JPH06109656A - 磁気光学探傷装置 - Google Patents

磁気光学探傷装置

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JPH06109656A
JPH06109656A JP25948292A JP25948292A JPH06109656A JP H06109656 A JPH06109656 A JP H06109656A JP 25948292 A JP25948292 A JP 25948292A JP 25948292 A JP25948292 A JP 25948292A JP H06109656 A JPH06109656 A JP H06109656A
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藤 修 治 内
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平 尚 大
Takanori Kajiya
治 屋 孝 則 加
Yoichi Naganuma
沼 洋 一 永
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 探傷効率を格別に下げることなく検出精度を
向上する。 【構成】 時間積分イメ−ジカメラ9で、鋼板1の移動速
度と同方向に撮影画像を転送し、磁区模様が消去した欠
陥検出信号Sxを得る。欠陥像は転送に同期するので、増
幅されて信号Sxに高ピ-クで現われる。また、通常のイ
メ-ジカメラ9Aの撮影画像を2値化し、2値化画像のヒス
トグラムをy方向,x方向ならびに±45°方向で算出し欠
陥検出信号Sxとして、これら各方向に長い欠陥を同時に
検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼板,鋼片等々強磁性
体(以下対象材)に磁界を印加すると、対象材の表面に
傷があるとそこから磁束が漏れる現象を利用して、この
漏れ磁束を磁気光学効果素子(ファラデ−素子)を介し
て光学的に検出する探傷装置に関する。
【0002】
【従来技術】磁界を加えた対象材の表面に面対向したフ
ァラデ−素子の表面に偏光を照射し、該表面の反射光を
検光子を介して撮影すると、対象材がその表面に垂直な
磁束を発生しないときには、実質上均一な磁区模様(例
えば図3の(a)の、中央の白,黒縞を除く、ランダム
な白,黒模様)が表われた画像が得られる。対象材の表
面に傷があるとそこから磁束が漏れるので垂直磁界が生
じ、そこでは垂直磁界の方向に依存して、黒い磁区の幅
が太ると同時に白い磁区の幅が細る、あるいは白い磁区
の幅が太ると同時に黒い磁区の幅が細る。例えば図3の
(a)の中央部に示すように、白,黒縞が現われる。
白,黒縞の一方は、対象材表面から磁束が出ている箇所
であり他方は該磁束が対象材にまた入っている箇所であ
る。漏れ磁束(磁界)が強い程、白縞の白い面積の割合
が高く黒縞の黒い面積の割合が高くなる。図3の(a)
に見られるように、白縞領域および黒縞領域は磁気模様
に磁区模様の幅変調を施した様なものであるので、視認
では大要を認知しうるが、それらを電気的処理により磁
気模様から弁別することはかなり難かしい。一般的に
は、撮像カメラの画像信号の高周波分(磁区模様)を遮
断し低周波分(白縞領域および黒縞領域)を摘出する
が、傷サイズが小さいと、例えば磁区の幅に近くなる
と、傷信号(白,黒縞領域)まで減衰し、傷検出が困難
となるなど、小さい傷に対して所望の傷検出精度が得ら
れないという問題がある。
【0003】特開平2−227666号公報や特開平3
−245052号公報には、鋼板の圧延方向(鋼板圧延
時の鋼板移動方向)に長辺を合せたスリットを通してフ
ァラデ−素子の反射光を撮影することにより、圧延済鋼
板すなわち探傷対象材の、該圧延方向に延びている傷の
検出精度を高くすることが述べられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしスリットの幅が
狭いので、スリット幅方向すなわち鋼板の幅方向の探傷
範囲が極く狭く、探傷効率がきわめて低くなる。また、
左右方向の分解能が低下する。
【0005】本発明は、探傷効率を格別に下げることな
く検出精度を向上することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の第1番の発明の磁
気光学探傷装置は、ある方向yに移動する探傷対象材
(1)に、その表面に実質上平行な磁束を生起する励磁手
段(3,4);前記表面に面対向する磁気光学効果素子(2);
磁気光学効果素子(2)の表面に偏光を投射する偏光照明
手段(5,6);光強度を電気信号レベル(Sx)に変換する単
位素子の2次元配列でなる素子マトリクスにおける積分
転送方向を探傷対象材像の移動方向に実質上合せた、磁
気光学効果素子(2)の前記表面を撮影する時間遅延積分
型2次元イメ−ジカメラ(9);磁気光学効果素子(2)の前
記表面と前記イメ−ジカメラ(9)の間の光路に介挿され
た検光子(8);および、前記イメ−ジカメラ(9)の素子マ
トリクスにおける積分転送速度(Vyt)と該素子マトリク
スにおける探傷対象材像の移動速度(Vyo対応)を相対的
に実質上同一とするための同期化手段(11,20,21,22);
を備える。
【0007】本願の第2番の発明の磁気光学探傷装置
は、探傷対象材(1)に、その表面に実質上平行な磁束を
生起する励磁手段(3,4);前記表面に面対向する磁気光
