JPH06116612A - 高炉大樋移動式熱間補修装置及び高炉大樋移動式熱間補修方法 - Google Patents

高炉大樋移動式熱間補修装置及び高炉大樋移動式熱間補修方法

Info

Publication number
JPH06116612A
JPH06116612A JP29196492A JP29196492A JPH06116612A JP H06116612 A JPH06116612 A JP H06116612A JP 29196492 A JP29196492 A JP 29196492A JP 29196492 A JP29196492 A JP 29196492A JP H06116612 A JPH06116612 A JP H06116612A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
injection
gutter
traveling
refractory
repairing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP29196492A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Anami
靖彦 阿波
Takehiro Nakayama
武広 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP29196492A priority Critical patent/JPH06116612A/ja
Publication of JPH06116612A publication Critical patent/JPH06116612A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Blast Furnaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】走行体を大樋に沿って走行させつつ、大樋の損
傷状態と走行体の姿勢に応じて補修用不定形耐火物を自
動制御また遠隔制御により噴射し、大樋の熱間補修を行
なう高炉大樋移動式熱間補修装置及びその熱間補修方法
を提供する。 【構成】駆動制御部41が、走行体の位置を確認しつつ
駆動部30を介してキャタピラー50を駆動して、走行
体を補修位置に走行させる。次に、損傷プロフィール計
測部22の計測した大樋の不定形耐火物の損傷状態とデ
ータメモリ42のデータ及び傾斜計測装置25の計測結
果に基づいて駆動部30及び噴射ノズル19を制御し
て、噴射ノズル19の噴射位置、角度及び補修用不定形
耐火物の噴射を制御し、損傷箇所の自動補修を行なう。
この補修状態を損傷映像化部24で映像として計測し、
表示部32に表示する。この表示内容に応じて操作部3
3で遠隔操作し、駆動制御部41より前記噴射ノズル1
9の噴射位置、角度及び噴射を制御して、遠隔補修を行
ない、また遠隔操作により走行体を走行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高炉の出銑孔から出銑
された銑鉄の流れる大樋の内面の不定形耐火物の損傷を
補修する高炉大樋移動式熱間補修装置及びその熱間補修
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高炉の大樋は、通常、15〜20m程度
の長さを有するが、この大樋には、高炉から出銑された
高温に溶融した銑鉄やスラグが流され、その内側に施工
された不定形耐火物に、銑鉄やスラグによる局部的な摩
耗、化学的劣化及び出銑樋の切り替えによる加熱と冷却
の繰り返し等による局部的な劣化が生じる。そのため、
一般に、大樋1本当り1月に4〜5回程度の割で、局部
的な熱間補修が必要となる。
【0003】従来、この高炉大樋の局部的な熱間補修
は、作業員が、大樋の樋淵から治具を用いて局部的な損
傷箇所の寸法を計測し、その後、肉眼で損傷位置や形態
を判断しつつ、不定形耐火物吹き付けノズルを手動で操
作して、不定形耐火物を損傷箇所に吹き付けることによ
り、行なっている。ところが、大樋の設置されている鋳
床上は、高温・粉塵の環境下であり、不定形耐火物吹き
付けノズルも相当の重量であることから、悪環境下での
重筋作業である。そのため、作業員に多大の労力と苦痛
を強いる作業となっていた。
【0004】そこで、従来から、種々の高炉大樋の熱間
補修装置やその補修方法が提案されている。例えば、特
開平1−176014号公報に記載されている高炉出銑
樋の熱間補修方法は、高炉出銑樋内の残銑及び残滓を抜
き取ってから、高炉出銑樋の局部損傷箇所の残銑及び残
滓を高圧空気で吹き飛ばし、樹脂状に練った耐火物を固
定設置した発射装置で局部損傷箇所に打込んだ後、乾燥
させている。また、特開昭63−230809号公報に
記載されている樋の熱間補修方法は、耐火物溶射により
樋の局部損傷箇所の補修を行なっている。
【0005】これらの方法によれば、補修のために局部
損傷箇所及びその周囲部分を解体せずにすみ、施工範囲
を狭くして、補修材の原単位を低減することができると
ともに、補修時間を短縮することができる。また、局部
損傷箇所から一定の距離を置いた位置から発射装置で補
修材を局部損傷箇所に打ち込むことができ、高温場所か
ら一定距離を置いて作業を行なうことができる。
【0006】さらに、特公昭60−53275号公報に
記載されている溶融金属収容容器内張りのコーティング
工法及びその装置は、溶融金属収容容器内張り形成材の
高密度充填施工による寿命延長、作業環境の改善、省力
化及び作業時間の短縮を図るために、固定軌道上を移動
する不定形耐火物吹き付けノズルの先端開口部を溶融金
属収容器の内張り形成面に正対向若しくはほぼ正対向さ
せて、不定形耐火物を吹き付けるとともに、該不定形耐
火物吹き付け点の移動に応じて、前記吹き付けノズルに
追随せしめた均し装置を用いて、不定形耐火物吹き付け
部位を弾力押圧し、内張り形成面を自動的にならしてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の樋の熱間補修装置やその方法にあっては、高
温・粉塵の環境下での作業を充分解消しているとはいえ
ないだけでなく、固定設置または固定軌道上を移動する
発射装置等から補修材を噴射していたため、出銑に伴う
飛散銑滓等による装置の損傷が発生したり、長い大樋に
対して悪環境の鋳床上を移動して適切な噴射位置を確保
することが困難になるという問題があった。さらに、大
樋の不定形耐火物の損傷箇所を遠隔から柔軟・自在に補
修することができず、作業環境の改善、省力化及び作業
時間の短縮を図る上で、なお改良の余地があった。
【0008】すなわち、特開平1−176014号公報
に記載されている高炉出銑樋の熱間補修方法や特開昭6
3−230809号公報に記載されている樋の熱間補修
方法にあっては、発射装置を作業員が大樋の局部損傷箇
所から一定の距離を置いて操作することができるが、補
修材の噴射量や吹き付け状況については、作業員が、肉
眼で判断しつつ、作業を行なう必要があり、補修材の使
用量の最適化を十分図ることができない。また、固定設
置された発射装置等から補修材を噴射していたため、出
銑に伴う飛散銑滓等による装置の損傷が発生したり、長
い大樋に対して堆積粉塵や飛散銑滓等のある鋳床上で適
切な噴射位置の確保が困難になるという問題があった。
さらに、大樋の局部損傷箇所から一定の距離を置いて操
作することはできるが、なお、作業員が吹き付け状況を
肉眼で確認できる距離で、作業する必要があり、作業環
境の改善、省力化及び作業時間の短縮を図る上で、十分
な解決とはなっていない。
【0009】また、特公昭60−53275号公報に記
載されている溶融金属収容容器内張りのコーティング工
法及びその装置にあっては、補修材の噴射量や吹き付け
状況について、作業員が、肉眼で判断しつつ、作業を行
なう必要があり、補修材の使用量の最適化を十分図るこ
とができない。また、不定形耐火物の吹き付けと弾力押
