JP2017140624A - 消失模型鋳造法用の鋳造装置 - Google Patents

消失模型鋳造法用の鋳造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】消失模型の熱分解により発生する多量のガスを、効率良く、しかも安全に鋳型外に放出させるので、注湯時における模型空間での高ガス圧状態を解消することができ、またこれによって注湯流を模型空間にスムーズに充填できるので、鋳物の鋳肌の悪化、異物噛み欠陥、砂焼付き欠陥等を効果的に防止することができる消失模型鋳造法用の鋳造装置の提供。
【解決手段】ガス抜き揚りを設置することなく、鋳造時に発生するガスを、消失模型30の周囲に配した砂型の鋳物砂11を介して鋳型10外に放出するように構成し、溶湯を湯口15から湯道16を通って消失模型30の底部から下注で消失模型30内に注ぎ込み、接触する消失模型30を熱分解消失させながら消失模型空間13に充填させるようにした消失模型鋳造法用の鋳造装置1。
【選択図】図1

Description

本発明は消失模型鋳造法に用いられる鋳造装置に関する。
消失模型鋳造法は、フルモールド法とも言われる鋳造法である。この鋳造法は発泡プラスチックで成形した模型を鋳物砂内に埋設し、溶湯を鋳込むことで前記模型が溶湯の熱で消失すると共に、その消失した模型空間に溶湯が満たされ、模型と同じ形状の鋳物が鋳造されるようにした鋳造法である。
この消失模型鋳造法は、複雑な形状の製品を短い納期で製作できる利点がある。
一方、発泡プラスチックの模型が熱分解する際に発生する残渣や多量のガスによって鋳造欠陥が生じ易い欠点がある。
特にこの多量のガスによって、消失模型空間が高ガス圧状態となり、スムーズな鋳込みを阻害するため、様々な弊害を引き起こす。
そこで一般的には、造型時に予め模型にガス抜き揚りを設置しておき、そこからガスを放出させる方法が取られたりしている。このガス抜き揚りを設置する方法では、ガス抜きを効率よく行うことができる。しかし、その一方で鋳込み開始後にガス抜き揚りから多量の黒煙が勢いよく吹き出し、更にその勢いよく吹き出した黒煙に火が着く等、安全面上の問題、工場内の環境悪化の問題がある。またそのような問題を解消するのに、耐熱性の特殊な集塵機を必要とし、鋳込み場所も限定される等、設備費が嵩むと共に作業性が悪化するという問題がある。
特開2003−1377号公報 特開2003−334634号公報 特開2006−175492号公報 特開2007−245201号公報
上記特許文献1の発明には、消失模型にガス抜き用の貫通孔を形成し、発生したガスを排出気体浄化手段で排出通路を介して外部に排出する構成が開示されている。
しかしながら、高温の可燃性ガスが勢いよく且つ多量に吹き出すことにおいて、ガス抜き揚りを備えた従来の装置の問題を解消するものではない。
上記特許文献2の発明には、特許文献1と同様に、消失模型にガス抜き用の貫通孔が設けられ、その貫通孔に酸化性気体を供給してガスを燃焼させる技術が開示されている。
しかしながら、この特許文献2の場合も特許文献1と同様に、火炎が勢いよく吹き出すことによる安全面上の問題、工場内の環境悪化の問題、また耐熱性集塵機の設備費の問題、作業性の問題がある。
上記特許文献3の発明には、鋳型内に通気路を設置し、減圧することによりガス抜きを行う方法が開示されている。また特許文献4の発明には、鋳型に吸引機構を配置し、また鋳型を適当にシールして、発生するガスを強制的に吸引し、排除する技術が開示されている。
しかしながら、この特許文献3、4の発明では、1日に多数の枠、例えば十数枠の鋳込みを実施する場合等では、設備費用と手間が嵩張り、コスト的にもあまり現実的ではないと言える。
