JP2004113557A - 野球又はソフトボール用バット - Google Patents
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Abstract
【課題】打球部に木材を使用し、バット本体をFRP材料または、金属材料などの異素材を用いて形成した複合材料製のバットにおいて、木材に亀裂が生じたり、割れたりすることなく耐衝撃性、耐久性を向上させたバットを提供する。
【解決手段】打球外殻部5のバットの長さ方向の接合面である、前記打球外殻部5の下端部5cと前記バット本体6のテーパー部3の上端部6bが向き合う境界部8上には、前記境界部8を跨いで補強部材7が配設されている。
【選択図】 図4
【解決手段】打球外殻部5のバットの長さ方向の接合面である、前記打球外殻部5の下端部5cと前記バット本体6のテーパー部3の上端部6bが向き合う境界部8上には、前記境界部8を跨いで補強部材7が配設されている。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、野球又はソフトボールバット(以下バットと省略する)に関するものであり、さらに詳しくは、打球部に木材を使用し、バット本体を木材とは、異なる異素材を用いて形成することより、耐衝撃性、耐久性を向上させたバットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、木製バットとしては、青ダモ材、トネリコ材、ヤチダモ材等が使用されてきている。一般に前記の青ダモ材やトネリコ材は、白木のままで使用できるが、最近ではこれらの木材資源が枯渇して入手が困難となり、需要と供給のアンバランス化が生じている。又一方、ヤチダモ材は、資源そのものは豊富であるが、ヤチダモ材そのものの性質上、木材の孔圏内の導管径が大きく、また、導管が、数層になっているため、白木のバットの状態で使用すれば反復打球を行なうことにより、導管部で割裂や剥離が生じるなどの欠点を有するものであった。
【0003】
また、従来より、木製バットの使用感を失うことなく耐久性を向上させることにより、資源の保護をしようとしたものとして、本発明者らは、特願2002−93617号において、図12に示すように、打球芯部6aとテーパー部3とグリップ部4からなるバット本体6をFRP材料で形成し、前記打球芯部6aの表面に木製により筒状に形成された打球外殻部5を接合一体化して形成された構成の複合材料製のバット1を開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記した打球外殻部5に木材を使用し、バット本体6にFRP材料を用いて形成した複合材料製のバット1においては、以下の問題点があった。
【0005】
FRP材料で形成された前記バット本体6自体は、折れに対する強度を十分に保つ必要がある為、打球外殻部5に比べ、かなり曲げ剛性を大きく形成されている。また、前記打球外殻部5の肉厚は、その外径がグリップ部に行くに従い小さく形成されているので、グリップ部4側に近づくに従って薄く形成されることになり、従って、前記打球外殻部5の下端部5cは前記曲げ剛性差が最も大きくなる部分となる。つまり、ボールを打球した時に前記打球外殻部5とバット本体6とのしなり具合に差が生じ、その結果、しなり易く、強度も弱い前記下端部5cは、その曲げ剛性差に耐えきれず、亀裂や割れを生じる。
即ち、硬式ボールの様な衝撃の強いボールで打撃した際には、数球で木製により筒状に形成された前記打球外殻部5の下端部5cに亀裂や割れが生じるなどの欠点を有するものであった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、打球部に木材を使用し、バット本体をFRP材料または、金属材料などの異素材を用いて形成した複合材料製のバットにおいて、木材に亀裂が生じたり、割れたりすることなく耐衝撃性、耐久性を向上させたバットを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為に、本発明の請求項1に係る野球又はソフトボール用バットは、木材からなる筒状の打球外殻部と、木材とは異なる材料で形成され、前記打球外殻部の内側にあって前記打球外殻体の内壁と接着される打球芯部とテーパー部とグリップ部からなるバット本体とを接合一体化して形成された野球又はソフトボール用バットであって、前記打球外殻体と前記打球芯部のバットの長さ方向の接合面の境界部上に補強部材を配設させたことを特徴とする野球又はソフトボール用バットである。
【0008】
