JPH06145742A - 高炉大樋熱間補修装置及び高炉大樋熱間補修方法 - Google Patents

高炉大樋熱間補修装置及び高炉大樋熱間補修方法

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JPH06145742A
JPH06145742A JP32228092A JP32228092A JPH06145742A JP H06145742 A JPH06145742 A JP H06145742A JP 32228092 A JP32228092 A JP 32228092A JP 32228092 A JP32228092 A JP 32228092A JP H06145742 A JPH06145742 A JP H06145742A
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gutter
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blast furnace
injecting
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JP32228092A
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Yasuhiko Anami
靖彦 阿波
Takehiro Nakayama
武広 中山
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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    • F27D1/00Casings; Linings; Walls; Roofs
    • F27D1/16Making or repairing linings increasing the durability of linings or breaking away linings
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大樋の局部損傷状態を計測し、多関節ロボッ
トに取り付けた噴射手段を自動制御や遠隔操作して補修
用不定形耐火物を噴射することにより、大樋の熱間補修
を行なう高炉大樋熱間補修装置及び高炉大樋熱間補修方
法を提供する。 【構成】 損傷プロフィール計測部60の計測した大樋
の不定形耐火物の損傷状態を示すプロフィールデータと
データメモリのデータに基づいて駆動部及び噴射ノズル
50を制御して、多関節ロボットに取り付けられた噴射
ノズル50の噴射位置、角度及び補修用不定形耐火物の
噴射を制御し、損傷箇所の自動補修を行なう。この補修
状態を損傷映像化部70で3次元の映像データとして出
力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高炉の出銑孔から出銑
された銑鉄の流れる大樋の内面の不定形耐火物の損傷を
補修する高炉大樋熱間補修装置及びその熱間補修方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】高炉の大樋は、通常、15〜20m程度
の長さを有するが、この大樋には、高炉から出銑された
高温に溶融した銑鉄やスラグが流され、その内側に施工
された不定形耐火物に、銑鉄やスラグによる局部的な摩
耗、化学的劣化及び出銑樋の切り替えによる加熱と冷却
の繰り返し等による局部的な劣化が生じる。そのため、
一般に、大樋1本当り1月に4〜5回程度の割で、局部
的な熱間補修が必要となる。
【0003】従来、この高炉大樋の局部的な熱間補修
は、作業員が、大樋の樋淵から治具を用いて局部的な損
傷箇所の寸法を計測し、その後、肉眼で損傷位置や形態
を判断しつつ、不定形耐火物吹き付けノズルを手動で操
作して、不定形耐火物を損傷箇所に吹き付けることによ
り、行なっている。この場合、作業員は、不定形耐火物
の吹き付け状況を肉眼で判断しつつ、該ノズルを手動で
大樋の長手方向、幅方向及び上下方向に移動させて、補
修作業を行なっている。
【0004】ところが、大樋の設置されている鋳床上
は、高温・粉塵の環境下であり、不定形耐火物吹き付け
ノズルも相当の重量であることから、悪環境下での重筋
作業である。そのため、作業員に多大の労力と苦痛を強
いる作業となっていた。
【0005】そこで、従来から、種々の高炉大樋の熱間
補修装置やその補修方法が提案されている。例えば、特
開平1−176014号公報に記載されている高炉出銑
樋の熱間補修方法は、高炉出銑樋内の残銑及び残滓を抜
き取ってから、高炉出銑樋の局部損傷箇所の残銑及び残
滓を高圧空気で吹き飛ばし、樹脂状に練った耐火物を発
射装置で局部損傷箇所に打込んだ後、乾燥させている。
また、特開昭63−230809号公報に記載されてい
る樋の熱間補修方法は、耐火物溶射により樋の局部損傷
箇所の補修を行なっている。
【0006】これらの方法によれば、補修のために局部
損傷箇所及びその周囲部分を解体せずにすみ、施工範囲
を狭くして、補修材の原単位を低減することができると
ともに、補修時間を短縮することができる。また、局部
損傷箇所から一定の距離を置いた位置から発射装置で補
修材を局部損傷箇所に打ち込むことができ、高温場所か
ら一定距離を置いて作業を行なうことができる。
【0007】さらに、特公昭60−53275号公報に
記載されている溶融金属収容容器内張りのコーティング
工法及びその装置は、溶融金属収容容器内張り形成材の
高密度充填施工による寿命延長、作業環境の改善、省力
化及び作業時間の短縮を図るために、不定形耐火物吹き
付けノズルの先端開口部を溶融金属収容器の内張り形成
面に正対向若しくはほぼ正対向させて、不定形耐火物を
吹き付けるとともに、該不定形耐火物吹き付け点の移動
に応じて、前記吹き付けノズルに追随せしめた均し装置
を用いて、不定形耐火物吹き付け部位を弾力押圧し、内
張り形成面を自動的にならしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の樋の熱間補修装置やその方法にあっては、高
温・粉塵の環境下での作業を充分解消しているとはいえ
ないだけでなく、発射装置等から噴射した補修材の跳ね
返りについては考慮されておらず、補修材の使用量の最
適化を十分図ることができないという問題があった。さ
らに、大樋の亀裂や局部的損傷等の不定の損傷箇所を遠
隔から柔軟・自在に補修することができず、作業環境の
改善、省力化及び作業時間の短縮を図る上で、なお改良
の余地があった。
【0009】すなわち、特開平1−176014号公報
に記載されている高炉出銑樋の熱間補修方法や特開昭6
3−230809号公報に記載されている樋の熱間補修
方法にあっては、発射装置を作業員が大樋の局部損傷箇
所から一定の距離を置いて操作することができるが、補
修材の噴射量や吹き付け状況については、作業員が、肉
眼で判断しつつ、作業を行なう必要があり、補修材の使
用量の最適化を十分図ることができない。また、大樋の
局部損傷箇所から一定の距離を置いて操作することはで
