JP2596691Y2 - 排気ガス浄化用触媒担持体 - Google Patents

排気ガス浄化用触媒担持体

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JP2596691Y2
JP2596691Y2 JP1993007377U JP737793U JP2596691Y2 JP 2596691 Y2 JP2596691 Y2 JP 2596691Y2 JP 1993007377 U JP1993007377 U JP 1993007377U JP 737793 U JP737793 U JP 737793U JP 2596691 Y2 JP2596691 Y2 JP 2596691Y2
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JP
Japan
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exhaust gas
honeycomb body
brazing
catalyst carrier
flat plate
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JP1993007377U
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JPH0660439U (ja
Inventor
利光 栗和田
Original Assignee
東洋ラジエーター株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、表面が平滑な鋼製の平
坦プレートと鋼製の波形プレートとを重ね合わせて、そ
れらが密に渦巻状に巻回されたハニカム体を構成し、そ
のハニカム体に触媒物質が被覆されたものに係り、特に
熱歪みに対処したハニカム体のろう付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】触媒物質が担持される鋼製の平坦プレー
トと波形プレートとを重ね合わせて、それらが密に渦巻
状に巻回されてなるハニカム体において、ハニカム体の
軸方向両端部の僅かな部分にろう付けを行ったものとし
て、特公昭63−44466号公報記載のものが提案さ
れている。これはハニカム体を構成した後に、その軸方
向両端部にバインド材を塗布し、次いでそのバインド材
を介して粉状ろう材を付着させ、高温の炉内でろう材を
溶融させることにより、平坦プレートと波形プレートと
の間をろう付け固定したものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが実験による
と、使用中にハニカム体の軸方向に流通する高温の排気
ガスは、ハニカム体の内部で温度分布が異なることが判
った。即ち、ハニカム体の上流部ほど高温になると共
に、その上流端面では特に温度が高いことが判った。そ
のため、ハニカム体上流端で特に熱歪みが大きくなり、
そのろう付け部が分離することがあった。そこで本考案
は上記実験に基づき、熱歪みを合理的に吸収することが
できる排気ガス浄化用触媒担持体を提供することを目的
とし、その目的達成のために次の構成をとる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案の排気ガス浄化用
触媒担持体は、夫々帯状に形成された平面が平滑な平坦
プレート1と帯の長手方向に波が進行する波形プレート
2とを重ね合わせて、それらを密に渦巻状に巻回してハ
ニカム体3を構成する。そして、平坦プレート1と波形
プレート2との接触部の一部のみが互いにろう付け固定
され、高温の排気ガス6がその軸方向に流通するものに
おいて、排気ガス6の流通方向の下流端より上流端に、
その軸方向長さの50%〜80%の長さ分のみ前記平坦
プレート1と波形プレート2との接触部をろう付け固定
したことを特徴とする。
【0005】
【作用】排気ガス6は図2に示す如く、ハニカム体3の
被ろう付け部側から流入し軸方向に流通する。すると、
ハニカム体3はエンジン側である上流端が特に高温とな
り、排気ガス放出端側、即ち、大気放出側程低温とな
る。それに応じて、熱歪みもハニカム体3の上流端程大
きくなるが、熱歪みの大きな部分はろう付けがされてい
ないため、平坦プレート1と波形プレート2とが適宜移
動し、その熱歪みを吸収する。又、ハニカム体3の下流
側においては充分なろう付けが行われているため、平坦
プレート1と波形プレート2との間が分離することはな
い。
【0006】
【実施例】次に、図面に基づいて本考案の実施例につき
説明する。図1は本考案の排気ガス浄化用触媒担持体の
縦断面斜視図におけるろう付け部説明図であり、図2は
同担持体の斜視略図である。この実施例の触媒担持体
は、夫々帯状鋼板からなる平面が平滑な平坦プレート1
と波の進行方向が長手方向に形成された波形プレート2
