JPH0611033Y2 - 野球用バット - Google Patents

野球用バット

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JPH0611033Y2
JPH0611033Y2 JP1987146411U JP14641187U JPH0611033Y2 JP H0611033 Y2 JPH0611033 Y2 JP H0611033Y2 JP 1987146411 U JP1987146411 U JP 1987146411U JP 14641187 U JP14641187 U JP 14641187U JP H0611033 Y2 JPH0611033 Y2 JP H0611033Y2
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JP
Japan
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aluminum
composite
aluminum alloy
baseball bat
bat
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JP1987146411U
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敏功 石川
義一 今井
利夫 菅原
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Nippon Carbon Co Ltd
Original Assignee
Nippon Carbon Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は野球用バットに関し、さらに詳しくは、ソフト
ボール、軟式および硬式野球等に使用される、繊維強化
金属材料を用いた野球用バットに関する。
[従来技術とその問題点] 従来から、野球用バットとしては、木製、金属製、繊維
強化プラスチック(以下、FRPという)製等のバット
が使用されている。
特に最近では、軽量、弾性、強靱性に優れた繊維強化金
属(以下、FRMという)製等のバットが開示されてい
る(例えば、実公昭60−34300号公報)。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、FRP製バットでは、打球時の衝撃振動
で手元が痺れたり、バットの損傷が多い。また、打球時
に快音が得られないばかりか、打球飛距離も不十分であ
る。
また、実公昭60−34300号公報に開示されているFRM
製バットの場合、炭素繊維の表面を炭化ケイ素(Si
C)で被覆し、さらにその表面をモリブデンで被覆して
FRM化するという複雑な工程を必要としている。また
無機繊維と金属との濡れ性が充分でなく、薄板状の繊維
強化金属をゼンマイ状に巻き付けているので、剥離しや
すく寿命が短いという問題がある。
本考案は、上記した問題点を解決し、従来の金属バット
よりも飛距離を向上し、無機繊維と金属との濡れ性を改
善して密着性を良くし、さらに強度を向上して打球時の
衝撃を緩和した野球用金属バットを提供することを目的
とする。
[問題点を解決するための手段] 本考案者等は、上記問題点を解決すべく種々検討した結
果、炭化ケイ素等の無機繊維束にアルミニウムまたはア
ルミニウム合金を含浸して得られたプリフォームワイヤ
ーおよび/またはプリフォームシートと、アルミニウム
またはアルミニウム合金とで複合し、かつ無機繊維束を
長手方向に配列した複合体でバットの全部または少なく
とも一部を形成することにより上記目的が達成されるこ
とを知見し、本考案を完成するに至った。
すなわち本考案の野球用バットは、無機繊維束にアルミ
ニウムまたはアルミニウム合金を含浸して得られたプリ
フォームワイヤーおよび/またはプリフォームシート
と、アルミニウムまたはアルミニウム合金とから構成さ
れ、かつ該無機繊維束がバットの長手方向に配列された
複合体で少なくとも一部が形成されたことを特徴とする
ものである。
以下、本考案をさらに詳しく説明する。
本考案においては、無機繊維束にアルミニウムまたはア
ルミニウム合金を含浸して得られたプリフォームワイヤ
ーおよび/またはプリフォームシートを用いる。ここに
用いられる無機繊維束としては、炭素繊維、ホウ素繊
維、炭化ケイ素繊維、窒化ケイ素繊維、アルミナ繊維、
