JPH061073A - 情報記録媒体並びに情報の記録方法及び消去方法 - Google Patents

情報記録媒体並びに情報の記録方法及び消去方法

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JPH061073A
JPH061073A JP4211384A JP21138492A JPH061073A JP H061073 A JPH061073 A JP H061073A JP 4211384 A JP4211384 A JP 4211384A JP 21138492 A JP21138492 A JP 21138492A JP H061073 A JPH061073 A JP H061073A
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潤 竹田津
Nobuaki Takane
信明 高根
Mitsuo Yamada
三男 山田
Seiji Tai
誠司 田井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】記録層に有機材料を使用し、新規な記録原理に
基づく書換え可能な情報光記録媒体を提供する。 【構成】記録層が(A)熱エネルギーによりコンフォー
メーションが変化する共役系重合体、例えば、下記化1
〔一般式(I)〕で表される構成単位含む重合体又はジエ
ン系単量体及び/若しくは芳香環を有するビニル系単量
体を成分として含む重合体、並びに(B)光吸収能を有
する色素、例えば、ビス(トリエチルシロキシ)シリコ
ン−ナフタロシアニンを含む機能性樹脂組成物からなる
情報記録媒体。 【化1】 〔ただし、一般式(I)中、R1及びR2は、水素又は1価
の有機基を示し、これらは同一でも異なっていてもよい
が、少なくとも一方は1価の有機基であり、Xは、S、
O、Se又はNR3(ここで、R3は水素、アルキル基ま
たはアリール基を示す)〕。 【効果】実用的な記録及び消去特性を示し、無毒であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報記録媒体並びに情
報の記録方法及び消去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光記録媒体としては、キュリー温
度以上にレーザ光で磁性膜を加熱し、磁場の印加により
加熱部の磁化方向を書き換え、カー効果による偏向面の
変化を読み取る光磁気記録媒体やレーザ光の熱で光記録
媒体に相転移(結晶相→アモルファス相)を起こし、光の
反射率を読み取る相変化形光記録媒体等の無機系光記録
媒体がよく知られている。
【0003】光磁気記録媒体は、一般に希土類元素であ
る、Gd、Tbと遷移金属であるFe、Ni、Co等と
の合金薄膜よりなっているが、これらの合金薄膜は、湿
気や大気中の酸素などによって酸化され易く、酸化シリ
コンや窒化シリコンなどの保護膜によって外気との接触
を妨げなければならず、長期間の記録安定性に問題があ
る。また、光学系も複雑になるという欠点がある。
【0004】相変化形光記録媒体は、Teに代表される
カルコゲン元素を含む材料、例えば酸化テルル、Te−
Ge合金、Te−Ge−Sb合金などから成っており、
これらには毒性があり、また成膜にはスパッタ法等の真
空成膜法を用いる必要があるので安価な光記録媒体が得
にくい。
【0005】前記の欠点を解決するために有機材料から
なる光記録媒体が無毒性、低コスト等の点で優れている
ことから活発に研究されている。現在までに有機系材料
を用いた光記録媒体としては、光の光子を利用するフォ
トンモード型の光記録媒体と光を熱として利用するヒー
トモード型の光記録媒体が報告されている。
【0006】しかし、報告されている数多くの有機系の
書換え可能な光記録媒体の中で、動的な光記録/消去特
性が報告されているものは少なく、実際に光記録媒体と
して実現可能かどうか不明なものが多い。
【0007】有機系の書換え可能な光記録媒体について
動的な光記録/消去特性が示されている数少ない報告の
一つとしては、有機エレクトロニクス研究会誌、光記録
媒体における有機素材の特徴と課題、第41-47頁(1991
年)がある。記載されている光記録媒体は高感度かつ高
速が期待できるフォトンモード型のものであり、ヘテロ
環型フルギドのフォトクロミズムを利用している。実際
この光記録媒体は動的評価でC/Nは49dBが得られ
ている。しかしながら、この光記録媒体は、Arレーザ
