JPH06115207A - テープ印字装置 - Google Patents

テープ印字装置

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JPH06115207A
JPH06115207A JP26716992A JP26716992A JPH06115207A JP H06115207 A JPH06115207 A JP H06115207A JP 26716992 A JP26716992 A JP 26716992A JP 26716992 A JP26716992 A JP 26716992A JP H06115207 A JPH06115207 A JP H06115207A
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健二 渡邊
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Seiko Epson Corp
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KINGUJIMU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザが所望する文章の配置構成を有する印
字ラベルが常に得られるテープ印字装置を実現する。 【構成】 切断されたテープにおける文章の配置構成を
規定する単位で、テープ上に同時に印刷される1行以上
の行の集合であって、行数や各行の文字サイズの組合わ
せ等の属性の違いによって別個のものとなる段落の概念
を導入した。そして、印字処理だけでなく文章の入力処
理も、設定されている段落の属性に従って実行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテープ印字装置に関し、
特に、入力時や印刷時における文字列の取扱いに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】テープ印字装置は、入力された1行以上
の文字(記号を含む概念とする)の列(以下、文章と呼
ぶ)を連続するテープに必要に応じて印字すると共に、
印字されたテープを切断して排出するものである。この
ように切断されたテープ(以下、ラベルと呼ぶ)におけ
る文章の配置構成は、すなわち、行数や文字の大きさや
部分的に行数を変更すること等は、ユーザが任意に設定
できるようになされており、テープ印字装置は、ユーザ
の任意の配置構成に応じられるように、文章入力時や印
刷時の処理を行なっている。
【0003】いわゆるワープロ等の他の文字情報処理装
置においては、入力用の書式設定と印字用の書式設定と
は別個に設けられているが、テープ印字装置においては
これらを共用している。従来のテープ印字装置におい
て、文章の配置構成を規定するものとしてはページを単
位としたものがあり、ページを単位に入力や印刷処理を
実行していた。このページ概念は、どちらかといえば、
ワープロ等での入力時用の設定書式に対応している。そ
のため、例えば、入力時においてページの最終行を越え
ると次のページの入力を行ない、印刷時において行数超
過等によって意図しているページに印刷できない場合に
はその行を次のページに挿入して印刷している。なお、
テープ長手方向(副走査方向とも呼ばれる)にページ単
位の印刷を繰返すことを行なってラベルを実現してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ページを単
位とした場合、ページの途中に行を挿入したときには、
最終行が他のページに移り、ページの数行を削除した場
合には次ページの先頭側の数行が前のページに移る。ま
た、印刷時において、ページの行数がテープ幅に比較し
て多いときや、指定された文字サイズがテープ幅に比較
して大きいときには、数行が次のページで印刷される。
【0005】このようなことは、ワープロ等の文字情報
処理装置の場合には問題とならないが、テープ印字装置
では大きな問題である。
【0006】テープ印字装置において印字される文章
は、一般的な文章とは異なって、ラベルを考慮した文章
である。例えば、会社マークを左側に配置し、右側には
会社名とその住所を配置するような文章であり、その配
置構成の変更がユーザによって許容されることが少ない
ものである。すなわち、ある行の削除や挿入等によって
他の行が他のページに移ることや、また印刷時に自動的
にある行が他のページに移ることは、好ましいものでは
ない。言い換えると、従来のテープ印字装置において
は、その結果物であるラベルに対しユーザが求めている
文章の配置構成を無断で変更することがあったものであ
る。また、印刷時において、配置構成が自動的に変更さ
れることは、ユーザは印刷を実行するまで、どのような
配置で文章が印字されるかを知得することができず、ユ
ーザに不安を抱くようにさせると共に、ユーザも入力時
にどのように配置したら良いかを正確に認識できなくさ
せる。
【0007】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
ので、ユーザが所望する文章の配置構成を有する印字ラ
ベルを常に得ることができるテープ印字装置を提供しよ
うとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明においては、入力された1行以上の文字列で
なる文章をテープに印字し、印字されたテープを切断し
て排出するテープ印字装置において、切断されたテープ
における文章の配置構成を規定する単位で、テープ上に
同時に印刷される1行以上の行の集合であって、属性の
違いによって別個のものとなる段落の概念を導入し、こ
の段落単位に処理する、以下の各手段を設けた。
【0009】すなわち、文章の全体又は一部を取込む段
落の属性を選択させて設定する段落属性設定手段と、既
に設定されている段落属性を修正させて設定する段落属
性修正手段と、上記段落属性設定手段又は上記段落属性
修正手段によって定まった段落属性に従った入力画像を
呈示して、段落属性を変更することなく、入力文章の全
体又は一部を取込んだり編集したりする入力文章取込手
段と、取込まれた文章を段落毎に属性を伴って格納する
入力文章格納手段と、印刷指令時に、段落属性に従った
ドット展開を行なうと共に、2以上の段落がある場合
に、テープ長手方向に段落単位の文章を繋げて印字させ
る印字手段とを設けた。
【0010】ここで、入力文章取込手段は、最終段落の
最終行で改行が指示された場合にはその指示を無効と
し、他の行で改行が指示された場合には、その段落の設
定行数を変更することがない改行処理を行なうことが好
ましい。
【0011】また、入力文章取込み手段は、行削除が指
示された場合には、指示された行を空白行として残し、
その段落の設定行数を維持することが好ましい。
【0012】さらに、段落属性設定手段及び段落属性修
正手段は、属性設定に供する段落に文字列が挿入されて
いる実質行がある場合には、実質行数以上の行数だけの
選択を許容することが好ましい。
【0013】さらにまた、段落属性設定手段及び段落属
性修正手段は、1行の段落については文字サイズを、2
行以上の段落については各行の文字サイズと行間サイズ
の組合わせとを、メニューとして格納しており、このメ
ニューの呈示によって段落内の行の文字サイズ属性を選
択させることが好ましい。
【0014】この場合において、段落属性設定手段及び
段落属性修正手段は、絶対的大きさではなく相対的な大
きさで規定されている文字サイズ属性選択用の上記メニ
ューを格納しており、上記印字手段が装填されているテ
ープの幅に基づいて相対的大きさを絶対的大きさに変換
して利用することが好ましい。
【0015】ここで、段落属性設定手段及び段落属性修
正手段は、相対的な大きさで規定されている文字サイズ
属性選択用の上記メニューを、各行の太さを段重ねした
グラフィック表示によって呈示することが好ましい。
【0016】また、段落属性設定手段及び段落属性修正
手段が文字サイズ属性選択用のメニューを呈示するテー
プ印字装置において、文字サイズを文字毎に設定・修正
する文字属性設定・修正手段を備え、この文字属性設定
