JPH0611088B2 - 1端子型発振回路 - Google Patents
1端子型発振回路Info
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- JPH0611088B2 JPH0611088B2 JP59172737A JP17273784A JPH0611088B2 JP H0611088 B2 JPH0611088 B2 JP H0611088B2 JP 59172737 A JP59172737 A JP 59172737A JP 17273784 A JP17273784 A JP 17273784A JP H0611088 B2 JPH0611088 B2 JP H0611088B2
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- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 9
- 230000003321 amplification Effects 0.000 description 7
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- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
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- 235000002597 Solanum melongena Nutrition 0.000 description 1
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- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03B—GENERATION OF OSCILLATIONS, DIRECTLY OR BY FREQUENCY-CHANGING, BY CIRCUITS EMPLOYING ACTIVE ELEMENTS WHICH OPERATE IN A NON-SWITCHING MANNER; GENERATION OF NOISE BY SUCH CIRCUITS
- H03B5/00—Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input
- H03B5/30—Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input with frequency-determining element being electromechanical resonator
- H03B5/32—Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input with frequency-determining element being electromechanical resonator being a piezoelectric resonator
- H03B5/36—Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input with frequency-determining element being electromechanical resonator being a piezoelectric resonator active element in amplifier being semiconductor device
Landscapes
- Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)
- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、たとえばFMステレオ復調用集積回路におけ
る位相同期ループ(PLL)の電圧制御発振器(VOC)に用
いられる発振回路に係り、特にセラミック共振子等の共
振子を用いた1端子型の発振回路に関する。
る位相同期ループ(PLL)の電圧制御発振器(VOC)に用
いられる発振回路に係り、特にセラミック共振子等の共
振子を用いた1端子型の発振回路に関する。
第2図に従来のLC発振回路の一例を示しており、Q1
