JP2746684B2 - トルクセンサ - Google Patents

トルクセンサ

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JP2746684B2
JP2746684B2 JP21778389A JP21778389A JP2746684B2 JP 2746684 B2 JP2746684 B2 JP 2746684B2 JP 21778389 A JP21778389 A JP 21778389A JP 21778389 A JP21778389 A JP 21778389A JP 2746684 B2 JP2746684 B2 JP 2746684B2
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敏朗 市川
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、トルクセンサ、特に回転トルクを非接触で
精度良く測定するトルクセンサに関する。
従来の技術 この種の従来の回転トルクを非接触で測定するトルク
センサとしては、例えば本出願人が既に出願した特開昭
63−158433号公報に記載されたものが知られている。
概略を説明すれば、このトルクセンサは、第1シャフ
トと第2シャフトとを相対的に捩れ変位可能に連結し、
この第1シャフトの外周に、所定数の磁性体を極性が周
方向に交互に配設されるように取り付け、かつ第2シャ
フトに、隣接する前記磁性体の中間位置から磁束を導く
ように第1ピックアップ路及び第2ピックアップ路を設
けて一つの磁性体から他の磁性体に至る磁路を形成して
いる。また、この磁路に臨んで該磁路を流れる磁束の変
化を検出する一対の磁気検出素子を、第1シャフトの軸
線を中心として180°の角度位置に設けている。そし
て、第2シャフトに対して第1シャフトが捩れ変位した
とき前記N極が第1ピックアップ路あるいは第2ピック
アップ路の何れの側に接近することによって第1,第2ピ
ックアップ路を流れる磁束量が変化し、この磁束の変化
から第2シャフトに対する第1シャフトの捩れ変位が非
接触で検出できるようになっている。
ところで、斯かる従来のトルクセンサにあっては、前
記のように第2シャフトに対して第1シャフトが捩れ変
位したときには、第4図に示すように例えば第1シャフ
ト側のインナーリング30の磁路片31と、第2シャフト側
の磁性体32,33中、一方の磁性体32のN極とが近接し
て、該N極から流出した磁束が該N極と磁路片31との間
のギャップ空間を経て第2ピックアップ路34を構成する
磁路片31を通ってインナーリング30に流れ込むが、該磁
路片31からインナーリング30に至るまでに磁束が十分に
拡散されない。このため、インナーリング30の外周から
磁気検出素子において磁束密度が不均一となり、磁気検
出素子による測定精度の低下を招く虞がある。
そこで、前記従来においては、第1シャフトの軸線を
中心として180°の角度で相対的に位置するトルク検出
用の一対の磁気検出素子の他に、さらに平均化補正用の
一対の磁気検出素子を、第1シャフトの軸線に対して別
異の180°角度で相対する位置に配設し、これによって
磁性体32のN極から流出して第2ピックアップ路34に流
入した磁束の密度を平均化補正するようになっている。
発明が解決しようとする課題 然し乍ら、前記従来のトルクセンサにあっては、磁性
体32のN極で発生する磁束密度の不均一な状態を磁気検
出素子を用いて平均化補正を行なうようになっているた
め、磁気検出素子の使用数が多くなると共に、磁束回路
も複雑になる。この結果、製造作業や保守管理が煩雑に
なるばかりかコストの高騰が余儀なくされる。
課題を解決するための手段 本発明は、前記従来の実情に鑑みて案出されたもの
で、基本的には前記従来の構成と略同様であるが、とり
わけトルク検出用の磁気検出素子に至る第1,第2ピック
アップ路の双方あるいはいずれか一方に、例えば磁束拡
散用孔などの低透磁率部を形成したことを特徴としてい
る。
作用 第1シャフトの回転方向の捩れ変位が発生した際に、
第1ピックアップ路あるいは第2ピックアップ路を通っ
た磁束が低透磁率部付近で両側に屈曲案内されて十分に
拡散される。したがって、斯かる磁束がトルク検出用の
磁気検出素子に至るまでに平均化補正され、トルク測定
精度が向上することは勿論のこと、従来のように平均化
補正用の磁気検出素子を用いずに、単に低透磁率部たる
磁束拡散用孔等を形成するだけであるから、部品点数が
削減できると共に、構造が極めて簡素化される。
実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。
まず、第3図に基づいて本発明に係るトルクセンサの
構成を説明する。すなわち、図中11は第1シャフトであ
り、該第1シャフト11は捩れ剛性を若干低くするための
小径部2を介して第2シャフト3に連結されており、図
中A,Bで示すような第1シャフトの円周方向の回転力を
