JPH06343735A - スキー用ストック - Google Patents

スキー用ストック

Info

Publication number
JPH06343735A
JPH06343735A JP5138246A JP13824693A JPH06343735A JP H06343735 A JPH06343735 A JP H06343735A JP 5138246 A JP5138246 A JP 5138246A JP 13824693 A JP13824693 A JP 13824693A JP H06343735 A JPH06343735 A JP H06343735A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filament
stock
ratio
main body
reinforcing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5138246A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Yuzutori
登明 柚鳥
Toshihiko Muneyoshi
俊彦 宗好
Masahiko Uchimura
政彦 内村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP5138246A priority Critical patent/JPH06343735A/ja
Publication of JPH06343735A publication Critical patent/JPH06343735A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量でかつ靭性にとむスキー用ストックを
提供する。 【構成】 炭素繊維を一方向に配列し樹脂を含浸させた
シートに、引張強度が300kgf/mm2以上の低炭素二相組織
鋼フィラメントを上記繊維と同方向に配した後、上記シ
ートをパイプ状に巻くことでなるスキー用ストックにお
いて、上記フィラメントのストック本体に対する体積比
を2%以下、上記ストックの外径/肉厚比を4.5 〜7の
範囲で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スキー用ストックに関
し、特にストック本体に補強用繊維を略平行又は所定角
度を持って巻回する構造を採用した場合に、軽量,高靭
性を達成できるようにした補強構造の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スキー用ストックはその使用目
的からして何よりも軽さが要求されており、この要求に
応えるスキー用ストックとして、従来、アルミ合金製の
中空材が主に用いられている。また炭素繊維を一方向に
配列し樹脂を含浸させたシートをパイプ状に成形してな
るスキー用ストックも提案されている。
【0003】しかし、上記アルミ合金製の中空材,炭素
繊維シートからなるスキー用ストックは、軽量化は実現
できるものの、ストック用として必要な靭性に関してさ
らなる改善が必要である。そこで上記炭素繊維シートか
らなるストック本体の外表面に補強用繊維を配設するこ
とが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記補強用繊維
でもって補強する構造の場合、より靭性を向上させるに
は補強用繊維の添加量を増大させる必要があるが、単に
補強用繊維量を増加した場合は軽量化が阻害される懸念
がある。
【0005】本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ
たもので、軽量で靭性に富むスキー用ストックを提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、炭素繊維を一
方向に配列し樹脂を含浸させたシートをパイプ状に成形
してなるストック本体と、該ストック本体の外表面に略
平行に配列され又は所定角度を持って巻回された補強用
繊維とからなるスキー用ストックにおいて、上記補強用
繊維を引張強度300kg/mm2 以上の低炭素二相組織鋼フィ
ラメントとするとともに、該フィラメントのストック本
体に対する体積比を2%以下とし、かつ外径/肉厚の比
を4.5 〜7としたことを特徴としている。
【0007】ここで、本発明において上記補強用繊維と
して低炭素二相組織鋼フィラメントを選択し、さらに添
加量をストック本体に対する体積比で2%以下としたの
は、上述の軽量化を図りながら必要な靭性を確保するた
めである。即ち、低炭素二相組織鋼フィラメントを2%
以上添加とすると強度,靭性はより向上するものの、そ
れだけ重量が増加し、上述の軽量化の要請に応えられな
い。
【0008】また、ストックの外径/肉厚の比を4.5 〜
7 としたのは、上記補強用フィラメントの添加による靭
性向上効果をより高めるためである。即ち、外径/肉厚
の比を上記範囲に設定することにより最大の靭性向上効
果が得られることを実験により見出したものである。上
記比が4.5 より小さい場合は靭性はあまり向上せず、ま
た7を越えた場合は板状部材の靭性と同様の値を示し、
この場合も向上効果が得られない。
【0009】ここで本発明における低炭素二相組織鋼フ
ィラメントとは、Feを主成分とし、これにC,Si,
Mnを添加してなる線材を冷間伸線により強加工して製
造されたものであり、この強加工による繊維状微細金属
組織を有しており、線径100μm 以下でかつ引張強度
300kg/mm2 以上が得られる( 特開昭62-20824号公報参
照) 。
【0010】また本発明の補強用フィラメントにはNi
の薄膜を被覆形成するのが望ましく、さらに該Ni 薄膜