圧を自動で行なっているため、作業の省力化を図ること
はできるが、不定形耐火物の吹き付け作業自体について
は、上記2つの従来例と同様に、作業環境の改善、省力
化及び作業時間の短縮を図る上で、十分な解決とはなっ
ていない。さらに、固定軌道上を移動する発射装置から
補修材を噴射するようになっていたため、出銑に伴う飛
散銑滓等による装置の損傷が発生したり、移動を適切に
行なうために、飛散銑滓等を取り除く作業を要してい
た。
【0010】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、堆積粉塵や飛散銑滓等のある鋳
床上でも、走行体が、大樋に沿って移動して、大樋の局
部損傷箇所の損傷状態と走行体の姿勢に応じて補修用不
定形耐火物を自動制御により、または遠隔操作により噴
射することにより、大樋の熱間補修作業を、人手を介す
ることなく、完全自動化して、または、遠隔操作するこ
とにより、半自動化して、高温、粉塵環境下での重筋作
業から作業員を開放し、作業環境の改善、省力化及び作
業時間の短縮を行なうとともに、不定形耐火物の跳ね返
りを最小限に抑えて、補修用不定形耐火物の使用量を最
適化することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明に係
る高炉大樋熱間補修装置によれば、請求項1に記載する
ように、高炉の出銑孔から出銑された銑鉄の流れる大樋
の内面の不定形耐火物を補修する高炉大樋移動式熱間補
修装置であって、前記大樋に沿って自走する走行体と、
前記走行体の走行を監視する走行監視手段と、前記走行
監視手段の監視結果に基づいて前記走行体の走行を制御
する走行制御手段と、前記走行体の姿勢を測定する姿勢
測定手段と、前記大樋内面の不定形耐火物の溶損や亀裂
等の損傷状態を計測する損傷計測手段と、補修用不定形
耐火物を前記大樋内面の不定形耐火物の損傷箇所に噴射
する噴射手段と、前記噴射手段を保持し、該噴射手段の
噴射位置及び噴射角度を調整する駆動手段と、前記噴射
手段に補修用不定形耐火物を供給する耐火物供給手段
と、前記姿勢測定手段の測定結果及び前記損傷計測手段
の計測結果に基づいて、前記駆動手段を介して前記噴射
手段の噴射位置及び噴射角度を制御するとともに、前記
噴射手段からの補修用不定形耐火物の噴射を制御する噴
射制御手段と、を備え、前記走行体が、前記走行監視手
段、前記走行制御手段、前記姿勢測定手段、前記損傷計
測手段、前記噴射手段、前記駆動手段、前記耐火物供給
手段及び前記噴射制御手段を積載し、前記大樋に沿って
自走しつつ大樋の損傷箇所を熱間補修することにより達
成される。
【0012】また、請求項2に記載するように、高炉の
出銑孔から出銑された銑鉄の流れる大樋の内面の不定形
耐火物を補修する高炉大樋移動式熱間補修装置であっ
て、前記大樋に沿って走行する走行体と、前記走行体か
ら離れて設置され、前記走行体の走行状態を監視する遠
隔走行監視手段と、前記遠隔走行監視手段の監視結果に
より前記走行体の走行を遠隔操作する遠隔走行操作手段
と、前記走行体の姿勢を測定する姿勢測定手段と、前記
大樋内面の不定形耐火物の溶損や亀裂等の損傷状態を計
測する損傷計測手段と、補修用不定形耐火物を前記大樋
内面の不定形耐火物の損傷箇所に噴射する噴射手段と、
前記噴射手段を保持し、該噴射手段の噴射位置及び噴射
角度を調整する駆動手段と、前記噴射手段に補修用不定
形耐火物を供給する耐火物供給手段と、前記姿勢測定手
段の測定結果及び前記損傷計測手段の計測結果を所定の
表示形態で表示出力する表示手段と、表示手段の表示内
容に基づいて前記駆動手段を介して前記噴射手段の噴射
位置、噴射角度及び前記噴射手段からの補修用不定形耐
火物の噴射を遠隔操作する遠隔噴射操作手段と、を備
え、前記走行体が、前記姿勢測定手段、前記損傷計測手
段、前記噴射手段、前記駆動手段、前記耐火物供給手段
及び前記噴射制御手段を積載し、前記遠隔走行操作手段
の遠隔操作に応じて前記大樋に沿って走行して、前記大
樋の損傷箇所を前記遠隔噴射操作手段の遠隔操作により
熱間補修することにより達成される。
【0013】さらに、請求項3に記載するように、高炉
の出銑孔から出銑された銑鉄の流れる大樋の内面の不定
形耐火物を補修する高炉大樋移動式熱間補修装置であっ
て、前記大樋に沿って自走する走行体と、前記走行体の
走行を監視する走行監視手段と、前記走行監視手段の監
視結果に基づいて前記走行体の走行を制御する走行制御
手段と、前記走行体の姿勢を測定する姿勢測定手段と、
前記大樋内面の不定形耐火物の溶損や亀裂等の損傷状態
を計測する損傷計測手段と、補修用不定形耐火物を前記
大樋内面の不定形耐火物の損傷箇所に噴射する噴射手段
と、前記噴射手段を保持し、該噴射手段の噴射位置及び
噴射角度を調整する駆動手段と、前記噴射手段に補修用
不定形耐火物を供給する耐火物供給手段と、前記姿勢測
定手段の測定結果及び前記損傷計測手段の計測結果に基
づいて、前記駆動手段を介して前記噴射手段の噴射位置
及び噴射角度を制御するとともに、前記噴射手段からの
補修用不定形耐火物の噴射を制御する噴射制御手段と、
前記走行体から離れて設置され、前記走行体の走行状態
を監視する遠隔走行監視手段と、前記遠隔走行監視手段
の監視結果により前記走行体の走行を遠隔操作する遠隔
走行操作手段と、前記姿勢測定手段の測定結果及び前記
損傷計測手段の計測結果を所定の表示形態で表示出力す
る表示手段と、前記表示手段の表示内容に基づいて前記
駆動手段を介して前記噴射手段の噴射位置、噴射角度及
び前記噴射手段からの補修用不定形耐火物の噴射を遠隔
操作する遠隔噴射操作手段と、を備え、前記走行体が、
前記走行監視手段、前記走行制御手段、前記姿勢測定手
段、前記損傷計測手段、前記噴射手段、前記駆動手段、
前記耐火物供給手段及び前記噴射制御手段を積載し、前
記大樋に沿って自走しつつ大樋の損傷箇所を熱間補修す
るとともに、前記遠隔走行操作手段の遠隔操作に応じて
前記大樋に沿って走行して、前記大樋の損傷箇所を前記
遠隔噴射操作手段の遠隔操作により熱間補修することに
より達成される。
【0014】請求項1または請求項3の場合、例えば、
請求項4に記載するように、前記大樋内面の不定形耐火
物の損傷状態毎に前記噴射手段の噴射位置、噴射角度及
び前記噴射手段からの補修用不定形耐火物の噴射量の制
御データを記憶する記憶手段を、さらに備え、前記噴射
制御手段が、前記損傷計測手段の計測結果に基づいて前
記記憶手段から制御データを読み出し、該制御データに
前記姿勢測定手段の測定結果に基づいて補正を施した
後、前記噴射手段の噴射位置、噴射角度及び前記噴射手
段からの補修用不定形耐火物の噴射を制御することによ
り、また、請求項5に記載するように、前記損傷計測手
段が、前記大樋内面の不定形耐火物の損傷状態をプロフ
ィールデータとして出力することにより、さらに、請求
項6に記載するように、前記損傷計測手段が、レーザビ
ームを前記大樋内面に投射し、該レーザビームの反射光
から前記大樋内面の損傷状態を計測することにより、達
成される。
【0015】また、請求項2または請求項3の場合、例
えば、請求項7に記載するように、前記損傷計測手段
が、前記大樋内面の不定形耐火物の損傷状態の計測結果
を映像データとして出力し、また、請求項8に記載する
ように、前記大樋内面を3次元の映像として計測するこ
とにより、達成される。
【0016】上記目的は、本発明に係る高炉大樋移動式
熱間補修方法によれば、請求項9に記載するように、高
炉の出銑孔から出銑された銑鉄の流れる大樋の内面の不
定形耐火物を補修する高炉大樋移動式熱間補修方法であ
って、走行体がその走行状態を監視しつつ前記大樋に沿
って自走する走行工程と、前記走行体の姿勢を測定する
姿勢測定工程と、前記大樋内面の不定形耐火物の溶損や
亀裂等の損傷状態を計測する損傷計測工程と、前記姿勢
測定工程での測定結果及び前記損傷計測工程での計測結
果に基づいて、前記大樋内面の不定形耐火物の損傷箇所
に補修用不定形耐火物を噴射する噴射手段の噴射位置、
