JPH06109059A - 車両の振動低減装置 - Google Patents

車両の振動低減装置

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JPH06109059A
JPH06109059A JP28232392A JP28232392A JPH06109059A JP H06109059 A JPH06109059 A JP H06109059A JP 28232392 A JP28232392 A JP 28232392A JP 28232392 A JP28232392 A JP 28232392A JP H06109059 A JPH06109059 A JP H06109059A
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vibration
engine
cycle
rotation
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JP28232392A
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Tetsuaki Butsuen
哲明 仏圓
Hiroshi Uchida
博志 内田
Norihiko Nakao
憲彦 中尾
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Mazda Motor Corp
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Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】極めて簡単な構成により、エンジンの周期的な
振動を低減する。 【構成】エンジンの回転振動のうち、例えば2次振動成
分に対応して、1周期分の低減用振動を構成する1つの
振動波形を波形メモリ41が記憶している。点火パルス
が入力される毎に、波形メモリ41に記憶されている振
動波形が、エンジンマウント部材やスピ−カ等の振動低
減用アクチュエ−タに出力される。エンジン回転数の変
化に対応して、波形メモリ41に記憶されている振動波
形の位相幅(波長)を変更することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの周期的な振
動が車両の所定空間例えば車室内で低減されるようにし
た車両の振動低減装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の車両では、車室内の振動つまり騒
音を低減するため、低減用振動(アンチ騒音振動あるい
は消音用振動とも言う)を発生させて、干渉作用により
振動を低減させることが種々提案され、既に実車に塔載
されたものものある。種々の騒音に対応して振動低減を
十分行なうには、例えば特表平1−501344号公報
に示すように、適応型デジタルフィルタを利用して低減
用振動を時々刻々と適切化すればよいが、この場合は装
置の複雑化や制御系の大きな負担増大を伴って、極めて
高価なものとなってしまう。すなわち、上記最適化手法
によれば、適応型デジタルフィルタの他に、低減用振動
を発生するスピ−カ等のアクチュエ−タ、所定空間の振
動を検出するマイク、アクチュエ−タとマイクとの間の
伝達特性に基づいてリファレンス信号を遅延処理する伝
達特性モデル(遅延回路)、マイクで検出された振動が
極力小さくなるようにフィルタ係数を書き換えるための
処理を行なう適応アルゴリズム回路が必要になり、極め
て高価なものとなる。
【0003】特公平4−273号公報には、制御装置の
簡単化のため、種々の運転状態に対応した多数の低減用
振動をあらかじめ作成、記憶しておき、この記憶されて
いる低減用振動のなかから現在の運転状態に応じた低減
用振動を出力させることが提案されている。このものに
あっては、前述した最適化手法の場合に比してかなりコ
スト低減が図れるものの、未だ十分なものとは言えな
い。すなわち、特公平4−273号公報のものでは、ス
ピ−カから車室へ向けて低減用振動を出力する一方、車
室での騒音は種々の要因により変化するので、記憶情報
にはこれ等の種々の要因を加味しておく必要がある。換
言すれば、このような種々の情報を加味しておかなけれ
ば、かえって、車室での騒音が大きくなってしまうよう
な事態を生じてしまう可能性が大きくなる。したがっ
て、この場合でも、装置のかなりの複雑さやかなりのコ
スト高をきたすことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両におい
て特に問題となるのは、エンジン振動である。例えば4
サイクル4気筒エンジンでは、2次成分の回転振動が、
車室内でのこもり音として問題となる。
【0005】したがって、本発明の目的は、極めて簡単