・修正手段が、文字サイズの修正が指示された文字に対
し、その文字が属する行についての文字サイズ及びこれ
より小さい文字サイズだけの選択を許容することが好ま
しい。
【0017】段落単位によって処理するテープ印字装置
において、段落属性設定手段及び段落属性修正手段は、
段落属性の内容を文章の入力の仕方に応じて定める自動
段落を、選択肢として有することが好ましい。
【0018】この場合において、入力文章取込手段は、
入力文章の取込み中の段落が自動段落であるときに、文
章を取込むための上記入力画像として自動的に設定され
ることがある最大行数分を確保した画像を呈示するに際
し、入力が有効に行なわれて段落の構成行となった行
と、段落の構成行となるかが未確定な行とを区別するよ
うに呈示することが好ましい。
【0019】
【作用】本発明においては、印字されたラベル(切断さ
れたテープ)の文章の配置構成が、ユーザが意図したも
のとなるように、ラベルにおける文章の配置構成を規定
する単位で、テープ上に同時に印刷される1行以上の行
の集合であって、属性の違いによって別個のものとなる
段落の概念を導入し、この段落単位に処理する、以下の
各手段を設けた。
【0020】すなわち、文章の全体又は一部を取込む段
落の属性を選択させて設定する段落属性設定手段と、既
に設定されている段落属性を修正させて設定する段落属
性修正手段と、上記段落属性設定手段又は上記段落属性
修正手段によって定まった段落属性に従った入力画像を
呈示して、段落属性を変更することなく、入力文章の全
体又は一部を取込んだり編集したりする入力文章取込手
段と、取込まれた文章を段落毎に属性を伴って格納する
入力文章格納手段と、印刷指令時に、段落属性に従った
ドット展開を行なうと共に、2以上の段落がある場合
に、テープ長手方向に段落単位の文章を繋げて印字させ
る印字手段とを設けた。
【0021】このような構成により、入力された行が意
図しない位置に印字されることを防止している。
【0022】ここで、入力文章取込手段は、ユーザによ
る入力操作に応じて文章を作成したり編集したりするも
のであるが、入力操作が改行を指示している場合におい
て、以下のように処理し、設定されている段落の行数を
維持する。すなわち、最終段落の最終行で改行が指示さ
れた場合にはその指示を無効とし、他の行で改行が指示
された場合には、その段落の設定行数を変更することが
ない(行の増加を伴わない)改行処理を行なうことが好
ましい。段落属性は、段落属性設定手段及び段落属性修
正手段によってのみ選択できるようにして、ユーザが意
図しないラベルデザインの変更を禁止する考え方によ
る。
【0023】また、入力文章取込み手段は、行削除が指
示された場合には、指示された行を空白行として残し、
その段落の設定行数を維持することが好ましい。従来に
おいては、行の削減を伴っていたが、これは段落の行数
属性を勝手に変更することになるので禁止し、上述のよ
うにした。
【0024】さらに、文章をこれから作成する場合や改
段落が指示された場合には段落属性設定手段によって、
段落属性の修正が指示された場合には段落属性修正手段
によって、段落属性の内容を選択して設定できる。ここ
で、設定に供する段落に文字列が挿入されている実質行
がある場合には、実質行数以上の行数だけの選択を許容
することが好ましい。これは、実質行数より小さい行数
の選択を認めた場合には実質行がユーザに無断でなくな
るので、これを防止するためである。
【0025】さらにまた、段落属性設定手段及び段落属
性修正手段は、1行の段落については文字サイズを、2
行以上の段落については各行の文字サイズと行間サイズ
の組合わせとを、メニューとして格納しており、このメ
ニューの呈示によって段落内の行の文字サイズ属性を選
択させることが好ましい。行によって文字サイズを変更
したい要求をユーザが持つこともあり、そこで、各行の
文字サイズを設定できる機能を装置は備えている。この
場合において、設定操作を容易にするために、上述のよ
うなメニュー方式が好ましい。
【0026】この場合において、段落属性設定手段及び
段落属性修正手段は、絶対的大きさではなく相対的な大
きさで規定されている文字サイズ属性選択用の上記メニ
ューを格納しており、上記印字手段が装填されているテ
ープの幅に基づいて相対的大きさを絶対的大きさに変換
して利用することが好ましい。テープ幅毎に設定操作す
ることは操作性上未だ不十分であり、上述のような相対
値指定が好ましく、このようにすると、テープの幅が変
更されても設定をし直すことが不要となる。
【0027】ここで、段落属性設定手段及び段落属性修
正手段は、相対的な大きさで規定されている文字サイズ
属性選択用の上記メニューを、各行の太さを段重ねした
グラフィック表示によって呈示して、ラベルイメージを
ユーザに提供することが好ましい。
【0028】段落属性設定手段及び段落属性修正手段が
文字サイズ属性選択用のメニューを呈示するテープ印字
装置において、同一段落の各行の長さをバランスさせる
ことができるように、文字サイズを文字毎に設定・修正
する文字属性設定・修正手段を備えることが好ましく、
この場合において、印字を適切に実行できるように、文
字属性設定・修正手段が、文字サイズの修正が指示され
た文字に対し、その文字が属する行についての文字サイ
ズ及びこれより小さい文字サイズだけの選択を許容する
ことが好ましい。行についての基本的な文字サイズより
大きい文字サイズの選択を許すと、テープ幅が不足する
ようなことも生じ、これを防止することを意図してい
る。
【0029】段落単位によって処理するテープ印字装置
において、段落属性設定手段及び段落属性修正手段は、
段落属性の内容を文章の入力の仕方に応じて定める自動
段落を、選択肢として有することが好ましい。常に、ユ
ーザが段落の詳細な属性を決定してから文章の入力に進
むことはかえってユーザの負担が大きくなることもあ
り、そこで自動段落を用意した。
【0030】自動段落は、文章の入力に応じて段落の属
性を決定するものであるが、入力画像として、自動的に
設定されることがある最大行数分を確保した画像を呈示
する方法がある。このようにした場合、段落を構成する
が文字が存在しない空白行と、段落の構成行となるかが
未確定な行とをユーザは区別できない。そこで、入力文
章取込手段は、入力文章の取込み中の段落が自動段落で
あるときに、文章を取込むための上記入力画像として自
動的に設定されることがある最大行数分を確保した画像
を呈示するに際し、入力が有効に行なわれて段落の構成
行となった行と、段落の構成行となるかが未確定な行と
を区別して呈示することが好ましい。
【0031】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら詳述する。
【0032】(A)「段落」の概念 まず、この実施例で初めて導入された「段落」の概念
を、図1を用いて説明する。段落は、印字ラベルにおけ
る文章の配置構成を規定する単位である。また、テープ
上に必ず同時に段重ねで印刷される1行以上の行の集合
(この実施例の場合最大行数は4である)である。この
段落のテープ長手方向の集合によってユーザが所望する
ラベルデザインを提供するものである。
【0033】段落は、段落内の文字挿入や文字削除や行
数増加等が他の段落に影響を与えない点で、また、印刷
時において、ある段落の文字情報が他の段落に移行して
印字されることが絶対にない点で、従来の「ページ」の
概念とは異なる。
【0034】また、ワープロ等では入力書式と印字書式
とは別個に設けられているが、段落は入力書式と印字書
式とを重ねたものであり、どちらかといえば、印字書式
に近いものである。逆に言えば、印字書式から入力書式
を規定するために段落概念を導入しているということが
できる。
【0035】図1は、ラベルの印字例を示すものであ
る。このラベルは、3個の段落で文章が構成されてお
り、最初の段落が小さめの文字サイズの横書きの2行の
文字列でなり、2番目の段落が大きめの文字サイズの縦
書きの1行の文字列でなり、3番目の段落が特大サイズ
の横書きの2行の文字列でなった例である。
【0036】この実施例では、段落の属性(以下、スタ
イルと呼ぶ)を、図2のように、「縦・横」、「サイ