噴射角度及び該噴射手段からの補修用不定形耐火物の噴
射を制御する噴射制御工程と、前記噴射制御工程の制御
により、前記噴射手段から補修用不定形耐火物を噴射す
る噴射工程と、を有し、前記走行体が前記大樋に沿って
自走しつつ上記各工程を実行して、大樋の損傷箇所を熱
間補修することにより達成される。
【0017】また、請求項10に記載するように、高炉
の出銑孔から出銑された銑鉄の流れる大樋の内面の不定
形耐火物を補修する高炉大樋移動式熱間補修方法であっ
て、前記大樋に沿って走行する走行体の走行状態を、該
走行体から離れた場所で監視する遠隔走行監視工程と、
前記遠隔走行監視工程の監視結果により前記走行体の走
行を遠隔操作する遠隔走行操作工程と、前記走行体の姿
勢を測定する姿勢測定工程と、前記大樋内面の不定形耐
火物の溶損や亀裂等の損傷状態を計測する損傷計測工程
と、前記姿勢測定工程での測定結果及び前記損傷計測工
程での計測結果を所定の表示形態で表示出力する表示工
程と、前記表示工程での表示内容に基づいて補修用不定
形耐火物を噴射する噴射手段の噴射位置、噴射角度及び
該噴射手段からの補修用不定形耐火物の噴射を遠隔操作
する遠隔噴射操作工程と、前記遠隔噴射制御工程の制御
により、前記噴射手段から補修用不定形耐火物を噴射す
る噴射工程と、を有し、遠隔操作により前記走行体を前
記大樋に沿って走行させつつ、上記各工程を実行して、
大樋の損傷箇所を熱間補修することにより達成される。
【0018】さらに、請求項11に記載するように、高
炉の出銑孔から出銑された銑鉄の流れる大樋の内面の不
定形耐火物を補修する高炉大樋移動式熱間補修方法であ
って、走行体がその走行状態を監視しつつ前記大樋に沿
って自走する走行工程と、前記走行体の姿勢を測定する
姿勢測定工程と、前記大樋内面の不定形耐火物の溶損や
亀裂等の損傷状態を計測する損傷計測工程と、前記姿勢
測定工程での測定結果及び前記損傷計測工程での計測結
果に基づいて、前記大樋内面の不定形耐火物の損傷箇所
に補修用不定形耐火物を噴射する噴射手段の噴射位置、
噴射角度及び該噴射手段からの補修用不定形耐火物の噴
射を制御する噴射制御工程と、前記噴射制御工程の制御
により、前記噴射手段から補修用不定形耐火物を噴射す
る噴射工程と、を、前記走行体が前記大樋に沿って自走
しつつ実行して、大樋の損傷箇所を熱間補修する自動熱
間補修処理と、前記大樋に沿って走行する走行体の走行
状態を、該走行体から離れた場所で監視する遠隔走行監
視工程と、前記遠隔走行監視工程の監視結果により前記
走行体の走行を遠隔操作する遠隔走行操作工程と、前記
走行体の姿勢を測定する姿勢測定工程と、前記大樋内面
の不定形耐火物の溶損や亀裂等の損傷状態を計測する損
傷計測工程と、前記姿勢測定工程での測定結果及び前記
損傷計測工程での計測結果を所定の表示形態で表示出力
する表示工程と、前記表示工程での表示内容に基づいて
補修用不定形耐火物を噴射する噴射手段の噴射位置、噴
射角度及び該噴射手段からの補修用不定形耐火物の噴射
を遠隔操作する遠隔噴射操作工程と、前記遠隔噴射制御
工程の制御により、前記噴射手段から補修用不定形耐火
物を噴射する噴射工程と、を、遠隔操作により実行し
て、大樋の損傷箇所を熱間補修する遠隔熱間補修処理
と、を適宜実行することにより達成される。
【0019】
【作用】上記構成によれば、走行体が、高炉の出銑孔か
ら出銑された銑鉄の流れる大樋に沿って自走し、その走
行体の姿勢を測定するとともに、大樋内面の不定形耐火
物の溶損や亀裂等の損傷状態を計測する。この走行体の
姿勢測定結果及び不定形耐火物の損傷計測結果に基づい
て、補修用不定形耐火物を噴射する噴射手段の噴射位
置、噴射角度及び前記噴射手段からの補修用不定形耐火
物の噴射を制御しつつ、走行体に積載された噴射手段か
ら大樋内面の損傷箇所に補修用不定形耐火物を噴射す
る。
【0020】したがって、堆積粉塵や飛散銑滓等のある
鋳床上でも、走行体が自走しつつ、自らの姿勢と、大樋
の局部損傷箇所の損傷状態に応じて補修用不定形耐火物
を自動制御により噴射することができ、大樋の熱間補修
作業を、人手を介することなく、完全自動化することが
できる。その結果、高温、粉塵環境下での重筋作業から
作業員を開放し、作業環境の改善、省力化及び作業時間
の短縮を行なうことができるとともに、不定形耐火物の
跳ね返りを最小限に抑えて、補修用不定形耐火物の使用
量を最適化することができる。
【0021】また、走行体の走行状態を監視し、走行体
の走行を遠隔操作して、高炉の出銑孔から出銑された銑
鉄の流れる大樋に沿って走行させる。その走行体の姿勢
を測定するとともに、大樋内面の不定形耐火物の溶損や
亀裂等の損傷状態を計測する。この走行体の姿勢測定結
果及び不定形耐火物の損傷計測結果に基づいて、補修用
不定形耐火物を噴射する噴射手段の噴射位置、噴射角度
及び前記噴射手段からの補修用不定形耐火物の噴射を遠
隔操作により制御しつつ、走行体に積載された噴射手段
から大樋内面の損傷箇所に補修用不定形耐火物を噴射さ
せる。
【0022】したがって、堆積粉塵や飛散銑滓等のある
鋳床上でも、走行体を遠隔操作して大樋に沿って走行さ
せつつ、走行体の姿勢及び大樋の局部損傷箇所の損傷状
態に応じて補修用不定形耐火物を遠隔操作により噴射す
ることができ、大樋の熱間補修作業を、半自動化するこ
とができる。その結果、高温、粉塵環境下での重筋作業
から作業員を開放し、作業環境の改善、省力化及び作業
時間の短縮を行なうことができるとともに、不定形耐火
物の跳ね返りを最小限に抑えて、補修用不定形耐火物の
使用量を最適化することができる。
【0023】さらに、上記自動熱間補修処理と上記遠隔
熱間補修処理とを適宜組み合わせて行なうことにより、
大樋の損傷箇所をより一層適切に補修することができる
とともに、補修用不定形耐火物の使用量をより一層最適
化することができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、本
発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々
の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明
において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、こ
れらの態様に限られるものではない。
【0025】図1〜図6は、本発明の高炉大樋移動式熱
間補修装置及び高炉大樋移動式熱間補修方法の一実施例
を示す図であり、図1は高炉大樋移動式熱間補修装置の
側面図、図2は高炉大樋移動式熱間補修装置の上面図、
図3は大樋の損傷状態を示す図、図4は大樋に沿って走
行する走行体の走行状態を示す図。図5は高炉大樋移動
式熱間補修装置の制御ブロック図、図6は熱間補修処理
を示すフローチャートである。
【0026】高炉大樋移動式熱間補修装置1は、図1、
図2に示すように、走行体2上に大樋3の熱間補修に必
要な各部材を搭載している。すなわち、大樋3は、図3
に示すように、金物の内側に耐火煉瓦が積まれ、さらに
その内側に、例えばアルミナ及び炭化珪素を主成分とす
る不定形耐火物3Aが施工されることにより、樋状に形
成されている。大樋3は、通常15〜20m程度の長さ
を有し、大樋3には、高炉より出銑された高温に溶融し
た銑鉄やスラグが流される。そのため、大樋3内面の不
定形耐火物3Aには、銑鉄やスラグによる局部的な摩
耗、化学的劣化及び出銑孔の切り替えによる加熱と冷却
の繰り返し等による局部的な劣化が生じる。そこで、大
樋3は、1月に4〜5回程度の割で、この損傷箇所3B
の局部的な熱間補修が必要となる。
【0027】走行体2は、その基体4に図外の駆動輪を
介してキャタピラー5が取り付けられており、キャタピ
ラー5は、モーター6により駆動輪等を介して回転駆動
される。基体4には、台座7が固設されており、台座7
には、回転支柱8が回転可能に取り付けられている。ま
た、基体4には、柱部材9を介して下フレーム10が取
