ダンパ間隙20が形成されてい
る。
【0018】上記ダンパスリーブ15は、軸受ハウジン
グ3の円筒状軸受面21内周に緩く嵌合して保持されて
おり、その筒状部15a外周面22と上記軸受面21と
の間に、所定の隙間でもって外周側ダンパ間隙23が形
成されている。尚、筒状部15a外周面22の中央部に
は油溝17が凹設されているため、実質的には、その両
側の部分が外周側ダンパ間隙23となる。
【0019】軸受ハウジング3には、図2にも示すよう
に、潤滑油通路24が形成されており、その先端の給油
孔25が上記軸受面21に開口している。更に、この軸
受ハウジング3の給油孔25と重なるようにダンパスリ
ーブ15の筒状部15aに連通孔26が貫通形成されて
いる。この連通孔26は、油溝17底部に位置してい
る。また、玉軸受11の端面に沿って軸受面21内周側
へ突出するように、ノズル部27が設けられており、そ
の内部を通る油路28が上記潤滑油通路24に連通して
いるとともに、先端開口28aがオイルジェットとして
転動体12へ向けて形成されている。この先端開口28
aから噴出する潤滑油によって転動体12の潤滑および
冷却が行われる。
【0020】上記玉軸受11の内輪13,外輪14およ
び転動体12は、SUJ2等の軸受鋼で構成されてお
り、その熱膨張率は、例えば、11×10-6/℃程度で
ある。ダンパスリーブ15は、SCM440H等の炭素
鋼で構成されており、その熱膨張率は、例えば、11×
10-6/℃程度である。つまり、この実施例では、玉軸
受11とダンパスリーブ15との熱膨張率が略等しいも
のとなっている。軸受ハウジング3は、AC4A−T6
等の軽量なアルミニウム合金で構成されており、その熱
膨張率は、例えば、22×10-6/℃程度である。
【0021】また、この実施例では、内周側ダンパ間隙
20が外周側ダンパ間隙23よりも大きく設定されてい
る。例えば、−10℃の温度条件において、内周側ダン
パ間隙20が直径隙間として160μm、外周側ダンパ
間隙23が直径隙間として80μm程度にそれぞれ設定
されている。
【0022】上記実施例の構成では、内周側ダンパ間隙
20および外周側ダンパ間隙23のそれぞれに潤滑油が
供給され、スクイズフィルムダンパが構成されるため、
玉軸受11と軸受ハウジング3との間で油膜からなる2
つのダンパが直列に介在する形となる。そして、冷間始
動後、各部の温度が上昇すると、外周側ダンパ間隙23
は熱膨張率差によってその間隙が増大するが、内周側ダ
ンパ間隙20は殆ど変化しない。従って、両者が直列と
なった軸受装置全体の特性変化は、内周側ダンパ間隙2
0の存在によって緩和され、例えば100℃程度の定常
運転時の温度条件を基準として各部を設定した場合の冷
間始動時における振動増大を抑制できる。
【0023】また上記実施例では、温度変化により間隙
が変化しない内周側ダンパ間隙20の方が外周側ダンパ
間隙23よりも大きく設定されている。油膜の軸受剛性
は、間隙の大きなほど小さくなり、しかも2つのダンパ
を直列に配した本発明の場合、装置全体の軸受剛性がそ
の小さな方に支配されるため、上記のように間隙の変化
しない内周側ダンパ間隙20を大きく設定することによ
り、温度変化に伴う特性変化は一層小さなものとなる。
【0024】図3および図4は、この内周側ダンパ間隙
20の寸法の影響を示したもので、冷間始動時を−10
℃、定常運転時を100℃として、軸受ハウジング3の
振動に比例する軸受荷重を対比して示してある。尚、こ
の発電機の定格回転数は10万rpmである。図3は、
上述したように、−10℃において、内周側ダンパ間隙
20を直径隙間で160μm、外周側ダンパ間隙23を
80μmに設定した実施例の特性である。尚、この場
合、100℃においては、外周側ダンパ間隙23が12
5μm程度に増大する。また図4は、内周側ダンパ間隙
20を外周側ダンパ間隙23と同じ80μm(−10℃
での直径隙間)とした比較例の特性である。この図3と
図4の特性の比較から明らかなように、内周側ダンパ間
隙20を大きく設定すれば、定格回転数における軸受ハ
ウジング3の振動とりわけ冷間時の振動が一層抑制され
る。尚、いずれの場合も一次曲げ危険速度となる6万r
pm付近で振動が悪化するが、実用域は8〜10万rp
mであるため支障はない。
【0025】次に、図5はこの発明の第2実施例を示し
ている。この実施例は、第1実施例と同様に、玉軸受1
1及びダンパスリーブ15を熱膨張率が略等しい鋼材で
構成するとともに、ハウジング3をアルミニウム合金と
したもので、冷間状態において、内周側ダンパ間隙20
を外周側ダンパ間隙23と等しく設定してある。例え
ば、−10℃において、それぞれ直径隙間で80μm程