きるが、なお、作業員が吹き付け状況を肉眼で確認でき
る距離で、作業する必要があり、作業環境の改善、省力
化及び作業時間の短縮を図る上で、十分な解決とはなっ
ていない。
【0010】また、特公昭60−53275号公報に記
載されている溶融金属収容容器内張りのコーティング工
法及びその装置にあっては、吹き付けノズルで不定形耐
火物を吹き付けた後、このノズルに追随せしめた均し装
置を用いて、不定形耐火物吹き付け部位を弾力押圧し、
内張り形成面を自動的にならしているのみであったた
め、補修材の噴射量や吹き付け状況については、作業員
が、肉眼で判断しつつ、作業を行なう必要があり、補修
材の使用量の最適化を十分図ることができない。また、
不定形耐火物の吹き付けと弾力押圧を自動で行なってい
るため、作業の省力化を図ることはできるが、不定形耐
火物の吹き付け作業自体については、上記2つの従来例
と同様に、作業環境の改善、省力化及び作業時間の短縮
を図る上で、十分な解決とはなっていない。
【0011】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であって、その第一の目的は、大樋の局部損傷箇所の損
傷状態を検出し、損傷状態に応じて補修用不定形耐火物
を噴射するノズルを自動制御により駆動することによ
り、大樋の熱間補修作業を、人手を介することなく、完
全自動化して、または、遠隔操作することにより、半自
動化して、高温、粉塵環境下での重筋作業から作業員を
開放し、作業環境の改善、省力化及び作業時間の短縮を
行なうことにある。
【0012】本発明の第二の目的は、大樋の局部損傷箇
所の損傷状態を検出し、損傷状態に応じて不定形耐火物
を噴射するノズルを自動制御により駆動することによ
り、また、不定形耐火物の吹き付け状況を損傷映像化手
段により計測しつつ、吹き付け処理を行なうことによ
り、不定形耐火物の跳ね返りを最小限に抑えて、補修用
不定形耐火物の使用量を最適化することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記各目的は、本発明に
係る高炉大樋熱間補修装置によれば、請求項1に記載す
るように、高炉の出銑孔から出銑された銑鉄の流れる大
樋の内面の不定形耐火物を補修する高炉大樋熱間補修装
置であって、前記大樋を跨ぐように設置される門型架構
と、補修用不定形耐火物を噴射する噴射手段と、前記門
型架構に取り付けられるとともに前記噴射手段を保持
し、前記大樋の不定形耐火物に対する前記噴射手段の噴
射位置及び噴射角度を調整する多関節ロボットと、前記
門型架構に取り付けられ、前記大樋内面の不定形耐火物
の溶損や亀裂等の損傷状態を計測する損傷計測手段と、
前記損傷計測手段の計測結果に基づいて、前記多関節ロ
ボットを介して前記噴射手段の噴射位置、噴射角度及び
補修用不定形耐火物の噴射を制御する噴射制御手段と、
を備えることにより達成される。
【0014】また、請求項2に記載するように、高炉の
出銑孔から出銑された銑鉄の流れる大樋の内面の不定形
耐火物を補修する高炉大樋熱間補修装置であって、前記
大樋を跨ぐように設置される門型架構と、補修用不定形
耐火物を噴射する噴射手段と、前記噴射手段を保持し、
前記大樋の不定形耐火物に対する前記噴射手段の噴射位
置及び噴射角度を調整する多関節ロボットと、前記大樋
内面の不定形耐火物の溶損や亀裂等の損傷状態を計測す
る損傷計測手段と、前記門型架構に取り付けられ、前記
損傷計測手段及び前記多関節ロボットを保持して少なく
とも前記大樋の長手方向に移動する移動手段と、前記損
傷計測手段の計測結果に基づいて、前記移動手段及び前
記多関節ロボットを介して前記噴射手段の噴射位置、噴
射角度及び補修用不定形耐火物の噴射を制御する噴射制
御手段と、を備えることにより達成される。
【0015】さらに、請求項3に記載するように、高炉
の出銑孔から出銑された銑鉄の流れる大樋の内面の不定
形耐火物を補修する高炉大樋熱間補修装置であって、前
記大樋を跨ぐように設置される門型架構と、補修用不定
形耐火物を噴射する噴射手段と、前記門型架構に取り付
けられるとともに前記噴射手段を保持し、前記大樋の不
定形耐火物に対する前記噴射手段の噴射位置及び噴射角
度を調整する多関節ロボットと、前記多関節ロボットを
介して前記噴射手段の噴射位置、噴射角度及び補修用不
定形耐火物の噴射を遠隔操作する噴射遠隔操作手段と、
を備えることにより達成される。
【0016】また、請求項4に記載するように、高炉の
出銑孔から出銑された銑鉄の流れる大樋の内面の不定形
耐火物を補修する高炉大樋熱間補修装置であって、前記
大樋を跨ぐように設置される門型架構と、補修用不定形
耐火物を噴射する噴射手段と、前記噴射手段を保持し、
前記大樋の不定形耐火物に対する前記噴射手段の噴射位
置及び噴射角度を調整する多関節ロボットと、前記門型
架構に取り付けられ、前記多関節ロボットを保持して少
なくとも前記大樋の長手方向に移動する移動手段と、前
記移動手段及び前記多関節ロボットを介して前記噴射手
段の噴射位置、噴射角度及び補修用不定形耐火物の噴射
を遠隔操作する噴射遠隔操作手段と、を備えることによ
り達成される。
【0017】さらに、請求項5に記載するように、高炉
の出銑孔から出銑された銑鉄の流れる大樋の内面の不定
形耐火物を補修する高炉大樋熱間補修装置であって、前
記大樋を跨ぐように設置される門型架構と、補修用不定
形耐火物を噴射する噴射手段と、前記門型架構に取り付
けられるとともに前記噴射手段を保持し、前記大樋の不
定形耐火物に対する前記噴射手段の噴射位置及び噴射角
度を調整する多関節ロボットと、前記門型架構に取り付
けられ、前記大樋内面の不定形耐火物の溶損や亀裂等の
損傷状態を計測する損傷計測手段と、前記損傷計測手段
の計測結果を所定の表示形態で表示する表示手段と、前
記表示手段の表示内容に応じて、前記多関節ロボットを
介して前記噴射手段の噴射位置、噴射角度及び補修用不
定形耐火物の噴射を遠隔操作する噴射遠隔手段と、を備
えることにより達成される。
【0018】また、請求項6に記載するように、高炉の
出銑孔から出銑された銑鉄の流れる大樋の内面の不定形
耐火物を補修する高炉大樋熱間補修装置であって、前記
大樋を跨ぐように設置される門型架構と、補修用不定形
耐火物を噴射する噴射手段と、前記噴射手段を保持し、
前記大樋の不定形耐火物に対する前記噴射手段の噴射位
置及び噴射角度を調整する多関節ロボットと、前記大樋
内面の不定形耐火物の溶損や亀裂等の損傷状態を計測す
る損傷計測手段と、前記門型架構に取り付けられ、前記
損傷計測手段及び前記多関節ロボットを保持して少なく
とも前記大樋の長手方向に移動する移動手段と、前記損
傷計測手段の計測結果を所定の表示形態で表示する表示
手段と、前記表示手段の表示内容に応じて、前記移動手
段及び前記多関節ロボットを介して前記噴射手段の噴射
位置、噴射角度及び補修用不定形耐火物の噴射を遠隔操
作する噴射遠隔操作手段と、を備えることにより達成さ
れる。
【0019】さらに、請求項7に記載するように、高炉
の出銑孔から出銑された銑鉄の流れる大樋の内面の不定
形耐火物を補修する高炉大樋熱間補修装置であって、前