ズ」、「囲み罫」で定めている。「縦・横」は、段落内
の文字を縦書き又は横書きするかを規定した属性であ
り、同一段落内で横書き及び縦書き部分が混在すること
を防止している。「サイズ」は、装置が自動的に段落の
行数及び各行の文字サイズを定めるものか否か、ユーザ
が定めるものである場合にはその行数及び各行の文字サ
イズの相対的な組み合わせを規定した属性であり、この
ような段落サイズの指定により印刷不能に陥ることを防
止している。「囲み罫」は、段落に対する装飾がないも
のか、ある場合にはその装飾が囲み罫線だけか、囲み罫
線と網掛けを併用したものであるかを規定した属性であ
る。
【0037】以上のような段落概念の導入は、印刷時の
処理だけでなく、入力時等の処理をも従来とは異ならせ
ている。
【0038】(B)実施例の電気的全体構成 次に、この実施例のテープ印字装置の電気的な全体構成
を、図3の機能ブロック図を用いて説明する。
【0039】図3において、この実施例のテープ印字装
置も、他の情報処理装置と同様に、大きくは、入力部1
0、制御部20及び出力部30から構成されており、制
御部20が、入力部10からの情報やその時点の処理段
階等に応じた処理を実行し、その処理結果等を出力部3
0によって表示出力又は印字出力させるようになされて
いる。
【0040】入力部10は、詳細の構成は省略するが押
下キーやダイヤルキー等を備えたキー入力部11と、テ
ープ幅検出センサ12から構成されている。キー入力部
11は、制御部20に与える文字コードデータや各種の
制御データを発生するものである。テープ幅検出センサ
12は、装填されているテープの幅を検出してテープ幅
情報を制御部20に与えるものである。実際上、テープ
はテープカートリッジに収納されており、テープカート
リッジにはテープ幅を規定する孔等の物理的な識別要素
が設けられており、テープ幅検出センサ12はこの物理
的な識別要素を読み取ってテープ幅情報を出力する。
【0041】出力部30は、印字構成と表示構成からな
る。例えばステッピングモータでなるテープ・リボン送
りモータ31は、装填されている図示しないテープやイ
ンクリボンを所定の印字位置や装置外部まで送り出すも
のである。サーマルヘッド32は固定されていて、走行
するテープに対して熱転写によって印字を行なうもので
あり、例えば、最大96ドットを同時に印字できるもの
である。これらテープ・リボン送りモータ31及びサー
マルヘッド32はそれぞれ、制御部20の制御下で、モ
ータ駆動回路33やヘッド駆動回路34によって駆動さ
れる。印字されたテープの切断は、例えば、ユーザから
の外力又は図示しないモータによって駆動される図示し
ないカッタによって行なわれる。
【0042】この実施例に係るテープ印字装置の場合、
表示部として液晶ディスプレイ35が設けられており、
この液晶ディスプレイ35は、制御部20の制御下でデ
ィスプレイ駆動回路36によって駆動される。
【0043】図4は、液晶ディスプレイ35の正面図を
示すものである。液晶ディスプレイ35の回りには、各
種の属性を表す固定文字が印刷されており、液晶ディス
プレイ35内の周辺部にはその固定文字に応じたインジ
ケータ35aがあり、このインジケータ35aの点消灯
によって現状に係る属性をユーザに提供するようになさ
れている。インジケータ35aの内側が、入力された文
章やユーザに提供する制御情報の表示領域35bとなっ
ている。表示領域35bの左側が入力された文章が表示
されるものであり、例えば、印刷時における文字サイズ
に関係なく、同一の文字サイズの文字が2行6文字ずつ
表示されるようになされている。
【0044】制御部20は、例えばマイクロコンピュー
タによって構成されており、CPU21、ROM22、
RAM23、キャラクタジェネレータROM(CG−R
OM)24、入力インタフェース部25及び出力インタ
フェース部26がシステムバス27を介して接続されて
構成されている。
【0045】ROM22には、各種の処理プログラム
や、かな漢字変換用辞書データ等の固定データが格納さ
れている。RAM23はワーキングメモリとして用いら
れるものであり、また、ユーザ入力に係る固定データを
格納するものである。RAM23は、電源オフ時にもバ
ックアップされている。ROM22に格納されている処
理プログラムや固定データ、RAM23に格納されてい
るデータ等については、後述する種々の処理の説明で明
らかにする。
【0046】CG−ROM24は、当該テープ印字装置
に用意されている文字や記号のドットパターンを格納し
ているものであり、文字や記号を特定するコードデータ
が与えられたときに対応するドットパターンを出力する
ものである。なお、表示用と印字用とで別個のCG−R
OMが設けられていても良い。
【0047】入力インタフェース部25は、入力部10
及び制御部20間のインタフェースを行なうものであ
り、出力インタフェース部26は、出力部30及び制御
部20間のインタフェースを行なうものである。
【0048】CPU21は、入力部10からの入力信号
やそのときの処理段階に応じて定まるROM22内の処
理プログラムを、RAM23をワーキングエリアとして
利用しながら、また、必要ならばROM22やRAM2
3に格納されている固定データを適宜用いて処理するも
のであり、その処理状況や処理結果等を液晶ディスプレ
イ35に表示させたり図示しないテープに印字させたり
するものである。
【0049】(C)段落に関係する処理 (C-1)電源投入時の処理 電源投入時には、多くの処理が実行されるが、段落に関
係する処理は、図5のフローチャートに示す通りであ
る。なお、図5は、電源オン時にいわゆるコールドスタ
ートする場合を示している。
【0050】CPU21は、コールドスタートすると、
RAM23の保存段落スタイルバッファに保存段落スタ
イルが格納されていることを確認して、その保存段落ス
タイルを、未格納状態にあるRAM23のテキストエリ
アに、第1段落に係る段落スタイルとして格納させると
共に、その段落スタイルに応じた文章入力用画像を液晶
ディスプレイ35に表示させる(ステップ100〜10
2)。ここで、保存段落スタイルバッファに段落スタイ
ルが格納されていないときは、ROM22の保存段落ス
タイルのデフォルト値を保存段落スタイルバッファに転
送させた後(ステップ103)、上述と同様な処理を実
行させる。
【0051】なお、いわゆるホットスタートのときに
は、図示は省略するが、RAM23のテキストエリアに
おける、電源オフ時に入力対象段落となっていた段落の
スタイルに従った文章入力用画像を液晶ディスプレイ3
5に表示させる。
【0052】この実施例の場合、液晶ディスプレイ35
は、2行についてそれぞれ6文字を表示できるものであ
り、そのため、全ての行を同時に表示し得ない段落もあ
る。そのため、テキストデータの各行の先頭には、その
行が段落の何行目に関するものであるか及び行の先頭で
あることを表す行頭マークが付与されており、表示で
も、図6に示すように、行における前側の文字列を表示
する際には行頭マーク40を表示する。なお、行頭マー
ク40としては、後述するように、有効行と無効行とを
区別させる2種類がある。
【0053】以上のように、電源オン時の処理によっ
て、第1段落に対しては段落スタイルの設定が不要とな
っている。
【0054】 (C-2)段落スタイルの修正及び段落単位の削除 各段落のスタイルを、ユーザは任意に修正することがで
きる。ユーザは、修正したい段落にカーソルを位置させ
た状態でキー入力部11を用いて段落のスタイルの修正
を指示すれば良い。
【0055】このとき、CPU21はROM22に格納
されている図7に示す段落スタイルの修正用プログラム
を開始する。そしてまず、対象段落について今まで設定
されていたテキストエリアに格納されていたスタイルを
スタイル取込みバッファにコピーした後(ステップ11
0)、「縦・横」を表示標題(属性種類:設定項目)と
してカーソルを付与して表示させると共に、今までの文
字の向きを優先選択肢として表示させる(ステップ11
1)。そして、CPU21は操作キーを判別する(ステ
ップ112)。カーソルキーが操作されたときには、表
示標題(及びそれに伴う選択肢)を切り替えて表示させ