学効果素子(2);磁気光学効果素子(2)の表面に偏光を投
射する偏光照明手段(5,6);光強度を電気信号レベルに
変換する単位素子の2次元配列でなる素子マトリクスを
有する2次元イメ−ジカメラ(9A);磁気光学効果素子
(2)の前記表面と前記イメ−ジカメラ(9A)の間の光路に
介挿された検光子(8);および、前記イメ−ジカメラ(9
A)の素子マトリクスの、実質上同一直線上にある複数の
単位素子の電気信号レベル(ASx)を加算し、和レベルを
示す電気信号(Sx)を発生する積算手段(CPU3);を備え
る。
【0008】なお、カッコ内の記号は、図面に示し後述
する各実施例の対応要素を示す。
【0009】
【作用】図2を参照する。探傷対象材(1)がy方向に移
動しその表面に欠陥10があるとすると、磁気光学効果
素子(2)上の、欠陥10対応の白,黒縞(例えば図3の
(a)の中央部に示す)すなわち欠陥像10eは、探傷
対象材(1)の移動と同じく移動するが、磁気光学効果素
子(2)上の磁区模様は静止である。第1番の発明では、
時間遅延積分型2次元イメ−ジカメラ(9)が、その積分
転送方向を探傷対象材像の移動方向に実質上合せて配置
されているので、カメラ(9)の光/電気変換単位素子の2
次元配列マトリクス9apg上において、磁気光学効果素
子(2)上の磁区模様の光学像は静止であるが、探傷対象
材像(欠陥像10e)は、探傷対象材(1)の移動速度(Vy
o)に比例する速度(Vyt)で、マトリクス9apgの積分転送
方向に移動する。すなわち、カメラ(9)の光/電気変換単
位素子の2次元配列マトリクス9apg上において、磁気
光学効果素子(2)上の磁気模様の投影像は静止である
が、探傷対象材像(欠陥像10e)は積分転送方向に流
れる。
【0010】ところが、同期化手段(11,20,21,22)が、
イメ−ジカメラ(9)の素子マトリクス9apgにおける積分
転送速度(Vyt)と該素子マトリクスにおける探傷対象材
像(欠陥像10e)の移動速度(Vyo対応)を相対的に実
質上同一とするので、イメ−ジカメラ(9)の転送器9tpg
が出力する電気信号(Sx)は、欠陥像10eに関してはそ
れが図2のマトリクス9apgの最右ラインから最左ライ
ンに移動する間の露光量すなわちマトリクス9apg上の
x方向に延びる各ラインでの露光量の総和(積分値)を
表わすので、欠陥像10e(図3の(a)の中央部の
白,黒縞)の白はより高レベルの白に、黒はより高濃度
の黒に強調されたことになる(図3のb)。これに対し
て、磁区模様部での転送器9tpgが出力する電気信号(S
x)は、マトリクス9apgに投影された領域全体のy方向
の総和(y方向積算値)を表わすものとなる。磁区模様
は実質上ランダムな分布であるので、磁区模様部の電気
信号(Sx)のレベルは、磁区模様の明確な白,黒が平均化
されて白と黒の中間値(灰色)となる。すなわち磁区模
様が消去したものとなる(図3のb)。
【0011】以上により第1番の発明によれば、欠陥1
0が無い領域では中間(灰色)レベルで、欠陥10の位
置で高レベルの白および高濃度の黒を表わすピ−クが現
われる、磁区模様対応の白,黒ピ−クが無い電気信号レ
ベル(Sx)が得られ、欠陥検出精度が高い。
【0012】第2番の発明では、2次元イメ−ジカメラ
(9A)が磁気光学効果素子(2)の表面を撮影し、積算手段
(CPU3)が、カメラ(9A)の光/電気変換素子マトリクス
の、実質上同一直線上にある複数の単位素子の電気信号
レベル(ASx)を加算し、和レベルを示す電気信号(Sx)を
発生する。素子マトリクス上に図3の(a)に示す像が
投影されており中央の白,黒縞が欠陥対応である場合、
y方向に延びる各ライン上の、単位素子受光レベルの総
和(平均値も同義)をとると、総和レベルは、x方向
で、磁区模様対応位置では白,黒の中間値(灰色)とな
り、欠陥領域の白縞部では高レベルの白,欠陥領域の黒
縞部では高濃度の黒となる。このように総和レベルは、
欠陥が無い領域では中間(灰色)レベルで、欠陥の位置
で高レベルの白および高濃度の黒を表わすピ−クとな
る。磁区模様対応の白,黒ピ−クが無い電気信号レベル
(Sx)が得られ、欠陥検出精度が高い。x方向に延びる各
ライン上の、単位素子受光レベルの総和をとると、x方
向に比較的に長い欠陥に対して精度が高い電気信号レベ
ルが得られる。xおよびy方向に対して45度傾斜した
方向のライン上の、単位素子受光レベルの総和をとる
と、45度傾斜した方向に比較的に長い欠陥に対して精
度が高い電気信号レベルが得られる。単位素子受光レベ
ルの総和をデジタル処理に得る場合、マトリクスが大き
い程、総和を表わすデ−タビット数(桁数)が大きくな
り、演算処理速度が低下する。そこで第2番の発明の好
ましい実施例では、単位素子受光レベルを2値化(白:
「1」,黒:「0」)してから2値デ−タを加算する
(白:「1」のみをカウントアップする)。これによれ
ば演算処理用のデ−タビット数が大幅に低減し、演算処
理速度が高い。
【0013】本願の各発明の他の目的および特徴は図面
を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0014】
【実施例】
(実施例1)図1に第1番の発明の一実施例(実施例
1)の外観概要を示す。鋼板1は実質上定速度でy方向
に送られる。鋼板1の下面には、小ギャップを置いてマ
グネットコア3の極端面が対向している。コア3には電
気コイル4が巻回されており、図示しない直流電源よ
り、定電圧が印加され、これにより鋼板1にはその幅方
向すなわちx方向に静止磁界が加えられる。鋼板1の表