記大樋を跨ぐように設置される門型架構と、補修用不定
形耐火物を噴射する噴射手段と、前記門型架構に取り付
けられるとともに前記噴射手段を保持し、前記大樋の不
定形耐火物に対する前記噴射手段の噴射位置及び噴射角
度を調整する多関節ロボットと、前記大樋内面の不定形
耐火物の溶損や亀裂等の損傷状態を計測する損傷計測手
段と、前記損傷計測手段の計測結果に基づいて、前記多
関節ロボットを介して前記噴射手段の噴射位置、噴射角
度及び補修用不定形耐火物の噴射を制御する噴射制御手
段と、前記損傷計測手段の計測結果を所定の表示形態で
表示する表示手段と、前記表示手段の表示内容に応じ
て、前記多関節ロボットを介して前記噴射手段の噴射位
置、噴射角度及び補修用不定形耐火物の噴射を遠隔操作
する噴射遠隔操作手段と、を備えることにより達成され
る。
【0020】また、請求項8に記載するように、高炉の
出銑孔から出銑された銑鉄の流れる大樋の内面の不定形
耐火物を補修する高炉大樋熱間補修装置であって、前記
大樋を跨ぐように設置される門型架構と、補修用不定形
耐火物を噴射する噴射手段と、前記噴射手段を保持し、
前記大樋の不定形耐火物に対する前記噴射手段の噴射位
置及び噴射角度を調整する多関節ロボットと、前記大樋
内面の不定形耐火物の溶損や亀裂等の損傷状態を計測す
る損傷計測手段と、前記門型架構に取り付けられ、前記
損傷計測手段及び前記多関節ロボットを保持して少なく
とも前記大樋の長手方向に移動する移動手段と、前記損
傷計測手段の計測結果に基づいて、前記移動手段及び前
記多関節ロボットを介して前記噴射手段の噴射位置、噴
射角度及び補修用不定形耐火物の噴射を制御する噴射制
御手段と、前記損傷計測手段の計測結果を所定の表示形
態で表示する表示手段と、前記表示手段の表示内容に応
じて、前記移動手段及び前記多関節ロボットを介して前
記噴射手段の噴射位置、噴射角度及び補修用不定形耐火
物の噴射を遠隔操作する噴射遠隔操作手段と、を備える
ことにより達成される。
【0021】上記の場合、例えば、請求項9に記載する
ように、前記損傷計測手段が、前記大樋内面の不定形耐
火物の損傷状態を計測してプロフィールデータを出力
し、前記噴射制御手段が、該プロフィールデータに基づ
いて前記噴射手段の噴射位置、噴射角度及び不定形耐火
物の噴射を制御するものであってもよく、また、この場
合、請求項11に記載するように、前記大樋内面の不定
形耐火物の損傷状態毎に前記噴射手段の噴射位置、噴射
角度及び前記噴射手段からの補修用不定形耐火物の噴射
量の制御データを記憶する記憶手段を、さらに備え、前
記噴射制御手段が、前記損傷計測手段の出力するプロフ
ィールデータに基づいて前記記憶手段から制御データを
読み出して、該制御データに基づいて前記噴射手段の噴
射位置、噴射角度及び前記噴射手段からの補修用不定形
耐火物の噴射を制御するものであってもよい。また、前
記損傷計測手段は、例えば、請求項13に記載するよう
に、前記損傷計測手段が、レーザビームを前記大樋内面
に投射し、該レーザビームの反射光から前記大樋内面の
損傷状態を計測するものであってもよい。
【0022】また、前記損傷計測手段は、例えば、請求
項10に記載するように、前記大樋内面の不定形耐火物
の溶損や亀裂等の損傷状態を映像データとして出力する
ものであってもよく、この場合、請求項14に記載する
ように、前記大樋内面を3次元の映像として計測するも
のであってもよい。さらに、前記損傷計測手段は、例え
ば、請求項11に記載するように、前記大樋内面の不定
形耐火物の損傷状態を計測してプロフィールデータを出
力するとともに、前記大樋内面の不定形耐火物の損傷状
態を映像データとして出力するものであってもよい。
【0023】また、前記移動手段は、例えば、請求項1
5に記載するように、棚型載置台を有し、前記多関節ロ
ボットを、該棚型載置台上に載置するようにしてもよ
く、また、請求項16に記載するように、水平方向に回
転可能な回転体と、該回転体に取り付けられ前記多関節
ロボットを載置する棚型載置台と、を有していてもよ
い。
【0024】
【作用】上記構成によれば、高炉の出銑孔から出銑され
た銑鉄の流れる大樋を跨ぐように、門型架構を設置し、
この門型架構に取り付けられた損傷計測手段により、大
樋内面の不定形耐火物の溶損や亀裂等の損傷状態を計測
する。この計測結果に基づいて、補修用不定形耐火物を
噴射する噴射手段を保持する多関節ロボットを駆動制御
して、噴射手段の噴射位置、噴射角度及び前記噴射手段
からの補修用不定形耐火物の噴射を制御しつつ、噴射手
段から大樋内面の損傷箇所に補修用不定形耐火物を噴射
する。
【0025】したがって、大樋の局部損傷箇所の損傷状
態を正確に検出し、その損傷状態に応じて噴射手段を自
動制御により駆動して不定形耐火物を噴出することがで
きる。その結果、大樋の熱間補修作業を、人手を介する
ことなく、完全自動化により、行なうことができ、高
温、粉塵環境下での重筋作業から作業員を開放し、作業
環境の改善、省力化及び作業時間の短縮を行なうことが
できる。また、大樋の局部損傷箇所の損傷状態を正確に
検出し、損傷状態に応じて自動制御により不定形耐火物
を噴射手段から噴射して吹き付け処理を行なうことがで
き、不定形耐火物の跳ね返りを最小限に抑えて、補修用
不定形耐火物の使用量を最適化することができる。
【0026】また、前記損傷計測手段及び前記多関節ロ
ボットを少なくとも前記大樋の長手方向に、移動手段に
より移動し、大樋の損傷箇所を大樋の長手方向に連続し
て完全自動化により熱間補修する。したがって、より一
層作業環境の改善、省力化及び作業時間の短縮を行なう
ことができる。
【0027】さらに、多関節ロボットを介して、噴射手
段の噴射位置、噴射角度及び前記噴射手段からの補修用
不定形耐火物の噴射を遠隔操作しつつ、噴射手段から大
樋内面の損傷箇所に補修用不定形耐火物を噴射する。し
たがって、大樋の局部損傷箇所の損傷状態を正確に検出
し、その損傷状態に応じて噴射手段を遠隔操作により駆
動して補修用不定形耐火物を噴出することができる。そ
の結果、大樋の熱間補修作業を、大樋から離れた場所か
ら遠隔操作により行なうことができ、高温、粉塵環境下
での重筋作業から作業員を開放し、作業環境の改善、省
力化及び作業時間の短縮を行なうことができる。また、
大樋の局部損傷箇所の損傷状態を正確に検出し、損傷状
態に応じて遠隔操作により補修用不定形耐火物を噴射手
段から噴射して吹き付け処理を行なうことができ、補修
用不定形耐火物の跳ね返りを最小限に抑えて、補修用不
定形耐火物の使用量を最適化することができる。
【0028】また、前記損傷計測手段及び前記多関節ロ
ボットを少なくとも前記大樋の長手方向に、移動手段に
より移動し、大樋の損傷箇所を大樋の長手方向に連続し
て遠隔操作により熱間補修する。したがって、より一層
作業環境の改善、省力化及び作業時間の短縮を行なうこ
とができる。
【0029】さらに、前記熱間補修の自動制御と遠隔操
作を適宜組合わせて行なうことにより、大樋の損傷箇所
をより一層適切に補修することができるとともに、補修
用不定形耐火物の使用量をより一層最適化することがで
きる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、本
