JPH06109385A - 回転蓄熱式熱交換器のシール装置 - Google Patents

回転蓄熱式熱交換器のシール装置

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JPH06109385A
JPH06109385A JP27805392A JP27805392A JPH06109385A JP H06109385 A JPH06109385 A JP H06109385A JP 27805392 A JP27805392 A JP 27805392A JP 27805392 A JP27805392 A JP 27805392A JP H06109385 A JPH06109385 A JP H06109385A
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JP
Japan
Prior art keywords
seal
heat storage
storage core
temperature gas
seal plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP27805392A
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English (en)
Inventor
Kazuo Ohashi
一生 大橋
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yanmar Diesel Engine Co Ltd filed Critical Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓄熱コアの両面に設けられるシール装置のシ
ール性を向上する。 【構成】 シール装置1を蓄熱コア側シール板11と固
定部側シール板12及び両シール板11,12の間をシ
ールするシールばね13とで構成し、ガス圧の加わる方
向に対してシールばね13を多段に配置して、シールば
ね13の端縁の摺接部13bを蓄熱コア3の回転軸に対
して平行な方向に移動可能に摺接させた。 【効果】 ラビリンス効果によって十分なシール性が発
揮され、蓄熱コア側及び固定部側の両シール板間の距離
が変化しても摺接部が摺動するだけで良好なシール性が
保たれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転蓄熱式熱交換器
において蓄熱コアに摺接するシール装置の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】回転蓄熱式熱交換装置は高温ガス流路と
低温ガス流路を近接して配置し、この高温ガス流路と低
温ガス流路の両方にまたがるように円盤状の蓄熱コアを
配置してこの蓄熱コアを回転駆動し、高温ガスで加熱さ
れた蓄熱コアに低温ガスを接触させることにより熱交換
を行って低温ガスを加熱するものであり、例えばガスタ
ービンエンジンなどに使用されている。
【0003】図7はガスタービンエンジンにおける回転
蓄熱式熱交換器部分の概略図であって、図に示すように
蓄熱コアに接するシール装置1及び2を設けて排気ガス
と高圧空気が混じり合わないようにしてある。なお、比
較的低圧の排気ガスが上記の高温ガスに、圧縮機で圧縮
された高圧空気が上記の低温ガスにそれぞれ相当してい
る。図7において、3は蓄熱コア、4はハウジング、5
は排気ガスの流路、6は高圧空気の流路である。シール
装置1は蓄熱コア3の上面に摺接し、シール装置2は蓄
熱コア3の下面に摺接しており、各シール装置1,2は
蓄熱コア3の外周部に対応する環状部1a,2a及び排
気ガス流路5と高圧空気流路6の境界部に対応する直線
状部1b,2bを備えている。
【0004】図8は従来のシール装置1及び2の断面図
である。蓄熱コア3に接する面にはセラミックスを溶射
して摺動面7を形成し、ハウジング側4には高圧側に向
けて傾斜したヒンジ式シールばね8を設けてある。この
シールばね8はヒンジ部8aで回動できる構造であり、
矢印のような圧力が加わるとシールばね8がハウジング
4に押し付けられてシールされるようになっている。し
かしながら、このような構造であると蓄熱コア3とハウ
ジング4との間隔Lが熱膨張などによって変化した場合
に十分な追随ができず、また間隔Lが変化するとシール
ばね8のヒンジ角度が変わるために、環状部1a,2a
と直線状部1b,2bの交差部1c,2c(図7参照)に
おいて(b)図のように両シールばね8,8間の合わせ面
8bが開いてしまい、シール漏れが生じていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこのような
問題点に着目し、蓄熱コア側及び固定部側の両シール板
間のシール性を向上することを課題としてなされたもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、この発明では、蓄熱コアに摺接する蓄熱コア側シ
ール板とハウジング等の固定部に取り付けられる固定部
側シール板及びこれら両シール板の間をシールするシー
ルばねとでシール装置を構成し、上記シールばねを摺接
式シールばねとして、その端縁の摺接部を蓄熱コアの回