面に、微小ギャップを置いてファラデ−素子(磁気光学
効果素子)2が面対向している。反射板の下方の光源5
がファラデ−素子2の全面を照明するが、光源5とファ
ラデ−素子2の間に偏光シ−ト6が配置されており、特
定方向に偏光面をもつ光のみがファラデ−素子2を照明
する。ファラデ−素子2の表面は、ファラデ−素子2の
偏光作用を受けない長波長光を遮断する干渉フィルタ7
および検光子8を通して、時間遅延積分2次元イメ−ジ
カメラ9で撮影される。鋼板1にはアィドルロ−ラ10
が接触しており、ロ−ラ10に連結されたロ−タリエン
コ−ダ11が、ロ−ラ10の所定小角度の回転につき1
パルスの電気パルスを発生する。この電気パルスの周波
数は、鋼板1のy方向の移動速度Vyoに比例する。
【0015】図2に、図1に示す鋼板1,ファラデ−素
子2およびイメ−ジカメラ9の配置関係を示す。イメ−
ジカメラ9の、光/電気変換単位素子を2次元配列した
素子マトリクス9apg上に、レンズ9Lを通してファラ
デ-素子2の表面像が投影され、鋼板1上の表面欠陥1
0に対応する、ファラデ−素子2上の白,黒縞(図3の
(a)の中央部に示す)すなわち欠陥像10eは、マト
リクス9apg上で、鋼板1のy方向移動速度Vyoに比例
した速度Vytで、右から左に向かって移動する。イメ−
ジカメラ9は、その積分転送方向を、マトリクス9apg
上の欠陥像10eの移動方向に合せて、すなわちy方向
かつ鋼板1の移動方向と逆にして、配置されている。図
2においてファラデ−素子2上の矩形領域90fがマト
リクス9apg上に投影される。マトリクス9apgの、最右
端のラインの電荷は、所定(後述)の速度で順次に最左
端のラインに向かってパラレルにライン間転送されて最
後に転送器9tpgに移り、転送器9tpgからシリアル出力
(Sx)されるが、最右端のラインにあるときから最左端の
ラインにある間に、各ライン位置で露光強度に対応する
電荷の減衰(又は蓄積)を生じ、すなわち電位の低下(又
は上昇)を生じる。これが時間遅延積分型と呼ばれる所
以である。マトリクス9apgの上述のライン間パラレル
転送の速度を、マトリクス9apg上での欠陥像10eの
移動速度(鋼板1の移動速度に比例)に合致させると、欠
陥像10eのある点Dtp(例えば先端:図示せず)がマトリ
クス9apgの、最右端のライン上のある位置LDtp(図示せ
ず)にあるとき、点Dtpの露光によって生じた電荷(初期
値マイナス点Dtp露光分、又は初期値+点Dtp露光分)
は、点Dtpが最右端ラインから1つ左側のラインに進ん
だとき同様にこの左側のラインに移り、このラインでも
同じく点Dtpの露光を受けて変化する。このようにし
て、マトリクス9apgに光/電気変換単位素子がy方向
にnラインあるとすると、点Dtpが最右端のライン上に
ある間の露光時間dtのn倍の露光時間n×dtの間、
点Dtpを同一ライン上に投影したのと同様な荷電量の減
衰(又は上昇)を生じ、これに対応する信号レベルが出
力信号Sxに現われる。ところが磁区模様は静止してい
るので、磁区模様に関しては、マトリクス9apgの最右
端のラインの電荷は、最右端のラインでは撮影領域90
fの最左端のライン上の磁区模様(部分)の露光による
減衰(又は上昇)を生じ、最右端から1つ左側のライン
に進むと、撮影領域90fの最左端から1つ右側のライ
ン上の磁区模様の露光による減衰(又は上昇)を生ず
る。このようにして、転送器9tpgの出力信号Sxは、磁
区模様領域では、撮影領域90fのy方向幅をn分割し
た各領域(ライン)を、1つのリニアイメ−ジセンサに
重複投影又は重複露光したのと同様なものとなる。磁区
模様は実質上ランダムであるので、磁区模様領域の出力
信号Sxは白と黒の中間値(灰色)を示すレベルであ
る。欠陥の各部は上述のようにn倍の露光時間n×dt
となるのに対して、磁区模様の各部はdtの露光時間で
あってしかも異なった部位を重複露光した形となるの
で、出力信号Sxにおいては、図3の(b)に示すよう
に、磁区模様対応のレベル変動は無くなり、欠陥対応の
際立った白ピ−クレベルおよび黒ピ−クレベルが現われ
る。
【0016】図4に、図1に示す時間遅延積分型イメ−
ジカメラ9の出力信号を処理し欠陥判定を行なう電気回
路の概要を示す。ロ−タリエンコ−ダ11が発生する電
気パルスは信号処理回路20で増幅および波形整形され
てF/V変換器21に与えられ、F/V変換器21が、
エンコ−ダ11が発生するパルスの周波数に比例する電
圧すなわち鋼板1の移動速度Vyoにレベルが比例する電
圧を発生する。この電圧はV/F変換器22に与えら
れ、V/F変換器22は与えられる電圧レベルに比例す
る周波数のパルスSvytを発生する。このパルスSvyt
が、積分転送同期パルス(速度指示パルス)として時間
遅延積分型イメ−ジカメラ9に与えられる。イメ−ジカ
メラ9は、このパルスSvytに同期して光/電気変換単
位素子マトリクス9apgの、ライン間パラレル転送を行
なう。これにより、鋼板1の移動速度と、イメ−ジカメ
ラ9の積分転送速度とが比例関係になっている。加え
て、F/V変換器21の、入力周波数に対する出力電圧
レベルの比、ならびに、V/F変換器22の入力電圧レ
ベルに対する出力パルス周波数の比、の調整により、鋼
板1のマトリクス9apg上投影像の移動速度に、イメ−
ジカメラ9の積分転送速度を等しく設定している。
【0017】イメ−ジカメラ9は、パルスSvytの周期
の整数倍の周期で転送器9tpgより1ライン分の電気信号
Sx(図2のb)をシリアル出力すると共に、このシリア
ル出力期間を示すライン同期パルスPLsおよび画素同
