JPH0611402A - トルクセンサ - Google Patents

トルクセンサ

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JPH0611402A
JPH0611402A JP17030292A JP17030292A JPH0611402A JP H0611402 A JPH0611402 A JP H0611402A JP 17030292 A JP17030292 A JP 17030292A JP 17030292 A JP17030292 A JP 17030292A JP H0611402 A JPH0611402 A JP H0611402A
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magnetic
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magnetism
torque
magnetic path
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JP17030292A
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Hikari Morita
光 森田
Masaya Nakayama
正也 中山
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気発生ユニットから発される磁束をトルク
測定に無駄なく利用する。磁気発生ユニットの製造を容
易にする。 【構成】 トーションバー11の一端には磁気発生ユニ
ット18を取り付け、他端側には磁気通路30を備えた
ピックアップ部材20を取付ける。磁気通路30の入出
端になる磁路片21a、22aを磁気発生ユニット18
に臨ませ、磁気通路30の途中に磁気検出素子24を設
ける。磁気検出ユニット18を、異磁極が周方向に沿っ
て交互に現れるように着磁した環状の磁性体によって構
成する。各磁路片21a、22aは常時磁極18a、1
8bに対面し、磁極18a、18bから発される磁束は
効率良く磁路片21a、22aにピックアップされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転トルクを非接触で
測定するトルクセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のトルクセンサとしては、例え
ば、特開平3−81632号公報に記載されるようなも
のが知られている。
【0003】このトルクセンサは、被測定部材に連結さ
れるトーションバーと、異磁極が周方向に沿って交互に
配置されるようにトーションバーの一端側に取り付けら
れた磁気発生ユニットと、磁気の入出端がこの磁気発生
ユニットに臨むようにトーションバーの他端側に取り付
けられた磁気通路と、この磁気通路の磁束を検出する磁
気検出素子とを備え、被測定部材に加えられたトルクを
トーションバーの捩れに応じた磁気通路の磁束変化とし
て検出するようになっている。磁気発生ユニットは、異
磁極が周方向に沿って交互に、かつ、所定の間隔をおい
て配置された複数の永久磁石(以下、磁石と呼ぶ。)に
よって構成され、各磁石が隣接する磁石間の磁路を形成
するコモンリングに接合されており、磁気通路は、径方
向に所定の隙間を介して対向配置されたアウターリング
及びインナーリングと、各リングに設けられた磁気の入
出端としての複数の磁路片とによって構成され、各リン
グの磁路片が前記磁石と1対1で対応し、かつ、周方向
に沿って交互に並ぶように配置されている。また、磁気
検出素子はホール素子等によって構成され、磁気通路を
構成するアウターリングとインナーリングの隙間に非接
触で介装されている。
【0004】そして、このトルクセンサのトルク検出原
理を図5に示す模式図によって説明すれば、磁気通路1
のアウターリング2とインナーリング3の各磁路片2
a、3aは、定常状態(被測定部材にトルクが加えられ
ない状態)において磁気発生ユニット4の隣接する磁石
5a、5bの中間位置にくるように設定されていて、図
示しないトーションバーの捩れによって各磁路片2a、
3aが磁気発生ユニット4に対して周方向に変位する
と、磁石5aのN極と磁路片2a、磁石5bのS極と磁
路片3aの各エアギャップL1と、磁石5aのN極と磁
路片3a、磁石5bのS極と磁路片2aの各エアギャッ
プL2が変化し、そのエアギャップL1、L2の変化に比
例して現れる磁気通路1の磁束の変化が磁気検出素子6
によって検出されるようになっている。尚、図5中、7
は、隣接する永久磁石5a、5b間に磁路を形成するコ
モンリングを示し、矢印φ、−φは磁気通路1の磁束の
流れを示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
トルクセンサの場合、複数の磁石が周方向に所定の間隔
をおいて配置された磁気発生ユニットの構成となってい
て、隣接する磁石の中間位置に磁気通路の入出端(磁路
片)が配置されるようになっているため、トーションバ
ーの捩れに対する磁気通路の磁束変化を確実に検出する
ためには磁気発生ユニットの各磁石の保持力を大きく設
定せざるを得ず、このことがコスト高を招く要因となっ
ていた。また、上記従来のトルクセンサにおいては、磁
気発生ユニットを製造するにあたって複数の磁石を個別
に形成しなければならないため、各磁石の形状や保持
