JPH06116214A - 光学活性アミン化合物、その製法、その中間体及びその用途 - Google Patents

光学活性アミン化合物、その製法、その中間体及びその用途

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JPH06116214A
JPH06116214A JP26846392A JP26846392A JPH06116214A JP H06116214 A JPH06116214 A JP H06116214A JP 26846392 A JP26846392 A JP 26846392A JP 26846392 A JP26846392 A JP 26846392A JP H06116214 A JPH06116214 A JP H06116214A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式〔I〕 (式中、R1 はナフチル基、シクロヘキシル基、または
ハロゲン、ニトロ、低級アルキルもしくは低級アルコキ
シで置換されていることもあるフェニル基を表し、R2
は低級アルキル基を表す。R3 は、4-ヒドロキシ-3- 低
級アルコキシフェニル基を表す。*は不斉炭素を表
す。)で示される光学活性第2級アミン化合物またはそ
の塩。 【効果】本発明の光学活性アミン化合物〔I〕は、カル
ボン酸類の光学分割剤として優れた性能を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般式〔I〕 (式中、R1 はナフチル基、シクロヘキシル基、または
ハロゲン、ニトロ、低級アルキルもしくは低級アルコキ
シで置換されていることもあるフェニル基を表し、R2
は低級アルキル基を表す。R3 は、4−ヒドロキシ−3
−低級アルコキシフェニル基を表す。*は不斉炭素を表
す。)で示される光学活性第2級アミン化合物またはそ
の塩、その製法、その中間体及びその用途に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術、発明が解決しようとする課題】光学活性
なα−フェニルエチルアミン、α−メチル−p−ニトロ
ベンジルアミン等の光学活性1級アミン化合物は、カル
ボン酸基を有する化合物の光学分割剤として知られてい
る(例えば、OPTICAL RESOLUTION PROCEDURES for CHEM
ICALCOMPOUND ,5(1981))。
【0003】本発明者らは、これらの光学活性な1級ア
ミン化合物の誘導体について、これを種々合成し検討し
た結果、窒素原子に4−ヒドロキシ−3−アルコキシベ
ンジル基という特定の置換基を有する光学活性第2級ア
ミン化合物が、対応する光学活性第1級アミン化合物に
比し、高い分割性能を示す等の点で光学分割剤として優
れていることを見出すとともに、さらに種々の検討を加
えて本発明を完成した。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は一般
式〔I〕 (式中、R1 はナフチル基、シクロヘキシル基、または
ハロゲン、ニトロ、低級アルキルもしくは低級アルコキ
シで置換されていることもあるフェニル基を表し、R2
は低級アルキル基を表す。R3 は、4−ヒドロキシ−3
−低級アルコキシフェニル基を表す。*は不斉炭素を表
す。)で示される光学活性第2級アミン化合物またはそ
の塩、その製法、その中間体及びその用途を提供するも
のである。
【0005】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明の光学活性第2級アミン化合物は一般式〔I〕で示
されるものであるが、置換基R1 としては、例えばナフ
チル基、シクロヘキシル基、フェニル基、0-,m-,p-クロ
ルフェニル、0-,m-,p-ブロムフェニルなどのハロゲン置
換フェニル基、0-,m-,p-ニトロフェニルなどのニトロ置
換フェニル、0-,m-,p-トリル、0-,m-,p-エチルフェニ
ル、0-,m-,p-プロピルフェニルなどの低級アルキル置換
フェニル基、0-,m-,p-メトキシフェニル、0-,m-,p-エト
キシフェニル、0-,m-,p-プロポキシフェニルなどの低級
アルコキシ置換フェニル基などが挙げられる。
【0006】また置換基R2 としては、例えばメチル、
エチル、プロピル、ブチル、ペンチルなどの低級アルキ
ル基などが挙げられる。置換基R3 としては、4−ヒド
ロキシ−3−メトキシフェニル基、4−ヒドロキシ−3
−エトキシフェニル基、4−ヒドロキシ−3−プロポキ
シフェニル基、4−ヒドロキシ−3−ブトキシフェニル
基、4−ヒドロキシ−3−ペントキシフェニル基等が挙
げられる。
【0007】代表化合物としては、例えばN−(4−ヒ
ドロキシ−3−メトキシベンジル)−1−フェニルエチ
ルアミン、N−(4−ヒドロキシ−3−メトキシベンジ
ル)−1−(p−トリル)エチルアミン、N−(4−ヒ
ドロキシ−3−メトキシベンジル)−1−(p−イソプ
