JPH06297081A - 発熱性コアー付盲押湯スリーブ - Google Patents

発熱性コアー付盲押湯スリーブ

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JPH06297081A
JPH06297081A JP8496693A JP8496693A JPH06297081A JP H06297081 A JPH06297081 A JP H06297081A JP 8496693 A JP8496693 A JP 8496693A JP 8496693 A JP8496693 A JP 8496693A JP H06297081 A JPH06297081 A JP H06297081A
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JP
Japan
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core
hole
feeder sleeve
exothermic
blind
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Application number
JP8496693A
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English (en)
Inventor
Masamitsu Miki
正光 三木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、欠陥のない鋳物を鋳造することが
できると共に、経済的な砂型成形が可能となり、かつ環
境汚染を生ずることのない発熱性コアー付盲押湯スリー
ブを提供することを目的とする。 【構成】 縦軸に沿う断面形状がV字型、U字型もしく
はこれらの類似型である押湯スリーブの一部に開口を設
け、該開口内に、中央貫通孔を設けた発熱性コアーを嵌
挿してなることを特徴とする発熱性コアー付盲押湯スリ
ーブ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属鋳造用の発熱性コア
ー付盲押湯スリーブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋳物の鋳造に際しては、例えば図3に示
されるような縦軸に沿う断面形状がV字型、U字型もし
くはこれらの類似型を有する発熱性または断熱性の押湯
スリーブ11が砂型14に設置して用いられるが、この
押湯スリーブは押湯の切断を容易にするため底部に孔1
3を設け、上部の大きな開放口12を上方に向けて使用
する。このような状態で使用する場合、底部に設けた孔
13は、その下方に設置されたネックダウンコアー15
の孔16と共同して、鋳造後の鋳物の押湯切断を容易に
するためのものである。
【0003】ところで、このような形状の押湯スリーブ
を上下逆転して盲押湯として利用しようとする場合に
は、孔13の径が著しく大きいため、本来の盲押湯スリ
ーブの上部に設ける小径のガス抜き孔と異なり、孔13
からの熱の放出が多く、直ちに盲押湯として使用するに
は難点がある。一方、従来から砂型の盲押湯に、シエル
中子または発熱性コアーをウイリアムコアー(ペネトレ
ーションコアー)として使用することが広く行われてい
るが、このウイリアムコアーの場合、押湯の上部の冷却
が早いため、ペネトレーションコアーを通しての大気圧
の作用によって押湯のひけの形状はハート形になり、ひ
けの尖端は押湯の内部に深く入りこむので、比較的大き
な押湯を用いなければならないという難点がある。
【0004】このような盲押湯の難点を改良するために
発熱性盲押湯スリーブが使用され、押湯の効果は改善さ
れたが、大気圧を押湯の内部まで作用させるようにする
ために、図4に示す如くウイリアムコアー状突起物19
を、上部にガス抜き孔18を設けた押湯スリーブ17と
一体成形したものが用いられている。しかしながら、こ
のウイリアムコアー状突起物19は押湯スリーブ17と
一体に成型するため、この突起物のみの燃焼を早くさせ
ることはできず、またこれのみを大きい形状にすること
も成形上困難であり、このためこのような小さい形状の
突起物だけでは押湯の内部まで加熱して長時間大気圧を
押湯に作用させることができないという難点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる現状
に鑑み、縦軸に沿う断面形状がV字型、U字型もしくは
これらの類似型を有する押湯スリーブを上下逆転させた
状態で発熱性コアーと組み合わせることにより、従来技
術の難点が排除されて欠陥のない鋳物を鋳造することが
できると共に、経済的な砂型成形が可能となり、かつ環
境汚染を生ずることのない発熱性コアー付盲押湯スリー
ブを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは下記のとおりである。 (1)縦軸に沿う断面形状がV字型、U字型もしくはこ
れらの類似型である押湯スリーブの一部に開口を設け、
該開口内に、中央貫通孔を設けた発熱性コアーを嵌挿し
てなることを特徴とする発熱性コアー付盲押湯スリー
ブ。
【0007】(2)発熱性コアーの中央貫通孔の孔径が
少くとも5mmであることを特徴とする前項1記載の発
熱性コアー付盲押湯スリーブ。 (3)発熱性コアーは、発熱性物質、耐火物粉末および
燃焼を促進し且つ着火温度を低下せしめる物質を加えて
成形してなることを特徴とする前項1または2記載の発
熱性コアー付盲押湯スリーブ。
【0008】図1は本発明の一実施例である縦断面の形
状がV字型の押湯スリーブ1を上下逆転させた状態で、