力、配置精度、コモンリングに対する取付精度等の管理
が繁雑であるという不具合もあった。
【0006】そこで本発明は、磁気発生ユニットから発
される磁束をトルク測定に無駄なく利用出来、しかも、
磁気発生ユニットを容易に製造することが出来るトルク
センサを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決するための手段として、被測定部材に連結されるト
ーションバーと、異磁極が周方向に沿って交互に配置さ
れるようにトーションバーの一端側に取り付けられた磁
気発生ユニットと、磁気の入出端がこの磁気発生ユニッ
トに臨むようにトーションバーの他端側に取り付けられ
た磁気通路と、この磁気通路の磁束を検出する磁気検出
素子とを備えたトルクセンサにおいて、前記磁気発生ユ
ニットを、異磁極が周方向に沿って交互に現れるように
着磁した環状の磁性体によって構成するようにした。
【0008】
【作用】磁気発生ユニットの隣接する異磁極間に隙間が
ないため、磁気通路の入出端は常時磁極と対面すること
となる。また、磁気発生ユニットの製造に際しては磁性
体を環状に形成した後に、異磁極が周方向に沿って交互
に現れるようにこの磁性体を着磁する。
【0009】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図1〜図4に基づ
いて説明する。
【0010】図1において、11は、被測定部材(図示
せず)に連結されるトーションバーであり、このトーシ
ョンバー11は小径部12を備えた第1シャフト13
と、このシャフト13の先端に同軸に連結された第2シ
ャフト14とによって構成されている。第1シャフト1
3の小径部12は捩れ剛性を若干低くするために設けら
れたもので、図中矢印A、Bで示すようなトルクが第1
シャフト13に加えられた場合に、そのトルクが小径部
12を通して第2シャフト14に伝達されると共にトル
クに応じた捩れがこの小径部12を中心に起こるように
なっている。そして、第2シャフト14の外周面には、
小径部12を包み込むようにして形成された略円筒形の
モールド部材(非磁性体)15の突端部16が嵌着固定
されており、このモールド部材15の第1シャフト13
寄りの端部にはトーナツ形の磁極埋込み部17が形成さ
れている。この磁極埋込み部17は非磁性体によって形
成されていて、その内部には、本発明の要部を成す磁気
発生ユニット18と所定の磁路を形成するコモンリング
19とが埋設されている。
【0011】磁気発生ユニット18は、異なる磁極18
a(N極)と18b(S極)が複数着磁された環状の磁
性体によって構成されており、その磁極18a、18b
は周方向に沿って等分割された領域に交互に現れるよう
になっている。また、コモンリング19は磁性体によっ
て形成されていて、その端面に磁気発生ユニット18の
端面を接触させた状態で磁極埋込み部17に埋設されて
いる。このコモンリング19は磁路を構成するもので、
磁気発生ユニット18の裏面側において隣接する磁極間
の磁束の流通が効率良く為されるようになっている。
【0012】一方、第1シャフト13の小径部12側の
外周面には、前記磁極埋込み部17の端面(磁気発生ユ
ニット18の端面)に微小空間をおいて面する略円盤形
のピックアップ部材20が嵌着固定されている。このピ
ックアップ部材20は非磁性体によって形成されてい
て、磁気発生ユニット18と逆側の端面に磁性体から成
るアウターリング21とインナーリング22が一体に設
けられている。アウターリング21とインナーリング2
2は径方向に所定の隙間23を介して対向配置されてい
て、各端部には、ピックアップ部材20に埋設される複
数の磁路片21a、22aが延設されている。この各磁
路片21a、22aの先端部は磁気の入出端を成すもの
で、ピックアップ部材20の磁極埋込み部17と対向す
る端面において、アウターリング21側のものとインナ
ーリング22側のものが同一円周上で交互に、かつ、等
間隔になるように配置されている。そして、この磁路片
21a、22aは磁気発生ユニット18の磁極18a、
18bと1対1で対応するように設けられ、定常状態
(被測定部材にトルクが加えられない状態)において、
その各先端部の中心が磁気発生ユニット18の磁極境界
部18c上に位置されるように、即ち、各先端部が磁極
21a(N極)と22a(S極)に同面積だけオーバー
ラップするようになっている。尚、この実施例の場合、
各磁路片21a、22aと、アウターリング21とイン
ナーリング22と、これら両リング21、22間の径方
向の隙間23とが、アウターリング21からインナーリ
ング22方向、または、インナーリング22からアウタ
ーリング21方向に磁束が流れる磁気通路30を構成し
ている。
【0013】また、アウターリング21とインナーリン
グ22の間の径方向の隙間23には、両リング21、2
2に対して非接触となるように一対の磁気検出素子(ホ
ール素子等)24、24が挿入されている。これらの磁
気検出素子24、24はプリント基盤25に支持固定さ
れていて、このプリント基盤25を介して第1シャフト
13を間に挟んだ対角位置に配置されている。プリント
基盤25は、磁気検出素子24の出力信号を検出・処理
するための図示しない部品を備えると共に、支持部材2
6を介して第1シャフト13に回動可能に嵌合されてい
る。
【0014】つづいて、この実施例のトルクセンサの作
用を図2〜図4に示した模式図を参照して説明する。
