JPH09281148A - センサ用磁気トランス - Google Patents

センサ用磁気トランス

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JPH09281148A
JPH09281148A JP8096795A JP9679596A JPH09281148A JP H09281148 A JPH09281148 A JP H09281148A JP 8096795 A JP8096795 A JP 8096795A JP 9679596 A JP9679596 A JP 9679596A JP H09281148 A JPH09281148 A JP H09281148A
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JP
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JP8096795A
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Noboru Ozaki
登 尾▲崎▼
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1次巻線や2次巻線がはんだ付けされた後で
も、1次巻線に流れる1次電流と、2次巻線に流れる2
次電流とを理論値どおりにし、これによって製造時の歩
留まりを大幅に向上させる。 【解決手段】 磁気コア8に1次巻線5と、2次巻線1
0と、補償巻線6とを巻き付けるとともに、1次巻線5
の巻線数N1 と、2次巻線10の巻数N2 との巻線比K
(K=N2 /N1 )が理論値から外れているとき、第
1、第2切換スイッチ13、15を操作して、1次巻線
5に対し、補償巻線6を順巻方向または逆巻方向で、直
列に接続するとともに、補償巻線6に対して、並列に接
続された分流可変抵抗14の値を調整して、1次巻線5
側から補償巻線6側に流れ込む1次電流の分流比を調整
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電流センサなどで
使用されるセンサ用磁気トランスに係わり、特に1次巻
線、2次巻線の巻線比を調整自在にしたセンサ用磁気ト
ランスに関する。
【0002】
【従来の技術】測定対象となっている電流の値を測定す
る電流センサの1つとして、従来、電流センサ用磁気ト
ランスを使用して測定対象となっている電流の値を測定
するものが知られている。
【0003】図7はこのような電流センサで使用される
電流センサ用磁気トランスの一例を示す斜視図である。
【0004】この図に示す電流センサ用磁気トランス1
01は、測定対象となっている測定電流が入力される第
1、第2入力端子102、103と、高透磁率材料によ
ってコ字状に形成された1次側分割コア104と、この
1次側分割コア104に所定回数(N1 ターン)だけ巻
回されて成る1次巻線105と、高透磁率材料によって
コ字状に形成されると共に、各端部が1次側分割コア1
04の各端部と対向するように配置され、各端部間にス
リット106を持った状態で、1次側分割コア104と
磁気的に結合されて、磁気コア107を形成する2次側
分割コア108と、この2次側分割コア108に所定回
数(N2 ターン)だけ巻回されて成る2次巻線109
と、この2次巻線109の各端に接続される第1、第2
出力端子110、111とを備えている、また、各スリ
ット106のいずれかには、磁気コア107内の磁束密
度を検出する磁気センサ(図示は省略する)が介挿され
ている。
【0005】上記構成において、第1、第2入力端子1
02、103に測定対象となる測定電流が入力されたと
き、1次巻線105によって磁気コア107内に磁束が
発生する。この電流を測定する為の方法として、電流値
測定回路(図示は省略する)によって2次巻線109に
前記2次電流の方向と逆方向に磁束打ち消し電流を流し
て、前記磁気センサを通過する磁束が零になったときの
磁束打ち消し電流の値に基づき、前記測定電流の値を判
定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の電流センサ用磁気トランス101においては、
次に述べるような問題があった。
【0007】すなわち、このような電流センサ用磁気ト
ランス101を製作する場合、1次側分割コア104に
巻付けられる1次巻線105の巻数N1 と、2次側分割
コア108に巻付けられる2次巻線109の巻数N2
の巻数比(K=N2 /N1 )を調整して、1次電流の値
と2次電流の値とを、次式に示す計算処理で得られた理
論値どおりにしなければならない。
【0008】 N1 ・I1 =N2 ・I2 …(1) 但し、I1 :1次電流の値 I2 :2次電流の値 しかしながら、現実には、これら1次巻線105の巻数
