JPH0611084B2 - 移動体上アンテナの姿勢制御装置 - Google Patents

移動体上アンテナの姿勢制御装置

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JPH0611084B2
JPH0611084B2 JP63135266A JP13526688A JPH0611084B2 JP H0611084 B2 JPH0611084 B2 JP H0611084B2 JP 63135266 A JP63135266 A JP 63135266A JP 13526688 A JP13526688 A JP 13526688A JP H0611084 B2 JPH0611084 B2 JP H0611084B2
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Nemoto Kikaku Kogyo KK
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  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、移動体の姿勢変化や進行方向の変化にもかか
わらず移動体上のアンテナの指向方向を電波源の方向に
自動的に維持するアンテナ姿勢制御装置に関する。
〔従来技術〕
例えば、自動車等の移動体(以下、単に移動体という)
に高利得のアンテナを搭載して衛星放送を受信しようと
すれば、アンテナの放射ビームを衛星の方向に指向する
ための姿勢制御(自動追尾)が必要になる。つまり、ア
ンテナを姿勢変更自在に支持し、それに電動機等の駆動
手段(以下、単に電動機等という)を結合し、検出した
電波の到来方向あるいは予想される電波の到来方向(以
下、単に電波の到来方向という)に放射ビームを指向す
るべく、電動機等を付勢する。
この場合、アンテナ姿勢を監視しながら、電波の到来方
向に放射ビームが指向するアンテナ姿勢(以下目標姿勢
という)に対する偏差に応じて電動機等の付勢を設定す
るのが一般的である。
〔発明が解決しようとする課題〕
アンテナの受信レベルが良好な場合には、それに基づい
て、移動体から見た衛星の方向(電波到来方向)に対す
るアンテナの指向方向のずれ角度すなわちアンテナ偏角
を検出しうるが、例えば山の陰、ビルの陰に移動体が進
入した場合あるいはトンネル内に移動体が進入した場
合、すなわち電波が実質上遮断された場合は、アンテナ
偏角の検出が出来なくなるので自動追尾が不可能とな
る。電波が遮断された場合は、アンテナで電波を受信す
るという本来の目的はかなわないが、移動体がトンネル
等を抜けて、また良好な受信レベルとなり得るときに、
例えばトンネル等の走行中に移動方向の変化があると、
トンネルを抜けても受信レベルは回復しない。移動方向
の変化に対応して適切にアンテナ姿勢が変更されておれ
ば、移動体がトンネル等を抜けたときに、受信レベルが
回復し、アンテナ受信信号に基づいた自動追尾を即座に
再開しうる。
一方、自動追尾が可能な受信レベルであつても、移動体
の移動方向の変化、移動速度変化、移動体の上下振動,
風等の、アンテナの駆動系とは独立した外力(以下、外
乱という)の影響により、アンテナ姿勢が自動追尾で予
定していた姿勢からずれることがある。その場合、目標
値(目標姿勢)に対する設定値(実姿勢)の偏差に対応
したレベルの電流を電動機に通電するが、電動機等の駆
動が過大あるいは過小にしてしまい、制御系が不安定に
なるとか、応答性が低いとかの問題を生ずる。特に、移
動体の加,減速度あるいは振動が大きい場合には、電動
機負荷が瞬間的に増大し電動機の回転速度が低く電動機
電流が上昇する。この過負荷が収まるとその反動で電動
機の回転速度が急上昇する。
また、ある時点の電動機等の駆動によりもたらされたア
ンテナ姿勢をフィードバックして次なる電動機等の駆動
を設定するため、オフセット(定常偏差)を生じやす
い。これを防止して応答性を高くするためには、フィー
ドバックループ内に積分要素を設けることが効果的であ
る。しかしながらこの積分要素は、アンテナの目標姿勢
に対する偏差を累算するものであるから、アンテナの駆
動系に異常があるとき、あるいは過大な外乱があるとき
は、電動機等の駆動電流を過大に設定することになり、
電動機等の焼損や、電源等の過負荷あるいは早期損耗を
招く原因となる。
そこで、電動機通電電流に制限(リミツタ)を加えるこ
とが考えられるが、これは定常的に作用するので、制限
が強い場合はアンテナの目標姿勢に対する偏差を低減す
る上では消極的であり、該偏差の積分値はいわば無限大
に増大し、いわゆるワインドアップ現象を生じてしま
う。
本発明は、山の陰,ビルの陰あるいはトンネル等を移動
体が通過する前後の自動追尾制御を実質上連続とするこ
とを第1の目的とし、外乱による自動追尾制御の不安定
性を改善することを第2の目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の、移動体上アンテナの姿勢制御装置は、アンテ
ナ(43,44)を支持する回転第(13); 該回転台(13)を回転駆動する、電気モータ(21)
を含む駆動手段(2); 前記電気モータ(21)に、指定されたレベルの電流を
通電するモータドライバ(A1); 該回転台(13)の回転角度を検出する回転角度検出手
段(C3,91); 前記アンテナ(43,44)の受信レベル(L)が設定
値(Lmin)を越えるかを検知するレベル検知手段
(91); 電波到来方向に対する前記アンテナ(43,44)の指
向方向の角度すなわちアンテナ偏角(θ)を検出するア
ンテナ偏角検出手段(91); 前記回転台(13)の角速度(Gθ)を検知し該角度速
度(Gθ)に基づいてアンテナ角度(Gθ・1/S)を
検出するアンテナ角度検出手段(C1,91); 初期目標角度(Azo)を設定する初期値設定手段(9
1); 前記レベル検知手段(91)が受信レベル(L)が設定
値(Lmin)を越えていることを検知しているとき
は、前記初期目標角度(Azo)と前記アンテナ偏角
(θ)との和(Azo+Kθ)に、前記回転角度検出
手段(C3,91)の検出角度(Az)が合致する方向
の、該和(Azo+Kθ)との該検出角度(Az)と
の偏差(Azo+Kθ−KAz)に対応するレベル
(Dθ)の通電を前記モータドライバ(A1)に指示す
る、第1制御手段(91);および、 前記レベル検知手段(91)が受信レベル(L)が設定
値(Lmin)以下を検知しているときは、前記初期目
標角度(Azo)と前記アンテナ角度検出手段(C1,
91)のアンテナ角度(Gθ・1/S)との和(Azo
+Gθ・1/S)に、前記回転角度検出手段(C3,9
1)の検出角度(Az)が合致する方向の、該和(Az
o+Gθ・1/S)と該検出角度(Az)との偏差(A
zo+Gθ・1/S−KAz)に対応するレベル(D
θ)の通電を前記モータドライバ(A1)に指示する、
第2制御手段(91); を備える。なお、この装置構成を以下においては本発明
の第1態様と称す。
なお、理解を容易にするために、カッコ内に、実施例の
対応要素又は対応事項の記号を書込んだ。この対応付け
は、理解を簡単にするため、アジマス制御系のもののみ
に限定したが、エレベーション制御系の場合も同様の対
応付けとなる。
本発明の好ましい実施態様では、前記電気モータ(2
