JPH0610796U - 焼成用治具 - Google Patents
焼成用治具Info
- Publication number
- JPH0610796U JPH0610796U JP058283U JP5828392U JPH0610796U JP H0610796 U JPH0610796 U JP H0610796U JP 058283 U JP058283 U JP 058283U JP 5828392 U JP5828392 U JP 5828392U JP H0610796 U JPH0610796 U JP H0610796U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bottom plate
- torch
- engoro
- shape
- baking
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 食器などを焼成する際に用いられる焼成治具
において軽量化および特に熱疲労する部品の交換を可能
とする。 【構成】 底板が円形あるいは短形であり、底板周辺に
脚部あるいは側壁を有したエンゴロと、底板形状と相似
形あるいは円形のトチの組み合せであり、底板の中央に
円形あるいは底板外周と相似形の穴を有し、トチの厚み
を2ないし3mmとする。 【効果】 焼成における熱消費の削減が可能であり、作
業者への負担も小さくできる。繰り返し使用した時、ト
チ部分が変形しても、部品文換により長期に亘り使用可
となる。
において軽量化および特に熱疲労する部品の交換を可能
とする。 【構成】 底板が円形あるいは短形であり、底板周辺に
脚部あるいは側壁を有したエンゴロと、底板形状と相似
形あるいは円形のトチの組み合せであり、底板の中央に
円形あるいは底板外周と相似形の穴を有し、トチの厚み
を2ないし3mmとする。 【効果】 焼成における熱消費の削減が可能であり、作
業者への負担も小さくできる。繰り返し使用した時、ト
チ部分が変形しても、部品文換により長期に亘り使用可
となる。
Description
【0001】
この考案は、食器などを焼成する際、窯道具として用いられる、匣,匣鉢ある いはエンゴロと呼ばれる焼成用治具に関するものである。
【0002】
従来、食器などを窯において焼成する場合、窯の中に、エンゴロ等の焼成治具 を用いることにより何段にも積んで効率よく焼成された。従来におけるエンゴロ の主流は、ワークを受ける底板とワークを載せた状態で、ワーク同士が接触しな いようにするための脚部材ないし側壁により構成されていた。これら焼成治具を 用いる理由は、単に、ワークを効率よく窯詰めするためだけではなく、燃焼式の 炉内で炎が直接ワークに当って焼き斑を作ったり、局部的に加熱されワークが変 形するのを防止する意味でも用いられていた。
【0003】 上記エンゴロ等に要求される性能として、以下に挙げる項目があった。 エンゴロの底(底板表面)が水平であること。(水平でないと食器類のハマと 称する、裏面についている円状に隆起している台座部分が歪み、テーブルなどの 上へ置いた際にがたつきが生じる。) 熱衝撃でエンゴロがひび割れを起さない事。 多数回使用しても変形が生じない事。 焼成後ハマの部分と融着しない事。などである。
【0004】 一方、エンゴロを製作する一般的方法は、プレス成形、鋳込み成形、ロクロ成 形であるが、これらの方法で作成されたものは精度が低く、の目的を達成する ために、成形,焼成後に最終工程として機械加工または道具(エンゴロ間に隙間 材)を用い、底面の水平を出していた。また、の項目を達成するためには、底 板の部分にアルミナ系のコーティング材を被覆するか、底板上にトチと呼ばれる ハマと融着しにくい材質の板を敷いたりしていた。
【0005】 更に、の項目のために、組成を特別なもの(例えば、ムライトにコージェラ イトを混入させたものとか、逆にコージェライトにムライトを混入させたものの こと)とする事が行なわれて来たが、このような耐熱衝撃性の向上に伴ない、熱 軟化性が副作用として生じ、このためエンゴロの底板面積が大きいと、繰り返し 使用で底板がすぐに垂れる傾向があった。
【0006】
この考案では、ないしの項目を満足させるだけでなく、省エネルギーおよ び作業者への負荷の軽減の為に軽量化を計ることを目的としている。
【0007】
この考案の焼成治具は、軽量化のために底板部分に穴を開け、底板部分に載せ るトチを厚さ2ないし3mmとすることにより、上記目的を達成している。 従来における成形方法では、肉厚を薄く、面精度を良く仕上げることは不可能 であった。従来方法により無理に薄肉に成形しようとすると密度ムラあるいは未 充填の部分が発生した。しかし、近年成形法の進歩もあり、押し出し成形あるい はドクターブレード成形により薄い板の成形が可能となった。そして、この薄い 板厚のトチをエンゴロと同時に併用することで軽量化と焼成治具にかかる費用の 軽減を可能にしている。