に加工歪を付与することが望ましい。Niは樹脂とのな
じみが非常に良く、樹脂との密着性を向上できるからで
あり、また上記加工歪により上記密着性がさらに改善さ
れるからである。
【0011】なお、上記Niの被覆方法は、電気めっ
き,溶融めっき,等の湿式めっき法,PCD,CVD,スパッタ
リング等の乾式めっき法等の一般に用いられている手段
が採用できる。勿論、ここで言うNiめっきには、純粋
なNiだけではなく他の金属と合金化したNiめっきも
含まれる。
【0012】
【作用】本発明に係るスキー用ストックによれば、スト
ック本体を引張強度300kg/mm2以上の低炭素二相組織鋼
フィラメントで補強し、かつ該フィラメントのストック
本体に対する体積比を2%以下としたので、軽量化を阻
害することなく剛性,強度,靭性を改善できる。
【0013】また本発明では、ストックの外径/肉厚の
比を4.5 〜7 としたので、上記補強用フィラメント添加
による靭性向上効果をより大きく確保できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1〜図7は本発明の一実施例によるスキー
用ストックを説明するための図であり、図1は該実施例
ストックの外観斜視図、図2はその断面模式図、図3は
補強用フィラメントの配列状態を示す斜視図である。
【0015】図1において、1は本実施例のスキー用ス
トックであり、該ストック1は、ストック本体2の下端
部に円盤状のストッパ3を固着するとともに、上端部に
グリップ4を固着した構造のものである。上記ストック
本体2は図2に示すように、軸方向に配列された炭素繊
維2aにエポキシ等の樹脂2bを含浸させた中空体であ
り、該ストック本体2の外表面には低炭素二相組織鋼の
極細線(線径100μm 以下)である補強用フィラメン
ト5を上記炭素繊維2aと平行に配列固定した構造のも
のである。
【0016】ここで上記補強用フィラメント5のストッ
ク本体2に対する体積比は1.7 %となっており、また外
径Dに対する肉厚tの比率は5.5 に設定されている。ま
た上記補強用フィラメント5は線径100μm 以下で、
引張強度 300〜600kgf/mm2のものである。
【0017】また図示していないが、上記フィラメント
5の外表面にはNiめっき被覆層が形成されている。こ
のNiめっき被覆層は、該フィラメントの製造工程にお
いて、線材を冷間伸線加工する際に潤滑層として形成さ
れたものであり、該伸線加工によって生じた加工歪を有
している。
【0018】上記ストック1の製造工程について説明す
れば、まず、炭素繊維2aを平行に配列し、これにエポ
キシ等の樹脂2bを含浸させてなるシート2′を形成
し、該シート2′上に上記補強用フィラメント5を上記
炭素繊維2aと平行に配列し、この組合わせシートをパ
イプ状に成形し、しかる後硬化処理を行う。
【0019】なお、上記ストック1の製造においては、
図4に示すように、上記シート2′をパイプ状に成形
し、該成形体外表面に上記補強用フィラメント5をαの
角度をつけて巻回し、しかる後硬化処理を行うようにし
てもよい。
【0020】このように本実施例のスキー用ストックに
よれば、線径 100μm 以下、引張強度 300〜600kgf/mm2
の低炭素二相組織鋼極細線からなる補強用フィラメント
5をストック本体2の外表面に配置固定したので、体積
比2%以下という少量で剛性,強度,靭性を向上でき、
かつスキー用ストックとして十分な軽量化を図ることが
できる。
【0021】図5〜図7は本実施例の効果を説明するた
めの実験結果を示す図であり、図5は補強用フィラメン
ト添加量−シャルピー衝撃値特性図、図7はフィラメン
ト添加量−重量特性図である。
【0022】図5から補強用フィラメントの添加量を増
加するとシャルピー衝撃値が大きくなっており靭性が向
上することが判る。一方、図7からフィラメント添加量
が2%を越えるとストック本体の重量がスキー用ストッ
クとして最適な重量を越えることが判る。従って補強用
フィラメントの添加量はストック本体に対する体積比で
2%以下とする必要がある。
【0023】図6はストック本体の外径/肉厚比−最大
衝撃値に達するまでのエネルギ増加率特性図であり、こ
れは補強用フィラメントを体積比で1.7%を添加した
ストック本体において、外径/肉厚比を変化させた時の
特性図である。同図から、上記比を5.5程度に設定し
たときピーク効果が得られ、これの前,後で増加率が低
下していることが判る。従って上記比は4.5〜7の範
囲に設定する必要がある。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明に係るスキー用スト
ックによれば、引張強度が300kg/mm2以上の低炭素二相
組織鋼からなる補強用フィラメントを体積比で2%以下
添加したので、スキー用ストックとして必要な軽量,高
靭性を実現できる効果があり、またストックの外径/肉
厚の比を4.5〜7としたので、最大衝撃値に達するま
でのエネルギー増加率が大きくなり、靭性の向上効果を
大きくできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるスキー用ストックの外
観斜視図図である。
【図2】上記実施例ストックの断面図である。
【図3】上記実施例の補強用フィラメントの配列方向を
示す斜視図である。
【図4】上記補強用フィラメントの配列方向の変形例を
示す斜視図である。
【図5】上記実施例の効果を説明するためのフィラメン
ト添加量−シャルピー衝撃値特性図である。
【図6】上記実施例の効果を説明するための外径/肉厚
比−エネルギ増加率特性図である。
【図7】上記実施例の効果を説明するためのフィラメン
ト添加量−重量特性図である。
【符号の説明】
1 ストック 2 ストック本体 2′ シート 2a 炭素繊維 2b 樹脂 5 補強用フィラメント