て操作キーの判別ステップ112に戻る(ステップ11
3)。他方、選択キーが操作されたときには、そのとき
の標題に応じた、図8〜図12のいずれかに示した処理
を実行する。
【0056】「縦・横」が標題として表示されていると
きに選択キーが操作されると、CPU21は、図8に示
す処理ルーチンを開始し、優先選択肢にカーソルを移
し、選択キー及びカーソルキーのいずれが操作されたか
を判別する(ステップ120、121)。カーソルキー
が操作された場合には、表示されている選択肢(たて書
又はよこ書)を他の候補に切り替えて表示した後操作キ
ーの判別ステップ121に戻る(ステップ122)。選
択キーが操作されたときにはそのとき表示されていた選
択肢を属性「縦・横」の設定値とし、その後、「サイ
ズ」を標題としてカーソルを付与して表示させると共
に、今までの段落サイズの副標題(自動、1行、2行、
3行又は4行)を優先選択肢として表示させて上述した
図7のステップ111に戻る(ステップ123、12
4)。
【0057】「サイズ」が標題として表示されていると
きに選択キーが操作されると、CPU21は、図9に示
す処理ルーチンを開始し、優先選択肢にカーソルを移
し、選択を許容できる副標題(自動、1行、2行、3行
又は4行)を決定した後、選択キー及びカーソルキーの
いずれが操作されたかを判別する(ステップ130〜1
32)。カーソルキーが操作された場合には、選択肢を
選択が許容されている他の副標題に切り替えて表示した
後、操作キーの判別ステップ132に戻る(ステップ1
33)。
【0058】ここで、選択を許容できる副標題は、次式
で求められたn以上の行数に係る副標題である。nが1
又は2のときは、「自動」も選択できる副標題となる。
【0059】n=(カーソルが位置していた段落の行
数)−(カーソルが居る行番号)+1−(カーソル以降
段落末までの空白行の数) このような制限をはめたのは、段落スタイルの修正によ
って、文字が存在する実質行がなくなることを防止した
ためである。すなわち、かかる制限は、存在する実質行
以上だけを選択肢として許容するためのものである。
【0060】ある副標題が表示されている状態で選択キ
ーが操作されたときには、そのとき表示していた副標題
を設定値として取込むと共に、それが「自動」か否かを
判別する(ステップ134、135)。「自動」以外の
場合には、指示された行数における各行の文字サイズの
組み合わせを今まで副標題が表示されていた位置にグラ
フィック表示させた後、選択キー及びカーソルキーのい
ずれが操作されたかを判別する(ステップ136、13
7)。カーソルキーが操作された場合には、選択肢を他
の文字サイズの組み合わせに切り替えて表示した後操作
キーの判別ステップ137に戻る(ステップ138)。
選択キーが操作されたときには、そのとき表示していた
文字サイズの組み合わせを設定値として取込む(ステッ
プ139)。以上のようにして文字サイズの設定値を取
込むと、又は、「自動」が選択されると、「囲み罫」を
標題としてカーソルを付与して表示させると共に、今ま
での装飾情報(なし、囲み罫又は囲み罫+網掛け)を優
先選択肢として表示させて図7のステップ112に戻る
(ステップ140)。
【0061】この実施例の場合、「自動」における行数
は、ユーザによる入力に応じて定まるものであり、いか
るなテープ幅のテープが装填されている場合でも印刷可
能なように1又は2行である。自動段落を設けたことに
より、ユーザは必要に応じてこの自動段落を利用でき、
行数や文字サイズの組合わせを一々指定しなくても良く
なる。
【0062】この実施例の場合、指示された行数におけ
る各行の文字サイズの組み合わせは、相対値指定となっ
ている。例えば、段落行数として3行が指定された場合
には、「同×3」、「小小大」、「小大大」、「大小
小」、「大大小」から選択できるようになされている。
これにより、装填されているテープの幅を考慮すること
がない簡単な指定が可能となっている。
【0063】このような相対値指定は、上述のように、
相対的な文字サイズに応じた太さを有する行を段重ねに
したグラフィックで表示させて選択させる。これによ
り、印刷イメージを伴ってユーザは文字サイズの組合わ
せを指定することができる。
【0064】図13は、各行の文字サイズの組み合わせ
をグラフィック表示した例であり、「小大」の2行の組
み合わせ、「大小」の2行の組み合わせ、同一サイズの
4行の組み合わせ、「小小小大」の4行の組み合わせを
示している。なお、各グラフィック表示には識別符号も
併せて表示し、ユーザやサービス員が文字サイズの組合
わせについて話す場合にも便利にしている。
【0065】「囲み罫」が標題として表示されていると
きに選択キーが操作されると、CPU21は、図10に
示す処理ルーチンを開始し、優先選択肢にカーソルを移
し、選択キー及びカーソルキーのいずれが操作されたか
を判別する(ステップ145、146)。カーソルキー
が操作された場合には、選択肢(なし、囲み罫又は囲み
罫+網掛け)を他の選択肢に切り替えて表示させた後操
作キーの判別ステップ141に戻る(ステップ14
7)。選択キーが操作されたときには、そのとき表示し
ていた選択肢を設定値として取込み、そして、「指定終
り」を標題としてカーソルを付与して表示させて図7の
ステップ112に戻る(ステップ148、149)。
【0066】なお、網掛け単独ではなく常に囲み罫線を
有する網掛けを段落の装飾要素として用意したのは、テ
ープは種々の色のものがあって背景色と文字部分との色
の階調差が小さく網掛けが見ずらいことや、出力された
ラベルがワープロ等の出力と異なって遠くから見られる
ことが多くて装飾を強くする必要があることを考慮した
ためである。
【0067】「指定終り」が標題として表示されている
ときに選択キーが操作されると、CPU21は、図11
に示す処理ルーチンを開始し、スタイル取込みバッファ
に格納されている段落スタイルを、テキストエリアの修
正が要求された段落の文章に付随するスタイルエリアに
格納した後(ステップ150)、段落構成を修正した文
章入力用画像を表示させ(ステップ151)、段落スタ
イルの修正処理を終了して文章入力可能状態に戻る。
【0068】「段落消去」が標題として表示されている
ときに選択キーが操作されると、CPU21は、図12
に示す処理ルーチンを開始し、スタイル取込みバッファ
に格納されている段落スタイルを削除した後、段落スタ
イルの修正が指示された時点でカーソルが位置していた
段落が第1段落か否かを判断する(ステップ160、1
61)。第2段落以降であると、テキストエリアに格納
されているその段落についての全ての情報(文章及び段
落スタイル)を削除した後文章入力用画像を表示させ、
段落スタイルの修正処理を終了して文章入力可能状態に
戻る(ステップ162、163)。他方、第1段落であ
ると、文章全体の消去が指示されたと見なしてテキスト
エリアの文章全体を段落スタイルと共に削除し、その
後、保存段落スタイルバッファに保存されている段落ス
タイルを第1段落のスタイルとして、空白段落でなる文
章入力用画像を表示させ、段落スタイルの修正処理を終
了して文章入力可能状態に戻る(ステップ164、16
5)。
【0069】なお、この実施例では、段落単独での削除
はこのような処理によってのみ認められている。
【0070】以上のようにして、各段落のスタイルを修
正したり、段落単位に削除することができる。
【0071】(C-3)改段落指示時の処理 文章の作成、編集時において、ユーザはキー入力部11
を用いて、任意に改段落を指示して段落の追加を求める
ことができる。この改段落機能は、段落概念の導入によ
っている。この追加時には、新たな段落についてのスタ
イルの取込み処理を行なう。この新たな段落のスタイル
取込み処理は、段落修正時におけるスタイル取込みと同
様であるが、多少異なっており、以下では、異なる点を
中心に説明する。
【0072】(C-3-1) 段落サイズの行数選択肢 新段落も、改段落が指示された時点のカーソル位置によ
っては、後述するように実質行(文字が挿入されている
行)が存在する。「サイズ」の行数選択肢としては、新
段落の実質行(文字が挿入されている行)の行数以上だ
けを呈示可能とする。