およびQ2は互いのエミッタが共通接続されて定電流源
Iに接続された差動対をなすNPN形の第1、第2のトラ
ンジスタであり、第1のトランジスタQ1のベースおよ
び第2のトランジスタQ2のコレクタはVcc電源に接
続され、第1のトランジスタQ1のコレクタおよび第2
のトランジスタQ2のベースは共通接続されたのちLC
並列素子を介してVcc電源に接続されている。
およびQ2は互いのエミッタが共通接続されて定電流源
Iに接続された差動対をなすNPN形の第1、第2のトラ
ンジスタであり、第1のトランジスタQ1のベースおよ
び第2のトランジスタQ2のコレクタはVcc電源に接
続され、第1のトランジスタQ1のコレクタおよび第2
のトランジスタQ2のベースは共通接続されたのちLC
並列素子を介してVcc電源に接続されている。
上記LC発振回路において、発振していない場合の直流
バイアスは、トランジスタQ2のベースには直接にV
cc電圧が加えられており、トランジスタQ1のベース
にはインダクタLを通じてVcc電圧が加えられている
ので、上記トランジスタQ1,Q2は常にアクティブ状
態で動作している。そして、トランジスタQ2のコレク
タ出力がトランジスタQ1のベースに正帰還されている
ので、LC共振素子の同調周波数で発振する。
バイアスは、トランジスタQ2のベースには直接にV
cc電圧が加えられており、トランジスタQ1のベース
にはインダクタLを通じてVcc電圧が加えられている
ので、上記トランジスタQ1,Q2は常にアクティブ状
態で動作している。そして、トランジスタQ2のコレク
タ出力がトランジスタQ1のベースに正帰還されている
ので、LC共振素子の同調周波数で発振する。
一方、FMステレオ復調用集積回路においては、たとえ
ば日経エレクトロニクス1984年1月30日号P.15
6に示されているように第3図の如きセラミック共振子
Xを利用した1端子型の発振回路30が用いられてい
る。ここで、31は上記発振回路30に動作バイアスを
与えるためのバイアス回路であって、トランジスタ32
〜39からなる。また、40は上記発振回路30の発振
周波数を微調整するためのリアクタンス回路である。そ
して、発振回路30は共端子Xの並列共振周波数(たと
えば456kHz)で発振するものであって、差動対をな
すトランジス41,42と、定電流源用のトランジスタ
43と、カレントミラー型負荷をなすトランジスタ4
4,45と、2個のダイオー46,47と、1個の帰還
コンデンサ48とからなる。ここで、セラミック共振子
XはLC並列素子のような直流バイパス効果はなく、発
振のために必要な正帰還は帰還コンデンサ48により行
なわれる。
ば日経エレクトロニクス1984年1月30日号P.15
6に示されているように第3図の如きセラミック共振子
Xを利用した1端子型の発振回路30が用いられてい
る。ここで、31は上記発振回路30に動作バイアスを
与えるためのバイアス回路であって、トランジスタ32
〜39からなる。また、40は上記発振回路30の発振
周波数を微調整するためのリアクタンス回路である。そ
して、発振回路30は共端子Xの並列共振周波数(たと
えば456kHz)で発振するものであって、差動対をな
すトランジス41,42と、定電流源用のトランジスタ
43と、カレントミラー型負荷をなすトランジスタ4
4,45と、2個のダイオー46,47と、1個の帰還
コンデンサ48とからなる。ここで、セラミック共振子
XはLC並列素子のような直流バイパス効果はなく、発
振のために必要な正帰還は帰還コンデンサ48により行
なわれる。
ところで、セラミック発振素子Xを用いた発振回路30
で安定な発振動作を持続させるためには、発振回路30
の増幅用トランジスタ41,42が発振停止状態でアク
ティブに動作していなければならない。これを実現する
ために、(イ)増幅用トランジスタ41,42に直流負帰
還をかけないで上記トランジスタ41,42用の各バイ
アス回路を全く対称に構成する方法と、(ロ)増幅用トラ
ンジスタ41,42のアクティブ動作を保つように直流
負帰還回路を設ける方法とが考えられる。上記(イ)の方
法は第3図のバイアス回路31で採用されているが、集
積回路内の各素子の製造ばらつきが存在するので安定な
動作条件を得るのは困難である。即ち、第3図において
は、バイアス回路31におけるバイアス電流供給用のト
ラジスタ36,37の各電流が等しく、かつ発振回路3