発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々
の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明
において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、こ
れらの態様に限られるものではない。
【0031】図1〜図4は、本発明の一実施例の高炉大
樋熱間補修装置及びその熱間補修方法を示す図であり、
図1は高炉大樋熱間補修装置の正面図、図2は高炉大樋
熱間補修装置の斜視図、図3は高炉大樋熱間補修装置の
制御ブロック図、図4は熱間補修処理を示すフローチャ
ートである。
【0032】高炉大樋熱間補修装置1は、図1、図2に
示すように、門型架構10を有しており、門型架構10
は、4本の脚部11と該脚部11の上部に組み付けられ
た長方形の枠12とで大略構成されており、門型架構1
0の各脚部11には、油圧シリンダやジャッキ機構等に
よる高さ調整機構13が設けられている。また、各脚部
11には、レベル計14が取り付けられており、このレ
ベル計14のレベル値に基づいて高さ調整機構13を調
整することにより、門型架構10を水平に設置する。
【0033】この門型架構10の設置レベル調整は、レ
ベル計14が目視によりレベルを計測するものであると
きには、作業員がレベル計14を目視により確認して、
調整機構13を調整することにより行なうが、レベル計
14としてレベルを自動計測して電気信号として出力す
るものを使用し、このレベル計14の出力値に基づいて
調整機構13を自動調整することにより行なってもよ
い。
【0034】門型架構10は、熱間補修時に、ワイヤー
等を介してクレーン等により吊り上げられて、高炉の大
樋20を跨ぐように設置される。この大樋20は、金物
21の内側に耐火煉瓦22が積まれ、さらにその内側
に、例えばアルミナ及び炭化珪素を主成分とする不定形
耐火物23が施工されることにより、樋状に形成されて
いる。大樋20は、通常15〜20m程度の長さを有
し、大樋20には、高炉より出銑された高温に溶融した
銑鉄やスラグが流される。そのため、大樋20内面の不
定形耐火物23には、銑鉄やスラグによる局部的な摩
耗、化学的劣化及び出銑孔の切り替えによる加熱と冷却
の繰り返し等による局部的な劣化が生じる。そこで、大
樋20は、1月に4〜5回程度の割で、この損傷箇所2
4の局部的な熱間補修が必要となる。
【0035】この門型架構10は、本実施例では、門型
架構10を一度設置するだけで、大樋20の長さに対し
て熱間補修を充分行なうことができる長さを有してい
る。上記門型架構10の枠部12には、門型架構10の
長手方向(大樋20の長さ方向)に天上軌条部31が取
り付けられており、この天上軌条部31には、枠型のブ
ラケット32が門型架構10の長手方向に移動可能に係
合している。このブラケット32は、モーター等の駆動
により天上軌条部31に沿って移動する。このブラケッ
ト32には、回転軌条部33が取り付けられており、回
転軌条部33には、棚型載置台34が取り付けられてい
る。棚型載置台34は、モーター等の駆動により回転軌
条部33を介して水平方向に回転する。
【0036】棚型載置台34上には、多関節ロボット4
0が載置されており、この多関節ロボット40として
は、例えば、6軸垂直多関節型ロボットが用いられてい
る。この多関節ロボット40のアームの先端には、噴射
ノズル(噴射手段)50が取り付けられており、噴射ノ
ズル50は、補修用不定形耐火物を噴射する。この噴射
ノズル50からの補修用不定形耐火物の噴射は、噴射ノ
ズル50に設けられた図示しない制御弁等を介して制御
される。多関節ロボット40は、モーター等により駆動
され、噴射ノズル50の噴射位置、噴射角度を調整す
る。
【0037】したがって、噴射ノズル50は、回転軌条
部33に取り付けられた棚型載置台34に載置されてい
ることにより、水平方向に回転し、また、回転軌条部3
3がブラケット32を介して天上軌条部31に取り付け
られていることにより、門型架構10の長手方向、すな
わち大樋20の長さ方向に移動する。そして、多関節ロ
ボット40は、噴射ノズル50の噴射位置、噴射角度を
調整し、噴射ノズル50からの補修用不定形耐火物の噴
射は、後述するように、制御弁を介して制御される。
【0038】また、上記ブラケット32には、損傷プロ
フィール計測部60が取り付けられており、損傷プロフ
ィール計測部60は、昇降機構61、アーム62及び計
測部63を備えている。昇降機構61は、前記ブラケッ
ト32に取り付けられており、昇降機構61は、アーム
62を昇降し、アーム62の先端に計測部63が取り付
けられている。計測部63は、図示しないレーザー発光
器から発光されたレーザービームを投光する投光部64
と該投光したレーザービームの反射光を受光する受光部
65を備えている。
【0039】損傷プロフィール計測部60は、ブラケッ
ト32により少なくとも大樋20の長手方向に移動し、
またアーム62が昇降することにより大樋20方向に移
動して、大樋20内に侵入する。損傷プロフィール計測
部60は、その発光部64から大樋20の内面の不定形
耐火物23にレーザービームを投光し、その反射光を受
光部65で受光して、不定形耐火物23の損傷状態を1
次元のプロフィールデータとして出力する。
【0040】また、前記棚型載置台34には、損傷映像
化部70が角度調節可能なアーム71を介して取り付け
られており、損傷映像化部70は、ブラケット32、棚
型載置台34及びアーム71を介して大樋20の長手方
向及び幅方向に移動し、また、大樋20に対する角度が
調整可能となっている。損傷映像化部70は、例えば、
2次元の目を持ったカメラが2個使用されており、この
2個のカメラで大樋20内の不定形耐火物23を撮影し
て、3次元の映像データとして出力する。したがって、
上記損傷プロフィール計測部60及び損傷映像化部70
は、大樋20内面の不定形耐火物23の溶損や亀裂等の
損傷状態を計測する損傷計測手段として機能し、上記天
上軌条部31、ブラケット32、回転軌条部33及び棚
型載置台34は、全体として、前記門型架構10に取り
付けられ前記損傷プロフィール計測部60、損傷映像化
部70及び多関節ロボット40を保持して少なくとも大
樋20の長手方向に移動する移動手段として機能する。
【0041】さらに、門型架構10は、耐火物供給タン
ク80を搭載しており、耐火物供給タンク80は、補修
用不定形耐火物を収納している。この耐火物供給タンク
80に収納されている補修用不定形耐火物が、図外のポ
ンプ等により図外のホースを介して上記噴射ノズル50
に供給される。
【0042】また、門型架構10は、コントロールユニ
ット90を搭載しており、コントロールユニット90
は、後述するように、損傷プロフィール計測部60の計
測結果に基づいて、上記ブラケット32の位置、棚型載
置台34の回転位置及び多関節ロボット40の駆動を制
御して、噴射ノズル50の噴射位置及び噴射角度を制御
するとともに、噴射ノズル50の制御弁を制御して噴射