1)に流れる電流レベルを検出する電流センサ(A1)
を装置は更に備え、前記第1制御手段(91)および第
2制御手段(91)は、該電流センサ(A1)が検出す
る電流レベル(Iθ)に比例する値(Kθ)を、前
記和の角度との偏差(Azo+Kθ−KAz;Az
o+Gθ・1/S−KAz)より差し引いた値(Az
o+Kθ−KAz−Kθ;Azo+Gθ・1/
S−KAz−Kθ)に対応するレベルの通電を前
記モータドライバ(A1)に指示する。この態様を以下
においては第2態様と称す。
本発明の好ましい実施態様ではまた、前記電気モータ
(21)の角速度(Qθ)を検出する駆動軸角速度検出
手段(A2)を装置は更に備え、前記第1制御手段(9
1)は、前記和と検出角度との偏差(Azo+Kθ−
Az)に、前記回転台(13)の角速度(Gθ)と
電気モータ(21)の角速度(Qθ)との偏差(K6G
θ−Kθ)を加えた和(Azo+Kθ−KAz
+K6Gθ−Kθ)に対応するレベル(Dθ)の通
電を前記モータドライバ(A1)に指示する。この態様
を以下においては第3態様と称す。
〔作用〕
第1態様の作用および効果 本発明の第1態様によれば、受信レベルが良好な間は、
すなわちアンテナの受信レベル(L)が設定値(Lmi
n)を越えているときは、第1制御手段(91)が、初
期目標角度(Azo)とアンテナ偏角(θ)との和(A
zo+Kθ)に、回転角度検出手段(C3,91)の
検出角度(Az)が合致する方向の、該和(Azo+K
θ)と該検出角度(Az)との偏差(Azo+Kθ
−KAz)に対応するレベル(Dθ)の通電を、モー
タドライバ(A1)に指示する。検出角度(Az)は回
転台(13)の実角度(検出値)である。
初期目標角度(Azo)は、自動追尾開始時に設定され
る初期値であり、例えばこれを、アンテナ偏角(θ)が
実質上零(アンテナが電波源に正しく指向している)と
なる値に設定すると、例えば移動体が静止していると、
外乱(移動体の方向変化)がないので、実質上、検出角
度(Az)=初期目標角度(Azo)、となる。本発明
の後述の実施例では、自動追尾に先立つてヘリカルスキ
ャンにより、アンテナ受信レベルが最高となる方向(A
zo)を探索し、これを初期目標角度(Azo)に設定
する。
仮に、初期目標角度(Azo)が、アンテナ偏角(θ)
がかなりの値の初期値(θif)となる値(Azoi
f)に設定されても、自動追尾を開始すると、アンテナ
の受信レベル(L)が設定値(Lmin)を越えている
と、まず移動体が静止している場合は、第1制御手段
(91)が、初期目標角度(Azoif)とアンテナ偏
角(θif)との和(Azoif+Kθif)に、回
転角度検出手段(C3,91)の検出角度(Az)が合
致する方向の、該和(Azoif+Kθif)と該検
出角度(Az)との偏差(Azoif+Kθif−K
Az)に対応するレベル(Dθ)の通電を、モータド
ライバ(A1)に指示する。これにより、初期目標角度
(Azoif)は変化しないが、 Az=Azoif+θif,アンテナ偏角(θ)=0と
なる。すなわちアンテナ偏角(θ)が零になる角度に回
転台(13)が駆動され、初期目標角度(Azoif)
が、アンテナ偏角(θ)となるべき値よりずれていた
分、回転台(13)の実角度(Az)が補正される。し
たがつて、初期設定値(Az)が、アンテナ偏角(θ)
を検出しうる受信レベルが得られる範囲内で、アンテナ
を正しく電波源に向ける(すなわちθ=0となる)角度
よりずれていても、自動追尾によりこの設定誤差は自動
的に補償される。
次に、移動体の移動方向変化によりアンテナ偏角(θ)
が零から離れると、初期目標角度(Azo)は変化しな
いが、アンテナ偏角(θ)が零となる方向にアンテナが
回転駆動されて、検出角度(Az)がアンテナ指向方向
のずれ分変化する。
以上のように、アンテナ受信レベルが設定値(Lmi
n)を越えている間は、該受信レベルに基づいたアンテ
ナ偏角(θ)の検出と、この検出値に基づいた自動追尾
制御によりアンテナ偏角(θ)が実質上零に維持され
る。
アンテナ受信レベルが設定値(Lmin)以下になる
と、第2制御手段(91)が、初期目標角度(Azo)
とアンテナ角度検出手段(C1,91)のアンテナ角度
(Gθ・1/S)との和(Azo+Gθ・1/S)に、
回転角度検出手段(C3,91)の検出角度(Az)が
合致する方向の、該和(Azo+Gθ・1/S)と該検
出角度(Az)との偏差(Azo+Gθ・1/S−K
Az)に対応するレベル(Dθ)の通電をモータドライ
バ(A1)に指示する。アンテナ角度検出手段(C1,
91)は、回転台(13)の角速度(Gθ)を検知し該
角速度(Gθ)に基づいてアンテナ角度(Gθ・1/
S)を検出するので、このアンテナ角度(Gθ・1/
S)は、アンテナが実質上電波を受信していないときに
も得られる。アンテナ受信レベルが設定値(Lmin)
以下になる直前まで第1制御手段(91)が上述の自動
追尾をしているので、該直前でアンテナ偏角(θ)は零
もしくは小さい値であるので、アンテナ受信レベルが設
定値(Lmin)以下に切換わったときに回転台(1
3)の角速度(Gθ)の積分を開始することにより、積
分値は、前述のアンテナ偏角(θ)に対応(相当)する
値となり、移動体の移動方向の変化に対応して変化す
る。したがって、第2制御手段(91)による自動追尾
は、前述の、第1制御手段(91)による自動追尾の、
アンテナ偏角(θ)をアンテナ角度(Gθ・1/S)と
言い換えた内容となる。この第2制御手段(91)によ
り自動追尾のエラー分は、アンテナ受信レベルが設定値
(Lmin)を越えこれに伴って第1制御手段(91)
が上述の自動追尾を再開することにより、自動的に補正
されることになる。
したがって、移動体の山の陰,ビルの陰あるいはトンネ
ル等を通過する前後の自動追尾制御が実質上連続し、通
過中の電波処断により自動追尾の中断や混乱を実質上生
じない。
第2態様の作用および効果 第1態様において第1制御手段(91)および第2制御
手段(91)は、アンテナ偏角を零とするためにいわば
アンテナ偏角に比例するレベルの電流を電気モータ(2
1)に通電するので、例えば移動体の急加速、急減速あ
るいは急旋回により回転体に大きな回転モーメントが加
わりしかもそのときアンテナ偏角(θ)が比較的に大き
いと、電気モータ(21)の通電電流(指示値)が比較
的に大きく、これに対してモータ負荷が回転モーメント
(モータ駆動による回転方向と逆向きと仮定)により高
いのでモータ回転数が上昇せずモータ電流が急上昇する
(過電流となる)。このとき本発明の第2態様では、第
1制御手段(91)および第2制御手段(91)のう
ち、実質上自動追尾を実行している一方が、電流センサ
(A1)が検出する電流レベル(Iθ)に比例する値
(Kθ)を、前記和と角度の偏差(Azo+Kθ
−KAz;Azo+Gθ・1/S−KAz)より差
し引いた値(Azo+Kθ−KAz−Kθ:A
zo+Gθ・1/S−KAz−Kθ)に対応する
レベル(Dθ)の通電を前記モータドライバ(A1)に
指示する。これにより、上述の過電流となるような場合
には電流指示値(Dθ)が、電レベル(Iθ)に比例す
る値(Kθ)により抑制されしたがって過大な上昇
をもたらすことがない。すなわちアンテナ駆動の負荷増
大時の過電流が未然に防止される。
第3態様の作用および効果 第1態様あるいは第2太陽において第1制御手段(9