1 と2次巻線109の巻数N2 との巻数比Kを理論値
どおりにしても、その巻き方などの微妙なずれにより、
1次電流の値と2次電流の値とを(1)式どおりにする
ことは難しい。このため、1次電流と2次電流との比が
理論値からずれて、図8に示す如く理論値上の巻線比K
に対して、実際の巻数比が大きくなったとき(巻線比が
K’のとき)には、1次電流に対する2次電流が小さく
なってしまい、逆に理論値上の巻線比Kに対して、実際
の巻数比が小さくなったとき(巻線比がK”のとき)に
は、1次電流に対する2次電流が大きくなってしまう。
その結果、測定電流の大きさを判定するとき、誤差が発
生してしまう。
【0009】そこで、このような問題を解決する方法と
して、従来、電流センサ用磁気トランス101を組み立
てるとき、1次巻線105の巻数N1 や2次巻線109
の巻数N2 を巻戻して、これら1次巻線105の巻数N
1 と、2次巻線109の巻数N2 との巻数比Kを調整す
るという方法で、1次電流と、2次電流の比が理論値ど
おりになるようにしている。
【0010】しかしながら、電流センサ用磁気トランス
101の組み立てを完了した後など、1次巻線105や
2次巻線106が基板などにはんだ付けされた後では、
このような方法で、1次巻線105の巻数N1 と、2次
巻線109の巻数N2 との巻数比Kを調整するのが難し
いという問題があった。
【0011】本発明は上記の事情に鑑み、請求項1〜3
では、センサ用磁気トランスの組み立てを完了した後な
ど、1次巻線や2次巻線がはんだ付けされた後でも、1
次巻線に流れる1次電流と、2次巻線に流れる2次電流
とを理論値どおりにすることができ、これによって製造
時の歩留まりを大幅に向上させることができるセンサ用
磁気トランスを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、予め設定されている透磁率特
性を持つ材料によって構成されるリング状の磁気コア
と、この磁気コアに巻付けられ、測定対象となる電流が
1次電流として入力される1次巻線と、前記磁気コアに
巻付けられ、前記1次巻線に流された1次電流によって
前記磁気コア内に生成された磁束と、その磁束を打ち消
す方向に2次電流が誘起される2次巻線とを有するセン
サ用磁気トランスにおいて、前記磁気コアに1つまたは
複数の補償巻線を巻付け、前記1次巻線の巻数と前記2
次巻線の巻数との巻線比が理論値からずれているとき、
前記1次巻線に流れる1次電流を順方向、または逆方向
で前記補償巻線に導いて、前記磁気コア内に発生する磁
束密度を調整することを特徴とするものである。
【0013】上記の構成によれば、測定対象となる測定
電流が入力されたとき、この測定電流の電流値を測定す
るセンサに設けられ、予め設定されている透磁率特性を
持つ材料によって構成されるリング状の磁気コアと、こ
の磁気コアに巻付けられ、前記測定電流が1次電流とし
て流される1次巻線と、前記磁気コアに巻付けられ、前
記1次巻線に流された1次電流によって前記磁気コア内
に生成された磁束と、その磁束を打ち消す方向に2次電
流が誘起される2次巻線とを有するセンサ用磁気トラン
スにおいて、前記磁気コアに1つまたは複数の補償巻線
を巻付け、前記1次巻線の巻数と前記2次巻線の巻数と
の巻線比が理論値からずれているとき、前記1次巻線に
流れる1次電流を順方向、または逆方向で前記補償巻線
に導いて、前記磁気コア内に発生する磁束密度を調整す
ることにより、センサ用磁気トランスの組み立てを完了
した後など、1次巻線や2次巻線がはんだ付けされた後
でも、1次巻線に流れる1次電流と、2次巻線に流れる
2次電流とを理論値どおりにし、これによって製造時の
歩留まりを大幅に向上させる。
【0014】請求項2の発明は、請求項1に記載のセン
サ用磁気トランスにおいて、前記補償巻線に対して、分
流可変抵抗を並列に接続し、この分流可変抵抗の抵抗値
を調整して、前記補償巻線に流れる前記1次電流の分流
比を調整し、前記磁気コア内に発生する磁束密度を調整
することを特徴とするものである。
【0015】上記の構成によれば、補償巻線に対して、
分流可変抵抗を並列に接続し、この分流可変抵抗の抵抗
値を調整して、前記補償巻線に流れる前記1次電流の分
流比を調整し、前記磁気コア内に発生する磁束密度を調
整することにより、請求項1と同様に、センサ用磁気ト
ランスの組み立てを完了した後など、1次巻線や2次巻
線がはんだ付けされた後でも、1次巻線に流れる1次電
流と、2次巻線に流れる2次電流とを理論値どおりに
し、これによって製造時の歩留まりを大幅に向上させ
る。
【0016】請求項3の発明は、請求項2に記載のセン
サ用磁気トランスにおいて、前記分流可変抵抗として、
巻線抵抗を使用することを特徴としている。