そこで本発明は上記従来の消失模型鋳造法における問題点を解消し、消失模型の熱分解により発生する多量のガスを、効率良く、しかも安全に鋳型外に放出させるので、注湯時における模型空間での高ガス圧状態を解消することができ、またこれによって注湯流を模型空間にスムーズに充填できるので、鋳物の鋳肌の悪化、異物噛み欠陥、砂焼付き欠陥等を効果的に防止することができる消失模型鋳造法用の鋳造装置の提供を課題とする。
本発明者は上記本発明の課題を達成すべく、原因追及と検討とを種々の実験を繰り返して行った結果、本発明を完成した。
本発明の消失模型鋳造法用の鋳造装置は、溶湯を湯口から湯道を通って消失模型の底部から下注で消失模型内に注ぎ込み、接触する消失模型を熱分解消失させながら消失模型空間に充填させるようにした消失模型鋳造法用の鋳造装置であって、ガス抜き揚りを設置することなく、鋳造時に発生するガスを、消失模型の周囲に配した砂型の鋳物砂を介して鋳型外に放出するように構成したことを第1の特徴としている。
また本発明の消失模型鋳造法用の鋳造装置は、上記第1の特徴に加えて、消失模型を埋設する鋳物砂の粒度指数AFSを30〜45とし、消失模型鋳造法において通常用いられる鋳物砂の粒度指数AFS45〜50よりも5〜15粗くしてあることを第2の特徴としている。
また本発明の消失模型鋳造法用の鋳造装置は、上記第1又は第2の特徴に加えて、消失模型の表面に塗型を構成すると共に、塗型剤として通気度0.5〜2.5のものを用い、塗型の厚みを1.0〜3.0mmとしてあることを第3の特徴としている。
また本発明の消失模型鋳造法用の鋳造装置は、上記第1〜第3の何れかの特徴に加えて、消失模型空間に充填される溶湯に対する鋳込みヘッド高さが800〜1500mmとなるように構成してあることを第4の特徴としている。
請求項1に記載の消失模型鋳造法用の鋳造装置によれば、ガス抜き揚りを設置しないので、消失模型の熱分解による多量のガスや火炎がガス抜き揚りに集中するのを無くすことができる。本装置では、消失模型の熱分解によって生じたガスは、消失模型の周囲に配した砂型の鋳物砂を介して全域に分散して抜けてゆくので、模型消失によるガスの一極集中を無くすことができ、よってガスの集中による安全面上の問題、工場内の環境悪化の問題、耐熱性集塵機等の設備費の問題、作業性悪化の問題を解決することができる。
請求項2に記載の消失模型鋳造法用の鋳造装置によれば、上記請求項1の構成による作用効果に加えて、消失模型を埋設する鋳物砂の粒度指数AFSを30〜45とし、消失模型鋳造法において通常用いられる鋳物砂の粒度指数AFS45〜50よりも5〜15粗くしてあるので、消失模型を取り囲む砂型のガス通気面積、ガス一時保有容積を大きくすることができる。
前記消失模型を取り囲む砂型のガス通気面積の十分な増大により、消失模型の熱分解で発生するガスの砂型内への速やかなる拡散を図ることができる。よって消失模型空間内でのガス圧の上昇を抑制して、注湯流の模型空間への充填をスムーズにすることができる。結果として、鋳物の鋳肌の悪化、異物カミ欠陥、砂焼付き欠陥等を効果的に防止することができる。
また前記消失模型を取り囲む砂型のガス一時保有容積の十分な増大により、鋳型を通って外部に放出されるガスの急激な放出や一極集中が抑制され、火炎や黒煙の吹出し等による安全面上の問題、工場内の環境悪化の問題、また耐熱性集塵機の設備費の問題、作業性の問を解消することができる。
また請求項3に記載の消失模型鋳造法用の鋳造装置によれば、上記第1又は第2の特徴に加えて、消失模型の表面に塗型を構成すると共に、塗型剤として通気度0.5〜2.5のものを用い、塗型の厚みを1.0〜3.0mmとしてあるので、該消失模型空間に充填された溶湯が粒子の粗くなった砂型内へ浸入して焼付くのを防止しながら、且つ消失模型空間に発生したガスが塗型を介しての砂型へ適切に通気、拡散するのを、バランスして確保することができる。