ノズル50からの補修用不定形耐火物の噴射を制御す
る。また、コントロールユニット90は、前記損傷映像
化部70の出力する映像データを遠隔地に送信するとと
もに、遠隔地での遠隔操作データを受信し、その操作デ
ータに基づいて、上記ブラケット32の位置、棚型載置
台34の回転位置及び多関節ロボット40の駆動を制御
して、噴射ノズル50の噴射位置及び噴射角度を制御す
るとともに、噴射ノズル50の制御弁を制御して噴射ノ
ズル50からの補修用不定形耐火物の噴射を制御する。
【0043】図3は、高炉大樋熱間補修装置1の制御ブ
ロック図であり、高炉大樋熱間補修装置1の制御ブロッ
クは、噴射ノズル50、損傷プロフィール計測部60、
損傷映像化部70、コントロールユニット90、映像デ
ータ受信部101、表示部102、操作部103、操作
データ送信部104及び駆動部200等で構成されてい
る。コントロールユニット90は、駆動制御部91、デ
ータメモリ(記憶手段)92、操作データ受信部93及
び映像データ送信部94等を備えている。この駆動部2
00は、上記ブラケット32、棚型載置台34、多関節
ロボット40の駆動部分を総称したものである。
【0044】駆動制御部91は、CPU(Central Proc
essing Unit)、ROM(Read OnlyMemory)及びワーク
RAM(Randam Access Memory) 等を備えており、R
OMは、大樋20の熱間補修プログラムや大樋20の熱
間補修に必要な各種データを記憶している。データメモ
リ92は、例えば、RAM等が使用され、大樋20の不
定形耐火物23の損傷状態のプロフィールデータ及びこ
のプロフィールデータに対応した噴射ノズル50の噴射
位置、噴射角度及び噴射の制御データを格納している。
【0045】駆動制御部91は、ワークRAMを作業用
メモリとして使用しながら、ROM内のプログラムに従
ってデータメモリ92のデータに基づいて駆動部200
の駆動制御及び噴射ノズル50の動作を制御し、後述す
るように、大樋20の熱間補修処理を行なう。
【0046】映像データ送信部94は、損傷映像化部7
0から入力される映像データ(大樋20の不定形耐火物
23の損傷状態を撮影した映像データ)を映像データ受
信部101に送信し、この映像データ送信部94から映
像データ受信部101への映像データの送信は、無線送
信により行なってもよいし、ケーブル等を使用して送信
してもよい。映像データ送信部94は、その送信方法に
応じた通常の送信機能を有しているものであれば、既知
の映像データ送信機器を使用することができる。
【0047】映像データ受信部101は、映像データ送
信部94からの映像データを受信して、表示部102に
出力し、表示部102は、映像データ受信部101から
入力される映像データを視認可能な表示形態により表示
出力する。この映像データは、3次元の映像データであ
るため、表示部102は、3次元の映像データを表示可
能なもの、例えば、CRT等が使用される。
【0048】操作部103は、表示部102の表示内容
を見ながら、駆動部200を介して噴射ノズル50の噴
射位置、噴射角度及び噴射ノズル50からの補修用不定
形耐火物の噴射を遠隔操作し、また、損傷映像化部30
の撮影位置等を遠隔操作するものであり、その操作内容
に対応した操作データを操作データ送信部104に出力
する。
【0049】操作データ送信部104は、操作部103
から入力される操作データを操作データ受信部93に送
信し、この操作データ送信部104から操作データ受信
部93への操作データの送信は、無線送信により行なっ
てもよいし、ケーブル等を使用して送信してもよい。操
作データ送信部104は、その送信方法に応じた通常の
送信機能を有しているものであれば、既知のデータ送信
機器を使用することができる。
【0050】上記映像データ受信部101、表示部10
2、操作部103及び操作データ送信部104は、表示
部102の表示を見ながら操作部103により遠隔操作
できるので、大樋20から充分離れた場所であって、作
業環境の良好な場所に設置されている。
【0051】操作データ受信部93は、操作データ送信
部104から送信されてくる操作データを受信し、受信
した操作データを駆動制御部91に出力する。駆動制御
部91は、この操作データ受信部93から入力される操
作データに基づいて、駆動部200に制御信号を出力
し、損傷映像化部70の撮影位置や撮影方向を制御する
とともに、この損傷映像化部70の撮影した映像に基づ
いて操作部103で操作された操作内容に応じて、駆動
部200を駆動して、噴射ノズル50の噴射位置、噴射
角度の遠隔制御及び噴射ノズル50からの補修用不定形
耐火物の噴射の遠隔制御を行なう。
【0052】また、駆動制御部91は、損傷プロフィー
ル計測部60から入力される1次元のプロフィールデー
タに基づいて3次元のプロフィールデータを作成して、
データメモリ92に格納し、この3次元のプロフィール
データに基づいてデータメモリ92に記憶されている吹
き付けパターンデータ及びROMのプログラムに従っ
て、駆動部200に制御信号を出力して、多関節ロボッ
ト40等を駆動しつつ、噴射ノズル50の噴射位置、噴
射角度の自動制御を行なうとともに、噴射ノズル50の
制御弁を制御して、噴射ノズル50からの補修用不定形
耐火物の噴射の自動制御等を行なう。
【0053】したがって、コントロールユニット90の
駆動制御91は、損傷プロフィール計測部60の計測結
果に基づいて、多関節ロボット40等を介して噴射ノズ
ルの噴射位置、噴射角度及び補修用不定形耐火物の噴射
を制御する噴射制御手段として機能する。
【0054】また、コントロールユニット90の操作デ
ータ受信部93、映像データ送信部94及び遠隔地に設
置された映像データ受信部101、表示部102、操作
部103及び操作データ送信部104は、全体として、
多関節ロボット40等を介して噴射ノズル50の噴射位
置、噴射角度及び噴射ノズル50からの補修用不定形耐
火物の噴射を遠隔操作する噴射遠隔操作手段として機能
する。
【0055】次に、作用を説明する。上述のように、大
樋20には、高炉より出銑された高温に溶融した銑鉄や
スラグが流される。そのため、大樋20内面の不定形耐
火物23には、銑鉄やスラグによる局部的な摩耗、化学
的劣化及び出銑孔の切り替えによる加熱と冷却の繰り返
し等による局部的な劣化が生じ、大樋20は、1月に4
〜5回程度の割で、局部的な熱間補修が必要となる。
【0056】そこで、本実施例では、熱間補修を行なう
場合、高炉大樋熱間補修装置1の門型架構10をワイヤ
ー等を介してクレーン等により吊り上げ、大樋20を跨
ぐように設置し、レベル計14の計測結果に基づいて、
門型架構10の設置レベルを水平に調整する。
【0057】このようにして、熱間補修の準備が完了す
ると、図4に示すように、損傷プロフィール計測部60
による大樋20内面の不定形耐火物23の損傷計測処理
を行なう(ステップS1)。すなわち、コントロールユ
ニット90の駆動制御部91は、計測開始の指示がある
と、損傷プロフィール計測部60の昇降機構61を駆動
して、アーム62を昇降し、アーム62先端に取り付け