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素繊維を一方向に配列し樹脂を含浸さ
    せたシートをパイプ状に成形してなるストック本体と、
    該ストック本体の外表面に略平行に配列され又は所定角
    度を持って巻回された補強用繊維とからなるスキー用ス
    トックにおいて、上記補強用繊維を引張強度300kg/mm2
    以上の低炭素二相組織鋼フィラメントとするとともに、
    該フィラメントのストック本体に対する体積比を2%以
    下とし、かつ外径/肉厚の比を4.5〜7としたことを
    特徴とするスキー用ストック。
JP5138246A 1993-06-10 1993-06-10 スキー用ストック Withdrawn JPH06343735A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5138246A JPH06343735A (ja) 1993-06-10 1993-06-10 スキー用ストック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5138246A JPH06343735A (ja) 1993-06-10 1993-06-10 スキー用ストック

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06343735A true JPH06343735A (ja) 1994-12-20

Family

ID=15217489

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5138246A Withdrawn JPH06343735A (ja) 1993-06-10 1993-06-10 スキー用ストック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06343735A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4836545A (en) Two piece metallic and composite golf shaft
US5324032A (en) Golf club shaft
US6354960B1 (en) Golf club shaft with controllable feel and balance using combination of fiber reinforced plastics and metal-coated fiber-reinforced plastics
JPH10328340A (ja) ゴルフクラブシャフト
JP3317619B2 (ja) テーパ付き中空シャフト
JP3714791B2 (ja) 軽量ゴルフクラブ用シャフト
US6485376B1 (en) Golf club shaft
JPH06343735A (ja) スキー用ストック
JP3296970B2 (ja) テーパ付き中空シャフト
JP3718559B2 (ja) ゴルフクラブシャフト
JPH1015130A (ja) ゴルフクラブパター用シャフト
JPH06269522A (ja) シャフト
JPH1122720A (ja) Frp製ロール
JP3067152U (ja) ゴルフクラブ
JP4495747B2 (ja) ゴルフクラブセット
JPH0365328A (ja) 中空材
JP3024578B2 (ja) バトミントンラケット
JPH11309226A (ja) ゴルフクラブシャフト
JPS6039388B2 (ja) ゴルフクラブ用シヤフト
JP4382206B2 (ja) ゴルフシャフト
JPH07124277A (ja) ゴルフクラブシャフト
JP2514836B2 (ja) ピストンピン
JPS6034300Y2 (ja) 野球用バツト
JP3171315B2 (ja) 釣 竿
JPH11254562A (ja) 管状体およびプリプレグ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000905