期パルスPvxを出力する。
【0018】電気信号Sxはロ−パスフィルタ12を介
して3値化回路13に与えられる。ロ−パスフィルタ1
2は、圧延方向に長い表面疵のx方向幅(検出しようと
する最小幅)対応の信号Sxのレベル変動周波数よりも
高い周波数のレベル変動を平滑化(遮断)する。3値化
回路13は2個の比較器と論理素子でなり、信号Sxの
レベルが、第1基準値Rs1以下の第1領域,第1基準
値Rs1を越え第2基準値Rs2未満の第2領域および
第2基準値Rs2以上の第3領域(図3のb)の、いず
れにあるかを示す2ビットデ−タ(図3のc;下位桁b
1,上位桁b2)を出力する。すなわち、信号Sxのレ
ベルが第1領域にあると0(b2),0(b1)、第2
領域にあると0,1および第3領域にあると1,0のデ
−タを出力する。
【0019】鋼板1のy方向移動速度Vyoが高いとき、
イメ−ジカメラ9の積分転送速度が高く、ファラデ−素
子2上の鋼板1の欠陥10対応像10eの露光時間が短
い。鋼板1の移動速度の変動や、変更により該露光時間
が変化し信号Sxの欠陥対応レベルが変動するので、こ
の変動によっても3値化デ−タが実質上変動しないよう
に、鋼板1の速度Vyoを差動増幅器18,19のマイナ
ス入力端に与えて、差動増幅器18,19より、オペレ
−タ設定値より速度Vyo対応値を減算して第1基準値R
s1,第2基準値Rs2を生成し3値化回路13(の比
較器)に与えるようにしている。これにより、鋼板1の
移動速度Vyoの変化に連動(該変化による露光時間の変
化→信号Sxのレベルシフト、に対応)して、第1基準
値Rs1,第2基準値Rs2が信号Sxのレベルシフト
方向に同様にシフトし、3値化デ−タは鋼板1の移動速
度の変化によっては実質上変動しない。
【0020】3値化デ−タ(図3のc)の上位桁ビット
b2はR/Sフリップフロップ14のセット入力端S
に、下位桁ビットb1はリセット入力端に与えられる。
フリップフロップ14は、信号Sxのレベルが第2領域
から第3領域に変化したときにすなわち上位桁ビットが
0から1に立上ったときに、セットされてその出力b3
を0から1に反転する。そして信号Sxのレベルが第1
領域から第2領域に変化したときにすなわち下位桁ビッ
トが0から1に立上ったときに、リセットされてその出
力b3を1から0に反転する(図3のd)。このフリッ
プフロップ14の出力b3の「1」が欠陥有りを意味す
る。なお、フリップフロップ14は、ライン同期信号P
Lsが0から1に立上ったときにもリセットされる。
【0021】信号Sxを高周波分平滑化処理した信号
(図3のb相当),画素同期パルスPvxおよびライン同
期信号PLsはCRTディスプレイCRT1(4値以上
のデジタル階調表示)に与えられ、3値化デ−タ,同期
パルスPvx,同期信号PLsはCRTディスプレイCR
T2(3値表示)に与えられ、欠陥信号b3,同期パル
スPvx,同期信号PLsはCRTディスプレイCRT3
(2値表示)に与えられる。また、これらのディスプレ
イCRT1〜3の画面上像位置を整合させるために、図
4に示すように分周器41が備わっており、これが、ラ
イン同期パルスPLsをカウントして、PLsのF個の
到来毎に1パルスの画面同期パルスPFsを発生し、デ
ィスプレイCRT1〜3に与える。
【0022】ディスプレイCRT1は画像メモリ(多階
調画像デ−タメモリ)を内蔵しており、電源オン後最初
に到来した画面同期パルスPFsに応答して以後到来す
る同期パルスPvx,同期信号PLsに応答して信号Sx
の読込み(デジタル変換,メモリへの書込み,CRTの
表示更新)を行なう。なお、一ライン分の信号Sxを受
けるとき、画像メモリ上で既存デ−タをシフトして最も
古い一ライン分のデ−タを捨て、受けた信号(最新の一
ライン分のデ−タ)を画像メモリに書込み、そして画像
メモリのデ−タをCRTに更新表示する。CRTには、
背景が灰色で、欠陥部が白および黒縞の階調画像(アナ
ログ風)が表示される。
【0023】ディスプレイCRT2は画像メモリ(3値
画像デ−タメモリ)を内蔵しており、電源オン後最初に
到来した画面同期パルスPFsに応答して以後到来する
同期パルスPvx,同期信号PLsに応答して3値化デ−
タb2,b1の読込み(メモリへの書込み,CRTの表
示更新)を行なう。なお、一ライン分の3値化デ−タb
2,b1を受けるとき、画像メモリ上で既存デ−タをシ
フトして最も古い一ライン分のデ−タを捨て、受けたデ
−タ(最新の一ライン分のデ−タ)を画像メモリに書込
み、そして画像メモリのデ−タをCRTに更新表示す
る。CRTには、背景が灰色で、欠陥部が白および黒縞
の3値画像が表示される。
【0024】ディスプレイCRT3は画像メモリ(2値
画像デ−タメモリ)を内蔵しており、電源オン後最初に
到来した画面同期パルスPFsに応答して以後到来する
同期パルスPvx,同期信号PLsに応答して2値デ−タ
b3の読込み(メモリへの書込み,CRTの表示更新)
を行なう。なお、一ライン分の2値デ−タb3を受ける
とき、画像メモリ上で既存デ−タをシフトして最も古い
一ライン分のデ−タを捨て、受けたデ−タ(最新の一ラ
イン分のデ−タ)を画像メモリに書込み、そして画像メ
モリのデ−タをCRTに更新表示する。CRTには、背
景が黒で、欠陥部が白の2値画像が表示される。
【0025】図4に示すマイクロプロセッサ(以下CP
U)1は、操作・表示ボ−ド25の入力読取および該ボ
−ド25への表示用の出力を行なう。オペレ−タはディ
スプレイCRT1の表示と、ディスプレイCRT2およ
