JPH06112003A - シャント抵抗装置 - Google Patents

シャント抵抗装置

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JPH06112003A
JPH06112003A JP4257683A JP25768392A JPH06112003A JP H06112003 A JPH06112003 A JP H06112003A JP 4257683 A JP4257683 A JP 4257683A JP 25768392 A JP25768392 A JP 25768392A JP H06112003 A JPH06112003 A JP H06112003A
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shunt
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shunt resistor
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Toshiaki Shioda
敏昭 塩田
Yukiyoshi Hiraishi
行好 平石
Yoshinobu Kasumi
芳伸 霞
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Yokogawa Electric Corp
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Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はシャント抵抗装置に関し、その目的
は、誘起電圧による測定誤差の極めて少ないシャント抵
抗装置を提供することにある。 【構成】 同一形状で抵抗値の等しい4端子構造の2個
のシャント抵抗11,12と、各シャント抵抗の電流入
力端子と電流出力端子を交差接続する2本の電流用リー
ド線13,14と、一方の電流用リード線13の中点に
接続された電流入力端子15と、他方の電流用リード線
14の中点に接続された電流出力端子16と、各シャン
ト抵抗11,12の電圧端子を交差接続して互いの一部
が沿うように配設された2本の電圧用リード線17,1
8と、各電圧用リード線に接続された電圧測定端子1
9,20とで構成されたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシャント抵抗装置に関
し、詳しくは、パルス電流や交流大電流等の測定に用い
られるシャント抵抗装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にパルス電流や交流大電流等の測定
にあたっては、抵抗値が既知のシャント抵抗に被測定電
流を流し、該シャント抵抗に生じる電圧を測定すること
が行われている。
【0003】図3はこれらの電流測定に従来から用いら
れている4端子構造のシャント抵抗装置の概念図であ
る。1は抵抗値Rが既知のシャント抵抗であり、被測
定電流Iの入力端子2及び出力端子3とシャント抵抗
1に生じる電圧Vを測定する電圧測定端子4,5が設
けられている。
【0004】このような構成において、被測定電流I
は、 I=V/R に基づいて算出できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のシャント抵抗装置によれば、被測定電流Iにより
発生する高周波磁界や外部磁界が図3の斜線部分を通過
することから、これらにより誘起される電圧V,V
が電圧Vに含まれて測定誤差になってしまい、正しい
電流値が測定できないという問題がある。すなわち、電
圧Vは、 V=I・R+V+V になる。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的は、誘起電圧による測
定誤差の極めて少ないシャント抵抗装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るシャント抵
抗装置は、同一形状で抵抗値の等しい4端子構造の2個
のシャント抵抗と、各シャント抵抗の電流入力端子と電
流出力端子を交差接続する2本の電流用リード線と、一
方の電流用リード線の中点に接続された電流入力端子
と、他方の電流用リード線の中点に接続された電流出力
端子と、各シャント抵抗の電圧端子を交差接続して互い
の一部が沿うように配設された2本の電圧用リード線
と、各電圧用リード線に接続された電圧測定端子、とで
構成されたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】被測定電流は同一形状で抵抗値の等しい4端子
構造の2個のシャント抵抗を互いに逆方向に流れるの
で、被測定電流に基づいて発生する磁界は互いにキャン
セルされる。そして、各シャント抵抗に発生する同相電
圧が測定電圧として取り出されるとともに、外部磁界に
基づく誘起電圧はキャンセルされる。
【0009】これにより、被測定電流の値をより正確に
測定できる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。図1は本発明の一実施例の構成図であ
り、(A)は斜視図、(B)は(A)の左側面を示して
いる。図において、11,12は平板形の同一形状で抵
抗値の等しい4端子構造のシャント抵抗である。各シャ
ント抵抗11,12の電流入力端子と電流出力端子は2
本の電流用リード線13,14により交差接続されてい
る。一方の電流用リード線13の中点には電流入力端子
15が接続され、他方の電流用リード線14の中点には
電流出力端子16が接続されている。各シャント抵抗1
1,12の電圧端子も2本の電圧用リード線17,18