0における増幅用、定電流用のトランジスタ41,4
2,43のhFEが同一であることが安定な発振を持続す
るための条件であるが、製造ばらつきに対して上記条件
を維持するためには歩留りの低下につながる。また、前
記(ロ)の方法は、直流負帰還を行なう経路の交流分(発
振周波数成分)を接地端へバイパスさせるために通常は
大きな容量が必要となり、この大容量を集積回路内に形
成することは困難であった。
で安定な発振動作を持続させるためには、発振回路30
の増幅用トランジスタ41,42が発振停止状態でアク
ティブに動作していなければならない。これを実現する
ために、(イ)増幅用トランジスタ41,42に直流負帰
還をかけないで上記トランジスタ41,42用の各バイ
アス回路を全く対称に構成する方法と、(ロ)増幅用トラ
ンジスタ41,42のアクティブ動作を保つように直流
負帰還回路を設ける方法とが考えられる。上記(イ)の方
法は第3図のバイアス回路31で採用されているが、集
積回路内の各素子の製造ばらつきが存在するので安定な
動作条件を得るのは困難である。即ち、第3図において
は、バイアス回路31におけるバイアス電流供給用のト
ラジスタ36,37の各電流が等しく、かつ発振回路3
0における増幅用、定電流用のトランジスタ41,4
2,43のhFEが同一であることが安定な発振を持続す
るための条件であるが、製造ばらつきに対して上記条件
を維持するためには歩留りの低下につながる。また、前
記(ロ)の方法は、直流負帰還を行なう経路の交流分(発
振周波数成分)を接地端へバイパスさせるために通常は
大きな容量が必要となり、この大容量を集積回路内に形
成することは困難であった。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、発振動作
安定化のための直流負帰還経路から発振周波数をバイパ
スさせるための容量を集積回路内部で容易に形成可能な
程度に小さくすることができ、集積回路内の素子の製造
ばらつきに対しても安定な直流動作電圧が得られる1端
子型発振回路を提供するものである。
安定化のための直流負帰還経路から発振周波数をバイパ
スさせるための容量を集積回路内部で容易に形成可能な
程度に小さくすることができ、集積回路内の素子の製造
ばらつきに対しても安定な直流動作電圧が得られる1端
子型発振回路を提供するものである。
即ち、本発明の1端子型発振回路は、差動増幅用の第
1,第2のトランジスタのうち、共振子の接続される第
2のトランジスタのコレクタからベースに直流負帰還を
かけると共にその負帰還点が高インピーダンスの直流負
帰還回路を設け、上記第2のトランジスタのコレクタと
第1のトランジスタのベースとの間に正帰還用の容量を
接続し、この第1のトラジスタのベースに高抵抗の素子
を介して直流バイアスを与えるバイアス回路を設けてな
ることを特徴とするものである。
1,第2のトランジスタのうち、共振子の接続される第
2のトランジスタのコレクタからベースに直流負帰還を
かけると共にその負帰還点が高インピーダンスの直流負
帰還回路を設け、上記第2のトランジスタのコレクタと
第1のトランジスタのベースとの間に正帰還用の容量を
接続し、この第1のトラジスタのベースに高抵抗の素子
を介して直流バイアスを与えるバイアス回路を設けてな
ることを特徴とするものである。
したがって、回路素子の製造上のばらつきに対しても直
流負帰還回路の作用により発振動作が安定化され、しか
も負帰還点インピーダンスが高いので、交流分バイパス
用の容量を集積回路内部で容易に形成可能な程度に小さ
くすることが可能になる。
流負帰還回路の作用により発振動作が安定化され、しか
も負帰還点インピーダンスが高いので、交流分バイパス
用の容量を集積回路内部で容易に形成可能な程度に小さ
くすることが可能になる。
以下、図面を参照して本発明の一実施例を詳細に説明す
る。
る。
第1図において、1は集積回路であってその端子群のう
ちの1個の端子2と接地端との間に共振子、たとえばセ
ラミック共振子Xが接続されている。上記集積回路1内
には、発振回路3、バイアス回路4、リアクタンス回路
5が設けられている。上記発振回路3において、Q1お
よびQ2はエミッタ相互が接続された差動増幅用のNPN
形の第1,第2のトランジスタ、Iは上記差動対トラン
ジスタQ1,Q2のエミッタ接続点と接地端との間に接
続された定電流源である。PNP形の第3,第4のトラン