本発明の請求項2に係る野球又はソフトボール用バットは、請求項1に係る野球又はソフトボール用バットであって、前記補強部材の配設範囲は、境界部から打球部側方向とグリップ部側方向への各方向へ5mmから100mmの範囲であることを特徴とする野球又はソフトボール用バットである。
【0009】
本発明の請求項3に係る野球又はソフトボール用バットは、請求項1に係る野球又はソフトボール用バットであって、前記補強部材は、FRP材料、弾性体材料、金属材料からなることを特徴とする野球又はソフトボール用バットである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図面に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本実施例のバットの概観図であり、図2は、図1に示すバット1の断面説明図、図3、図4は、打球部外殻部5と、バット本体6の接合構造を示す断面説明図である。また、図5〜図11は、本実施例のバット1の製造工程の概略説明図を示す。
本実施の形態において符号は、従来と同様のものである場合は同じ符号を用いた。
【0011】
本実施例のバット1は、図1、図2に示すように、打球部2、テーパー部3、グリップ部4を有していて、前記打球外殻部5が青ダモ材、トネリコ材、ヤチダモ材、ホワイトアッシュ、メープルなどの木材の廃材(通常の木製バットを形成できない状態の木材料)により筒状に形成され、前記打球外殻部5の内壁5aと接着される打球芯部6aとテーパ−部3、および、グリップ部4からなるバット本体6は、FRP材料、プラスチック、あるいは金属材料などの木材とは異なる材料により形成された複合材料製の野球用又はソフトボール用バットである。
【0012】
前記打球部2を構成している木材からなる打球外殻部5と、その他の部分を構成しているバット本体6の接合構造としては、図3に示すように、まず、木材をバットの打球部2に相当する外形状に切削し、かつ、その内部を中空とした筒状の打球外殻部5を形成する。また、前記打球外殻部5の中空部5bに合致する打球芯部6aと、テーパ−部3、グリップ部4からなるバット本体6を、前記木材製の前記打球外殻部5とは異なる素材、例えば、FRP材料または金属材料などにより一体的に形成する。そして、前記打球外殻部5の中空部5bに、前記バット本体6の打球芯部6aを嵌合して一体化することにより接合してある。
【0013】
そして、図4に示すように、前記打球外殻部5のバットの長さ方向の接合面である、前記打球外殻部5の下端部5cと前記バット本体6のテーパー部3の上端部6bが向き合う境界部8上には、前記境界部8を跨いで補強部材7が配設されている。
【0014】
前記補強部材7の配設範囲としては、好ましくは、境界部8から打球部2側方向とグリップ部4側方向への各方向へ5mmから100mmの範囲であるのがよく、さらに好ましくは、20mmから50mmの範囲が好ましい。前記配設範囲が5mm未満であると打球部外殻部5の下端部5cの亀裂や割れが生じてしまう可能性が有り、一方、100mmを超えると、打撃可能範囲が狭くしまう。即ち、前記補強部材7には耐衝撃性に弱い材料を使用する可能性が高い為、この部分で打撃を行うと前記補強部材7に割れが生じる恐れがあり、よって前記補強部材7の長さが長くなれば、それだけ打撃可能範囲が狭くなるということになる。
なお、前記補強部材7の配設にあたっては、境界部8の全周に配設するほか、部分的でも良い。
【0015】
また、前記補強部材7の肉厚は、少なくとも0.5mm〜6mmの厚みを有する構成が好ましく、さらには、1mm〜2mmの厚みの構成が好ましい。
前記補強部材7の肉厚が、0.5mm未満では、打球部外殻部5の下端部5cの亀裂や割れが生じてしまい、一方、6mm以上では、肉厚が厚すぎて、バットの質量が大きくなってしまう。
また、前記補強部材7の肉厚は、前記肉厚の範囲において、打球部2側からグリップ部4側へ行くに従い薄くなるように肉厚を変化させる構成とすることも可能である。
更に、前記補強部材7は、テープ状として、前記配設範囲において卷回し、前記補強部材7の下端部の肉厚を下端に行くに従い薄くなるテーパー形状として、前記バット本体6の表面と段差のない面一な面を形成することも可能である。
【0016】
また、前記打球外殻部5の下端部5c側に、切り欠き部5dを形成し、該切り欠き部5dに補強部材7を配設できる構成として、前記打球外殻部5の外径を下端部5c側に行くに従い細くなるテーパー形状の切り欠き部5dを形成し、前記補強部材7を、前記切り欠き部5dの深さと略同一の肉厚を有するように配設すれば、前記打球部外殻部5の表面と段差のない面一な面を形成できる。