び/又はディスプレイCRT3の表示とを対比して、し
かもこれらの表示に対応する鋼板1上の欠陥10の形状
等を参照して、基準値Rs1,Rs2のべ−ス値を操作
・表示ボ−ド25で調整しうる。すなわち、CPU1
は、電源オン直後にはプログラム上設定された固定値
(ベ−ス値の基準値)をD/Aコンバ−タ16,17へ
出力(ラッチ)し操作・表示ボ−ド25に表示するが、
その後操作・表示ボ−ド25よりそれらの値の変更入力
があるとそれに応じてベ−ス値を変更してD/Aコンバ
−タ16,17へ更新出力(更新ラッチ)し操作・表示
ボ−ド25に更新表示する。これにより3値化回路13
に与えられる第1基準値Rs1,第2基準値Rs2が変
更される。このように第1基準値Rs1,第2基準値R
s2を調整して、欠陥有無信号b3が示す欠陥幅(図3
の(d)に示すb3の高レベル幅)を、欠陥幅に対応す
るように調整しうる。
【0026】CPU1は、操作・表示ボ−ド25(又は
別途のホストコンピュ−タ)よりスタ−ト信号(鋼板1
先端到来信号)が到来すると、これをCPU2に転送す
る。CPU2は、この信号を受けるとyカウンタ36を
クリアして、yカウンタ36の、速度同期パルスPvy
のカウントアップをスタ−トする。これによりyカウン
タ36のカウントデ−タは、スタ−ト信号(鋼板1先
端)から鋼板1が移動した距離(鋼板1上の探傷位置)
を示すものとなる。CPU2は次いでライン同期パルス
PLsが立上るときにxカウンタ35をクリアして、x
カウンタ35の、画素同期パルスPvxのカウントアッ
プをスタ−トする。これによりxカウンタ35のカウン
ドデ−タは、探傷視野90f(図2)のx方向の走査始
端からの走査進行位置(x位置)を示すものとなる。C
PU2は更に、欠陥有無を示す信号b3をRAM1に書
込み、RAM1上に欠陥有無のビットマップを作成す
る。これはディスプレイ33の画像メモリへのデ−タの
書込みと同様である。CPU2は更に、RAM1(ビッ
トマップ)上で欠陥を示す1の存否をチェックし、それ
があるとそれが分布する領域を切出して、そのy方向長
さ(欠陥領域のy方向最大長)およびx方向幅(欠陥領
域のx方向最大幅)を算出し、これらのデ−タと欠陥始
端のx位置(ビットマップ上)およびそのときのyカウ
ンタ36のカウントデ−タをRAM2に書込み、CPU
1に「出力」を指示する。CPU1はこの指示に応答し
てRAM2のデ−タを操作・表示ボ−ド25に出力す
る。プリンタ等他の出力手段もあればこれにも出力す
る。これにより、ビットマップ(RAM1)上でCPU
2が検出した欠陥のx,y位置ならびに欠陥のy方向長
さおよびx方向幅が操作・表示ボ−ド25に表示され、
プリンタ等で印字される。
【0027】(実施例2)図5に、本願の第2番の発明
の一実施例(実施例2)の、前述の実施例1と異なる部
分を示す。図5に示す撮像/信号処理装置40Aは、通
常の(時間遅延積分型でない)CCD2次元カメラ等
の、2次元イメ−ジカメラ9Aを主体とするものであ
り、図4の撮像/信号処理装置40に置き換えられるも
のである。すなわち、図4より撮像/信号処理装置40
を削除し、そこに図5に示す撮像/信号処理装置40A
を挿入することにより、また図1に示すカメラ9を図5
に示すカメラ9Aと置換することにより、図1および図
4が、第2番の発明の一実施例(実施例)を示すものと
なる。
【0028】図5に示す2次元イメ−ジカメラ9Aは、
V/F変換器22が発生するパルスSvytに同期して1画
面の画像信号を出力し(すなわち露光時間がSvytの周期
に比例)、アナログビデオ信号Asx,画素同期パルスA
Pvx,ライン同期パルスAPLsおよびフレ−ム同期信
号APFsを出力する。2値化回路42がアナログビデ
オ信号Asxを白(1),黒(0)に2値化する。まず概
要を説明すると、CPU3はこの2値化デ−タを、フレ
−ム同期信号APFs,ライン同期パルスAPLsおよ
び画素同期パルスAPvxに基づいて、カメラ9Aの1フ
レ−ム分、フレ−ムRAM1に書込む。すなわちフレ−
ムRAM1上に2値化デ−タのビットマップを展開す
る。
【0029】そしてビットマップ上の白(1)をy方向
でカウントしてy方向に延びる各ライン上の白(1)存
在個数をカウントする。すなわちy方向に積算する。y
方向に延びる各ラインのこのようなカウント値は、各ラ
インの白画素数を示し、撮影画像が図3の(a)に示す
ものであるときには、カウント値は図3のbに示すよう
に分布することになる。すなわち、磁区模様のみが存在
するy方向に延びるライン上では、白と黒が略同程度存
在するのでカウント値は中位値となるが、y方向に延び
る欠陥部の白縞部では白の個数が格段に多いのでカウン
ト値はきわめて高い値になり、欠陥部の黒縞部では黒の
個数が格段に多いのでカウント値はきわめて低い値にな
る。CPU3はこのカウントデ−タを、D/Aコンバ−
タ47でアナログ信号(y方向欠陥検出信号)Sxに変
換してロ−パスフィルタ12に与える。
【0030】CPU3はまた、ビットマップ上の白
(1)をx方向でカウントしてx方向に延びる各ライン
上の白(1)存在個数をカウントする。すなわちx方向
に積算する。x方向に延びる各ラインのこのようなカウ
ント値は、各ラインの白画素数を示し、撮影画像が図3
の(a)に示すものであるときには、カウント値は図3
のbに示すように分布することになる。ただしこの場合
に図3の(a)は、x軸とy軸を入れ換えて解釈する。
すなわち、磁区模様のみが存在するx方向に延びるライ
ン上では、白と黒が略同程度存在するのでカウント値は
中位値となるが、x方向に延びる欠陥部の白縞部では白
