JPH06109386A - 蓄熱装置および該装置への蓄熱剤の充填方法 - Google Patents

蓄熱装置および該装置への蓄熱剤の充填方法

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JPH06109386A
JPH06109386A JP4278043A JP27804392A JPH06109386A JP H06109386 A JPH06109386 A JP H06109386A JP 4278043 A JP4278043 A JP 4278043A JP 27804392 A JP27804392 A JP 27804392A JP H06109386 A JPH06109386 A JP H06109386A
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JP4278043A
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Hiromasa Nakaura
啓全 中浦
Hiroshi Tsukamoto
浩詞 塚本
Katsuya Oota
勝矢 太田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 蓄熱器コアを取巻く内側ケーシングとこの内
側ケーシングを断熱領域をおいて包囲する外側ケーシン
グとを備え、内側ケーシング内の蓄熱器コアは蓄熱剤収
容部とその収容部を挟む伝熱媒体通路からなり、伝熱媒
体通路は伝熱媒体の導入口と排出口に連通し、蓄熱剤収
容部は伝熱部材により複数の空洞部室に形成され、伝熱
部材は充填剤が通過し得る多数の細孔を有する蓄熱装
置、さらに蓄熱剤収容部間が管状部材で導通された装
置、及び蓄熱剤収容部を貫通する伝熱媒体通路である管
状部材を充填剤が通過し得る複数の細孔を持つ多数の板
状伝熱部材をで接合支持した装置、およびそれら装置へ
の蓄熱剤の充填方法。 【効果】 充填時に伝熱部材の細孔部などを通り蓄熱剤
が3次元方向に流れるので短時間で充填でき、また伝熱
部材の表面積が大きいので伝熱効率が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の廃熱を蓄熱
し、始動時の予熱あるいは車内の暖房などに利用する蓄
熱装置に関し、さらに詳しくは、蓄熱器コアへ蓄熱剤を
容易に充填でき、かつ蓄熱の効率の良好な蓄熱装置、お
よびその装置への蓄熱剤の充填方法に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】自動車用エンジンなどの
内燃機関においては、ガソリンの燃焼エネルギーのうち
駆動力として用いられるのはその3分の1程度であり、
通常はエネルギーの約3分の2は有効利用されずに廃熱
として無駄に捨てられている。そこで、この廃熱の一部
をエンジンの冷却媒体を介して蓄熱保存しておき、この
熱を必要に応じて、例えば冬期間、エンジンの始動前の
車内暖房、エンジン吸気部の予熱による燃費の改善など
に有効利用するための蓄熱装置が提案されている。
【0003】蓄熱装置の原理は、エンジン内での燃焼熱
を冷却するための冷却液(伝熱媒体)の熱を蓄熱剤、す
なわち固相および液相状態の比熱が大きく、冷却時の伝
熱媒体温度範囲で固相から液相に相転移しかつその相転
移熱が大きい材料に熱を蓄えるものである。蓄熱剤は蓄
熱時には伝熱媒体の熱を吸収して固相から液相に転移
し、さらに伝熱媒体の温度まで上昇する。この加熱状態
の蓄熱剤を断熱状態にて保存しておいて、エンジンの始
動時などに伝熱媒体を介して、必要時に蓄熱剤自体の熱
と蓄熱剤が液相から固相へ転移するとき放出される転移
熱を利用するものである。
【0004】蓄熱装置は、蓄熱剤と伝熱媒体との接触面
積を大きくして熱交換が効率よく円滑に行なわれるよう
に構成されている。図6に蓄熱装置の1例の概略構成を
示す。図6の例では、蓄熱剤と伝熱媒体との熱交換が行
なわれる蓄熱器コア40を収容した内側ケーシング51
を外側ケーシング50で包囲し、内側ケーシング51と
外側ケーシング50との間の領域41は蓄えた熱の損失
を極力少なくすべく、断熱状態に保たれている。