ロピルフェニル)エチルアミン、N−(4−ヒドロキシ
−3−メトキシベンジル)−1−(p−ニトロフェニ
ル)エチルアミン、N−(4−ヒドロキシ−3−メトキ
シベンジル)−1−(p−ブロモフェニル)エチルアミ
ン、N−(4−ヒドロキシ−3−メトキシベンジル)−
1−(1−ナフチル)エチルアミン、N−(4−ヒドロ
キシ−3−メトキシベンジル)−1−シクロヘキシルエ
チルアミン、N−(4−ヒドロキシ−3−メトキシベン
ジル)−1−(p−メトキシフェニル)エチルアミン、
N−(4−ヒドロキシ−3−メトキシベンジル)−1−
フェニルプロピルアミン、N−(4−ヒドロキシ−3−
メトキシベンジル)−2−メチル−1−フェニルプロピ
ルアミン、N−(4−ヒドロキシ−3−エトキシベンジ
ル)−1−フェニルエチルアミン、N−(4−ヒドロキ
シ−3−エトキシベンジル)−1−(p−トリル)エチ
ルアミン、N−(4−ヒドロキシ−3−エトキシベンジ
ル)−1−(p−イソプロピルフェニル)エチルアミ
ン、N−(4−ヒドロキシ−3−エトキシベンジル)−
1−(p−ニトロフェニル)エチルアミン、N−(4−
ヒドロキシ−3−エトキシベンジル)−1−(p−ブロ
モフェニル)エチルアミン、N−(4−ヒドロキシ−3
−エトキシベンジル)−1−(1−ナフチル)エチルア
ミン、N−(4−ヒドロキシ−3−エトキシベンジル)
−1−シクロヘキシルエチルアミン、N−(4−ヒドロ
キシ−3−エトキシベンジル)−1−(p−メトキシフ
ェニル)エチルアミン、N−(4−ヒドロキシ−3−エ
トキシベンジル)−1−フェニルプロピルアミン、N−
(4−ヒドロキシ−3−エトキシベンジル)−2−メチ
ル−1−フェニルプロピルアミン、等が挙げられる。
【0008】また本発明の光学活性第2級アミン化合物
〔I〕は、例えば式〔II〕 (式中、R1 、R2 および*印は前記と同じ意味を表
す。)で示される光学活性アミンと一般式〔III 〕 (式中、R3 は前記と同じ意味を表す。)で示されるヒ
ドロキシベンズアルデヒド類とを反応させ一般式〔IV〕 (式中、R1 、R2 、R3 および*印は前記と同じ意味
を表す。)で示されるイミン化合物を得、次いで該化合
物を還元することにより得ることができる。
【0009】また、光学活性アミン化合物〔I〕の塩と
しては、例えば、塩酸、硫酸、硝酸等の鉱酸と該アミン
化合物との塩があげられる。光学活性アミン〔II〕とヒ
ドロキシベンズアルデヒド類〔III 〕とを反応させイミ
ン化合物〔IV〕を得る反応に於いて、光学活性アミン
〔II〕としては、例えば1−フェニルエチルアミン、1
−(1−ナフチル)エチルアミン、1−シクロヘキシル
エチルアミン、1−(p−トリル)エチルアミン、1−
(p−イソプロピルフェニル)エチルアミン、1−(p
−ニトロフェニル)エチルアミン、1−(p−ブロモフ
ェニル)エチルアミン、α−エチルベンジルアミン、α
−イソプロピルベンジルアミン、1−(2−ナフチル)
エチルアミン等があげられ、これらは公知化合物であり
容易に入手できる。また、ヒドロキシベンズアルデヒド
〔III 〕としては、例えば4−ヒドロキシ−3−メトキ
シベンズアルデヒド、4−ヒドロキシ−3−エトキシベ
ンズアルデヒド等が挙げられる。
【0010】上記反応には、通常、有機溶媒が用いら
れ、用いられる溶媒としては例えば、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素、四塩化炭素、クロロ
ホルム等のハロゲン化炭化水素、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等のアルコール類、ジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン等のエーテル類が挙げられ
る。これらは単独で用いても良いし、混合して使用して
も良い。反応温度は、通常、0℃〜200℃好ましくは
0℃〜150℃の範囲である。反応時間は通常、0.5 〜
30時間、好ましくは 0.5〜10時間で十分目的を達す
ることができる。ここで得られたイミン化合物〔IV〕は
単離することもできるが単離することなく次の反応に用
いることができる。
【0011】次に、イミン化合物〔IV〕を還元し、光学
活性アミン化合物〔I〕を得る還元方法に於いて、還元
剤としては、例えば、水素化リチウムアルミニウム、水
素化ホウ素ナトリウム等の金属水素化物、ジボラン、ボ
ラン−THF、ボラン−スルフィド錯体、ボランアミン
錯体等のボラン類があげられる。これらの還元剤の使用
量は金属水素化物を用いる場合は、イミン化合物に対し
て通常、0.25〜5モル、好ましくは0.25〜2モルの
範囲である。
【0012】ボラン類を用いる場合、その使用量はイミ
ン化合物に対してホウ素基準で通常、0.3〜5モル、好
ましくは0.3〜3モルの範囲である。この反応では通
常、溶媒が用いられ、その溶媒としては、還元反応に不
活性な溶媒、例えば、ジエチルエーテル、ジグライム、