の個数が格段に多いのでカウント値はきわめて高い値に
なり、欠陥部の黒縞部では黒の個数が格段に多いのでカ
ウント値はきわめて低い値になる。CPU3はこのカウ
ントデ−タを、D/Aコンバ−タ47でアナログ信号
(x方向欠陥検出信号)に変換してロ−パスフィルタ1
2に与える。
【0031】CPU3はまた、ビットマップ上のビット
デ−タの内、y軸より時計方向に45度(+45度)傾
斜した線に平行な長方形領域のビットデ−タを摘出して
−45度回転し、そして上述のy方向積算処理と同様に
カウント処理を行なう。この場合には、前記+45度傾
斜した方向に長い欠陥においてカウント値が多くなりま
た小さくなる。CPU3はこのカウントデ−タを、D/
Aコンバ−タ47でアナログ信号(+45度方向欠陥検
出信号)に変換してロ−パスフィルタ12に与える。
【0032】CPU3は更に、ビットマップ上のビット
デ−タの内、y軸より反時計方向に45度(−45度)
傾斜した線に平行な長方形領域のビットデ−タを摘出し
て+45度回転し、そして上述のy方向積算処理と同様
にカウント処理を行なう。この場合には、前記−45度
傾斜した方向に長い欠陥においてカウント値が多くなり
また小さくなる。CPU3はこのカウントデ−タを、D
/Aコンバ−タ47でアナログ信号(−45度方向欠陥
検出信号)に変換してロ−パスフィルタ12に与える。
【0033】上述のy方向積算処理,+45度方向積算
処理,x方向積算処理および−45度方向積算処理の、
ライン長が異なるとそれぞれの欠陥検出信号レベルがば
らつくことになるので、ライン長は同一に設定するのが
良い。同一に設定しない場合には、欠陥幅に対する欠陥
有無信号b3の高レベル幅を同一規格化するために、こ
れら4種の信号を識別する情報をCPU3(図5)から
CPU1(図4)に与えて、CPU1により該識別情報
に対応してD/Aコンバ−タ16,17に与えるベ−ス
値を補正する。すなわち、ライン長が長いカウント処理
のデ−タの出力のときにはそのレベルが高くなるので、
基準値Rs1,Rs2をその分高く変更する。ライン長
が短いカウント処理のデ−タの出力のときにはそのレベ
ルが低くなるので、基準値Rs1,Rs2をその分低く
変更する。
【0034】図6に、CPU3の情報処理動作を示す。
CPU3はフレ−ム同期信号APFsが到来するのを待
ち(ステップ1;以下カツコ内ではステップという語を
省略し、番号のみを記す)、それが到来するとライン同
期パルスAPLsが到来するのを待つ(2)。ライン同
期パルスAPLsが到来すると、フレ−ムRAM1を書
込みに、RAM4を読出しに設定し(3,4)、ディス
プレイCRT1〜3等へのライン同期パルス出力端PL
sに高レベルHを設定して(5)、ライン同期パルスA
PLsおよび画素同期パルスAPvxに同期して、2値デ
−タ(42の出力)をフレ−ムRAM1に書込み、かつ
RAM4のデ−タ(後述するカウントデ−タ)を読出し
てD/Aコンバ−タ47に出力する(6)。RAM4の
デ−タの読出しを終了するとライン同期パルス出力端P
Lsを低レベルLに転換し(7,8)、RAM4の読出
しを停止する(9)。CPU3は次に、フレ−ムRAM
1の書込みが終了するのを待つ(10)。すなわちカメ
ラ9Aが出力する1フレ−ム分の画像信号Asxの2値
画像デ−タの、フレ−ムRAM1への書込の終了を待
つ。これが終了するとCPU3は、「y方向積算」(1
1),「+45°方向積算」(12),「x方向積算」
(13)および「−45°方向積算」(14)をこの順
に実行する。これらを終了すると次のフレ−ム同期信号
(APFs=H)が到来するのを待ち(15−1)、到
来すると同様に、ステップ1〜14の処理を行なう。以
下同様である。
【0035】図7に「y方向積算」(11)の内容を示
す。これにおいてはRAM4の第1領域のデ−タをクリ
アして、フレ−ムRAM1の読出しxアドレスを1(y
方向に延びる第1ライン)に定め(112)、このライ
ン上の白(Db=1)の個数をカウントする(114〜
118の繰返し)。カウント値はRAM4の第1領域の
第1ライン宛てのアドレスに書込む(116)。これを
終了すると、フレ−ムRAM1の読出しxアドレスを2
(y方向に延びる第2ライン)に定め(112)、この
ライン上の白(Db=1)の個数をカウントする(11
4〜118の繰返し)。カウント値はRAM4の第1領
域の第2ライン宛てのアドレスに書込む(116)。以
下同様に、最後の第mラインまでこれを繰返し実行する
(113〜120の繰返し)。以上により、RAM4の
第1領域には、図3の(b)に示す如きレベル分布を表
わすデ−タが格納されたことになる。
【0036】図6に示す「+45°方向積算」(12)
では、その内容は図示しないが、まずフレ−ムRAM1
のx=m,y=nでm×n2次元分布の2値デ−タよ
り、図8に示すようにy軸より時計方向に45度回転し
た直線に平行に延びる長さがmの長辺を有し、前記m×
nマトリクス内にある長方形領域Meのものを摘出し、
この長方形領域をその中のデ−タごと−45度回転させ
る形で、一時格納用のメモリに格納する。なお、m=n
(カメラ9Aの光/電気変換単位素子の2次元マトリク
スは正方形)である。そしてこの摘出デ−タに関して、
図7に示す「y方向積算」(11)と同様な処理を行な
う(図8)。ただし、図7の第1領域は第2領域と、図
7のmは前記長方形領域の短辺幅(図8の(m√2)−
m)と読み替える。
【0037】図6に示す「x方向積算」(13)は、そ
の内容は図示しないが、図7中の「第1領域」を「第3
