JPH06114271A - 排気ガス浄化触媒担持体の製造方法 - Google Patents
排気ガス浄化触媒担持体の製造方法Info
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- JPH06114271A JPH06114271A JP4286657A JP28665792A JPH06114271A JP H06114271 A JPH06114271 A JP H06114271A JP 4286657 A JP4286657 A JP 4286657A JP 28665792 A JP28665792 A JP 28665792A JP H06114271 A JPH06114271 A JP H06114271A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属平板と金属波板とを交互に重ね合わせて
ハニカム構造を構成した排気ガス浄化触媒担持体におい
て、その一部にのみ工業的に量産性のあるろう付けを行
う方法を提供すること。 【構成】 ハニカム構造の一端面に、その一端面のみが
当接されるシール用パッキンを介して剛体を被着する。
そして剛体をハニカム構造の一端面側に押圧した状態
で、そのハニカム構造を粉状ろう材が混入された液中に
浸漬し引き上げる。次いで、炉内でハニカム構造の一部
に付着したろう材を一端溶融してからそれを固化する。
ハニカム構造を構成した排気ガス浄化触媒担持体におい
て、その一部にのみ工業的に量産性のあるろう付けを行
う方法を提供すること。 【構成】 ハニカム構造の一端面に、その一端面のみが
当接されるシール用パッキンを介して剛体を被着する。
そして剛体をハニカム構造の一端面側に押圧した状態
で、そのハニカム構造を粉状ろう材が混入された液中に
浸漬し引き上げる。次いで、炉内でハニカム構造の一部
に付着したろう材を一端溶融してからそれを固化する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、各種車両のエンジンか
ら排出される排気ガス浄化触媒物質を担持する担持体の
製造方法に関し、より詳しくは金属平板と金属波板との
ろう付けを効率良くその一部のみに行う量産性の優れた
製造方法に関する。
ら排出される排気ガス浄化触媒物質を担持する担持体の
製造方法に関し、より詳しくは金属平板と金属波板との
ろう付けを効率良くその一部のみに行う量産性の優れた
製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種の排気ガス浄化触媒担持体は、特
開昭５５−９９３２３号公報記載の発明等により公知で
ある。これは平坦な鋼板と波形の鋼板とが、排気ガス浄
化用の触媒的に活性な物質をコーティングしながら巻回
されて、全体が円柱状に形成される。そして、夫々の層
が溶接又はろう付けにより固定されるものである。又、
そのろう付けに際して、触媒担持体の一部のみにろう付
けを行ったものとして、特開平２−１７４９３９号公報
記載の発明が提案されている。このように触媒担持体の
一部にのみろう付けをするのは、ろう付け部分を少なく
し触媒的に活性な物質を可能な限り排気ガス表面と接触
させるためである。
開昭５５−９９３２３号公報記載の発明等により公知で
ある。これは平坦な鋼板と波形の鋼板とが、排気ガス浄
化用の触媒的に活性な物質をコーティングしながら巻回
されて、全体が円柱状に形成される。そして、夫々の層
が溶接又はろう付けにより固定されるものである。又、
そのろう付けに際して、触媒担持体の一部のみにろう付
けを行ったものとして、特開平２−１７４９３９号公報
記載の発明が提案されている。このように触媒担持体の
一部にのみろう付けをするのは、ろう付け部分を少なく
し触媒的に活性な物質を可能な限り排気ガス表面と接触
させるためである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな触媒担持体の一部にのみろう付けするための効率の
良い工業的生産手段は開示されていない。そこで、本発
明は量産性のある排気ガス浄化触媒担持体のろう付けに
よる製造方法を提供することを目的とし、その目的達成
のために次の構成をとる。
うな触媒担持体の一部にのみろう付けするための効率の
良い工業的生産手段は開示されていない。そこで、本発
明は量産性のある排気ガス浄化触媒担持体のろう付けに
よる製造方法を提供することを目的とし、その目的達成
のために次の構成をとる。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の製造方法は、金
属平板１と金属波板２とを交互に重ね合わせてハニカム