また請求項4に記載の消失模型鋳造法用の鋳造装置によれば、上記請求項1〜3の何れかの構成による作用効果に加えて、消失模型空間に充填される溶湯に対する鋳込みヘッド高さが800〜1500mmとなるように構成してあるので、通常のヘッド高さに比べて十分に高いヘッド高さによる、十分な鋳込み圧を確保することができ、消失模型空間に生じるガス圧増加に対してもスムーズで且つ速やかな充填を確保することができる。よって鋳肌の悪化、異物の噛み込み、砂焼付き等の鋳物欠陥が抑制された、良好な鋳物を効率良く製造することができる。
本発明の実施形態を示す消失模型鋳造法用の鋳造装置の縦断面図である。
図1を参照して、本発明の消失模型鋳造法用の鋳造装置について、その実施の形態を以下に説明する。
鋳造装置1は、鋳物砂11と鋳枠12を備えた砂型である鋳型10と、鋳型10の上に設置される堰鉢20とを、少なくとも備える。
前記鋳型10の鋳物砂11内には、消失模型30が埋設される。この消失模型30が熱分解して消失すると、そこが消失模型空間13となる。
消失模型30の表面に、塗布により塗型40が構成される。表面に塗型40が積層された消失模型30の周囲を鋳物砂で充填することで、塗型40付の消失模型30が鋳物砂11内に埋設された鋳型10ができる。
前記消失模型空間13の上に押し湯空間14を設けることができる。
前記堰鉢20には湯溜り21が設けられ、その湯溜り21の底に湯口15が設けられ、それに続いて湯道16、堰17、その他が設けられる。
前記堰鉢20に注がれた溶湯は湯口15、湯道16、堰17を通って、下注ぎで、消失模型30の底部から消失模型30内に注ぎ込まれる。溶湯が注ぎ込まれることで、消失模型30は熱分解されて消失する。これによって、溶湯が消失模型空間13に充填される。このとき、消失模型空間13の外面は塗型40で被覆された状態となっている。
溶湯は、前記押し湯空間14に達する状態まで、注ぎ込まれる。
消失模型空間13に充填された溶湯が凝固することで鋳物となる。押し湯空間14の溶湯は押し湯の役割と溶湯上面に浮遊する異物、発泡残渣等の受け皿となる。
前記消失模型30は溶湯の侵入により熱分解され、ガスが発生する。この発生したガス圧が高いと、後続の溶湯が消失模型空間13に入り難くなり、また消失模型空間13の隅々にまで行渡り難くなる。従って前記発生したガスを速やかに消失模型空間13から、鋳物砂11を介して、矢符Pで示すように、鋳型10外に放出する必要がある。
前記鋳型10の鋳物砂11は、フラン砂などを用いることができる。鋳物砂の主成分は珪砂とする。例えば主成分である珪砂SiOが97〜99質量%、その他、Alが1〜1.5質量%、Fe、KO、NaO、CaO、MgO、TiOが合計で0.5〜1.0質量%の成分組成の鋳物砂を用いることができる。ただし、この組成に限定されるものではない。
前記鋳物砂11は、その粒度指数がAFS30〜45のものを使用する。このAFS30〜45という数値は、通常の鋳物砂の粒度指数がAFS45〜50であるに対して、十分に小さい(粗い)数値である。
鋳物砂11の粒度指数がAFS30未満になると、砂型のガス通気面積、ガス一時保有容積は大きくてよいが、溶湯が鋳物砂11に浸入し易くなり、焼付きを起こし易くなる。またAFSが45を超えると、砂と砂の隙間が小さくなって通気性が低下し、消失模型空間13に発生したガスを速やかに周囲の鋳物砂11を介して排気、拡散させることができない。
鋳物砂11の粒度指数は、上記ガスの排気、溶湯の焼付き性を考慮して、AFS35〜40がより好ましい。
