JPH06114496A - 鋳造模型及び鋳造方法 - Google Patents

鋳造模型及び鋳造方法

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JPH06114496A
JPH06114496A JP29780392A JP29780392A JPH06114496A JP H06114496 A JPH06114496 A JP H06114496A JP 29780392 A JP29780392 A JP 29780392A JP 29780392 A JP29780392 A JP 29780392A JP H06114496 A JPH06114496 A JP H06114496A
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JP
Japan
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casting
forming part
model
feeder
pattern
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JP29780392A
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English (en)
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Tsuneo Okazaki
恒雄 岡▲崎▼
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Okazaki Minerals and Refining Co Ltd
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Okazaki Minerals and Refining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋳造模型において消失模型を構成する押湯成
形部を小さくしても、鋳造製品にひけ巣が生じたり、緻
密さが得られなくなることをより確実に防止し、かつ、
上記消失模型の周りの空気やガスを吸引し、この周りを
負圧にして溶湯の鋳込みを行う場合でも、押湯の効果が
低減させられないようにする。 【構成】 消失模型6を構成する押湯成形部8に、加熱
により発熱する発熱材12を取り付けて鋳造模型1を成
形する。この鋳造模型1を用いる鋳造に際しては、ま
ず、上記鋳造模型1と鋳物砂20とを箱状の金枠19内
に挿入し、上記消失模型6を上記鋳物砂20内に埋め込
んで鋳型15を成形する。同上金枠19内の空気26を
吸引ポンプ27で吸引してこの金枠19内を負圧にする
一方、上記製品成形部7に対し溶湯28を鋳込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、消失模型を主体とす
る鋳造模型、及びこの鋳造模型を用いる鋳造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、鋳造模型が消失模型のみを備え、
かつ、この消失模型が、鋳造製品に対応する製品成形部
と、押湯に対応する押湯成形部とで構成され、この押湯
成形部が上記製品成形部から上方に向けて突出したもの
がある。上記消失模型を用いて鋳造する場合には、ま
ず、上記消失模型を箱状の金枠内に挿入すると共に、同
上金枠内に鋳物砂を充填して、上記消失模型を上記鋳物
砂内に埋め込み、これにより鋳型を成形する。
【0003】次に、上記金枠内の空気を吸引してこの金
枠内を負圧にし、この状態で、上記製品成形部に対し溶
湯を鋳込む。すると、この溶湯に接する消失模型が直ち
に熱分解してガス化し、これと入れ替わりに溶湯が鋳型
内に充満して鋳物が成形される。
【0004】なお、上記したように溶湯の鋳込み時に
は、金枠内が負圧とされて酸素が希薄になるため、消失
模型は、溶湯と接しても燃焼することが抑制され、上記
したように熱分解することとなっている。即ち、上記消
失模型の燃焼の抑制で、燃焼により生じる不完全燃焼物
質が鋳造製品の表面に付着することが防止され、もっ
て、美麗な鋳物が得られるように企図されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記鋳造に
おいて、鋳造製品にひけ巣が生じないようにしたり、こ
の鋳造製品を緻密にさせるために、上記した押湯成形部
を大きくして押湯の量を多くし、押湯がその一部から早