トリグライム、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエ
ーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロ
ロホルム等のハロゲン化炭化水素等の単独もしくは混合
物が例示される。また、還元剤として水素化ホウ素ナト
リウムを使用する場合には、上記溶媒の他に低級アルコ
ール類も用いることができる。かかる溶媒の使用量は特
に制限されない。
【0013】反応温度は、通常、−50℃〜100℃、
好ましくは−20℃〜100℃の範囲である。反応時間
は特に制限されない。反応終了後、水、酢酸または鉱酸
で分解した後にアルカリ性とし、次いで中性ないし弱ア
ルカリ性下に分液した有機層を濃縮すれば、光学活性ア
ミン化合物〔I〕が得られる。必要に応じて、再結晶、
シリカゲル等を用いたカラムクロマトグラフィー等によ
って精製することもできる。
【0014】本発明の化合物〔I〕は、光学分割剤とし
て有用であり、例えば、本発明化合物を(±)−スレオ
−N−フタロイル−3−(3,4−ジヒドロキシフェニ
ル)セリン誘導体に作用させ、該アミン塩を光学分割す
ることにより(−)−スレオ−N−フタロイル−3−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)セリン誘導体を得る
ことができる。更には、(±)−マンデル酸等のα−ヒ
ドロキシ酸類に本発明化合物を作用させ、該アミン塩を
光学分割することにより、対応する(+)−体または
(−)−α−ヒドロキシ酸類を得ることができる。
【0015】(±)−スレオ−N−フタロイル−3−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)セリン誘導体の光学
分割剤として特に好ましい本発明化合物としては、例え
ば、(R)−N−(4−ヒドロキシ−3−メトキシベン
ジル)−1−フェニルエチルアミン、(R)−N−(4
−ヒドロキシ−3−メトキシベンジル)−1−ナフチル
エチルアミン、(S)−N−(4−ヒドロキシ−3−メ
トキシベンジル)−1−シクロヘキシルエチルアミン、
(R)−N−(4−ヒドロキシ−3−メトキシベンジ
ル)−1−(p−トリル)エチルアミン、(R)−N−
(4−ヒドロキシ−3−メトキシベンジル)−1−(p
−ニトロフェニル)エチルアミン、(R)−N−(4−
ヒドロキシ−3−メトキシベンジル)−1−(p−ブロ
モフェニル)エチルアミン等が挙げられ、かかる分割剤
を用いることにより(−)−体を得ることができる。ま
た(±)−マンデル酸の光学分割剤として特に好ましい
本発明化合物としては、(+)−マンデル酸の該アミン
塩結晶として取得する場合、例えば上記の光学活性アミ
ン類、(−)−マンデル酸の該アミン塩を結晶として取
得する場合は上記とは逆の絶対配置を有する光学活性ア
ミン類が挙げられる。(±)−スレオ−N−フタロイル
−3−(3,4−ジヒドロキシフェニル)セリン誘導
体、(±)−α−ヒドロキシ酸の光学分割は通常、溶媒
中で行なわれる。用いられる溶媒としてはベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ヘキサン、ヘプ
タン等の脂肪族炭化水素、メタノール、エタノール等の
アルコール類、アセトン、メチルイソブチルケトン等の
ケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテ
ル類などの単独または混合系、あるいはそれらと水との
混合溶媒として用いられる。光学分割剤として用いる光
学活性アミン化合物の使用量は、(±)−スレオ−N−
フタロイル−3−(3,4−ジヒドロキシフェニル)セ
リン誘導体、(±)−α−ヒドロキシ酸類1モルに対し
て0.2〜1.2モル、好ましくは0.3〜1.1モルの範囲で
ある。
【0016】光学分割操作は、(±)−スレオ−N−フ
タロイル−3−(3,4−ジヒドロキシフェニル)セリ
ン誘導体の場合は、通常このものと光学活性アミン化合
物〔I〕の(R)−体(但し、R1 がシクロヘキシルの
時には(S)−体)を、(±)−マンデル酸の場合は、
通常このものと光学活性アミン化合物〔I〕の(S)−
体(但し、R1 がシクロヘキシルの時には(R)−体)
を上記溶媒中で溶解混合し、静置もしくは攪拌する。温
度範囲は、通常、−20℃〜150℃、好ましくは−1
0℃〜100℃である。その後、析出した結晶を濾取
し、得られた塩を塩酸もしくは硫酸等の酸で分解し、有
機溶媒で抽出することにより(−)−スレオ−N−フタ
ロイル−3−(3,4−ジヒドロキシフェニルセリン誘
導体、(+)−マンデル酸類等を得ることができる。一
方、水層は、弱アルカリ性とし抽出することにより、光
学分割剤である光学活性アミン化合物〔I〕が容易に回
収され再使用できる。
【0017】一方、(±)−α−ヒドロキシ酸類を用い
た場合は、上記操作に於いて、得られた塩をカセイソー
ダ等の塩基で分解し、次いで弱アルカリ性下に有機溶媒
