JPH0610831B2

JPH0610831B2 - 紙幣収納制御装置

Info

Publication number: JPH0610831B2
Application number: JP59040885A
Authority: JP
Inventors: 博通松本; 章前田
Original assignee: Omron Tateisi Electronics Co
Current assignee: Omron Corp
Priority date: 1984-03-02
Filing date: 1984-03-02
Publication date: 1994-02-09
Anticipated expiration: 2009-02-09
Also published as: JPS60183697A

Description

【発明の詳細な説明】（イ）発明の分野この発明は、たとえば、銀行業務に用いる自動両替機の
ように、受けつけた紙幣の金種を鑑別して両替動作を行
なう一方、この受けつけた紙幣をその金種別に専用の収
納部に搬送して収納する場合の紙幣収納制御装置に関す
る。

（ロ）発明の背景上述例の自動両替機にあっては、この機が受けいれた紙
幣の収納部（収納カートリッジ）が単一一のものであ
り、金種の相違にかかわらず紙幣を一括収納するように
しているため、銀行業務完了後等においては収納部内の
紙幣を金種に応じて分けてゆく人為的な作業が必要とさ
れた。

（ハ）発明の目的この発明は、上記自動両替機等において、この機が受け
いれた紙幣を自動両替機内部で同一金種ごとに選別収納
させると共に、この選別収納のための処理時間が大幅に
短縮できる紙幣収納制御装置の提供を目的とする。

（ニ）発明の構成この発明は、紙幣を二金種以上に振り分けて収納する紙
幣収納部と、本体内部に受けつけた紙幣を一時プールす
る一時ストア部と、この一時ストア部から上記紙幣収納
部に紙幣を送る短かい搬送路、および途中部に金種鑑別
部を有する比較的長い搬送路を有し、上記一時ストア部
にプールされた紙幣を紙幣収納部に金種別に振り分け搬
送するにあたり、プールされた紙幣が同一金種ならば、
金種再鑑別を行なわずに短かい搬送部を通して直接収納
する紙幣収納制御装置であることを特徴とする。

（ホ）発明の効果この発明によれば、本体内に受けいれた紙幣を一時スト
ア部にプールし、この一時ストア部から紙幣収納部に送
る際に、金種鑑別部を有する比較的長い搬送路に通して
各紙幣の金種を鑑別することで、同一金種同士に振り分
けて収納し、これにより金種毎の紙幣選別という従来の
人為的な、煩雑な作業を省略できる。

しかも一時ストア部にプールされた紙幣の金種が、たと
えば五千円札のように一種類である時は、金種の再鑑別
を施こすことなく短かい搬送路を通して直接収納できる
ので、処理時間を大幅に短縮でき、また搬送路が短かい
ためジヤム発生率が下がり、連れ出し、二枚繰り出し等
があっても容易に収納できる。

（ヘ）発明の実施例以下、この発明の一実施例を図面を用いて説明する。

第１図はこの発明を適用した自動両替機の内部構成を示
すもので、紙幣出入口１に対応すて紙幣テーブル２が設
けられ、この紙幣テーブル２に第１のベルトコンベヤ３
が接続されている。

この第１のベルトコンベヤ３は金種鑑別部４に至る往路
を有し、復路に受けいれ紙幣を一時プールする一時スト
ア部５が設けられる。６は両替紙幣の繰出し部で、繰り
出された紙幣は第２のベルトコンベヤ７によって第１の
ベルトコンベヤ３に送りこまれ、上述の金種鑑別部４を
通過する。８は誤まって繰り出された紙幣の回収部であ
る。９は紙幣収納部で、内部に一万円札と五千円札とを
別々に収納するための室９ａ，９ｂを有し、この紙幣収
納部９と第１のベルトコンベヤ３の往復開始端側とが紙
幣収納路１０でむすばれる。

１１ａは紙幣テーブル２上の受けいれ紙幣を第１のベル
トコンベヤ３に送り込むための繰出しローラ１１ｂは第
１のベルトコンベヤ３から両替紙幣を紙幣テーブル２に
送りこむ送り込み用のベルトコンベヤで、これは所定の
方向に駆動制御され、コンベヤ３，１１ｂ間にはフラッ
パ１２が装備される。このフラッパ１２は第１のベルト
コンベヤ３にて搬送されてきた紙幣をそのまま通過させ
たり、送り込み用ベルトコンベヤ１１ｂ側に送りこむた
めの選択用である。また、第１のベルトコンベヤ３と紙
幣収納部１０との間にもフラッパ１３が装備され、この
フラッパ１３にて第１のベルトコンベヤ３で搬送される
紙幣をそのまま通過させたり、紙幣収納路１０に送りこ
むように選択使用される。紙幣収納路１０は金種に応じ
て紙幣をそれぞれの室９ａ，９ｂに選択的に送り込むた
め、途中部から二股に分岐されると共に、分岐点にフラ
ッパ１４を有する。

前述の一時ストア部５にあっては、これと第１のベルト
コンベヤ３とむすぶ第２の送り込み用ベルトコンベヤ１
５ｂが設けられ、両コンベア間に第１の送り込み用ベル
トコンベヤ１１ｂ側と同様な働きをするフラッパ１６が
装備され、また繰出しローラ１５ａも備えている。

第１図の構成において、紙幣出入口１から紙幣テーブル
に２に紙幣が挿入されると、この紙幣が一枚ずつ繰出し
ローラ１１ａからの第１のベルトコンベヤ３によって金
種鑑別部４に送られ、ここで金種が判断され、次に各紙
幣は一時ストア部５にベルトコンベヤ１５ｂを介してプ
ールされる。