期に凝固し始めても、残りの溶融した押湯によって、押
湯としての効果が十分の期間、存続させられるようにす
ることが考えられる。しかし、上記した鋳造方法におけ
る鋳造模型は金枠内に閉じ込められるものであって、こ
の金枠には容量に限度があるため、上記押湯成形部をあ
まり大きくすることはできず、よって、押湯の効果が十
分には期待できないおそれがある。また、上記したよう
に溶湯の鋳込み時には、金枠内の空気と、熱分解で生じ
た消失模型のガスとが吸引されて、これらが金枠外に排
出されるが、このような吸引によって、溶湯の温度が降
下させられるため、その分、押湯の効果が低減させられ
るという問題がある。更に、上記したように溶湯の鋳込
み時には、金枠内は負圧にされるため、鋳込まれた溶湯
には小さな外気圧しか与えられず、よって、この点で
も、押湯の効果が低減させられるという問題がある。
【0006】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、鋳造模型において消失模型を構成す
る押湯成形部を小さくしても、鋳造製品にひけ巣が生じ
たり、緻密さが得られなくなることをより確実に防止
し、かつ、上記消失模型の周りの空気やガスを吸引し、
この周りを負圧にして溶湯の鋳込みを行う場合でも、押
湯の効果が低減させられないようにすることを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の主たる発明は、消失模型を構成する押湯成形部に、加
熱により発熱する発熱材を取り付けた点にある。
【0008】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。消失
模型6を構成する押湯成形部8に、加熱により発熱する
発熱材12を取り付け(図1、図4)、もしくは、断熱
材33を取り付け(図5)て鋳造模型1を成形してあ
る。上記鋳造模型1を用いる鋳造に際しては、まず、こ
の鋳造模型1を箱状の金枠19内に挿入すると共に、同
上金枠19内に鋳物砂20を充填し、上記消失模型6の
製品成形部7と押湯成形部8とを上記鋳物砂20内に埋
め込んで鋳型15を成形する。次に、同上金枠19内の
空気26を吸引ポンプ27で吸引してこの金枠19内を
負圧にする一方、上記製品成形部7に対し溶湯28を鋳
込む。
【0009】そして、上記溶湯28の鋳込み時には、ま
ず、この溶湯28は上記製品成形部7と接して、これを
熱分解しながらこの製品成形部7と入れ替わりにこの製
品成形部7内に流入し、その後、この溶湯28が凝固す
れば、鋳造製品3が得られる。一方、上記鋳込み時に
は、同上溶湯28は上記押湯成形部8とも接して、これ
を熱分解しながらこの押湯成形部8と入れ替わりにこの
押湯成形部8内に流入し、これが溶融状である間、押湯
4としての働きが得られる。次に、この溶融状の押湯4
が前記発熱材12に接すると、上記押湯4により加熱さ
れて、上記発熱材12が発熱し、これにより上記押湯4
が加熱されて、これが早期に凝固することが防止され
る。
【0010】また、上記の場合、発熱材12に代えて断
熱材33が設けられているときには、押湯4は保温され
て、これが早期に凝固することが防止される。よって、
消失模型6の周りが吸引されて溶湯28の温度が降下さ
せられようとする状況下においても、上記したように押
湯成形部8と入れ替わった溶湯28は、全体的に、か
つ、十分の期間、溶融状に保たれて押湯4としての働き
をする。このため、鋳造中における凝固を見込んだ大き
さを上記押湯成形部8に予め設定しておかないで済む
分、この押湯成形部8を小さくできる。
【0011】また、上記したように発熱材12が発熱す
る際には、通常、CO2 等のガスが発生するため、この
ガスにより、上記溶融状の押湯4に圧力が与えられるこ
ととなる。よって、鋳造模型1の周りを負圧にして溶湯
28の鋳込みを行う場合でも、上記ガスが発生した分、
このガスにより上記押湯4に対し圧力が与えられる。
【0012】しかも、鋳造時には、上記したように金枠
19内の空気26は吸引ポンプ27で吸引されるため、
上記発熱材12の発熱により発生したガスは、消失模型
6や湯道成形部16の熱分解により生じたガスと共に上
記吸引ポンプ27に吸引される。よって、これらガスは
金枠19外で一括処理できることとなる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。 (実施例1)図1と図2は実施例1を示している。図1
中の符号1は鋳造模型で、図2中の2は上記鋳造模型1
を用いて鋳造された鋳鋼鋳物である。この鋳物2は鋳造
製品3と、この鋳造製品3の上面から上方に向けて一体