り付けられており、下フレーム10には、アーム11を
介して上フレーム12が取り付けられている。この上フ
レーム12には、ベアリング部材13が取り付けられて
おり、ベアリング部材13は、上記回転支柱8を回転可
能に支持している。
【0028】この回転支柱8には、アーム14が取り付
けられており、アーム14は、リンク機構15を介して
油圧シリンダ16に連結されている。回転支柱8は、油
圧シリンダ16によりアーム14及びリンク機構15を
介して回転される。また、回転支柱8には、ロボットア
ーム17が取り付けられており、ロボットアーム17の
先端には、噴射ノズル(噴射手段)19が取り付けられ
ている。
【0029】噴射ノズル19には、基体4に搭載された
耐火物供給タンク20に収納された補修用不定形耐火物
がポンプ21により、図外のホースを介して供給され
る。噴射ノズル19は、制御弁を備えており、この制御
弁の開閉動作により、耐火物供給タンク20から供給さ
れる補修用不定形耐火物を噴射する。また、噴射ノズル
19は、回転支柱8に取り付けられたロボットアーム1
7の先端に取り付けられているため、回転支柱8の回転
及びロボットアーム17の駆動により、大樋3の長手方
向及び幅方向に調整可能であるとともに、角度調整可能
である。
【0030】噴射ノズル19の先端部附近には、損傷プ
ロフィール計測部22が取り付けられており、損傷プロ
フィール計測部22は、図示しないレーザー発光器から
発光されたレーザービームを投光する投光部と該投光し
たレーザービームの反射光を受光する受光部を備えてい
る。損傷プロフィール計測部22は、ロボットアーム1
7を駆動して噴射ノズル19を操作することにより、大
樋3の長手方向及び幅方向に移動するとともに、大樋3
の内部方向に移動し、大樋3内に侵入して、その発光部
から大樋3の内面の不定形耐火物3Aにレーザービーム
を投光する。損傷プロフィール計測部22は、不定形耐
火物3Aに投光したレーザービームの反射光を受光部で
受光し、不定形耐火物3Aの損傷状態を計測して、1次
元のプロフィールデータを出力する。また、損傷プロフ
ィール計測部22は、走行体2の走行時、その計測方向
を走行体2の大樋3側前方等に向けることにより、走行
体2の走行状態を計測し、走行体2の走行を監視する。
【0031】上記走行体2の上フレーム10の前側先端
部には、その左右両側にそれぞれ駆動アーム23を介し
て2台の損傷映像化部24が取り付けられており、損傷
映像化部24は、例えば、2次元の目を持ったカメラが
2個使用されている。損傷映像化部24は、駆動アーム
23がモーター等により駆動されることにより、その撮
影方向が調整され、この2個のカメラで大樋3内の不定
形耐火物3Aを撮影して、3次元の映像データとして出
力したり、走行体2の走行方向を撮影して、走行体2の
走行を監視する。
【0032】したがって、上記損傷プロフィール計測部
22及び損傷映像化部24は、大樋3内面の不定形耐火
物3Aの損傷状態を計測する損傷計測手段として機能
し、また走行体2の走行を監視する走行監視手段として
機能する。
【0033】また、上記走行体2の左右に取り付けられ
た各下フレーム10には、その走行体2の前後両端部
に、合計4つの傾斜測定装置(指定測定手段)25が取
り付けられており、傾斜測定装置25は、走行体2の傾
斜角度を測定することにより、走行体2の姿勢を測定す
る。
【0034】さらに、上記基体4には、コントロールユ
ニット26が設置されており、上記損傷プロフィール計
測部22、損傷映像化部24及び傾斜測定装置25の出
力信号が入力される。コントロールユニット26は、後
述するように、高炉大樋移動式熱間補修装置1の各部を
制御して、走行体2の走行制御や噴射ノズル19の噴射
位置、噴射角度及び噴射の制御等を行なう。
【0035】また、図4に示すように、走行体2から離
れた位置で、大樋3の全体を撮影できる位置に4つの監
視カメラ(遠隔走行監視手段)27が設置されており、
監視カメラ27は、走行体2の走行状態を映像として撮
影する。なお、図4において、28は、高炉を示してい
る。
【0036】図5は、高炉大樋移動式熱間補修装置1の
制御ブロック図であり、高炉大樋移動式熱間補修装置1
は、キャタピラー5、噴射ノズル19、損傷プロフィー
ル計測部22、損傷映像化部24、傾斜測定装置25、
コントロールユニット26、監視カメラ27、駆動部3
0、映像データ受信部31、表示部32、操作部33、
操作データ送信部34等で構成されている。
【0037】コントロールユニット26は、駆動制御部
41、データメモリ(記憶手段)42、操作データ受信
部43及び映像データ送信部44を備えている。駆動制
御部41は、CPU(Central Processing Unit)、R
OM(Read OnlyMemory)及びワークRAM(Randam Ac
cess Memory) 等を備えており、ROMは、走行体2の
走行制御プログラム、大樋3の熱間補修プログラム及び
大樋3の熱間補修に必要な各種データ等を記憶してい
る。データメモリ42は、例えば、RAM等が使用さ
れ、大樋3の不定形耐火物3Aの損傷状態のプロフィー
ルデータ及びこのプロフィールデータに対応した噴射ノ
ズル19の噴射位置、噴射角度及び噴射の制御データを
格納している。
【0038】駆動制御部41は、ワークRAMを作業用
メモリとして使用しながら、ROM内のプログラムに従
って走行体2の走行制御を行ない、また、データメモリ
42のデータに基づいて駆動部30の駆動制御及び噴射
ノズル19の動作を制御し、後述するように、大樋3の
熱間補修処理を行なう。
【0039】映像データ送信部44は、損傷映像化部2
4から入力される映像データを映像データ受信部31に
送信し、この映像データ送信部44から映像データ受信
部31への映像データの送信は、無線送信により行なっ
てもよいし、ケーブル等を使用して送信してもよい。映
像データ送信部44は、その送信方法に応じた通常の送
信機能を有しているものであれば、既知の映像データ送
信機器を使用することができる。
【0040】映像データ受信部31は、映像データ送信
部44からの映像データを受信して、表示部32に出力
し、表示部32は、映像データ受信部31から入力され
る映像データを視認可能な表示形態により表示出力す
る。また、表示部32には、上記監視カメラ27からの
映像データが送信され、表示部32は、この監視カメラ
27の撮影した映像を表示出力する。この表示部32
は、上記損傷映像化部24からの映像と監視カメラ27
からの映像を、複数の表示装置を備えて、別々に表示し
てもよいし、1つの表示装置を備えて、時分割により、
あるいは画面分割により表示してもよい。
【0041】操作部33は、表示部32の表示内容を見
ながら、駆動部30を介して走行体2の走行を遠隔操作
し、また、噴射ノズル19の噴射位置、噴射角度及び噴
射ノズル19からの補修用不定形耐火物の噴射を遠隔操
作し、さらに、損傷映像化部24の撮影位置等を遠隔操
作するものであり、その操作内容に対応した操作データ
を操作データ送信部34に出力する。
【0042】操作データ送信部34は、操作部33から
入力される操作データを操作データ受信部43に送信
し、この操作データ送信部34から操作データ受信部4
3への操作データの送信は、無線送信により行なっても
よいし、ケーブル等を使用して送信してもよい。操作デ
ータ送信部34は、その送信方法に応じた通常の送信機
能を有しているものであれば、既知のデータ送信機器を
使用できる。
【0043】上記映像データ受信部31、表示部32、
操作部33及び操作データ送信部34は、表示部32の
表示を見ながら操作部33により遠隔操作できるので、
大樋3から充分離れた場所であって、作業環境の良好な
場所に設置されている。操作データ受信部43は、操作
データ送信部34から送信されてくる操作データを受信
し、受信した操作データを駆動制御部41に出力する。
【0044】駆動制御部41は、この操作データ受信部
43から入力される操作データに基づいて、駆動部30
