JPH1161671A - スチールコードのラッピング方法 - Google Patents

スチールコードのラッピング方法

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JPH1161671A
JPH1161671A JP9228859A JP22885997A JPH1161671A JP H1161671 A JPH1161671 A JP H1161671A JP 9228859 A JP9228859 A JP 9228859A JP 22885997 A JP22885997 A JP 22885997A JP H1161671 A JPH1161671 A JP H1161671A
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wrapping wire
steel cord
wire
roll
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JP9228859A
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Kazuhiro Kawamura
和浩 河村
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Tokyo Seiko Co Ltd
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Tokyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ラッピングワイヤの圧痕の発生を激減させこれ
によるボロ断線を発生させずにタイトに良く締まったス
チールコードラッピングを施すことができる方法を提供
する。 【解決手段】複数本のストランドを撚合したコード本体
の外周にラッピングを施す方法であって、スチールコー
ド本体にラッピングワイヤを巻き付け、巻取りキャプス
タンに巻回した後、V溝を有する複数個の千鳥配置のロ
ールを通過させてV溝内に押込むことで強制的に曲げ応
力を与え、ラッピングワイヤをV溝を構成する壁に2点
接触させることにより型付けを施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として大型建設車
輌用タイヤ類に好適なスチールコードのラッピング方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】大型建設車輌たとえば露天掘り鉱山での
鉱石運搬用ダンプカーやホイールローダなどにおいて
は、許容荷重を高くするため直径が3mを越えるような
極めて大型のタイヤが使用されている。かかる大型のタ
イヤは大荷重を支えつつ岩石や凍結木片などの散在した
悪路を走行するので、タイヤを補強するスチールコード
としては疲労性が良好であることが最重要特性として求
められる。そこで、ベルト層には7×7構造や3+9+
15などのスチールコード(ジャンボコードと称されて
いる)が多く用いられている。前者の7×7構造のスチ
ールコードは、7本の素線を撚り合わせた芯ストランド
の外周に同様な構成の側ストランド6本を配して撚り合
わせたものである。
【0003】こうしたスチールコードは、ストランドを
バラケさせずコードとしてのまとまりを良くし、またゴ
ムとの接着性を良くするため、コード本体の外周にスト
ランドを構成する素線と同径または適度に細径の1本の
ワイヤを螺旋状にラッピングすることが一般的である。
その方法として、バンチャーラッピング機によるハラハ
ラ巻きと、筒型ラッピング機によるハラセ巻きがある。
これらのうち前者は後者に比べて2倍以上の高速化を実
現することができる点で有利である。
【0004】かかるバンチャーラッピング方法は、従来
図7のようになっていた。すなわち、スチールコード本
体Sを巻回したサプライボビン1の繰出し側にバックキ
ャプスタン2を配してこれに上記コード本体Sを巻き付
けた後、ラッピングワイヤボビン3の軸心を通してフリ
ーゲル4に導き、これを介してラッピングワイヤボビン
3から繰り出したラッピングワイヤRWを上記コード本
体Sに巻き付け、この状態でボイス5を通した後、オー
バーツイストロールOTで型付けを行い、巻取りキャプ
スタン7およびトラバースロール10を経てリール9に
巻き取っていた。
【0005】しかし、この方法ではラッピングワイヤを
巻き付けたコードをオーバーツイストロールOTに8の
字状に巻き付け、オーバーツイストロールOTの公転に
よってラッピングワイヤを巻き付けたコードに対して撚
りを入れ、出口側でその撚りを戻すことで型付けを行な
うため、ラッピングワイヤRWに大きなダメージ(圧
痕)が与えられ、ボロ断線が多発して製品とすることが
不可能である。ボロ断線とは、ラッピングワイヤがコー