的に突出した左右一対の凝固状の押湯4,4とを有して
いる。上記鋳造模型1は発泡スチロール製の消失模型6
を備えている。この消失模型6は、上記鋳造製品3に対
応する製品成形部7と、上記各押湯4に対応する左右一
対の押湯成形部8,8とで構成され、これら各押湯成形
部8は上記製品成形部7の上面から上方に向けて一体的
に突出している。
【0014】上記各押湯成形部8の上端たる突出端9の
上端面9aにそれぞれ凹部10が形成され、これら各凹
部10には粉粒状の発熱材12が充填されている。ま
た、上記凹部10の上端開口を覆う片面接着テープ13
が設けられ、この接着テープ13は上記突出端9の上端
面9aに貼り付けられている。そして、この接着テープ
13は、凹部10から発熱材12がこぼれることを防止
する。
【0015】上記発熱材12はテルミット混合物で、酸
化鉄(Fe34 )と、アルミニウム(Al)の各粉粒
体の混合物である。また、上記各凹部10の容量は、所
定量の発熱材12を収容するだけの大きさに成形されて
おり、このため、上記凹部10に対し、その容量だけ発
熱材12を充填しさえすれば、この発熱材12を計量す
るまでもなく、所定量が定められる。
【0016】図1において、上記鋳造模型1を用いて鋳
造する場合には、まず、この鋳造模型1により鋳型15
を成形する。この鋳型15の成形は次のようにしてなさ
れる。即ち、上記鋳造模型1と、上記消失模型6の材質
と同じ材質の湯道成形部16と、耐熱性陶管である湯口
17とをそれぞれ箱状の金枠19内に挿入する。また、
これと共に、同上金枠19内に鋳物砂20を充填し、上
記鋳造模型1と湯道成形部16とを上記鋳物砂20内に
それぞれ全体的に埋め込む。一方、上記湯口17は縦向
きとして、その上端以外を同上鋳物砂20内に全体的に
埋め込む。
【0017】また、この際、上記湯道成形部16の一端
を製品成形部7の上部側面に接合させ、この湯道成形部
16の他端上面に上記湯口17の下端を接合させ、この
湯口17の上端は鋳物砂20の上面から上方に向って開
口させる。
【0018】次に、上記金枠19と湯口17の各上端開
口と、鋳物砂20の上面とを樹脂製シート22で覆い、
上記金枠19内をほぼ密閉する。また、上記湯口17の
上端開口に対応する上記シート22上に堰鉢23を置
く。上記手順により、前記鋳型15が成形される。
【0019】上記金枠19には、この金枠19内の一側
を仕切るように金網24が設けられ、これにより、空間
25が形成されている。上記金網24と空間25とを順
次通して金枠19内の空気26を吸引する一方、この吸
引した空気26を金枠19の外部に排出させる吸引ポン
プ27が設けられる。そして、鋳造時には、上記金枠1
9内の空気26を上記吸引ポンプ27で吸引して、この
金枠19内を負圧(約400 トール)にする一方、上記堰
鉢23に鋳鋼たる溶湯28を注入する。
【0020】すると、この溶湯28はシート22を溶解
させて突き破り、湯口17を通って、まず、上記湯道成
形部16に接する。このとき、上記したように空気26
内は負圧とされて、酸素が希薄になっているため、上記
溶湯28に接した湯道成形部16は燃焼を抑制され、ガ
ス等のモノマーに熱分解されて鋳物砂20に吸引され
る。そして、この湯道成形部16が熱分解するのと入れ
替わりに溶湯28が上記湯道成形部16に充満する。
【0021】次に、上記溶湯28は製品成形部7と接
し、上記と同じ作用によって、これを熱分解しながら、
この製品成形部7と入れ替わりにこの製品成形部7内に
流入し、その後、この溶湯28が凝固すれば、前記鋳造
製品3となる。一方、同上溶湯28は上記押湯成形部8
とも接して、上記と同じ作用によって、これを熱分解し
ながらこの押湯成形部8と入れ替わりにこの押湯成形部
8内に流入し、これが溶融状である間、押湯4としての
働きをする。次に、この溶融状の押湯4が少し凝固し始
めたとしても、この押湯4が前記発熱材12に接する
と、上記押湯4の熱(約1200℃以上)により、上記発熱
材12が加熱されて、下記の化学式による化学反応(テ
ルミット反応)により、高熱(約2000℃以上)を発す
る。 3Fe23 +8Al→9Fe+4Al23
【0022】すると、この熱により、上記溶融状の押湯
4が加熱されて、これが早期に凝固することが防止され
る。よって、押湯成形部8と入れ替わった溶湯28は、
全体的に、かつ、十分の期間、溶融状に保たれて押湯4
としての働きをする。
【0023】また、上記したように発熱材12が発熱す
る際には、通常、CO2 等のガスが発生するが、このガ
スは、上記溶融状の押湯4に圧力を与えることとなる。
よって、鋳造模型1の周りを負圧にして溶湯28の鋳込