な構成により、エンジン振動を効果的に低減することの
できるようにした車両の振動低減装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にあっては、エンジン振動が周期的な点に着
目して、この周期的な振動を打消すような低減用振動を
構成する1つの振動波形をあらかじめ作成、記憶してお
き、この記憶されている振動波形を利用して、エンジン
を支持するマウント部材に組込んだ低減用振動発生用の
アクチュエ−タを駆動するようにしてある、具体的に
は、次のような構成としてある。すなわち、エンジンを
車体に支持するマウント部材に設けられ、エンジンの回
転に起因して生じる周期的な振動が車両の所定空間で低
減されるように低減用振動を発生するためのアクチュエ
−タと、1周期分の低減用振動を構成する1つの振動波
形を記憶した記憶手段と、エンジンの回転周期を検出す
る回転周期検出手段と、前記回転周期検出手段で検出さ
れる回転周期毎に、前記記憶手段で記憶されている1つ
の振動波形を前記アクチュエ−タから出力させる制御手
段と、を備えた構成としてある。
【0007】前記記憶手段が、エンジンの所定回転周期
に対応した1つの振動波形を記憶しており、前記回転周
期検出手段で検出される回転周期と前記所定回転周期と
の差に応じて、前記記憶手段に記憶されている1つの振
動波形の位相幅を変更する位相調整手段を備えた構成と
することができる。
【0008】前記制御手段による制御を、エンジンの全
回転領域のうち、一部の回転領域でのみ行なうことがで
きる。
【0009】前記記憶手段が、互いに異なる回転周期に
対応した複数の振動波形を記憶しており、前記制御手段
が、前記複数の振動波形のうち前記周期検出手段で検出
される周期に対応した1つの振動波形のみを前記アクチ
ュエ−タから出力させるように構成することができる。
【0010】
【発明の効果】エンジンの回転振動は周期的なものであ
り、かつその振動波形はエンジン回転数が一定であれば
常に同じものとなる。したがって、あらかじめこの回転
振動を打消すように低減用振動を構成する1つの振動波
形を作成、記憶しておけば、この記憶された1つの振動
波形を出力することにより所定回転数域でのエンジン振
動が効果的に低減されることになる。そして、本発明で
は、低減用振動を構成する振動波形を1周期分について
のみ記憶しておけばよいので、全体として構成が極めて
簡単かつ安価に構成することができる。換言すれば、本
発明では、マウント部材に低減用振動発生用のアクチュ
エ−タを組込んであるので、車室に入力される種々の騒
音に影響を受けることなく、エンジン振動のみを確実に
低減することができるのである。
【0011】請求項2に記載したような構成とすること
により、記憶されている1つの振動波形を利用して、当
該1つの振動波形に対応した回転域のみならず、広い回
転領域に渡ってエンジン振動を低減することができる。
【0012】請求項3に記載したような構成とすること
により、記憶されている低減用振動に対応した回転域か
ら大きく外れた回転領域において、当該低減用振動が逆
に騒音となってしまうような事態を防止することができ
る。
【0013】請求項4に記載したような構成とすること
により、記憶手段の負担は若干増加するものの、広い回
転領域に渡って効果的にエンジン振動を低減することが
できる。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例を添付した図面に基づい
て説明する。図1において、本発明が適用された自動車
1は、そのエンジン2が、振動低減用アクチュエ−タを
兼用したマウント部材3を介して車体フレ−ム4に取付
けられている。このようなマウント部材3を介したエン
ジン2の車体への取付けは、複数箇所において行なわれ
ている。
【0015】マウント部材3の詳細を図2に示してあ
る。図2中11はエンジン側取付部材、12は車体側取
付部材であり、両部材11と12とは、互いに上下方向
に隔置された状態で、ゴム等の弾性部材13によって連
結されている。上記各部材11と12と13とで囲まれ
る空間内には、主液室14が構成されている。主液室1
4は、その上壁が、ダイヤフラム15とこれに一体化さ
れた鉄板等の磁性材からなる加振板16とにより構成さ
れている。エンジン側取付部材11には、永久磁石17
と電磁コイル18とからなる加振用アクチュエ−タ19
が一体化されている。
【0016】車体側取付部材12内には、副液室21が
構成されている、この副液室21は、ダイヤフラム22
によって空気室23と画成されると共に、オリフィス2
4を介して主液室14と連通されている。そして、主液
室14と副液室21とには、作動液が充満されている。
【0017】以上のような構成とされたマウント部材3
は、振動が何等作用しないと共にコイル18が消磁され
ている状態においては、加振板16が永久磁石17の吸
引力と釣り合う位置で静止され、このとき主液室14が
