JPH06113700A - こんにゃく製の擬似餌およびその製造方法 - Google Patents

こんにゃく製の擬似餌およびその製造方法

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JPH06113700A
JPH06113700A JP28703192A JP28703192A JPH06113700A JP H06113700 A JPH06113700 A JP H06113700A JP 28703192 A JP28703192 A JP 28703192A JP 28703192 A JP28703192 A JP 28703192A JP H06113700 A JPH06113700 A JP H06113700A
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konjac
glucomannan
bait
pseudo
konjak
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Kenzo Horiguchi
謙三 堀口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 食品用のこんにゃくに所定量のゼラチンを添
加し、釣り用エサに適した粘度と硬さを持つ新しいこん
にゃくの組成を提供すること。 【構成】 グルコマンナンと、該グルコマンナンに対し
て重量比3〜10%のゼラチンと、魚の好む微量の添加
物とからなるこんにゃく製の釣りエサ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はこんにゃく製の擬似餌お
よびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、レジャースポーツの一つとして海
釣りや渓流釣りが人気を博しているが、こうした釣りに
は本物の餌ばかりでなく、様々な材質で作られた擬似餌
が利用されている。擬似餌は主にプラスチック等の合成
樹脂で本物の昆虫や川虫にそっくりに作られているもの
が多く、また腐敗等の心配がなく且つ長期間にわたって
使用可能であるという利点があることから、最近その需
要が増大しつつある。しかし、一方において合成樹脂製
の擬似餌は、不要になった擬似餌を河原や海辺に放置し
ておくと鳥等が誤って食べてしまいこれが原因で死に至
る危険もあり、野鳥保護団体等からその処理について問
題が提起されている。
【0003】このような背景から本発明者等は、擬似餌
の主材料として食品用こんにゃくに着目し、鋭意研究の
結果、こんにゃくが擬似餌として最適であることを確認
した。こんにゃくの主成分であるグルコマンナンはサト
イモ科に属する草木の地下球茎であるこんにゃく芋に含
まれており、グルコースとマンノースが1:2の割合に
鎖状に結合し、更に側鎖としてアセチル基と燐酸がエス
テル結合している化学構造を有する天然多糖類であり、
具体的には長径0.5 〜1.05、短径0.37〜0.5 mmの形状を
なす異形細胞と称される粒子を形成している。こんにゃ
くは上記グルコマンナンを主成分とするこんにゃく粉に
通常その20〜50倍量(重量)の水を加え、例えば摂
氏約30度程度の温度にて約1〜2時間放置して十分に
膨潤させた後、その中に石灰乳や炭酸ソーダなどのアル
カリ性溶液を添加、混合して約20〜60分程度放置し
てグルコマンナンを凝固させて作っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】こうして作られたこん
にゃくは、広く食品用として食用されているが、食品用
のこんにゃくは歯触りや噛み応えを考えて作るため粘度
や硬さが低く、釣り餌として使用しようとすると、千切
れ易く、また細い釣り針にチョン掛けすることができな
いという問題点があった。
【0005】そこで本発明者らは、食品用のこんにゃく
に所定量のゼラチン或いは繊維物質等からなる補強材を
添加し、釣り用餌に適した粘度と硬さおよび強さを持つ
新しいこんにゃくの組成及びその製造方法を開発した。
このこんにゃくを用いて作った擬似餌によれば、不要に
なった擬似餌は土等に埋めておくと腐敗して土に戻り、
又川等に放置した擬似餌が川に流れでたとしても5〜3
0日で水に戻るため公害等の心配もなく、また野鳥が誤
って食べたとしても安全であり、環境保護の面からも極
めて有益である。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した技術課題を達成
するために本発明が講じた第1の技術手段は、グルコマ
ンナンと、該グルコマンナンに対して重量比3〜10%
の補強材と、魚の好む微量の添加物とからなるこんにゃ
く製の擬似餌にあり、また第2の技術手段は、グルコマ
ンナン精粉Akgと、補強材0.3 〜10Akgと水約25〜
45Akgとを混合し、この混合液を粘度強度が140〜
200程度になるまで約3時間程度放置し、放置した混
合液に水酸化カルシウム水溶液および魚の好む色や味を
つけるための少量の添加物を加えながら撹拌してグルコ
マンナンを凝固させ、その後凝固したグルコマンナンを
予め昆虫等の擬似餌の形をした型に流し込み成形し、成
形された擬似餌を摂氏約80〜100度の熱湯に入れ、
所定時間加熱することを特徴とするこんにゃく製の釣り
餌の製造方法にある。
【0007】
【作用】本発明に係る釣り用餌は、基本的にはグルコマ
ンナンを主成分とする組成物(こんにゃく)を使用して
作られる。この釣り餌用のこんにゃくは、食品用こんに
ゃくに比較して粘度や硬さを増すために、更には水の中
でしなやかな動きをさせるために補強材として所定量の
ゼラチンを混合した点に特徴がある。そして、此のこん
にゃくに更に魚の好む味や色や匂いを付けるために必要
な添加物を添加し、更に魚が好む水生昆虫や蛙等の形に
成形することにより、釣り用餌が完成する。
【0008】
【実施例】以下、グルコマンナン組成物からなるこんに
ゃく製の擬似餌の詳細を説明する。 実施例 こんにゃく精粉Akgとゼラチン0.3 〜10A(原料
比0.3 〜10%)kgおよび水25〜45Akgを混合し、
この混合液を粘度強度が140〜150程度になるまで
約3時間程度放置する。この時に加える補強材としての
ゼラチンは完成した擬似餌に弾力としなやかさ及び強さ
を与えるために使用する。なお、補強材としてはゼラチ
ンの他に例えば海草や牛蒡等からなる繊維物質でもよ