【0005】蓄熱器コア40は熱伝導の良好なアルミ材
などの金属材料からなる蓄熱ブロックで組立てられてい
る。蓄熱ブロックには複数の平板状の伝熱媒体通路2に
挟まれた複数の蓄熱剤収容部5が設けられ、蓄熱剤収容
部5はその外部壁面に熱伝導に用いられる波状等のプレ
ート(フィン)が固着(熱的結合)されている。その蓄
熱剤収容部5には特定の温度域で固相から液相へ転移
し、その後蓄熱された熱を放出する際再び結晶化して固
体へ戻る蓄熱剤が注入口(図示せず。)から充填された
後密閉される。
【0006】従来の蓄熱器コアの構成例を図7〜図11
に基いて説明する。図7は蓄熱器コアを構成する蓄熱ブ
ロック38の1例の部分拡大斜視図であり、図8は図7
を矢印8の方向から見た図である。蓄熱ブロック38は
アルミ材などの金属材料で作られており、伝熱媒体通路
となる平板状の溝部2が蓄熱剤を収納する空洞部分6を
挟む四角形状をなしている。蓄熱剤収納のための空洞部
6は矢印8方向には閉塞され、伝熱媒体通路2は長さ方
向に向って管状で断面が波形状に加工された板金9によ
り細溝4に分割されている。図8に示された例では細溝
4は断面がほぼ台形状をなしている。
【0007】伝熱媒体通路(溝部)2の間で閉塞された
蓄熱剤収容部5は、図7では上部側を開放した状態で示
しているが、伝熱用の部材である波板12で収容部5を
多数の溝状の空洞室6に分割すると共に収容部6の間隔
を一定に保持している。板金9は伝熱媒体通路の溝部2
と同じアルミ材などの金属材料で作られている。波形状
の板金9は加工が容易であり、大きな熱伝導面積が得ら
れ、10で示される接触点で波形板9を溝部2の壁面に
固定して両者間に良好な熱的結合を形成している。
【0008】図9は図7を上部(矢印)11の方向から
見た蓄熱ブロック38を示す。伝熱媒体用の通路(溝
部)2と同様に蓄熱剤7を収納する蓄熱剤収容部5は、
波形状に加工された板金12により空洞部内は断面コの
字状の空洞室6に分割されている。波形板12は溝部2
と同様のアルミ材で作られ、接触点13で波形板12は
伝熱媒体通路2の外壁面と溶接などにより固定され、伝
熱が効果的に行なわれる。
【0009】図10は上記の蓄熱ブロック2個を並行に
直接接触させて配置させ表面回りを溶接接合し、外部か
らは気密とした蓄熱ブロックの組合せからなる伝熱媒体
容器(蓄熱器)14を示す。蓄熱ブロックが四角形状で
あることから、これを組合せた蓄熱器14、従って蓄熱
装置も四角形状となり、スペースの限られた自動車に組
込んで使用するのに好都合である。閉塞する前に空洞部
6には加熱した液状の蓄熱剤を封入する。
【0010】本例の伝熱媒体容器14においては伝熱媒
体はその通路2の細溝4内を流れる。この場合、2つの
蓄熱ブロックの溝2は流れ方向に直列に接続されてい
る。このため伝熱媒体容器14の両端部、すなわち導入
口および排出口側とその反対側には伝熱媒体貯溜部1
5,16が設けられている。図11は図10の伝熱媒体
容器14を上部からみた一部切欠平面図である。伝熱媒
体は導入管17から伝熱媒体貯溜部15に入り、伝熱媒
体通路2を通って排出口18から排出される。導入管1
7には切換弁19が取り付けられており、これを用いて
エンジンの冷却システムから入る冷却水(伝熱媒体)導
入管20を、加熱応用システム用の管21側に切換える
ことができる。
【0011】同様に、排出口18にも切換弁22が設け
られており、これを用いてエンジンの冷却システムから
出る伝熱媒体の流出口23を応用システム用の管24に
切換えることができる。エンジンの冷却システムを循環
状態に連結させたとき、すなわち高温伝熱媒体を蓄熱ブ
ロックに流れさせたとき、熱は空洞部6に入っている蓄
熱剤7に伝達され、蓄熱剤7が固体から液体に変化し、
それと同時に伝達された熱が貯蔵される。
【0012】図6〜図11の例では、蓄熱ブロックが蓄
熱装置に組立てられた状態において、蓄熱剤7は収容部
の空洞部6に垂直方向に充填され、伝熱媒体は空洞部に
対して直角方向(水平方向)の細溝4を流れているが、
図12のように蓄熱剤7の充填方向を水平方向で、伝熱
媒体通路2が水平方向の構成でもよい。
【0013】蓄熱装置用の蓄熱剤としては、相転移点が
65〜90℃の範囲にあり、エンジン冷却水の高温度域