とが重ね合わされて、それらが密に渦巻状に巻回されハ
ニカム体3を構成する。このハニカム体3の外周には、
ケーシング5が被嵌される。そして、平坦プレート1と
波形プレート2との間並びに波形プレート2とケーシン
グ5との間をろう付け固定すると共に、ハニカム体3の
表面に排気ガス浄化用触媒物質が被覆されるものであ
る。
【0007】この実施例は、図2に示すようにハニカム
体3とケーシング5とを組み立てた後に、その軸方向の
一端部のみにろう付けが行われている。このろう付け長
さは、図1に示す如く、ハニカム体3の軸方向全長に対
して50%〜80%である。このようなろう付けを行う
には、一例として次のようにして行うことができる。B
Ni−5として知られているニッケルろうの粉末ろう
材(パウダーろう)の150メッシュ程度のものを用
い、これをプレス用オイルに混入させる。このプレス用
オイルはプレス機械に用いる潤滑油として使用されるも
のであり、その粘度は50〜150cstのものが選ば
れる。そして、この粉末ろう材入りオイルを容器に収納
し、容器中央に循環ポンプの突出孔を開口させ、オイル
と粉末ろう材とを攪拌する。そこで、図2の如く組立て
られたコアの一端面を水平にし、粉状ろう材入りオイル
中に浸漬する。
【0008】このとき、浸漬深さを全長に対して50〜
80%程度とする。すると、その浸漬部分に粉状ろう材
が付着する。そこでこれを真空炉に挿入し、500℃程
度の温度において先ずオイルを蒸発させる。次いで、炉
内をろう付け温度まで上昇させ、粉状ろう材を溶融しそ
の後、それを固化することにより各エレメント間を一体
的にろう付け固定する。そして、得られた担持体に排気
ガス浄化用触媒物質が被覆される。このとき、触媒担持
物質の被覆量及び活性度はろう材が存在しない部分で特
に多くなる。このようにして製造された触媒担持体を、
ろう付け部が排気ガスの流れに対して下流側に位置する
ように配置する。
【0009】
【考案の効果】本考案の排気ガス浄化用触媒担持体は、
その排気ガス流通方向の下流部側にのみ50〜80%の
軸方向長さ分だけろう付けがなされているから、特に温
度が高く熱膨張の大きな上流部の熱歪みを効果的に吸収
することができる。そして下流部のろう付けにより、耐
久性の高い触媒担持体を提供できる。又、より高温度に
なるハニカム体3の上流部は、ろう材が付着されていな
いので、触媒担持物質をより多くハニカム体3に被覆す
ることができる。それにより、高温の上流部で効率的に
排気ガスの浄化を行い得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の排気ガス浄化用触媒担持体の縦断面斜
視図であって、そのろう付け部説明図。
【図2】本考案の排気ガス浄化用触媒担持体の斜視略
図。
【符号の説明】
1 平坦プレート 2 波形プレート 3 ハニカム体 4 ろう付け部 5 ケーシング 6 排気ガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−253493(JP,A) 特開 平2−102744(JP,A) 特開 平2−218442(JP,A) 特開 平3−47540(JP,A) 特開 昭63−176613(JP,A) 特開 昭62−269750(JP,A) 実開 昭62−194436(JP,U) 特公 昭63−44466(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01J 21/00 - 37/36 B01D 53/38 - 53/96 F01N 3/28 301 - 311

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 夫々帯状に形成された平面が平滑な平坦
    プレート1と帯の長手方向に波が進行する波形プレート
    2とが重ね合わされて、それらが密に渦巻状に巻回され
    てハニカム体3を構成し、前記平坦プレート1と前記波
    形プレート2との接触部の一部のみが互いにろう付け固
    定され、高温の排気ガス6がハニカム体3の軸に平行に
    流通する排気ガス浄化用触媒担持体において、前記ハニ
    カム体3の前記排気ガス6の流通方向の下流端より上流
    端に、その軸方向長さの50%〜80%の長さ分のみ前
    記平坦プレート1と波形プレート2との接触部をろう付
    け固定したことを特徴とする排気ガス浄化用触媒担持
    体。
JP1993007377U 1993-02-02 1993-02-02 排気ガス浄化用触媒担持体 Expired - Lifetime JP2596691Y2 (ja)

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JPH0660439U JPH0660439U (ja) 1994-08-23
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