で交差接続されていて、これら電圧用リード線17,1
8は互いの一部が沿うようにL字形(17)及びコ字形
(18)に配設されている。各電圧用リード線17,1
8には近接するようにして電圧測定端子19,20が接
続されている。
【0011】ここで、各シャント抵抗11,12の抵抗
値は、抵抗体の材質,厚さ,幅,長さにより決定される
ものであり、シャント抵抗装置として必要とされる抵抗
値の2倍に設定されている。そして、これらシャント抵
抗11,12は平行に近接して配置されている。
【0012】このように構成されるシャント抵抗装置の
動作を図2を用いて説明する。図2において、(A)は
斜視図、(B)は(A)の左側面を示している。各シャ
ント抵抗11,12に被測定電流Iを流すと、シャン
ト抵抗11の回りには斜線部分を上から下に鎖交する方
向に磁界Aが発生し、シャント抵抗12の回りには網目
部分を下から上に鎖交する方向に磁界Bが発生する。
【0013】ここで、磁界Aが斜線部分と鎖交する磁束
をφとして網目部分と鎖交する磁束をφ´とし、磁
界Bが網目部分と鎖交する磁束をφとして斜線部分と
鎖交する磁束をφ´とすると、斜線部分での磁束の和
はφ−φ´になって網目部分での磁束の和はφ
φ´になる。そして、これらの磁束が電流測定に与え
る影響は、電圧用リード線17,18の配線の関係か
ら、 (φ−φ´)+(φ−φ´)…(1) になる。このとき、シャント抵抗11,12は近接して
いるので、φとφ´及びφとφ´はそれぞれほ
ぼ等しくなり、(1) 式はほぼ零になる。
【0014】従って、シャント抵抗11,12に流れる
被測定電流Iによって発生する磁界が被測定電流I
の測定に与える影響は少なくなり、高確度で広帯域の電
流測定が行える。
【0015】一方、外部からZ軸方向と平行な磁界が加
えられて斜線部分と鎖交すると右ねじの法則に従って図
に示すようにIEUで表される電流が発生し、同様に網
目部分と鎖交するとIELで表される電流が発生する。
これらの電流は、電圧測定端子19,20から見ると大
きさが等しく流れる方向が反対なので、Z軸方向と平行
な磁界によって誘起される電圧は零になる。
【0016】なお、外部からY軸方向と平行な磁界が加
えられた場合には、(B)の斜線部分で磁束が鎖交して
もシャント抵抗11,12と電圧測定端子19,20を
結ぶ電流ループ外なので、そのループに電流は誘導され
ない。外部からX軸方向と平行な磁界が加えられた場合
も同様な理由で電流は誘導されない。
【0017】すなわち、被測定電流Iの測定にあたっ
て外部磁界の影響を受けることもない。更に、2個のシ
ャント抵抗を用いていることから各シャント抵抗で消費
される電力は従来の1/2になり、装置全体の温度上昇
が抑えられるという効果も得られる。
【0018】
【発明の効果】以上説明した本発明のシャント抵抗装置
によれば、同一形状で抵抗値の等しい4端子構造の2個
のシャント抵抗を用い、被測定電流が互いに逆方向に流
れるように接続しているので被測定電流に基づいて発生
する磁界は互いにキャンセルされる。そして、各シャン
ト抵抗に発生する同相電圧を測定電圧として取り出すと
ともに外部磁界に基づく誘起電圧がキャンセルされるよ
うにしているので、被測定電流の値をより正確に測定で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図である。
【図2】図1の動作説明図である。
【図3】従来から用いられている4端子構造のシャント
抵抗装置の概念図である。
【符号の説明】
11,12 シャント抵抗 13,14 電流用リード線 15 電流入力端子 16 電流出力端子 17,18 電圧用リード線 19,20 電圧測定端子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一形状で抵抗値の等しい4端子構造の
    2個のシャント抵抗と、 各シャント抵抗の電流入力端子と電流出力端子を交差接
    続する2本の電流用リード線と、 一方の電流用リード線の中点に接続された電流入力端子
    と、 他方の電流用リード線の中点に接続された電流出力端子
    と、 各シャント抵抗の電圧端子を交差接続して互いの一部が
    沿うように配設された2本の電圧用リード線と、 各電圧用リード線に接続された電圧測定端子、とで構成
    されたことを特徴とするシャント抵抗装置。
JP4257683A 1992-09-28 1992-09-28 シャント抵抗装置 Expired - Lifetime JP3006313B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101012769B1 (ko) * 2008-11-07 2011-02-08 한국표준과학연구원 펄스 계수를 이용한 션트저항의 위상각 오차 측정장치 및 이를 이용한 오차 측정방법
KR101102380B1 (ko) * 2008-11-07 2012-01-05 한국표준과학연구원 펄스 계수를 이용한 계기용 변류기의 위상각 오차 측정장치및 이를 이용한 오차 측정방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101012769B1 (ko) * 2008-11-07 2011-02-08 한국표준과학연구원 펄스 계수를 이용한 션트저항의 위상각 오차 측정장치 및 이를 이용한 오차 측정방법
KR101102380B1 (ko) * 2008-11-07 2012-01-05 한국표준과학연구원 펄스 계수를 이용한 계기용 변류기의 위상각 오차 측정장치및 이를 이용한 오차 측정방법

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