1)は、アンテナ偏角を零とするためにいわばアンテナ
偏角に比例するレベルの電流を電気モータ(21)に通
電するので、例えば移動体の急加速,急減速あるいは急
旋回により回転体に大きな回転モーメント(モータの回
転駆動方向と逆向きと仮定)が加わりしかもそのときア
ンテナ偏角(θ)が比較的に大きいと、電気モータ(2
1)の通電電流(指示値)が比較的に大きく、これに対
してモータ負荷が回転モーメントにより高いのでモータ
回転数が上昇せずモータ電流が急上昇する(過電流とな
る)が、その直前に、電気モータの回転速度(角速度)
が低下する前に回転台(13)の角速度が低下する。本
発明の第3態様では、第1制御手段(91)が、前記和
と検出角度との偏差(Azo+Kθ−KAz)に、
前記回転台(13)の角速度(Gθ)と電気モータ(2
1)の角速度(Qθ)との偏差(K6Gθ−Kθ
を加えた和(Azo+Kθ−KAz+K6Gθ−K
θ)に対応するレベル(Dθ)の通電を前記モータ
ドライバ(A1)に指示するので、上述のように過電流
となる直前には、回転台(13)の角速度(Gθ)と電
気モータ(21)の角速度(Qθ)との偏差(K6Gθ
−Kθ)が負となり、通電指示値(Dθ=Azo+
θ−KAz+K6Gθ−Kθ)が下がり、こ
れにより、上述の過電流となるような場合には電流指示
値(Dθ)が抑制されしたがってモータ電流の過大な上
昇が抑制される。すなわちアンテナ駆動の負荷増大時の
過電流が未然に抑制される。
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の
実施例の説明より明らかになろう。
〔実施例〕
第1a図および第1b図に、本発明の一実施例の機械系
の構成を、第2a図にその制御系および信号処理系の構
成を示す。この実施例は、自動車搭載衛星放送受信シス
テムであり、4つの平面アンテナとジャイロとを用いた
修正同時ロービング方式により放送衛星を追尾して衛星
放送を受信し、映像および音声を自動車内に備わるテレ
ビジョンセットに出力する。
まず、第1a図および第1b図を参照されたい。機械系
は、各平面アンテナのビームを平行を維持してアジマス
指向角(方位角)およびエレベーション指向角(仰俯
角)を設定し、大別すると指示機構1,アジマス駆動機
構2およびエレベーション駆動機構3に分けられる。
支持機構1はアンテナキャリッジ11,12,回転台1
3,固定台14およびベース15を主構成要素とする。
アンテナキャリッジ11および12は、互いに等しい長
矩形の平板であり、それぞれの裏面には長手方向の中心
線に沿って軸111および121が固着されている。こ
れら各キャリッジは、それぞれ平面アンテナや信号処理
回路、ジャイロ等を搭載している(後述)。
回転台13は水平アーム131,回転軸132および2
つの垂直アーム133,134を備える。回転軸132
は水平アーム131の中心にそれと垂直下向きに固着さ
れており、垂直アーム133および134は水平アーム
131の両端にそれと垂直上向きに一体成形されてい
る。垂直アーム133および134は同形であり、対向
する各端部で、それぞれアンテナキャリッジ11に固着
された軸111あるいはアンテナキャリッジ12に固着
された軸121を平行に枢支している。これにおいて
は、第1b図に示されるとおり、軸111を軸121よ
り高く支持している。
固定台14は、ベース15上に固着されており、回転台
13を枢支している。回転台13と固定台14との間に
は、スラストベアリング141が介挿されている。な
お、ベース15は自動車のルーフに固着される。
アジマス駆動機構2は、アジマスモータ21,鼓形ウォ
ーム22および図示していないホイールギア等よりな
る。アジマスモータ21は固定台14に固着されてお
り、その出力軸に鼓形ウォーム22が固着されている。
図示していないホイールギアは回転台13の回転軸13
2に固着されており、鼓形ウォーム22と噛合つてい
る。つまり、アジマスモータ21の出力軸の回転が、鼓
形ウォーム22およびホイールギアを介して回転軸13
2に伝達され、回転台13を回転する。本実施例では、
この構成により、最高速度を約180゜/secとする
回転台13の回転を得ている。
エレベーション駆動機構3は、エレベーションモータ3
1,鼓形ウォーム32,扇形ホイール33およびリンク
34&35等よりなる。エレベーションモータ31は回
転台13の垂直アーム133に固着されており、その出
力軸に鼓形ウォーム32が固着されている。扇形ホイー
ル33はアンテナキャリッジ12の軸121に固着され
ており、鼓形ウォーム32と噛合っている。リンク34
および35は、それぞれアンテナキャリッジ11の軸1
11とアンテナキャリッジ12の軸121の各端を結合
している。つまり、エレベーションモータ31の出力軸
の回転が、鼓形ウォーム32および扇形ホイール33を
介してアンテナキャリッジ12の軸121に伝達され、
さらにリンク34および35を介してアンテナキャリッ
ジ11の軸111に伝達され、アンテナキャリッジ11
および12を同時に回転する。本実施例においては、こ
の構成により、最高速度を約120゜/secとするア
ンテナキャリッジ11および12の回転を得ている。た
だし、この回転は、ベース15に対してアンテナビーム
が35゜上方を向く姿勢を中心に、±30゜の範囲に制
限している。
なお、以上説明した各要素は冷却ファン付きレードーム
RDに覆われている。
次に第2a図を参照されたい。
信号処理系は、アンテナ群4,BSコンバータ群5,B
Sチューナ群6,同相合成回路群7およびテレビジョン
セット8を主構成要素とし、アンテナ群4で受信した電
波を合成してテレビジョンセット8に出力するととも
に、放送衛星の方向とアンテナビームの指向方向との誤
差を検出する。
アンテナ群4は、4つの平面アンテナ41,42,43
および44を含む。これらのうち、平面アンテナ41お
よび42はアンテナキャリッジ11に搭載されており、
平面アンテナ43および44はアンテナキャリッジ12
に搭載されている。各平面アンテナは同諸元であり、そ
れぞれ使用周波数約12GHzにおいてオフセット角
(法線からの偏角)約35゜,半値角約7゜の主ビーム
を有する。各平面アンテナの主ビームは機械系により平
行に維持されており、アジマス駆動機構2により一体で
アジマス指向角が更新され、エレベーション駆動機構3
により一体でエレベーション指向角が更新される。
BSコンバータ群5は、アンテナキャリッジ11に搭載
されている2つのBSコンバータ51&52,およびア
ンテナキャリッジ12に搭載されている2つのBSコン
バータ53&54を含む。BSコンバータ51の入力は
平面アンテナ41の給電点に、BSコンバータ52の入
力は平面アンテナ42の給電点に、BSコンバータ53
の入力は平面アンテナ43の給電点に、BSコンバータ
54の入力は平面アンテナ44の給電点に、それぞれ接
続されており、各BSコンバータは、対応する平面アン
テナで受信した約12GHzの信号を約1.3GHzの
信号に変換している。
BSチューナ群6は、アンテナキャリッジ11に搭載さ
れたBSチューナ61&62および、アンテナキャリッ
ジ12に搭載されたチューナ63&64およびシンセサ
イザ65を含む。各BSチューナは、それぞれBSコン
バータ51,52,53あるいは54で変換した約1.