られた計測部63により大樋20の長手方向の一方側端
部から大樋20内面の不定形耐火物23の損傷状態を計
測して、1次元のプロフィールデータを出力させる。駆
動制御部91は、1次元のプロフィールデータが入力さ
れると、3次元のプロフィールデータに変換し、データ
メモリ92に格納する(ステップS2)。
【0058】プロフィールデータの収集が完了すると、
自動熱間補修処理を実行する(ステップS4)。すなわ
ち、駆動制御部91は、このプロフィールデータに基づ
いて最適の制御データをデータメモリ92から読み出し
て、駆動部200に出力し、駆動部200及び多関節ロ
ボット40を駆動して、噴射ノズル50の噴射位置、噴
射角度を制御する。次に、駆動制御部91は、噴射ノズ
ル50の制御弁を駆動して、噴射ノズル50からの補修
用不定形耐火物の噴射を制御し、大樋20の不定形耐火
物23の損傷箇所24への自動熱間補修を行なう。
【0059】次に、駆動制御部91は、操作部103か
らの損傷映像化部70による損傷映像化計測指示がある
と(ステップS5)、その後の操作部103からの操作
データに基づいて駆動部200に制御信号を出力して、
棚型載置台34及びアーム71を駆動し、損傷映像化部
70の撮影位置や撮影方向を制御して、損傷映像化部7
0により自動熱間補修処理で補修した損傷箇所の補修状
態(損傷状態)を撮影する(ステップS6)。損傷映像
化部70で撮影された映像データは、映像データ送信部
94に出力され、映像データ送信部94から所定距離離
れた場所に設置されている映像データ受信部101に送
信される。映像データ受信部101は、受信した映像デ
ータを表示部102に出力し、表示部102は、入力さ
れる映像データを3次元の映像として表示出力する(ス
テップS7)。
【0060】作業員は、この表示部102に表示される
3次元の映像から大樋20の補修状態を確認し、必要に
応じて、仕上用の遠隔熱間補修操作を操作部103で行
なう(ステップS8)。
【0061】ここで、自動熱間補修により充分大樋20
の補修が行なわれているときには、その損傷箇所での補
修の終了操作を操作部103で行なう。
【0062】仕上用の遠隔熱間補修操作が操作部103
で行なわれると、操作部103は、該操作に対応する操
作データを操作データ送信部104に出力し、操作デー
タ送信部104は、その操作データを操作データ受信部
93に送信する。操作データ受信部93は、受信した操
作データを駆動制御部91に出力し、駆動制御部91
は、操作データ受信部93から入力される操作データに
基づいて駆動部200及び噴射ノズル50の制御弁に制
御信号を出力する。この制御信号により、噴射ノズル5
0の噴射位置、噴射角度及び噴射ノズル50からの補修
用不定形耐火物の噴射が遠隔制御され、遠隔熱間補修が
行なわれる(ステップS9)。
【0063】この遠隔熱間補修処理が終了すると、操作
部103で、損傷計測指示が行なわれ、この損傷計測指
示により、上記同様に、駆動制御部91が損傷プロフィ
ール計測部60を駆動して、損傷プロフィール計測部6
0による損傷計測処理を行なう(ステップS10)。こ
の損傷計測処理で得られたプロフィールデータを上記デ
ータメモリ92に格納し、大樋20の長手方向の一定範
囲の熱間補修処理を完了する(ステップS11)。
【0064】一定範囲の熱間補修処理が完了すると、駆
動制御部91が駆動部200に制御信号を出力し、ブラ
ケット32を大樋20の長手方向に一定距離だけ移動さ
せて、次の一定範囲の熱間補修処理を同様に行なう。
【0065】上記熱間補修処理を大樋20の長手方向の
一定範囲毎に順次繰り返し実行することにより、1本の
大樋20に対する熱間補修を完了する。
【0066】このように、大樋20の局部損傷箇所24
の損傷状態を正確に検出し、その損傷状態に応じて噴射
ノズル50を自動制御により駆動して補修用不定形耐火
物を噴出することができる。その結果、大樋20の熱間
補修作業を、人手を介することなく、完全自動化によ
り、行なうことができ、高温、粉塵環境下での重筋作業
から作業員を開放し、作業環境の改善、省力化及び作業
時間の短縮を行なうことができる。
【0067】また、大樋20の局部損傷箇所24の損傷
状態を正確に検出し、損傷状態に応じて自動制御により
補修用不定形耐火物を噴射ノズル50から噴射して吹き
付け処理を行なうことができ、補修用不定形耐火物の跳
ね返りを最小限に抑えて、補修用不定形耐火物の使用量
を最適化することができる。
【0068】また、大樋20内面の不定形耐火物23の
損傷状態を損傷映像化部70により、映像データとして
出力し、この映像データを遠隔地に送信して、所定の表
示形態で表示出力させる。この表示内容に応じて噴射ノ
ズル50の噴射位置、噴射角度及び前記噴射ノズル50
からの補修用不定形耐火物の噴射を遠隔操作し、噴射ノ
ズル50から大樋20内面の損傷箇所24に補修用不定
形耐火物を噴射する。
【0069】したがって、大樋20の局部損傷箇所24
の損傷状態を映像として検出し、損傷状態に応じて噴射
ノズル50を遠隔操作により駆動して補修用不定形耐火
物を噴射することができる。その結果、大樋20の熱間
補修作業を半自動化により大樋20から充分離れて、遠
隔操作により行なうことができ、高温、粉塵環境下での
重筋作業から作業員を開放し、作業環境の改善、省力化
及び作業時間の短縮を行なうことができる。
【0070】また、大樋20の局部損傷箇所24の損傷
状態を映像により正確に検出し、損傷状態に応じて遠隔
操作により補修用不定形耐火物を噴射ノズル50から噴
射して吹き付け処理を行なうことができ、補修用不定形
耐火物の跳ね返りを最小限に抑えて、補修用不定形耐火
物の使用量を最適化することができる。
【0071】さらに、大樋20内面の不定形耐火物23
の損傷状態を計測したプロフィールデータに基づいて、
噴射ノズル50の噴射位置、噴射角度及び噴射ノズル5
0からの補修用不定形耐火物の噴射を制御しつつ、噴射
ノズル50から大樋20内面の損傷箇所24に補修用不
定形耐火物を噴射する。この補修用不定形耐火物を噴射
した後の大樋20内面の不定形耐火物23の損傷状態を
映像データとして収集して、この映像データを遠隔地に
送信し、噴射ノズル50の噴射位置、噴射角度及び噴射
ノズル50からの補修用不定形耐火物の噴射を遠隔操作
して、噴射ノズル50から大樋20内面の損傷箇所24
に補修用不定形耐火物を噴射する。
【0072】したがって、大樋20内面の不定形耐火物
23の損傷箇所24を自動制御により補修することがで
きるとともに、さらに、その補修状態を映像として収集
して、遠隔操作により仕上げ作業を行なうことができ
る。その結果、大樋20の損傷箇所24をより一層適切
に補修することができるとともに、補修用不定形耐火物
の使用量をより一層最適化することができる。
【0073】また、多関節ロボット40を棚型載置台3
4に載置させているので、門型架構10の高さを低く抑
えることができる。さらに、多関節ロボット40を載置
した棚型載置台34を、回転軌条部33に取り付けてい
るので、多関節ロボット40の回転範囲を小さく抑える
ことができる。
【0074】また、多関節ロボット40を載置した棚型