で固相から液相に転移する無機塩の水和物(硝酸マグネ
シウム・6水和物/硝酸リチウム(融解温度,70
℃)、水酸化バリウム・8水和物(融解温度,78℃)
など)が使用される。このような蓄熱剤を蓄熱装置の蓄
熱器コアに充填するには、予め蓄熱剤を高温にして溶融
状態にしておき、蓄熱器コアに取付けられている充填用
の孔から注入した後、注入口を密封する方法により行な
われる。
【0014】通常、充填時には溶融状態の蓄熱剤が固化
しないように、蓄熱器コア全体を相転移温度以上に加熱
した熱湯などの中に浸して高温に保温しながら蓄熱剤を
流し込んでいる。しかし、溶解状態の蓄熱剤は粘度が高
く、また収容部5には伝熱媒体との熱交換を効率的に行
なわせるための伝熱部材(波板)があり、断面積の小さ
な構造である空洞部内に高温の充填剤を固化させること
なく注入する操作は難作業であり、できるだけ短時間で
充填するすることが望まれている。従って、本発明の課
題は、蓄熱装置に蓄熱剤をより効率的に充填することが
できる蓄熱装置および蓄熱剤の充填方法を提供せんとす
るものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題に鑑
み、充填用の孔から注入した液状の蓄熱剤が蓄熱剤収容
部内を三次元的に拡がりながら充填される構造を採用し
て上記課題を解決した。
【0016】すなわち、本発明は 1)蓄熱器コア40を取り巻く内側ケーシング51と、
この内側ケーシング51を断熱領域41をおいて包囲す
る外側ケーシング50とを備え、前記内側ケーシング5
1内の蓄熱器コア40は蓄熱剤収容部5と前記収容部5
を挟む複数の伝熱媒体通路2とからなり、前記伝熱媒体
通路2は伝熱媒体の導入口17と排出口18に連通し、
前記収容部5は伝熱部材12により複数の空洞部室6が
形成され、伝熱部材12は充填剤が通過し得る複数の細
孔31を有すること特徴とする蓄熱装置、
【0017】2)蓄熱剤収容部5が、複数の管部材32
により導通している前記1に記載の蓄熱装置、
【0018】3)蓄熱器コア40を取り巻く内側ケーシ
ング51と、この内側ケーシング51を断熱領域41を
おいて包囲する外側ケーシング50とを備え、前記内側
ケーシング51内の蓄熱器コア40は蓄熱剤収容部5と
前記収容部5を貫通する伝熱媒体通路である複数の管状
部材35とからなり、前記管状部材35は伝熱媒体の導
入口17と排出口18に連通し、かつ充填剤が通過し得
る複数の細孔31を有する多数の板状伝熱部材12を介
して相互に接合されていること特徴とする蓄熱装置、お
よび
【0019】4)前記1、2または3に記載の蓄熱装置
の蓄熱器コア40を蓄熱剤の融解温度以上に保温して、
前記内側ケーシング51に配した蓄熱剤の注入口30か
ら融解状態の蓄熱剤を注入した後、注入口30を密封す
ることを特徴とする蓄熱剤の充填方法である。
【0020】以下、本発明を実施例により説明する。図
1は本発明の1実施例に係る蓄熱装置の概略構成を示す
一部切欠斜視図であり、図2は図1の装置で使用する蓄
熱器コアを構成する蓄熱ブロック38の1例の部分拡大
斜視図である。この装置は、蓄熱器コア40を取り巻く
内側ケーシング51と、この内側ケーシング51を間隔
をおいて包囲する外側ケーシング50と、内側ケーシン
グ51と外側ケーシング50との間の断熱領域41を備
えており、内側ケーシング51内に収納する蓄熱器コア
40は、伝熱用の金属製波形板状部材(伝熱部材)12
で垂直方向に仕切られた蓄熱剤充填のための複数の空洞
部6が伝熱媒体通路2で挟まれた構造を有している。
【0021】波形板状部材12は水平方向に多数の細孔
31を穿たれたルーバー(鎧戸)構造をしている。この
ため本例の装置によれば、注入口30から注入される高
温の溶融蓄熱剤は空洞部6の底面に達した後、ルーバー
の細孔31を通って、隣接する空洞部6に流れ込むの
で、細孔31を有さない従来装置に比べて充填時間が格
段に短くなる。図1の例では、空洞部6は垂直方向に並
んでいるが、空洞部6が水平方向に配設されたもので
も、波形板状部材12に穿たれた多数の細孔31を通っ
て蓄熱剤が下方に流れると同時に空洞部6を横方向に3
次元的に速やかに流れ、同様に速やかに充填される。
【0022】なお、蓄熱器コア40を収容する内側ケー