領域」に、xをyに、そしてyをxに置換したものであ
る。「x方向積算」(13)により、RAM4の第3領
域には、図3の(b)に示す如きレベル分布(ただし図
3の(b)のx軸はy軸と読替える)を表わすデ−タが
格納されたことになる。
【0038】図6に示す「−45°方向積算」(14)
では、その内容は図示しないが、「+45°方向積算」
(12)と同様な処理を、回転角を−45度として行な
う。この処理で得るカウント値はRAM4の第4領域に
書込む。
【0039】以上によりRAM4の第1領域〜第4領域
に書込まれた4組のデ−タは、図6のステップ6で、組
単位(領域単位=ライン区分)で出力される。すなわち
第1領域のデ−タ(y方向に長い欠陥検出信号)が、カ
メラ9Aからの第1ラインの2値画像デ−タをフレ−ム
RAM1の第1ラインに書込んでいる間に、RAM4か
ら読出されてD/A変換器47に出力され、アナログ信
号に変換されてロ−パスフィルタ12(図4)に与えら
れる。第2領域のデ−タ(y軸より時計方向に45度回
転した方向に長い欠陥検出信号)は、カメラ9Aからの
第2ラインの2値画像デ−タをフレ−ムRAM1の第2
ラインに書込んでいる間に、RAM4から読出されてD
/A変換器47に出力され、アナログ信号に変換されて
ロ−パスフィルタ12(図4)に与えられる。第3領域
のデ−タ(x方向に長い欠陥検出信号)は、カメラ9A
からの第3ラインの2値画像デ−タをフレ−ムRAM1
の第3ラインに書込んでいる間に、RAM4から読出さ
れてD/A変換器47に出力され、アナログ信号に変換
されてロ−パスフィルタ12(図4)に与えられる。そ
して、第4領域のデ−タ(y軸より反時計方向に45度
回転した方向に長い欠陥検出信号)は、カメラ9Aから
の第4ラインの2値画像デ−タをフレ−ムRAM1の第
4ラインに書込んでいる間に、RAM4から読出されて
D/A変換器47に出力され、アナログ信号に変換され
てロ−パスフィルタ12(図4)に与えられる。これら
4組(各1ライン分、計4ライン分)のデ−タの区分
を、CPU2およびディスプレイCRT1〜CRT3
は、PLsが1になってからのAPLsの到来数をカウ
ントして認識する。CPU2は、RAM1の4領域に、
それぞれ領域対応でデ−タを書込み、RAM1の各領域
(ビットマップ)上で欠陥を示す1の存否をチェック
し、それがあるとそれが分布する領域を切出して、その
長さおよび幅を算出し、これらのデ−タと欠陥始端の位
置およびそのときのyカウンタ36のカウントデ−タ
を、領域情報(欠陥の長手方向情報)を付してRAM2
に書込み、CPU1に「出力」を指示する。CPU1は
この指示に応答してRAM2のデ−タを操作・表示ボ−
ド25に出力する。プリンタ等他の出力手段もあればこ
れにも出力する。これにより、ビットマップ(RAM
1)上でCPU2が検出した欠陥の方向および位置なら
びに欠陥の長さおよび幅が操作・表示ボ−ド25に表示
され、プリンタ等で印字される。
【0040】CRTディスプレイCRT1〜CRT3
は、この実施例2では、画面4分割で上述の4組(各1
ライン分、計4ライン分)のデ−タの、各組を各分割面
に表示する。1画面対応の画像メモリ上では、デ−タは
2次元分布で表わすと図9に示すように、画像メモリC
RTmの各分割画像対応の、第1領域90fm1には前
述の「y方向積算」(11)で算出した第1領域のデ−
タ(y方向に長い欠陥検出信号)が書込まれ、第2領域
90fm2には前述の「+45°方向積算」(12)で
算出した第2領域のデ−タ(y軸より時計方向に45度
回転した方向に長い欠陥検出信号)が書込まれ、第3領
域90fm3には前述の「x方向積算」(13)で算出
した第3領域のデ−タ(x方向に長い欠陥検出信号)が
書込まれ、また、第4領域90fm4には前述の「−4
5°方向積算」(14)で算出した第4領域のデ−タ
(y軸より反時計方向に45度回転した方向に長い欠陥
検出信号)が書込まれる。各領域への一ライン分のデ−
タの書込みにおいて、第1領域90mf1では、図9に
矢印A1で示すy方向に一ライン分デ−タをシフトした
後に新たな信号を該領域の先頭のラインに書込む。第2
領域90mf2では、図9に矢印A2で示すy軸より+
45°傾斜した方向に一ライン(x,y方向共に1画
素)分デ−タをシフトした後に新たな信号を該領域の先
頭のラインのx=aから、y軸より+135°傾斜した
方向に書込む。第3領域90mf3では、図9に矢印A
3で示すx方向に一ライン分デ−タをシフトした後に新
たな信号(原信号ではx方向1ライン分)を90度回転
させてy方向の連なりとして書込む。第4領域90mf
4では、図9に矢印A4で示すy軸より−45°傾斜し
た方向に一ライン(x,y方向共に1画素)分デ−タを
シフトした後に新たな信号を該領域のy=b,x=1か
ら、y軸より+45°傾斜した方向に書込む。以上の書
込処理により、CRT画面上には、鋼板1上の表面欠陥
が伸びる方向と同じ方向に欠陥像(欠陥部が白で背景が
黒)が表示される。
【0041】この実施例2では、ビデオ信号Asxを回路
42で2値化してから2値化デ−タの加算(図7の11
4〜116)するようにしている。ビデオ信号Asxを多
階調デジタル変換し、このデ−タを加算しても図3の
(b)に示すようなレベル分布を示す信号を得ることが
できるが、このように単位素子受光レベルの総和をデジ
タル処理で得る場合、マトリクスが大きい程、総和を表
わすデ−タビット数(桁数)が大きくなり、演算処理速
度が低下する。したがって上述の実施例2では、ビデオ