載置台34を、回転軌条部33及びブラケット32を介
して、天上軌条部31に取り付けているので、門型架構
10の長手方向、すなわち、大樋20の長手方向に移動
しつつ熱間補修することができ、大樋20の長手方向に
対して、連続して熱間補修することができる。
【0075】なお、上記実施例においては、プロフィー
ルデータを大樋20の近くに設置される門型架構10に
取り付けたコントロールユニット90のデータメモリ9
2に格納するようにしているが、遠隔地に設置される操
作部103等のデータメモリに格納するようにしてもよ
い。
【0076】また、上記実施例においては、損傷プロフ
ィール計測部60の計測したプロフィールデータに基づ
く自動熱間補修処理と損傷映像化部70の測定した映像
データに基づく遠隔熱間補修処理の双方を行なうように
しているが、これに限るものではなく、自動熱間補修処
理と遠隔熱間補修処理のいずれか一方のみを行なって
も、充分に本発明の目的を達成することができる。
【0077】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、大
樋の局部損傷箇所の損傷状態を正確に検出し、その損傷
状態に応じて噴射手段を自動制御により駆動して補修用
不定形耐火物を噴出することができる。その結果、大樋
の熱間補修作業を、人手を介することなく、完全自動化
により、行なうことができ、高温、粉塵環境下での重筋
作業から作業員を開放し、作業環境の改善、省力化及び
作業時間の短縮を行なうことができる。また、大樋の局
部損傷箇所の損傷状態を正確に検出し、損傷状態に応じ
て自動制御により補修用不定形耐火物を噴射手段から噴
射して吹き付け処理を行なうことができ、補修用不定形
耐火物の跳ね返りを最小限に抑えて、補修用不定形耐火
物の使用量を最適化することができる。
【0078】また、損傷計測手段及び多関節ロボットを
少なくとも前記大樋の長手方向に移動して、大樋の損傷
箇所を大樋の長手方向に連続して完全自動化により熱間
補修することができ、より一層作業環境の改善、省力化
及び作業時間の短縮を行なうことができる。
【0079】さらに、大樋内面の不定形耐火物の損傷箇
所を自動制御により補修することができるとともに、そ
の補修状態を映像として収集して、遠隔操作により仕上
げ作業を行なうことができる。その結果、大樋の損傷箇
所をより一層適切に補修することができるとともに、補
修用不定形耐火物の使用量をより一層最適化することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高炉大樋熱間補修装置及びその熱
間補修方法の一実施例による高炉大樋熱間補修装置の正
面図。
【図2】本発明に係る高炉大樋熱間補修装置及びその熱
間補修方法の一実施例による高炉大樋熱間補修装置の斜
視図。
【図3】高炉大樋熱間補修装置の制御ブロック図。
【図4】熱間補修処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 高炉大樋熱間補修装置 10 門型架構 20 大樋 23 不定形耐火物 24 損傷箇所 31 天上軌条 32 ブラケット 33 回転軌条 34 載置台 40 多関節ロボット 50 噴射ノズル 60 損傷プロフィール計測部 70 損傷映像化部 80 耐火物供給タンク 90 コントロールユニット 91 駆動制御部 92 データメモリ 93 操作データ受信部 94 映像データ送信部 101 映像データ受信部 102 表示部 103 操作部 104 操作データ送信部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高炉の出銑孔から出銑された銑鉄の流れ
    る大樋の内面の不定形耐火物を補修する高炉大樋熱間補
    修装置であって、 前記大樋を跨ぐように設置される門型架構と、 補修用不定形耐火物を噴射する噴射手段と、 前記門型架構に取り付けられるとともに前記噴射手段を
    保持し、前記大樋の不定形耐火物に対する前記噴射手段
    の噴射位置及び噴射角度を調整する多関節ロボットと、 前記門型架構に取り付けられ、前記大樋内面の不定形耐
    火物の溶損や亀裂等の損傷状態を計測する損傷計測手段
    と、 前記損傷計測手段の計測結果に基づいて、前記多関節ロ
    ボットを介して前記噴射手段の噴射位置、噴射角度及び
    補修用不定形耐火物の噴射を制御する噴射制御手段と、 を備えたことを特徴とする高炉大樋熱間補修装置。
  2. 【請求項2】 高炉の出銑孔から出銑された銑鉄の流れ
    る大樋の内面の不定形耐火物を補修する高炉大樋熱間補
    修装置であって、 前記大樋を跨ぐように設置される門型架構と、 補修用不定形耐火物を噴射する噴射手段と、 前記噴射手段を保持し、前記大樋の不定形耐火物に対す
    る前記噴射手段の噴射位置及び噴射角度を調整する多関
    節ロボットと、 前記大樋内面の不定形耐火物の溶損や亀裂等の損傷状態
    を計測する損傷計測手段と、 前記門型架構に取り付けられ、前記損傷計測手段及び前
    記多関節ロボットを保持して少なくとも前記大樋の長手
    方向に移動する移動手段と、 前記損傷計測手段の計測結果に基づいて、前記移動手段
    及び前記多関節ロボットを介して前記噴射手段の噴射位
    置、噴射角度及び補修用不定形耐火物の噴射を制御する
    噴射制御手段と、 を備えたことを特徴とする高炉大樋熱間補修装置。
  3. 【請求項3】 高炉の出銑孔から出銑された銑鉄の流れ
    る大樋の内面の不定形耐火物を補修する高炉大樋熱間補
    修装置であって、 前記大樋を跨ぐように設置される門型架構と、 補修用不定形耐火物を噴射する噴射手段と、 前記門型架構に取り付けられるとともに前記噴射手段を
    保持し、前記大樋の不定形耐火物に対する前記噴射手段
    の噴射位置及び噴射角度を調整する多関節ロボットと、 前記多関節ロボットを介して前記噴射手段の噴射位置、
    噴射角度及び補修用不定形耐火物の噴射を遠隔操作する
    噴射遠隔操作手段と、 を備えたことを特徴とする高炉大樋熱間補修装置。
  4. 【請求項4】 高炉の出銑孔から出銑された銑鉄の流れ
    る大樋の内面の不定形耐火物を補修する高炉大樋熱間補
    修装置であって、 前記大樋を跨ぐように設置される門型架構と、 補修用不定形耐火物を噴射する噴射手段と、 前記噴射手段を保持し、前記大樋の不定形耐火物に対す
    る前記噴射手段の噴射位置及び噴射角度を調整する多関
    節ロボットと、 前記門型架構に取り付けられ、前記多関節ロボットを保
    持して少なくとも前記大樋の長手方向に移動する移動手
    段と、 前記移動手段及び前記多関節ロボットを介して前記噴射
    手段の噴射位置、噴射角度及び補修用不定形耐火物の噴
    射を遠隔操作する噴射遠隔操作手段と、 を備えたことを特徴とする高炉大樋熱間補修装置。
  5. 【請求項5】 高炉の出銑孔から出銑された銑鉄の流れ
    る大樋の内面の不定形耐火物を補修する高炉大樋熱間補