みを行う場合でも、上記押湯4に対し上記ガスによる圧
力が与えられて、その分、上記負圧が大気圧側に近づけ
られ、押湯4がその効果を十分に発揮する。
【0024】また、鋳造時には、上記したように金枠1
9内の空気26が吸引ポンプ27で吸引されており、こ
のため、上記発熱材12の発熱により発生したガスは、
消失模型6や湯道成形部16の熱分解により生じたガス
と共に上記吸引ポンプ27に吸引され、金枠19の外部
に排出され、ここで一括処理される。このようにして、
鋳造時に、上記発熱材12の発熱等により発生した各ガ
スが、金枠19外に発散することが防止されており、作
業性の向上が図られている。
【0025】図3で示すように、従来の鋳造方法によ
り、消失模型6の押湯成形部8の高さをある程度小さく
して、鋳物2を成形した場合には、押湯4に生じたひけ
巣30の一部が鋳造製品3に達していた。しかし、上記
実施例の鋳造方法によれば、図2で示すように、各押湯
4の上部には、大きな複数のガスホール31が生じるも
のの、鋳造製品3にはひけ巣30が生じず、組織が緻密
で肌の美麗なものが成形された。
【0026】なお、前記化学式において、発熱材12の
アルミニウムの量を酸化鉄よりも比較的多くして、還元
作用を強くさせれば、金枠19内の酸素をより希薄にで
き、消失模型6の燃焼をより効果的に抑制できる。ま
た、上記発熱材12は軟鋼テルミットなど、他のもので
あってもよく、C,Mn,Si,Cr,Ti,V,M
o,Ni等を適宜添加すればよい。
【0027】以下の各図は、他の実施例を示している。
なお、これら各実施例と上記実施例1とが互いに共通す
る構成や作用については、図面に共通の符号を付してそ
の重複した説明を省略し、主に異なるものについて説明
する。
【0028】(実施例2)図4は、実施例2を示してい
る。これによれば、押湯成形部8が製品成形部7から突
出した円柱状の径大部8aと、この径大部8aの突出端
から更に突出する径小部8bとで構成され、この径小部
8bに予め円筒状に形成された発熱材12が外嵌して取
り付けられている。ところで、押湯4は、通常、鋳物砂
20と接する外周面側から凝固し始めるが、上記構成に
よれば、鋳造時には、発熱材12は押湯4の外周面に位
置することになるため、上記凝固がより確実に防止され
る。なお、図4では、発熱材12と径小部8bの各上端
面は互いに面一となっているが、これら上端面の上下位
置を互いに相違させてもよい。
【0029】(実施例3)図5は、実施例3を示してい
る。これによれば、押湯成形部8は実施例2で示した径
大部8aと径小部8bとで構成され、この径小部8bに
予め円筒状に成形された断熱材33が外嵌して取り付け
られている。上記断熱材33は、長石や黒曜石を原料と
した耐火性のものであり、溶湯28の熱では変形しにく
いものである。上記断熱材33の上端は径小部8bの上
端よりも上方に突出しており、同上断熱材33の上端内
に予め円板状に成形された発熱材12が嵌入されてい
る。この実施例によれば、押湯4において、溶融状の溶
湯28が発熱材12に接することにより、この溶湯28
が加熱され、かつ、断熱材33によって押湯4の外周面
側が保温される。よって、押湯4としての効果が確実に
得られる。なお、上記円板状の発熱材12を断熱材33
に代えてもよい。また、上記円筒状の断熱材33を発熱
材12に代えてもよい。更に、上記円板状の発熱材12
は設けなくてもよく、この発熱材12の大きさの分だ
け、径小部8bを高く突出させてもよい。
【0030】
【発明の効果】この発明によれば、消失模型を構成する
押湯成形部に加熱により発熱する発熱材、もしくは断熱
材を取り付けて鋳造模型を成形し、この鋳造模型を用い
て鋳造するに際しては、まず、この鋳造模型を箱状の金
枠内に挿入すると共に、同上金枠内に鋳物砂を充填し、
上記消失模型の製品成形部と押湯成形部とを上記鋳物砂
内に埋め込んで鋳型を成形し、同上金枠内の空気を吸引
ポンプで吸引してこの金枠内を負圧にする一方、上記製
品成形部に対し溶湯を鋳込むようにしてある。
【0031】このため、鋳込まれた溶湯が上記押湯成形
部と接すると、これを熱分解しながらこの押湯成形部と
入れ替わりにこの押湯成形部内に上記溶湯が流入し、こ
れが溶融状の押湯となり、この後、この溶融状の押湯が
前記発熱材に接すると、上記押湯の熱により、上記発熱
材が加熱されて発熱し、これにより上記押湯が加熱され
て、これが早期に凝固することが防止される。
【0032】また、上記の場合、発熱材に代えて断熱材
が設けられているときには、押湯は保温されて、これが
早期に凝固することが防止される。よって、消失模型の