度となっている。また、内周側ダンパ間隙20を構成す
るダンパスリーブ15の内周面18に、全周に亙って凹
溝31が形成されており、実質的な内周側ダンパ間隙2
0がその両側部分のみに狭められている。そして、この
結果、内周側ダンパ間隙20の軸方向の幅が、外周側ダ
ンパ間隙23の軸方向の幅よりも小さくなっている。
【0026】このようにダンパ間隙の軸方向の幅を狭め
れば、それだけ軸受剛性が小さくなる。そのため、内周
側ダンパ間隙20と外周側ダンパ間隙23の隙間の寸法
が同一であっても、内周側ダンパ間隙20の軸受剛性を
相対的に小さくでき、外周側ダンパ間隙23の間隙に変
化があっても前述した第1実施例と同様に温度変化によ
る影響を一層抑制できるのである。
【0027】従って、この実施例では、第1実施例と比
較して内周側ダンパ間隙20を小さくできることにな
り、停止時等における回転軸2のラジアル方向のがたつ
きを小さくできる。そのため、コンプレッサホイールや
ダービンホイールのクリアランスを小さく設定する場合
などには有利となる。
【0028】次に、図6は、この発明の第3実施例を示
している。この実施例においては、第2実施例と同様に
内周側ダンパ間隙20の軸方向の幅を外周側ダンパ間隙
23の軸方向の幅よりも小さく設定してあるとともに、
第1実施例と同様に内周側ダンパ間隙20を外周側ダン
パ間隙23よりも大きく設定してある。尚、前述したよ
うに、玉軸受11及びダンパスリーブ15は熱膨張率が
略等しい鋼材で構成されると共に、ハウジング3はアル
ミニウム合金からなる。
【0029】このように構成すれば、内周側ダンパ間隙
20の軸受剛性が極端に小さなものとなり、軸受装置全
体の特性が内周側ダンパ間隙20単独での特性と殆ど変
わらないようになる。従って、定格回転数付近のみなら
ず回転数全域で冷間始動時(例えば−10℃)と定常運
転時(例えば100℃)との特性変化を小さく抑制で
き、振動騒音を温度によらず一定レベルのものとするこ
とができる。
【0030】次に、図7は請求項4の発明に係る第4実
施例を示している。
【0031】この実施例においては、中間のダンパスリ
ーブ15が軸受ハウジング3と同じくAC4A−T6等
のアルミニウム合金にて構成されている。尚、玉軸受1
1は前述したようにSUJ2等の軸受鋼で構成されてい
る。
【0032】従って、温度が変化した場合に、内周側ダ
ンパ間隙20の隙間が変化することになり、逆に外周側
ダンパ間隙23の隙間は殆ど変化しない。そのため、前
述した各実施例と同様に、温度による特性変化を緩和で
きる。特に、この実施例では、ダンパスリーブ15も軽
量なアルミニウム合金製とすることにより装置全体の一
層の軽量化が図れる。
【0033】また、この実施例においては、温度変化に
対し殆ど変化しない外周側ダンパ間隙23が内周側ダン
パ間隙20よりも大きく設定されている。つまり特性が
変化しない外周側ダンパ間隙23の軸受剛性を小さくす
るようにしてあり、前述した第1実施例と同様に、温度
による特性変化を一層小さく抑制することができる。
【0034】次に、図8は第5実施例を示している。こ
の実施例は、第4実施例と同じくダンパスリーブ15を
軸受ハウジング3とともにアルミニウム合金製としたも
のにおいて、外周側ダンパ間隙23と内周側ダンパ間隙
20とを等しく設定するとともに、温度による変化が生
じない外周側ダンパ間隙23の軸方向の幅を内周側ダン
パ間隙20の軸方向の幅よりも小さくしてある。これに
より、前述した第2実施例と同様の作用効果が得られ
る。
【0035】また、図9は第6実施例を示している。こ
の実施例は、やはりダンパスリーブ15を軸受ハウジン
グ3とともにアルミニウム合金製としたものであって、
温度による変化が生じない外周側ダンパ間隙23が内周
側ダンパ間隙20よりも大きく設定されているととも
に、外周側ダンパ間隙23の軸方向の幅が内周側ダンパ
間隙20の軸方向の幅よりも小さく設定されている。従
って、前述した第3実施例と同様の作用効果が得られ
る。
【0036】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、この発明
に係るスクイズフィルムダンパ式軸受装置によれば、軸
受ハウジングをころがり軸受と異なる材質、例えば軽量
なアルミニウム合金等で構成することが可能となり、冷
間始動時等温度が変化した場合の振動騒音の悪化を防止
できる。
【0037】特に、温度により隙間が変化しない側のダ
ンパ間隙を大きく設定し、あるいは軸方向の幅を小さく
設定すれば、温度による特性の変化が一層小さくなり、
広範囲な温度条件で安定した振動特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る軸受装置の第1実施例を示す断