で抽出すれば、光学活性アミン化合物が回収され、水層
を酸性とし抽出することにより、(−)または(+)−
α−ヒドロキシ酸類等を得ることができる。
【0018】
【発明の効果】本発明の光学活性第2級アミン化合物
〔I〕は、カルボン酸類の光学分割剤として優れた性能
を示す。また本発明の光学活性第2級アミン化合物
〔I〕は対応する光学活性第1級アミン化合物〔II〕か
ら容易に製造し得るのでこの点でも工業的に有利であ
る。
【0019】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものでは
ない。
【0020】実施例1 (R)−(+)−1−フェニルエチルアミン 1.21g
(10ミリモル)、バニリン 1.6g(10.5ミリモル)、エ
タノール8gの混合物を室温下に3時間攪拌した。次い
で、反応マスを減圧濃縮した後、これをシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶媒:酢酸エチル)にかけて精
製することにより(R)−(−)−N−(4−ヒドロキ
シ−3−メトキシベンジリデン)−1−フェニルエチル
アミン 2.4gを得た。収率 93.2 %、〔α〕D 29−163.7
°(C 1.0, メタノール)、 m.p.124 〜127 ℃ nmrスペクトルデータ(δppm CDCl3 ) 1.62(d)3H 5.5 〜 6.3 (broad) 1H 3.85(s)3H 6.7 〜 7.6 (m) 8H 4.54(q)1H 8.26(s) 1H
【0021】実施例2 下記原料を用いて実施例1に準拠して実施した。反応 (R)−(+)−1−フェニルエチルアミン 1.21g
(10ミリモル)、エチルバニリン 1.74g(10.5ミリモ
ル)、エチルアルコール 8g生成物 (R)−(−)−N−(4−ヒドロキシ−3−エトキシ
ベンジリデン)−1−フェニルエチルアミン 2.60g、
収率 95.7 %、〔α〕D 29−147.8 °(C 1.0, メタノ
ール)、 nmrスペクトルデータ(δppm,CDCl3 ) 1.38(t)3H 4.52(q)1H 8.24
(s)1H 1.65(d)3H 5.1 〜5.65 (broad)1H 4.09(q)2H 6.75〜7.55 (m)8H
【0022】実施例3 下記原料を用いて実施例1に準拠して実施した。反応 (R)−(+)−1−(p−トリル)エチルアミン 1.
35g(10ミリモル)、バニリン 1.60g(10.5ミリモ
ル)、エチルアルコール 8g生成物 (R)−(−)−N−(4−ヒドロキシ−3−エトキシ
ベンジリデン)−1−(p−トリル)エチルアミン 2.
59g、収率 95.5 %、 〔α〕D 29−153.1 °(C 1.0, メタノール) nmrスペクトルデータ(δppm,CDCl3 ) 1.60(d)3H 4.50(q)1H 8.23
(s)1H 2.33(s)3H 4.97(s)1H 3.83(s)3H 6.75〜7.57 (m)7H
【0023】実施例4 下記原料を用いて実施例1に準拠して実施した。反応 (R)−(+)−1−(p−トリル)エチルアミン 1.
35g(10ミリモル)、エチルバニリン 1.74g(10.5ミ
リモル)、エチルアルコール 8g生成物 (R)−(−)−N−(4−ヒドロキシ−3−エトキシ
ベンジリデン)−1−(p−トリル)エチルアミン 2.
70g、収率 94.7%、 〔α〕D 29−157.5 °(C 1.0, メタノール) nmrスペクトルデータ(δppm,CDCl3 ) 1.37(t)3H 4.08(q)2H 6.77 〜2.57
(m)7H 1.67(d)3H 4.50(q)1H 8.20(s)
1H 2.33(s)3H 5.5 (s)1H
【0024】実施例5 下記原料を用いて実施例1に準拠して実施した。反応 (R)−(+)−1−(p−ブロムフェニル)エチルア
ミン 1.88g(10ミリモル)、バニリン 1.60g(10.5
ミリモル)、エチルアルコール 8g生成物 (R)−(−)−N−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ
ベンジリデン)−1−(p−ブロムフェニル)エチルア
ミン 3.07g、収率 94.8 %、 〔α〕D 25−116.9 °(C 1.0, メタノール) nmrスペクトルデータ(δppm,CDCl3 ) 1.57(d)3H 5.45〜 5.9 (broad)1H 3.87(s)3H 6.75〜7.65(m)7H 4.48(q)1H 8.21(s)1H
【0025】実施例6 下記原料を用いて実施例1に準拠して実施した。反応 (S)−(+)−1−シクロヘキシルエチルアミン 1.
27g(10ミリモル)、バニリン 1.67g(10.5ミリモ
ル)、エチルアルコール 8g生成物 (S)−(+)−N−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ
ベンジリデン)−1−シクロヘキシルエチルアミン 2.