開口1aに、中央貫通孔2aを設けた発熱性コアー2を
嵌挿し、砂型4に盲押湯スリーブとして設置した状態を
示す。図1において、3は鋳枠、5は湯口、6はガス抜
き孔、7は湯道、は鋳型製品部、は押湯部である。
【0009】図2は中央貫通孔2aを設けた発熱性コア
ー2の縦断面図で、該中央貫通孔のの径は少くとも5m
mである。発熱性コアーはアルミニウム、フエロシリコ
ン、硅化カルシウム、二酸化マンガン、酸化鉄、硅砂等
を適宜に配合した発熱性物質に、硝酸カリウム、硝酸ナ
トリウム、塩素酸カリウム等の如き燃焼を促進し、且つ
着火温度を低下せしめる如き物質を1種以上加えて成形
される。注湯された溶湯は鋳物製品部を通って盲押湯ス
リーブの内部に入るので溶湯の温度は低下している。そ
こで燃焼を早くした発熱性コアーに接すると発熱性コア
ーは直ちに着火発熱して溶湯の温度を上げることがで
き、同時に盲押湯スリーブおよび鋳型内の空気や燃焼ガ
スは発熱性コアーの中央貫通孔を通って逃げることがで
きるので、溶湯の逆流によるガス欠陥は生じない。
【0010】発熱性コアーに設けた中央貫通孔の径が5
mm未満の細い径の場合は、溶湯が中央貫通孔を通って
上方にまで昇らない場合があり、そのためガス抜きが不
十分となり、ガス抜き不良による欠陥が生じる。本発明
に従い、断面形状がV字型、U字型もしくはこれらの類
似型である押湯スリーブを上下逆にして発熱性コアーを
押湯スリーブの開口部に嵌挿することによって同じ押湯
スリーブを盲押湯スリーブとして使用することができ
る。
【0011】本発明の発熱性コアー付盲押湯スリーブを
用いた場合の鋳造後の押湯の形状を見ると、従来のウイ
リアムコアーを使用した砂型押湯や盲押湯スリーブを使
用した押湯の形状と異なり、押湯の上部表面は平らにひ
けて、あたかも開放型スリーブを使用したような押湯形
状となり、大気圧が押湯の上部表面の全面に亙って作用
していることが認められ、押湯の効果を著しく増大する
ことができる。
【0012】
【実施例】内径117φの押湯スリーブ(縦断面V字
型)を上下逆転して盲押湯スリーブとして使用し、該ス
リーブの上部の開口に、アルミニウム粉末:26〜29
%、硅砂:50〜55%、酸化剤:11〜13%を配合
して成形してなる直径10mmの中央貫通孔を有する発
熱性コアーを嵌挿して、これを盲押湯スリーブとして用
いた砂型を作り、この砂型にSC−46の普通鋳鋼を注
湯したところ、ガスによる注湯のボイリングもなく注湯
を終えることができた。
【0013】かくして鋳造された鋳鋼品を切断して内部
状態を調べたところ、押湯の上表面は平らにひけてい
て、鋳物にはひけ巣が認められず、欠陥のない鋳物を得
ることができた。
【0014】
【発明の効果】本発明に従い、縦断面の形状がV字型、
U字型もしくはこれらの類似型の押湯スリーブと中央貫
通孔を有する発熱性コアーを組合せることにより、盲押
湯スリーブとして使用でき、貫通孔を通して鋳型内の空
気、ガスが放出されるため、ガス欠陥、ブロホール欠陥
のない鋳物を鋳造することかできる。
【0015】本発明で用いる発熱性コアーは、燃焼およ
び着火が早くなるように組成物が配合されて成形されて
いるので、押湯の内部から加熱することができて、大気
圧が作用し易くなり、欠陥のない鋳物を得ることができ
る。縦断面の形状がV字型、U字型もしくはこれらの類
似型の押湯スリーブを本発明に従い、上下を逆にして盲
押湯スリーブとして使用することにより、ふりかけなど
の押湯の上表面をカバーする材料を利用する必要がな
く、また盲押湯スリーブとして砂型に設置するため、押
湯スリーブが砂型の中に埋蔵されるので、押湯スリーブ
から発生するガス煙などが鋳型外に放出されず、鋳物工
場内の環境が著しく改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の盲押湯スリーブを砂型に設置した状態
を示す断面図である。
【図2】本発明の盲押湯スリーブの開口に嵌挿される発
熱性コアーの断面図である。
【図3】断面形状がV字型の押湯スリーブの通常の使用
状態を示す断面説明図である。
【図4】ウイリアムコアー状の突起物を一体化して設け
た盲押湯スリーブの断面説明図である。
【符号の説明】
1:盲押湯スリーブ 1a:開口 2:発熱性コアー 2a:中央貫通孔 3:鋳枠 4:砂型 5:湯口 6:ガス抜き孔 7:湯道 :鋳物製品部 :押湯部 11:押湯スリーブ 12:開放口 13:孔 14:砂型 15:ネックダウンコアー 16:孔 17:盲押湯スリーブ 18:ガス抜き孔 19:ウイリアムコアー状突起物

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦軸に沿う断面形状がV字型、U字型も
    しくはこれらの類似型である押湯スリーブの一部に開口
    を設け、該開口内に、中央貫通孔を設けた発熱性コアー
    を嵌挿してなることを特徴とする発熱性コアー付盲押湯
    スリーブ。
  2. 【請求項2】 発熱性コアーの中央貫通孔の孔径が少く
    とも5mmであることを特徴とする請求項1記載の発熱
    性コアー付盲押湯スリーブ。
  3. 【請求項3】 発熱性コアーは、発熱性物質、耐火物粉
    末および燃焼を促進し且つ着火温度を低下せしめる物質
    を加えて成形してなることを特徴とする請求項1または
    2記載の発熱性コアー付盲押湯スリーブ。
JP8496693A 1993-04-12 1993-04-12 発熱性コアー付盲押湯スリーブ Pending JPH06297081A (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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