に制御信号を出力し、走行体2の走行制御、噴射ノズル
19の噴射位置、噴射角度及び噴射の制御並びに損傷映
像化部24の撮影方向の制御等を行なう。すなわち、駆
動部30は、上記キャタピラー5の駆動を行なうモータ
ー6、回転支柱8を回転させる油圧シリンダ16、ロボ
ットアーム17、損傷映像化部24の角度調整を行なう
駆動アーム23及び噴射ノズル19の制御弁等を総称し
たものであり、駆動制御部41は、この駆動部30の駆
動を制御することにより、走行体2の走行制御、噴射ノ
ズル19の噴射位置、噴射角度及び噴射の制御及び損傷
映像化部24の撮影方向の制御等を行なう。
【0045】また、駆動制御部41は、損傷プロフィー
ル計測部24から入力される計測データに基づいて、モ
ーター6の駆動制御を行なって、走行体2を大樋3に沿
って走行させるとともに、損傷プロフィール計測部24
から入力される1次元のプロフィールデータに基づいて
3次元のプロフィールデータを作成して、データメモリ
42に格納し、この3次元のプロフィールデータに基づ
いてデータメモリ42に記憶されている吹き付けパター
ンデータ及びROMのプログラムに従って、駆動部30
に制御信号を出力して、ロボットアーム17等を駆動し
つつ、噴射ノズル19の噴射位置、噴射角度の自動制御
を行なうとともに、噴射ノズル19の制御弁を制御し
て、噴射ノズル19からの補修用不定形耐火物の噴射の
自動制御等を行なう。また、駆動制御部41は、噴射ノ
ズル19の噴射位置や噴射角度の制御において、傾斜測
定装置25の測定結果に応じて補正を行なう。
【0046】したがって、駆動制御部41は、走行監視
手段としての損傷プロフィール計測部22の監視結果に
基づいて走行体2の走行を制御する走行制御手段として
機能するとともに、損傷計測手段としての損傷プロフィ
ール計測部22の計測結果に基づいて噴射ノズル19の
噴射位置、噴射角度及び噴射を制御する噴射制御手段と
して機能し、また、この駆動制御部41と監視カメラ2
7、表示部32、操作部33、操作データ送信部34及
び操作データ受信部43は、全体として監視カメラ27
の監視結果により走行体2の走行を遠隔操作する遠隔走
行操作手段として機能するとともに、駆動制御部41と
損傷映像化部24、映像データ送信部44、映像データ
受信部31、表示部32、操作部33、操作データ送信
部34及び操作データ受信部43は、全体として噴射ノ
ズル19の噴射位置、噴射角度及び噴射を遠隔操作する
噴射遠隔操作手段として機能する。
【0047】次に、作用を説明する。上述のように、大
樋3には、高炉より出銑された高温に溶融した銑鉄やス
ラグが流される。そのため、大樋3内面の不定形耐火物
3Aには、銑鉄やスラグによる局部的な摩耗、化学的劣
化及び出銑孔の切り替えによる加熱と冷却の繰り返し等
による局部的な劣化が生じ、大樋3は、1月に4〜5回
程度の割で、局部的な熱間補修が必要となる。そこで、
本実施例では、図4に示したように、走行体2を大樋3
に沿って走行させ、走行体2に搭載した各種装備を使用
して、大樋3の不定形耐火物3Aの熱間補修を行なう。
【0048】以下、熱間補修処理を図6に基づいて説明
する。熱間補修処理は、まず、図6に示すように、駆動
制御部41は、損傷プロフィール計測部22の計測結果
に基づいてモーター6によりキャタピラー5を駆動し
て、走行体2を大樋3の一方側先端部まで走行させ、走
行体2を大樋3の熱間補修開始地点に移動させるという
走行体2の走行処理を行なう(ステップS1)。なお、
この走行処理は、操作部33からの遠隔走行操作により
行なうようにしてもよい。
【0049】次に、損傷プロフィール計測部22による
大樋3内面の不定形耐火物3Aの損傷計測処理及び傾斜
測定装置25による走行体2の姿勢測定処理を行なう
(ステップS2)。すなわち、コントロールユニット2
6の駆動制御部41は、計測開始の指示があると、駆動
部30のロボットアーム17を駆動して、損傷プロフィ
ール計測部22により大樋3の長手方向の一方側端部か
ら大樋3内面の不定形耐火物3Aの損傷状態を計測し
て、1次元のプロフィールデータを出力させる。駆動制
御部41は、1次元のプロフィールデータが入力される
と、3次元のプロフィールデータに変換し、データメモ
リ42に格納する(ステップS3)。また、傾斜計測装
置25の計測結果を内部RAMに格納する。
【0050】プロフィールデータの収集及び傾斜計測装
置25の計測結果の格納が完了すると、自動熱間補修処
理を実行する(ステップS4)。すなわち、駆動制御部
41は、このプロフィールデータに基づいて最適の制御
データをデータメモリ42から読み出し、この制御デー
タを内部RAMに格納した傾斜計測装置25の計測結果
に基づいて補正を施して、制御信号を駆動部30に出力
する。駆動部30、特に、ロボットアーム17は、この
制御信号に応じて駆動して、噴射ノズル19の噴射位
置、噴射角度を制御する。次に、駆動制御部41は、噴
射ノズル19に制御信号を、噴射ノズル19の制御弁を
制御して、噴射ノズル19からの補修用不定形耐火物の
噴射を制御し、大樋3の不定形耐火物3Aの損傷箇所3
Bへの自動熱間補修を行なう。
【0051】次に、駆動制御部41は、操作部33から
の損傷映像化部24による損傷映像化計測指示があると
(ステップS5)、その後の操作部33からの操作デー
タに基づいて駆動部30に制御信号を出力して、駆動ア
ーム23を駆動し、損傷映像化部24の撮影位置や撮影
方向を制御して、自動熱間補修処理で補修した損傷箇所
の補修状態(損傷状態)を損傷映像化部24により撮影
する(ステップS6)。損傷映像化部24で撮影された
映像データは、映像データ送信部44に出力され、映像
データ送信部44から所定距離離れた場所に設置されて
いる映像データ受信部31に送信される。映像データ受
信部31は、受信した映像データを表示部32に出力
し、表示部32は、入力される映像データを3次元の映
像として表示出力する(ステップS7)。
【0052】作業員は、この表示部32に表示される3
次元の映像から大樋3の補修状態を確認し、必要に応じ
て、仕上用の遠隔熱間補修操作を操作部33で行なう
(ステップS8)。このとき、走行体2の位置が遠隔熱
間補修を行なうのに、適切でないときには、走行体2の
遠隔走行操作を行なう。この遠隔走行操作においては、
作業員は、監視カメラ27から送られてくる映像を表示
する表示部32の走行体2の映像や損傷映像化部24か
らの映像を表示する表示部32の映像を見て遠隔走行操
作を行なう。
【0053】ここで、自動熱間補修により充分大樋3の
補修が行なわれているときには、その損傷箇所での補修
の終了操作を操作部33で行なう。仕上用の遠隔熱間補
修操作や遠隔走行操作が操作部33で行なわれると、操
作部33は、該操作に対応する操作データを操作データ
送信部34に出力し、操作データ送信部34は、その操
作データを操作データ受信部43に送信する。操作デー
タ受信部43は、受信した操作データを駆動制御部41
に出力し、駆動制御部41は、操作データ受信部43か
ら入力される操作データに基づいて駆動部30及び噴射
ノズル19に制御信号を出力する。この制御信号によ
り、噴射ノズル19の噴射位置、噴射角度及び噴射ノズ
ル19からの補修用不定形耐火物の噴射が遠隔制御さ
れ、遠隔熱間補修が行なわれる(ステップS9)。この
とき、走行体2の遠隔走行操作が行なわれていると、駆
動制御部41は、駆動部30のモーター6を駆動して、
走行体2を走行させる。
【0054】この遠隔熱間補修処理が終了すると、操作
部33で、損傷計測指示が行なわれ、この損傷計測指示
により、上記同様に、駆動制御部41が損傷プロフィー
ル計測部22を駆動して、損傷プロフィール計測部22
による損傷計測処理を行なう(ステップS10)。この
損傷計測処理で得られたプロフィールデータを上記デー
タメモリ42に格納し、大樋3の長手方向の一定範囲の
熱間補修処理を完了する(ステップS11)。一定範囲
の熱間補修処理が完了すると、駆動制御部41が駆動部