3GHzの信号を、シンセサイザ65より与えられる局
部発振信号を用いて約403MHzの中間周波数信号に
変換する。このシンセサイザ65の発振周波数を制御す
る信号は、スリップリングを介して後述するテレビジョ
ンセット8のチャネルセレクタ84により与えられる。
なお、第2a図において、ブロック80は回転第13に
搭載された電気要素群を示し、このブロック80を表わ
す2点鎖線上の小丸がスリップリングによる回転台13
上の電気要素と車上固定(静止)部の電気要素との接続
点を示す。
同相合成回路群7は、3つの同相合成回路71,72お
よび75,位相シフト回路73およびD/Aコンバータ
74を含む。このうち、同相合成回路71,位相シフト
回路73およびD/Aコンバータ74はアンテナキャリ
ッジ11に搭載されており、同相合成回路75および7
5はアンテナキャリッジ12に搭載されている。
ここで、各回路の詳細を説明する前に、第3a図,第3
b図および第3c図を参照して同相合成の意義について
説明する。ただし、これらの図面においては、図示の簡
略化と説明の便宜上、各平面アンテナをオフセット角が
ない線状アンテナとし、各アンテナビームの方向を破線
により、電波の到来方向を矢印を付した2点鎖線によ
り、示している。
第3a図は、アジマス方向について注目した平面アンテ
ナ41および42のモデルである。これらのアンテナ
は、同一直線上にあり、回転軸13′(回転台13のシ
ンボルと考えられたい)を中心に一体で回転する。つま
り、各アンテナビームと電波のなす角θ(以下アジマス
偏角という)と、各アンテナの中心を結ぶ直線と電波面
のなす各θ′(以下アジマス位相角という)とは一致し
ており、回転軸13′回りの回転により変化する。
これにおいて、アンテナ41および42のビーム指向方
向に放送衛星が存在し(平面投影像を考えられたい)、
アジマス偏角θおよびアジマス位相角θ′が零であれ
ば、各アンテナと放送衛星との距離は互いに等しくなる
が、それ以外のときには、lθ・sinθで示される距
離差Lθを生ずる(lθはアンテナ41と42との中心
距離)。
この距離差Lθは、各アンテナと放送衛星との距離に比
して非常に小さいので、放送衛星よりの電波の強度に影
響を与えるものではないが、電波は周期性を有している
ので位相差に大きな影響を与える。つまり、アンテナ4
1に到来した電波をcosωtで示すと、アンテナ42
に到来する電波は、それよりLθ/c時間だけ遅れるの
で、 cosω(t−Lθ/c) =cos(ωt−2π・lθ・sinθ/λ) …
…(1) で表わされる。ただし、ωは電波の角速度、cは伝搬速
度、λは波長である。
この位相差、すなわち、2π・lθ・sinθ/λを除
去しないで各アンテナ受信信号を合成すると互いに干渉
してしまう。そこで、同相合成回路71においてアンテ
ナ41と42の受信信号の位相差を除去して合成し、同
相合成回路72においてアンテナ43と44の受信信号
の位相差を除去して合成している。
また、位相差2π・lθ・sinθ/λがアジマス偏角
θと一義的に対応することから同相合成回路72におい
てはこれを抽出し、A/DコンバータAD1においてデ
ジタル変換した後、スリップリングを介して後述するシ
ステムコントローラ91に与えている。
第3b図は、エレベーション方向について注目した平面
アンテナ41および43のモデルであり、各々は平行を
維持してそれぞれ異なる回転軸111′あるいは12
1′(それぞれ軸111,121のシンボルと考えられ
たい)を中心に回転する。つまり、各アンテナビームと
電波のなす角φ(以下エレベーション偏角という)は各
アンテナの回転により変化するが、各アンテナの中心を
結ぶ直線(以下エレベーション基準線という)と電波面
のなす角φ′(以下エレベーション位相角という)は各
アンテナの回転に因らず一定となる。
これにおいても、上記同様に考えて、アンテナ41とア
ンテナ43との放送衛星に対する距離差Lφ(=lφ
sinφ′:lφはアンテナ中心間の距離)によりもた
らされる位相差を除去すれ、これらのアンテナの受信信
号を干渉なく合成することができるが、エレベーション
位相角φ′が各アンテナの回転に因らずに一定になるこ
とから、位相差に基づいてエレベーション偏差φを求め
ることはできない。
一方、アンテナ41および43のビーム指向方向に放送
衛星が存在(平面投影像を考えられたい)する場合を考
えると、アンテナ43と放送衛星との距離は、アンテナ
41と放送衛星との距離より各アンテナ間の垂直距離L
φ′だけ長くなる。この垂直距離Lφ′は、第3c図に
示すように、エレベーション基準線に対する各アンテナ
の偏角(上向きを正:以下エレベーション角という)E
lを定義すれば、lφ・sinElで表わされ、アンテ
ナ41の受信信号に対するアンテナ43の受信信号の位
相遅れは2π・lφ・sinEl/λで示される。
つまり、アンテナ41の受信信号をこの位相差2π・l
φ・sinEl/λだけ遅らせれば、遅らせた後のアン
テナ41の受信信号とアンテナ43の受信信号との位相
差はエレベーション偏角φによりもたらされるものとい
うことができる。そこで、位相シフト回路73において
アンテナ41および42の同相合成出力を2π・lφ
sinEl/λだけ遅らせた後、同相合成回路75にお
いてアンテナ43および44の同相合成出力と同相合成
するとともに、エレベーション偏角φに関する情報を抽
出し、A/DコンバータAD1においてデジタル変換し
た後、スリップリングを介して後述するシステムコント
ローラ91に与えている。
以下、各回路の詳細を説明する。
同相合成回路71は、第2b図に示すように、複数個の
スプリッタ,ミキサ,ローパスフィルタおよびコンバイ
ナ等でなる。
端子AにはBSチューナ61よりアンテナ41の受信信
号に基づく中間周波信号が与えられ、端子BにはBSチ
ューナ62よりアンテナ42の受信信号に基づく中間周
波信号が与えられる。前者は、スプリッタ711により
アンプ712とスプリッタ713とに分配され、さら
に、スプリッタ713によりミキサ714と715とに
分配され、後者は、90゜移相スプリッタ716により
スプリッタ717と718とに分配され、さらに、スプ
リッタ717および718によりミキサ714,71
5,71Bおよび71Cに分配される。この場合、90
゜移相スプリッタ716は、スプリッタ718に対して
90゜移相シフトした入力信号を分配するので、スプリ
ッタ718を介してミキサ715および71Cに分配さ
れる信号は、アンテナ42の受信信号に基づく中間周波
信号を90゜移相シフトした信号となる。
前述したように、端子Aに与えられるBSチューナ61
よりの中間周波数信号と端子Bに与えられるBSチュー
ナ62よりの中間周波信号との間にはアンテナ41およ
びアンテナ42の配置から生ずる位相ずれがある。い
ま、BSチューナ61よりの中間周波信号をcosω
t、位相差をΘとすると、BSチューナ62よりの中間
周波信号はcos(ωt−Θ)で表わされ、スプリッタ
718を介してミキサ715および71Cに分配される
信号は−sin(ωt−Θ)で表わされる。
ミキサ714では、スプリッタ713を介して与えられ
た信号とスプリッタ717を介して与えられた信号とに