48g、収率 94.0 %、 〔α〕D 25−188.9 °(C 1.0, メタノール) nmrスペクトルデータ(δppm,CDCl3 ) 1.25(d)3H 5.47(s)1H 0.7 〜 2.1(m)10H 6.75〜 7.5(m)3H 2.8 〜 3.2(m)1H 8.10(s)1H
【0026】実施例7 下記原料を用いて実施例1に準拠して実施した。反応 (R)−(+)−1−(p−ニトロフェニル)エチルア
ミン 1.66g(10ミリモル)、バニリン 1.60g(10.5
ミリモル)、エチルアルコール 8g生成物 (R)−(−)−N−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ
ベンジリデン)−1−(p−ニトロフェニル)エチルア
ミン 2.84g、収率 93.8 %、 〔α〕D 25−154.1 °(C 1.0, メタノール) nmrスペクトルデータ(δppm,CDCl3 ) 1.30(d)3H 3.96(q)1H 1.45(t)3H 4.12(q)2H 3.55(s)3H 6.7 〜 8.4(m)7H 3.2 〜 4.2(broad)1H
【0027】実施例8 (R)−(+)−1−フェニルエチルアミン 15.16g
(0.125 モル)、バニリン 19.99g(0.131 モル)、エ
チルアルコール100mlの混合物を室温下で3時間攪
拌した後、水素化ホウ素ナトリウム 2.36gを加えて室
温下で 2.5時間攪拌した。次いで、反応液を減圧濃縮
し、これに10%塩酸68gと水200mlを加え、7
0℃に昇温した後、トルエン100mlで洗浄分液し
た。氷層を20%水酸化ナトリウムでpHを 8.0〜 8.5
に調整し、トルエン100mlおよび50mlで2回抽
出した。トルエン層を水50mlで洗浄後減圧濃縮する
ことにより(R)−(+)−N−(4−ヒドロキシ−3
−メトキシベンジル)−1−フェニルエチルアミン 31.
25g(高粘稠油状物)を得た。収率 97.1 %、 〔α〕D 22+37.9°(C 1.0, CHCl3 ) nmrスペクトルデータ(δppm,CDCl3 ) 1.38(d)3H 3.80(q)1H 3.57(s)2H 3.94(s)5H 3.78(s)3H 6.79(s)3H 4.02(s)2H
【0028】実施例9 下記の原料を用いて、実施例8に準拠して実施した。反応 (R)−(+)−1−フェニルエチルアミン 25.0g
(0.206 モル)、エチルバニリン 36.0g(0.217 モ
ル)、エチルアルコール 350ml生成物 (R)−(+)−N−(4−ヒドロキシ−3−エトキシ
ベンジル)−1−フェニルエチルアミン 55.9g、収率
99.9 %、 〔α〕D 24+35.6°(C 1.0, クロロホルム) nmrスペクトルデータ(δppm,CDCl3 ) 1.38(d)3H 3.85(q)1H 1.41(t)3H 4.07(q)2H 3.57(s)2H 6.80(m)3H 3.35〜4(broad)2H 7.35 (s)5H
【0029】実施例10 下記の原料を用いて、実施例8に準拠して実施した。反応 (R)−(+)−1−(p−トリル)エチルアミン 5.0
g(3.7 ミリモル)、バニリン 5.91g(3.9 ミリモ
ル)、エチルアルコール 150ml生成物 (R)−(+)−N−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ
ベンジル)−1−(p−トリル)エチルアミン 18.67
g、収率 93.0 %、 〔α〕D 22+45.5°(C 1.0, クロロホルム) nmrスペクトルデータ(δppm,CDCl3 ) 1.36(d)3H 3.7 〜 4.1(s,broad)2H 2.35(s)3H 6.79(m)3H 3.56(s)2H 7.21(s)4H 3.82(s)3H
【0030】実施例11 下記の原料を用いて、実施例8に準拠して実施した。反応 (R)−(+)−1−(p−ブロムフェニル)エチルア
ミン 4.66g(2.48ミリモル)、バニリン 3.77g(2.
60ミリモル)、エチルアルコール 70ml生成物 (R)−(+)−N−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ
ベンジル)−1−(p−ブロムフェニル)エチルアミン
7.71g、収率 95.9 %、 〔α〕D 24+43.2°(C 1.0, クロロホルム) nmrスペクトルデータ(δppm,CDCl3 ) 1.19(d)3H 3.83(s)3H 3.52(s)2H 6.7 〜 7.6(m)7H 3.3 〜 4.0(broad)3H
【0031】実施例12 下記の原料を用いて、実施例8に準拠して実施した。反応 (S)−(+)−1−シクロヘキシルエチルアミン 8.