30に制御信号を出力し、走行体2を大樋3の長手方向
に一定距離だけ移動させて、次の一定範囲の熱間補修処
理を同様に行なう。
【0055】上記熱間補修処理を大樋3の長手方向の一
定範囲毎に順次繰り返し実行することにより、1本の大
樋3に対する熱間補修を完了する。また、このとき、必
要があれば、走行体2を大樋3の反対側の側面に沿って
走行させ、上記同様の熱間補修処理を行なう。
【0056】このように、走行体2を自走させつつ大樋
3の局部損傷箇所3Bの損傷状態を正確に検出し、その
損傷状態及び走行体2の姿勢に応じて噴射ノズル19を
自動制御により駆動して、補修用不定形耐火物を噴出す
ることができる。その結果、大樋3の熱間補修作業を、
堆積粉塵や飛散銑滓等のある鋳床上でも、人手を介する
ことなく、完全自動化により、行なうことができ、高
温、粉塵環境下での重筋作業から作業員を開放し、作業
環境の改善、省力化及び作業時間の短縮を行なうことが
できる。
【0057】また、大樋3の局部損傷箇所3Bの損傷状
態を正確に検出し、損傷状態に応じて自動制御により補
修用不定形耐火物を噴射ノズル19から噴射して吹き付
け処理を行なうことができ、補修用不定形耐火物の跳ね
返りを最小限に抑えて、補修用不定形耐火物の使用量を
最適化することができる。
【0058】また、大樋3内面の不定形耐火物3Aの損
傷状態を損傷映像化部24により、映像データとして出
力し、この映像データを遠隔地に送信して、所定の表示
形態で表示出力させる。この表示内容に応じて噴射ノズ
ル19の噴射位置、噴射角度及び前記噴射ノズル19か
らの補修用不定形耐火物の噴射を遠隔操作し、噴射ノズ
ル19から大樋3内面の損傷箇所3Bに補修用不定形耐
火物を噴射する。
【0059】したがって、走行体2を遠隔走行操作して
大樋3に沿って移動させて、大樋3の局部損傷箇所3B
の損傷状態を映像として検出し、損傷状態に応じて噴射
ノズル19を遠隔操作により駆動して補修用不定形耐火
物を噴射することができる。その結果、大樋3の熱間補
修作業を半自動化により大樋3から充分離れて、遠隔操
作により行なうことができ、高温、粉塵環境下での重筋
作業から作業員を開放し、作業環境の改善、省力化及び
作業時間の短縮を行なうことができる。
【0060】また、大樋3の局部損傷箇所3Bの損傷状
態を映像により正確に検出し、損傷状態に応じて遠隔操
作により補修用不定形耐火物を噴射ノズル19から噴射
して吹き付け処理を行なうことができ、補修用不定形耐
火物の跳ね返りを最小限に抑えて、補修用不定形耐火物
の使用量を最適化することができる。
【0061】さらに、大樋3内面の不定形耐火物3Aの
損傷状態を計測したプロフィールデータに基づいて、噴
射ノズル19の噴射位置、噴射角度及び噴射ノズル19
からの補修用不定形耐火物の噴射を制御しつつ、噴射ノ
ズル19から大樋3内面の損傷箇所3Bに補修用不定形
耐火物を噴射する。この補修用不定形耐火物を噴射した
後の大樋3内面の不定形耐火物3Aの損傷状態を映像デ
ータとして収集して、この映像データを遠隔地に送信
し、噴射ノズル19の噴射位置、噴射角度及び噴射ノズ
ル19からの補修用不定形耐火物の噴射を遠隔操作し
て、噴射ノズル19から大樋3内面の損傷箇所3Bに補
修用不定形耐火物を噴射する。
【0062】したがって、大樋3内面の不定形耐火物3
Aの損傷箇所3Bを自動制御により補修することができ
るとともに、さらに、その補修状態を映像として収集し
て、遠隔操作により仕上げ作業を行なうことができる。
その結果、大樋3の損傷箇所3Bをより一層適切に補修
することができるとともに、補修用不定形耐火物の使用
量をより一層最適化することができる。
【0063】なお、上記実施例においては、走行体2を
自動走行させ、損傷プロフィール計測部22の計測結果
による自動熱間補修を大樋3の一定範囲について行な
い、その範囲について、損傷映像化部24の映像による
遠隔熱間補修を行なう処理を、大樋3の全長に渡って順
次繰り返し行なうことにより、大樋3の熱間補修を行な
っているが、これに限るものではなく、例えば、まず、
走行体2を自走させつつ、自動熱間補修処理を大樋3の
全長に渡って行なわせ、次いで、走行体2を監視カメラ
27で監視しつつ大樋3に沿って遠隔操作で走行させつ
つ、損傷映像化部24で大樋3の自動熱間補修処理によ
る補修状況を観察して、必要な箇所について遠隔噴射操
作を行なうことにより、遠隔熱間補修処理を順次大樋3
の全長に渡って行なうようにしてもよい。
【0064】また、上記自動熱間補修処理と遠隔熱間補
修処理は、必ずしも双方ともに行なう必要はなく、いず
れか一方の処理のみを行なっても、充分に本発明の目的
を達成することができる。
【0065】さらに、プロフィールデータを走行体2に
設置したコントロールユニット26のデータメモリ42
に格納するようにしているが、遠隔地に設置される操作
部33等のデータメモリに格納するようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】以上述べたように、堆積粉塵や飛散銑滓
等のある鋳床上でも、走行体が、自走しつつ、自らの姿
勢と、大樋の局部損傷箇所の損傷状態に応じて補修用不
定形耐火物を自動制御により噴射することができ、大樋
の熱間補修作業を、人手を介することなく、完全自動化
することができる。その結果、高温、粉塵環境下での重
筋作業から作業員を開放し、作業環境の改善、省力化及
び作業時間の短縮を行なうことができるとともに、不定
形耐火物の跳ね返りを最小限に抑えて、補修用不定形耐
火物の使用量を最適化することができる。
【0067】また、堆積粉塵や飛散銑滓等のある鋳床上
でも、走行体を遠隔操作して大樋に沿って走行させると
ともに、走行体の姿勢及び大樋の局部損傷箇所の損傷状
態に応じて補修用不定形耐火物を遠隔操作により噴射す
ることができ、大樋の熱間補修作業を、半自動化するこ
とができる。その結果、高温、粉塵環境下での重筋作業
から作業員を開放し、作業環境の改善、省力化及び作業
時間の短縮を行なうことができるとともに、不定形耐火
物の跳ね返りを最小限に抑えて、補修用不定形耐火物の
使用量を最適化することができる。
【0068】さらに、上記自動熱間補修処理と上記遠隔
熱間補修処理とを適宜組み合わせて行なうことにより、
大樋の損傷箇所をより一層適切に補修することができる
とともに、補修用不定形耐火物の使用量をより一層最適
化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高炉大樋移動式熱間補修装置の一
実施例の側面図。
【図2】本発明に係る高炉大樋移動式熱間補修装置の一
実施例の上面図。
【図3】大樋の損傷状態を示す斜視図。
【図4】大樋に沿って走行する走行体の走行状態を示す
図。
【図5】高炉大樋移動式熱間補修装置の制御ブロック
図。
【図6】熱間補修処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 高炉大樋移動式熱間補修装置 2 走行体 3 大樋 3A 不定形耐火物 3B 損傷箇所 4 基体 5 キャタピラー 6 モーター 8 回転支柱 17 ロボットアーム 19 噴射ノズル 20 耐火物供給タンク 22 損傷プロフィール計測部 23 駆動アーム 24 損傷映像化部 25 傾斜測定装置 26 コントロールユニット 27 監視カメラ 30 駆動部 31 映像データ受信部 32 表示部 33 操作部 34 操作データ送信部 41 駆動制御部 42 データメモリ 43 操作データ受信部 44 映像データ送信部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高炉の出銑孔から出銑された銑鉄の流れ
    る大樋の内面の不定形耐火物を補修する高炉大樋移動式
    熱間補修装置であって、 前記大樋に沿って自走する走行体と、 前記走行体の走行を監視する走行監視手段と、 前記走行監視手段の監視結果に基づいて前記走行体の走