【0017】
前記補強部材7を形成する材料としては、弾性体、金属、FRP等が考えられる。
弾性体材料としては、ABS樹脂、ナイロン樹脂、ウレタン樹脂、EVA樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂等の比較的弾性を有し、且つバット本体2との接着性の良好な合成樹脂材料を用いることができる。
金属材料としては、アルミニウム、マグネシウム、チタン、ステンレス、鉄鋼(クロムモリブデン鋼、軟鋼)等が考えられ、比強度の強い材料が適している。FRP材料としては、カーボン、ガラス、アラミド繊維等の通常のFRP成形品に用いられる補強繊維を設計に応じて適宜使用することができ、例えば、UD、やクロスのテープ等が挙げられる。
【0018】
次に、前記補強部材7を成形するには、弾性体の場合、通常射出成形が適しており、また、金属材料の場合、通常精密鋳造、ダイカスト加工、プレス加工などが挙げられ、FRP材料の場合、内圧成形、RIM成形、ブレイディング製法、フィラメントワインディング製法、シートワインディング製法などの種々の方法が挙げられる。
【0019】
以上のように構成された複合材料製のバット1は、以下に説明する製造工程を経ることによって製造される。
【0020】
(打球外殻部5の成形)
図5に示すように、100mm角で、長さが400mm程度の木材9を用意する。前記木材9は単体木でもよいし、複数の木材片を張り合わせるなどしてもよい。そして、前記木材9を外形がバットの打球部2相当の形状となるように切削する。次に、前記補強部材7を配置するための切り欠き部5dを下端部5cから所定寸法までの外径を所定寸法に切削する。その後、前記打球部2の中心部分にφ25mm程度の穴をあけて中空部5bを形成し、打球外殻部5を成形する。
なお、前記中空部5bは、打球外殻部5の先端面5eまで貫通した筒状の形態でもよいし、先端面5eは貫通しない筒状の形態としてもよい。
【0021】
(バット本体6の成形)
バット本体6は、木材とは異なる材料で形成される。
例えば、バット本体6の材料が、FRP材料の場合は、図6に示すように、まず、打球外殻部5の中空部5bに略相当する打球芯部6aを形成するためのマンドレル10aと、バット1のテーパー部3とグリップ部4に略相当する形状のマンドレル10bに、それぞれプリプレグ11を所定量巻きつけてから、それぞれのマンドレル10a、10bを抜き取り、両者を接続させてFRP材料からなるバット本体6を形成する。そして、前記バット本体6の中に伸縮自在のエラストマーチューブ12を挿入しておく。
【0022】
また、バット本体6の材料が、アルミニウム合金などの金属製である場合には、まず、バット本体6の加工前の肉厚調整加工を施した円筒状の素管としてのパイプを準備する。そして、図9に示すように、前記パイプに、成形工程として、ダイスを用いたスエージング加工やローラーを用いたスピニング加工を施すことにより、パイプをバット本体6の形状に形成する。
バット本体6を形成する際には、パイプの内部に該パイプの肉厚を決定するためのマンドレル(図示せず)を配置するが、スエージング加工後、マンドレルを抜く為に、打球外殻部5の中空部5bに略相当する打球芯部6aを形成するためのマンドレルと、バット1のテーパー部3とグリップ部4に略相当する形状のマンドレルに、それぞれ分割できるように形成ておく。なお、分割されている前記マンドレルの接合は、ネジによる接合等が考えられる。
前記スエージング加工で形成する際には、パイプの外側に該パイプの外径を決定するためのダイスを配置するが、形成されたバット本体6をダイスから抜き取る為に、打球芯部6aと、テーパー部3およびグリップ部4を別々にスエージングする必要がある。
【0023】
(バット1の成形)
前記バット本体6の材料が、FRP材料の場合は、図7に示すように、前記打球外殻体5の中空部5bに前記FRP材料からなるバット本体6の打球芯部6aを挿入する。
そして、前記打球外殻部5の下端部5cと前記バット本体6のテーパー部3の上端部6bの境界部8から打球部2側方向への30mm、グリップ部4側方向へ30mmの範囲の位置に補強部材7としてFRP材料のUD、やクロスのテープを巻きつける。
その後、このように組み付けた、前記打球外殻体5と前記補強部材7と前記バット本体6を、図8に示すように、バット成形用の金型13内に配置して、図示はしない上金型により型締め後、前記エラストマーチューブ12内に圧縮空気等を注入して該エラストマーチューブ12を拡開し、前記バット本体6のプリプレグ11を前記金型13の内壁に密着させた状態で加熱することで前記打球外殻体5と前記バット本体6と前記補強部材7を一体化させてバット1を得る。