より、cosωt・cos(ωt−Θ)なる演算を行な
う。この演算は、cosΘ+cos(2ωt−Θ)で示
されるので(算術的な係数は無意味なため省略する:以
下同じ)、ローパスフィルタ719において高調波分を
除去することにより、cosΘ成分信号を抽出すること
ができる。この信号はミキサ71Bに与えられ、ここで
は、cosΘ・cos(ωt−Θ)なる演算を行なう。
ミキサ715では、スプリッタ713を介して与えられ
た信号とスプリッタ718を介して与えられた信号とに
より、−cosωt・sin(ωt−Θ)なる演算を行
なう。この演算は、sinΘ+sin(2ωt−Θ)で
示されるので、ローパスフィルタ71Aにおいて高調波
分を除去すると、sinΘ成分の信号を抽出することが
できる。この信号はミキサ71Cに与えられ、ここで
は、−sinΘ・sin(ωt−Θ)なる演算を行な
う。
コンバイナ71Dにおいては、ミキサ71Bの出力とミ
キサ71Cの出力とを加算し、 cosΘ・cos(ωt−Θ)−sinΘ・sin
(ωt−Θ) なる演算を行なう。この結果、cosωt成分の信号を
抽出することができるので、アンプ71Eにおいてレベ
ル調整を行なった後、コンバイナ71Fにおいてアンプ
712の出力と合成する。
なお、第2b図においてはコンバイナ71Fの出力を2
cosωtと示しているが、この係数は算術的な意味
(つまり振幅成分)を持つものではなく、2つの信号、
すなわち、BSチューナ61および62よりの各中間周
波信号を同相で合成したことを意味しているものと理解
されたい(以下同議)。
同相合成回路71の出力信号2cosωtは、位相シフ
ト回路73の端子X′に与えられる。
位相シフト回路73は、第2e図に示すように90゜ス
プリッタ731&732,ミキサ733&734および
コンバイナ735よりなり、同相合成回路71の出力信
号2cosωtの位相を前述したアンテナ間の垂直距離
φ′に基づく位相差2π・lφ・sinEl/λ(以
下εと略す)だけシフトする。
つまり、端子Pには位相差εの余弦に対応するシフト信
号cosεが与えられている。この信号は、後述するシ
ステムコントローラ91によりそのときのアンテナのエ
レベーション角Elに対応付けして出力されたデジタル
データをD/Aコンバータ74においてアナログ変換し
た直流電圧信号である。
端子X′に与えられた信号2cosωtは、90゜スプ
リッタ731によりミキサ733と734とに分配さ
れ、端子Pに与えられた信号cosεは、90゜スプリ
ッタ732によりミキサ733と734とに分配され
る。
ミキサ733へは、いずれも移相のない信号が与えられ
るので、2cosωt・cosεなる演算が行なわれ、
ミキサ734へは、いずれも移相された信号が与えられ
るので、2sinωt・sinεなる演算が行なわれ
る。これらの出力信号をコンバイナ735において加算
することにより、その出力端から同相合成回路71の出
力信号2cosωtを位相差εだけ移相した信号cos
(ωt−ε)が得られる。この信号は同相合成回路75
に与えられる。
一方、同相合成回路72においては同相合成回路71と
全く同様にしてBSチューナ63および64よりの各中
間周波信号を同相で合成する。この構成は、第2c図に
示すように、ローパスフィルタ72Gを余計に備えてい
ることを除けば同相合成回路71の構成に同一である。
このローパスフィルタ72Gは、BSチューナ63が出
力した中間周波信号とBSチューナ64が出力した中間
周波信号との位相差に対応する直流信号を摘出する。
前述したようにBSチューナ61が出力する中間周波信
号とBSチューナ63が出力する中間周波数信号との間
には、アンテナ41およびアンテナ43の配置から生ず
る位相ずれがある。いま、前述に倣つて、BSチューナ
61が出力する中間周波信号をcosωtとし、この位
相差をΦとすれば、BSチューナ63が出力する中間周
波信号は、cos(ωt−Φ)で表わされる。また、前
述同様に、アンテナ43およびアンテナ44の配置から
生ずる位相ずれをΘとすれば、BSチューナ64よりの
中間周波信号は、cos(ωt−Φ−Θ)と表わされ
る。したがつて、ここでの信号処理過程は、第2c図中
に記した式により示されるとおり、上記同相合成回路7
1の説明におけるωtを、(ωt−Φ)に読替えたもの
に等しくなり、コンバイナ72FよりBSチューナ63
および64よりの各中間周波信号を同相で合成した信号
2cos(ωt−Φ)が得られる(詳細は前述を参照さ
れたい)。
また、ローパスフィルタ72Gからは、ミキサ726の
出力信号、−cos(ωt−Φ)・sin(ωt−Φ−
Θ)より高調波分を除去したアジマス誤差電圧Vθ、す
なわち、sinΘ成分が摘出される。このアジマス誤差
電圧Vθを与える位相差Θは、アンテナ41の受信信号
とアンテナ42の受信信号との位相差、あるいは、アン
テナ43の受信信号とアンテナ44の受信信号との位相
差であり、前述の説明で用いた位相差2π・lθ・si
nθ/λに同じである。
同相合成回路72の出力信号2cos(ωt−Φ)は同
相合成回路75に与えられる。
同相合成回路75の構成は、第2d図に示したように同
相合成回路72の構成と同一であり、これにおいては、
前述と全く同様にして位相シフト回路73により移相さ
れた同相合成回路71の出力信号2cos(ωt−ε)
と、同相合成回路72の出力信号2cos(ωt−Φ)
とを同相合成するとともに、ローパスフィルタ75Gに
より、アンテナ41の受信信号とアンテナ43の受信信
号との位相差、あるいは、アンテナ42の受信信号とア
ンテナ44の受信信号との位相差Φと、アンテナ41と
アンテナ43との垂直距離Lφ′、あるいは、アンテナ
42の受信信号とアンテナ44との垂直距離Lφ′に基
づく位相差εとの差に対応するエレベーション誤差電圧
φすなわち、sin(Φ−ε)成分が摘出される。
この回路でなされる信号処理過程は、第2d中に式によ
り示したとおり、上記同相合成回路71の説明における
ωt(ωt−ε)に読替え、Θを{ε+(Φ−ε)}に
読替えたものに等しく、コンバイナ75FよりBSチュ
ーナ51,52,53および54の出力信号を同相合成
した信号4cos(ωt−ε)を得る(詳細は前述を参
照されたい)。
再度第2a図を参照すると、同相合成回路75の出力
は、非接触型の結合トランスTrsを介してテレビジョ
ンセット8に与えられている。
テレビジョンセット8は、復調回路81,CRT82,
スピーカ83,チャネルセレクタ84およびメインスイ
ッチ85等を備え、自動車の室内に設置されている。
復調回路81は同相合成回路75より与えられた信号を
復調し、CRT82に画像を、スピーカ83に音声をそ
れぞれ出力する。また、自動利得調整で用いるAGC信
号を分岐し、A/DコンバータAD2を介してシステム
コントローラ91に与えている。
チャネルセレクタ84は、前述したように、手動操作さ
れてシンセサイザ65の発振周波数を設定し、メインス
イツチ85は手動操作されて電源ユニットDを付勢す
る。電源ユニットDは、構成各部に所定の電圧を供給す
るとともに、レードームRDに設置された換気冷却用の
ファンQを付勢する。