により記録し、紫外線により消去する必要があることか
ら、半導体レーザーを搭載した光記録装置に適合が困難
である。また、記録、再生ともにフォトクロミック反応
を用いるために再生光に対する耐光性が小さく、安定性
や繰り返し性にも問題がある。また、このような有機系
の光記録媒体としてはスピロピランなどのフォトクロミ
ック材料(特開昭61−17037号参照)、高分子ブ
レンドの相分離、高分子液晶の配向変化を用いるものが
提案されている。これらの光記録媒体は、フォトンモー
ドであるため、高感度かつ高速であるという特長を有し
ている反面、書き込み、読み出しともにフォトクロミッ
ク反応を用いるために再生光に対する耐光性が小さいた
め、安定性や繰り返し性に問題がある。
【0008】一方、ヒートモード型の光記録媒体につい
て動的な光記録/消去特性が示されているものとして
は、SPIE、オプティカル ストレージ テクノロジー
アンドアプリケーションズ(Optical Storage Technolog
y and Applications)、第211〜218頁(1988年)があ
る。この光記録媒体は、粘弾性を示す高分子層(以下、
膨張層という)と熱硬化樹脂層(以下、保持層という)
を積層してなる記録層を有している。この光記録媒体に
おける記録は、保持層をそのガラス転移点以上に加熱
し、しかも膨張層を加熱してこれを熱膨張させることに
より保持層を変形させて突起を形成させ、ついで保持層
をそのガラス転移点よりも低い温度に冷却して突起形状
を固定することにより行なわれる。記録された情報の消
去は、上記で形成された突起部の保持層をそのガラス転
移点以上に加熱してその弾性率を低下させ、膨張状態に
ある膨張層の収縮力により保持層を引き戻し、上記突起
を平坦化することにより行われる。このような突起の形
成と平坦化は可逆的に行うことができ、従って、上記光
記録媒体は書換え可能である。しかし、この光記録媒体
は、記録時には膨張層を加熱し、消去時には膨張層を加
熱しないで保持層のみを加熱するものであるため、膨張
層と保持層に異なる色素を含有させ、記録と消去で2種
類の異なる波長のレーザー光を用いる必要がある。
【0009】また、特開平2−187390号公報に
は、形状記憶樹脂及び色素を含有してなる記録層を基板
上に直接形成した光記録媒体が開示されている。この光
記録媒体では、記録層は1層であり、形状記憶樹脂の加
熱による膨張性と回復性を利用しているため加熱の度合
いを変化させることにより突起の形成(記録)と平坦化
(消去)を行うことができる。従って、一種類の波長の
レーザー光を使用することにより記録と消去を行うこと
ができる。しかし、上記公報には、動的な光記録/消去
特性は示されていない。また、この光記録媒体では、記
録層に用いる記録材料の光学定数、膜厚、製膜性等に起
因して、トラッキングサーボを行うために必要なプッシ
ュプル信号特性が得られない場合がある。例えば、基板
と記録層の複素屈折率の差が小さく、記録層と空気又は
記録層とその上に積層した層(例えば、反射層、保護
層)との複素屈折率の差が大きい場合、プッシュプル信
号特性が得られにくい。また、記録材料の製膜性が悪い
場合、膜の微小な荒れ等のためにノイズが高くなった
り、トラッキングがはずれるという問題も生じる。
【00010】さらに、フォトンモードとヒートモード
を併用した光記録媒体について動的な光記録/消去特性
が示されているものとしては、光メモリシンポジウム’
90、第31〜32頁(1990年、夏)がある。フォ
トクロミック基を有する高分子液晶を用いたこの光記録
媒体は、実際動的評価でC/Nは得られているが27d
Bと低く、また、消去特性(消去比)も得られていな
い。さらに、この光記録媒体は、消去に紫外線が必要で
あることから、半導体レーザーを搭載した光記録装置に
適合が困難となる問題を有している。
【0011】また、光を熱として利用するヒートモード
型の記録媒体として熱可塑性高分子と有機色素を用いて
ピット形成と平坦化の繰り返しによる記録が提案されて
いる(特開昭58−48245号)が、記録媒体の非可
逆的な形状変化に基づいているため、記録の消去がきわ
めて困難であるという問題を有している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した問
題点に鑑みなされたものであり、有機材料を使用し、新
規な記録原理により優れた書き換え性能を有する情報記
録媒体並びにこの情報記録媒体への情報の記録方法及び
