JP2559526Y2 - 計器用変圧器 - Google Patents

計器用変圧器

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JP2559526Y2
JP2559526Y2 JP1007392U JP1007392U JP2559526Y2 JP 2559526 Y2 JP2559526 Y2 JP 2559526Y2 JP 1007392 U JP1007392 U JP 1007392U JP 1007392 U JP1007392 U JP 1007392U JP 2559526 Y2 JP2559526 Y2 JP 2559526Y2
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JP
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voltage
transformer
auxiliary transformer
main
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芳樹 川渕
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、計器用変圧器、特に2
次短絡誤動作防止用の副2次巻線を備えた計器用変圧器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の計器用変圧器は、図3に示した
ように、1次巻線1aと主2次巻線1bと副2次巻線1
cとを有する主トランス1と、主2次巻線1bに直列に
接続された調整インピーダンス2と、調整インピーダン
ス2の両端に1次コイル3aが接続され2次コイル3b
が副2次巻線1cに直列に接続された補助トランス3と
を備え、主2次巻線1bと調整インピーダンス2との直
列回路の両端に主2次負担4が、また副2次巻線1cと
補助トランスの2次コイル3bとの直列回路の両端に副
2次負担5がそれぞれ接続されている。また主2次巻線
1bの両端の電圧及び副2次巻線1cの両端の電圧とが
それぞれ差電圧継電器6の入力端子6a,6b間及び6
a´,6b´間に入力されている。
【0003】上記の計器用変圧器においては、調整イン
ピーダンス2として抵抗器が用いられているが、該調整
インピーダンスとして、抵抗器に代えてリアクトルを用
いる場合もある。この調整インピーダンス2のインピー
ダンス値は、誤差に影響を与えない程度の大きさに設定
されている。
【0004】従来の計器用変圧器に用いられていた補助
トランス3は、図5に示したように、環状鉄心3cに1
次コイル3a及び2次コイル3bをトロイダル状に巻回
したものからなり、その巻数比は1:n(n>1)に設
定されている。図5において、3a1,3a2は1次コイル
3aの端末を示し、3b1,3b2は2次コイル3bの端末
を示している。
【0005】通常主2次巻線1bには、主2次負担4に
より決まる大きさの電流I2 が流れているが、2次短絡
時には定常時の電流I2 の50〜100倍程度の2次短
絡電流が流れる。そのため、2次短絡時には調整インピ
ーダンス2の両端の電圧が定常時の50〜100倍に達
し、そのn倍の電圧が副2次巻巻線1cに印加される。
そのため、差電圧継電器6の入力端子6a,6b間の電
圧と入力端子6a´,6b´間の電圧との間に所定の大
きさの差が生じ、差電圧継電器6が保護動作を行う。
【0006】上記の計器用変圧器では、調整インピーダ
ンス2のインピーダンス値及び補助トランス3の巻数比
を適当に設定しておくことにより、2次短絡時に差電圧
継電器6の入力端子6a,6b間の電圧と入力端子6a
´,6b´間の電圧との間に生じる差を十分大きくする
ことができるため、差電圧継電器6の整定値を大きくし
て誤動作を防止することができる。
【0007】上記の計器用変圧器において、2次側で短
絡事故が生じたときの主2次巻線1bの両端の電圧の波
形を図4(A)に示し、副2次巻線1cの両端の電圧の
波形を図4(B)に示した。また主2次巻線1bの両端
の電圧と副2次巻線1cの両端の電圧との差電圧を図4
(C)に示し、補助トランス3の励磁電流の波形を図4
(D)に示した。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】上記の計器用変圧器で
は、2次短絡時に補助トランス4に加わる電圧が定常時
の数十倍となるため、図4(D)に示したように補助ト
ランス3に励磁突印現象が生じ、この補助トランスの励
磁電流により副2次巻線1cの電圧(図4B)及び主2
次巻線と副2次巻線との差電圧(図4C)が歪む。この
ように差電圧の波形が歪むと、十分大きな差電圧が発生
しているにもかかわらず差電圧継電器が動作しないこと
があり、該継電器の動作が遅れて、的確な保護動作が行
われないという問題があった。
【0009】本考案の目的は、2次短絡時に主2次巻線
の両端と副2次巻線の両端との間に生じる差電圧の波形
の歪みを抑制して、差電圧継電器を確実に動作させるこ