【0073】 (C-3-2) 文章入力用画像への復帰及び文章の2分割 改段落キーが押下されたときには、フローチャートは省
略するが、その時点で文章中にあったカーソルの位置が
検出されて改段落種類情報が設定される。すなわち、カ
ーソル位置が第1段落の第1行の行頭にあるか、カーソ
ル位置が段落の途中にあるか、カーソル位置が最終段落
の最終文字にあるかが設定される。
【0074】新たな段落のスタイルの設定が終了された
場合には、文章入力用画像への復帰と、改段落が指示さ
れた時点でカーソルが位置していた段落の文章を、その
段落と新たな段落とに振り分ける処理を実行する。この
場合に、改段落種類情報が参照されて処理が切り替えら
れる。
【0075】改段落種類情報が、カーソル位置が第1段
落の第1行の行頭にある場合を指示していると、図14
に示すように、指示時点で第2段落以降があるかを確認
して、あった場合には、その今までの第2段落以降はス
タイル及び文章内容を維持したまま1多い段落とする
(ステップ170、171)。この処理を終わると、ま
た第2段落以降がないと、新たな段落(第2段落)のス
タイルをテキストエリアの第2段落に書込み、第1段落
を全て空白行の段落とし、第2段落を今まで第1段落で
あった内容にし、新たな第1段落の最終行と新たな第2
段落の最初の行とを文章入力用画像として表示させる
(ステップ172〜174)。
【0076】図17(A)は、この場合の改段落が指示
された前後の文章入力用画像を示すものである。
【0077】改段落種類情報が、カーソル位置が段落の
途中にある場合を示していると、図15に示すように、
指示時点でカーソルがあった段落以降にも段落があるか
を確認し、あった場合には、それら段落はスタイル及び
文章内容を維持したままそれぞれ1ずつ次の段落とする
(ステップ180、181)。この処理を終わると、ま
た後続段落がないと、新たな段落(カーソルがあった次
の段落)のスタイルをテキストエリアのその段落につい
て書込み、カーソルがあった段落については、カーソル
があった行のカーソル以降の部分とカーソルがあった行
以降の行を空白とし、新たな段落をカーソル以降の情報
を有するものとし、カーソルがあった既存の段落の最終
行と新たな段落の最初の行とを文章入力用画像として表
示させる(ステップ182〜184)。
【0078】図17(B)は、この場合の改段落が指示
された前後の文章入力用画像を示すものである。
【0079】このようにしてユーザは段落を2個の段落
に分割することができる。
【0080】改段落種類情報が、カーソル位置が最終段
落の最終文字にある場合を指示していると、取込んだ新
たな段落のスタイルをテキストエリアのその段落につい
て書込み、新たに最終段落となった新たな段落は全て空
白行とし、カーソルがあった既存の段落の最終行と新た
な段落の最初の行とを文章入力用画像として表示する
(ステップ190〜192)。
【0081】図17(C)は、この場合の改段落が指示
された前後の文章入力用画像を示すものである。
【0082】(C-3-3) 段落消去指示時の処理 改段落が指示されて段落スタイルの取込みを行なってい
る状態で、段落消去が指示された場合には、フローチャ
ートは省略するが、改段落が指示された時点の状態に復
帰させる。
【0083】(C-4)保存スタイルの修正 文章が全消去されているときに、スタイル修正が指示さ
れた場合には、保存スタイルの修正処理を行なう。この
場合の修正処理は、各段落の修正処理とほぼ同様であ
り、そのため、フローチャートの図示は省略する。
【0084】異なる点は、修正されたスタイルが保存ス
タイルバッファに格納される点、新文章(空白文章)の
第1段落のスタイルとして修正スタイルが設定される
点、段落サイズの選択肢が全て選択可能な点(制限され
ない点)、段落消去の代りに保存スタイルをスタイルの
デフォルト値にするリセットをユーザが選択可能な点で
ある。
【0085】(C-5)改行指示時の処理 段落の行数変更は、上述した改段落の処理及び又は段落
スタイルの修正処理により行なうこととしており、改行
処理によって段落の行数を変更することを禁止してい
る。そのため、改行が指示されたときに実行する処理
も、図18に示すように、段落の行数を変更しない処理
になっている。なお、図18では最終行以外を途中行
と、最終段落以外を途中段落と呼んでいる。
【0086】まず、カーソル位置を検出してその位置を
判別する(ステップ200)。
【0087】カーソルが最終段落の最終行に位置してい
るときは、改行を受付ない警告を行なった後指示前の状
態に戻る(ステップ201、202)。
【0088】最終行以外の行の行末にある場合は、次の
行の行頭マークにカーソルを位置させて表示させる(ス
テップ203)。最終段落以外の最終行の行末にある場
合は、次の段落の第1行の行頭マークにカーソルを位置
させて表示させる(ステップ204)。
【0089】最終行以外の行の途中にあって次行が空白
行の場合には、カーソルが位置している行については、
カーソル以前の文字列を残し、次行についてはカーソル
より後側の文字列を挿入して表示させると共に、カーソ
ルを次行の行頭で表示させる(ステップ205)。最終
行以外の行の途中にあって次行が実質行の場合には、カ
ーソルが位置している行については、カーソル以前の文
字列を残し、次行についてはカーソルより後側の文字列
を既存の文字列の前に挿入して表示させると共に、カー
ソルを次行の行頭で表示させる(ステップ206)。最
終段落以外の最終行の行の途中にあって次段落の第1行
が空白行の場合には、カーソルが位置している行につい
ては、カーソル以前の文字列を残し、次段落の第1行に
ついてはカーソルより後側の文字列を挿入して表示させ
ると共に、カーソルを次段落の第1行の行頭で表示させ
る(ステップ207)。最終段落以外の最終行の途中に
あって次段落の第1行が実質行の場合には、カーソルが
位置している行については、カーソル以前の文字列を残
し、次段落の第1行についてはカーソルより後側の文字
列を既存の文字列の前に挿入して表示させると共に、カ
ーソルを次段落の第1行の行頭で表示させる(ステップ
208)。
【0090】最終行以外の行の行頭にあってその行が空
白行である場合は、次の行の行頭マークにカーソルを位
置させて表示させる(ステップ209)。最終段落以外
の最終行の行頭にあってその行が空白行である場合は、
次の段落の第1行の行頭マークにカーソルを位置させて
表示させる(ステップ210)。最終行以外の行の行頭
にあってその行が実質行である場合は、カーソルが位置
している行を空白行とし、次行についてはカーソルがあ
った行の文字列を次の行の文字列(空白を含む)の前に
挿入して表示させると共に、カーソルを次行の行頭で表
示させる(ステップ211)。最終段落以外の最終行の
行頭にあってその行が空白行の場合には、行内容を変更
することなく、カーソルを次段落の第1行の行頭で表示
させる(ステップ212)。最終段落以外の最終行の行
頭にあってその行が実質行の場合には、カーソルが位置
している行を空白行とし、その行にあった文字列を、次
段落の第1行の既存の文字列(空白行を含む)の前に挿
入して表示させると共に、カーソルを次段落の第1行の
行頭で表示させる(ステップ213)。
【0091】このようにして、段落の行数を変更しない
という制約の下で、空白行の作成、同一段落内での行分
割、同一段落内での行連結、段落を越えた行分割、段落
を越えた行連結を実行させることができる。
【0092】(C-6)カーソル行頭での削除処理 従来のテープ印字装置においては、カーソルが行頭マー
クにある場合において、削除指令が与えられたときには
その行をなくしていたが、上述したように、この実施例
では段落の概念を導入し、スタイルの修正等で指示され
ない限り設定されている行数を維持するので、カーソル
が行頭マークにある場合において削除指令が与えられた
ときにもこの原則を守った処理をしなければならない。
このようなことを考慮した削除処理は、図19に示す通
りである。なお、図19では、第1行以外を途中行と呼
んでいる。
【0093】まず、カーソル位置を検出してその位置を
判別する(ステップ220)。
【0094】第1行以外の行の行頭にあってその行が実