前記消失模型30は発泡ポリスチレンを用いて製作することができる。消失模型30は、溶湯を鋳込んだときにその熱で速やかに分解消失する材料であればよいので、他の発泡樹脂で製作することも可能である。
塗型40の塗型剤としては、アルミナシリケート・シリカ・黒鉛系塗型剤、シリカ・黒鉛系塗型剤、シリカ・アルミナシリケート・黒鉛系塗型剤を用いることができる。
前記アルミナシリケート・シリカ・黒鉛系塗型剤としては、例えばSiOが46質量%、Alが27質量%、固定炭素が15質量%、Feが1質量%、その他、揮発分からなる塗型剤がある。
前記シリカ・黒鉛系塗型剤としては、例えばSiOが79質量%、Alが10質量%、固定炭素が4質量%、Feが1質量%、その他、揮発分からなる塗型剤がある。
前記シリカ・アルミナシリケート・黒鉛系塗型剤としては、例えばSiOが64質量%、Alが24質量%、固定炭素が4質量%、Feが1質量%、その他、揮発分からなる塗型剤がある。
前記塗型40は、通気度が0.5〜2.5の塗型剤を用いて構成する。ここで、通気度は公益社団法人日本鋳造工学会関西支部の「消失模型用塗型剤の標準試験方法」に準拠する。
前記塗型剤の通気度が0.5未満では、ガス抜けが悪く、鋳物砂11側へガスを良好に放出することができない。一方、塗型剤の通気度が2.5を超えると、ガス抜きはよいが、砂焼付き欠陥が発生し易くなる。
塗型剤の通気度は、ガス抜き性と砂焼付き性を考慮して、1.2〜2.0がより好ましい。
また塗型40の厚みを1.0〜3.0mmとする。
前記塗型40の厚みが1.0mm未満では、砂焼付き欠陥が発生し易く、一方、3.0mmを超えると、ガス抜けが悪化し、鋳物砂11側へ良好にガスを放出できなくなる。
塗型40の厚みは、ガス抜き性と砂焼付き性を考慮して、1.6〜2.2mmがより好ましい。
従って塗型40は、その塗型剤の通気度が1.2〜2.0で、且つ塗型40の厚みが1.6〜2.2mmであるのがより好ましい。
本発明では、前記消失模型空間13に充填される溶湯に対する鋳込みヘッド高さHを、通常200〜400mm程度であるところ、それよりも十分に高い800〜1500mmとしている。鋳込みヘッド高さHは、具体的には、押し湯空間14を設けている場合は該押し湯空間14の上端から堰鉢20の湯溜り21の湯面までの高さとなる。押し湯空間14を設けていない場合は消失模型空間13の上端から堰鉢20の湯溜り21の湯面までの高さとなる。
鋳込みヘッド高さHが800mm未満では、鋳込んだ溶湯に対する押圧力が小さいため、消失模型30の消失により発生するガスの圧力に抗して、溶湯を消失模型空間13内へ速やかに供給することができない。また消失模型空間13内における溶湯の速やかなる湯回りを確保できない。一方、鋳込みヘッド高さHが1500mmを超えるときは、鋳込まれた溶湯に加わる圧力が上がり過ぎるため、砂焼付きが生じ易くなる。
鋳込みヘッド高さHは、ねずみ鋳鉄鋳物の場合は900〜1100mmが好ましく、球状黒鉛鋳鉄鋳物の場合は1000〜1300mmが好ましい。
消失模型30の材料として発泡ポリスチレンを使用し、1トンクラスのプレス金型用の消失模型30を同条件で実施例数相当個作製した。この各消失模型30に対して、通気度1.8の塗型剤を2.0mm厚で塗布して塗型40を構成した。この塗型40付きの各消失模型30と、湯口15、湯道16、堰17、押し湯空間14等を全て同条件で鋳枠12内に配置した後、鋳物砂11を入れて消失模型鋳型を作製した。これに堰鉢20を取り付けて鋳造装置を作製した。
実施例1〜5、比較例1、2について、鋳物砂11の粒度指数AFS、鋳込みヘッド高さHを変化させた。実施例1〜3と比較例1、2はFC300相当、実施例4、5はFCD700相当の溶湯を用いて鋳造を行った。溶解条件、鋳込み温度、球状化処理条件は、実施例1〜3と比較例1、2において、また実施例4、5において、それぞれ同条件とした。
評価は鋳込み速度(速いほど良い。ガス抜けが悪いと遅くなる。)、製品の外観状況(鋳肌、製品表面の異物噛み、残渣噛みなど)、及び欠陥の発生し易い製品の鋳込み上型表面を5mm切削して、その切削面での内部欠陥状況を調査した。
結果を表1に示す。
表1において、鋳物砂11の粒度指数AFSは砂処理タンク内の砂の粒度を測定し、概ねAFS5単位で表示している。
4種類の砂の粒度指数AFSがあるが、同じ粒度指数のものは当日、同じタンク内の砂を使用し、鋳込みヘッド高さHを変化させて造型したものである。
評価の◎、○、△、×は、◎:良好、○:概ね良、△:可、×:不可を示す。
Figure 2017140624
表1によれば、比較例1は、鋳物砂の粒度指数AFSが50で通気性が悪いため、鋳込みヘッド高さHが800mmであっても、製品の外観評価、内部欠陥評価において、評価が不可となっている。
実施例1は、FC300相当のねずみ鋳鉄鋳物の場合であるが、粒度指数AFSが45、鋳込みヘッド高さHが800mmで、製品の外観評価、内部欠陥評価において、評価が概ね良好である。一方、比較例2は、FC300、粒度指数AFSが45であるが、鋳込みヘッド高さHが300mmと従来の一般的なヘッド高さであるので、製品の外観評価、内部欠陥評価において、評価が不可となっている。
実施例2は、FC300のねずみ鋳鉄鋳物で、粒度指数AFSが40、鋳込みヘッド高さHが1000mmで、鋳込み速度が速くなり、製品の外観評価、内部欠陥評価において、評価が良好となっている。実施例3は、粒度指数AFSを35とすることで、実施例2よりも更に鋳込み速度が速くなり、製品の外観評価、内部欠陥評価において、評価が良好となっている。
実施例4、5は、FCD700相当の球状黒鉛鋳鉄鋳物の場合であるが、AFSが40、鋳込みヘッド高さHが800mmの実施例4は、製品の外観評価が△、内部欠陥評価が○で,何とか合格評価を受けている。実施例5は、AFSが40であるが、鋳込みヘッド高さHが1200mmであるので、鋳込み速度が速くなり、製品の外観評価、内部欠陥評価において、評価が良好となっている。
本発明は消失模型鋳造法用の鋳造装置として、産業上の利用可能性がある。
1 鋳造装置
10 鋳型
11 鋳物砂
12 鋳枠
13 消失模型空間
14 押し湯空間
15 湯口
16 湯道
17 堰
20 堰鉢
21 湯溜り
30 消失模型
40 塗型

Claims (4)

  1. 溶湯を湯口から湯道を通って消失模型の底部から下注で消失模型内に注ぎ込み、接触する消失模型を熱分解消失させながら消失模型空間に充填させるようにした消失模型鋳造法用の鋳造装置であって、ガス抜き揚りを設置することなく、鋳造時に発生するガスを、消失模型の周囲に配した砂型の鋳物砂を介して鋳型外に放出するように構成したことを特徴とする消失模型鋳造法用の鋳造装置。
  2. 消失模型を埋設する鋳物砂の粒度指数AFSを30〜45とし、消失模型鋳造法において通常用いられる鋳物砂の粒度指数AFS45〜50よりも5〜15粗くしてあることを特徴とする請求項1に記載の消失模型鋳造法用の鋳造装置。
  3. 消失模型の表面に塗型を構成すると共に、塗型剤として通気度0.5〜2.5のものを用い、塗型の厚みを1.0〜3.0mmとしてあることを特徴とする請求項1又は2に記載の消失模型鋳造法用の鋳造装置。
  4. 消失模型空間に充填される溶湯に対する鋳込みヘッド高さが800〜1500mmとなるように構成してあることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の消失模型鋳造法用の鋳造装置。
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