制御系は、システムコントロールユニット9,アジマス
ドライブコントロールユニットA,エレベーションドラ
イブコントロールユニットBおよび各種センサ等で構成
される。
システムコントロールユニット9は、システムコントロ
ーラ91および操作ボード92を備え、自動車の室内に
設置されている。システムコントローラ91は操作ボー
ド92よりのオペレータの指令に従って、放送衛星のサ
ーチおよびトラッキング(追尾)を実行するが、これに
ついての詳細は後述する。
アジマスドライブコントロールユニットAは、アジマス
モータ21を付勢制御するアジマスサーボコントローラ
A1およびアジマスモータ21に結合された速度センサ
(タコジェネレータ;指速発電機)A2等でなる。
アジマスサーボコントローラA1は、速度センサA2が
検出するアジマスモータ21の回転(正逆)に対応した
電流値(正負)値と、システムコントローラ91より与
えられた電流参照値(正負)に基づいて、アジマスモー
タ21を付勢制御する。
エレベーションドライブコントロールユニットBは、エ
レベーションモータ31を付勢制御するエレベーション
サーボコントローラB1およびエレベーションモータ3
1に結合された速度センサB2等でなる。
エレベーションサーボコントローラB1は、速度センサ
B2が検出するエレベーションモータ31の回転(正
逆)に対応した電流値(正負)値と、システムコントロ
ーラ91より与えられた電流参照値(正負)に基づい
て、エレベーションモータ31を付勢制御する。
各種センサの主なものには、ジャイロC1&C2,ロー
タリエンコーダC3&C4,リミットスイッチSWu&
SWd,および、速度センサA2,B2や電流センサ
(図示せず)がある。
ジャイロC1およびC2はアンテナキャリッジ12に搭
載されている。ジャイロC1はアジマス方向に自由度を
有し、ジャイロC2はエレベーション方向に自由度を有
し、それぞれ姿勢変更や自動車の移動等によるアジマ
ス、あるいはエレベーション方向の偏位角速度に応じた
電圧信号を出力する。これらの検出信号は、A/Dコン
バータAD1によりデジタル変換された後、スリップリ
ングを介してシステムコントローラ91に与えられる。
ロータリエンコーダC3は、アジマスモータ21に結合
されており、回転台13の回転角、すなわちアジマス角
を検出する。この場合、アンテナビームが自動車の進行
方向に正対する姿勢を基準に、右回りを正とする角度検
出を行なう。
ロータリエンエコーダC4は、エレベーションモータ3
1に結合されており、アンテナキャリッジ11および1
2の回転角、すなわちエレベーション角を検出する。こ
の場合、前述したように、エレベーション基準線(アン
テナ41と43、あるいは42と44の中心を結ぶ直
線)に対する偏角を上向きを正として検出する。
リミットスイッチSWuおよびSWdは、ともにエレベ
ーション駆動機構3に係合されており、アンテナビーム
のエレベーション角の上下限を検出する。本実施例で
は、前述したように、ベース15に対してアンテナビー
ムが65゜上方を指向する姿勢を上限をとし、5゜上方
を指向する姿勢を下限としている。
アジマスサーボコントローラA1内および、エレベーシ
ョンサーボコントローラB1内には、図示していない
が、それぞれ電流センサが備わっている。これらのセン
サは、それぞれアジマスモータ21あるいはエレベーシ
ョンモータ31の付勢電流およびその回転角速度を電圧
信号として検出する。これらの検出信号は、A/Dコン
バータAD3を介してシステムコントローラ91に与え
られる。
ここで、本実施例システムで実行されるアンテナ41〜
44の姿勢制御を第4図に示したブロックダイアグラム
を参照して説明する。このブロックダイアグラムは、ア
ジマス方向の姿勢制御に関して示したものであるが、エ
レベーション方向の姿勢制御に関しても全く同様になる
ので、図および説明を省略する。
いま、アジマス方向の姿勢制御の参照アジマス角Az
が与えられ、所定の補償を行なって電流Dθによりモー
タ21を付勢しているとする。ブロックFAはモータ2
1の電機子回路を示し、RAは電機子抵抗を、tAは電
気的な時定数を示す。
この付勢により、モータ21の電機子回路にIθなる電
流が流れ、モータ21の出力軸には電機子電流Iθに比
例したトルクが発生する。つまり、ブロックFBは比例
要素であり、定数KBはトルク定数を示している。この
トルクは、自動車の移動等によるトルク外乱T1を受
ける。
モータ21に発生したトルク回転台13を回動し、アン
テナビームのアジマス角を更新する。その角速度Qθ
トルクの積分意に比例し、更新アジマス角はさらにその
積分値に比例する。ブロクFCは前者の関数を示し、ブ
ロクFDは後者の関数を示す。なお、J1は、アジマス
駆動機構2や回転台13等のイナーシャによる比例定数
である。
更新されたアンテナビームの指向方向は、自動車の移動
等による角度外乱AZLを受け、実際の放送衛星の方向
からずれる。
以上のように、アジマス方向の姿勢制御の参照アジマス
角Azに基づいて設定した電流Dθによるアンテナ4
1〜44の姿勢制御は、電気的なロスや自動車の移動等
による外乱により、期待される結果からずれる。そこ
で、本実施例では、角度制御ループ,速度制御ループお
よび電流制御ループを設けている。
角度制御ループは、同相合成回路72において検出する
アンテナビームの指向方向と放送衛星の方向のアジマス
角のずれ、すなわちアジマス偏角θにより参照角Az
を保障するが、このアジマス角には、前述のようにアン
テナビームの指向方向の動きに外乱が重畳されているの
で、このアジマス偏角θから、ロータリエンコーダC3
が検出したアジマス角Azを減じて外乱のみを抽出し、
それにより参照角Azを補償している。ブロックF1
およびF2は比例要素であり、K1,K2は比例定数を
示す。
ところで、アジマス偏角θは、アンテナ41〜44によ
る受信がないときには得られない。したがって、その場
合には、アジマス偏角θに替えてジャイロC1が検出し
たアンテナ41〜44のアジマス方向の角速度Gθ(以
下、アジマス方向のジャイロデータという)を積分して
用いる。ブロックF3はこの積分を示し、ブロックF1
1およびF12はこれらの切換えを示している。
速度制御ループは、角速度外乱を補償する。この場合
も、上記同様に角速度外乱を含めたアンテナ41〜44
のアジマス方向の角速度、すなわち、ジャイロC1によ
るアジマス方向のジャイロデータGθより、速度センサ
A2が検出したモータ21の角速度Qθを減ずることの
により、角速度外乱のみを抽出し、それによりZ2を補
償している。ブロックF5およびF6は比例要素であ
り、K5およびK6はその比例定数である。ただし、こ
の場合、受信レベルの低下があり、すでにジャイロデー
タGθによる参照角Azの補償を行なっているときに
は、ここで改めてジャイロデータGθをフイードバック
しない。この切換えは、ブロックF61で行なわれる。
電流制御ループは、電流センサが検出したモータ21の
付勢電流Iθによりモータ21および付勢回路の電気的
なロスを補償する。ブロックF4は比例要素であり、K
4はその比例定数である。
この制御処理においては、参照角Azに対し、角度制