なお、受け入れ紙幣の金種が不明とされる場合もあるの
で、一時ストア部５の直前に金種不明紙幣のプール部１
７を設けて、ここにプールし、全受けいれ紙幣の金種鑑
別動作完了後に、このプール部１７の不明紙幣のみをさ
らに第１のベルトコンベヤ３に乗せてコンベア１１ｂに
よって紙幣出入口に返却し、顧客に抜き取り再投入して
もらうとよい。

受けいれ紙幣の金額が読み出されると、この額に応じた
両替紙幣が繰出し部６から必要枚数第２のベルトコンベ
ヤ７へ繰出され、これが金種鑑別部４を通り、第１のベ
ルトコンベヤ３に乗って紙幣テーブル２まで送られ、こ
のテーブル２にベルトコンベヤ１１ｂを介して集められ
る。

なお、繰り出した両替紙幣の金種に誤り・２枚繰出し等
がある場合も考えられるので、第１と第２のベルトコン
ベヤ３，７の復部分岐部にフラッパ１８を装備して、金
種鑑別部４において誤りであると判定された両替紙幣は
フラッパ１８の切換えで第２のベルトコンベヤ７の復路
に送り返して回収部８に返送することが望ましい。

このような両替動作後においては、一時ストア部５にプ
ールされている受けいれ紙幣がその繰出しローラ１５ａ
で繰出されて紙幣収納部９に送られ、金種ごとに別々に
収納されるが、この場合はプールされている紙幣が異金
種による混合である場合と、同一金種である場合とによ
って紙幣収納部９に至る搬送路を選択する。

これを第２図にフローチャートを用いて説明すると、受
けいれた紙幣が金種鑑別部４を通過することで、一時ス
トア部５にプールされる紙幣が金種別にカウンタ３５
（第３図に示す）によって計数される。そして、収納動
作のスタートに伴い第１ステップ２１において上述の金
種別カウンタ３５のチェツクがなされ、第２ステップ２
２でチェックされた紙幣の金種が一万円札のみである
か、否かが判定される。一万円札のみである場合は同一
金種のみであり、従ってプールされている各紙幣の金種
を再鑑別する必要がないため、第３ステップ２３ではフ
ラッパ１３を切換て、第１のベルトコンベヤ３と紙幣収
納路１０とが連通される一方、フラッパ１４が切換って
紙幣収納路１０が紙幣収納部９の室９ａに連通され、第
４ステップ２４において一時ストア部５から繰出される
紙幣は第１のベルトコンベヤ３から紙幣収納路１０を経
て室９ａに次々と収納される。この時の搬送経路は再鑑
別部４を通らない短かい搬送路Ａ（第１図に矢印で示
す）であり、紙幣は短時間に収納処理される。

また、前述の第２ステップ２２においてプールされてい
る紙幣が一万円札のみでないと判定された時は、第５ス
テップ２５でその紙幣が一万円札以外の金種（たとえば
五千円札）のみであるか、それとも一万円札と五千円札
の混合であるかが求められ、五千円札のみの場合は同様
に上記した短かい搬送路Ａが第６ステップ２６で選択さ
れる。

但し紙幣収納路１０が他の室９ｂに連通するようにフラ
ッパ１４が切換って、第７ステップ２７ではこの室９ｂ
に紙幣が収納されてゆく。

前述の第５ステップ２５で紙幣が混合であると判断され
ると、第８ステップ２８でフラッパ１３は第１のベルト
コンベヤ３に紙幣収納路１０を連通させず、一時ストア
部５から繰出される紙幣が金種鑑別部４に送りこまれて
再鑑別され、この紙幣が第１のベルトコンベヤ３を一廻
りするに伴いフラッパ１３が第１のベルトコンベヤ３に
紙幣収納路１０を連通させて紙幣収納路１０に導く。こ
の際フラッパ１４は再鑑別された結果としての金種に応
じ室９ａ，９ｂのいずれかを選択することは勿論であ
り、この動作が一枚の紙幣毎に第９ステップ２９で行な
われる。このように異金種混合時の紙幣の搬送路は金種
鑑別部４を通る比較的長い搬送路Ｂ（第１図に矢印で示
す）となるが、各紙幣はその金種に応じて別々のの部屋
９ａ，９ｂに収納される。

なお、五千円札と千円札を同一の室９ｂに収納して良い
場合はステップ２６と２７による短かい搬送路Ａを選択
することは可能である。

第３図は第２図の動作を行なうための制御ブロックを示
し、制御部３０は駆動部３１を用いて紙幣の搬送を行な
い、フラッパ制御回路３３で搬送路の切換えを行なう。
また、この紙幣搬送状態においてセンサ回路３４からの
割込み、センサの状態、搬送モータの回転に応じて発生
するタコジェネレータの割込みを監視すると共に、一時
ストア部金種別カウンタ３５により収納搬送路Ａ，Ｂを
切換える。

以上のようにして、この発明は当初の目的を良好に達成
するに至った。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示し、第１図は自動両替機
の内部構成を示す概略図。第２図は紙幣収納動作のフロ
ーチャート。第３図は制御回路のブロック図である。４……金種鑑別部、５……一時ストア部９……紙幣収納部、Ａ……短かい搬送部Ｂ……比較的長い搬送部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】紙幣を二金種以上に分けて収納する紙幣収
納部と、本体内部に受けつけた紙幣を一時プールする一時ストア
部と、この一時ストア部から上記紙幣収納部に紙幣を送る短か
い搬送路、および途中部に金種鑑別部を有する比較的長
い搬送路を有し、上記一時ストア部にプールされた紙幣
を紙幣収納部に金種別に振り分け搬送するにあたり、プールされた紙幣が同一金種ならば、金種再鑑別を行な
わずに短かい搬送部を通して直接収納するべく構成した紙幣収納制御装置。