【0017】上記の構成によれば、分流可変抵抗として
巻線抵抗を使用するようにしており、周囲の温度が変化
して1次巻線や2次巻線の抵抗値が変化したとき、同じ
抵抗温度特性で分流可変抵抗の抵抗値を変化させること
ができ、これによって周囲温度が変化しても、1次電流
の電流値と2次電流の電流値との比が変化しないように
することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
《実施の形態の構成》図1は本発明によるセンサ用磁気
トランスの実施の形態を示す回路図である。
【0019】この図に示す電流センサ用磁気トランス1
は、測定対象となる測定電流が入力される第1、第2入
力端子2、3と、図2に示す如くコ字状に形成された高
透磁率材料によって構成される1次側分割コア4と、こ
の1次側分割コア4に所定回数(N1 ターン)だけ巻回
され構成され、一端が第1入力端子2に接続される1次
巻線5と、1次側分割コア4に所定回数(N3 ターン)
だけ巻回されて構成される補償巻線6と、コ字状に形成
された高透磁率材料によって構成され、各端部が1次側
分割コア4の各端部と対向するように配置され、各端部
間にスリット7を持った状態で、1次側分割コア4と磁
気的に結合されて、磁気コア(磁気回路)8を形成する
2次側分割コア9と、この2次側分割コア9に所定回数
(N2 ターン)だけ巻回されて構成される2次巻線10
とを備えている。
【0020】さらに、この電流センサ用磁気トランス1
は、2次巻線10の各端に接続される第1、第2出力端
子11、12と、各スリット7のいずれかに介挿され、
磁気コア8内の磁束密度を検出する磁気センサ(図示は
省略する)と、共通接点13aが1次巻線5の他端に接
続され、第1接点13bが補償巻線6の一端に接続さ
れ、第2接点13cが補償巻線6の他端に接続される第
1切換スイッチ13と、銅線など巻線抵抗によって構成
され、一端が補償巻線6の一端に接続され、他端が補償
巻線6の他端に接続される分流可変抵抗14と、共通接
点15aが第2入力端子3に接続され、第1接点15b
が第1切換スイッチ13の第2接点13cに接続され、
第2接点15cが第1切換スイッチ13の第1接点13
bに接続される第2切換スイッチ15とを備えている。
【0021】《実施の形態の動作》次に、図1に示すブ
ロック図、図2に示す斜視図を参照しながら、この実施
の形態の動作を説明する。
【0022】<巻線比が理論値どおりのときの動作>ま
ず、電流センサ用磁気トランス1の組み立てを完了した
後など、1次巻線5や2次巻線10などが基板などには
んだ付けされた後において、1次巻線5の巻線数N
1 と、2次巻線10の巻数N2 との巻線比K(K=N2
/N1 )が理論値どおりであれば、第1切換スイッチ1
3の共通接点13aと、第1接点13bとが接続状態に
されるとともに、第2切換スイッチ15の共通接点15
aと、第2接点15cとが接続状態にされて、1次電流
の値と、2次電流の値とが次式に示す関係にされる。
【0023】 N1 ・I1 =N2 ・I2 …(2) 但し、I1 :1次電流の値 I2 :2次電流の値 この状態で、第1、第2入力端子2、3に測定対象とな
る測定電流が入力されると、こられ第1、第2入力端子
2、3に入力された測定電流が1次電流として、図3に
示す経路で、1次巻線5に流れる。
【0024】これにより、この1次巻線5によって磁気
コア8内に磁束が生成され、この磁束を打ち消す方向
で、電流値測定回路(図示は省略する)によって2次巻
線10に磁束打ち消し電流が流されて、前記磁気センサ
を通過する磁束が零になったとき、このときの磁束打ち
消し電流の値に基づき、前記測定電流の値が判定され
る。
【0025】<巻線比が理論値より大きいときの動作>
また、電流センサ用磁気トランス1の組み立てを完了し
た後など、1次巻線5や2次巻線10などが基板などに
はんだ付けされた後において、1次巻線5の巻線数N1
と、2次巻線10の巻数N2 との巻線比K(K=N2
1 )が理論値より大きければ、第1切換スイッチ13
の共通接点13aと、第1接点13bとが接続状態にさ
れるとともに、第2切換スイッチ15の共通接点15a
と、第1接点15bとが接続状態にされて、1次巻線5
の巻回方向と補償巻線6の巻回方向とが同一方向となる
ように、これらが直列に接続される。
【0026】この後、分流可変抵抗14の抵抗値が調整
されて、1次巻線5から供給される1次電流の分流比が
調整されて、1次電流の値と、2次電流の値とが次式に
示す関係にされ、図4に示す如く分流可変抵抗14に流
れる補償電流(この補償電流は1次電流の一部または全
て)に応じて、2次電流の値が調整される。