所定の基準容積とされる。この状態から、コイル18を
励磁、より具体的には振動低減用信号となる交流波で励
磁すると、磁石17による加振板16の吸引力が与えら
えた交流波にしたがうように振動して、主液室14の容
積が変化される。
【0018】いま、エンジン2の振動によりエンジン側
取付部材11が下方へ変位するとき、主液室14の容積
を大きくすることにより、振動が緩和つまり低減され
る。逆に、エンジン側取付部材11が上方へ変位すると
きは、主液室14の容積を小さくすることにより、振動
が低減される。
【0019】上述の主液室14の容積変化による振動低
減作用は、加振板16を比較的高周波で振動させて、オ
リフィス24を介した主液室14と副液室21との間で
の作動液のやりとりが事実上行なわれないときになされ
る(アクティブ振動低減)。そして、作動液がオリフィ
ス24を通過するような低周波振動は、当該オリフィス
24を作動液が通過することによる減衰作用によって低
減される(パッシブ振動低減)。
【0020】このように、エンジン振動に応じて、これ
とは逆位相(180度位相ずれ)の振動を加振板16に
与えることにより、主液室14の容積変化を利用したエ
ンジン振動の低減がなされることになる。図3〜図7
は、加振板16の加振制御を行なって、エンジンの周期
的な振動を防止しようとするものであり、実施例では、
エンジンの2次振動を低減するものとして構成されてい
る。
【0021】先ず、図3は、振動低減用アクチュエ−タ
を構成しているコイル18を駆動制御するための制御系
の全体を示す。このような制御系は、図1において符号
CBで示すコントロ−ルボックス内に構成される。この
図3において、周期計算回路31により、IGパルス
(点火パルス)に基づいてエンジン2の回転周期が計算
される。実施例では、エンジン2が4サイクル往復動型
の4気筒エンジンとされている関係上、エンジン1回転
につき2回のIGパルスが発生されることになる。そし
て、計算された回転周期は、制御ブロック32に入力さ
れる。
【0022】制御ブロック32では、後述するようにし
て低減用振動に対応した出力信号が生成され、この生成
された出力信号が、D/A変換器33、ロ−パスフィル
タ34、アンプ35を介して、マウント部材3のコイル
18へ出力される。この図3において、36は、所定サ
ンプリング周期(実施例では1msec)毎に出力を行
なうサンプリングクロックである。
【0023】制御ブロック32の内容を、図4に示して
ある。この制御ブロック32は、波形メモリ41を備え
ている。この波形メモリ41には、1周期分の低減用振
動の振動波形が記憶されている。実施例では、アイドル
回転数例えば600rpmでのエンジン回転振動のうち
2次成分を低減するための振動波形が記憶されている。
出力波周期調整器42は、回転周期rとサンプリングク
ロック36からの信号sを受けて、波形メモリ41に記
憶されている振動波形取り出して、所定のタイミングで
発振器43から出力させ、この発振器43からの出力信
号が、図3のD/A変換器33への出力信号aとなる。
【0024】波形メモリ41に記憶されている振動波形
は、例えば図5に示すようなものとなる。実施例では、
前述のように、アイドル回転数例えば600rpmでの
エンジン回転振動の2次成分を低減するための振動波形
が記憶されている。より具体的には、600rpmに対
応した2次振動成分の周波数は20HZであり、この時
の波長は50msecとなる。そして、サンプリング周
期は前述のように1msecであるからして、記憶すべ
きデ−タの数は、位相順序0番から49番までの50個
となる。図5では、サンプリング周期を拡大して示して
あるため、実際のデ−タ数よりも少ないデ−タ数しか示
されていないが、位相0番から49番までのそれぞれに
ついて、そのレベル(振幅)があらかじめ実験的に決定
されて、波形メモリ41に記憶されている。
【0025】波形メモリ41に記憶されている振動波形
は、アイドル回転数に対応した低減用振動であるため、
このアイドル回転から大きく離れた回転域では、十分な
振動低減が行なえないことになる。したがって、このよ
うな場合は、エンジン回転数に応じて、波形メモリ41
に記憶されている振動波形の位相幅を変更するのが好ま
しい。図6には、エンジン回転数が1200rpm対応
用として位相幅変更を行なったときのものを示してい
る。すなわち、1200rpmのときは、波長が25m
secとなって、波形メモリ41に記憶されている振動
波形の半分の位相幅(デ−タ長)を有するものとなって
いる。このようなときは、波形メモリ41に記憶されて
いるデ−タのうち、1つおきに出力、例えば位相順で1
番、3番、5番というように順次出力していって、最後
に49番を出力すれば、丁度波長が25msecとなる
1200rpmのときの振動低減として好適な振動波形
となる。
【0026】次に、図7に示すフロ−チャ−トを参照し
