JPH06108366A - 柔軟性のある強化繊維シート状物 - Google Patents
柔軟性のある強化繊維シート状物Info
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- JPH06108366A JPH06108366A JP18729192A JP18729192A JPH06108366A JP H06108366 A JPH06108366 A JP H06108366A JP 18729192 A JP18729192 A JP 18729192A JP 18729192 A JP18729192 A JP 18729192A JP H06108366 A JPH06108366 A JP H06108366A
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- Japan
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- fiber
- sheet material
- processing
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Abstract
(57)【要約】
【目 的】 繊維シート状物を柔軟化し,ボリユウム感
を与え,柔軟性をあまり損なわずに強化して衣料用等に
利用し得るようにすることを目的とする。 【構 成】 繊維シート状物を構成する繊維長さの長い
5mm以上のもので,天然植物性繊維あるいは,その加
工品を繊維成分として30%以上を含み,単一枚とし
て,あるいは複合シートとして重量が40g/m2とし
て,柔軟加工容易なものとし,中低分子溶液あるいは高
分子溶液で加工して耐水性とし,そのことによってスチ
ーミング,温湯あるいは収歛性物質等で処理し得るもの
とし,柔軟性やバルキー性があり,いったんは弱くなっ
たものを,改めて強化するものとした。
を与え,柔軟性をあまり損なわずに強化して衣料用等に
利用し得るようにすることを目的とする。 【構 成】 繊維シート状物を構成する繊維長さの長い
5mm以上のもので,天然植物性繊維あるいは,その加
工品を繊維成分として30%以上を含み,単一枚とし
て,あるいは複合シートとして重量が40g/m2とし
て,柔軟加工容易なものとし,中低分子溶液あるいは高
分子溶液で加工して耐水性とし,そのことによってスチ
ーミング,温湯あるいは収歛性物質等で処理し得るもの
とし,柔軟性やバルキー性があり,いったんは弱くなっ
たものを,改めて強化するものとした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】繊維シート状物に柔軟加工を施し
たり,有機中低分子あるいは高分子溶液による加工を施
したり,さらに,柔軟加工後に収縮性を付与するように
したものは,布地類が利用されるのと同じような分野,
すなわち,衣類の素材として利用される分野に関する。
たり,有機中低分子あるいは高分子溶液による加工を施
したり,さらに,柔軟加工後に収縮性を付与するように
したものは,布地類が利用されるのと同じような分野,
すなわち,衣類の素材として利用される分野に関する。
【0002】
【従来の技術】繊維シート状物(紙類)に柔軟加工や有
機中低分子あるいは高分子加工を施したものはあった
が,さらに,これに収縮性を付与したようなものはなか
った。
機中低分子あるいは高分子加工を施したものはあった
が,さらに,これに収縮性を付与したようなものはなか
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】柔軟加工し得る,また
は柔軟加工に耐えて,かつ強化のための加工を施して加
工の効果が得られる紙類や不織布等(以下,これらを繊
維シート状物という)を特定して加工用基材とし,柔軟
加工の程度ないし範囲を明確にし,高分子加工や収縮性
付与の加工を効果的になし得るようにして,柔軟性があ
って,強化されたものとすることが課題である。
は柔軟加工に耐えて,かつ強化のための加工を施して加
工の効果が得られる紙類や不織布等(以下,これらを繊
維シート状物という)を特定して加工用基材とし,柔軟
加工の程度ないし範囲を明確にし,高分子加工や収縮性
付与の加工を効果的になし得るようにして,柔軟性があ
って,強化されたものとすることが課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】柔軟加工において,破損