ドに巻き付けられた後に圧痕が原因で発生する断線を指
し、通常のラッピングワイヤ断線と区別されている。こ
の対策としては、オーバーツイストロールOTを使用し
ないことが現実的であるが、そうするとラッピングワイ
ヤのコードに対する締まりがなくなり、スチールコード
の外周にラッピングワイヤが緩く巻き付いている形態
(ガバ)になってしまう。
【0006】オーバーツイストロールOTを使用せずに
ラッピングワイヤの締まりを良くする方法としては、フ
リーゲルのテンションを調整するやり方と、バックキャ
プスタンのパウダーブレーキ力を調整してバックテンシ
ョンを調整するやり方とがある。しかし、前者ではフリ
ーゲルのテンションを強くするとラッピングワイヤに大
きな圧痕が多発してによるボロ断線が生じ、フリーゲル
のテンションを下げるとラッピングワイヤの締りが悪く
ガバが発生するという問題があった。また後者も、テン
ションを強くするとラッピングワイヤの背と腹に大きな
圧痕が多発し、それによりボロ断線が生じ、テンション
を下げるとラッピングワイヤの締りが悪く、ガバが発生
するという問題があった。また、たえず煩雑なテンショ
ン調整を要するため、熟練を要する上に作業性が悪かっ
た。このようなことから、ジャンボコードについてはバ
ンチャー式ラッピングをあきらめ、生産性の劣る筒型式
ラッピング機によるラッピングを行なうほかないとされ
ていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
問題点を解消するために研究して創案されたもので、そ
の目的は、ラッピングワイヤの圧痕の発生を激減させこ
れによるボロ断線を発生させずにタイトに良く締まった
スチールコードラッピングを施すことができる方法を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、複数のストランドを撚合したコード本体の外
周に1本のワイヤを螺旋状に巻き付ける方法であって、
スチールコード本体をバックキャプスタンに巻き付けた
後、ラッピングワイヤボビンの中心軸を通してフリーゲ
ルに導通する一方、フリーゲルを介してラッピングワイ
ヤボビンから繰り出したラッピングワイヤを上記スチー
ルコード本体に巻き付け、巻取りキャプスタンを経由し
て巻取りリールに巻収するまでの過程で、V溝を有する
複数個のロールを千鳥配置してなるラッピングワイヤ型
付け装置を使用し、これにラッピング済みのスチールコ
ード本体を通過させてV溝内に押込むことで強制的に曲
げ応力を与え、ラッピングワイヤをV溝を構成する壁に
2点接触させることにより型付けを施す構成としたもの
である。前記V溝は溝角度が60〜120度であること
が好ましい。
【0009】
【作用】コード本体に対するラッピングワイヤの巻き付
けはバックテンションをかけ過ぎると圧痕が多発してボ
ロ断線が発生し、バックテンションを弱くするとコード
本体に対する巻き付きが弱く、ガバが発生する。本発明
はこうしたバックテンションの調整によるのでなく、ラ
ッピングワイヤを巻き付けた状態のスチールコードを、
巻取りキャプスタンによる巻回途中でV溝を有する複数
個のロールを千鳥配置してなるラッピングワイヤ型付け
装置を通して強制的に曲げるものであり、こうすれば、
ラッピングワイヤは千鳥配置のロールによりV溝内に押
し込まれ、V溝の2つの壁面に加圧されることで2面が
変形して型付けが付される。これら2面の型付け部分が
形成されることにより、型付け用ロール通過後、スチー
ルコード本体の半径方向の復元時にラッピングワイヤは
よく締まり、形状保持性、一体性の良好なスチールコー
ドとなる。しかも、ラッピングワイヤとロールとの接触
点が2点であるため、ラッピングワイヤが受ける力はU
溝や平ロールの場合の1点接触に対して激減するため圧
痕が生じず、これを原因とする断線がなくなる。
【0010】また、巻取りキャプスタンによる巻回途中
で型付け用ロールによりラッピングワイヤの型付けを行
なうことから、上流のフリーゲルのテンションおよびバ
ックキャプスタンのテンションをともに低く設定するこ
とが可能となる。それによりフリーゲル域やバックキャ
プスタン域でのテンション過多による圧痕と断線を減少
することができる。また、高度の熟練を要するテンショ
ン途中調整も不要となるため作業性も向上することがで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を添付図面に
基いて説明する。図1ないし図6は本発明によるスチー
ルコードのラッピング方法に用いる装置の一例とこれに
よるラッピング方法を示している。Sはスチールコード
本体であり、たとえば7×7構造,7×19構造,3+
9+15構造などからなっており、主サプライボビン1
に巻収されている。2は主サプライボビン1の下流に配
されたバックキャプスタンであり、1対のロール2a,
2bからなっていて一方のロール2bの軸にはパウダー
ブレーキが設けられていて、これにより所望のブレーキ
力が得られるようになっている。
【0012】3はバックキャプスタン2の下流に配置さ
れたサブサプライボビンであり、これの外周にラッピン
グワイヤRWが巻収されている。該サブサプライボビン
3は軸線方向に貫通孔が設けられており、この貫通孔を
通して前記スチールコード本体が導出入されるようにな
っている。4はサブサプライボビン3の直近に配された
フリーゲルであり、図3のように、サブサプライボビン
3に巻かれたラッピングワイヤRWを導通する孔400
を有する羽根状回転体40を有し、該回転体40のボス
40aにはブレキーパッド41が設けられ、これに板ば
ね42が接し、この板ばね42のばね力を締付けねじ体
43によって調整できるようになっている。そして、サ
ブサプライボビン3の回転に対して羽根状回転体40は
逆方向に回転され、それにより必要量のラッピングワイ
ヤRWを繰出してスチールコード本体Sに巻き付ける。
このフリーゲル4は前記ブレキーパッド41と板ばね4
2によってテンションがかけられる。すなわち、締付け
ねじ体43を移動して板ばね42の利きを強くすれば、
ラッピングワイヤRWの引き出し抵抗が増加され、ラッ
ピングワイヤRWのスチールコード本体に対する締付け
が強くなる。
【0013】5はフリーゲル4の近傍下流に設けられた
ボイスであり、貫通孔を有し、フリーゲル4を介して繰
り出されスチールコード本体の外周に巻き付けられたラ
ッピングワイヤRWをスチールコード本体となじませ
る。6a,6bはボイスの下流に配されたガイドロー
ル、7は前記ガイドロール6bの下流に配された巻取り
キャプスタンであり、一対のロール7a,7bからなっ
ており、各ロール7a,7bは溝のない平ロールからな
っている。従来のようなオーバツイストロールOTは用
いられていない。
【0014】8は前記巻取りキャプスタン7の近傍すな
わち複数回の巻き過程の途中に配置されたラッピングワ
イヤ型付け装置である。該ラッピングワイヤ型付け装置
8は、V溝80を有する複数個の第1ロール8aを互い
に所定の間隔をおいて配置する一方、同じくV溝80’
を有する複数個の第2ロール8bを互いに所定の間隔を
おいてしかも前記第1ロール8aと位相をずらせて配置
し、これにより全体として千鳥状配列としている。V溝
80,80’の角度は好ましくは60〜120度であ
る。その理由は60度よりも小さい角度、120度より
も大きい角度では圧痕が激しくなるからである。前記複
数個の第1ロール8aと第2ロール8bは、図4のよう
にそれぞれフレーム8c,8dに回転可能に支架され、
かつ所定の押込み量(第1ロールと第2ロールの交わり
量)が得られるようにロール軸間隔Lが調整可能となっ
ている。この手段の例としては、たとえば、第2ロール
フレーム9dを背部の支台に固定して受けロールとし、
第1ロールフレーム8dには長孔821とこれに挿通さ
れて背部の支台にねじ込まれる止めねじ822を設け、
かつ第1ロールフレーム8dを調整ボルト823,82
3により移動可能とした構造があげられる。6c,6d
は前記ラッピングワイヤ型付け装置8の入口側と出口側
に配されたガイドロール、9は巻取りリール、10はラ
ッピングを終えたスチールコードを巻取りリール9に誘
導するトラバースロールである。
【0015】上記実施装置に基いて本発明方法を説明す
ると、スチールコード本体Sは、主サプライボビン1か
ら繰出されると、バックキャプスタン2の1対のロール
2a,2bに少なくとも1巻きされる。このバックキャ
プスタン2ではブレーキ装置によりバックテンションが
かけられる。スチールコード本体Sはこのようにバツク
テンションがかけられた状態でサブサプライボビン3の
中心軸上を導通し、フリーゲル4を導通する。ラッピン
グワイヤRWはサブサプライボビン3に巻収されてお
り、フリーゲル4によりテンションがかけられ、この状
態でフリーゲル4の中心を通って移動中のスチールコー
ド本体Sの外周にハラハラ巻きに巻き付けられる。
【0016】こうしてスチールコード本体Sにラッピン
グワイヤRWが巻き付けられたコードAはボイス5を通
過し、この間に半径方向から締め付けられることにより
なじませられる。ついで、コードAはガイドロール6b
から巻取りキャプスタン7の1対のロール7a,7bに
1巻き(図1では反時計方向に)される。そして1巻き
後、ガイドロール6cを介してラッピングワイヤ型付け
装置8に導入され、これの出口からガイドロール6d,
6eを介して再び巻取りキャプスタン7に導かれ、ロー
ル7bの約1/4周を経てさらにロール7bの約1/4
周を経たのち、ガイドロール6f,6gを介してトラバ
ースロール10に導かれ、これの移動により巻取りリー
ル9に巻回される。
【0017】スチールコード本体Sにラッピングワイヤ
RWが巻き付けられたコードAは、ラッピングワイヤ型
付け装置8に導入されると、図5のように、千鳥配置の