質行である場合は、カーソルが位置している行を空白行
とし、前の行についてはカーソルがあった行の文字列を
前の行の文字列(空白を含む)の後に挿入して表示させ
ると共に、挿入文字列の直前の文字にカーソルを位置さ
せて表示する(ステップ221、222)。
【0095】第1行以外の行の行頭にあってその行が空
白行である場合は、カーソルが位置している行及び前の
行の内容を維持し、前の行の文字列(空白を含む)の最
後の文字(空白行である場合には行頭)にカーソルを位
置させて表示する(ステップ223)。
【0096】第1行の行頭にあってその行が実質行であ
る場合は、カーソルが位置している行を空白行とし、前
の段落の最終行についてはカーソルがあった行の文字列
をその行の文字列(空白を含む)の後に挿入して表示さ
せると共に、挿入文字列の直前の文字にカーソルを位置
させて表示する(ステップ224、225)。
【0097】第1行の行頭にあってその行が空白行であ
る場合は、カーソルが位置している第1行及び前の段落
の最終行の内容を維持し、前の段落の最終行の文字列
(空白を含む)の最後の文字(空白行である場合には行
頭)にカーソルを位置させて表示する(ステップ22
6)。
【0098】このようにして、行単位の削除が指示され
ても、段落の行数変更を防止している。
【0099】(C-7)文字モードの指定処理 各文字について主として装飾的な内容をユーザは任意に
指定することができる。このような各文字についての属
性を文字モードと呼ぶことにする。
【0100】図20は、文字モードの説明図である。文
字モードは、文字が最も小さいサイズか小さいサイズか
段落の行構成によって定まる普通のサイズか強調文字か
斜体文字か白抜き文字か影付き文字か白抜きかつ影付き
文字かを規定する「装飾」と、フォントとして内部RO
M(CG−ROM)のものを用いるか外部ROMのもの
を用いるかを規定する「ROM」と、文字間のピッチが
密着か狭いか普通か広いかを規定する「文字間」という
属性でなる。
【0101】なお、装置は、入力文章に関係なく保存文
字モードバッファによって文字モードを保存しており、
テキストエリアに格納されている段落の各行(の文字)
は、原則として、保存されている文字モードに設定され
る。このような行全体に対する文字モードは表示されな
いが、テキストエリアでは行頭マークの次に格納されて
いる。
【0102】このように同一行の文字について、その一
部の文字のモードを修正したい場合には、ユーザはモー
ド修正を指示し、このとき、CPU21は、図21に示
すモード修正プログラムを開始する。そしてまず、対象
文字について今まで設定されていたテキストエリアに格
納されていた文字モードをモード取込みバッファにコピ
ーした後、「装飾」を標題(設定項目)としてカーソル
を付加して表示させると共に、今までの装飾内容を優先
選択肢として表示させる(ステップ240、241)。
そして、CPU21は操作キーを判別する(ステップ2
42)。カーソルキーが操作されたときには、表示標題
(及びそれに伴う選択肢)を切り替えて表示させて操作
キーの判別ステップ242に戻る(ステップ243)。
他方、選択キーが操作されたときには、そのときの表示
題目に応じた、図22〜図25のいずれかに示した処理
を実行する。
【0103】「装飾」が標題として表示されているとき
に選択キーが操作されると、CPU21は、図22に示
すように、優先選択肢にカーソルを移し、選択キー及び
カーソルキーのいずれが操作されたかを判別する(ステ
ップ250、251)。カーソルキーが操作された場合
には、選択肢を他の候補に切り替えて表示した後操作キ
ーの判別ステップ251に戻り(ステップ252)、選
択キーが操作されたときにはそのとき表示していた選択
肢を装飾の設定値とし、その後、外部ROM(文字の第
2番目のフォント)が装着されているか否かを判別する
(253、254)。装着されていると「ROM」を標
題としてカーソルを付加して表示させると共に、今まで
のROM内容を優先選択肢として表示させて図21のス
テップ242に戻る(ステップ255)。他方、装着さ
れていないと、「文字間」を標題としてカーソルを付加
して表示させると共に、今までの文字間内容を優先選択
肢として表示させて図21のステップ242に戻る(ス
テップ256)。
【0104】「ROM」が標題として表示されていると
きに選択キーが操作されると、CPU21は、図23に
示すように、優先選択肢にカーソルを移し、選択キー及
びカーソルキーのいずれが操作されたかを判別する(ス
テップ260、261)。カーソルキーが操作された場
合には、選択肢を他の候補に切り替えて表示した後操作
キーの判別ステップ261に戻り(ステップ262)、
選択キーが操作されたときにはそのとき表示していた選
択肢をROMの設定値とし、「文字間」を標題としてカ
ーソルを付加して表示させると共に、今までの文字間内
容を優先選択肢として表示させて図21のステップ24
2に戻る(ステップ263、264)。
【0105】「文字間」が標題として表示されていると
きに選択キーが操作されると、CPU21は、図24に
示すように、優先選択肢にカーソルを移し、選択キー及
びカーソルキーのいずれが操作されたかを判別する(ス
テップ270、271)。カーソルキーが操作された場
合には、選択肢を他の候補に切り替えて表示した後操作
キーの判別ステップ271に戻り(ステップ272)、
選択キーが操作されたときにはそのとき表示していた選
択肢を文字間の設定値とし、「設定終り」を標題として
カーソルを付加して表示させて図21のステップ242
に戻る(ステップ273、274)。
【0106】「指定終り」が標題として表示されている
ときに選択キーが操作されると、CPU21は、図25
に示すように、スタイル取込みバッファに格納されてい
る段落スタイルを、テキストエリアの修正が要求された
文字に付随して格納した後、修正指示直前にカーソルが
位置していた文字の次にモードマークを付与した文章入
力用画像を表示させて文章入力可能状態に戻る(ステッ
プ280、281)。
【0107】なお、このように修正された文字モード
は、同一行の次のモードマークがあるまで、又は、行末
までの文字列に有効となる。
【0108】また、図25では省略しているが、実際上
は、直前の文字のモードと同じ場合には、今回の処理に
よるモードマークを省略するようにしている。
【0109】実際上、ユーザが同一段落の各行の印字長
さをほぼ同じにすることを希望することも生じるが、文
字モードの修正処理によって、文字間を適宜変更するこ
とによって、又は及び、文字サイズを変更することによ
って、かかる要求に応じることができる。
【0110】ここで、「装飾」による文字サイズとし
て、段落スタイルの設定によってその行の文字に定めら
れている基本的な文字サイズ(ふつう)より小さい文字
サイズだけを選択できるようにしたのは、大きい文字サ
イズの選択を許容した場合には、他の行の文字と文字同
士が重なり合うことが生じたり、これを防止しようとし
た場合にはテープ幅不足になる機会が増大したりするた
めである。
【0111】 (C-8)サイズ「自動」における第2行の取扱い処理 段落スタイルの属性「サイズ」が「自動」である場合に
は、装置において、キー操作(例えば改行キー)に応じ
て、段落の行数を1行又は2行にする。この実施例の場
合、第2行が有効な行(空白行を含む、印刷時において
文字サイズのドット数が確保される行)でない場合で
も、液晶ディスプレイ35には第2行の行頭マークが表
示されるようにしている。通常と同じような表示によっ
ては、第2行が有効な行か、1行だけの段落になってい
て第2行が無効な行かをユーザが知得することができな
い。そこで、この実施例の場合、第2行が無効な行のと
きには、その行頭マークを他の行頭マークと白黒反転し
て表示させることとした。
【0112】図26は、2種類の行頭マークの例を示し
たものであり、有効行が白抜きで、無効行が黒塗りの例
である。
【0113】図27は、「自動」での第2行に係る処理
を示すものであり、上述した各種の処理プログラムの一
部のステップとして設けられている(上述ではこの処理
に関する部分の説明を省略している)。
【0114】「自動」段落に対する処理や「自動」段落