や亀裂しないような繊維シート状物にしておくために
は,繊維長さを比較的長いもの(例えば最低5mm)と
し,重量も最低値を40g/m2にし,収縮加工適性を
よくするためには,柔軟加工によって,繊維シート状物
が弛緩したり,ほぐれ効果が顕われるようにするために
は,繊維の長い天然植物性繊維を少くなくとも30%以
上含有するようにした。このような繊維シート状物を柔
軟化し,その柔軟化の程度は,皺や凹凸が,何れかの部
分でランダムに連らなっている程度まで加工し,伸縮性
とし,この柔軟度をあまり損わずに強化するために有機
中低分子や高分子溶液等で処理したり,温湯や収歛性物
質含有液等で処理して収縮性を付与さすようにした。
や亀裂しないような繊維シート状物にしておくために
は,繊維長さを比較的長いもの(例えば最低5mm)と
し,重量も最低値を40g/m2にし,収縮加工適性を
よくするためには,柔軟加工によって,繊維シート状物
が弛緩したり,ほぐれ効果が顕われるようにするために
は,繊維の長い天然植物性繊維を少くなくとも30%以
上含有するようにした。このような繊維シート状物を柔
軟化し,その柔軟化の程度は,皺や凹凸が,何れかの部
分でランダムに連らなっている程度まで加工し,伸縮性
とし,この柔軟度をあまり損わずに強化するために有機
中低分子や高分子溶液等で処理したり,温湯や収歛性物
質含有液等で処理して収縮性を付与さすようにした。
【0005】
【作 用】繊維シート状物を柔軟加工する方法に
は,太鼓揉みのような状態で,いわゆるタンブリングし
たり,屈曲したり,空洞部で絞って圧縮したり,手揉み
のような動作の機械揉みを行ったりする場合に,重量が
軽過ぎると,これらの加工の効果があらわれなかった
り,強度的に問題を生ずが,以上の加工の中でもっとも
荷酷な機械揉みの場合,重量が40g/m2以上ある
と,実務上その加工に耐え得るようになる。そして,繊
維長さが5mm以上のものが30%以上含まれている
と,耐揉性がよくなっていることが認められるようにな
る。柔軟加工において,繊維シート状物に,ある種の皺
や凹凸状を呈するが,崩れ亀甲や,あるいは,不規則な
波形の筋状部が,何等かの形で,どこかで連らなるよう
な状態まで加工をすることによって,換言すれば,加工
の最低限の程度を定性的ながら定めることによって,繊
維組織の弛緩部や繊維束のほぐれた部分が数多くあらわ
れ,ボリユウム感を生じ,バルキー性となり,伸縮性に
なる。皺状では見掛幅は収縮し,これを伸ばすと,場合
(条件)により若干元より拡大,または原状通りか,や
や縮小している。このような状態において,有機中低分
溶液や高分子溶液を吸収し易くなり,吹付け,塗工ある
いは,含浸加工により,繊維シート状物の内部によく浸
透するようになる。このことは,温湯や収歛性物質で加
工する場合も,内部浸透性がよく,収縮性を効果的に
し,結果的には,厚味を増し,ボリユウム感を与えると
ともに単位密度が原状に近づき,柔軟加工でいったん弱
くなったものが,強化されていくことになり,裂け易い
ものが,粘りをもって裂け難いものとなる。
は,太鼓揉みのような状態で,いわゆるタンブリングし
たり,屈曲したり,空洞部で絞って圧縮したり,手揉み
のような動作の機械揉みを行ったりする場合に,重量が
軽過ぎると,これらの加工の効果があらわれなかった
り,強度的に問題を生ずが,以上の加工の中でもっとも
荷酷な機械揉みの場合,重量が40g/m2以上ある
と,実務上その加工に耐え得るようになる。そして,繊
維長さが5mm以上のものが30%以上含まれている
と,耐揉性がよくなっていることが認められるようにな
る。柔軟加工において,繊維シート状物に,ある種の皺
や凹凸状を呈するが,崩れ亀甲や,あるいは,不規則な
波形の筋状部が,何等かの形で,どこかで連らなるよう
な状態まで加工をすることによって,換言すれば,加工
の最低限の程度を定性的ながら定めることによって,繊
維組織の弛緩部や繊維束のほぐれた部分が数多くあらわ
れ,ボリユウム感を生じ,バルキー性となり,伸縮性に
なる。皺状では見掛幅は収縮し,これを伸ばすと,場合
(条件)により若干元より拡大,または原状通りか,や
や縮小している。このような状態において,有機中低分
溶液や高分子溶液を吸収し易くなり,吹付け,塗工ある
いは,含浸加工により,繊維シート状物の内部によく浸
透するようになる。このことは,温湯や収歛性物質で加
工する場合も,内部浸透性がよく,収縮性を効果的に
し,結果的には,厚味を増し,ボリユウム感を与えると
ともに単位密度が原状に近づき,柔軟加工でいったん弱
くなったものが,強化されていくことになり,裂け易い