つつ、制御ブロック32(図4に示す制御系)の制御内
容について説明する。なお、以下の説明でPはステップ
を示し、イグニッションスイッチONでスタ−トされ
る。先ず、P1において、IGパルスが入力されたか否
かが判別される。この判別でNOときはエンジン2が始
動していないときなのでそのままP1の判別が繰返さ
れ、P1の判別でYESとなったときに、P2におい
て、次のIGパルスが入力されたか否かが判別される。
【0027】P2の判別でNOのときは再びP2へ戻る
が、P2の判別がYESとなった時点で、サンプリング
クロック36がスタ−トされる。そして、波形メモリに
記憶されている振動波形のうち、1番最初のデ−タが出
力される。次いで、P5において、2つのIGパルス間
の時間を計算して、エンジン2の回転周期が算出され
る。この後P6において、P5で計算された回転周期に
応じて、出力すべきデ−タ数MNが計算される。このP
6での処理は、前述した図6の説明に対応した処理であ
る。つまり一般化して説明すると、波形メモリ41に記
憶されている基本デ−タ数(図5の場合は50個)をM
Bとし、このMBを設定したときの設定回転数rB(実
施例では前述ように600rpm)とし、P5で計算さ
れた回転周期に基づくエンジン回転数をrとすると、出
力すべきデ−タ数MNは、MB×(rB/r)の計算値
を越えない最大の整数となる(デ−タ数は整数に限定す
る必要有り)。つまり、P6に示す式中の『INT』
は、そのカッコ内に示す計算値を越えない最大の整数を
選択することを示している。
【0028】P6の後は、P7において、波形メモリ4
1に記憶されている基本デ−タ数(実施例では50個)
の中から、出力すべきデ−タ数MN分だけ選択される
が、これは図6の説明でも行なったように、極力等間隔
でデ−タ選択される。つまり、図5に示す位相順0番に
近い方から順に2個間隔、3個間隔あるいは4個間隔と
いうようにして、出力デ−タ数MNを満足するように選
択される。
【0029】P7の後は、P8において、サンプリング
クロックからの1msec毎の信号が入力されたか否か
が判別される。このP8の判別でNOのときはP8へ戻
り、P8の判別がYESとなった時点で、P9におい
て、次のデ−タが出力される(出力すべきデ−タ数が5
0個のときとなる600rpmのときは、例えば0番目
のデ−タが前回出力されていたら、次に出力されるデ−
タが1番目のものとなる)。
【0030】P9の後は、P10において、次のIGパ
ルスが入力されたか否かが判別される。このP10の判
別でNOのときは、P11において、出力すべきデ−タ
数MN個が全て出力し終えたか否かが判別される。この
P11の判別でNOのときは、P8へ戻って前述の処理
が繰返されて、波形メモリ41に記憶されている1周期
分のデ−タが順次出力されていく。このとき、エンジン
の回転周期に変動がない限り、出力すべきデ−タ数が全
て出力し終えるまでは、P10の判別がNOとなる。エ
ンジン回転変動により、出力すべきデ−タ数MNを全て
出力し終えないうちにP10の判別がYESとなったと
きは、P3へ戻って、変動された後の回転周期に対応す
べく、前述の処理が行なわれる。また、P11の判別で
YESのときは、P12へ戻る。
【0031】図8〜図10はそれぞれ本発明の他の実施
例を示すもので、それぞれ図4に対応したものであり、
この図4に示すものと同一構成要素には同一符号を付し
てその説明は省略する。先ず図8の場合は、位相メモリ
51を有して、この位相メモリ51には、エンジンの種
々の回転数に対応して、波形メモリ41に記憶されてい
る振動波形に対する位相の調整量が記憶されている。そ
して、発振器43から発振される出力信号を位相調整器
52で位相調整を行なうが、この位相調整を、位相メモ
リ51に記憶されている調整量でもって調整するように
なっている。換言すれば、前述した図7のP6、P7の
処理に対応した処理を、位相メモリ51と位相調整器5
2によって行なうものとなっている。
【0032】図9の場合は、エンジン回転数判定手段を
設けて、エンジン回転数が所定回転領域以外となったと
きは、波形メモリ41に記憶されている振動波形の出力
を禁止するようにしたものである。すなわち、エンジン
高回転時は、不快なこもり音というものが問題とならな
いあるいは生じなくなる一方、前述したような波形メモ
リ41に記憶されている基本の振動波形の位相調整のみ
では適切に振動低減を行なうのはむずかしくなることを
考慮したものである。この振動低減の制御を禁止するし
きい値としてのエンジン回転数は、波形メモリ41に記
憶されている基本の振動波形がアイドル回転数対応であ
る場合、例えば3000〜4000rpmの範囲として
設定することができる。
【0033】図10の場合は、波形メモリ41Bに、複
数の振動波形を記憶させてある。各振動波形は、互いに
異なるエンジン回転数に対応しており、現在のエンジン
回転数に応じて振動低減のためにもっとも適切な1つの