消去方法を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明における第一の情
報記録媒体は、記録層を有するものにおいて、その記録
層が熱エネルギーによりコンフォーメーションが変化す
る共役系重合体及び光吸収能を有する色素を含む樹脂組
成物からなるものである。
【0014】前記記録層に用いられる樹脂組成物は、光
照射等によりエネルギ−を受けることによる共役系重合
体のコンフォーメーション変化に起因して、共役系重合
体と色素及び/又は色素同士の相互作用が変化し、これ
により光吸収スペクトル又は反射スペクトルが変化する
ものである。熱エネルギ−の附与は、光照射、熱輻射、
加熱体の接触等により行われる。
【0015】前記共役系重合体としては、特に、主鎖に
縮合していてもよい複素5員環又は炭素6員環を含み、
このような環構造が共役系を構成しているものが好まし
く、例えば、下記化2〔一般式(I)〕
【化2】 〔ただし、一般式(I)中、R1及びR2は、水素又は1価
の有機基を示し、これらは同一でも異なっていてもよい
が、少なくとも一方は1価の有機基であり、Xは、S、
O、Se又はNR3(ここで、R3は水素、アルキル基ま
たはアリール基をしめす)を示す〕で表わされる構成単
位を含む重合体が用いられる。
【0016】前記一般式(I)において、R1又はR2が1
価の有機基であるとき、その有機基としては、アルキル
基、アルケニル基、アルコキシ基、アルカノイル基、ア
ルキルチオ基、アルキルチオアルキル基、アルキルスル
フィニル基、アルキルスルフォニル基、シクロアルキル
基、アルキルスルフィニルアルキル基、アルキルスルフ
ォニルアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、
アルキルアリール基、アリールチオ基、シクロアルケニ
ル基、アリールスルフィニル基、アリールスルフォニル
基等があり、以上の基においてその中のアルキル基はス
ルフォン酸基、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、カルボ
キシル基、エポキシ基等で置換されていてもよい。R1
又はR2が1価の有機基であるとき、これは前記重合体
に有機溶剤溶解性を与える上で重要である。上記アルキ
ル基としては炭素原子数が4〜18のもの、例えば、ブ
チル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル
基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、オクタデ
シル基等があり、上記アルケニル基としては、例えば、
ビニル基、アリル基、1−ブテニル基等があり、上記ア
ルコキシ基としてはメトキシ基、エトキシ基、ブトキシ
基、ペンチロキシ基等があり、上記アルカノイル基とし
てはヘキサノイル基、オクタノイル基等があり、上記ア
ルキルチオ基としてはペンチルチオ基、ヘキシルチオ
基、デシルチオ基等があり、上記アルキルチオアルキル
基としてはブチルチオメチル基、ヘキシルチオブチル基
等があり、上記アルキルスルフィニル基としてはヘキシ
ルスルフィニル基、オクチルスルフィニル基等があり、
上記アルキルスルフォニル基としてはペンチルスルフォ
ニル基、ノニルスルフォニル基等があり、上記シクロア
ルキル基としてはシクロペンチル基、シクロヘキシル基
等があり、上記アルキルスルフィニルアルキル基として
はオクチルスルフィニルブチル基、ブチルスルフィニル
ヘキシル基等があり、上記アルキルスルフォニルアルキ
ル基としてはブチルスルフォニルデシル基、メチルスル
フォニルドデシル基等があり、上記アリール基としては
フェニル基、ナフチル基等があり、上記アリールアルキ
ル基としては、例えばベンジル基、フェネエチル基等が
あり、上記アルキルアリール基としてはブチルフェニル
基、イソプロピルフェニル基等があり、上記アリールチ
オ基としてはナフチルチオ基等があり、上記シクロアル
ケニル基としては1−シクロヘキセニル基等があり、ア
リールスルフィニル基としては、例えばフェニルスルフ
ィニル基等があり、上記アリールスルフォニル基として
はフェニルスルフォニル基等があり、以上の基において
その中のアルキル基はスルフォン酸基、ハロゲン、ニト
ロ基、シアノ基、カルボキシル基、エポキシ基、グリシ
ジル基等の置換成分で置換されたものでもよい。
【0017】前記一般式(I)で表される構成単位を含む
重合体は、化3〔一般式(II)〕