構造３が形成されると共に、両金属板１，２の一部が互
いにろう付け固定された排気ガス浄化触媒担持体を対象
とする。そして、前記金属波板２の稜線方向における前
記ハニカム構造３の一端面に、その一端面の一部のみが
当接されるパッキン４を介して剛体５を被着する。そし
て剛体５を前記一端面側に押圧した状態で、粉状ろう材
が混入された液中に前記一端面からハニカム構造３を浸
漬して引き上げる。ついで炉内で前記ハニカム構造３の
一部に付着されたろう材を一旦溶融してから、それを固
化するように構成したものである。次に本発明の好まし
い実施例は、ハニカム構造３が円柱状に形成され、その
軸方向端面に複数の扇状の部分が放射状に配置されたシ
ール用パッキン４を設けるものである。
属平板１と金属波板２とを交互に重ね合わせてハニカム
構造３が形成されると共に、両金属板１，２の一部が互
いにろう付け固定された排気ガス浄化触媒担持体を対象
とする。そして、前記金属波板２の稜線方向における前
記ハニカム構造３の一端面に、その一端面の一部のみが
当接されるパッキン４を介して剛体５を被着する。そし
て剛体５を前記一端面側に押圧した状態で、粉状ろう材
が混入された液中に前記一端面からハニカム構造３を浸
漬して引き上げる。ついで炉内で前記ハニカム構造３の
一部に付着されたろう材を一旦溶融してから、それを固
化するように構成したものである。次に本発明の好まし
い実施例は、ハニカム構造３が円柱状に形成され、その
軸方向端面に複数の扇状の部分が放射状に配置されたシ
ール用パッキン４を設けるものである。
【０００５】
【実施例】図１は本製造方法の第一の準備段階を示す分
解説明図であり、図２はその第二の工程を示す縦断面図
である。又、図３は本製造方法により形成された排気ガ
ス浄化触媒担持体のろう付け部の説明図である。この実
施例では、帯状の金属平板１表面に金属波板２を配置
し、両者を渦巻き状に巻回すると共に、その外周に筒状
のケーシング10を被嵌しハニカム構造３を構成する。こ
れら金属平板１，金属波板２，ケーシング10は、夫々高
温に耐え得る鋼板からなり、予め脱脂又は薬液の浸漬処
理が行われる。次に、この実施例ではハニカム構造３の
軸方向一端面にパッキン４と剛体５とが被着される。パ
ッキン４及び剛体５は、略同一形状を有する。そしてパ
ッキン４は、中心から放射状に扇状部分が突出した形状
を有するゴム板からなる。又、剛体５は鋼板等で形成さ
れ、その一部に締結用のボルト孔13が穿設されている。
解説明図であり、図２はその第二の工程を示す縦断面図
である。又、図３は本製造方法により形成された排気ガ
ス浄化触媒担持体のろう付け部の説明図である。この実
施例では、帯状の金属平板１表面に金属波板２を配置
し、両者を渦巻き状に巻回すると共に、その外周に筒状
のケーシング10を被嵌しハニカム構造３を構成する。こ
れら金属平板１，金属波板２，ケーシング10は、夫々高
温に耐え得る鋼板からなり、予め脱脂又は薬液の浸漬処
理が行われる。次に、この実施例ではハニカム構造３の
軸方向一端面にパッキン４と剛体５とが被着される。パ
ッキン４及び剛体５は、略同一形状を有する。そしてパ
ッキン４は、中心から放射状に扇状部分が突出した形状
を有するゴム板からなる。又、剛体５は鋼板等で形成さ
れ、その一部に締結用のボルト孔13が穿設されている。
【０００６】さらに、ハニカム構造３の上面側には円板
状の剛体11が被着される。この剛体11にもボルト孔13が
穿設されている。この円板状の剛体11の代わりに、下面
側に設けた剛体５と同一のものを配置しても良い。又、
この実施例では、剛体５，11のボルト孔13をそれらの周
縁部のみに設けているが、比較的小さなボルト孔を中心
上に穿設しても良い。そしてそれらのボルト孔13に夫々
ボルト６を挿通し、図２に示す如く上下一対の剛体５，
11間をナット７により締結固定する。すると、ハニカム
構造３の下面側にはその一部のみにパッキン４が圧接さ
れる。そこで、粉状ろう材混入液12を収納した浴槽９に
ハニカム構造３をパッキン４側から浸漬する。粉状ろう
材混入液12の液体は、水又は油等を用い、それに粉状の
ろう材を混入して攪拌したものである。
状の剛体11が被着される。この剛体11にもボルト孔13が
穿設されている。この円板状の剛体11の代わりに、下面
側に設けた剛体５と同一のものを配置しても良い。又、
この実施例では、剛体５，11のボルト孔13をそれらの周
縁部のみに設けているが、比較的小さなボルト孔を中心
上に穿設しても良い。そしてそれらのボルト孔13に夫々
ボルト６を挿通し、図２に示す如く上下一対の剛体５，
11間をナット７により締結固定する。すると、ハニカム
構造３の下面側にはその一部のみにパッキン４が圧接さ