とができるようにした計器用変圧器を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、1次巻線1a
と主2次巻線1b及び副2次巻線1cとを有する主トラ
ンス1と、主2次巻線1bに対して直列に接続された調
整インピーダンス2と、1次コイルが調整インピーダン
ス2の両端に接続され2次コイルが副2次巻線1cに直
列に接続された補助トランス3とを備えた計器用変圧器
に係わるもので、本考案においては、補助トランス3の
鉄心として、磁路の途中にギャップを有するギャップ付
きの鉄心を用いた。
【0011】尚ここでいうギャップは、磁気的なギャッ
プを意味し、必ずしも空隙を意味しない。即ち、空隙内
に非磁性材料が充填されたギャップであってもよい。
【0012】
【作用】上記のように補助トランスの鉄心としてギャッ
プ付きの鉄心を用いると、補助トランスの鉄心の磁気抵
抗を増加させて残留磁気を低減することができるため、
2次短絡時に補助トランスに励磁突印現象が生じた際
に、該補助トランスの鉄心の磁気飽和を速やかに除去す
ることができる。そのため、2次短絡時の副2次巻線の
電圧の波形歪みを少なくすることができ、差電圧継電器
に印加される差電圧の波形歪みを少なくして該継電器の
動作を確実に行わせることができる。
【0013】
【実施例】図1は本考案の実施例で用いる補助トランス
を示したもので、この補助トランスにおいては、図2に
示すように、半円形の鉄心半部301及び302の両端
を非磁性材料303を介して突き合わせることにより、
180度離れた2か所にギャップG1 及びG2 を形成し
たカットコアを鉄心3cとして用いて、該鉄心3cに1
次コイル3a及び2次コイル3bを巻回している。その
他の点は図3に示した従来の計器用変圧器と同様であ
る。
【0014】上記のように、補助トランス3の鉄心3c
としてギャップG1 ,G2 を備えたカットコアを用いる
と、鉄心3cの磁気抵抗を増加させてその残留磁気を低
減することができる。従って、主2次巻線の短絡時に補
助トランス3に励磁突印現象が生じた際に、鉄心3cの
磁気飽和を速やかに除去することができ、2次短絡時の
副2次巻線の電圧の波形歪みを少なくすることができ
る。
【0015】上記の実施例では、補助トランスの鉄心3
cの2か所にギャップを設けているが、該ギャップの数
は任意であり、ギャップを1個だけ有するカットコア
や、3個以上のギャップを有するカットコアを用いるこ
ともできる。
【0016】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、補助ト
ランスの鉄心としてギャップ付きの鉄心を用いることに
より、2次短絡時に補助トランスに励磁突印現象が生じ
た際に、該補助トランスの鉄心の磁気飽和を速やかに除
去することができようにしたので、2次短絡時の副2次
巻線の電圧の波形歪みを少なくすることができる。従っ
て、主2次巻線の両端の電圧及び副2次巻線の両端の電
圧を差電圧継電器に与えて保護動作を行わせる場合に、
差電圧の波形歪みを少なくして、該継電器の動作を確実
に行わせることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例で用いる補助トランスの構成を
概略的に示した構成図である。
【図2】図1の補助トランスで用いる鉄心を示した正面
図である。
【図3】本考案が対象とする計器用変圧器の構成を示し
た接続図である。
【図4】(A)ないし(D)はそれぞれ、従来の計器用
変圧器における2次短絡時の主2次巻線の電圧波形、副
2次巻線の電圧波形、差電圧継電器に与えられる差電圧
の波形及び補助トランスの励磁電流の波形を示した波形
図である。
【図5】従来の計器用変圧器に用いられていた補助トラ
ンスの構成図である。
【符号の説明】
1…主トランス、2…調整インピーダンス、3…補助ト
ランス、4…主2次負担、5…副2次負担、6…差電圧
継電器。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】1次巻線、主2次巻線及び副2次巻線を有
    する主トランスと、前記主2次巻線に対して直列に接続
    された調整インピーダンスと、1次コイルが前記調整イ
    ンピーダンスの両端に接続され2次コイルが前記副2次
    巻線に直列に接続された補助トランスとを備えた計器用
    変圧器において、 前記補助トランスの鉄心としてギャップ付き鉄心を用い
    たことを特徴とする計器用変圧器。
JP1007392U 1992-03-02 1992-03-02 計器用変圧器 Expired - Lifetime JP2559526Y2 (ja)

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JPH0572118U JPH0572118U (ja) 1993-09-28
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