JPH0611399Y2 - 平ベルト - Google Patents

平ベルト

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JPH0611399Y2
JPH0611399Y2 JP1989029979U JP2997989U JPH0611399Y2 JP H0611399 Y2 JPH0611399 Y2 JP H0611399Y2 JP 1989029979 U JP1989029979 U JP 1989029979U JP 2997989 U JP2997989 U JP 2997989U JP H0611399 Y2 JPH0611399 Y2 JP H0611399Y2
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JP
Japan
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belt
pulley
flat
width
groove
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JP1989029979U
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JPH02121649U (ja
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京太郎 柳
宏郎 松岡
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、特に高負荷動力を伝動するのに最適な平ベル
トに関する。
(従来の技術) 従来より、平ベルト及び平プーリにより負荷を伝動する
平ベルト伝動方式においては、ベルトの心線に生じる張
力分布を均一化するとともに、ベルトの蛇行移動を防止
するために、プーリの外周にクラウン部(中高部)を設
けることは一般によく知られている(例えば実開昭50
−121147号、実開昭58−189844号、実開
昭62−2514号等の各公報参照)。
(考案が解決しようとする課題) ところで、このような平ベルト伝動方式においては、従
来、ベルト及びプーリの幅を広くすると、それだけ軸荷
重を増大でき、伝動能力が増大して高負荷を伝動できる
と考えられていた。しかし、実際にはベルト幅を広げて
も高負荷を効果的に伝達することは困難となる。
すなわち、ベルトの幅と伝動能力との関係を求める実験
によると、ベルトの幅が例えば12.7mm〜25.4mm
の比較的狭い範囲では、ベルト幅の増加に応じて伝動能
力が増大するが、ベルト幅が45mmと大きくなっても伝
動能力はさほど上昇せず、25.4mmの場合の殆ど変わ
らない能力となる。よって平ベルト伝動においてより高
い伝動能力を得るためにベルトの幅を広くしても、それ
には限界がある。
この限界は、プーリクラウン部によりベルトに発生する
面圧(ベルトとプーリとの間で作用する応力)の不均一
な分布特性に起因するものである。つまり、プーリには
その幅方向の中央部にクラウン部が形成されているた
め、ベルトの面圧はこのクラウン部に対応する部位たる
幅方向中央部に集中する。そして、ベルトの幅が増大す
ると、上記面圧の集中によりベルト両端に面圧が零とな
って負荷伝動に寄与しない部分が生じ、それ以上ベルト
幅を広げてもプーリとの接触幅が広がらない。しかも、
プーリのクラウン部に対応する最大面圧が増大し、伝動
時にはベルトの剪断応力が大きくなって部材能力を越
え、匍匐運動や破壊を招き、その結果、伝動能力を効果
的に増大することができなくなる。さりとて、プーリ外
周のクラウン部をなくすと、ベルトに発生する張力の不
均一及びその蛇行移動が生じて、ベルトの早期破損を招
来することとなる。
そこで、本出願人は、平ベルトのプーリと接触する内周
面にベルト長さ方向に延びる凹溝を形成することによ
り、平ベルトの幅を広くしてもクラウン部を有するプー
リに対する接触幅を広げ得るようにし、平ベルト伝動方
式の伝動能力を効果的に増大させることを提案した。
ところが、この平ベルトを粉塵や砂塵等の多い条件下で
使用した場合、その粉塵等が凹溝に噛み込むことがあ
る。そして、その粉塵の噛み込んだベルト部分がプーリ
にかかると、該粉塵等はプーリに押されて滑りながら凹
溝底部(ベルト背面部)を突き上げ、その結果、凹溝の
底部が摩耗したり、ベルトの縦裂きが生じたりする虞れ
があり、さらに改良の余地があった。
本考案は斯かる諸点に鑑みてなされたもので、その目的
は、上記凹溝に粉塵等が噛み込んでも該粉塵等をプーリ
に接触するとスムーズに排除できるようにし、よって凹
溝を有する平ベルトを粉塵等の多い条件で使用してもそ
の寿命を延ばし得るようにすることにある。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、請求項(1)記載の考案の
解決手段では、ベルト基体と、該ベルト基体に互いに平
行に埋設されたエンドレスの複数本の心線とを備えた平
ベルトに対し、上記ベルト基体のプーリに接触する内周
面に、ベルト長さ方向に延びかつ底部が上記心線よりも
ベルト背面側に位置する凹溝を設けるとともに、該凹溝
の底部に、ベルト基体背面に貫通する複数の貫通孔をベ
ルト長さ方向に沿って間隔をあけて設ける。
(作用) 上記の構成により、本考案では、平ベルトにおけるベル
ト基体のプーリに接触する内周面にベルト長さ方向に延
びかつ底部が心線よりもベルト背面側に位置する凹溝が
設けられているので、外周にクラウン部を有する平プー
リであっても、ベルトは該クラウン部に沿うようにベル
ト幅方向に沿って彎曲し、よってベルトのプーリに対す
る接触幅を広げて、伝動能力を高めることができる。
また、これと同時に、上記凹溝の底部にベルト基体背面
に貫通する複数の貫通孔がベルト長さ方向に沿って間隔
をあけて設けられているので、凹溝に噛み込んだ粉塵等
はプーリのところにくると、プーリに押されて貫通孔に
達し、その貫通孔からベルト背面側にスムーズに排除さ
れ、よってベルトの摩耗や縦裂きを効果的に防ぐことが
できる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において、1は平プーリであって、このプーリ1
