JPH0611710Y2 - バリ抜き刃物台 - Google Patents
バリ抜き刃物台Info
- Publication number
- JPH0611710Y2 JPH0611710Y2 JP1987157059U JP15705987U JPH0611710Y2 JP H0611710 Y2 JPH0611710 Y2 JP H0611710Y2 JP 1987157059 U JP1987157059 U JP 1987157059U JP 15705987 U JP15705987 U JP 15705987U JP H0611710 Y2 JPH0611710 Y2 JP H0611710Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- product
- burr
- burrs
- tool rest
- turret
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Milling, Broaching, Filing, Reaming, And Others (AREA)
- Forging (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、鍛造や鋳造の際に製品に生じたバリを除去す
るバリ抜き刃物台に関するものである。
るバリ抜き刃物台に関するものである。
割型を用いた鍛造では、鍛造製品に割型の合せ面にバリ
が発生する。従来、このバリの除去は、製品を製品形状
の雌型を形成した刃物台に載せ、上から製品をプレスで
押し、製品からバリを除去している。
が発生する。従来、このバリの除去は、製品を製品形状
の雌型を形成した刃物台に載せ、上から製品をプレスで
押し、製品からバリを除去している。
しかし、この刃物台に形成する雌型には、鍛造製品の製
作公差を考慮して製品形状より寸法を大きくした逃し部
が設けられている。すなわち、第2図に示すように、刃
物台1′に抜き孔として形成した雌型2′には、図示の
ような軸線方向に長い製品5の軸線方向の製作寸法に多
少のバラツキが有つても、製品を雌型に嵌入するのに差
し支えないように、雌型の軸線方向の端面3′に隙間d
を生ずるように逃し部を設けている。
作公差を考慮して製品形状より寸法を大きくした逃し部
が設けられている。すなわち、第2図に示すように、刃
物台1′に抜き孔として形成した雌型2′には、図示の
ような軸線方向に長い製品5の軸線方向の製作寸法に多
少のバラツキが有つても、製品を雌型に嵌入するのに差
し支えないように、雌型の軸線方向の端面3′に隙間d
を生ずるように逃し部を設けている。
第2図に示す鍛造製品5には、大径部と小径部に亘つて
軸線方向に平行な図に破線で示す2本の水平バリが発生
している。このバリは、製品の半径方向に突出するバリ
6と軸方向に突出するのバリ6′が連続している。この
バリ付き製品を第3図に示すように、刃物台1′の雌型
に水平に入れて製品を上からプレスでPの力で押すと、
バリ6,6′が刃物台1の雌型の上面でせん断されると
きに、製品を雌型との間に隙間dが有るので、軸方向に
突出するバリ6′のせん断の負荷が軽減される隙間dの
方向(図の矢印方向)に製品が移動し、軸方向に伸びた
水平バリ6′の除去が、この雌型を有する刃物台で充分
に行えなくなる。
軸線方向に平行な図に破線で示す2本の水平バリが発生
している。このバリは、製品の半径方向に突出するバリ
6と軸方向に突出するのバリ6′が連続している。この
バリ付き製品を第3図に示すように、刃物台1′の雌型
に水平に入れて製品を上からプレスでPの力で押すと、
バリ6,6′が刃物台1の雌型の上面でせん断されると
きに、製品を雌型との間に隙間dが有るので、軸方向に
突出するバリ6′のせん断の負荷が軽減される隙間dの
方向(図の矢印方向)に製品が移動し、軸方向に伸びた
水平バリ6′の除去が、この雌型を有する刃物台で充分
に行えなくなる。
そのため、その後に手作業で残ったバリを除去してい
る。
る。
バリ抜きの自動化のためには、手作業よるハツリ作業を
不必要とする程度に刃物台によつてバリを充分に除去し
なければならないが、雌型に隙間dを設ける必要が有る
ため、従来の刃物台では、バリを充分に除去することが
できなかった。
不必要とする程度に刃物台によつてバリを充分に除去し
なければならないが、雌型に隙間dを設ける必要が有る
ため、従来の刃物台では、バリを充分に除去することが
できなかった。
本考案は、雌型に隙間dを設けてあつても、簡易な構成
で製品からバリの充分な除去を可能とするバリ抜き刃物
台を提供することを目的とするものである。
で製品からバリの充分な除去を可能とするバリ抜き刃物
台を提供することを目的とするものである。
本考案は、製品形状と軸線方向の逃し部とを形成した雌
型に水平方向のバリ付製品を入れ、該バリ付製品を押圧
してバリをせん断する刃物台において、雌型の周りの上
面に形成するバリせん断面を製品の水平方向バリ面に対
し前記逃し部と反対の軸線方向に下り傾斜面として設け
たバリ抜き刃物台である。
型に水平方向のバリ付製品を入れ、該バリ付製品を押圧
してバリをせん断する刃物台において、雌型の周りの上
面に形成するバリせん断面を製品の水平方向バリ面に対