ものが,粘りをもって裂け難いものとなる。
【0006】
【実 施 例】3mm以上の繊維長のものが繊維分とし
て30%以上を含む楮85%,パルプ15%の天然植物
性繊維を主体とする紙で,厚さ0・12〜0・18m
m,坪量約60g/m2の機械漉紙(例えば,石原製紙
株式会社製,特漉紙)を,高分子希薄溶液としてエチレ
ン・酢酸ビニル(酢酸ビニル含有量28%)共重合体の
固形分10%のトルエン溶液を約20g/m2塗工して
乾燥し,これを,例えば,特公昭59−6953のよう
な機械を用いて柔軟加工する。すなわち,1対の掴み具
からなる掴み機を複数個具備し,掴み具の間隔を狭め
て,紙を挟持または保持し,その掴み機の間隔をそれぞ
れ近接して,紙の弛みをつくり,掴み機を揺動あるいは
回動して,摺り合し,あたかも手揉みのような状態で揉
み,形成される崩れ亀甲模様の揉み筋が規則的に,ある
いはランダムに,いずれかの部分で連らなっているよう
に,十分に揉み込む。この揉み込まれた筋状部では,繊
維組織は弛緩し,その組織を構成している多数の繊維束
も,それぞれほぐされる。すなわち,繊維シート状物と
しての紙は,柔軟化され,かつ,厚みを増して,バルキ
ー性が与えられる。次に,これを,70゜ないし80℃
に調整した直接染料・スカイブルーの染色液に浸漬して
染色加工し,乾燥する。このようにすると,あたかも湯
通ししたようになって,繊維組織の弛緩空間や繊維束の
ほぐれた空間も縮まり,単位密度は大きくなり,強度も
向上してくる。それと同時に装飾性も付与される。以上
は,実施の1例を示したものであるが,次に,使用し得
る原材料及び加工方法等について述べる。まず,原材料
について述べる。加工する基材としての繊維シート状物
の繊維はカード,エアブロー,ウオタージエツト,抄造
等の乾式あるいは湿式によって並べられ,シート状にさ
れる紙,あるいは不織布である。そして,これに用いら
れる繊維は,楮,三椏,雁皮等のいわゆる靱皮繊維,そ
のほか,綿,麻,芭蕉,椰子,きび,藁等の天然植物性
繊維及びその加工品(例えば,レーヨンなど)で,針葉
樹等から作られるパルプなどで,繊維長さは最低5mm
のもの及びそれ以上(例えば,20mm以下であったり
以上であったりする)で,これらの長い繊維が構成繊維
成分の少くなくとも30%以上含むものである。シート
状物の構成繊維に,天然植物性繊維を少くなくとも30
%以上含むことは,外力を加えることにより,繊維束
(フイブリル)がほぐれて,その影響が効果的にあらわ
れる限界であり,繊維長さを限定するのは,絡みや逆に
ほぐれや強度等の観点からである。有機中低分子溶液や
高分子溶液としては,前者は高分子溶液のポリマー部分
がオリゴマーや低分子のものであって,例えば,アクリ
ル,ビニル,ウレタン,ポリアミド,ポリエステル,メ
ラミンや共重体,例えば,エチレン・酢酸ビニル,合成
ゴムや各種のエラストマー,天然品としては,例えば,
シエラツク,亜麻仁油のようなものであり,収歛性物質
としては,柿渋や茶渋のようなタンニンである。柔軟加
工後に収縮目的に用いる物質としては,水(温湯)のほ
か,上記の収歛性物質であり,ほかに,この中には,希
薄な酸やアルカリ等も含まれる。着色については,繊維
シート状物の先染め,あるいは,後染め加工は顔料や染
料で着色した高分子溶液を用いて高分子加工するか,印
刷や捺染をしたり,染色加工するものである。次に加工
法についていうと,中低分子溶液や高分子溶液加工及び
収縮性付与等の加工は共通しているところがあり,吹付
け,塗工,浸漬,含浸等の加工方法が利用でき,収縮加
工には,ほかにスチーミングも利用できる。これらの加
工は,いずれかの工程において,反復して行うことは適
宜できる。以上のほか,繊維シート状物の構成について
は,薄い既述した組成のものを重ね合わせて,複合シー
ト状物とし,その重量が40g/m2以上あれば諸種の
加工に耐え得るので利用できる。もちろん,既述した組
成のものを1枚含み,他に,その範ちゆう以外の組成の
もので構成しているものであってもよいが,品質的には
劣ったものとなる。
て30%以上を含む楮85%,パルプ15%の天然植物
性繊維を主体とする紙で,厚さ0・12〜0・18m
m,坪量約60g/m2の機械漉紙(例えば,石原製紙
株式会社製,特漉紙)を,高分子希薄溶液としてエチレ
ン・酢酸ビニル(酢酸ビニル含有量28%)共重合体の
固形分10%のトルエン溶液を約20g/m2塗工して
乾燥し,これを,例えば,特公昭59−6953のよう
な機械を用いて柔軟加工する。すなわち,1対の掴み具
からなる掴み機を複数個具備し,掴み具の間隔を狭め