シリカ−アルミナ繊維などの繊維束が挙げられる。これ
らの無機繊維束は、例えば炭化ケイ素繊維の場合繊維径
10〜20μmの連続長繊維が250〜500本程度結束したもの
である。また、純アルミニウムのほかアルミニウム合金
としては、JISアルミニウム合金6061、6063等が挙げ
られる。
本発明で用いるプリフォームワイヤーおよび/またはプ
リフォームシートとは、例えば炭化ケイ素等の無機繊維
束を引揃え、これをアルミニウムまたはアルミニウム合
金の溶湯中に含浸した後、繊維体積含有率を調整して得
られる。このようにして得られるプリフォームワイヤー
および/またはプリフォームシートのうち、プリフォー
ムワイヤーは直径が0.2〜1.0mm、またプリフォームシー
トは厚みが0.2〜1.0mmのものが本考案においては好まし
くは採用される。また、本考案においてはプリフォーム
ワイヤーおよびプリフォームシートの繊維体積含有率
(Vf)が20〜55%のものを用いることが望ましい。
本考案では、プリフォームワイヤーおよび/またはプリ
フォームシートと、アルミニウムまたはアルミニウム合
金と複合した複合体を用いるが、ここで用いられるアル
ミニウム合金としては、特に限定されるものではなく、
例えばJISアルミニウム合金6061、7075等が使用され
る。
本考案においては、上記した複合体が野球用バットの全
部または一部、特にその主体部分に用いられる。ここで
いう主体部分とは、野球用バットがボールと接触する打
球部をいい、この打球部にパイプ状、リング状等の形状
で設けられる。また、複合体中の無機繊維束は、野球バ
ットの長手方向に配列されることが好ましい。
次に、本考案の野球用バットの製造方法を図面に基づい
て詳しく説明する。
第1図は本考案の野球用バットに使用するプリフォーム
ワイヤー(a)およびプリフォームシート(b)の断面
図を示す。
第2図は本考案の野球用バットに使用する複合体の断面
図を示す。
第3図はアルミニウム合金−複合体−アルミニウム合金
の3層からなるパイプの断面図を示す。
第4図(a)は本考案の一実施例を示す野球用バットの
部分断面図、同図(b)および(c)は本考案の他の実
施例を示す野球用バットの部分断面図を示す。
第1図〜第4図において1は野球用バット、2は無機繊
維束、3はアルミニウム、3′はアルミニウム合金、4
はプリフォームワイヤー、4′はプリフォームシート、
5は複合体、6はアルミニウム合金パイプをそれぞれ示
す。
本考案においては、まずSiC等の無機繊維束2に溶融
層中でアルミニウム3またはアルミニウム合金3′を含
浸して第1図(a)、(b)に示されるようなプリフォ
ームワイヤー4またはプリフォームシート4′を得る。
次に、このようにして得られたプリフォームワイヤー4
および/またはプリフォームシート4′をアルミニウム
3またはアルミニウム合金3′と複合化して低圧鋳造法
により第2図に示すように複合体5を製作する。
得られた複合体5をスエージング加工により、繊維束2
が野球バット1の長手方向に配列された第4図(a)に
示すような野球用バット1とする。
また、他の製造方法としては、第3図に示されるような
外径の異なるアルミニウム合金製パイプ6の間にプリフ
ォームワイヤー4および/またはプリフォームシート
4′を装填し、溶融アルミニウム3またはアルミニウム
合金3′を注入した後、冷却してアルミニウム合金−複
合体−アルミニウム合金の3層からなるパイプを製作す
る。得られた3層からなるパイプに芯金を入れてスエー
ジング加工により第4図(b)に示されるような、複合
体5の無機繊維束2が野球バット1の長手方向に配列さ
れた所望の長さの野球用バット1の形状にする。
また、複合体5で野球バット1の打球部内面を補強する
場合には、低圧鋳造法により得られた複合体5を所望の
長さおよび外形の円筒に製作し、第4図(c)に示され
るようなアルミニウム合金バットの打球部内周面に、複
合体5の無機繊維束2が野球バット1の長手方向に配列
されるように接合一体化させて野球用バット1とする。
[実施例] 以下、本考案を実施例に基づいてさらに具体的に説明す
る。
実施例1 SiC繊維束に溶融層中でアルミニウムを含浸させた直
径0.5mmのプリフォームワイヤー16本を低圧鋳造法によ
り第2図に示されるようにアルミニウム合金6061と複合
化して直径65mm、厚み3mm、長さ700mmの円筒状の複合体
を製作した。
得られた複合体をスエージング加工により、第4図