し前記逃し部と反対の軸線方向に下り傾斜面として設け
たバリ抜き刃物台である。
軸方向に沿つて半径方向と軸方向のバリガ発生した製品
を刃物台に載せ、バリが水平方向になるようにして製品
に垂直方向の力を加えると、バリが当る刃物台の上面が
傾斜しているので、半径方向水平バリをせん断する際の
反力の水平方向の分力が、雌型の逃し部と反対の軸線方
向に製品に加わる。一方、軸方向水平バリのせん断の反
力は、その水平分力が雌型の逃し部の方向に製品に加わ
る。
を刃物台に載せ、バリが水平方向になるようにして製品
に垂直方向の力を加えると、バリが当る刃物台の上面が
傾斜しているので、半径方向水平バリをせん断する際の
反力の水平方向の分力が、雌型の逃し部と反対の軸線方
向に製品に加わる。一方、軸方向水平バリのせん断の反
力は、その水平分力が雌型の逃し部の方向に製品に加わ
る。
刃物台の上面の傾斜角を選らび、前記の両水平分力が釣
合うようにすると、製品は刃物台上で軸線方向の推力を
受けることがなく、雌型内で移動することがないので、
バリは刃物台で完全に除去される。
合うようにすると、製品は刃物台上で軸線方向の推力を
受けることがなく、雌型内で移動することがないので、
バリは刃物台で完全に除去される。
第1図は本考案の一実施例を示すものである。
1は刃物台で、第2図に示す従来の刃物台と同様に、抜
き孔として形成した雌型2に図示のような軸線方向に長
いバリ付製品5(第2図と同じ製品であるので、同一部
位に同一符号を付す)の軸線方向の製作寸法に多少のバ
ラツキが有つても、製品を雌型に嵌入するのに差し支え
ないように、雌型の軸線方向の端面3に隙間dの逃し部
が設けられている。
き孔として形成した雌型2に図示のような軸線方向に長
いバリ付製品5(第2図と同じ製品であるので、同一部
位に同一符号を付す)の軸線方向の製作寸法に多少のバ
ラツキが有つても、製品を雌型に嵌入するのに差し支え
ないように、雌型の軸線方向の端面3に隙間dの逃し部
が設けられている。
そして、抜き孔として形成した雌型2の周りの刃物台1
の上面4は、製品5を刃物台に載せたときに、バリ6,
6′が形成されている水平面に対し、角度θだけ逃し間
隙d側から下り勾配を付してある。
の上面4は、製品5を刃物台に載せたときに、バリ6,
6′が形成されている水平面に対し、角度θだけ逃し間
隙d側から下り勾配を付してある。
刃物台1の雌型に製品5を載せ、製品を水平に保持した
第1図の状態では、半径方向バリ6の一部Aが刃物台1
の上面4と接触し、半径方向バリ6は刃物台1の上面4
と角度θをなしている。この状態で製品5に上からプレ
スでPの力を加えると、刃物台1の上面4とバリ6の当
接部Aにおいて、製品5の半径方向バリ6はせん断され
るが、その反力Fが刃物台1の上面4と直角方向に発生
する。この反力Fは、垂直方向の反力Fvと水平方向の
反力Fhに分れる。
第1図の状態では、半径方向バリ6の一部Aが刃物台1
の上面4と接触し、半径方向バリ6は刃物台1の上面4
と角度θをなしている。この状態で製品5に上からプレ
スでPの力を加えると、刃物台1の上面4とバリ6の当
接部Aにおいて、製品5の半径方向バリ6はせん断され
るが、その反力Fが刃物台1の上面4と直角方向に発生
する。この反力Fは、垂直方向の反力Fvと水平方向の
反力Fhに分れる。
垂直方向の反力Fvは、プレスで受けられるが、水平方
向の反力Fhは、刃物台の上面4の下り傾斜方向、すな
わち、図において右方に押す力として製品5に加わる。
この力はFsinθとなる。
向の反力Fhは、刃物台の上面4の下り傾斜方向、すな
わち、図において右方に押す力として製品5に加わる。
この力はFsinθとなる。
一方、前記のように軸方向に突出するバリ6′が刃物台
1の雌型2の上面でせん断されるときに、負荷が軽減さ
れる隙間d方向に製品を押す力が作用する。すなわち、
バリせん断力の軸水平方向の反力Shが、製品5を製品
と雌型との隙間dの方向に製品を押す力として作用す
る。
1の雌型2の上面でせん断されるときに、負荷が軽減さ
れる隙間d方向に製品を押す力が作用する。すなわち、
バリせん断力の軸水平方向の反力Shが、製品5を製品
と雌型との隙間dの方向に製品を押す力として作用す
る。
刃物台1の上面4の傾斜角をFsinθ=Shになるよう
にすると、バリ6,6′のせん断時に製品に加わる反力
が釣合い、製品を雌型の隙間dの方向に逃すことなく、
バリ6,6′を刃物台1の雌型2で完全に除去すること
ができる。
にすると、バリ6,6′のせん断時に製品に加わる反力
が釣合い、製品を雌型の隙間dの方向に逃すことなく、
バリ6,6′を刃物台1の雌型2で完全に除去すること
ができる。
刃物台1の上面4の傾斜角θをFsinθ=Shより多少
大きくして、バリ6′が雌型の隙間dと反対方向に押し
付けるようにしてもよい。
大きくして、バリ6′が雌型の隙間dと反対方向に押し
付けるようにしてもよい。
以上の実施例において、鍛造製品のバリ抜きについて説
明したが、同様な形状のバリを有する鍛造製品のバリ抜
きに使用することができる。
明したが、同様な形状のバリを有する鍛造製品のバリ抜
きに使用することができる。
この考案は、刃物台の上面にバリ付製品のバリの形成さ
れた面に対し勾配を付けるだけの簡単な構成とすること
で、バリせん断時における製品の逃を防止し、刃物台で