御ループによる角度外乱の補償を施してZ1を得ると、
ブロックF7において比例積分補償(比例定数K7,時
定数t7)を施してZ2を得て、さらに速度制御ループ
による角速度外乱の補償および、電流制御ループによる
電気的なロスの補償を施してZ3を得る。この値を比例
ブロックF8(比例定数K8)において更新角対応の電
流値に変換し、モータ21を付勢する。ただし、本実施
例装置は自動車に搭載されているので、電源の保護の必
要から、ブロックF9において電流制限を行ない、後の
電流Dθによりモータ21を付勢している。これによ
り、オフセットを除去するための比例積分補償(F7)
を含む角度制御ループに電流制限が付加されることにな
るが、その内側に速度制御ループおよび電流制御ループ
が構成されているので、比例積分補償と電流制限の組合
せによるワインドアップ現象は生じない。
つまり、本実施例においては、角度制御ループの内側に
速度制御ループおよび電流制御ループを構成しているの
で、オフセットのない高速応答制御を実現するとともに
ワインドアップ現象を生じることなく電源を保護してい
る。
以上の制御処理は、システムコントローラ91によりも
たらされる。以下、第5a図および第5b図に示したフ
ローチャートを参照してシステムコントローラ91の制
御動作を説明する。
システムコントローラ91は、メインスイッチ85が投
入されて各部に所定の電圧が供給されると、S1(フロ
ーチャートのステップに付した番号を示す:以下同義)
においてメモリ、レジスタおよびフラグ等を初期化し、
S2において放送衛星のサーチ範囲を初期化する。この
サーチは、後述する説明より明らかになろうが、いわゆ
るヘリカルスキャンであり、ここでは、レジスタEld
およびEluにそれぞれエレベーション角の最小値およ
び最大値を格納して全域のヘリカルスキャンをセットし
ている。
S3〜S5は、操作ボード92よりの入力待ちループで
ある。このループにおいて、自動車が走行する地域のデ
ータが入力されるとそれにより放送衛星の仰角がある程
度特定できるので、S4においてそれに対応するサーチ
範囲をセットする。この後、操作ボード92よりスター
ト指示が入力されるとループを解いてS6に進む。
S6においては、アンテナ41〜44のエレベーション
角をサーチ開始角Fld(レジスタEldの値:以下同
様つにセットする。この場合、ロータリエンコーダC4
の検出エレベーション角Elを監視ながら、エレベーシ
ョンサーボコントローラB1に対してエレベーソンモー
タ31の付勢を指示し、それがサーチ開始角Eldに一
致すると消勢を指示する。
S8において、復調回路81よりの受信レベルL(AG
C信号)を読み取ると、S9においてそれを最低受信レ
ベルLminと比較する。このとき、受信レベルLが最
低受信レベルLmin以下であれば、S13においてサ
ーチフラグをセットし、S14においてアジマス付勢電
流Dθを高い値に、エレベーション付勢電流Dφを低い
値に、それぞれセットしてアジマスサーボコントローラ
A1およびエレベーションサーボコントローラB1に向
けて出力し、アジマスモータ21およびエレベーション
31の付勢を指示する。
これにより、アンテナ41〜44が、アジマス方向に高
速連続回転させながらエレベーション方向に低速で姿勢
変更されるので、アンテナビームが螺旋を描く。この
間、S7〜S14でなるループにおいて、継続的に受信
レベルLを監視する。
受信レベルが最低受信レベルLminを超える前にエレ
ベーション角Elがサーチ終了角Eluを超えると、S
14よりループを抜けて、S15において操作ボード9
2上に受信不能を表示し、S16において各サーボコン
トローラに停止を指示してサーチ処理を終了し、S17
においてサーチフラグをリセットしてS3に戻る。ま
た、サーチ処理を実行している間に操作ボード92より
ストップ指示が入力されると、S7よりループを抜けて
S16に進み、同様の処理を行なう。
エレベーション角Elがサーチ終了角Eluを超える前
に受信レベルLが最低受信レベルLminを超えると、
S9からループを抜けて、S19において各サーボコン
トローラに停止を指示してサーチ処理を終了し、S20
においてサーチフラグをリセットする。
S21およびS22においては、このときのアジマス角
Azとエレベーション角Elを読み取り、それらを参照
アジマス角および参照エレベーション角として、それぞ
れレジスタAzおよびElに格納する。
この後は、S23〜S42でなるループにおいて、第4
図に示した制御ループに従ったアンテナ41〜44姿勢
制御を行なう。
まず、S24においてアジマス角Azとエレベーション
角Elを読み取ると、S25においてエレベーション角
Elによりもたらされるアンテナ41および43と、ア
ンテナ42および44との垂直距離Lφ’による位相差
εをROMテーブルより読み出し、それを出力する。こ
のデータは、前述したように、D/コンバータ74によ
り電圧値に変換されて位相シフト回路73に与えられ、
アンテナ41および43の合成受信信号をシフトする。
S26においては受信レベルLを読み取り、S27〜S
29においてはその値が最低受信レベルLminを超え
ていればAレジスタに1を格納し、最低受信レベルLm
in以下であればAレジスタに0を格納する。このAレ
ジスタの値は、前述した制御パラメータの切換えに用い
られる。
S30においてはアジマスモータ21の付勢電流Iθお
よびエレベーションモータ31の付勢電流Iφを読み取
り、S31においてはアジマスモータ21の角速度Qθ
およびエレベーションモータ31の角速度Qφを読み取
り、S32においては外乱を含めたアンテナ41〜44
のアジマス方向の角速度、すなわちジャイロデータG
θ、および外乱を含めたアンテナ41〜44のエレベー
ション方向の角速度、すなわちジャイロデータGθを読
み取る。
さらに、S33においては、アジマス誤差電圧Vθ(=
sinΘ)およびエレベーション誤差電圧Vφ{=si
n(Φ−ε)}を読み取り、ROMテーブルを参照して
アジマス偏角θおよびエレベーション偏角φを求める。
S34においては、アジマス偏角θ,アジマス角Az,
アジマス方向のジャイロデータGθ,アジマスモータ2
1の付勢電流Iθおよび角速度Qθを用いて前述した各
フィードバックループにおける制御パラメータY1〜Y
6を求めている。つまり、アジマス偏角θに定数K1を
乗じてレジスタY1に格納し、アジマス角Azに定数K
2を乗じてレジスタY2に格納し、和分法によりジャイ
ロデータGθを積分してレジスタY3に格納して、付勢
電流Iθに定数K4を乗じてレジスタY4に格納し、角
素度Qθに定数K5を乗じてレジスタY5に格納し、ジ
ャイロデータGθに定数K6を乗じてレジスタY6に格
納している。
S35においては、まず、参照角Azに角度制御ルー
プによる角度外乱の補償を施して前述したZ1を求める
と、それを比例積分して前述したZ2を求め、さらに、
それに速度制御ループによる角速度外乱の補償および電
流制御ループによる電気的なロスの補償を施して前述し
たZ3を求めた後、それをモータ21の付勢電流に換算
して前述したZ4を求めている。
この場合、角度外乱の補償においては、レジスタAの値