ジスタQ3,Q4は、ベース相互が接続され、各エミッ
タが抵抗R1,R2を介してVcc電源に接続され、各コ
レクタが前記差動対トランジスタQ1,Q2の各コレク
タに接続されており、第3のトランジスタQ3のベース
・コレクタ相互が接続されている。即ち、上記第3,第
4のトランジスタQ3,Q4、抵抗R1,R2は前記差
動対トランジスタQ1,Q2のカレントミラー型負荷回
路を形成している。C1は上記差動対トランジスタ
Q1,Q2のうちの一方のトランジスタQ1のコレクタ
と他方のトランジスタQ2のベースとの間に接続された
正帰還用の容量である。6は上記トランジスタQ1のコ
レクタからベースに対して直流的な負帰還をかけるため
の直流負帰還回路であり、コレクタがVcc電源に接続さ
れたNPN形の第5のトランジスタQ5のベースが前記ト
ランジスタQ2のコレクタに接続され、この第5のトラ
ンジスタQ5のエミッタに抵抗R3を介してPNP形の第
6のトランジスタQ6のエミッタが接続され、この第6
のトランジスタQ6のコレクタが抵抗R4を介して接地
され、この第6のトランジスタQ6のベースが前記トラ
ンジスタQ2のベースに接地されると共にバイパス用の
容量C2を介して接地されており、上記第6のトランジ
スタQ6のコレクタから発振出力が取り出される。
ちの1個の端子2と接地端との間に共振子、たとえばセ
ラミック共振子Xが接続されている。上記集積回路1内
には、発振回路3、バイアス回路4、リアクタンス回路
5が設けられている。上記発振回路3において、Q1お
よびQ2はエミッタ相互が接続された差動増幅用のNPN
形の第1,第2のトランジスタ、Iは上記差動対トラン
ジスタQ1,Q2のエミッタ接続点と接地端との間に接
続された定電流源である。PNP形の第3,第4のトラン
ジスタQ3,Q4は、ベース相互が接続され、各エミッ
タが抵抗R1,R2を介してVcc電源に接続され、各コ
レクタが前記差動対トランジスタQ1,Q2の各コレク
タに接続されており、第3のトランジスタQ3のベース
・コレクタ相互が接続されている。即ち、上記第3,第
4のトランジスタQ3,Q4、抵抗R1,R2は前記差
動対トランジスタQ1,Q2のカレントミラー型負荷回
路を形成している。C1は上記差動対トランジスタ
Q1,Q2のうちの一方のトランジスタQ1のコレクタ
と他方のトランジスタQ2のベースとの間に接続された
正帰還用の容量である。6は上記トランジスタQ1のコ
レクタからベースに対して直流的な負帰還をかけるため
の直流負帰還回路であり、コレクタがVcc電源に接続さ
れたNPN形の第5のトランジスタQ5のベースが前記ト
ランジスタQ2のコレクタに接続され、この第5のトラ
ンジスタQ5のエミッタに抵抗R3を介してPNP形の第
6のトランジスタQ6のエミッタが接続され、この第6
のトランジスタQ6のコレクタが抵抗R4を介して接地
され、この第6のトランジスタQ6のベースが前記トラ
ンジスタQ2のベースに接地されると共にバイパス用の
容量C2を介して接地されており、上記第6のトランジ
スタQ6のコレクタから発振出力が取り出される。
また、前記トランジスタQ2のコレクタは、前記共振子
接続用の端子2に接続されると共にリアクタンス回路5
に接続されている。
接続用の端子2に接続されると共にリアクタンス回路5
に接続されている。
一方、バイアス回路4は、Vcc電源と接地端との間に2
個のダイオードD1,D2、抵抗R5およびPNP形の第
7のトランジスタQ7のエミッタ・コレクタ間が接続さ
れてなり、この第7のトランジスタQ7のベースが前記
発振回路3のトランジスタQ1のベースに接続されてい
る。
個のダイオードD1,D2、抵抗R5およびPNP形の第
7のトランジスタQ7のエミッタ・コレクタ間が接続さ
れてなり、この第7のトランジスタQ7のベースが前記
発振回路3のトランジスタQ1のベースに接続されてい
る。
次に、上記構成における動作を説明する。発振回路3に
おいて、トランジスタQ1,Q2,Q3,Q4、抵抗R
1,R2、定電流源Iは差動増幅器を形成しており、ト
ランジスタQ1のベースが入力端子、トランジスタQ2
のコレクタが出力端子、トランジスタQ2のベースが負
帰還端子になっている。上記トランジスタQ1のベース
には、高インピーダンスであるバイアス回路4のトラン
ジスタQ7のベース端子から直流バイアスが与えられて
いるので、容量C1による正帰還量が多くなり、発振し
易くなっている。前記トランジスタQ2のコレクタ端子