バリを完全に除去することができ、人手によるハツリ作
業を不必要とし、バリ抜き作業の自動化を可能とし、生
産性の向上が図れる効果がある。
れた面に対し勾配を付けるだけの簡単な構成とすること
で、バリせん断時における製品の逃を防止し、刃物台で
バリを完全に除去することができ、人手によるハツリ作
業を不必要とし、バリ抜き作業の自動化を可能とし、生
産性の向上が図れる効果がある。
第1図は本考案の一実施例を示す正面図、第2図、第3
図は従来の刃物台を示すもので、第2図は上面図、第3
図は正面図である。 1:刃物台、2:雌型、3:雌型の端面 4:刃物台の上面、5:バリ付製品 6:半径方向バリ、6′:軸方向バリ
図は従来の刃物台を示すもので、第2図は上面図、第3
図は正面図である。 1:刃物台、2:雌型、3:雌型の端面 4:刃物台の上面、5:バリ付製品 6:半径方向バリ、6′:軸方向バリ
Claims (1)
- 【請求項1】製品形状と軸線方向の逃し部とを形成した
雌型に水平方向のバリ付製品を入れ、該バリ付製品を押
圧してバリをせん断する刃物台において、雌型の周りの
上面に形成するバリせん断面を製品の水平方向バリ面に
対し前記逃し部と反対の軸線方向に下り傾斜面として設
けたことを特徴とするバリ抜き刃物台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987157059U JPH0611710Y2 (ja) | 1987-10-13 | 1987-10-13 | バリ抜き刃物台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987157059U JPH0611710Y2 (ja) | 1987-10-13 | 1987-10-13 | バリ抜き刃物台 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0160824U JPH0160824U (ja) | 1989-04-18 |
JPH0611710Y2 true JPH0611710Y2 (ja) | 1994-03-30 |
Family
ID=31436165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987157059U Expired - Lifetime JPH0611710Y2 (ja) | 1987-10-13 | 1987-10-13 | バリ抜き刃物台 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0611710Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5372283A (en) * | 1976-12-09 | 1978-06-27 | Sumita Tetsukoushiyo Kk | Female die for removing burrs |
-
1987
- 1987-10-13 JP JP1987157059U patent/JPH0611710Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0160824U (ja) | 1989-04-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4580431A (en) | Method and apparatus for producing a stepped hollow article | |
JPH0611710Y2 (ja) | バリ抜き刃物台 | |
JPH0665442B2 (ja) | 切断方法 | |
JP3979529B2 (ja) | 圧入固定式ファスナー | |
JPH10211540A (ja) | 六角頭ボルトの製造方法 | |
JP2784686B2 (ja) | ヨーク部材の製造方法 | |
JPH0635021B2 (ja) | バ−リング加工方法 | |
JPH03247Y2 (ja) | ||
JP2661669B2 (ja) | フランジ付き円筒部材の成形方法 | |
JPS587371B2 (ja) | 薄板のエンボス成形方法 | |
JP3334180B2 (ja) | 割り軸受の製造方法 | |
JPH10146625A (ja) | プレス加工方法 | |
JPH03261Y2 (ja) | ||
JPS63303678A (ja) | バリ取り方法 | |
JP4469447B2 (ja) | スチールホイール飾り穴の抜き加工方法 | |
JPH0613070U (ja) | ボルト締め型コネクタ | |
JPH02121742A (ja) | 鍛造品のバリ取り方法 | |
JPH03116238U (ja) | ||
JP3187103B2 (ja) | 締結方法及び締結構造 | |
JPH0220344B2 (ja) | ||
JPH0237475Y2 (ja) | ||
JP2808571B2 (ja) | 紙器打抜装置における打抜屑の外脱装置 | |
JP3254517B2 (ja) | コンロッドの破断分割装置 | |
JP2973798B2 (ja) | トリミング金型 | |
JPH05257Y2 (ja) |