面図。
【図2】この軸受装置が用いられるガスタービン発電機
の断面図。
【図3】内周側ダンパ間隙を外周側ダンパ間隙よりも大
きく設定した第1実施例の振動特性図。
【図4】内周側ダンパ間隙と外周側ダンパ間隙とを等し
く設定した比較例の振動特性図。
【図5】この発明の第2実施例を示す断面図。
【図6】この発明の第3実施例を示す断面図。
【図7】この発明の第4実施例を示す断面図。
【図8】この発明の第5実施例を示す断面図。
【図9】この発明の第6実施例を示す断面図。
【図10】従来の軸受装置を示す断面図。
【符号の説明】
3…軸受ハウジング 11…玉軸受 15…ダンパスリーブ 20…内周側ダンパ間隙 23…外周側ダンパ間隙

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を回転自在に支持するころがり軸
    受と、このころがり軸受と略等しい熱膨張率の材質から
    なり、該ころがり軸受の外輪を保持するダンパスリーブ
    と、このダンパスリーブと異なる熱膨張率の材質からな
    り、該ダンパスリーブを保持する軸受ハウジングと、上
    記ダンパスリーブ外周と軸受ハウジングとの間に形成さ
    れ、かつ常時潤滑油が供給される外周側ダンパ間隙と、
    上記ダンパスリーブ内周ところがり軸受外輪との間に形
    成され、かつ常時潤滑油が供給される内周側ダンパ間隙
    とを備えたことを特徴とするスクイズフィルムダンパ式
    軸受装置。
  2. 【請求項2】 上記内周側ダンパ間隙が上記外周側ダン
    パ間隙よりも大きく設定されていることを特徴とする請
    求項1記載のスクイズフィルムダンパ式軸受装置。
  3. 【請求項3】 上記内周側ダンパ間隙の軸方向の幅が上
    記外周側ダンパ間隙の軸方向の幅よりも小さく設定され
    ていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    スクイズフィルムダンパ式軸受装置。
  4. 【請求項4】 回転軸を回転自在に支持するころがり軸
    受と、このころがり軸受と異なる熱膨張率の材質からな
    り、該ころがり軸受の外輪を保持するダンパスリーブ
    と、このダンパスリーブと略等しい熱膨張率の材質から
    なり、該ダンパスリーブを保持する軸受ハウジングと、
    上記ダンパスリーブ外周と軸受ハウジングとの間に形成
    され、かつ常時潤滑油が供給される外周側ダンパ間隙
    と、上記ダンパスリーブ内周ところがり軸受外輪との間
    に形成され、かつ常時潤滑油が供給される内周側ダンパ
    間隙とを備えたことを特徴とするスクイズフィルムダン
    パ式軸受装置。
  5. 【請求項5】 上記外周側ダンパ間隙が上記内周側ダン
    パ間隙よりも大きく設定されていることを特徴とする請
    求項4記載のスクイズフィルムダンパ式軸受装置。
  6. 【請求項6】 上記外周側ダンパ間隙の軸方向の幅が上
    記内周側ダンパ間隙の軸方向の幅よりも小さく設定され
    ていることを特徴とする請求項4または請求項5記載の
    スクイズフィルムダンパ式軸受装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002233102A (ja) * 2001-02-02 2002-08-16 Aisin Seiki Co Ltd 高速回転電機のロータ支持構造
JP2003056362A (ja) * 2001-08-14 2003-02-26 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd ガスタービンエンジン
EP1806491A3 (en) * 2006-01-06 2010-11-24 General Electric Company Squeeze film damper bearing assembly
JP2012005273A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Ihi Corp 蒸気タービン発電機の軸受保持構造
JP2012010450A (ja) * 2010-06-23 2012-01-12 Ihi Corp 蒸気タービン発電機の軸受保持構造
JP2019132392A (ja) * 2018-02-01 2019-08-08 本田技研工業株式会社 軸受装置

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