からベース端子への負帰還は、負帰還回路6のエミッタ
フォロワ(トランジスタQ5および抵抗R3)を通して
行なわれている。これによって、トランジスタQ2のコ
レクタ端子の出力インピーダンスが高く保たれており、
ここに接続されているセラミック共振子XのQが低下し
ないようになっている。また、発振出力はトランジスタ
Q5、抵抗R3、トランジスタQ6、抵抗R4の経路に
加わり、トランジスタQ6のコレクタから取り出され
る。そして、上記トランジスタQ6とベースと前記トラ
ンジスタQ2のベースとの間にはバイパス用容量C2が
設けられているので、交流分(発振周波数成分)が殆ん
どバイパスされて直流成分のみが負帰還されることにな
る。この場合、負帰還回路6において交流利得を得るに
は負帰還点のインピーダンス(トランジスタQ6のベー
ス側を見たインピーダンス)とのこの点におけるバイパ
ス容量の値を一定値以上にしなければならないが、上記
インピーダンスが高いのでバイパス用容量C2の値とし
て集積回路内部で容易に形成できる程度に小さく設定す
ることが可能である。
おいて、トランジスタQ1,Q2,Q3,Q4、抵抗R
1,R2、定電流源Iは差動増幅器を形成しており、ト
ランジスタQ1のベースが入力端子、トランジスタQ2
のコレクタが出力端子、トランジスタQ2のベースが負
帰還端子になっている。上記トランジスタQ1のベース
には、高インピーダンスであるバイアス回路4のトラン
ジスタQ7のベース端子から直流バイアスが与えられて
いるので、容量C1による正帰還量が多くなり、発振し
易くなっている。前記トランジスタQ2のコレクタ端子
からベース端子への負帰還は、負帰還回路6のエミッタ
フォロワ(トランジスタQ5および抵抗R3)を通して
行なわれている。これによって、トランジスタQ2のコ
レクタ端子の出力インピーダンスが高く保たれており、
ここに接続されているセラミック共振子XのQが低下し
ないようになっている。また、発振出力はトランジスタ
Q5、抵抗R3、トランジスタQ6、抵抗R4の経路に
加わり、トランジスタQ6のコレクタから取り出され
る。そして、上記トランジスタQ6とベースと前記トラ
ンジスタQ2のベースとの間にはバイパス用容量C2が
設けられているので、交流分(発振周波数成分)が殆ん
どバイパスされて直流成分のみが負帰還されることにな
る。この場合、負帰還回路6において交流利得を得るに
は負帰還点のインピーダンス(トランジスタQ6のベー
ス側を見たインピーダンス)とのこの点におけるバイパ
ス容量の値を一定値以上にしなければならないが、上記
インピーダンスが高いのでバイパス用容量C2の値とし
て集積回路内部で容易に形成できる程度に小さく設定す
ることが可能である。
そして、リアクタンス回路5に流れる電流が零の場合、
差動対トランジスタQ1,Q2はバランス状態で安定に
動作し、それぞれのベースに直流バイアスを供給してい
るトランジスタQ7,Q6に流れる電流は等しくなる。
この場合、上記トランジスタQ7,Q6のベース・エミ
ッタ間電圧VBEQ7,VBEQ6は等しく、それぞれのエミッ
タに接続されている抵抗R5,R3の電圧降下VR5,V
R3は等しく、さらにダイオードD2の順方向電圧降下V
FD2とトランジスタQ5のベース・エミッタ間電圧V
BEQ5とは等しいので、トランジスタQ2のコレクタ端子
の出力直流電圧はVcc電位からダイオードD1の順方向
電圧降下VFD1分だけ低下した安定な電位に固定される
ことになる。
差動対トランジスタQ1,Q2はバランス状態で安定に
動作し、それぞれのベースに直流バイアスを供給してい
るトランジスタQ7,Q6に流れる電流は等しくなる。
この場合、上記トランジスタQ7,Q6のベース・エミ
ッタ間電圧VBEQ7,VBEQ6は等しく、それぞれのエミッ
タに接続されている抵抗R5,R3の電圧降下VR5,V
R3は等しく、さらにダイオードD2の順方向電圧降下V
FD2とトランジスタQ5のベース・エミッタ間電圧V
BEQ5とは等しいので、トランジスタQ2のコレクタ端子
の出力直流電圧はVcc電位からダイオードD1の順方向
電圧降下VFD1分だけ低下した安定な電位に固定される
ことになる。
なお、リアクタンス回路5にオフセット電流がある場
合、たとえばオフセット電流がリアクタンス回路5に流
れ込む場合を考えると、オフセット電流によりトランジ
スタQ2のコレクタ端子の出力直流電圧が下がり、これ