56g(6.73ミリモル)、バニリン 10.75g(7.07ミリモ
ル)、エチルアルコール 130ml生成物 (S)−(+)−N−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ
ベンジル)−1−シクロヘキシルエチルアミン 16.43
g、収率 92.7 %、 〔α〕D 24+22.5°(C 1.0, クロロホルム) nmrスペクトルデータ(δppm,CDCl3 ) 1.10 (d)3H 3.83(s)3H 6.75〜
7.0(m)3H 0.95 〜2.05(m)10H 3.86(s)2H 8.15〜
8.40(broad)1H 3.6〜 3.8(m)2H 5.4 〜 6.1(broad)1H
【0032】実施例13 実施例8において(R)−(+)−フェニルエチルアミ
ンの代わりに(R)−(+)−1−(p−トリル)エチ
ルアミン10g、バニリンの代わりにエチルバニリン 1
5.04gを用いた以外実施例1に準じて反応を行った。反
応液に10%塩酸を加えた後、減圧濃縮し、次いで水2
00mlを加えた。析出した結晶を20%水酸化ナトリ
ウムで中和し、クロロホルム100mlおよび50ml
で2回抽出した。クロロホルム層を水洗後減圧濃縮した
後、これをメタノール100mlに溶解し、36%塩酸
15mlを加えて減圧濃縮し、次いで、イソプロパノー
ル325mlから再結晶して 16.23gの(R)−(+)
−N−(4−ヒドロキシ−3−エトキシベンジル)−1
−(p−トリル)エチル−アミンのHCl塩を得た。 〔α〕D 28+9.2 °(C 1.0, MeOH) 次いで、このHCl塩 14.50gに水150mlを加えた
後、20%水酸化ナトリウムで中和しクロロホルム10
0mlおよび50mlで2回抽出し、クロロホルム層を
水50mlで洗浄後減圧濃縮することにより 12.76gの
(R)−(+)−N−(4−ヒドロキシ−3−エトキシ
ベンジル)−1−(p−トリル)エチルアミンを得た。 m.p.69〜70℃、〔α〕D 24+43.5°(C 1.0,
CHCl3 ) nmrスペクトルデータ(δppm,CDCl3 ) 1.35(d)3H 3.80(q)1H 1.41(t)3H 3.5 〜 4.0(broad)2H 2.36(s)3H 4.05(q)2H 3.55(s)2H 6.8 (s)3H 7.20(s)4H
【0033】実施例14 (R)−(+)−1−(p−ニトロフェニル)エチルア
ミン 4.2 g、バニリン 4.04g、エタノール60ml
の混合物を室温下3時間攪拌した。反応後、減圧濃縮し
た後、濃縮物を溶出溶媒として酢酸エチルを用いたシリ
カゲルによるカラムクロマトグラフィーにより精製する
と7.27gの精(R)−N−(4−ヒドロキシ−3−メト
キシベンジリデン)−1−(p−ニトロフェニル)エチ
ルアミンが得られた。 〔α〕D 25−138.3 °(C 1.0, メタノール) nmrスペクトルデータ(δppm,CDCl3 ) 1.58(d)3H 5.08〜5.53(broad)1H 3.92(s)3H 6.77〜8.20(m)7H 4.62(q)1H 8.26(s)1H このもの6.49gをエチルアルコール100mlに溶解
し、室温下水素化ホウ素ナトリウム0.41gを加えて3時
間攪拌した。次いで、10%塩酸12ml加えて減圧濃
縮した後、水100mlを加え20%水酸化ナトリウム
でpHを8〜 8.5とし、クロロホルム100mlで2回
抽出した。クロロホルム層を水50mlで洗浄後、減圧
濃縮して得られた粗結晶6.14gをトルエン27mlから
再結晶すると5.17gの(R)−(+)−N−(4−ヒド
ロキシ−3−メトキシベンジル)−1−(p−ニトロフ
ェニル)エチルアミンが得られた。 m.p.134.5 〜135.5 ℃、〔α〕D 22+44.1°(C 1.
1, CHCl3 ) nmrスペクトルデータ(δppm,CDCl3 ) 1.36(d)3H 3.4 〜 4.1(broad)2H 3.58(s)1H 3.78(q)1H 3.80(s)3H 6.7 〜8.45(m)7H
【0034】実施例15 実施例14においてバニリンに変えてエチルバニリンを
用いた以外は、実施例14に準じて還元反応まで行っ
た。水素化ホウ素ナトリウムで還元後10%塩酸を加えて
減圧濃縮し、次いで水 100ml加えて20%水酸化ナト
リウムでpH8〜 8.5に中和調整し、クロロホルム10
0mlで2回抽出後50mlの水で洗浄後、減圧濃縮し
て得られる粗(R)−(+)−N−(4−ヒドロキシ−
3−エトキシベンジル)−1−(p−ニトロフェニル)
エチルアミンをメタノール50mlに溶解し、36%塩
酸10mlを加えて減圧濃縮すると粗アミンのHCl塩
が得られた。得られた粗アミンのHCl塩をメタノール
33mlで洗浄濾過後、水70mlと20%水酸化ナト
リウムでpH8〜 8.5とし、クロロホルム50mlで2
回抽出後、水洗、減圧濃縮すると5.53gの(R)−
(+)−N−(4−ヒドロキシ−3−エトキシベンジ
ル)−1−(p−ニトロフェニル)エチルアミンが得ら
れた。 m.p.88〜89 ℃、〔α〕D 23+46.6°(C 1.1, C
HCl3 ) nmrスペクトルデータ(δppm,CDCl3 ) 1.47(t)3H 4.58(q)1H 8.
27(s)1H 1.60(d)3H 5.1 〜 5.7(broad)1H 4.20(q)2H 6.8 〜 8.2(m)7H
【0035】実施例16 (s)−1−シクロヘキシルエチルアミン 0.125モル、
エチルバニリン 0.131モル、エタノール100mlの混
合物を室温下で3時間攪拌した。次いで、減圧濃縮する
ことにより粗(s)−N−(4−ヒドロキシ−3−エト
キシ−ベンジリデン)−1−シクロヘキシルエチルアミ
ン 19.66gを得た。イソプロピルアルコール47mlか
ら再結晶することにより 17.44gの精イミンを得た。
m.p.98〜99℃ nmrスペクトルデータ(δppm,CDCl3 ) 1.23(d)3H 3.0 (m)1H 6.02
(s)1H 1.40(t)3H 4.13(q)2H 6.79〜7.
50(m)3H 0.7 〜2.05(m)10H 5.25(q)1H 8.09
(s)1H 精イミン16.0gとエタノール150mlとの混合物に水
素化ホウ素ナトリウム1.10gを添加して還元後、10%
塩酸32mlを加えて減圧濃縮した。次いで、水250
mlを加えて75℃に昇温後トルエン100mlで洗浄
した。水層を室温まで放冷したところ結晶が析出した。
この結晶を濾取し、乾燥すると 12.98gの(s)−N−
(4−ヒドロキシ−3−エトキシ−ベンジル)−1−シ
クロヘキシルエチルアミンHCl塩が得られた。得られ
たHCl塩12gを水100mlに加え20%水酸化ナ
トリウムで中和し、トルエン100mlおよび50ml
で2回抽出し、トルエン層を水洗後減圧濃縮すると 10.
49gの(s)−(+)−N−(4−ヒドロキシ−3−エ
トキシベンジル)−1−シクロヘキシルエチルアミンが
得られた。 〔α〕D 24+24.4°(C 1.0, CHCl3 ) m.p.1
62.5 〜164.5 ℃ nmrスペクトルデータ(δppm,CDCl3 ) 1.04(d)3H 2.5 (m)1H 4.08
(q)2H 1.43(t)3H 3.62(s)1H 5.2 〜
5.7(broad)1H 1.0 〜2.05(m)10H 3.70(d)2H 6.83
(m)3H
【0036】実施例17 (±)−スレオ−N−フタロイル−3−(3,4−メチ
レンジオキシフェニル)−セリン((+)/(−)=5
0/50)2.54g(7ミリモル)にイソプロパノール7.
62gを加えて加熱溶解した。次いで、攪拌下これに
(R)−N−(4−ヒドロキシ−3−メトキシベンジ
ル)−1−フェニルエチルアミン1.29g(5ミリモル)
をイソプロパノール5.08gに加熱溶解した液を滴下し
た。75℃で10分保温後、(−)−スレオ−N−フタ
ロイル−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−
セリン・(R)−N−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ
ベンジル)−1−フェニルエチルアミン塩を1mg添加
して、75℃で3時間保温攪拌し、次いで 2.5時間で5
0℃まで攪拌冷却し、さらに50℃で1時間攪拌した。
次に析出した結晶を同温度で濾取し、その結晶を50℃
のイソプロパノール4mlで1回、2mlで2回洗浄
後、減圧下乾燥することにより(−)−スレオ−N−フ
タロイル−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)
−セリン・(R)−N−(4−ヒドロキシ−3−メトキ
シベンジル)−1−フェニルエチルアミン塩の結晶1.58
gが得られた。この塩に3%塩酸を加え、50℃で4時
間攪拌して酸分解した。その後結晶を濾取し、水3ml
で3回洗浄後減圧乾燥し、(−)−スレオ−N−フタロ
イル−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−セ
リン0.86gを得た。この結晶を光学活性カラムを用いた
高速液体クロマトグラフィーにより分析すると、(+)
体 6.6%、(−)体 93.4 %であった。 光学純度 86.8 %、〔α〕D 26−82.4°(C 1.0, メタ
ノール)
【0037】実施例18 実施例17において、光学活性アミンの種類を変えて、
実施例17に準拠して実施した。反応 (±)−スレオ−N−フタロイル−3−(3,4−メチ
レンジオキシフェニル)−セリン 1.77g(5ミリモ
ル)、(R)−N−(4−ヒドロキシ−3−メトキシベ
ンジル)−1−p−トリルエチルアミン 1.36g(5ミ
リモル)、イソプロパノール 17.90g生成物 (−)−スレオ−N−フタロイル−3−(3,4−メチ
レンジオキシフェニル)−セリン 0.66g、(+)体 1
0.4 %、(−)体 89.6 %、光学純度 86.4 %、〔α〕
D 26−76.0°(C 1.0, メタノール)
【0038】実施例19 実施例17において、光学活性アミンの種類を変えて、
実施例17に準拠して実施した。反応 (±)−スレオ−N−フタロイル−3−(3,4−メチ
レンジオキシフェニル)−セリン 1.78g(5ミリモ
ル)、(R)−N−(3−エトキシ−4−ヒドロキシベ
ンジル)−1−p−トリルエチルアミン 1.43g(5ミ
リモル)イソプロパノール 3.60g生成物 (−)−スレオ−N−フタロイル−3−(3,4−メチ
レンジオキシフェニル)−セリン 0.19g、(+)体
1.2%、(−)体 98.8 %、光学純度 97.6 %、〔α〕D
26−94.2°(C 1.0, メタノール)
【0039】実施例20 (±)−マンデル酸1.37g(10ミリモル)に(R)−N
−(3−エトキシ−4−ヒドロキシベンジル)−1−フ
ェニルエチルアミン2.72g(10ミリモル)とイソプロパ
ノール 17.90gを加え加熱溶解した。これを60℃で1
0分間保温し、次いで20℃まで2時間で冷却した。5
0℃で(+)−マンデル酸・(R)−N−(3−エトキ
シ−4−ヒドロキシベンジル)−1−フェニルエチルア
ミン塩1mgを添加し、20℃で1時間保温後、室温で
一夜静置した。析出した結晶を濾取して氷冷イソプロパ
ノール2mlで2回洗浄後、減圧乾燥すると(+)−マ
ンデル酸・(R)−N−(3−エトキシ−4−ヒドロキ
シベンジル)−1−フェニルエチルアミン塩の結晶が得
られた。この塩を 1.5%塩酸で分解後、酢酸エチル30
mlで2回抽出し、分液した有機層を減圧濃縮すること
により、(+)−マンデル酸0.27gを得た。 〔α〕D 22+129.6 °(C 2.3, H2O) 得られた(+)−マンデル酸を光学活性カラムを用いた
高速液体クロマトグラフィーにより分析すると、(+)
−体 93.2 %、(−)−体 6.8%であった。(光学純度
86.4 %)
【0040】実施例21 実施例20において、イソプロパノールをトルエン 46.