(a)に示されるような複合体の無機繊維束が野球バッ
トの長手方向に配列された長さ840mmの野球用のバット
形状にした。
実施例2 アルミニウム合金6061製パイプの外径68mm、厚み1.5mm
と外径64mm、厚み1.0mmとのパイプの間に、SiC繊維
束に溶融層中でアルミニウムを含浸させた直径0.5mmの
プリフォームワイヤー8本を装填、固定して、溶融アル
ミニウムを注入した後、冷却してアルミニウム合金−複
合体−アルミニウム合金の3層からなるパイプを製作し
た。
得られたパイプにバット形状のSKD製芯金を入れてス
エーシング加工により第4図(b)に示されるような複
合体の無機繊維束が野球バットの長手方向に配列された
長さ850mmの野球用のバット形状にした。
実施例3 炭素繊維束にアルミニウムを含浸した直径0.5mmのプリ
フォームワイヤー16本を低圧鋳造法により第2図に示さ
れるようなアルミニウム合金6061と複合化して直径61m
m、厚さ2.5mm、長さ100mmの円筒状複合体を製作した。
得られた円筒状の複合体を第4図(c)に示すように長
さ840mmのアルミニウム合金バットの打球部内周面に、
複合体の無機繊維束が野球バットの長手方向に配列され
るように接合一体化させた。
このようにして得られた実施例1〜3の野球用バット
は、いずれも打球時の衝撃振動による手元の痺れがな
く、複合体の補強効果により損傷しにくいものであっ
た。また、打球音は、快音が得られ、かつ飛距離も充分
なものが得られた。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案の野球用バットによれば、
無機繊維束にアルミニウム等含浸して得られたプリフォ
ームワイヤー等とアルミニウム等とから構成された複合
体の使用により、繊維と金属間の剥離がなく、損傷しに
くい。また打球音が軽快であると同時に打球時に衝撃振
動が打者の手に伝わりにくく、かつ反発力の増強により
飛距離の出る野球用バットである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の野球用バットに使用するプリフォー
ムワイヤー(a)およびプリフォームシート(b)の断
面図、 第2図は、本考案の野球用バットに用いられる複合体の
断面図、 第3図は、実施例2に使用するアルミニウム合金−複合
体−アルミニウム合金の3層からなるパイプの断面図、 第4図(a)〜(c)は本考案の実施例を示す野球用バ
ットの部分断面図を示す。 1……野球用バット、2……無機繊維束、3……アルミ
ニウム、3′……アルミニウム合金、4……プリフォー
ムワイヤー、4′……プリフォームシート、5……複合
体、6……アルミニウム合金パイプ。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機繊維束にアルミニウムまたはアルミニ
    ウム合金を含浸して得られたプリフォームワイヤーおよ
    び/またはプリフォームシートと、アルミニウムまたは
    アルミニウム合金とから構成され、かつ該無機繊維束が
    バットの長手方向に配列された複合体で少なくとも一部
    が形成されたことを特徴とする野球用バット。
  2. 【請求項2】前記無機繊維束が炭素繊維、ホウ素繊維、
    炭化ケイ素繊維、窒化ケイ素繊維、アルミナ繊維、シリ
    カ−アルミナ繊維の中から選ばれる、実用新案登録請求
    の範囲第1項記載の野球用バット。
JP1987146411U 1987-09-28 1987-09-28 野球用バット Expired - Lifetime JPH0611033Y2 (ja)

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JPS4520169Y1 (ja) * 1968-01-29 1970-08-14

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JPS60138572U (ja) * 1984-12-27 1985-09-13 美津濃株式会社 金属製野球バツト

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JPS4520169Y1 (ja) * 1968-01-29 1970-08-14

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