れる。そこで、粉状ろう材混入液12を収納した浴槽９に
ハニカム構造３をパッキン４側から浸漬する。粉状ろう
材混入液12の液体は、水又は油等を用い、それに粉状の
ろう材を混入して攪拌したものである。
【０００７】このような粉状ろう材混入液12にハニカム
構造３を浸漬することにより、パッキン４の存在しない
部分にのみ粉状ろう材混入液12が浸入する。このとき、
ハニカム構造３をその全長に渡って粉状ろう材混入液12
に浸漬しても、或いは軸方向の下端部のみの一定深さに
浸漬しても良い。又、図４に示す如く、上下一対のパッ
キン４ａ，４ｂを配置して、両者間を図２に示すような
一対の剛体５，11とボルト６とにより締結固定してもよ
い。この場合、先ず下面側を図２の如く粉状ろう材混入
液12に浸漬し、次いで上下逆さまにして上面側を同様に
浸漬すればよい。図４の実施例では、一対のパッキン４
ａ，４ｂの位置が周方向に位置ずれされて互いに夫々の
扇状部分が対向しないように配置されている。そのた
め、図５及び図６の如く上面側の上部ろう付け部８ａと
下面側の下部ろう付け部８ｂとが互いに異なった位置に
配置される。
構造３を浸漬することにより、パッキン４の存在しない
部分にのみ粉状ろう材混入液12が浸入する。このとき、
ハニカム構造３をその全長に渡って粉状ろう材混入液12
に浸漬しても、或いは軸方向の下端部のみの一定深さに
浸漬しても良い。又、図４に示す如く、上下一対のパッ
キン４ａ，４ｂを配置して、両者間を図２に示すような
一対の剛体５，11とボルト６とにより締結固定してもよ
い。この場合、先ず下面側を図２の如く粉状ろう材混入
液12に浸漬し、次いで上下逆さまにして上面側を同様に
浸漬すればよい。図４の実施例では、一対のパッキン４
ａ，４ｂの位置が周方向に位置ずれされて互いに夫々の
扇状部分が対向しないように配置されている。そのた
め、図５及び図６の如く上面側の上部ろう付け部８ａと
下面側の下部ろう付け部８ｂとが互いに異なった位置に
配置される。
【０００８】このようにろう付けすることにより、排気
ガスが軸方向に流通したとき各部分の流路におけるろう
付け長さが一定となる。即ち、上部にろう付けされた部
分では下部にろう付けが存在せず、下部にろう付けされ
た部分では上部にろう付けが存在しない。従って、触媒
担持体を通過する排気ガスは、その担持体のどの部分で
も均一に浄化されるものとなる。このように粉状ろう材
が混入された液中に一旦浸漬されたハニカム構造３は引
き上げられ、次いで高温の炉内に挿入される。そして、
ハニカム構造３の一部に付着された液及びろう材を加熱
し、液部分を蒸発させると共にろう材を溶融する。次い
で、ハニカム構造３を冷却することにより金属平板１と
金属波板２との接触部及び金属波板２とケーシング10と
の接触部間を一体的にろう付け固定する。このようなハ
ニカム構造３には、触媒物質が被覆され、自動車等の内
燃機関の排気ガス管路中に配置され、排気ガスはこのハ
ニカム構造３を軸方向に流通して、その間に浄化され
る。
ガスが軸方向に流通したとき各部分の流路におけるろう
付け長さが一定となる。即ち、上部にろう付けされた部
分では下部にろう付けが存在せず、下部にろう付けされ
た部分では上部にろう付けが存在しない。従って、触媒
担持体を通過する排気ガスは、その担持体のどの部分で
も均一に浄化されるものとなる。このように粉状ろう材
が混入された液中に一旦浸漬されたハニカム構造３は引
き上げられ、次いで高温の炉内に挿入される。そして、
ハニカム構造３の一部に付着された液及びろう材を加熱
し、液部分を蒸発させると共にろう材を溶融する。次い
で、ハニカム構造３を冷却することにより金属平板１と
金属波板２との接触部及び金属波板２とケーシング10と
の接触部間を一体的にろう付け固定する。このようなハ
ニカム構造３には、触媒物質が被覆され、自動車等の内
燃機関の排気ガス管路中に配置され、排気ガスはこのハ
ニカム構造３を軸方向に流通して、その間に浄化され
る。
【０００９】
【発明の効果】本発明の排気ガス浄化触媒担持体の製造
方法は、ハニカム構造の少なくとも一端面にその一部の
みが当接されるシール用パッキンを介して剛体を被着
し、その剛体を一端面に押圧した状態で、粉状ろう材が
混入された液中に浸漬するものであるから、ハニカム構
造の一部のみに容易にろう材を付着し、その部分を極め
て容易にろう付け固定することができ、量産性の高い製
造方法となる。
方法は、ハニカム構造の少なくとも一端面にその一部の
みが当接されるシール用パッキンを介して剛体を被着
し、その剛体を一端面に押圧した状態で、粉状ろう材が
混入された液中に浸漬するものであるから、ハニカム構
造の一部のみに容易にろう材を付着し、その部分を極め