【0027】 N1 ・I1 +N3 ・(I1 /k)=N2 ・I2 …(3) 但し、I1 :1次電流の値 I2 :2次電流の値 N1 :1次巻線5の巻数 N2 :2次巻線10の巻数 N3 :補償巻線6の巻数 k :分流可変抵抗14と補償巻線6との分流比 この状態で、第1、第2入力端子2、3に測定対象とな
る測定電流が入力されると、こられ第1、第2入力端子
2、3に入力された測定電流が1次電流として、図5に
示す経路で、1次巻線5に流れるとともに、前記1次電
流が分流されて、その一部が補償電流として補償巻線6
に流れる。
【0028】これにより、これら1次巻線5と補償巻線
6とによって磁気コア8内に互いの方向が同じ2つの磁
束が生成され、この磁束を打ち消す方向で、前記電流値
測定回路によって2次巻線10に磁束打ち消し電流が流
されて、前記磁気センサを通過する磁束が零になったと
き、このときの磁束打ち消し電流の値に基づき、前記測
定電流の値が判定される。
【0029】<巻線比が理論値より小さいときの動作>
また、電流センサ用磁気トランス1の組み立てを完了し
た後など、1次巻線5や2次巻線10などが基板などに
はんだ付けされた後において、1次巻線5の巻線数N1
と、2次巻線の巻数N2 との巻線比K(K=N2
1 )が理論値より小さければ、第1切換スイッチ13
の共通接点13aと、第2接点13cとが接続状態にさ
れるとともに、第2切換スイッチ15の共通接点15a
と、第2接点15cとが接続状態にされ、1次巻線5の
巻回方向と補償巻線6の巻回方向とが逆方向となるよう
に、これらが直列に接続される。
【0030】この後、分流可変抵抗14の抵抗値が調整
されて1次巻線5から供給される1次電流の分流比が調
整されて、1次電流の値と、2次電流の値とが次式に示
す関係にされ、分流可変抵抗14に流れる補償電流(こ
の補償電流は1次電流の一部または全て)に応じて、2
次電流の値が調整される。
【0031】 N1 ・I1 −N3 ・(I1 /k)=N2 ・I2 …(4) 但し、I1 :1次電流の値 I2 :2次電流の値 N1 :1次巻線5の巻数 N2 :2次巻線10の巻数 N3 :補償巻線6の巻数 k :分流可変抵抗14と補償巻線6との分流比 この状態で、第1、第2入力端子2、3に測定対象とな
る測定電流が入力されると、こられ第1、第2入力端子
2、3に入力された測定電流が1次電流として、図6に
示す経路で、1次巻線5に流れるとともに、前記1次電
流が分流されて、その一部が補償電流として補償巻線6
に流れる。
【0032】これにより、これら1次巻線5と補償巻線
6とによって磁気コア8内に互いの方向が逆になる2つ
の磁束により元々の1次巻線による磁束よりも小さな磁
束が生成され、この磁束を打ち消す方向で、前記電流値
測定回路によって2次巻線10に磁束打ち消し電流が流
されて、前記磁気センサを通過する磁束が零になったと
き、このときの磁束打ち消し電流の値に基づき、前記測
定電流の値が判定される。
【0033】《実施の形態の効果》このように、この実
施の形態では、磁気コア8に1次巻線5と、2次巻線1
0と、補償巻線6とを巻き付けるとともに、1次巻線5
の巻線数N1 と、2次巻線10の巻数N2 との巻線比K
(K=N2 /N1 )が理論値から外れているとき、第1
切換スイッチ13と、第2切換スイッチ15を操作し
て、1次巻線5に対し、補償巻線6を順巻方向または逆
巻方向で、直列に接続するとともに、補償巻線6に対し
て、並列に接続された分流可変抵抗14の値を調整し
て、1次巻線5側から補償巻線6側に流れ込む1次電流
の分流比を調整することにより、1次巻線6の巻線数N
1 と、2次巻線10の巻数N2 との巻線比Kを調整する
ようにしているので、電流センサ用磁気トランス1の組
み立てを完了した後など、1次巻線5や2次巻線10な
どが基板にはんだ付けされた後でも、1次巻線5に流れ
る1次電流と、2次巻線10に流れる2次電流とを理論
値どおりにすることができ、これによって製造時の歩留
まりを大幅に向上させることができる。
【0034】また、この実施の形態では、分流可変抵抗
14として、銅線を巻いて構成した巻線抵抗を使用する
ようにしているので、周囲の温度が変化して1次巻線
5、2次巻線10の抵抗値が変化したとき、同じ抵抗温
度特性で分流可変抵抗14の抵抗値を変化させることが
でき、これによって周囲温度が変化しても、1次電流の
電流値と、2次電流の電流値との比が変化しないように
することができる。
【0035】《他の実施の形態》また、上述した実施の
形態においては、1次側磁気コア4に補償巻線6を1個
だけ巻き付けて、分流可変抵抗14により、補償巻線6
に流れる1次電流の分流比を調整して、補償巻線6によ
って生成される磁束の密度を調整するようにしている
が、1次側磁気コア4に補償巻線6を複数個、巻き付
け、これらの各補償巻線6のいくつかを選択して、1次
電流を流すことにより、磁気コア8内に生成される磁束