によって負帰還回路6のトランジスタQ5、抵抗R3、
トランジスタQ6の電流が低下する。したがって、上記
トランジスタQ6のベース電流が少なくなり、トランジ
スタQ2の電流も減少する。それに伴ない、トランジス
タQ1の電流が増加し、カレントミラー負荷回路のトラ
ンジスタQ3,Q4の電流が増加する。その結果、差動
対トランジスタQ1,Q2の各電流IQ1,IQ2の差が前
記オフセット電流に等しい状態で安定になる。換言すれ
ば、オフセット電流が定電流源Iの電流より大きくなら
ない限り、差動対トランジスタQ1,Q2はアクティブ
に動作し、安定な発振を持続することができる。
合、たとえばオフセット電流がリアクタンス回路5に流
れ込む場合を考えると、オフセット電流によりトランジ
スタQ2のコレクタ端子の出力直流電圧が下がり、これ
によって負帰還回路6のトランジスタQ5、抵抗R3、
トランジスタQ6の電流が低下する。したがって、上記
トランジスタQ6のベース電流が少なくなり、トランジ
スタQ2の電流も減少する。それに伴ない、トランジス
タQ1の電流が増加し、カレントミラー負荷回路のトラ
ンジスタQ3,Q4の電流が増加する。その結果、差動
対トランジスタQ1,Q2の各電流IQ1,IQ2の差が前
記オフセット電流に等しい状態で安定になる。換言すれ
ば、オフセット電流が定電流源Iの電流より大きくなら
ない限り、差動対トランジスタQ1,Q2はアクティブ
に動作し、安定な発振を持続することができる。
なお、前記バイアス回路4においては、トランジスタQ
7のベース電流が第1のトランジスタQ1のベース電流
となるので、上記トランジスタQ7の電流増幅率hFEQ7
を第1のトランジスタQ1の電流増幅率hFEQ1より充分
小さな値に設定しておくことによって、抵抗R5の電圧
降下を小さくし、第1のトランジスタQ1のベース電位
を十分な大きさに確保することができる。たとえばトラ
ンジスタQ7(PNP形)をラテラル形とすればそのh
FEQ7は30〜80、第1のトランジスタQ1(NPN形)
のhFEQ1は70〜350であり、上記hFEQ1によりバイ
アス回路4の出力インピーダンスは十分に高くなる。
7のベース電流が第1のトランジスタQ1のベース電流
となるので、上記トランジスタQ7の電流増幅率hFEQ7
を第1のトランジスタQ1の電流増幅率hFEQ1より充分
小さな値に設定しておくことによって、抵抗R5の電圧
降下を小さくし、第1のトランジスタQ1のベース電位
を十分な大きさに確保することができる。たとえばトラ
ンジスタQ7(PNP形)をラテラル形とすればそのh
FEQ7は30〜80、第1のトランジスタQ1(NPN形)
のhFEQ1は70〜350であり、上記hFEQ1によりバイ
アス回路4の出力インピーダンスは十分に高くなる。
なお、前記バイアス回路4は、上記実施例に限ることな
く、要は高抵抗の素子を介して差動対トランジスタの一
方Q1のベースに直流バイアス電圧を与え得るものであ
ればよく、したがって高抵抗によりVcc電圧を分圧して
バイアス出力とする分圧回路を用いてもよい。
く、要は高抵抗の素子を介して差動対トランジスタの一
方Q1のベースに直流バイアス電圧を与え得るものであ
ればよく、したがって高抵抗によりVcc電圧を分圧して
バイアス出力とする分圧回路を用いてもよい。
上述したように本発明の1端子型発振回路によれば、直
流負帰還回路を設けることによって回路素子のばらつき
に対しても安定な直流動作電圧が得られるので安定な発
振動作が可能になり、しかも直流負帰還点を高インピー
ダンスとしているので交流分バイパス用の容量の値を集
積回路内で容易に形成可能な程度に小さくすることがで
きる。
流負帰還回路を設けることによって回路素子のばらつき
に対しても安定な直流動作電圧が得られるので安定な発
振動作が可能になり、しかも直流負帰還点を高インピー
ダンスとしているので交流分バイパス用の容量の値を集
積回路内で容易に形成可能な程度に小さくすることがで
きる。
第1図は本発明の1端子型発振回路の一実施例を示す回
路図、第2図は従来のLC発振回路の基本構成を示す回
路図、第3図は従来の1端子型発振回路を示す回路図で
ある。 1……集積回路、2……端子、3……発振回路、4……
バイアス回路、5……リアクタンス回路、6……直流負
帰還回路、Q1〜Q7……トランジスタ、D1,D2…
…ダイオード、R1〜R5……抵抗、C1,C2……容
量、I……定電流源、X……共振子。