て,紙を挟持または保持し,その掴み機の間隔をそれぞ
れ近接して,紙の弛みをつくり,掴み機を揺動あるいは
回動して,摺り合し,あたかも手揉みのような状態で揉
み,形成される崩れ亀甲模様の揉み筋が規則的に,ある
いはランダムに,いずれかの部分で連らなっているよう
に,十分に揉み込む。この揉み込まれた筋状部では,繊
維組織は弛緩し,その組織を構成している多数の繊維束
も,それぞれほぐされる。すなわち,繊維シート状物と
しての紙は,柔軟化され,かつ,厚みを増して,バルキ
ー性が与えられる。次に,これを,70゜ないし80℃
に調整した直接染料・スカイブルーの染色液に浸漬して
染色加工し,乾燥する。このようにすると,あたかも湯
通ししたようになって,繊維組織の弛緩空間や繊維束の
ほぐれた空間も縮まり,単位密度は大きくなり,強度も
向上してくる。それと同時に装飾性も付与される。以上
は,実施の1例を示したものであるが,次に,使用し得
る原材料及び加工方法等について述べる。まず,原材料
について述べる。加工する基材としての繊維シート状物
の繊維はカード,エアブロー,ウオタージエツト,抄造
等の乾式あるいは湿式によって並べられ,シート状にさ
れる紙,あるいは不織布である。そして,これに用いら
れる繊維は,楮,三椏,雁皮等のいわゆる靱皮繊維,そ
のほか,綿,麻,芭蕉,椰子,きび,藁等の天然植物性
繊維及びその加工品(例えば,レーヨンなど)で,針葉
樹等から作られるパルプなどで,繊維長さは最低5mm
のもの及びそれ以上(例えば,20mm以下であったり
以上であったりする)で,これらの長い繊維が構成繊維
成分の少くなくとも30%以上含むものである。シート
状物の構成繊維に,天然植物性繊維を少くなくとも30
%以上含むことは,外力を加えることにより,繊維束
(フイブリル)がほぐれて,その影響が効果的にあらわ
れる限界であり,繊維長さを限定するのは,絡みや逆に
ほぐれや強度等の観点からである。有機中低分子溶液や
高分子溶液としては,前者は高分子溶液のポリマー部分
がオリゴマーや低分子のものであって,例えば,アクリ
ル,ビニル,ウレタン,ポリアミド,ポリエステル,メ
ラミンや共重体,例えば,エチレン・酢酸ビニル,合成
ゴムや各種のエラストマー,天然品としては,例えば,
シエラツク,亜麻仁油のようなものであり,収歛性物質
としては,柿渋や茶渋のようなタンニンである。柔軟加
工後に収縮目的に用いる物質としては,水(温湯)のほ
か,上記の収歛性物質であり,ほかに,この中には,希
薄な酸やアルカリ等も含まれる。着色については,繊維
シート状物の先染め,あるいは,後染め加工は顔料や染
料で着色した高分子溶液を用いて高分子加工するか,印
刷や捺染をしたり,染色加工するものである。次に加工
法についていうと,中低分子溶液や高分子溶液加工及び
収縮性付与等の加工は共通しているところがあり,吹付
け,塗工,浸漬,含浸等の加工方法が利用でき,収縮加
工には,ほかにスチーミングも利用できる。これらの加
工は,いずれかの工程において,反復して行うことは適
宜できる。以上のほか,繊維シート状物の構成について
は,薄い既述した組成のものを重ね合わせて,複合シー
ト状物とし,その重量が40g/m2以上あれば諸種の
加工に耐え得るので利用できる。もちろん,既述した組
成のものを1枚含み,他に,その範ちゆう以外の組成の
もので構成しているものであってもよいが,品質的には
劣ったものとなる。
【0007】
【発明の効果】繊維の長い天然植物性繊維を多く含み,
所定の重量以上のものとすることにより柔軟加工を容易
にし,伸縮性となり,中低分子溶液あるいは高分子溶液
加工することで耐水性を高め,柔軟加工によって弛緩し
た組織やほぐれた繊維束の部分を収縮性を付与するた
め,スチーミングや温湯,または収歛性物質で加工する
ことができるようになり,柔軟性があって,バルキー性
やボリユウム感もあり,強化した繊維シート状物とする
ことができた。
所定の重量以上のものとすることにより柔軟加工を容易
にし,伸縮性となり,中低分子溶液あるいは高分子溶液
加工することで耐水性を高め,柔軟加工によって弛緩し
た組織やほぐれた繊維束の部分を収縮性を付与するた
め,スチーミングや温湯,または収歛性物質で加工する
ことができるようになり,柔軟性があって,バルキー性
やボリユウム感もあり,強化した繊維シート状物とする
ことができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 27/02 7199−3B D21H 5/02
Claims (4)