転軸に対して平行な方向に移動可能に摺接させると共
に、ガス圧の加わる方向に対して多段に配置している。
また、上述のシール装置において、摺接式の各シールば
ねをその平板部が蓄熱コアの回転軸に対して平行になる
ように多段に配置すると共に、蓄熱コアの外周部に対応
して設けられる環状部と高温ガス流路と低温ガス流路の
境界部に対応して設けられる直線状部とが交差する部位
において、交差角度の1/2の角度で切断された切口面
をシール板に形成し、互いに対応する各シールばねの切
口端縁が上記切口面上で接触するように構成している。
【0007】
【作用】摺接式シールばねが多段に配置されているの
で、ラビリンス効果によって十分なシール性が発揮さ
れ、蓄熱コア側及び固定部側の両シール板間の距離が変
化しても摺接部が摺動するだけでシール状態は変化せ
ず、距離の変化に対して確実に対応できる。また摺接式
の各シールばねをその平板部が蓄熱コアの回転軸に対し
て平行になるように配置し、交差角度の1/2の角度で
切断された切口面上で対応する各シールばねの切口端縁
を接触させているので、蓄熱コア側及び固定部側の両シ
ール板間の距離が変化しても環状部と直線状部のシール
ばね間の合わせ面が開くことがなく、環状部と直線状部
の交差部におけるシール性も保持される。
【0008】
【実施例1】次に図示の実施例について説明する。な
お、図7と同一部分は同じ符号で示してある。図1は第
1の実施例の断面図であって、蓄熱コア3の上面に摺接
するシール装置1の構造を示してある。11は蓄熱コア
側のシール板、12は固定部側のシール板、13は摺接
式のシールばねである。シールばね13はそれぞれ平板
部13aの基部をシール板11及び12に固定され、他
縁にその長手方向に沿って半円筒状の摺接部13bを形
成したものであり、各シールばね13の平板部13aを
蓄熱コア3の回転軸に対して平行な向きにして多段に配
置し、摺接部13bを隣接の平板部13aに摺接させて
ある。
【0009】従って、複数のシールばね13が多段に配
置されたことによるラビリンス効果によって十分なシー
ル性が発揮され、しかも温度上昇によって両シール板1
1,12間の距離、つまり蓄熱コア3とハウジング4と
の間隔Lが変化しても各摺接部13bが隣接する平板部
13a上を上下方向に摺動するだけでシール状態は変化
せず、シール性が確実に保持されるのである。このよう
に距離の変化によってシール性が変化せずに常にシール
漏れの少ない状態に保たれるため、例えばガスタービン
エンジンにおける運転効率が高まり、また立上り時の性
能改善が可能となるのである。
【0010】図2乃至図4は変形例であり、これらの各
構成においても上述の実施例と同じく良好なシール性が
保持される。図2では一方のシール板11のみにシール
ばね13を設け、他方のシール板12には垂直な摺接片
12aを形成してこれにシールばね13の摺接部13b
を摺接させたものである。また図3は平板部14aのみ
を備えたシールばね14を両シール板11,12に固定
し、その先端縁を摺接部としてそれぞれ隣接するシール
ばね14に交互に摺接させたものである。なお、シール
ばね14は(b)図のように先端縁を湾曲させて摺接部1
4bを形成した形状とすることもできる。また、図4は
緩く湾曲した平板部15aの上下両縁に円柱状の摺接部
15bを設けたシールばね15を使用し、各シール板1
1,12に垂直に形成した摺接片11a,12aに摺接
部15bを摺接させたものである。
【0011】
【実施例2】図5は請求項2に対応する実施例であっ
て、図1に示す実施例のシール装置1における環状部1
aと直線状部1bとの交差部位のシール構造を示してい
る。すなわち、交差部位には交差角度θの1/2の角度
で切断された切口面16を形成し、互いに対応する各シ
ールばね13の切口端縁が上記切口面16上で接触する
ようにしてある。(b)図はシールばね13の1枚を取り
出して示した図であり、両方のシールばね13,13の
切口端縁13cは切口面16に沿ってθ/2の角度で切
断された状態で形成されており、ここで相互に隙間なく
接触している。このように、シールばね13がその平板
部13aを蓄熱コア3の回転軸に対して平行な向きに垂
直に配置されたものであるため、シール板11,12間
の距離が変化しても、図8のように切口端縁13cが開
いて隙間が生ずるようなことがなく、環状部1aと直線
状部1bが交差する部分においてシール性が低下するこ
とがないのである。
【0012】図6は交差部位における他のシール構造を
示したものである。すなわち、図1に示す実施例のシー
ル装置1における環状部1aと直線状部1bとの交差部
1cにおいて、一方のシールばね13と他方のシールば
ね13の各端面13dがそれぞれ直角あるいはほぼ直角
に当接するL字状コーナ板17を設け、このL字状コー
ナ板17を蓄熱コア側のシール板11と固定部側のシー
ル板12にそれぞれ形成した溝18a,18bによって
遊びのある状態で支持してある。従って、運転中は内外
の圧力差によってL字状コーナ板17がシールばね13
の各端面13dに圧接されてシールが行われるのであ
り、端面13dが傾斜していないため、シール板11,
12間の距離が変化しても端面13dとL字状コーナ板
17の間で相対的なずれが上下方向に起きるだけでシー
ル漏れを生ずるような隙間の発生がなく、環状部1aと