密度を調整するようにしても良い。
【0036】このようにすることにより、分流可変抵抗
14を使用することなく、1次巻線5に流れる1次電流
と、2次巻線10に流れる2次電流とを理論値どおりに
することができ、これによって製造時の歩留まりを大幅
に向上させることができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように各請求項1〜3の発
明によれば、センサ用磁気トランスの組み立てを完了し
た後など、1次巻線や2次巻線がはんだ付けされた後で
も、1次巻線に流れる1次電流と、2次巻線に流れる2
次電流とを理論値どおりにすることができ、これによっ
て製造時の歩留まりを大幅に向上させることができる。
請求項3の発明によれば、分流可変抵抗として巻線抵抗
を使用するようにしたので、周囲の温度が変化して1次
巻線や2次巻線の抵抗値が変化したとき、同じ抵抗温度
特性で分流可変抵抗の抵抗値を変化させることができ、
これによって周囲温度が変化しても、1次電流の電流値
と2次電流の電流値との比が変化しないようにすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるセンサ用磁気トランスの実施の形
態を示す回路図である。
【図2】図1に示す磁気コアに巻き付けられる1次巻
線、2次巻線、補償巻線の詳細な内容を示す斜視図であ
る。
【図3】図1に示す1次巻線、2次巻線の巻線比が理想
値どおりであるときに流れる1次電流のルートを示す模
式図である。
【図4】図1に示す1次巻線、2次巻線の巻線比が理想
値から外れているときの補償動作例を示すグラフであ
る。
【図5】図1に示す1次巻線、2次巻線の巻線比が理想
値より大きいときに流れる1次電流のルートを示す模式
図である。
【図6】図1に示す1次巻線、2次巻線の巻線比が理想
値より小さいときに流れる1次電流のルートを示す模式
図である。
【図7】従来から知られている電流センサ用磁気トラン
スの一例を示す斜視図である。
【図8】図1に示す電流センサ用磁気トランスの巻線比
が理想値からずれたときに流れる1次電流、2次電流の
関係例を示すグラフである。
【符号の説明】
1 電流センサ用磁気トランス(センサ用磁気トラン
ス) 2 第1入力端子 3 第2入力端子 4 1次側分割コア 5 1次巻線 6 補償巻線 7 スリット 8 磁気コア 9 2次側分割コア 10 2次巻線 11 第1出力端子 12 第2出力端子 13 第1切換スイッチ 13a 共通接点 13b 第1接点 13c 第2接点 14 分流可変抵抗 15 第2切換スイッチ 15a 共通接点 15b 第1接点 13c 第2接点

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め設定されている透磁率特性を持つ材
    料によって構成されるリング状の磁気コアと、この磁気
    コアに巻付けられ、測定対象となる電流が1次電流とし
    て入力される1次巻線と、前記磁気コアに巻付けられ、
    前記1次巻線に流された1次電流によって前記磁気コア
    内に生成された磁束に対し、その磁束を打ち消す反対方
    向の磁束を発生する様に2次電流が誘起される2次巻線
    とを有するセンサ用磁気トランスにおいて、 前記磁気コアに1つまたは複数の補償巻線を巻付け、 前記1次巻線の巻数と前記2次巻線の巻数との巻線比が
    理論値からずれているとき、前記1次巻線に流れる1次
    電流を順方向、または逆方向で前記補償巻線に導いて、
    前記磁気コア内に発生する磁束密度を調整することを特
    徴とするセンサ用磁気トランス。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のセンサ用磁気トランス
    において、 前記補償巻線に対して、分流可変抵抗を並列に接続し、
    この分流可変抵抗の抵抗値を調整して、前記補償巻線に
    流れる前記1次電流の分流比を調整し、前記磁気コア内
    に発生する磁束密度を調整することを特徴とするセンサ
    用磁気トランス。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のセンサ用磁気トランス
    において、 前記分流可変抵抗として、巻線抵抗を使用することを特
    徴とするセンサ用磁気トランス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007285964A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Nec Tokin Corp 電流検出器

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