第1ロール8a群と第2ロール8b群により180度対
称位置から交互に押圧されてV溝80,80’に押し込
まれるため強制的に曲げを受ける。これにより、図6
(a)のように、スチールコード本体Sに巻き付けられ
ているラッピングワイヤRWはV溝80,80’を構成
する左右の壁801,801に2点接触し、同時にスチ
ールコード本体Sにも2点接触する。このときスチール
コード本体Sは圧迫されて弾性変形する。
【0018】壁801,801は当然にスチールコード
本体Sよりも硬質であるから、ラッピングワイヤRW
は、V溝を構成する2つの壁801,801に加圧接触
されている2部分rw,rwが塑性変形されて略直線状
に型が付けられる。これが、第1ロール8a群と第2ロ
ール8b群を通過する間に複数回繰り返されるためラッ
ピングワイヤRWの各ターンに上記した型付けが施され
る。しかも、2点接触による型付けのためラッピングワ
イヤRWは集中的な圧下を受けず、このため圧痕の発生
が防止される。
【0019】そして、コードAがラッピングワイヤ型付
け装置8を通過し終わると、スチールコード本体Sは芯
ストランドs1と側ストランドs2の集合体であること
により弾性作用で断面形状と外径が復元するため、前記
のように型付けされた2部分rw,rwは半径方向に押
し出されるように密接し、ラッピングワイヤRWはスチ
ールコード本体Sをタイトに締付ける。したがって、図
6(b)のようにスチールコード本体Sとラッピングワ
イヤRWが一体化された適切なスチールコードとなる。
【0020】本発明のように型付け装置8を使用して
も、これを構成する各ロールの溝をU溝とした場合に
は、コードAは過剰押込み状態となり、U溝の底に1点
接触するため力の集中により大きなダメージを受け、圧
痕が激しくついてボロ断線が生ずることを避けられな
い。勿論平ロールの場合も1点接触のため同様である。
【0021】
【実施例】次の本発明の実施例を説明する。スチールコ
ード本体は7×7構造のものとした。芯ストランドと6
本の側ストランドはそれぞれ、高炭素鋼線の表面に真鍮
めっきを施した直径0.250mmの心素線の周りに同
直径の6本の素線を撚り合わせて構成されている。ラッ
ピングワイヤは高炭素鋼線の表面に真鍮めっきを施した
直径0.15mmを使用した。 ラッピング装置として
は図1に示すものを使用し、ラッピンワイヤ型付け装置
としては、鋼製の直径16mm、溝角度60°、90°
および120°のV溝ロールを15個、コード移送方向
で相互に間隔38mmをあけて千鳥状に配置した。千鳥
を構成するロール間隔は押込み量が2.0〜3.0mm
の範囲となるように調整した。
【0022】ラッピングは、かかるラッピンワイヤ型付
け装置を巻取りキャプスタンの第1巻きが終った側と第
2巻きを開始する側との間に配し、ガイドロールを経由
して導出入するようにした。スチールコード本体は主サ
プライボビンから繰出し、バックキャプスタンを巻回し
てサブサプライボビン軸心を通しフリーゲルに導いた。
ラッピングワイヤはフリーゲルによりサブサプライボビ
ンから繰出し、スチールコード本体に巻回し、この状態
でボイスを通して巻取りキャプスタンに導き、1対のロ
ールに第1巻きした後にラッピンワイヤ型付け装置のロ
ール群間を通し、その後、巻取りキャプスタンの半周を
経てリールに巻き取る経路とした。ラッピング時にバッ
クキャプスタンのバックテンションは10〜20kgの
範囲とし、フリーゲルテンションは350gとした。
【0023】比較のため、オーバツイストロールと型付
け用ロールを使用せず、バックテンションとフリーゲル
テンションだけを調整した場合(比較例1)、バックテ
ンションとフリーゲルテンションを前記範囲内とする
が、型付け用ロールとして直径16mm、U溝(溝底幅
1.0mm)を本発明と同じ配置にして使用した場合
(比較例2)についても検討した。
【0024】この結果を表1に示す。表1において、ラ
ッピングワイヤの緩みは手によるしごきで測定した。圧
痕は出来上がったサンプルコード1mからラッピングワ
イヤを分離して目視して大きさと数を観察した結果であ
る。断線はサンプルコード10000mにおいて発生し
た数を調べた結果である。図8はコードから分離したラ
ッピングワイヤを示しており、(a)は本発明2の表面
を、(b)は比較例1の表面を、(c)は比較例2の表
面をそれぞれ拡大したものである。(b)(c)の場合
深い圧痕が生じているが、(a)は圧痕が非常に浅くな
っていることがわかる。
【0025】
【表1】
【0026】この表1から本発明の実施例1〜5の場
合、バックテンションとフリーゲルテンションがともに
低いにもかかわらず、ラッピンクワイヤの締まりが非常
に良くなり、また、ラッピングワイヤの断線も皆無とな
っていることがわかる。U溝ロールを使用した比較例2
はラッピンクワイヤの締まりはよいものの、圧痕が激し