【0008】 この考案の焼成治具の形の例を図1および図2に示す。図中1がエンゴロ部分 であり、2がトチとなる薄板である。エンゴロの底板部分中央は強度上問題とな らない大きさで穴を開けたものとなっている。穴の形状は底板の形に相似させる か側壁あるいは脚部に障害とならない大きさの円形にされる。図ではエンゴロの 底板の形を円形としたが矩形にして鉢状としたり皿状としても良い。焼成に当っ ては、トチの部分に食器類を載せ、これらを何段も積み重ねたものを窯の中に充 填して焼成に供せられることになる。
【0009】 焼成治具の組成としては、エンゴロ部分は従来よりあるムライトまたはコージ ェライトの単独あるいは混合物が用いられ、トチ部分はアルミナ,ムライト,コ ージェライトなどを組成とするものが用いられる。トチ部分となる薄板は、熱間 強度上問題がない範囲でできる限り薄い方が良いが通常は2ないし3mm の厚 さにより用いられる。
【0010】
実施例では、図1の形状のエンゴロをムライト200重量部,コージェライト 250重量部を鋳込み成形により作成し1300℃にて焼成した。一方、アルミ ナをセラミック成分とする薄板をドクターブレード成形により厚さ3.0mmの ものを得、焼成前に円形に打抜き、これを焼成し厚さ2.8mmの薄板を得た。 得られたエンゴロとトチによる焼成治具を用い、食器(皿)の焼成に供したが 、一板の薄板により300回の焼成を行うことができた
【0011】
この考案の焼成治具は、底板部分を薄くすることができ、全体として軽量化が 達成できる。軽量化によれば、作業者への負荷の軽減はもとより焼成に要する熱 消費をも少なくすることになる。また、製品を積み込んだり取り出したりすると きにトチ部分だけ取り外し、お盆のように扱うことができるので省力化に継がる 。 トチ部分が、繰り返しの使用により変形したとしてもこの部分の交換により焼 成治具は長期に亘り使用可能となる。エンゴロ部分だけを考えた場合も、底板部 分が一体となったものでないので、熱衝撃によって破壊する危険性が小さくなる 。
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図による組み図。
【図2】本考案の他の実施例を示す斜視図による組み
図。
図。
1 エンゴロ 2 トチ
Claims (1)
- 【請求項1】 底板が円形あるいは矩形であり、底板周
辺に三個以上の脚部あるいは側壁を有したエンゴロと底
板形状と相似形あるいは円形のトチの組み合わせにあっ
て、底板の中央部に円形あるいは底板外周と相似形の穴
を有し、トチは厚みを2ないし3mmとしたことを構成
とする焼成用治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP058283U JPH0610796U (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 焼成用治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP058283U JPH0610796U (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 焼成用治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0610796U true JPH0610796U (ja) | 1994-02-10 |
Family
ID=13079868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP058283U Pending JPH0610796U (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 焼成用治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0610796U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5218849B2 (ja) * | 1972-05-15 | 1977-05-24 |
-
1992
- 1992-07-08 JP JP058283U patent/JPH0610796U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5218849B2 (ja) * | 1972-05-15 | 1977-05-24 |
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