【化3】 〔ただし、一般式(II)中、R1、R2及びXは一般式(I)
に同じである〕で表される単量体又はこれの誘導体を重
合させて製造することができる。重合方法としては、化
学酸化重合法、化学的重合法または電気化学的重合法等
がある。化学酸化重合法では、上記単量体をクロロフォ
ルム中、塩化第二鉄等の酸化剤の存在下で重合させる。
化学的重合法では、上記単量体の誘導体として2,5−
ジブロモ置換されたもの又は2,5−ジヨード置換され
たものを1,3−(ビスフェニルフォスフィノ)プロパ
ンニッケル(II)クロライド等のニッケル系触媒の存在下
にテトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒中で重合す
る。電気化学的重合法では、上記単量体と、テトラメチ
ルアンモニウムパークロレート等の支持電解質をニトロ
ベンゼン等の溶媒に溶解した反応液に、ITO電極を陽
極とし、白金電極を陰極とし、ヘリウム、アルゴン等の
不活性雰囲気下で電流を流すことにより、重合体を陽極
上に析出させる。これらの重合法で得られた重合体はメ
タノール、アセトン等を使用して洗浄し、清浄な重合体
とするのが望しい。この重合に際し、上記単量体を二種
以上使用してもよく、コモノマーとして上記一般式(II)
において、R1及びR2が共に水素であるもの、これの
2,5−ジブロモ置換体又は2,5−ジヨード置換体な
どの一般式(II)で表される単量体又はこれの誘導体と共
重合可能なものを併用してもよい。
【0018】前記一般式(I)で表される構成単位を含む
重合体の分子量は特に制限されないが、良好な成膜性の
点から、好ましくは平均分子量(重量平均分子量、以下
同じ)で102〜106、特に好ましくは平均分子量で1
3〜105であるのが好ましい。なお、平均分子量は液
体ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより、標
準ポリスチレンを用いて作成された検量線から求めたも
のである。
【0019】本発明に用いられる色素としては、光吸収
能を有し、前記共役系重合体と電子的あるいは立体的に
相互作用するものであれば、特に限定するものではない
が、好ましくはレーザ光を十分吸収できる色素、例えば
シアニン系色素、フタロシアニン系色素、テトラピラジ
ノポルフィラジン系色素、ナフタロシアニン系色素、ニ
ッケルジチオール錯体等が用いられる。これらの色素は
前記共役系重合体に対して3〜30重量%使用するのが
好ましい。
【0020】前記色素としては、特に、前記テトラアザ
ポルフィリン系色素が好ましく、これらは、例えば、下
記化4〔一般式(III)〕、下記化5〔一般式(IV)〕
下記化6〔一般式(V)〕で表わされるものがある。
【0021】
【化4】
【0022】
【化5】
【0023】
【化6】
【0024】一般式(III)、一般式(IV)及び一般式
(V)において、Mは、2個の水素、Ib族,IIa族,
IIb族,IIIa族,IVa族,IVb族,Vb族,VIb族,V
IIb族,VIII族の金属、これらの金属の酸化物、これら
の金属のハロゲン化物、これらの金属の水酸化物又はこ
れらの金属で置換基を有するものであり、Qは置換基を
示し、k,l,m及びnは0又は1〜4の整数を示し、
Qが複数個あるときは同一でも異なつていてもよい。
【0025】上記のMのうち、金属としては、Cu,Z
n,Mg,Al,Ge,Ti,Sn,Pb,Cr,M
o,Mn,Fe,Co,Ni,In,Pt,Pd等の金
属があり、特にSi、Ge又はSnが好ましい。酸化物
としては、TiO,VO等があり、ハロゲン化物として
は、AlCl,GeCl2,SiCl2,FeCl,SnCl
2,InCl等があり、水酸化物としてはAl(OH),S
i(OH)2,Ge(OH)2,Sn(OH)2等がある。さら
に、金属が置換基を有する場合に、金属としては、A
l,Ti,Si,Ge,Sn等があり、置換基として
は、アリールオキシ基,アルコキシ基,アルキルシリル
基、トリアルキルシロキシ基,アリールシロキシ基,ト
リアリールシロキシ基,アルコキシシロキシ基,トリア
ルコキシシロキシ基,アリールオキシシロキシル基,ト
リアリールオキシシロキシル基,トリチルオキシ基又は
アシロキシ基等がある。なお、以下において、アルキル
基及びアルコキシ基はそれぞれ、シクロアルキル基及び
シクロアルコキシ基を含む。置換基の例をさらに詳しく
説明すると、アリールオキシル基としてフエノキシル
基,トリルオキシル基,アニシルオキシル基等があり、