を前か後に有する段落の処理で、キー操作が行なわれた
場合には、そのキー操作に対する本質的な処理を行な
い、その処理の途中で又は処理が終了したときに、図2
7の処理ルーチンに入る。例えば、「改行」や「改段
落」キーの操作で必要に応じて入る。そして、第2行に
ついて有効行及び無効行間の変化があったか否かを判断
し、ない場合にメインルーチンに戻り、あった場合には
テキストエリアの第2行についての行頭マークを今まで
の行頭マークから逆のものに変換させる(ステップ29
0、291)。
【0115】(C-10) 印刷処理 図28は、印刷時の処理を示すフローチャートである。
テキストエリアに文章が格納されている状態でユーザは
任意の時点でその文章を印刷させることができる。
【0116】CPU21は、印刷キーが操作されると、
装置に装填されているテープ幅の情報を取り出す(30
0)。その後、相対値/絶対値変換テーブルを利用し
て、設定されている段落スタイルや文字モードにおける
各種の相対値を絶対値に変換しながら、装填されている
幅のテープに対し、印刷が可能なものか否かを判断する
(ステップ301)。不可能であると、印刷不可能の警
告を行なった後、印刷指示時の状態に復帰させて印刷処
理を終了させる(ステップ302、303)。印刷可能
であると、設定されている段落スタイルや文字モードに
おける各種の相対値を絶対値に変換しながら、しかも、
設定されている段落スタイルや文字モードに従って、テ
キストエリア23dの文章を、印字バッファ23bに展
開し、文章の印字を実行する(ステップ304、30
5)。そして、印刷キーが操作される直前の状態への復
帰処理を実行して一連の印刷処理を終了する(ステップ
306)。上述の展開時において、複数段落はテープ長
手方向に順に並べられて展開される。
【0117】なお、テープ幅情報は、この際にテープ幅
検出センサ12から取り込むようにしても良く、又は、
テープカートリッジ装填時にテープ幅検出センサ12か
ら読み込んでRAM23に格納させておいたものを取り
出しようにしても良い。
【0118】図29は、各段落における行の文字サイズ
の相対的な組み合わせから、各行における文字サイズの
絶対値を得るROM22に格納されている変換テーブル
の一例を示すものであり、「サイズ」が3行の段落に対
するものである。
【0119】例えば、6mm及び9mmテープが装填さ
れている場合には印刷は実行できない。また、12mm
テープが装填されている場合であって囲み罫線がない
「小小大」が設定されているときには、第1行及び第2
行が16×16ドットの文字サイズで、第3行が32×
32ドットの文字サイズで印字することが規定されてい
る。図29では、記載を省略しているが、この変換テー
ブルは行間の情報をも規定している。また、サイズ「自
動」の段落は、行数が1行であればサイズ「1行」のい
ずれかの変換方法(固定である)が適用され、行数が2
行であればサイズ「2行」のいずれかの変換方法(固定
である)が適用される。
【0120】図30は、文字モードの「装飾」で文字サ
イズが相対値指定された場合に適用される変換テーブル
の一例である。
【0121】例えば、その行の基本の文字サイズが32
×32ドットである場合には、「ふつう」が設定されて
いると32×32ドットの文字サイズを適用し、「小さ
い」が設定されていると24×24ドットの文字サイズ
を適用し、「細かい」が設定されていると16×16ド
ットの文字サイズを適用する。なお、行の基本の文字サ
イズによっては、「小さい」や「細かい」の設定が無視
されることもある。
【0122】(D)実施例の効果 上記実施例によれば、ラベルにおける文章の配置構成を
規定する単位で、テープ上に同時に印刷される1行以上
の行の集合であって、属性の違いによって別個のものと
なる段落の概念を導入し、段落属性を設定させた状態で
文章を取込むと共に、勝手には段落属性を変更しないよ
うにし、入力された文章を段落属性に従って印字するよ
うにしたので、ユーザが所望する文章の配置構成を有す
るラベルを常に得ることができる。
【0123】また、上記実施例によれば、改行指示に対
して、行増加を伴わないと共に、実質的な文字列の削除
を伴わない方法を適用したので、この指示によって段落
の属性を変更することがない。すなわち、段落属性の内
容の変更は属性の設定操作及び修正操作でのみ行なわ
れ、ユーザが意図しない変更が生じることを排除してい
る。
【0124】さらに、上記実施例によれば、行削除(行
頭マークの削除)が指示された場合には、指示された行
を空白行として残し、その段落の設定行数を維持するの
で、導入した段落概念を維持することができ、所望のラ
ベル構成を達成できる。
【0125】さらにまた、上記実施例によれば、属性設
定に供する段落に文字列が挿入されている実質行がある
場合には、実質行数以上の行数だけの選択を許容するこ
ととしたので、新段落の属性設定や既段落の属性修正時
に実質行がなくなることを防止でき、ユーザが既に入力
した文字列を再度入力することを防止することができ
る。
【0126】上記実施例によれば、1行の段落について
は文字サイズを、2行以上の段落については各行の文字
サイズと行間サイズの組合わせとを、メニューとして格
納しており、このメニューの呈示によって段落内の行の
文字サイズ属性を選択させるようにしたので、各行の文
字サイズの指定がし易いものとなっている。
【0127】かくするにつき、メニューを、絶対的大き
さではなく相対的な大きさで規定されているものとし、
印字時に装填されているテープの幅に基づいて絶対的な
大きさに変換して利用することとしたので、一段と選択
がし易いものとなる。
【0128】さらに、メニューが各行の太さを段重ねし
たグラフィック表示でなるので、より一段と選択がし易
いものとなる。
【0129】上記実施例によれば、文字単独でもサイズ
を指定できるので、同一段落内の行を揃えるようなこと
にも容易に対応することができる。この場合において、
選択できる文字サイズを、行について定まっている文字
サイズ以下としたので、文字単独でサイズを変更しても
印刷が不可能となることを防止することができる。
【0130】また、上記実施例によれば、段落属性の内
容を文章の入力の仕方に応じて定める自動段落(スタイ
ル「自動」)を選択肢として設けたので、ユーザが全て
の段落に対して常に細かい内容まで定める必要がなくな
り、操作性が良好なものとなる。
【0131】自動段落について、入力が有効に行なわれ
て段落の構成行となった行と、段落の構成行となるかが
未確定な行とを区別するように表示するので、ユーザは
意図した空白行と、表示上だけ空白で表示されている実
質上存在しない空白行とを区別することを容易にでき
る。
【0132】(E)他の実施例 本発明は、上記実施例のものに限定されるものではな
く、段落概念が導入されていて段落単位で入力時や印字
時の処理を行なうものであれば良く、種々の変更が可能
なものである。2、3の変形例を挙げると、最大行数が
4行には限定されないものや、段落装飾を段落属性に有
しないものや、段落間のテープ長手方向の間隔をも属性
として指定できるもの等を挙げることができる。
【0133】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、切断さ
れたテープにおける文章の配置構成を規定する単位で、
テープ上に同時に印刷される1行以上の行の集合であっ
て、属性の違いによって別個のものとなる段落の概念を
導入し、文章の全体又は一部を取込む段落の属性を選択
させて設定する段落属性設定手段と、既に設定されてい
る段落属性を修正させて設定する段落属性修正手段と、
上記段落属性設定手段又は上記段落属性修正手段によっ
て定まった段落属性に従った入力画像を呈示して、段落
属性を変更することなく、入力文章の全体又は一部を取
込んだり編集したりする入力文章取込手段と、取込まれ
た文章を段落毎に属性を伴って格納する入力文章格納手
段と、印刷指令時に、段落属性に従ったドット展開を行
なうと共に、2以上の段落がある場合に、テープ長手方
向に段落単位の文章を繋げて印字させる印字手段とを設
けたので、ユーザが所望する文章の配置構成を有するラ