周りが吸引されて溶湯の温度が降下させられようとする
状況下においても、上記したように押湯成形部と入れ替
わった溶湯は、全体的に、かつ、十分の期間、溶融状に
保たれて押湯としての働きをし、このため、鋳造中にお
ける凝固を見込んだ大きさを上記押湯成形部に予め設定
しておかないで済む分、この押湯成形部を小さくでき
る。つまり、押湯成形部を小さくしても、鋳造製品にひ
け巣が生じたり、緻密さが得られなくなるということ
が、より確実に防止される。
【0033】また、上記したように発熱材が発熱する際
には、通常、ガスが発生するため、このガスにより、上
記溶融状の押湯に圧力が与えられることとなる。よっ
て、鋳造模型の周りを負圧にして溶湯の鋳込みを行う場
合でも、上記ガスが発生した分、このガスにより上記押
湯に圧力が与えられて、押湯としての効果が十分に発揮
される。
【0034】しかも、鋳造時には、上記したように金枠
内の空気は吸引ポンプで吸引されるため、上記発熱材の
発熱により発生したガスは、消失模型や湯道成形部の熱
分解により生じたガスと共に上記吸引ポンプに吸引され
て金枠外で一括処理できることとなる。よって、鋳造時
に、上記発熱材の発熱により発生したガスが金枠の外部
に発散するということが防止され、作業性の点でも有益
である。
【0035】更に、上記押湯成形部に発熱材を取り付け
る場合に、上記押湯成形部の突出端に凹部を形成し、こ
の凹部に発熱材を充填させるようにしてもよい。このよ
うにした場合で、上記凹部の容量を予め所定量にしてお
けば、上記凹部の容量だけ発熱材を充填すると、この発
熱材の計量が自動的にできるという利点がある。また、
上記発熱材は凹部内にあるため、鋳型の成形時に、上記
発熱材が凹部から不意に外れ落ちるということが防止さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で、鋳型の側面断面図である。
【図2】実施例1で、鋳物の側面断面図である。
【図3】従来の鋳造方法により成形された鋳物の側面断
面図である。
【図4】実施例2で、図1の一部に相当する図である。
【図5】実施例3で、図1の一部に相当する図である。
【符号の説明】
1 鋳造模型 2 鋳物 3 鋳造製品 4 押湯 6 消失模型 7 製品成形部 8 押湯成形部 9 突出端 10 凹部 12 発熱材 15 鋳型 19 金枠 20 鋳物砂 26 空気 27 吸引ポンプ 28 溶湯 33 断熱材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消失模型を備え、この消失模型を鋳造製
    品に対応する製品成形部と、押湯に対応する押湯成形部
    とで構成して、この押湯成形部を上記製品成形部から上
    方に向けて突出させた鋳造模型において、 上記押湯成形部に、加熱により発熱する発熱材を取り付
    けた鋳造模型。
  2. 【請求項2】 押湯成形部の突出端に凹部を形成し、こ
    の凹部に発熱材を充填することにより、上記押湯成形部
    に発熱材を取り付けた請求項1に記載の鋳造模型。
  3. 【請求項3】 消失模型を備え、この消失模型を鋳造製
    品に対応する製品成形部と、押湯に対応する押湯成形部
    とで構成して、この押湯成形部を上記製品成形部から上
    方に向けて突出させた鋳造模型において、 上記押湯成形部の外面に断熱材を取り付けた鋳造模型。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、もしくは3のうちいずれ
    か一つに記載の鋳造模型を使用した鋳造方法であって、 上記鋳造模型を箱状の金枠内に挿入すると共に、同上金
    枠内に鋳物砂を充填し、上記消失模型を上記鋳物砂内に
    埋め込んで鋳型を成形し、同上金枠内の空気を吸引ポン
    プで吸引してこの金枠内を負圧にする一方、上記製品成
    形部に対し溶湯を鋳込むようにした鋳造方法。
JP29780392A 1992-10-09 1992-10-09 鋳造模型及び鋳造方法 Withdrawn JPH06114496A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009166105A (ja) * 2008-01-18 2009-07-30 Sintokogio Ltd 鋳物鋳造装置
CN114618992A (zh) * 2022-03-18 2022-06-14 宁夏苏宁新能源设备有限公司 反井钻机箱体铸造系统

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