【0024】
次に、前記バット本体6の材料が、アルミニウム合金の場合は、図10に示すように、前記形成されたバット本体6の打球芯部6aに接着剤を塗布後、前記打球外殻部5の中空部5b内に、前記バット本体6の打球芯部6aを挿入する。
そして、図11に示すように、補強部材7としてのアルミリング21内に接着剤を塗布後、前記打球外殻部5の下端部5cと前記バット本体6のテーパー部3の上端部6bの境界部8から打球部2側方向への30mm、グリップ部4側方向へ30mmの範囲の位置に前記アルミリング21を嵌め込み、前記打球外殻部5とバット本体6と補強部材7を一体化させてバット1を得る。
【0025】
【発明の効果】
以上のように、本発明のバットは、打球外殻部のバットの長さ方向の接合面である、前記打球外殻部の下端部とバット本体のテーパー部の上端部の境界部上に補強部材が配設されていることで、前記打球外殻部の下端部部分の亀裂や割れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のバットの概観図。
【図2】図1に示すバットの断面説明図。
【図3】打球外殻部と、バット本体の接合構造を示す断面説明図。
【図4】打球外殻部と、バット本体の接合構造を示す拡大断面説明図。
【図5】実施例のバットの打球外殻部の製造方法を説明する図。
【図6】実施例のバットのバット本体の製造方法を説明する図。
【図7】実施例のバットの製造方法を説明する図。
【図8】実施例のバットの製造方法を説明する図。
【図9】実施例のバットのバット本体の製造方法を説明する図。
【図10】実施例のバットの製造方法を説明する図。
【図11】実施例のバットの製造方法を説明する図。
【図12】従来のバットを説明する図。
【符号の説明】
1 バット
2 打球部
3 テーパ−部
4 グリップ部
5 打球外殻部
5a 内壁
5b 中空部
5c 下端部
5d 切り欠き部
5e 先端面
6 バット本体
6a 打球芯部
6b 上端部
7 補強部材
8 境界部
9 木材
10a マンドレル
10b マンドレル
11 プリプレグ
12 エラストマーチューブ
13 金型
21 アルミリング
【発明の属する技術分野】
本発明は、野球又はソフトボールバット(以下バットと省略する)に関するものであり、さらに詳しくは、打球部に木材を使用し、バット本体を木材とは、異なる異素材を用いて形成することより、耐衝撃性、耐久性を向上させたバットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、木製バットとしては、青ダモ材、トネリコ材、ヤチダモ材等が使用されてきている。一般に前記の青ダモ材やトネリコ材は、白木のままで使用できるが、最近ではこれらの木材資源が枯渇して入手が困難となり、需要と供給のアンバランス化が生じている。又一方、ヤチダモ材は、資源そのものは豊富であるが、ヤチダモ材そのものの性質上、木材の孔圏内の導管径が大きく、また、導管が、数層になっているため、白木のバットの状態で使用すれば反復打球を行なうことにより、導管部で割裂や剥離が生じるなどの欠点を有するものであった。
【0003】
また、従来より、木製バットの使用感を失うことなく耐久性を向上させることにより、資源の保護をしようとしたものとして、本発明者らは、特願2002−93617号において、図12に示すように、打球芯部6aとテーパー部3とグリップ部4からなるバット本体6をFRP材料で形成し、前記打球芯部6aの表面に木製により筒状に形成された打球外殻部5を接合一体化して形成された構成の複合材料製のバット1を開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記した打球外殻部5に木材を使用し、バット本体6にFRP材料を用いて形成した複合材料製のバット1においては、以下の問題点があった。
【0005】
FRP材料で形成された前記バット本体6自体は、折れに対する強度を十分に保つ必要がある為、打球外殻部5に比べ、かなり曲げ剛性を大きく形成されている。また、前記打球外殻部5の肉厚は、その外径がグリップ部に行くに従い小さく形成されているので、グリップ部4側に近づくに従って薄く形成されることになり、従って、前記打球外殻部5の下端部5cは前記曲げ剛性差が最も大きくなる部分となる。つまり、ボールを打球した時に前記打球外殻部5とバット本体6とのしなり具合に差が生じ、その結果、しなり易く、強度も弱い前記下端部5cは、その曲げ剛性差に耐えきれず、亀裂や割れを生じる。