    行を制御する走行制御手段と、 前記走行体の姿勢を測定する姿勢測定手段と、 前記大樋内面の不定形耐火物の溶損や亀裂等の損傷状態
    を計測する損傷計測手段と、 補修用不定形耐火物を前記大樋内面の不定形耐火物の損
    傷箇所に噴射する噴射手段と、 前記噴射手段を保持し、該噴射手段の噴射位置及び噴射
    角度を調整する駆動手段と、 前記噴射手段に補修用不定形耐火物を供給する耐火物供
    給手段と、 前記姿勢測定手段の測定結果及び前記損傷計測手段の計
    測結果に基づいて、前記駆動手段を介して前記噴射手段
    の噴射位置及び噴射角度を制御するとともに、前記噴射
    手段からの補修用不定形耐火物の噴射を制御する噴射制
    御手段と、 を備え、前記走行体が、前記走行監視手段、前記走行制
    御手段、前記姿勢測定手段、前記損傷計測手段、前記噴
    射手段、前記駆動手段、前記耐火物供給手段及び前記噴
    射制御手段を積載し、前記大樋に沿って自走しつつ大樋
    の損傷箇所を熱間補修することを特徴とする高炉大樋移
    動式熱間補修装置。
  2. 【請求項2】 高炉の出銑孔から出銑された銑鉄の流れ
    る大樋の内面の不定形耐火物を補修する高炉大樋移動式
    熱間補修装置であって、 前記大樋に沿って走行する走行体と、 前記走行体から離れて設置され、前記走行体の走行状態
    を監視する遠隔走行監視手段と、 前記遠隔走行監視手段の監視結果により前記走行体の走
    行を遠隔操作する遠隔走行操作手段と、 前記走行体の姿勢を測定する姿勢測定手段と、 前記大樋内面の不定形耐火物の溶損や亀裂等の損傷状態
    を計測する損傷計測手段と、 補修用不定形耐火物を前記大樋内面の不定形耐火物の損
    傷箇所に噴射する噴射手段と、 前記噴射手段を保持し、該噴射手段の噴射位置及び噴射
    角度を調整する駆動手段と、 前記噴射手段に補修用不定形耐火物を供給する耐火物供
    給手段と、 前記姿勢測定手段の測定結果及び前記損傷計測手段の計
    測結果を所定の表示形態で表示出力する表示手段と、 表示手段の表示内容に基づいて前記駆動手段を介して前
    記噴射手段の噴射位置、噴射角度及び前記噴射手段から
    の補修用不定形耐火物の噴射を遠隔操作する遠隔噴射操
    作手段と、 を備え、前記走行体が、前記姿勢測定手段、前記損傷計
    測手段、前記噴射手段、前記駆動手段、前記耐火物供給
    手段及び前記噴射制御手段を積載し、前記遠隔走行操作
    手段の遠隔操作に応じて前記大樋に沿って走行して、前
    記大樋の損傷箇所を前記遠隔噴射操作手段の遠隔操作に
    より熱間補修することを特徴とする高炉大樋移動式熱間
    補修装置。
  3. 【請求項3】 高炉の出銑孔から出銑された銑鉄の流れ
    る大樋の内面の不定形耐火物を補修する高炉大樋移動式
    熱間補修装置であって、 前記大樋に沿って自走する走行体と、 前記走行体の走行を監視する走行監視手段と、 前記走行監視手段の監視結果に基づいて前記走行体の走
    行を制御する走行制御手段と、 前記走行体の姿勢を測定する姿勢測定手段と、 前記大樋内面の不定形耐火物の溶損や亀裂等の損傷状態
    を計測する損傷計測手段と、 補修用不定形耐火物を前記大樋内面の不定形耐火物の損
    傷箇所に噴射する噴射手段と、 前記噴射手段を保持し、該噴射手段の噴射位置及び噴射
    角度を調整する駆動手段と、 前記噴射手段に補修用不定形耐火物を供給する耐火物供
    給手段と、 前記姿勢測定手段の測定結果及び前記損傷計測手段の計
    測結果に基づいて、前記駆動手段を介して前記噴射手段
    の噴射位置及び噴射角度を制御するとともに、前記噴射
    手段からの補修用不定形耐火物の噴射を制御する噴射制
    御手段と、 前記走行体から離れて設置され、前記走行体の走行状態
    を監視する遠隔走行監視手段と、 前記遠隔走行監視手段の監視結果により前記走行体の走
    行を遠隔操作する遠隔走行操作手段と、 前記姿勢測定手段の測定結果及び前記損傷計測手段の計
    測結果を所定の表示形態で表示出力する表示手段と、 前記表示手段の表示内容に基づいて前記駆動手段を介し
    て前記噴射手段の噴射位置、噴射角度及び前記噴射手段
    からの補修用不定形耐火物の噴射を遠隔操作する遠隔噴
    射操作手段と、 を備え、前記走行体が、前記走行監視手段、前記走行制
    御手段、前記姿勢測定手段、前記損傷計測手段、前記噴
    射手段、前記駆動手段、前記耐火物供給手段及び前記噴
    射制御手段を積載し、前記大樋に沿って自走しつつ大樋
    の損傷箇所を熱間補修するとともに、前記遠隔走行操作
    手段の遠隔操作に応じて前記大樋に沿って走行して、前
    記大樋の損傷箇所を前記遠隔噴射操作手段の遠隔操作に
    より熱間補修することを特徴とする高炉大樋移動式熱間
    補修装置。
  4. 【請求項4】 前記大樋内面の不定形耐火物の損傷状態
    毎に前記噴射手段の噴射位置、噴射角度及び前記噴射手
    段からの補修用不定形耐火物の噴射量の制御データを記
    憶する記憶手段を、さらに備え、前記噴射制御手段が、
    前記損傷計測手段の計測結果に基づいて前記記憶手段か
    ら制御データを読み出し、該制御データに前記姿勢測定
    手段の測定結果に基づいて補正を施した後、前記噴射手
    段の噴射位置、噴射角度及び前記噴射手段からの補修用
    不定形耐火物の噴射を制御することを特徴とする請求項
    1または請求項3記載の高炉大樋移動式熱間補修装置。
  5. 【請求項5】 前記損傷計測手段が、前記大樋内面の不
    定形耐火物の損傷状態の計測結果をプロフィールデータ
    として出力することを特徴とする請求項4記載の高炉大
    樋移動式熱間補修装置。
  6. 【請求項6】 前記損傷計測手段が、レーザビームを前
    記大樋内面に投射し、該レーザビームの反射光から前記
    大樋内面の損傷状態を計測することを特徴とする請求項
    1から請求項5のいずれかに記載の高炉大樋移動式熱間
    補修装置。
  7. 【請求項7】 前記損傷計測手段が、前記大樋内面の不
    定形耐火物の損傷状態の計測結果を映像データとして出
    力することを特徴とする請求項2または請求項3のいず
    れかに記載の高炉大樋移動式熱間補修装置。
  8. 【請求項8】 前記損傷計測手段が、前記大樋内面を3
    次元の映像として計測することを特徴とする請求項7記
    載の高炉大樋移動式熱間補修装置。
  9. 【請求項9】 高炉の出銑孔から出銑された銑鉄の流れ
    る大樋の内面の不定形耐火物を補修する高炉大樋移動式
    熱間補修方法であって、 走行体がその走行状態を監視しつつ前記大樋に沿って自
    走する走行工程と、 前記走行体の姿勢を測定する姿勢測定工程と、 前記大樋内面の不定形耐火物の溶損や亀裂等の損傷状態
    を計測する損傷計測工程と、 前記姿勢測定工程での測定結果及び前記損傷計測工程で
    の計測結果に基づいて、前記大樋内面の不定形耐火物の
    損傷箇所に補修用不定形耐火物を噴射する噴射手段の噴
    射位置、噴射角度及び該噴射手段からの補修用不定形耐
    火物の噴射を制御する噴射制御工程と、 前記噴射制御工程の制御により、前記噴射手段から補修
    用不定形耐火物を噴射する噴射工程と、 を有し、前記走行体が前記大樋に沿って自走しつつ上記
    各工程を実行して、大樋の損傷箇所を熱間補修すること
    を特徴とする高炉大樋移動式熱間補修方法。
  10. 【請求項10】 高炉の出銑孔から出銑された銑鉄の流
    れる大樋の内面の不定形耐火物を補修する高炉大樋移動
    式熱間補修方法であって、 前記大樋に沿って走行する走行体の走行状態を、該走行
    体から離れた場所で監視する遠隔走行監視工程と、 前記遠隔走行監視工程の監視結果により前記走行体の走