路図、第2図は従来のLC発振回路の基本構成を示す回
路図、第3図は従来の1端子型発振回路を示す回路図で
ある。 1……集積回路、2……端子、3……発振回路、4……
バイアス回路、5……リアクタンス回路、6……直流負
帰還回路、Q1〜Q7……トランジスタ、D1,D2…
…ダイオード、R1〜R5……抵抗、C1,C2……容
量、I……定電流源、X……共振子。
Claims (3)
- 【請求項1】互いのエミッタが相互に接続されて定電流
源に接続される差動対をなす第1極性型の第1のトラン
ジスタQ1および第2のトランジスタQ2と、 これらのトランジスタQ1,Q2の負荷回路と、上記第
2のトランジスタQ2のコレクタと第1のトランジスタ
Q1のベースとの間に接続される正帰還用の容量C
1と、 上記第1のトランジスタQ1のベースに高抵抗の素子を
介して直流バイアス電圧を与えるバイアス回路4と、 前記第2のトランジスタQ2ののコレクタからベースに
直流負帰還をかけるために設けられ、前記第2のトラン
ジスタQ2のコレクタ出力が前記第1極性型のトランジ
スタQ5のベースに導かれ、このトランジスタQ5のエ
ミッタに抵抗R3を介して第1極性型とは逆の第2極性
型のトランジスタQ6のエミッタを接続し、このトラン
ジスタQ6のコレクタを接地し、このトランジスタQ6
のベースを前記第2トランジスタQ2のベースに接続す
ると共に、交流成分バイパス用の容量C2を介して接地
してなる直流負帰還回路6と、 上記第2のトランジスタQ2のコレクタと接地端との間
に接続される共振子Xと を具備してなることを特徴とする1端子型発振回路。 - 【請求項2】前記バイアス回路4は、電源と接地端との
間に複数個のダイオード、抵抗、第2極性型のトランジ
スタが直列に接続され、このトランジスタのベースが前
記第1のトランジスタQ1のベースに接続されてなるこ
とを特徴とする前記特許請求の範囲第1項に記載の1端
子型発振回路。 - 【請求項3】前記負荷回路は、第2極性型のトランジタ
を用いたカレントミラー型負荷回路であり、前記第2の
トランジスタQ2のコレクタにリアクタンス回路が接続
されてなることを特徴とする前記特許請求の範囲第1項
記載の1端子型発振回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59172737A JPH0611088B2 (ja) | 1984-08-20 | 1984-08-20 | 1端子型発振回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59172737A JPH0611088B2 (ja) | 1984-08-20 | 1984-08-20 | 1端子型発振回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6150406A JPS6150406A (ja) | 1986-03-12 |
JPH0611088B2 true JPH0611088B2 (ja) | 1994-02-09 |
Family
ID=15947380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59172737A Expired - Lifetime JPH0611088B2 (ja) | 1984-08-20 | 1984-08-20 | 1端子型発振回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0611088B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2602313B2 (ja) * | 1989-01-30 | 1997-04-23 | 日本電気アイシーマイコンシステム株式会社 | 発振回路 |
JP2602327B2 (ja) * | 1989-05-08 | 1997-04-23 | 日本電気アイシーマイコンシステム株式会社 | 発振回路 |
-
1984
- 1984-08-20 JP JP59172737A patent/JPH0611088B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6150406A (ja) | 1986-03-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |