JPH06111647A - 偏平素線の撚線方法 - Google Patents

偏平素線の撚線方法

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JPH06111647A
JPH06111647A JP27778892A JP27778892A JPH06111647A JP H06111647 A JPH06111647 A JP H06111647A JP 27778892 A JP27778892 A JP 27778892A JP 27778892 A JP27778892 A JP 27778892A JP H06111647 A JPH06111647 A JP H06111647A
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JP
Japan
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wire
twisted
flat element
flat
twisting
Prior art date
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Pending
Application number
JP27778892A
Other languages
English (en)
Inventor
Moritsugu Otake
盛次 大竹
Tokio Watanabe
時夫 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ボビンから引き出された偏平素線13を多段
に配置した各面板17A〜19Eの丸穴ガイド19A〜
19Eに走行経路がジグザグになるように通す。各面板
と面板の間で各偏平素線13に180°の捻じりを加え
ると共に、各偏平素線13が各面板の丸穴ガイド19A
〜19Eを通るときに撚り合わされたとき内層側になる
面を曲げの内側にして屈曲する。これにより各偏平素線
13に予備捻じりとプリフォームをかけながら撚り合わ
せる。 【効果】 偏平素線を丸穴ガイドに通すだけで正確な予
備捻じりと十分なプリフォームをかけることができ、簡
単な部品で、撚りの固い、ほぐれ難い撚線を製造でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、断面がセグメント形、
矩形あるいは長円形などの、幅(撚線になったときの周
方向の寸法)より厚さ(撚線になったときの径方向の寸
法)が小さい偏平素線をリジット型撚線機で撚り合わせ
る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は光ファイバケーブル1を内蔵した
アルミパイプ3の外周にセグメント形のアルミ被覆鋼線
5を撚り合わせた光複合架空地線(OPGW)を示す。
このような撚線をリジット型撚線機で製造する場合に
は、ボビンから撚り口金に至るまで間でアルミ被覆鋼線
5に予備捻じりを加えると共に、撚り口金の手前に図6
のような鋼製のガイドローラー7を1段または2段設け
てアルミ被覆鋼線5の捻じれ状態を一定に保つ必要があ
る。またこれだけでは剛性の大きいアルミ被覆鋼線5を
くせ付け(プリフォーム)することはできず、出来あが
った撚線を切断するとアルミ被覆鋼線がバラケてしまう
ため、これを防ぐべく撚り合わせ直後に強いポストフォ
ーム(整直ローラーのようなものに通してくせ付けをす
る)をかける必要がある。
【0003】また図6は鋼撚線9の外周に平角形のアル
ミ素線11を撚り合わせた鋼心アルミ撚線を示す。この
ような撚線をリジット型撚線機で製造する場合には、上
述のような鋼製のガイドローラーか、アルミ素線11の
断面形状と同じ形の溝を形成したプラスチック製のガイ
ド部材を用いて、アルミ素線11にプリフォームをかけ
た上で撚り合わせを行っていた。アルミ素線11はアル
ミ被覆鋼線より剛性が小さいのでプリフォームをかける
ことは可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法で、アルミ
被覆鋼線のような剛性の大きい素線を撚り合わせると、
鋼製のガイドローラーによって素線を無理に捻じるよう
な状態が生じ、素線表面の削れや変形が発生しやすい。
従ってこれ故に素線にプリフォームをかけられないた
め、素線のくせ付けはもっぱらポストフォームに依らざ
るを得ず、非常に強いポストフォームをかけることから
素線同士の共ズレが発生するという問題がある。
【0005】またアルミ素線のような比較的剛性の小さ
い素線を撚り合わせる場合には、ガイドローラーを用い
ると上記と同様の問題がある。また特殊形状の溝を有す
るプラスチック製のガイド部材を用いる場合は、ガイド
部材を素線との隙間が小さくなるように精度よく作る必
要があり、またガイド部材の摩耗が早く寿命が短い。し
たがってガイド部材の製作費が非常に高くつくという問
題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】セグメント形の素線や平
角形の素線を撚り合わせて撚線とする場合、その素線は
幅より厚さが小さい偏平な素線である場合がほとんどで
ある。そしてこのような偏平素線は曲げに対し方向性を
有している。すなわち、図4はセグメント形の偏平素線
13を屈曲した場合を示しているが、このような形の素
線は図4のように厚さ方向に曲げることは容易である
が、幅方向に曲げることは極めて困難である。つまり普
通に曲げれば必ず厚さ方向に曲がるという性質を有して
いる。
【0007】本発明は、このような性質を利用して偏平
素線を撚り合わせる際に、ガイドローラーや特殊なガイ
ド部材を使用することなく、容易に一定の予備捻じりと
プリフォームをかけることのできる撚線方法を提供する
もので、その方法は、周方向に適当な間隔をおいて丸穴
ガイドを取り付けてなる面板を撚線機軸線方向に多段に
配置し、ボビンから引き出された各偏平素線をそれぞれ
第1段から最終段までの各面板の丸穴ガイドに走行経路
がジグザグになるように通し、各面板と面板の間で各偏
平素線に同じ方向に180°又はその奇数倍の捻じりを
加えると共に、各偏平素線が各面板の丸穴ガイドを通る
ときに撚り合わされたとき内層側になる面(内面)を曲
げの内側にして屈曲し、これにより各偏平素線に予備捻
じりとプリフォームをかけながら撚り合わせを行うこと
を特徴とするものである。
【0008】
【作用】このようにすると、各偏平素線は面板を通るた
びに屈曲されジグザクに走行するが、面板のところで曲
がるときはガイドの穴形状が丸穴であっても撚線にした
ときの内面を内側にして曲がると共に、面板から面板へ
渡る過程で180°(又はその奇数倍)捻じられるた
め、各偏平素線は多段の面板を通過するうちに自然に予
備捻じりとプリフォームが加えられる。このため撚りの
固い、ほぐれ難い、ポストフォームが必要な場合はポス
トフォームを軽くかけるだけで済む、撚線を製造するこ
とが可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1ないし図3は本発明の一実施例を示
す。図において、15はリジット型撚線機のホローシャ
フトで、図示を省略したがホローシャフト15の図1に
おいて右方には偏平素線13を供給する多数のボビンが
搭載されている。
【0010】ホローシャフト15先端側には多数(図示
の例では5段)の面板17A〜17Eが所定の間隔をお
いて固定されている。ただし面板17A〜17Dの間隔
は調整可能である。各面板17A〜17Eの外周部には
それぞれ周方向に適当な間隔をおいてプラスチック製の
丸穴ガイド19A〜19Eが取り付けてある。丸穴ガイ
ド19A〜19Eは偏平素線13を案内するものである
が、図2に示すように偏平素線13が各面板17A〜1
7Eを通過する度にジグザグに屈曲するように配置され
ている。ジグザグに屈曲しながら第1段の面板17Aか
ら最終段の面板17Eまでを通過した偏平素線13は、
撚り口金21の入口に集合し、ホローシャフト15を通
過してきた心線23の外周に撚り合わされて撚線25と
なる。
【0011】さて、偏平素線13は普通に屈曲すれば図
4のように厚さ方向に曲がる。そこで丸穴ガイド19A
〜19Eを通るときには、図3に示すように、撚り合わ
されたとき撚線の内層側になる面を曲げの内側に向け、
かつ各面板と面板の間では各偏平素線13に同じ方向に
180°(又はその奇数倍)の捻じりを加えるようにす
る。この状態は撚線作業を開始するときに設定すれば、
偏平素線13はバックテンションがかかったまま走行す
るので、丸穴ガイド19A〜19Eにより撚線作業中同
じ状態が保存されることになる。これにより各偏平素線
13には一定の予備捻じりとプリフォームが加えられる
ことになる。
【0012】プリフォームの強さはジグザグの振幅、面
板17A〜17Eの間隔や枚数を調整することにより任
意に設定することができる。したがって偏平素線13が
アルミ被覆鋼線のような剛性の大きいものであるときは
プリフォームを強くすればよく、アルミ線のように比較
的剛性の小さいものであるときはプリフォームを弱くす
ればよい。
【0013】ちなみに図1の撚線方法により図5のよう
なOPGW(公称断面積100mm2)を製造する場合に
は、面板の間隔を180〜200mm、ジグザグの振幅を
86mm、最終面板17Eと撚り口金21の間隔を300
mmとし、最終面板17Eと撚り口金21の間でさらに3
60°の捻じりを加えるとよい。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、偏
平素線を丸穴ガイドに通すだけで正確な予備捻じりとプ
リフォームをかけることができ、簡単な部品で、変形や
スレ傷のない、撚りの固い、ほぐれ難い撚線を製造する
ことができる。またポストフォームをかける必要のある
場合でも、ポストフォームの強さを弱めることができる
ので、偏平素線の共ズレ傷の発生を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る偏平素線の撚線方法
を示す側面図。
【図2】 図1の撚線方法における面板部分を軸線方向
斜め上から見た斜視図。
【図3】 図1の撚線方法における各面板の丸穴ガイド
を偏平素線が通過する状態を示す説明図。
【図4】 偏平素線の屈曲状態を示す斜視図。
【図5】 光複合架空地線の一例を示す断面図。
【図6】 従来の撚線方法で使用するガイドローラーを
示す正面図。
【図7】 鋼心アルミ撚線の一例を示す断面図。
【符号の説明】
13:偏平素線 15:ホローシャフト 17A〜17E:面板 19A〜19E:丸穴ガイド 21:撚り口金 23:心線 25:撚線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】幅(撚線になったときの周方向の寸法)よ
    り厚さ(撚線になったときの径方向の寸法)が小さい偏
    平素線をリジット型撚線機で撚り合わせる方法であっ
    て、周方向に適当な間隔をおいて丸穴ガイドを取り付け
    てなる面板を撚線機軸線方向に多段に配置し、ボビンか
    ら引き出された各偏平素線をそれぞれ第1段から最終段
    までの各面板の丸穴ガイドに走行経路がジグザグになる
    ように通し、各面板と面板の間で各偏平素線に同じ方向
    に180°又はその奇数倍の捻じりを加えると共に、各
    偏平素線が各面板の丸穴ガイドを通るときに撚り合わさ
    れたとき内層側になる面を曲げの内側にして屈曲し、こ
    れにより各偏平素線に予備捻じりとプリフォームをかけ
    ながら撚り合わせを行うことを特徴とする偏平素線の撚
    線方法。
JP27778892A 1992-09-24 1992-09-24 偏平素線の撚線方法 Pending JPH06111647A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112466572A (zh) * 2021-01-27 2021-03-09 江西太平洋电缆集团有限公司 一种多芯绞并线及其多芯电缆

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112466572A (zh) * 2021-01-27 2021-03-09 江西太平洋电缆集团有限公司 一种多芯绞并线及其多芯电缆
CN112466572B (zh) * 2021-01-27 2021-05-18 江西庐山电缆有限公司 一种多芯绞并线装置及其多芯电缆

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