即ち、硬式ボールの様な衝撃の強いボールで打撃した際には、数球で木製により筒状に形成された前記打球外殻部5の下端部5cに亀裂や割れが生じるなどの欠点を有するものであった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、打球部に木材を使用し、バット本体をFRP材料または、金属材料などの異素材を用いて形成した複合材料製のバットにおいて、木材に亀裂が生じたり、割れたりすることなく耐衝撃性、耐久性を向上させたバットを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為に、本発明の請求項1に係る野球又はソフトボール用バットは、木材からなる筒状の打球外殻部と、木材とは異なる材料で形成され、前記打球外殻部の内側にあって前記打球外殻体の内壁と接着される打球芯部とテーパー部とグリップ部からなるバット本体とを接合一体化して形成された野球又はソフトボール用バットであって、前記打球外殻体と前記打球芯部のバットの長さ方向の接合面の境界部上に補強部材を配設させたことを特徴とする野球又はソフトボール用バットである。
【0008】
本発明の請求項2に係る野球又はソフトボール用バットは、請求項1に係る野球又はソフトボール用バットであって、前記補強部材の配設範囲は、境界部から打球部側方向とグリップ部側方向への各方向へ5mmから100mmの範囲であることを特徴とする野球又はソフトボール用バットである。
【0009】
本発明の請求項3に係る野球又はソフトボール用バットは、請求項1に係る野球又はソフトボール用バットであって、前記補強部材は、FRP材料、弾性体材料、金属材料からなることを特徴とする野球又はソフトボール用バットである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図面に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本実施例のバットの概観図であり、図2は、図1に示すバット1の断面説明図、図3、図4は、打球部外殻部5と、バット本体6の接合構造を示す断面説明図である。また、図5〜図11は、本実施例のバット1の製造工程の概略説明図を示す。
本実施の形態において符号は、従来と同様のものである場合は同じ符号を用いた。
【0011】
本実施例のバット1は、図1、図2に示すように、打球部2、テーパー部3、グリップ部4を有していて、前記打球外殻部5が青ダモ材、トネリコ材、ヤチダモ材、ホワイトアッシュ、メープルなどの木材の廃材(通常の木製バットを形成できない状態の木材料)により筒状に形成され、前記打球外殻部5の内壁5aと接着される打球芯部6aとテーパ−部3、および、グリップ部4からなるバット本体6は、FRP材料、プラスチック、あるいは金属材料などの木材とは異なる材料により形成された複合材料製の野球用又はソフトボール用バットである。
【0012】
前記打球部2を構成している木材からなる打球外殻部5と、その他の部分を構成しているバット本体6の接合構造としては、図3に示すように、まず、木材をバットの打球部2に相当する外形状に切削し、かつ、その内部を中空とした筒状の打球外殻部5を形成する。また、前記打球外殻部5の中空部5bに合致する打球芯部6aと、テーパ−部3、グリップ部4からなるバット本体6を、前記木材製の前記打球外殻部5とは異なる素材、例えば、FRP材料または金属材料などにより一体的に形成する。そして、前記打球外殻部5の中空部5bに、前記バット本体6の打球芯部6aを嵌合して一体化することにより接合してある。
【0013】
そして、図4に示すように、前記打球外殻部5のバットの長さ方向の接合面である、前記打球外殻部5の下端部5cと前記バット本体6のテーパー部3の上端部6bが向き合う境界部8上には、前記境界部8を跨いで補強部材7が配設されている。
【0014】
前記補強部材7の配設範囲としては、好ましくは、境界部8から打球部2側方向とグリップ部4側方向への各方向へ5mmから100mmの範囲であるのがよく、さらに好ましくは、20mmから50mmの範囲が好ましい。前記配設範囲が5mm未満であると打球部外殻部5の下端部5cの亀裂や割れが生じてしまう可能性が有り、一方、100mmを超えると、打撃可能範囲が狭くしまう。即ち、前記補強部材7には耐衝撃性に弱い材料を使用する可能性が高い為、この部分で打撃を行うと前記補強部材7に割れが生じる恐れがあり、よって前記補強部材7の長さが長くなれば、それだけ打撃可能範囲が狭くなるということになる。