くつくためボロ断線が生じてしまい適正なラッピングと
ならないことがわかる。なお、本発明は型付け用ロール
を使用してスチールコードを曲げているが、押込み量が
適正なためコードのほとんど直線性は損なわれず、ゴム
シートに埋設した場合のシート平坦性は影響がなかっ
た。
【0027】
【発明の効果】以上説明した本発明によるときには、ス
チールコード本体をバックキャプスタンに巻き付けた
後、ラッピングワイヤボビンの中心軸を通してフリーゲ
ルに導通する一方、フリーゲルを介してラッピングワイ
ヤボビンから繰り出したラッピングワイヤを上記スチー
ルコード本体に巻き付け、巻取りキャプスタンを経由し
て巻取りリールに巻収するまでの過程において、V溝を
有する複数個のロールを千鳥配置してなるラッピングワ
イヤ型付け装置を使用し、これにラッピング済みのスチ
ールコード本体を通過させてV溝内に押込むことで強制
的に曲げ応力を与え、ラッピングワイヤをV溝を構成す
る壁に2点接触させることにより型付けを施すので、圧
痕とこれによるボロ断線を発生させずにタイトに良く締
まったラッピングを施すことができ、これにより一体性
の良好なジャンボスチールコードとすることができ、ま
た、フリーゲルテンションとバックテンションを低く設
定することができるため、それらテンションに起因する
断線も防止され、かつラッピング作業途中でそれらの調
整が不要となるため、作業性も良好になるともにコード
品質のバラツキも低減できるなどのすぐれた効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスチールコードのラッピング方法
概要を示す側面図である。
【図2】図1の要部平面図である。
【図3】フリーゲル部分の拡大図である。
【図4】本発明におけるラッピングワイヤ型付け装置例
を示す側面図である。
【図5】本発明におけるラッピングワイヤ型付け工程を
模式的に示す側面図である。
【図6】(a)はラッピングワイヤ型付け状態を模式的
に示す部分拡大断面図、(b)は型付け用ロール通過後
のスチールコードを模式的に示す部分拡大断面図であ
る。
【図7】従来のスチールコードのラッピング方法概要を
示す側面図である。
【図8】実施例における本発明と比較例のラッピングワ
イヤの圧痕発生状態を示すもので、(a)は本発明の場
合、(b)はテンションコントロールだけの場合、
(c)はU溝ロールを用いた場合を示す側面図である。
【符号の説明】
S スチールコード本体 WR ラッピングワイヤ 2 バックキャプスタン 3 サブサプライボビン 4 フリーゲル 7 巻取りキャプスタン 8 ラッピングワイヤ型付け装置 8a,8b ロール 80,80’ V溝 801,801’溝壁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のストランドを撚合したコード本体の
    外周に1本のワイヤを螺旋状に巻き付ける方法であっ
    て、スチールコード本体をバックキャプスタンに巻き付
    けた後、ラッピングワイヤボビンの中心軸を通してフリ
    ーゲルに導通する一方、フリーゲルを介してラッピング
    ワイヤボビンから繰り出したラッピングワイヤを上記ス
    チールコード本体に巻き付け、巻取りキャプスタンを経
    由して巻取りリールに巻収するまでの過程で、V溝を有
    する複数個のロールを千鳥配置してなるラッピングワイ
    ヤ型付け装置を使用し、これにラッピング済みのスチー
    ルコード本体を通過させてV溝内に押込むことで強制的
    に曲げ応力を与え、ラッピングワイヤをV溝を構成する
    壁に2点接触させることにより型付けを施すことを特徴
    するスチールコードのラッピング方法。
  2. 【請求項2】V溝の溝角度が60〜120度である請求
    項1に記載のスチールコードのラッピング方法。
JP9228859A 1997-08-11 1997-08-11 スチールコードのラッピング方法 Pending JPH1161671A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2702312A1 (fr) * 1993-03-01 1994-09-09 Tadiran Ltd Cellule secondaire électrochimique non aqueuse, d'utilisation sûre.
EP0631339A3 (en) * 1993-03-30 1996-05-08 Canon Kk Secondary battery.
JP2011195998A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Bridgestone Corp スチールコードの製造方法

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