アルコキシル基としては、アミロキシル基,ヘキシロキ
シル基,オクチロキシル基,デシロキシル基,ドデシロ
キシル基,テトラデシロキシル基,ヘキサデシロキシル
基,オクタデシロキシル基,エイコシロキシル基,ドコ
シロキシル基等があり、トリアルキルシロキシル基とし
ては、トリメチルシロキシル基,トリエチルシロキシル
基,トリプロピルシロキシル基,トリブチルシロキシル
基等があり、トリアリールシロキシル基としては、トリ
フエニルシロキシル基,トリアニシルシロキシル基,ト
リトリルシロキシル基等があり、トリアルコキシシロキ
シル基としては、トリメトキシシロキシル基,トリエト
キシシロキシル基,トリプロポキシシロキシル基,トリ
ブトキシシロキシル基等があり、トリアリールオキシシ
ロキシル基としては、トリフエノキシシロキシル基,ト
リアニシロキシシロキシル基,トリトリルオキシシロキ
シル基等があり、アシロキシル基としては、アセトキシ
ル基,プロピオニルオキシル基,ブチリルオキシル基,
バレリルオキシル基,ピバロイルオキシル基,ヘキサノ
イルオキシル基,オクタノイルオキシル基等がある。
【0026】前記Qとしては、アルキル基,アリール
基,アルキコキシ基,アリールオキシ基,アルコキシア
ルキル基,アルコキシカルボニル基,アラルキル基,ア
リールオキシカルボニル基,ハロゲン,1個又は2個の
アルキル基及び/又はアリール基でN置換されていても
よりアミノ基,アルキル基又はアリール基でN置換され
ていてもよりスルホンアミド基,ニトロ基,アルキルチ
オ基,アリールチオ基,アルキルシリルチオ基,アルキ
ルシリル基,アルキルスルホニル基,アリールスルホニ
ル基等がある。これらは、ハロゲン,水酸基,アルコキ
シ基等で置換されていてもよい。
【0027】前記の一般式(III)及び一般式(V)に
おいて、同一の環に存在するX1及びX2は、両方とも炭
素原子若しくは窒素原子であり、また、いずれか一方が
炭素原子であって他方が窒素原子であり、複数個のX1
は同一でも異なっていてもよく、複数個のX2は同一で
も異なっていてもよい。前記一般式(IV)において、同
一の環に存在するX3及びX4は、いずれか一方が炭素原
子であって他方が窒素原子であり、複数個のX3は同一
でも異なっていてもよく、複数個のX4は同一でも異な
っていてもよい。
【0028】一般式(V)で表される化合物のうちナフ
タロシアニン誘導体としては、例えば、化7〔一般式
(VI)〕
【化7】 〔ただし、一般式(VI)中、Q、k、l、m、n及びM
は、一般式(III)〜(V)に同じである〕で表わされ
るものがある。
【0029】具体的なナフタロシアニン誘導体として
は、ビス〔トリ−n−ヘキシルシロキシ〕シリコンナフ
タロシアニン,ジクロロシリコンポリ−N−ジ−n−オ
クチルスルホンアミドナフタロシアニン,ジヒドロキシ
シリコンポリ−N−ジ−n−オクチルスルホンアミドナ
フタロシアニン,ビス〔トリ−n−ヘキシルシロキシ〕
シリコンポリ−N−ジ−n−オクチルスルホンアミドナ
フタロシアニン,ビス〔ヒドロキシヘプタプロピレンオ
キシジメチルシロキシ〕シリコンテトラクロロナフタロ
シアニン,ビス〔トリヘキシルシロキシ〕シリコンテト
ラネオペントキシナフタロシアニン,ビス〔トリヘキシ
ルシロキシ〕シリコンテトラ−N−ピペリジルナフタロ
シアニン,銅テトラ−フルオロメチルナフタロシアニ
ン,ジ亜鉛テトラ−ブロモナフタロシアニン,ブチルフ
エニルチオアルミニウムテトラ−ブトキシナフタロシア
ニン,バナジルトリ−ブチルチオナフタロシアニン,チ
タニルテトラ−n−ヘキシルチオナフタロシアニン,ニ
ツケルオクタフエニルチオナフタロシアニン等があり、
さらに、下記表1、表2、表3、表4、表5、表6及び
表7に示されるM、Q(−Z−R1として示す)のZ及
びR1、k、l、m並びにnのものがある。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】
【表5】
【0035】
【表6】
【0036】
【表7】
【0037】前記表1乃至表7において、R1の例を一
つしか示さないものは、複数個のR1がすべて同一のも
のである。
【0038】記録層の形成は、スピンコート法、キャス
ト法、ロールコート法、スクリーン印刷法、浸漬コーテ
ィング法、ラングミュアーブロジェット法等の湿式法、
スパッタリング法、真空蒸着法等の乾式法がある。湿式
法で行う場合、前記共役系重合体及び色素を有機溶剤に
溶解するが、このような有機溶剤としては、トルエン、