    行を遠隔操作する遠隔走行操作工程と、 前記走行体の姿勢を測定する姿勢測定工程と、 前記大樋内面の不定形耐火物の溶損や亀裂等の損傷状態
    を計測する損傷計測工程と、 前記姿勢測定工程での測定結果及び前記損傷計測工程で
    の計測結果を所定の表示形態で表示出力する表示工程
    と、 前記表示工程での表示内容に基づいて補修用不定形耐火
    物を噴射する噴射手段の噴射位置、噴射角度及び該噴射
    手段からの補修用不定形耐火物の噴射を遠隔操作する遠
    隔噴射操作工程と、 前記遠隔噴射操作工程の制御により、前記噴射手段から
    補修用不定形耐火物を噴射する噴射工程と、 を有し、遠隔操作により前記走行体を前記大樋に沿って
    走行させつつ、上記各工程を実行して、大樋の損傷箇所
    を熱間補修することを特徴とする高炉大樋移動式熱間補
    修方法。
  11. 【請求項11】 高炉の出銑孔から出銑された銑鉄の流
    れる大樋の内面の不定形耐火物を補修する高炉大樋移動
    式熱間補修方法であって、 走行体がその走行状態を監視しつつ前記大樋に沿って自
    走する走行工程と、 前記走行体の姿勢を測定する姿勢測定工程と、 前記大樋内面の不定形耐火物の溶損や亀裂等の損傷状態
    を計測する損傷計測工程と、 前記姿勢測定工程での測定結果及び前記損傷計測工程で
    の計測結果に基づいて、前記大樋内面の不定形耐火物の
    損傷箇所に補修用不定形耐火物を噴射する噴射手段の噴
    射位置、噴射角度及び該噴射手段からの補修用不定形耐
    火物の噴射を制御する噴射制御工程と、 前記噴射制御工程の制御により、前記噴射手段から補修
    用不定形耐火物を噴射する噴射工程と、 を、前記走行体が前記大樋に沿って自走しつつ実行し
    て、大樋の損傷箇所を熱間補修する自動熱間補修処理
    と、 前記大樋に沿って走行する走行体の走行状態を、該走行
    体から離れた場所で監視する遠隔走行監視工程と、 前記遠隔走行監視工程の監視結果により前記走行体の走
    行を遠隔操作する遠隔走行操作工程と、 前記走行体の姿勢を測定する姿勢測定工程と、 前記大樋内面の不定形耐火物の溶損や亀裂等の損傷状態
    を計測する損傷計測工程と、 前記姿勢測定工程での測定結果及び前記損傷計測工程で
    の計測結果を所定の表示形態で表示出力する表示工程
    と、 前記表示工程での表示内容に基づいて補修用不定形耐火
    物を噴射する噴射手段の噴射位置、噴射角度及び該噴射
    手段からの補修用不定形耐火物の噴射を遠隔操作する遠
    隔噴射操作工程と、 前記遠隔噴射操作工程の制御により、前記噴射手段から
    補修用不定形耐火物を噴射する噴射工程と、 を、遠隔操作により実行して、大樋の損傷箇所を熱間補
    修する遠隔熱間補修処理と、 を適宜実行することを特徴とする高炉大樋移動式熱間補
    修方法。
JP29196492A 1992-10-07 1992-10-07 高炉大樋移動式熱間補修装置及び高炉大樋移動式熱間補修方法 Withdrawn JPH06116612A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29196492A JPH06116612A (ja) 1992-10-07 1992-10-07 高炉大樋移動式熱間補修装置及び高炉大樋移動式熱間補修方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29196492A JPH06116612A (ja) 1992-10-07 1992-10-07 高炉大樋移動式熱間補修装置及び高炉大樋移動式熱間補修方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06116612A true JPH06116612A (ja) 1994-04-26

Family

ID=17775746

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29196492A Withdrawn JPH06116612A (ja) 1992-10-07 1992-10-07 高炉大樋移動式熱間補修装置及び高炉大樋移動式熱間補修方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06116612A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105039619A (zh) * 2015-08-25 2015-11-11 上海宝九和耐火材料有限公司 一种出铁沟半拆式作业方法
WO2024070150A1 (ja) * 2022-09-27 2024-04-04 Jfeスチール株式会社 樋管理システム及び樋管理方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105039619A (zh) * 2015-08-25 2015-11-11 上海宝九和耐火材料有限公司 一种出铁沟半拆式作业方法
WO2024070150A1 (ja) * 2022-09-27 2024-04-04 Jfeスチール株式会社 樋管理システム及び樋管理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0677566B1 (en) Method and apparatus for repairing a coke oven
KR101194413B1 (ko) 무인 점검기를 이용한 교량 점검장치
FI80956B (fi) Manipulator vid ugnar och liknande.
KR102450015B1 (ko) 고온 상태에서 야금학적 용기의 내화 라이닝을 수리하기 위한 방법
JPH0517277B2 (ja)
JPH06116612A (ja) 高炉大樋移動式熱間補修装置及び高炉大樋移動式熱間補修方法
CN107770504A (zh) 采煤机机载视频装置和采煤机视频监控系统
JPH07268425A (ja) 高炉大樋熱間補修装置
JPH06145742A (ja) 高炉大樋熱間補修装置及び高炉大樋熱間補修方法
KR101466920B1 (ko) 출강 모니터링 장치
JPH06116611A (ja) 高炉大樋熱間補修装置及び高炉大樋熱間補修方法
JPH09273869A (ja) 溶融金属用樋の耐火物補修装置及び耐火物補修方法
KR20140018505A (ko) 고로 출선구 작업용 로봇
US4860422A (en) Rebuilding of the stack, bosh and hearth of a blast furnace using a remote controlled refractory gunning device
KR20140085872A (ko) 고로 출선구 보수장치
JPH06182527A (ja) 取鍋のスライディングノズル孔への詰物充填装置
RU221616U1 (ru) Манипулятор для выполнения торкретирования промышленного оборудования
JP7326180B2 (ja) コンクリートの吹付方法及びコンクリート吹付装置
JP3687883B2 (ja) 混銑車の耐火物補修装置および耐火物補修方法
KR101122541B1 (ko) 산소 세척 장치 및 그 방법
JP2002226862A (ja) コークス炉の燃焼室の観察補修方法
JPS59145479A (ja) 炉内耐火物のライニング方法
JPH0749184A (ja) 耐火物補修材吹付装置
JPH09279219A (ja) はつり装置
JP3112371B2 (ja) 周回ノズルを有する炉内懸垂型吹き付け機

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000104