が1であれば、パラメータY1とY2との差を参照角A
に加え、レジスタAの値が0であれば、パラメータ
Y3とY2との差を参照角Azに加える(オーバライ
ンは否定を示す)。また、角速度外乱の補償および電気
的なロスの補償を同時に行ない、和分法により求めたZ
1の比例積分値Z2からパラメータY4を減ずると、レ
ジスタAの値が1であればパラメータY6とY5との差
を加え、レジスタAの値が0であれば、パラメータY5
のみを加えている。
S36〜S40においては、前述した電流制限を行なっ
ている。これにおいては、各種の補償を行なった後の参
照アジマス角をモータ21の付勢電流値に換算した値Z
4を最大逆転付勢電流−Dθhi以上最大正転付勢電流
Dθhi以下の値に調整して、アジマス付勢電流Dθを
設定している。
S41において、以上と全く同様の手順によりエレベー
ション付勢電流Dφを設定すると、S42において、付
勢電流Dθ,DφをアジマスサーボコントローラA1お
よびエレベーションサーボコントローラB1に向けて出
力し、アジマスモータ21およびエレベーション31の
付勢を指示する。
以上のループは、操作ボード92よりストップ指示が入
力されるまで繰り返し、ストップ指示が入力されるとS
23よりループを抜けてS43に進み、各サーボコント
ローラに停止を指示してトラッキング処理を終了し、S
3に戻る。
〔発明の効果〕
本発明によれば、移動体が山の陰,ビルの陰あるいはト
ンネル等を通過する前後の自動追尾制御が実質上連続
し、通過中に電波遮断による自動追尾の中断や混乱を実
質上生じない。
また本発明の上述の実施例によれば、アンテナ駆動の負
荷増大時の過電流が未然に防止される。
【図面の簡単な説明】
第1a図は本発明の一実施例の機械系の構成を示す平面
図、第1b図は正面図である。 第2a図は第1a図に示す機械系と組合わされた電気系
統を示すブロック図であり、第2b図,第2c図,第2
d図および第2e図は第2a図に示す電気系統各部の構
成を示すブロック図である。 第3a図,第3b図および第3c図は、第2a図に示す
アンテナ41〜44の姿勢と電波到来方向に対するアン
テナ偏角を示す側面図(第3a図)および正面図(第3
b図,第3c図)である。 第4図は本発明の実施例の機能構成を示すブロック図で
ある。 第5a図および第5b図は、第2a図に示すシステムコ
ントローラ91の制御動作を示すフローチャートであ
る。 1:支持機構 11,12:アンテナキャリッジ 13:回転台 14:固定台 15:ベース 2:アジマス駆動機構 21:アジマスモータ 22:鼓形ウォーム 3:エレベーション駆動機構 31:エレベーションモータ 32:鼓形ウォーム 33:扇形ホィール 34,35:リンク 4:アンテナ群 41〜44:平面アンテナ 5:BSコンバータ群 51〜54:BSコンバータ 6:BSチューナ群 61〜64:BSチューナ 65:センセサイザ 7:同相合成回路群 71,72:位相シフト回路 73:位相シフト回路 74:D/Aコンバータ 75:同相合成回路 8:テレビジョンセット 81:復調回路 82:CRT 83:スピーカ 84:チャネルセレクタ 85:メインスイッチ 9:システムコントロールユニット 91:システムコントローラ 92:操作ボード A::アジマスドライブコントロールユニット A1:アジマスサーボコントローラ A2:速度センサ B:エレベーションドライブコントロールユニット B1:エレベーションサーボコントローラ B2:速度センサ C1,C2:ジャイロ C3,C4:ロータリーエンコーダ SWu,SWd:リミットスイッチ D:電源ユニット E:ファン RD:レードーム AD1〜AD3:A/Dコンバータ Trs:非接触形結合トランス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原川 哲美 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株式 會社君津製鐵所内 (72)発明者 根本 功 千葉県八千代市吉橋1095―15 根本企画工 業株式会社内 (72)発明者 王丸 謙治 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内 (72)発明者 山崎 滋 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内 (72)発明者 伊藤 泰宏 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−284680(JP,A) 特開 昭59−19408(JP,A) 特開 昭50−61589(JP,A) 特開 昭57−86909(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アンテナを支持する回転台; 該回転台を回転駆動する、電気モータを含む駆動手段; 前記電気モータに、指定されたレベルの電流を通電する
    モータドライバ; 該回転台の回転角度を検出する回転角度検出手段; 前記アンテナの受信レベルが設定値を越えるかを検知す
    るレベル検知手段; 電波到来方向に対する前記アンテナの指向方向の角度す
    なわちアンテナ偏角を検出するアンテナ偏角検出手段; 前記回転台の角速度を検知し該角速度に基づいてアンテ
    ナ角度を検出するアンテナ角度検出手段; 初期目標角度を設定する初期値設定手段; 前記レベル検知手段が受信レベルが設定値を越えている
    ことを検知しているときは、前記初期目標角度と前記ア
    ンテナ偏角との和に、前記回転角度検出手段の検出角度
    が合致する方向の、該和と該検出角度との偏差に対応す
    るレベルの通電を前記モータドライバに指示する、第1
    制御手段;および、 前記レベル検知手段が受信レベルが設定値以下を検知し
    ているときは、前記初期目標角度と前記アンテナ角度検
    出手段のアンテナ角度との和に、前記回転角度検出手段
    の検出角度が合致する方向の、該和と該検出角度との偏
    差に対応するレベルの通電を前記モータドライバに指示
    する、第2制御手段; を備える移動体上アンテナの姿勢制御装置。
  2. 【請求項2】前記電気モータに流れる電流レベルを検出
    する電流センサを装置は更に備え、前記第1制御手段お
    よび第2制御手段は、該電流センサが検出する電流レベ
    ルに比例する値を、前記和と角度との偏差より差し引い
    た値に対応するレベルの通電を前記モータドライバに指
    示する、請求項1記載の移動体上アンテナの姿勢制御装
    置。
  3. 【請求項3】前記電気モータの角速度を検出する駆動軸
    角速度検出手段を装置は更に備え、前記第1制御手段
    は、前記和の検出角度との偏差に、前記回転台の角速度
    と電気モータの角速度との偏差を加えた和に対応するレ
    ベルの通電を前記モータドライバに指示する、請求項1
    又は請求項2記載の移動体上アンテナの姿勢制御装置。
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