シング51は、図10の従来例と同様の伝熱媒体の導入
口17および排出口18にそれぞれ連通する伝熱媒体貯
溜部15および16を備えた構造の伝熱媒体容器が使用
できるが、蓄熱器コア40が伝熱媒体貯溜部15および
16と接する部分の波形板状部材には細孔を設けない
か、あるいは別途蓄熱剤を遮断する隔壁を設けて密封状
態とし伝熱媒体通路2のみが伝熱媒体貯溜部15,16
と連通するようにする。
【0023】図3は本発明の他の実施例に係る蓄熱装置
の蓄熱器コアを構成する蓄熱ブロック38の部分拡大斜
視図である。この例では、平板で挟まれた伝熱媒体通路
2を貫通する蓄熱剤の導通路(管部材32)を多数設け
たものである。注入口30に注がれる蓄熱剤はフィン
(波形板状部材12)のルーバー(細孔31)を流れて
分割された蓄熱剤収容部5の空洞部6の間を流れるだけ
でなく、伝熱媒体通路2を貫通する管部材32を通って
伝熱媒体通路2を挟んで隣接する蓄熱剤収容部5をも自
由に流動するため、蓄熱剤の充填時間を一層短縮でき
る。
【0024】図4は本発明の好ましい実施例に係る蓄熱
装置の蓄熱器コアを構成する蓄熱ブロック38の部分拡
大斜視図であり、図5は図4の蓄熱ブロック38が伝熱
媒体貯溜部と接する部分をA方向から見た図である。こ
の例では、蓄熱ブロック38により構成される蓄熱器コ
ア部分は、伝熱媒体貯溜部15,16に連通して伝熱媒
体通路2となる複数の管状部材(平管状チューブ)35
が多数の細孔31を有するコの字状の熱伝導プレート
(フィン)12に接合・積層されている。そして、蓄熱
器コアが伝熱媒体貯溜部15,16と接する部分には、
図5に示すような隔壁60を配して、蓄熱剤収容部5を
伝熱媒体貯溜部15,16に対して密閉状態とし、伝熱
媒体通路となる管状部材35のみが伝熱媒体貯溜部1
5,16と連通している。
【0025】すなわち、この蓄熱器コアを利用した本例
の蓄熱装置は、図1の装置と同様に蓄熱器コアを取り巻
く内側ケーシングと、内側ケーシングを断熱領域をおい
て包囲する外側ケーシングとを備え、前記内側ケーシン
グ内に収容する蓄熱器コアは蓄熱剤収容部5と前記収容
部5を貫通する伝熱媒体通路である複数の管状部材35
とからなり、前記管状部材35は充填剤が通過し得る複
数の細孔31を有する伝熱面積の大きい多数のフィン
(板状伝熱部材12)を介して相互に多数箇所で接合支
持されている。
【0026】管状部材35の回りには空間部領域があ
り、板状伝熱部材12には、液状の蓄熱剤が通る多数の
ルーバー状の細孔31が穿たれているので、注入された
蓄熱剤は細孔31を通りつつ管状部材35の回りに速や
かに充填される。従って、本例の装置では蓄熱剤が速や
かに充填されるだけでなく、伝熱媒体と蓄熱剤との熱的
接触面積が大きいので、熱交換が一層円滑かつ効率的に
行なわれる。
【0027】本発明の蓄熱装置への蓄熱剤の充填は以下
のようして行なわれる。図1に示されるように蓄熱剤充
填用の注入口30を上部に有する本発明の蓄熱装置1の
蓄熱器コア40を収納した内側ケーシング51を、蓄熱
剤の固化温度以上の熱湯などに浸しておく。一方、加熱
溶融した液状の蓄熱剤を液状を維持するように高温に保
温しながら、前記注入口30から融解状態の蓄熱剤を注
入する。注入完了後は直ちに、あるいは所望の温度まで
冷却した後、注入口30をろう付などにより密封する。
その後、内側ケーシング51を外側ケーシング50に収
納して蓄熱装置1を組立てる。
【0028】
【発明の効果】本発明の蓄熱装置は、蓄熱器コアとして
蓄熱剤収容部の伝熱のための波形の伝熱部材であるフィ
ンに多数の切込みを設けたルーバー構造のもの、および
上記に加えて伝熱媒体通路を貫通する蓄熱剤収容部間を
導通する菅状部材を設けた構造のもの、あるいは蓄熱剤
収容部を貫通する伝熱媒体通路を管状部材としこの菅状
部材同志をルーバー状の開口を有する多数の板状伝熱部
材12を介して相互に接合した構造を採用したものであ
る。本発明の装置によれば、充填時に蓄熱剤が3次元方
向に流動するので、高温、高粘度で取扱いにくい蓄熱剤
を速やかに蓄熱装置に充填できる。また、細孔を有する
フィン構造の伝熱部材を使用しているため、伝熱媒体と