く、またこれらを適当に混合して生成したものでもよ
い。要はこんにゃくの硬さや強度やしなやかさが釣りに
適したものとなればよい。 一方、食品添加物用水酸化カルシウム0・3〜10
A(原料比0.3 〜10%)kgを温度摂氏約15〜18度
の水に溶解し、水酸化カルシウム水溶液を作る。ここで
はつまりPH7〜12程度のアルカリ水溶液を作る。 3時間程度放置したのこんにゃく精粉にの水酸
化カルシウム水溶液を加えながら撹拌しこんにゃくを凝
固させる。このとき魚の好む色や味をつけるために少量
の添加物を加える。 で凝固したこんにゃくを予め昆虫等の擬似餌の形
をした型に流し込み成形する。 で成形された擬似餌を摂氏約80〜100度の熱
湯に入れ、所定時間加熱するとこんにゃく製擬似餌が完
成する。 で完成した擬似餌はナイロンやポリエチレン製の
袋に分包し、摂氏約80度で加熱殺菌する。 出来上がった擬似餌は人間が食べることができることは
勿論、ナイロンポリ袋等に分包して摂氏80度で約30
分加熱殺菌することにより長期保存が可能となる。また
こうして出来た製品のPH値は約11.5〜11.8で
ある。
【0009】製造例1 こんにゃく精粉40kgとゼラチン1.2 kgおよび水1
000リットルを混合し、この混合液を粘度強度が14
0〜200程度になるまで約3時間程度放置する。 一方、食品添加物用水酸化カルシウム2.8 kgを温度
摂氏約15〜18度の水70リットルに溶解し、水酸化
カルシウム水溶液を作る。 3時間程度放置したのこんにゃく精粉を、こんに
ゃく製造機に入れ、練り羽根回転数550/分、吐出回
転数650/分、かつ、で準備した30リットル程度
の水酸化カルシウム水溶液を2.5リットル/分程度の
割合で加えながら撹拌しこんにゃくを凝固させる。 こんにゃく製造機で凝固したこんにゃくを予め昆虫
等の擬似餌の形を内装した型に流し込み、圧縮して押し
出す。 押し出された半製品の擬似餌を摂氏約80〜100
度の熱湯に入れ、所定時間加熱するとこんにゃく製擬似
餌が完成する。こうして出来た製品のPH値は約11.
5〜11.7であった。 上記のようにして製造したこんにゃく製の擬似餌は、弾
力硬さ共に実際の水生昆虫に極めて近似しており、また
色や形、匂い等も本物に近く作ることができる。このた
め現在市販されている擬似餌に比較して格段の釣果を得
ることができた。
【0010】製造例2 機械を使用しない場合 摂氏15度〜摂氏18度の水100リットルに5%の食
品添加物用水酸化カルシウム200gを溶解し撹拌しな
がらこんにゃく精粉(グルコマンナン)4kgとゼラチン
120g(3%)を静かに棒でかき混ぜると約15g分
位でゼリー状になる。予め擬似餌の形を組み込んだギヤ
シリンダドーム状の筒に流し込み圧縮して押し出す。圧
縮して押し出した下部には熱湯摂氏80度〜摂氏100
度の湯船を用意しておく。湯船に押し出された擬似餌は
沸き上がり製品になる。なお、本発明はその精神及び必
須特徴事項から逸脱することなく他の組成、方法で実施
することができる。
【0011】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、完成した擬似餌はPH11.5〜11.8のグルコ
マンナン物質製品であるので、またこの擬似餌は全て天
然の素材で且つ無毒の材料を使用して製造されているた
め、放置しておくと1週間程度で腐敗し土に戻る。また
川に流れた擬似餌は5〜30日程度で水に戻る。従って
仮に不要となった擬似餌がでたとしてもその処理が容易
であり、従来のような合成樹脂製の擬似餌に比較して公
害等の心配がない。特に、合成樹脂製の擬似餌は、鳥等
が誤って食べてしまうと、死に至る危険があり野鳥保護
団体等からもその処理について問題が提起されている。
本発明による擬似餌によれば、そのような心配は皆無で
あり、環境保護の面からも極めて有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のこんにゃく製擬似餌の製造フローチャ
ートである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グルコマンナンと、該グルコマンナンに
    対して重量比3〜10%の補強材と、魚の好む微量の添
    加物とからなるこんにゃく製の擬似餌。
  2. 【請求項2】 グルコマンナン精粉Akgと、補強材0.3
    〜10Akgと水約25〜45Akgとを混合し、この混合
    液を粘度強度が140〜200程度になるまで約3時間
    程度放置し、放置した混合液に水酸化カルシウム水溶液
    および魚の好む色や味をつけるための少量の添加物を加
    えながら撹拌してグルコマンナンを凝固させ、その後凝
    固したグルコマンナンを予め昆虫等の擬似餌の形をした
    型に流し込み成形し、成形された擬似餌を摂氏約80〜
    100度の熱湯に入れ、所定時間加熱することを特徴と
    するこんにゃく製の擬似餌の製造方法。
JP28703192A 1992-10-02 1992-10-02 こんにゃく製の擬似餌およびその製造方法 Pending JPH06113700A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5883281A (en) * 1997-07-25 1999-03-16 Praxair Technology, Inc. Oxygen addition to reduce inerts in an acrylonitrile reactor
GB2401523A (en) * 2003-05-10 2004-11-17 North East Wales Inst Of Highe Artificial bait comprising gelable binder

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01289435A (ja) * 1988-05-17 1989-11-21 Kunio Matsumoto 蚕蛹魚類群誘引持続性蒟蒻基材釣餌及びその製造方法
JPH0494652A (ja) * 1990-08-09 1992-03-26 Ishihara Kaken:Kk 養魚餌料および釣り餌

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Effective date: 19950808