小径部2を経由して第2シャフト3に伝達する。また、
第2シャフト3の外周面3aには小径部2を包み込むよう
にして成形された円筒形のモールド部材(非磁性材)4
の突端部4aが嵌合・固着されており、モールド部材4は
後述するピックアップ部材7及びホール素子13,14等と
一対となってトルク検出機構21を構成している。一方、
モールド部材4の他端側にはドーナッツ型の磁性体埋込
み部4bが形成され、磁性体埋込み部4bは軸方向に対して
垂直となるような端面4cを有し、磁性体埋込み部4bには
端面4cにN極を臨むように配置した磁性体5aと、端面4c
にS極を臨むように配置した磁性体5bとがそれぞれ8個
づつ交互に同心円状でかつ等間隔になるように配設され
ている。さらに、各磁性体5a,5bの他端部は、円環状の
コモンリング6に連結されており、コモンリング6は各
磁性体5a,5bから発する磁界について閉ループ状の磁路
の一部を形成する。コモンリング6及び各磁性体5a,5b
は磁性体埋込み部4b内に埋設され、非接触体からなる磁
性体埋込み部4bと一体形成されている。
一方、第1シャフトの小径部2側の外周面1aには端面
4cに面し、かつ端面4cと微小空隙を有する円板形の前記
ピックアップ部材7が嵌合・固着されており、ピックア
ップ部材7の入力側の端面7aには、端面7aに外接してア
ウターリング8とその内方にインナーリング9とが設け
られている。また、端面4cに面したピックアップ部材7
の端面7bには、磁性体5aあるいは5bからの磁気力を受け
て磁路となる磁路片10aと磁路片10bとが磁性体5a及び5b
とそれぞれ1対1で対応するように8個づつ交互に同心
円上でかつ等間隔になるように配設され、磁路片10aは
アウターリング8に、磁路片10bはインナーリング9に
夫々連結されている。磁路片10aとアウターリング8と
は第1ピックアップ路11を構成し、磁路片10bとインナ
ーリング9とは第2ピックアップ路12を構成する。ここ
で、コモンリング6,磁路片10a、10b,アウターリング8
及びインナーリング9は磁力線を通し易い、例えばパー
マロイ,フェライト等の材質で作られており、前記磁性
体5a,5bから発した磁気力を磁路片10a,10bを介してアウ
ターリング8及びインナーリング9に誘導する。ところ
で、磁路片10a,10bは前記の磁性体5a,5bと同様に非磁性
体からなるピックアップ部材7内に一体形成されてお
り、定常時(すなわち、トルクが0のとき)では磁性体
5aあるいは5bが磁路片10a及び10bの丁度中間に位置する
ように構成されている。したがって、磁性体5aから磁路
片10aに至るまでのギャップ空間lAと磁性体5aから磁路
片10bに至るまでのギャップ空間lBとは互いに等しく、
同様に磁性体5bから磁路片10bまでのギャップ空間lAと5
bから磁路片10aまでのギャップ空間lBとは相等しい。し
たがって、第1シャフト1に円周方向A(あるいはB)
の回転力が加わると前記ギャップ空間lA,lBはその回転
力に応じてそれぞれ所定量づつ変化する。さらに、上述
したアウターリング8とインナーリング9との間には、
これらリングやピックアップ部材7と非接触でかつアウ
ターリング8からインナーリング9に(あるいはインナ
ーリング9からアウターリング8に)かかる磁界と直角
となるような位置にホール素子(第1の磁気検出素子)
13が配置され、このホール素子13と第1シャフト1に対
して180°の角度に相対する位置にホール素子(第2の
磁気検出素子)14が配置されている。また、これらホー
ル素子13、14は、磁界の強さに比例した出力電圧を発生
する一般的な素子であって、それぞれプリント基板15に
接着剤等で固着されている。プリント基板15には、ホー
ル素子13,14からの信号を検出・処理するための部材
(図示せず)が配設されると共に、プリント基板15はプ
リント基板に固着する支持部材15aを介して第1シャフ
ト1の回動変位自在に嵌合されている。
そして、前記第2ピックアップ路12を構成する磁路片
10bの基部つまりインナーリング9との連結個所でかつ
ホール素子13,14と対抗する位置には、第1図に示すよ
うに低透磁率部たる磁束拡散用孔16…が穿設されてい
る。この磁束拡散用孔16…は、略半円形状を呈し、円弧
部位16aが磁路片10b側に配置され、拡開部位16bがイン
ナーリング9側に配置されている。
次に、本実施例の作用を説明する。すなわち、トルク
が加わらない定常時にあっては、ギャップ空間lA,lB
互いに等しいので、例えば磁性体5aのN極からギャップ
空間lA,磁路片10a,アウターリング8を経てホール素子
13に至る磁界HAと、磁性体5aのN極からギャップ空間
lB,磁路片10b,アウターリング8を経てホール素子13に
至る磁界HBとの強さは等しい強さとなり、互いに相殺し
合ってトルクは検出されない。
一方、回転力が例えば第3図に示すように円周方向A
の向きに加わったときは磁性体5aから磁路片10aまでの
ギャップ空間lAと磁性体5bから磁路片10bまでのギャッ