【0015】被測定部材にトルクが加えられない定常状
態においては、磁路片21a、22aの各先端部が磁気
発生ユニット18の磁極18a(N極)、18b(S
極)に対し同面積だけオーバーラップしているため、磁
極18aから磁路片21a、アウターリング21、隙間
23、インナーリング22、磁路片22aを通って磁極
18bにに向かう磁束φ(図2参照。)と、磁極18a
から磁路片22a、インナーリング22、隙間23、ア
ウターリング21、磁路片21aを通って磁極18bに
向かう磁束−φの大きさが同じになり、これらの磁束
φ、−φが互いに相殺し合うこととなる。したがって、
磁極18a、18b間の磁束の流通は図3の矢印Cに示
すように専らエアギャップを通して行われ、磁気通路3
0には磁束の流れが生じない。
【0016】一方、被測定部材に例えばA方向のトルク
が加えられた場合には、図4に示すように磁路片21
a、21bの各先端部が夫々磁極18b、18a側によ
り多くオーバーラップするようになり、その結果、イン
ナーリング22側から入力される磁束−φの方が、アウ
ターリング21側から入力される磁束φよりも大きくな
り、磁気通路30には、両磁束−φとφの差に応じた磁
束が流れることとなる。そして、このとき磁気通路30
に流れる磁束は、印加トルクに対応したトーションバー
11の捩れ量と比例する。また、このとき磁気通路30
に流れる磁束は磁気検出素子24によって検出され、そ
の結果から被測定部材に加えられたトルクが明らかにな
る。即ち、今、磁気検出素子24としてホール素子を用
いるとすると、例えば、A方向のトルクによってホール
素子に作用する磁界の向きを正方向とし、そのときの出
力電圧がプラスの値となるようにホール素子の出力を設
定しておけば、ホール素子の出力電圧から、被測定部材
に加えられたトルクの向き及び大きさ、そして静止トル
クが明らかになる。尚、被測定部材にB方向のトルクが
印加された場合には、逆にアウターリング21側から入
力される磁束φの方が、インナーリング22側から入力
される磁束−φよりも大きくなり、その結果、逆向きの
トルクが磁気検出素子24によって検出される。
【0017】ところで、本発明にかかるこのトルクセン
サは、異磁極18a、18bが周方向に沿って交互に現
れるように着磁した磁性体によって磁気発生ユニット1
8を構成するようにしたたため、磁気通路30の入出端
たる磁路片21a、22aが常時磁極18a、18bに
対面し、各磁極18a、18bから発される磁束が効率
良くピックアップされることとなる。このため、このト
ルクセンサの場合には、各磁気発生ユニット18の保持
力を特別に大きくしなくても、確実にトルクを測定する
ことが出来、同一性能をもつ従来のものよりも低コスト
で製造することが可能である。また、磁気発生ユニット
18を製造する場合には、磁性体を環状に形成した後に
所定の着磁型によって着磁処理を行うだけで良いため、
製造が極めて容易であるという利点がある。さらにま
た、磁気発生ユニット18の磁極数や保持力は着磁型の
調整によって容易に変更することが出来るため、精度の
異なるトルクセンサを製造する場合には特に有利であ
る。したがって、このトルクセンサを採用した場合に
は、従来のものに比較して大幅な製造コストの低減を図
ることが可能である。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、磁気発生
ユニットを、異磁極が周方向に沿って交互に現れるよう
に着磁した環状の磁性体によって構成したため、磁気発
生ユニットの隣接する異磁極間に隙間がなくなり、磁気
通路の入出端が常時磁極と対向することとなって、磁気
発生ユニットから発される磁束をトルク測定に無駄なく
利用することが可能になる。また、磁気発生ユニットを
製造する場合には、環状に形成した磁性体に対し、異磁
極が周方向に沿って交互に現れるように着磁するだけで
良いため、複数の永久磁石を個別に形成した後に環状に
配置するようにしていた従来のものに比較して、製造自
体が極めて容易であるうえ、各磁石の形状や保持力、取
付精度等の繁雑な管理作業が必要ないという利点もあ
る。このため、本発明を採用した場合には、性能面の低
下を招くことなく、製造コストの削減を図ることが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】同実施例を示す斜視図。
【図3】同実施例を示す模式図。
【図4】同実施例を示す模式図。
【図5】従来の技術を示す斜視図。
【符号の説明】
11…トーションバー、 18…磁気発生ユニット、 18a、18b…磁極、 21a、22a…磁路片(入出端)、 24…磁気検出素子、 30…磁気通路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定部材に連結されるトーションバー
    と、異磁極が周方向に沿って交互に配置されるようにト
    ーションバーの一端側に取り付けられた磁気発生ユニッ
    トと、磁気の入出端がこの磁気発生ユニットに臨むよう
    にトーションバーの他端側に取り付けられた磁気通路
    と、この磁気通路の磁束を検出する磁気検出素子とを備
    えたトルクセンサにおいて、前記磁気発生ユニットを、
    異磁極が周方向に沿って交互に現れるように着磁した環
    状の磁性体によって構成したことを特徴とするトルクセ
    ンサ。
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