はその外周にリング状のリム2を有し、該リム2の外周
面はプーリ中心から同じ距離の円筒面上に位置し、該外
周面には2つのクラウン部3,3が幅方向に並んで形成
され、これらのクラウン部3,3は幅、クラウン高さ及
びクラウン半径が互いに同じに設定されている。
また、4は上記平プーリ1に巻き掛けられる本考案の実
施例に係る平ベルトである。この平ベルト4は、ベルト
基体5と、該ベルト基体5に互いに平行に埋設されたエ
ンドレスの複数本の心線6,6,…とを備え、上記ベル
ト基体5のプーリ1に接触する内周面には、ベルト幅方
向の中央位置にベルト長さ方向に延びる有底の1条の凹
溝7が形成されている。この凹溝7は心線6,6間を通
って該心線6の位置よりもベルト背面側まで延び、その
断面は矩形状とされている。尚、上記凹溝7は断面V字
状としてその底部を円弧面とすることもできる。
また、凹溝7の底部には、ベルト基体5背面に貫通する
複数の断面矩形状の貫通孔8,8,…がベルト長さ方向
に沿って一定間隔をあけて形成されている。
尚、上記プーリ1のクラウン部3,3間の部分はベルト
4の凹溝7に対応した位置、換言すると各クラウン部3
はベルト基体5における凹溝7以外の部分と対応した位
置に形成され、かつ該ベルト基体5の凹溝7以外の部分
の幅はプーリ1の各クラウン部3の幅と略同じに設定さ
れている。
したがって、上記実施例においては、ベルト4の内周面
に、底部が心線6の位置よりもベルト背面側に位置する
1条の凹溝7が幅方向中央に形成され、プーリ1のリム
2外周には2つのクラウン部3,3が上記ベルト4の凹
溝7以外の部分に対応して設けられているので、平ベル
ト4に発生する面圧はプーリ1における2つのクラウン
部3,3の各々に対応する部分の幅方向中央部に集中す
る。換言すると、平ベルト4全体としては面圧がベルト
幅方向に分散することとなる。こうした面圧の分散によ
り、平プーリ1の全体の幅を広げても、プーリ1の各ク
ラウン部3に対応する面圧の最大値が小さく抑えられ、
ベルト4の剪断応力が部材能力を越えることはなく、よ
って伝動能力を増大させることができる。
また、上記凹溝7の底部にベルト基体5背面に貫通する
複数の貫通孔8,8,…がベルト長さ方向に沿って一定
間隔をあけて形成されているので、第2図に示す如く、
凹溝7に粉塵D等が噛み込んだ場合、その粉塵D等はプ
ーリ1に接触すると、該プーリ1に押されてベルト走行
方向後側の貫通孔8に達し、その貫通孔8からベルト4
背面側にスムーズに排除される。このことによってベル
ト4の摩耗や縦裂きを防ぐことができる。
尚、上記ベルト4の基体5背面に別部材を一体に接合し
てもよい。例えば第3図はベルト幅方向の剛性を上げる
ためにベルト基体5背面にすだれコード9を、また第4
図はベルト基体5背面にバイアス帆布10をそれぞれ接
合したものである。
また、上記実施例では、平ベルト4の凹溝7を1条とし
たが、2条以上に増やしてもよく、その場合、プーリの
クラウン部を3つ以上に増やす必要がある。また、プー
リ1において、クラウン部3,3が形成されるリム2の
外周面をプーリ中心から同じ距離の円筒面としたが、プ
ーリのリム外周面を中凸状にし、該外周面に複数のクラ
ウン部を並設してもよく、上記実施例と同様の作用効果
を奏することができる。
また、上記実施例の平ベルト4は外周に1つのクラウン
部を有する従来の平プーリと組み合わせて使用すること
もできる。その場合、凹溝7によりベルト4をプーリの
クラウン部に沿わせて彎曲でき、そのプーリとの接触幅
を広げて伝動能力を高めることができる。
(考案の効果) 以上の如く、本考案によると、平ベルトにおけるベルト
基体のプーリに接触する内周面にベルト長さ方向に延び
かつ底部が心線位置よりもベルト背面側に位置する凹溝
を設けるとともに、凹溝の底部に間隔をあけて貫通孔を
設けたことにより、外周にクラウン部を有する平プーリ
であっても、ベルトを該クラウン部に沿うようにベルト
幅方向に沿って彎曲させることができ、ベルトのプーリ
に対する接触幅を広げて伝動能力を高めることができる
とともに、凹溝に噛み込んだ粉塵や砂塵等を貫通孔によ
り容易に排除して平ベルトの高寿命化を図ることができ
るという実用上優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例における平ベルト及び平ベルト
の要部を拡大して示す斜視図、第2図はベルト凹溝に噛
み込んだ粉塵等の排出状態を示す断面図である。第3図
及び第4図はそれぞれ本考案の他の実施例を示す第1図
相当図である。 4,4′,4″…ベルト 5…ベルト基体 6…心線 7…凹溝 8…貫通孔 D…粉塵

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベルト基体と、該ベルト基体に互いに平行
    に埋設されたエンドレスの複数本の心線とを備え、上記
    ベルト基体のプーリに接触する内周面には、ベルト長さ
    方向に延びかつ底部が上記心線よりもベルト背面側に位
    置する凹溝が設けられ、該凹溝の底部にはベルト基体背
    面に貫通する複数の貫通孔がベルト長さ方向に沿って間
    隔をあけて設けられていることを特徴とする平ベルト。
JP1989029979U 1989-03-15 1989-03-15 平ベルト Expired - Lifetime JPH0611399Y2 (ja)

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JP1989029979U JPH0611399Y2 (ja) 1989-03-15 1989-03-15 平ベルト

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JP1989029979U JPH0611399Y2 (ja) 1989-03-15 1989-03-15 平ベルト

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JPH02121649U JPH02121649U (ja) 1990-10-03
JPH0611399Y2 true JPH0611399Y2 (ja) 1994-03-23

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