ベルを常に得ることができるテープ印字装置を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】段落の説明図である。
【図2】段落の属性(スタイル)の例を示す説明図であ
る。
【図3】実施例の電気的構成を示すブロック図である。
【図4】実施例の液晶ディスプレイの正面図である。
【図5】実施例の電源オン時の処理フローチャートであ
る。
【図6】実施例の文章入力用画像の一例を示す説明図で
ある。
【図7】実施例の段落スタイルの修正処理フローチャー
ト(その1)である。
【図8】実施例の段落スタイルの修正処理フローチャー
ト(その2)である。
【図9】実施例の段落スタイルの修正処理フローチャー
ト(その3)である。
【図10】実施例の段落スタイルの修正処理フローチャ
ート(その4)である。
【図11】実施例の段落スタイルの修正処理フローチャ
ート(その5)である。
【図12】実施例の段落スタイルの修正処理フローチャ
ート(その6)である。
【図13】実施例の行の文字サイズの組合わせ選択に係
るグラフィック表示を示す説明図である。
【図14】実施例の改段落処理を示すフローチャート
(その1)である。
【図15】実施例の改段落処理を示すフローチャート
(その2)である。
【図16】実施例の改段落処理を示すフローチャート
(その3)である。
【図17】実施例の改段落指示による入力画像の変化例
を示す説明図である。
【図18】実施例の改行処理を示すフローチャートであ
る。
【図19】実施例の行削除処理を示すフローチャートで
ある。
【図20】実施例の文字属性(文字モード)の説明図で
ある。
【図21】実施例の文字モードの修正処理フローチャー
ト(その1)である。
【図22】実施例の文字モードの修正処理フローチャー
ト(その2)である。
【図23】実施例の文字モードの修正処理フローチャー
ト(その3)である。
【図24】実施例の文字モードの修正処理フローチャー
ト(その4)である。
【図25】実施例の文字モードの修正処理フローチャー
ト(その5)である。
【図26】実施例の2種類の行頭マークの表示例を示す
説明図である。
【図27】実施例の行頭種類の切換処理を示すフローチ
ャートである。
【図28】実施例の印字処理を示すフローチャートであ
る。
【図29】実施例の文字サイズの組合わせを相対値/絶
対値変換する変換テーブルを示す説明図である。
【図30】実施例の各文字についての文字サイズを相対
値/絶対値変換する変換テーブルを示す説明図である。
【符号の説明】
10…入力部、11…キー入力部、12…テープ幅検出
センサ、20…制御部、21…CPU、22…ROM、
23…RAM、30…出力部、31…テープ・リボン送
りモータ、32…サーマルヘッド、35…液晶ディスプ
レイ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された1行以上の文字列でなる文章
    をテープに印字し、印字されたテープを切断して排出す
    るテープ印字装置において、 切断されたテープにおける文章の配置構成を規定する単
    位で、テープ上に同時に印刷される1行以上の行の集合
    であって、属性の違いによって別個のものとなる段落の
    概念を導入し、 文章の全体又は一部を取込む段落の属性を選択させて設
    定する段落属性設定手段と、 既に設定されている段落属性を修正させて設定する段落
    属性修正手段と、 上記段落属性設定手段又は上記段落属性修正手段によっ
    て定まった段落属性に従った入力画像を呈示して、段落
    属性を変更することなく、入力文章の全体又は一部を取
    込んだり編集したりする入力文章取込手段と、 取込まれた文章を段落毎に属性を伴って格納する入力文
    章格納手段と、 印刷指令時に、段落属性に従ったドット展開を行なうと
    共に、2以上の段落がある場合に、テープ長手方向に段
    落単位に文章を繋げて印字させる印字手段とを備えたこ
    とを特徴とするテープ印字装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のテープ印字装置におい
    て、 上記入力文章取込手段は、最終段落の最終行で改行が指
    示された場合にはその指示を無効とし、他の行で改行が
    指示された場合には、その段落の設定行数を変更するこ
    とがない改行処理を行なうことを特徴としたテープ印字
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のテープ印字装置におい
    て、 上記入力文章取込手段は、行削除が指示された場合に
    は、指示された行を空白行として残し、その段落の設定
    行数を維持することを特徴としたテープ印字装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のテープ印字装置におい
    て、 上記段落属性設定手段及び上記段落属性修正手段は、属
    性設定に供する段落に文字列が挿入されている実質行が
    ある場合には、実質行数以上の行数だけの選択を許容す
    ることを特徴としたテープ印字装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のテープ印字装置におい
    て、 上記段落属性設定手段及び上記段落属性修正手段は、1
    行の段落については文字サイズを、2行以上の段落につ
    いては各行の文字サイズと行間サイズの組合わせとを、
    メニューとして格納しており、このメニューの呈示によ
    って段落内の行の文字サイズ属性を選択させることを特
    徴としたテープ印字装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のテープ印字装置におい
    て、 上記段落属性設定手段及び上記段落属性修正手段は、絶
    対的大きさではなく相対的な大きさで規定されている文
    字サイズ属性選択用の上記メニューを格納しており、上
    記印字手段が装填されているテープの幅に基づいて相対
    的大きさを絶対的大きさに変換して利用することを特徴
    としたテープ印字装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のテープ印字装置におい
    て、 上記段落属性設定手段及び上記段落属性修正手段は、相
    対的な大きさで規定されている文字サイズ属性選択用の
    上記メニューを、各行の太さを段重ねしたグラフィック
    表示によって呈示することを特徴としたテープ印字装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載のテープ印字装置におい
    て、 文字サイズを文字毎に設定・修正する文字属性設定・修
    正手段を備え、この文字属性設定・修正手段が、文字サ
    イズの修正が指示された文字に対し、その文字が属する
    行についての文字サイズ及びこれより小さい文字サイズ
    だけの選択を許容することを特徴としたテープ印字装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のテープ印字装置におい
    て、 上記段落属性設定手段及び上記段落属性修正手段は、段
    落属性の内容を文章の入力の仕方に応じて定める自動段
    落を、選択肢として有することを特徴としたテープ印字
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載のテープ印字装置にお
    いて、 上記入力文章取込手段は、入力文章の取込み中の段落が
    自動段落であるときに、文章を取込むための上記入力画
    像として自動的に設定されることがある最大行数分を確
    保した画像を呈示するに際し、入力が有効に行なわれて
    段落の構成行となった行と、段落の構成行となるかが未
    確定な行とを区別するように呈示することを特徴とした
    テープ印字装置。
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