直線状部1bが交差する部分でシール性が低下すること
はないのである。
【0013】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明は、シール装置を構成する蓄熱コア側シール板と固定
部側シール板との間に摺接式シールばねをガス圧の加わ
る方向に対して多段に配置して、蓄熱コア側及び固定部
側の両シール板間をシールするようにしたものであり、
蓄熱コア側及び固定部側の両シール板間の距離が変化し
てもシール状態は変化せず、運転中はラビリンス効果に
よって十分なシール性を発揮させることができる。
【0014】また、環状部と直線状部とが交差する部位
において、交差角度の1/2の角度で切断された切口面
をシール板に形成し、互いに対応する各シールばねの切
口端縁が上記切口面上で接触するようにしたものでは、
蓄熱コア側及び固定部側の両シール板間の距離が変化し
てもシールばね間の合わせ面が開くことがなく、環状部
と直線状部の交差部におけるシール性も良好に保たれ
る。従って、このシール装置を例えばガスタービンエン
ジンにおける回転蓄熱式熱交換器に用いた場合には、上
記の効果によって良好なシール性が得られて排気ガスと
高圧空気が混じり合うことが防止され、効率よく運転す
ることが可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の要部の断面図である。
【図2】同実施例の変形例の要部の断面図である。
【図3】同じく同実施例の他の変形例の要部の断面図で
ある。
【図4】同じく同実施例の更に他の変形例の要部の断面
図である。
【図5】別の実施例の要部の平面図及び斜視図である。
【図6】他の変形例の要部の平面図、A−A線断面図及
び一部破断斜視図である。
【図7】ガスタービンエンジンにおける回転蓄熱式熱交
換器の一般的な概略断面図及び概略分解斜視図である。
【図8】従来例のシール装置の要部の断面図及び斜視図
である。
【符号の説明】
1,2 シール装置 1a,2a 環状部 1b,2b 直線状部 3 蓄熱コア 4 ハウジング 5 排気ガス流路 6 高圧空気流路 11 蓄熱コア側シール板 12 固定部側シール板 13,14,15 摺接式シールばね 13c 切口端縁 16 切口面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 近接して設けられる高温ガス流路と低温
    ガス流路の両方にまたがるように円盤状の蓄熱コアを配
    置し、この蓄熱コアを回転駆動することにより蓄熱コア
    を介して低温ガスを加熱するように構成された回転蓄熱
    式熱交換器におけるシール装置であって、蓄熱コアに摺
    接する蓄熱コア側シール板とハウジング等の固定部に取
    り付けられる固定部側シール板及びこの蓄熱コア側シー
    ル板と固定部側シール板との間をシールするシールばね
    とで構成され、上記シールばねが端縁の摺接部を蓄熱コ
    アの回転軸に対して平行な方向に移動可能に摺接させ、
    且つガス圧の加わる方向に対して多段に配置された摺接
    式シールばねであることを特徴とする回転蓄熱式熱交換
    器のシール装置。
  2. 【請求項2】 各シールばねをその平板部が蓄熱コアの
    回転軸に対して平行になるように多段に配置すると共
    に、蓄熱コアの外周部に対応して設けられる環状部と高
    温ガス流路と低温ガス流路の境界部に対応して設けられ
    る直線状部とが交差する部位において、交差角度の1/
    2の角度で切断された切口面をシール板に形成し、互い
    に対応する各シールばねの切口端縁が上記切口面上で接
    触するように構成された請求項1記載の回転蓄熱式熱交
    換器のシール装置。
JP27805392A 1992-09-22 1992-09-22 回転蓄熱式熱交換器のシール装置 Pending JPH06109385A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CZ305685B6 (cs) * 2014-08-13 2016-02-03 Kastt, Spol. S R.O. Obvodové těsnění rotačního regeneračního výměníku tepla
CN113375332A (zh) * 2021-05-18 2021-09-10 青岛海尔空调器有限总公司 用于空调的拆装结构

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CZ305685B6 (cs) * 2014-08-13 2016-02-03 Kastt, Spol. S R.O. Obvodové těsnění rotačního regeneračního výměníku tepla
CN113375332A (zh) * 2021-05-18 2021-09-10 青岛海尔空调器有限总公司 用于空调的拆装结构
CN113375332B (zh) * 2021-05-18 2022-07-05 重庆海尔空调器有限公司 用于空调的拆装结构

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