52gに変えて行った以外は実施例21に準じて行ない、
(+)−マンデル酸0.75gを得た。 〔α〕D 25+105.0 °(C 2.9, H2O)、(+)−体 8
6.6 %、(−)−体13.4%(光学純度 73.2 %)
【0041】比較例1 実施例17において、光学活性アミン化合物として
(R)−1−フェニルエチルアミンを用い、実施例17
に準拠して実施した。反応 (±)−スレオ−N−フタロイル−3−(3,4−
メチレンジオキシフェニル )−セリン 1.77g(5ミリモル)、(R)−1−フェ
ニルエチルアミン 0.42g(3.5 ミリモル)、イソプロ
パノール 8.88g生成物 スレオ−N−フタロイル−3−(3,4−メチレンジオ
キシフェニル)−セリン 0.79g、(+)体 49.8 %、
(−)体 50.2 %、光学純度 0.4%
【0042】比較例2 実施例20において、光学活性アミン化合物として
(R)−1−フェニルエチルアミンを用い、実施例20
に準拠して実施した。反応 (±)−マンデル酸 1.52g(10ミリモル)、(R)−
1−フェニルエチルアミン 1.21g(10ミリモル)、イ
ソプロパノール 22.61g生成物 (−)−マンデル酸 0.82g、(+)体 27.8%、
(−)体72.2%、光学純度44.3%、〔α〕D 27−69.4°
(C 2.9, H2O)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07B 57/00 360 7419−4H

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式〔I〕 (式中、R1 はナフチル基、シクロヘキシル基、または
    ハロゲン、ニトロ、低級アルキルもしくは低級アルコキ
    シで置換されていることもあるフェニル基を表し、R2
    は低級アルキル基を表す。R3 は、4−ヒドロキシ−3
    −低級アルコキシフェニル基を表す。*は不斉炭素を表
    す。)で示される光学活性第2級アミン化合物またはそ
    の塩。
  2. 【請求項2】一般式〔II〕 (式中、R1 はナフチル基、シクロヘキシル基、または
    ハロゲン、ニトロ、低級アルキルもしくは低級アルコキ
    シで置換されていることもあるフェニル基を表し、R2
    は低級アルキル基を表す。*は不斉炭素を表す。)で示
    される光学活性アミンと一般式〔III 〕 (R3 は、4−ヒドロキシ−3−低級アルコキシフェニ
    ル基を表す。)で示されるヒドロキシベンズアルデヒド
    類とを反応させ一般式〔IV〕 (式中、R1 、R2 、R3 および*印は前記と同じ意味
    を表す。)で示されるイミン化合物を得、次いで該化合
    物を還元することを特徴とする一般式〔I〕 (式中、R1 、R2 、R3 および*印は前記と同じ意味
    を表す。)で示される光学活性第2級アミン化合物また
    はその塩の製造方法。
  3. 【請求項3】一般式〔IV〕 (式中、R1 はナフチル基、シクロヘキシル基、または
    ハロゲン、ニトロ、低級アルキルもしくは低級アルコキ
    シで置換されていることもあるフェニル基を表し、R2
    は低級アルキル基を表す。R3 は、4−ヒドロキシ−3
    −低級アルコキシフェニル基を表す。*は不斉炭素を表
    す。)で示されるイミン化合物。
  4. 【請求項4】一般式〔I〕 (式中、R1 はナフチル基、シクロヘキシル基、または
    ハロゲン、ニトロ、低級アルキルもしくは低級アルコキ
    シで置換されていることもあるフェニル基を表し、R2
    は低級アルキル基を表す。R3 は、4−ヒドロキシ−3
    −低級アルコキシフェニル基を表す。*は不斉炭素を表
    す。)で示される光学活性第2級アミン化合物にスレオ
    −N−フタロイル−3−(3,4−ジヒドロキシフェニ
    ル)セリン誘導体、(±)−マンデル酸から選ばれるラ
    セミのカルボン酸類を作用させ、該アミン塩を光学分割
    することを特徴とする対応する光学活性カルボン酸類の
    製造方法。
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