なお、前記補強部材7の配設にあたっては、境界部8の全周に配設するほか、部分的でも良い。
【0015】
また、前記補強部材7の肉厚は、少なくとも0.5mm〜6mmの厚みを有する構成が好ましく、さらには、1mm〜2mmの厚みの構成が好ましい。
前記補強部材7の肉厚が、0.5mm未満では、打球部外殻部5の下端部5cの亀裂や割れが生じてしまい、一方、6mm以上では、肉厚が厚すぎて、バットの質量が大きくなってしまう。
また、前記補強部材7の肉厚は、前記肉厚の範囲において、打球部2側からグリップ部4側へ行くに従い薄くなるように肉厚を変化させる構成とすることも可能である。
更に、前記補強部材7は、テープ状として、前記配設範囲において卷回し、前記補強部材7の下端部の肉厚を下端に行くに従い薄くなるテーパー形状として、前記バット本体6の表面と段差のない面一な面を形成することも可能である。
【0016】
また、前記打球外殻部5の下端部5c側に、切り欠き部5dを形成し、該切り欠き部5dに補強部材7を配設できる構成として、前記打球外殻部5の外径を下端部5c側に行くに従い細くなるテーパー形状の切り欠き部5dを形成し、前記補強部材7を、前記切り欠き部5dの深さと略同一の肉厚を有するように配設すれば、前記打球部外殻部5の表面と段差のない面一な面を形成できる。
【0017】
前記補強部材7を形成する材料としては、弾性体、金属、FRP等が考えられる。
弾性体材料としては、ABS樹脂、ナイロン樹脂、ウレタン樹脂、EVA樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂等の比較的弾性を有し、且つバット本体2との接着性の良好な合成樹脂材料を用いることができる。
金属材料としては、アルミニウム、マグネシウム、チタン、ステンレス、鉄鋼(クロムモリブデン鋼、軟鋼)等が考えられ、比強度の強い材料が適している。FRP材料としては、カーボン、ガラス、アラミド繊維等の通常のFRP成形品に用いられる補強繊維を設計に応じて適宜使用することができ、例えば、UD、やクロスのテープ等が挙げられる。
【0018】
次に、前記補強部材7を成形するには、弾性体の場合、通常射出成形が適しており、また、金属材料の場合、通常精密鋳造、ダイカスト加工、プレス加工などが挙げられ、FRP材料の場合、内圧成形、RIM成形、ブレイディング製法、フィラメントワインディング製法、シートワインディング製法などの種々の方法が挙げられる。
【0019】
以上のように構成された複合材料製のバット1は、以下に説明する製造工程を経ることによって製造される。
【0020】
(打球外殻部5の成形)
図5に示すように、100mm角で、長さが400mm程度の木材9を用意する。前記木材9は単体木でもよいし、複数の木材片を張り合わせるなどしてもよい。そして、前記木材9を外形がバットの打球部2相当の形状となるように切削する。次に、前記補強部材7を配置するための切り欠き部5dを下端部5cから所定寸法までの外径を所定寸法に切削する。その後、前記打球部2の中心部分にφ25mm程度の穴をあけて中空部5bを形成し、打球外殻部5を成形する。
なお、前記中空部5bは、打球外殻部5の先端面5eまで貫通した筒状の形態でもよいし、先端面5eは貫通しない筒状の形態としてもよい。
【0021】
(バット本体6の成形)
バット本体6は、木材とは異なる材料で形成される。
例えば、バット本体6の材料が、FRP材料の場合は、図6に示すように、まず、打球外殻部5の中空部5bに略相当する打球芯部6aを形成するためのマンドレル10aと、バット1のテーパー部3とグリップ部4に略相当する形状のマンドレル10bに、それぞれプリプレグ11を所定量巻きつけてから、それぞれのマンドレル10a、10bを抜き取り、両者を接続させてFRP材料からなるバット本体6を形成する。そして、前記バット本体6の中に伸縮自在のエラストマーチューブ12を挿入しておく。
【0022】
また、バット本体6の材料が、アルミニウム合金などの金属製である場合には、まず、バット本体6の加工前の肉厚調整加工を施した円筒状の素管としてのパイプを準備する。そして、図9に示すように、前記パイプに、成形工程として、ダイスを用いたスエージング加工やローラーを用いたスピニング加工を施すことにより、パイプをバット本体6の形状に形成する。