信号Asxをまず2値化してデ−タビット数を大幅に少
くしている。これにより、演算処理用のデ−タビット数
が大幅に低減し、演算処理速度が高い。
【0042】
【発明の効果】本願の各発明によれば、欠陥10が無い
領域では中間(灰色)レベルで、欠陥10の位置で高レ
ベルの白および高濃度の黒を表わすピ−クが現われる、
磁区模様対応の白,黒ピ−クが無い、電気信号レベル(S
x)が得られ、欠陥検出精度が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1番の発明の一実施例(実施例1)の外観概
要を示す斜視図であり、一部は破断して断面を示す。
【図2】 図1に示すファラデ−素子2と時間積分イメ
−ジカメラ9内の素子マトリクス上への素子2直影像の
関係を示す斜視図である。
【図3】 図2に示すファラデ−素子2上の画像を示す
平面図であり、イメ−ジカメラ9の出力信号Sxならび
に図4に示す3値化回路13およびフリップフロップ1
4の出力信号をも示す。
【図4】 図1に示すイメ−ジカメラ9の欠陥有無信号
Sx等より欠陥有無および欠陥位置を判別する電気回路
の構成概要を示すブロック図である。
【図5】 第2番の発明の一実施例(実施例2)の主要部
を示すブロック図である。
【図6】 図5に示すCPU3の欠陥有無信号生成処理
の概要を示すフロ−チャ−トである。
【図7】 図6に示す「y方向演算」(11)の内容を
示すフロ−チャ−トである。
【図8】 図6に示す「+45°方向積算」(12)に
おける画像デ−タの切出し領域Meを示す平面図であ
る。
【図9】 実施例2におけるCRTディスプレイCRT
1〜3それぞれの画像メモリ上のデ−タ領域区分を示す
平面図である。
【符号の説明】
1:鋼板(探傷対象材) 2:ファラデ−素
子(磁気光学効果素子) 3:マグネットコア
4:電気コイル 5:光源 6:偏光シ−ト 7:干渉フィルタ 8:検光子 9:時間積分2次元イメ−ジカメラ 10:アイドルロ−
ラ 11:ロ−タリエンコ−ダ 9A:通常の2次
元イメ−ジカメラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永 沼 洋 一 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ある方向yに移動する探傷対象材に、その
    表面に実質上平行な磁束を生起する励磁手段;前記表面
    に面対向する磁気光学効果素子;磁気光学効果素子の表
    面に偏光を投射する偏光照明手段;光強度を電気信号レ
    ベルに変換する単位素子の2次元配列でなる素子マトリ
    クスにおける積分転送方向を探傷対象材像の移動方向に
    実質上合せた、磁気光学効果素子の前記表面を撮影する
    時間遅延積分型2次元イメ−ジカメラ;磁気光学効果素
    子の前記表面と前記イメ−ジカメラの間の光路に介挿さ
    れた検光子;および、前記イメ−ジカメラの素子マトリ
    クスにおける積分転送速度と該素子マトリクスにおける
    探傷対象材像の移動速度を相対的に実質上同一とするた
    めの同期化手段;を備える磁気光学探傷装置。
  2. 【請求項2】イメ−ジカメラが出力する電気信号レベル
    が、第1基準レベルRs1以下の第1領域にあるか、第
    1基準レベルRs1より高い第2基準レベルRs2以上
    の第3領域にあるかを検出するレベル検出手段、およ
    び、前記電気信号レベルが第1領域および第3領域にあ
    る間傷有りを示す信号を発生しこれらの傷有りの区間の
    間の信号区間にも同じく傷有りを示す信号を発生する傷
    信号発生手段、を更に備える請求項1記載の磁気光学探
    傷装置。
  3. 【請求項3】探傷対象材の移動速度に対応してそれが高
    いと低光強度側に、低いと高光強度側に第1基準レベル
    Rs1および第2基準レベルRs2をシフトする基準レ
    ベル調整手段を更に備える請求項2記載の磁気光学探傷
    装置。
  4. 【請求項4】探傷対象材に、その表面に実質上平行な磁
    束を生起する励磁手段;前記表面に面対向する磁気光学
    効果素子;磁気光学効果素子の表面に偏光を投射する偏
    光照明手段;光強度を電気信号レベルに変換する単位素
    子の2次元配列でなる素子マトリクスを有する2次元イ
    メ−ジカメラ;磁気光学効果素子の前記表面と前記イメ
    −ジカメラの間の光路に介挿された検光子;および、前
    記イメ−ジカメラの素子マトリクスの、実質上同一直線
    上にある複数の単位素子の電気信号レベルを加算し、和
    レベルを示す電気信号を発生する積算手段;を備える磁
    気光学探傷装置。
  5. 【請求項5】積算手段は、単位素子の電気信号レベルを
    2値化して加算する請求項4記載の磁気光学探傷装置。
  6. 【請求項6】積算手段が発生する電気信号レベルが、第
    1基準レベルRs1以下の第1領域にあるか、第1基準
    レベルRs1より高い第2基準レベルRs2以上の第3
    領域にあるかを検出するレベル検出手段、および、前記
    電気信号レベルが第1領域および第3領域にある間傷有
    りを示す信号を発生しこれらの傷有りの区間の間の信号
    区間にも同じく傷有りを示す信号を発生する傷信号発生
    手段、を更に備える請求項4又は請求項5記載の磁気光
    学探傷装置。
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