て容易にろう付け固定することができ、量産性の高い製
造方法となる。
【図１】本発明の製造方法の第一の工程を説明する分解
斜視図。
斜視図。
【図２】同第二の工程の縦断面図。
【図３】本方法により製造された排気ガス浄化触媒担持
体のろう付け部の一例を示す斜視略図。
体のろう付け部の一例を示す斜視略図。
【図４】本発明の製造方法の第二実施例の斜視図。
【図５】同第二実施例における上面側の上部ろう付け部
８ａの説明図。
８ａの説明図。
【図６】同第二実施例における下面側の下部ろう付け部
８ｂの説明図。
８ｂの説明図。
１ 金属平板 ２ 金属波板 ３ ハニカム構造 ４，４ａ，４ｂ パッキン ５，11 剛体 ６ ボルト ７ ナット ８ ろう付け部 ８ａ 上部ろう付け部 ８ｂ 下部ろう付け部 ９ 浴槽 10 ケーシング 12 粉状ろう材混入液 13 ボルト孔
Claims (5)
- 【請求項１】 金属平板１と金属波板２とを交互に重ね
合わせてハニカム構造３が形成されると共に、両金属板
１，２の一部が互いにろう付け固定された排気ガス浄化
触媒担持体の製造方法において、前記金属波板２の稜線
方向における前記ハニカム構造３の一端面に、その一端
面の一部のみが当接されるシール用パッキン４を介して
剛体５を被着し、該剛体５を前記一端面側に押圧した状
態で、粉状ろう材が混入された液中に前記一端面から前
記ハニカム構造３を浸漬して引き上げ、ついで炉内で前
記ハニカム構造３の一部に付着された前記ろう材を一旦
溶融してから、それを固化するように構成した排気ガス
浄化触媒担持体の製造方法。 - 【請求項２】 請求項１において前記シール用パッキン
４が、複数の扇状部分を放射状に配置したものからな
り、前記ハニカム構造３全体が円柱形状をなすと共に、
前記金属平板１と金属波板２とが夫々その円柱形状の軸
線に平行に配置されたもの。 - 【請求項３】 請求項１において、前記ハニカム構造３
がその一端面側から前記粉状ろう材に混入された液中に
一定深さのみ浸漬されたもの。 - 【請求項４】 請求項１において、前記シール用パッキ
ン４がハニカム構造３の前記一端面及び他端面に配置さ
れ、その一端面及び他端面側の両面側から、前記粉状ろ
う材が混入された液中に一定深さ夫々浸漬されたもの。 - 【請求項５】 請求項４において、一端面及び他端面に
配置される一対の前記シール用パッキン４が互いに対向
しないように配置されたもの。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4286657A JPH06114271A (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 排気ガス浄化触媒担持体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4286657A JPH06114271A (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 排気ガス浄化触媒担持体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06114271A true JPH06114271A (ja) | 1994-04-26 |
Family
ID=17707270
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4286657A Pending JPH06114271A (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 排気ガス浄化触媒担持体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06114271A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102211045A (zh) * | 2010-04-01 | 2011-10-12 | 上海霍林化工设备工程有限公司 | 一种海水脱硫工艺的催化剂填料及其填料床 |
-
1992
- 1992-09-30 JP JP4286657A patent/JPH06114271A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102211045A (zh) * | 2010-04-01 | 2011-10-12 | 上海霍林化工设备工程有限公司 | 一种海水脱硫工艺的催化剂填料及其填料床 |
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