- 【請求項1】 繊維長さ5mm以上の天然植物性繊維あ
るいは,その加工品を繊維成分として,30%以上を含
み,かつ,重量が40g/m2以上の繊維シート状物
を,そのままか,または高分子加工して,タンブリン
グ,屈曲,圧縮絞り,あるいは揉み加工等の柔軟加工を
行って繊維組織を弛緩したり,繊維束をほぐしたりし
て,ある種の皺あるいは凹凸状を呈し,その状態が,何
れかの部分において,ランダムに連らなっているように
し,柔軟性やバルキー性及び伸縮性を与え,これに有機
中低分子溶液あるいは高分子溶液等の加工液を繊維分と
同等ないし,それ以下の重量で,吹付け,塗工あるいは
含浸するなどの高分子加工をして,それを繊維組織の弛
緩部や繊維束のほぐれた部分に浸透さして,単位密度を
高め,あるいは収縮性を付与したことを特徴とする柔軟
性のある強化繊維シート状物。 - 【請求項2】 繊維長さ5mm以上の天然植物性繊維あ
るいは,その加工品を繊維成分として30%以上含むシ
ート状物どうしを,複数枚重ね合せて1枚の複合シート
状物とし,それらの1枚の複合シート状物の重量が40
g/m2以上になるようにしたものを基材として用いた
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の柔軟性の
ある強化繊維シート状物。 - 【請求項3】 繊維シート状物を柔軟加工後において,
繊維シート状物をスチーミングしたり,温湯を吹付けた
り,または温湯に浸漬したり,あるいは,繊維シート状
物に対して収歛性を有する天然物質または合成物質で加
湿または含浸等の加工処理を施して,単位密度を高め,
あるいは収縮性を付与し,柔軟性を損わずに強化したこ
とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の柔軟性のあ
る強化繊維シート状物。 - 【請求項4】 柔軟加工の前工程で,先染めした繊維シ
ート状物を用いるか,着色した加工液を用いて,高分子
加工するか,後工程で着色した加工液を用いて高分子加
工するか,あるいは,染色,印刷または捺染するなどし
て,強化するとともに装飾性を高めたことを特徴とする
特許請求の範囲第1項記載の柔軟性のある強化繊維シー
ト状物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18729192A JPH06108366A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 柔軟性のある強化繊維シート状物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18729192A JPH06108366A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 柔軟性のある強化繊維シート状物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06108366A true JPH06108366A (ja) | 1994-04-19 |
Family
ID=16203434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18729192A Pending JPH06108366A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 柔軟性のある強化繊維シート状物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06108366A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002514272A (ja) * | 1997-01-21 | 2002-05-14 | ザ デクスター コーポレイション | 非パルプ化天然繊維より湿式抄成された不織布及びそれを含む複合材 |
-
1992
- 1992-06-03 JP JP18729192A patent/JPH06108366A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002514272A (ja) * | 1997-01-21 | 2002-05-14 | ザ デクスター コーポレイション | 非パルプ化天然繊維より湿式抄成された不織布及びそれを含む複合材 |
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