プ空間lAは何れも大きくなり、逆に磁性体5aから磁路片
10bまでのギャップ空間lBと磁性体5bか磁路片10aまでの
ギャップ空間lBとは何れも小さくなる。したがって、こ
れに伴って一方の磁界HBが他方磁界HAよりも大きくなっ
てゆき、その程度はA方向に加わる捩れ角の大きさに比
例する。例えばA方向の回転力によりホール素子13に印
加する磁界の向きを正方向とし、その出力電圧がプラス
の値となるようにホール素子13の出力を設定すれば、発
生トルクの大きさ及び方向そして静止トルクを適切に検
出することができる。また、回転力が円周方向Bの向き
に加わったときは一方の磁界HAが他方の磁界HBよりも大
きくなり、上記の場合とは逆向きのトルクを検出するこ
とができる。
また、ここで磁性体5aからギャップ空間lBを経て磁路
片10bに流れた磁束つまり第2ピックアップ路12を通る
磁束流は、第1図の実線矢印で示すように透磁率の低い
磁束拡散用孔16…付近に達すると、該孔16…の孔縁に沿
って両側に屈曲案内されてインナーリング9の外周縁9b
の磁束検出部付近に至る間に十分に拡散されて、平均化
補正される。したがって、前記ホール素子13によるトル
ク測定精度が向上することは勿論のこと、従来のように
平均化補正用の磁気検出素子を用いずに、単に磁束拡散
用孔16…を形成するだけであるから構造が極めて簡素化
されると共に、製造作業や保守管理が容易になる。
第2図は本発明の第2実施例を示し、この実施例では
第1ピックアップ路11を構成する磁路片10a…の立上り
部とアウターリング8との連結個所に低透磁率部たる磁
束拡散用孔17…が周方向へ等間隔に複数形成されてい
る。この磁束拡散用孔17…は、略U字形を呈し、円弧部
位17aが磁路片10a側に配置され、拡開部位17bがアウタ
ーリング8側に配置されている。
したがって、この実施例においても前記第1実施例と
同様に各磁束拡散孔17…によって磁路片10a…からアウ
ターリング8に至る磁束流が十分に拡散されて、平均化
補正がなされ、トルク測定精度の向上が図れることは勿
論のこと、単に磁束拡散孔17…を形成するだけであるか
ら、構造の簡素化が図れる等第1実施例と同様な効果が
得られる。
尚、前記各実施例では、磁路片10a,10bのいずれか一
方に磁束拡散孔16,17を形成しているが、双方に形成す
ることも可能であり、このようにすれば磁束流を一層効
果的に拡散でき、十分な平均化補正が可能になる。
また、本発明における低透磁率部は、前記各実施例の
如く磁束拡散孔に限定されるものではない。
発明の効果 以上の説明で明らかなように、本発明に係るトルクセ
ンサによれば、とりわけ第1ピックアップ路あるいは第
2ピックアップ路の少なくともいずれか一方に低透磁率
部を形成したため、第1,第2ピックアップ路からトルク
検出用の磁気検出素子に至る過程で磁束の拡散による十
分な平均化補正がなされる。したがって、構成部品等の
位置関係の差異等に起因する磁束密度の不均一化が防止
され、トルク測定精度を一層向上させることができる。
しかも、磁束密度の平均化補正を従来のような磁気検
出素子によって行なうのではなく、単に低透磁率部で行
なうようにしたため、部品点数の削減と構造の簡素化が
図れる。この結果、製造作業や保守管理が容易になると
共に、コストの低廉化が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るトルクセンサの第1実施例を示す
要部斜視図、第2図は本発明の第2実施例を示す要部斜
視図、第3図は本発明のトルクセンサを示す分解斜視
図、第4図は従来のトルクセンサにおける磁束流を示す
説明図である。 1……第1シャフト、2……小径部、3……第2シャフ
ト、5a,5b……磁性体、10a,10b……磁路片、11……第1
ピックアップ路、12……第2ピックアップ路、13,14…
…ホール素子(磁気検出素子)、16,17……磁束拡散用
孔(低透磁率部)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対捩れ変位可能に連結された第1シャフ
    ト及び第2シャフトと、該一方のシャフトの外周に、極
    性が周方向に交互に配列されるように取り付けられた所
    定数の磁性体と、他方のシャフトに、隣接する前記磁性
    体の中間位置から磁束を導くように取り付けられて一つ
    の磁性体から他の磁性体に至る磁路を形成する第1ピッ
    クアップ路及び第2ピックアップ路と、この各磁路を流
    れる磁束の変化を検出する磁気検出素子とを備え、更に
    前記第1ピックアップ路及び第2ピックアップ路の少な
    くともいずれか一方に低透磁率部を形成したことを特徴
    とするトルクセンサ。
JP21778389A 1989-08-24 1989-08-24 トルクセンサ Expired - Lifetime JP2746684B2 (ja)

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