蓄熱剤の熱交換が効率的に行なわれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係る蓄熱装置の概略構成を
示す一部切欠斜視図である。
【図2】図1の装置で使用する蓄熱器コアを構成する蓄
熱ブロックの1例の部分拡大斜視図である。
【図3】本発明の他の実施例に係る蓄熱装置の蓄熱器コ
アを構成する蓄熱ブロックの部分拡大斜視図である。
【図4】本発明の好ましい実施例に係る蓄熱装置の蓄熱
器コアを構成する蓄熱ブロックの部分拡大斜視図であ
る。
【図5】図4の蓄熱ブロックが伝熱媒体貯溜部と接する
部分を矢印A方向から見た図である。
【図6】従来の蓄熱装置の概略の構成を示す一部切欠斜
視図である。
【図7】従来の蓄熱装置で使用される蓄熱ブロックの1
例の部分拡大斜視図である。
【図8】図7の蓄熱ブロックを矢印8の方向から見た図
である。
【図9】図7の蓄熱ブロックを上部(矢印)11の方向
から見た図である。
【図10】蓄熱ブロックを2個組合わせた伝熱媒体容器
14の概略の構成を示す斜視図である。
【図11】図10の伝熱媒体容器14を上部から見た一
部切欠平面図である。
【図12】伝熱媒体容器14の他の例を説明する一部切
欠斜視図である。
【符号の説明】
1 蓄熱装置 2 伝熱媒体通路 5 蓄熱剤収容部 6 空洞部 7 蓄熱剤 12 伝熱部材 15,16 伝熱媒体貯溜部 17 導入口 18 排出口 30 蓄熱剤注入口 31 細孔 32 管部材 35 管状部材 40 蓄熱器コア 41 断熱領域 50 外側ケーシング 51 内側ケーシング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄熱器コア40を取り巻く内側ケーシン
    グ51と、この内側ケーシング51を断熱領域41をお
    いて包囲する外側ケーシング50とを備え、前記内側ケ
    ーシング51内の蓄熱器コア40は蓄熱剤収容部5と前
    記収容部5を挟む複数の伝熱媒体通路2とからなり、前
    記伝熱媒体通路2は伝熱媒体の導入口17と排出口18
    に連通し、前記収容部5は伝熱部材12により複数の空
    洞部室6が形成され、伝熱部材12は充填剤が通過し得
    る複数の細孔31を有すること特徴とする蓄熱装置。
  2. 【請求項2】 蓄熱剤収容部5が、複数の管部材32に
    より導通している請求項1に記載の蓄熱装置。
  3. 【請求項3】 蓄熱器コア40を取り巻く内側ケーシン
    グ51と、この内側ケーシング51を断熱領域41をお
    いて包囲する外側ケーシング50とを備え、前記内側ケ
    ーシング51内の蓄熱器コア40は蓄熱剤収容部5と前
    記収容部5を貫通する伝熱媒体通路である複数の管状部
    材35とからなり、前記管状部材35は伝熱媒体の導入
    口17と排出口18に連通し、かつ充填剤が通過し得る
    複数の細孔31を有する多数の板状伝熱部材12を介し
    て相互に接合されていること特徴とする蓄熱装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3に記載の蓄熱装置
    の蓄熱器コア40を蓄熱剤の融解温度以上に保温して、
    前記内側ケーシング51に配した蓄熱剤の注入口30か
    ら融解状態の蓄熱剤を注入した後、注入口30を密封す
    ることを特徴とする蓄熱剤の充填方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000328049A (ja) * 1999-04-09 2000-11-28 Modine Mfg Co 抑制剤を含む相変化物質およびその製造方法
JP2007205710A (ja) * 2006-02-01 2007-08-16 Sgl Carbon Ag 潜熱蓄熱装置

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JP2000328049A (ja) * 1999-04-09 2000-11-28 Modine Mfg Co 抑制剤を含む相変化物質およびその製造方法
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