バット本体6を形成する際には、パイプの内部に該パイプの肉厚を決定するためのマンドレル(図示せず)を配置するが、スエージング加工後、マンドレルを抜く為に、打球外殻部5の中空部5bに略相当する打球芯部6aを形成するためのマンドレルと、バット1のテーパー部3とグリップ部4に略相当する形状のマンドレルに、それぞれ分割できるように形成ておく。なお、分割されている前記マンドレルの接合は、ネジによる接合等が考えられる。
前記スエージング加工で形成する際には、パイプの外側に該パイプの外径を決定するためのダイスを配置するが、形成されたバット本体6をダイスから抜き取る為に、打球芯部6aと、テーパー部3およびグリップ部4を別々にスエージングする必要がある。
【0023】
(バット1の成形)
前記バット本体6の材料が、FRP材料の場合は、図7に示すように、前記打球外殻体5の中空部5bに前記FRP材料からなるバット本体6の打球芯部6aを挿入する。
そして、前記打球外殻部5の下端部5cと前記バット本体6のテーパー部3の上端部6bの境界部8から打球部2側方向への30mm、グリップ部4側方向へ30mmの範囲の位置に補強部材7としてFRP材料のUD、やクロスのテープを巻きつける。
その後、このように組み付けた、前記打球外殻体5と前記補強部材7と前記バット本体6を、図8に示すように、バット成形用の金型13内に配置して、図示はしない上金型により型締め後、前記エラストマーチューブ12内に圧縮空気等を注入して該エラストマーチューブ12を拡開し、前記バット本体6のプリプレグ11を前記金型13の内壁に密着させた状態で加熱することで前記打球外殻体5と前記バット本体6と前記補強部材7を一体化させてバット1を得る。
【0024】
次に、前記バット本体6の材料が、アルミニウム合金の場合は、図10に示すように、前記形成されたバット本体6の打球芯部6aに接着剤を塗布後、前記打球外殻部5の中空部5b内に、前記バット本体6の打球芯部6aを挿入する。
そして、図11に示すように、補強部材7としてのアルミリング21内に接着剤を塗布後、前記打球外殻部5の下端部5cと前記バット本体6のテーパー部3の上端部6bの境界部8から打球部2側方向への30mm、グリップ部4側方向へ30mmの範囲の位置に前記アルミリング21を嵌め込み、前記打球外殻部5とバット本体6と補強部材7を一体化させてバット1を得る。
【0025】
【発明の効果】
以上のように、本発明のバットは、打球外殻部のバットの長さ方向の接合面である、前記打球外殻部の下端部とバット本体のテーパー部の上端部の境界部上に補強部材が配設されていることで、前記打球外殻部の下端部部分の亀裂や割れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のバットの概観図。
【図2】図1に示すバットの断面説明図。
【図3】打球外殻部と、バット本体の接合構造を示す断面説明図。
【図4】打球外殻部と、バット本体の接合構造を示す拡大断面説明図。
【図5】実施例のバットの打球外殻部の製造方法を説明する図。
【図6】実施例のバットのバット本体の製造方法を説明する図。
【図7】実施例のバットの製造方法を説明する図。
【図8】実施例のバットの製造方法を説明する図。
【図9】実施例のバットのバット本体の製造方法を説明する図。
【図10】実施例のバットの製造方法を説明する図。
【図11】実施例のバットの製造方法を説明する図。
【図12】従来のバットを説明する図。
【符号の説明】
1 バット
2 打球部
3 テーパ−部
4 グリップ部
5 打球外殻部
5a 内壁
5b 中空部
5c 下端部
5d 切り欠き部
5e 先端面
6 バット本体
6a 打球芯部
6b 上端部
7 補強部材
8 境界部
9 木材
10a マンドレル
10b マンドレル
11 プリプレグ
12 エラストマーチューブ
13 金型
21 アルミリング
Claims (3)
- 木材からなる筒状の打球外殻部と、木材とは異なる材料で形成され、前記打球外殻部の内側にあって前記打球外殻体の内壁と接着される打球芯部とテーパー部とグリップ部からなるバット本体とを接合一体化して形成された野球又はソフトボール用バットであって、前記打球外殻体と前記打球芯部のバットの長さ方向の接合面の境界部上に補強部材を配設させたことを特徴とする野球又はソフトボール用バット。
- 前記補強部材の配設範囲は、境界部から打球部側方向とグリップ部側方向への各方向へ5mmから100mmの範囲であることを特徴とする請求項1記載の野球又はソフトボール用バット。
- 前記補強部材は、FRP材料、弾性体材料、金属材料からなることを特徴とする請求項1記載の野球又はソフトボール用バット。
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