振動波形が選択されて、この選択された1つの振動波形
に基づいて前述したような制御が行なわれる。より具体
的には、例えばアイドル回転としての600rpm対応
用の第1振動波形と、1200rpm対応の第2振動波
形と、2400rpm対応の第3振動波形とを記憶して
おき、600〜1200rpmの範囲では第1振動波形
を用いた振動低減の制御を行ない、1200〜2400
rpmの範囲では第2振動波形を用いた振動低減制御を
行ない、2400rpm以上の回転域では第3振動波形
を用いた振動低減制御を行なえばよい。勿論、この実施
例の場合でも、所定の高回転領域では、振動低減の制御
を禁止するようにしてもよい。
【0034】以上実施例では、振動低減用のアクチュエ
−タとしてマウント部材3を利用した場合を説明した
が、車室内に向けて低減用振動を出力するスピ−カを用
いる等のこともできる。また、実施例では、エンジン回
転振動の2次成分を低減する場合を説明したが、これに
代えてあるいはこれに加えて、4次成分、6次成分等の
振動を低減する場合にも同様に適用し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用された自動車を示す要部断面側
面図。
【図2】 振動低減用アクチュエ−タの一例を示す側面
断面図。
【図3】 本発明の制御系全体を示す図。
【図4】 図2示す制御系のうち、制御ブロック部分を
示す図。
【図5】 波形メモリに記憶されている1周期分の振動
波形の一例を示す図。
【図6】 波形メモリに記憶されている振動波形をエン
ジン回転数に応じて位相幅調整したとき状態を示す図。
【図7】 本発明の制御内容を示すフロ−チャ−ト。
【図8】 本発明の第2実施例を示すもので、図3に対
応した図。
【図9】 本発明の第3実施例を示すもので、図3に対
応した図。
【図10】本発明の第4実施例を示すもので、図3に対
応した図。
【符号の説明】
1:自動車 2:エンジン 3:マウント部材(振動低減用アクチュエ−タ) 14:主液室 16:加振板 17:永久磁石 18:コイル 19:加振用アクチュエ−タ 31:周期計算回路 41:波形メモリ 42:出力波周期調整器 51:位相メモリ(位相調整量記憶) 52:位相調整器 53:エンジン回転数判定回路 41B:波形メモリ(複数の振動波形記憶)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンを車体に支持するマウント部材に
    設けられ、エンジンの回転に起因して生じる周期的な振
    動が車両の所定空間で低減されるように低減用振動を発
    生するためのアクチュエ−タと、 1周期分の低減用振動を構成する1つの振動波形を記憶
    した記憶手段と、 エンジンの回転周期を検出する回転周期検出手段と、 前記回転周期検出手段で検出される回転周期毎に、前記
    記憶手段で記憶されている1つの振動波形を前記アクチ
    ュエ−タから出力させる制御手段と、を備えていること
    を特徴とする車両の振動低減装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記記憶手段が、エンジンの所定回転周期に対応した1
    つの振動波形を記憶しており、 前記回転周期検出手段で検出される回転周期と前記所定
    回転周期との差に応じて、前記記憶手段に記憶されてい
    る1つの振動波形の位相幅を変更する位相調整手段を備
    えているもの。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記制御手段による制御が、エンジンの全回転領域のう
    ち、一部の回転領域でのみ行なわれるもの。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記記憶手段が、互いに異なる回転周期に対応した複数
    の振動波形を記憶しており、 前記制御手段が、前記複数の振動波形のうち前記周期検
    出手段で検出される周期に対応した1つの振動波形のみ
    を前記アクチュエ−タから出力させるもの。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015175461A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 Necプラットフォームズ株式会社 車載振動抑制装置

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JP2015175461A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 Necプラットフォームズ株式会社 車載振動抑制装置

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