    修装置であって、 前記大樋を跨ぐように設置される門型架構と、 補修用不定形耐火物を噴射する噴射手段と、 前記門型架構に取り付けられるとともに前記噴射手段を
    保持し、前記大樋の不定形耐火物に対する前記噴射手段
    の噴射位置及び噴射角度を調整する多関節ロボットと、 前記門型架構に取り付けられ、前記大樋内面の不定形耐
    火物の溶損や亀裂等の損傷状態を計測する損傷計測手段
    と、 前記損傷計測手段の計測結果を所定の表示形態で表示す
    る表示手段と、 前記表示手段の表示内容に応じて、前記多関節ロボット
    を介して前記噴射手段の噴射位置、噴射角度及び補修用
    不定形耐火物の噴射を遠隔操作する噴射遠隔手段と、 を備えたことを特徴とする高炉大樋熱間補修装置。
  6. 【請求項6】 高炉の出銑孔から出銑された銑鉄の流れ
    る大樋の内面の不定形耐火物を補修する高炉大樋熱間補
    修装置であって、 前記大樋を跨ぐように設置される門型架構と、 補修用不定形耐火物を噴射する噴射手段と、 前記噴射手段を保持し、前記大樋の不定形耐火物に対す
    る前記噴射手段の噴射位置及び噴射角度を調整する多関
    節ロボットと、 前記大樋内面の不定形耐火物の溶損や亀裂等の損傷状態
    を計測する損傷計測手段と、 前記門型架構に取り付けられ、前記損傷計測手段及び前
    記多関節ロボットを保持して少なくとも前記大樋の長手
    方向に移動する移動手段と、 前記損傷計測手段の計測結果を所定の表示形態で表示す
    る表示手段と、 前記表示手段の表示内容に応じて、前記移動手段及び前
    記多関節ロボットを介して前記噴射手段の噴射位置、噴
    射角度及び補修用不定形耐火物の噴射を遠隔操作する噴
    射遠隔操作手段と、 を備えたことを特徴とする高炉大樋熱間補修装置。
  7. 【請求項7】 高炉の出銑孔から出銑された銑鉄の流れ
    る大樋の内面の不定形耐火物を補修する高炉大樋熱間補
    修装置であって、 前記大樋を跨ぐように設置される門型架構と、 補修用不定形耐火物を噴射する噴射手段と、 前記門型架構に取り付けられるとともに前記噴射手段を
    保持し、前記大樋の不定形耐火物に対する前記噴射手段
    の噴射位置及び噴射角度を調整する多関節ロボットと、 前記大樋内面の不定形耐火物の溶損や亀裂等の損傷状態
    を計測する損傷計測手段と、 前記損傷計測手段の計測結果に基づいて、前記多関節ロ
    ボットを介して前記噴射手段の噴射位置、噴射角度及び
    補修用不定形耐火物の噴射を制御する噴射制御手段と、 前記損傷計測手段の計測結果を所定の表示形態で表示す
    る表示手段と、 前記表示手段の表示内容に応じて、前記多関節ロボット
    を介して前記噴射手段の噴射位置、噴射角度及び補修用
    不定形耐火物の噴射を遠隔操作する噴射遠隔操作手段
    と、 を備えたことを特徴とする高炉大樋熱間補修装置。
  8. 【請求項8】 高炉の出銑孔から出銑された銑鉄の流れ
    る大樋の内面の不定形耐火物を補修する高炉大樋熱間補
    修装置であって、 前記大樋を跨ぐように設置される門型架構と、 補修用不定形耐火物を噴射する噴射手段と、 前記噴射手段を保持し、前記大樋の不定形耐火物に対す
    る前記噴射手段の噴射位置及び噴射角度を調整する多関
    節ロボットと、 前記大樋内面の不定形耐火物の溶損や亀裂等の損傷状態
    を計測する損傷計測手段と、 前記門型架構に取り付けられ、前記損傷計測手段及び前
    記多関節ロボットを保持して少なくとも前記大樋の長手
    方向に移動する移動手段と、 前記損傷計測手段の計測結果に基づいて、前記移動手段
    及び前記多関節ロボットを介して前記噴射手段の噴射位
    置、噴射角度及び補修用不定形耐火物の噴射を制御する
    噴射制御手段と、 前記損傷計測手段の計測結果を所定の表示形態で表示す
    る表示手段と、 前記表示手段の表示内容に応じて、前記移動手段及び前
    記多関節ロボットを介して前記噴射手段の噴射位置、噴
    射角度及び補修用不定形耐火物の噴射を遠隔操作する噴
    射遠隔操作手段と、 を備えたことを特徴とする高炉大樋熱間補修装置。
  9. 【請求項9】 前記損傷計測手段が、前記大樋内面の不
    定形耐火物の損傷状態を計測してプロフィールデータを
    出力し、前記噴射制御手段が、該プロフィールデータに
    基づいて前記噴射手段の噴射位置、噴射角度及び不定形
    耐火物の噴射を制御することを特徴とする請求項1、請
    求項2、請求項5、請求項7または請求項8のいずれか
    に記載の高炉大樋熱間補修装置。
  10. 【請求項10】 前記損傷計測手段が、前記大樋内面の
    不定形耐火物の溶損や亀裂等の損傷状態を映像データと
    して出力することを特徴とする請求項3、請求項4、請
    求項5、請求項6、請求項7または請求項8のいずれか
    に記載の高炉大樋熱間補修装置。
  11. 【請求項11】 前記損傷計測手段が、前記大樋内面の
    不定形耐火物の損傷状態を計測してプロフィールデータ
    を出力するとともに、前記大樋内面の不定形耐火物の損
    傷状態を映像データとして出力することを特徴とする請
    求項7または請求項8のいずれかに記載の高炉大樋熱間
    補修装置。
  12. 【請求項12】 前記大樋内面の不定形耐火物の損傷状
    態毎に前記噴射手段の噴射位置、噴射角度及び前記噴射
    手段からの補修用不定形耐火物の噴射量の制御データを
    記憶する記憶手段を、さらに備え、前記噴射制御手段
    が、前記損傷計測手段の出力するプロフィールデータに
    基づいて前記記憶手段から制御データを読み出して、該
    制御データに基づいて前記噴射手段の噴射位置、噴射角
    度及び前記噴射手段からの補修用不定形耐火物の噴射を
    制御することを特徴とする請求項9または請求項11記
    載の高炉大樋熱間補修装置。
  13. 【請求項13】 前記損傷計測手段が、レーザビームを
    前記大樋内面に投射し、該レーザビームの反射光から前
    記大樋内面の損傷状態を計測することを特徴とする請求
    項9、請求項11または請求項12のいずれかに記載の
    高炉大樋熱間補修装置。
  14. 【請求項14】 前記損傷計測手段が、前記大樋内面を
    3次元の映像として計測することを特徴とする請求項1
    0または請求項11記載の高炉大樋熱間補修装置。
  15. 【請求項15】 前記移動手段が、棚型載置台を有し、
    前記多関節ロボットが、該棚型載置台上に載置されたこ
    とを特徴とする請求項1から請求項14のいずれかに記
    載の高炉大樋熱間補修装置。
  16. 【請求項16】 前記移動手段が、水平方向に回転可能
    な回転体と、該回転体に取り付けられ前記多関節ロボッ
    トを載置する棚型載置台と、を有したことを特徴とする
    請求項1から請求項14のいずれかに記載の高炉大樋熱
    間補修装置。
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