クロロホルム、テトラヒドロフラン、四塩化炭素等があ
る。
【0039】前記記録層は、一般に適当な基板上に形成
される。基板は、信号の記録や読みだしに支障を与えな
い透光性平板であれば、特に限定するものではなく、例
えば、ポリカーボネート板、ポリメチルメタクリレート
板、エポキシ板、ガラス板等を用いることができる。ま
た、基板表面に案内溝やピット等の凹凸があってもよ
い。
【0040】本発明における情報記録媒体は、前記基板
と前記記録層の間に基板反射層を積層したものであって
もよい。基板反射層の積層により、容易にトラッキング
を取ることができ、また、反射率、C/Nなどの記録特
性を改善することができる。基板反射層は、記録層まで
書込み用の光が十分到達する程度に光透過性であって光
によって熱溶融あるいは熱分解しないものであれば、特
に限定するものではないが、複素屈折率の実数部(n)
が、前記基板の屈折率より大きい有機色素または無機物
からなるものが好ましい。有機色素としては、例えば、
シアニン系色素、フタロシアニン系色素、テトラピラジ
ノポルフィラジン系色素、ポルフィリン系色素、アゾ系
色素等が適している。これら色素を用いて反射層を形成
する方法としては、色素が適当な有機溶媒に溶解する場
合には回転塗布法、キャスト法等の湿式法によって成膜
することができ、真空蒸着法等の乾式法によっても成膜
することができる。無機物としては、Si、TiO2
ZnO、ZnS等があり、スパッタリング法、真空蒸着
法、CVD法等により成膜することができる。
【0041】また本発明における情報記録媒体は、前記
基板と記録層の間に基板保護層を積層したものであって
も良い。基板保護層の積層により、記録層をスピンコ−
ト法、キャスト法の湿式法で行う場合に用いる有機溶媒
に対する浸蝕を防ぐことができる。基板保護層として
は、SiO2、TiO2エポキシ樹脂、光硬化性アクリル
樹脂等が使用できる。本発明における情報記録媒体にお
いては、記録層上には必要に応じ、Al、Au、Cu、
Ag等の金属、Si等の半導体などからなる反射膜を形
成することもできる。また、上記記録層又は上記反射膜
の上に保護層などを設けてもよい。
【0042】本発明における情報記録媒体への記録は、
色素の吸収波長に対応する光を照射させて光の照射部を
加熱した後急冷することにより行うことができる。ま
た、加熱手段で加熱後急冷することにより行うこともで
きる。これにより記録層中の光の照射部の共役系重合体
と色素及び/又は色素同士の相互作用が変化し、この結
果、光の照射部の吸光度又は反射率を光の照射前に比べ
変化する。光はレーザ光が好ましいが、レーザとしては
用いる色素の吸収波長によるが、半導体レーザ、アルゴ
ンレーザ、ヘリウム−ネオンレーザ等が用いられ、好ま
しくは小型、軽量の半導体レーザが用いられる。回転中
の情報記録媒体にレーザー光を短時間照射して加熱する
場合は、加熱部はレーザースポットを過ぎれば容易に急
冷される。
【0043】上記で記録した情報の再生は、記録時及び
下記する消去時に用いる光の出力より弱い光を照射し、
記録部と未記録部の吸光度又は反射率の差を検出して行
うことができる。
【0044】また、上記で記録した情報の消去は、少な
くとも記録部を加熱した後除冷する方法により行う。加
熱は情報記録媒体全体を加熱してもよく、記録部又は記
録部と未記録部をレーザ光の照射により加熱してもよ
い。レーザ光を用いる場合、記録時のレーザ光より弱い
出力のレーザ光を用いて記録部のあるトラックを走査し
て行い、オーブン中などで全体を加熱するときは加熱後
放置して冷却すればよい。
【0045】前記記録層の材料として用いられる樹脂組
成物を加熱すると、その組成物のマトリックスである共
役系重合体は、熱エネルギーの程度に対応してそのコン
フォメーションを変化させる。すなわち、上記樹脂組成
物が加熱されると、色素と共役系重合体の間の電子的相
互作用及び/又は立体的配置が変化し、さらに色素の集
合状態が変化するように色素同士の相互作用も変化す
る。このような変化は、上記樹脂組成物の光学吸収スペ
クトル変化及び/または反射スペクトルの変化として観
察できる。この変化の程度は、樹脂組成物が加熱された
温度によって決まる。上記樹脂組成物を加熱した後、急
冷することにより上記光学吸収スペクトル変化及び/ま
たは反射スペクトルの変化を固定することができる。本
発明における情報記録媒体への記録は、上記樹脂組成物
のこのような性質を利用するものである。従って、記録
後、少なくとも記録部を加熱し徐冷することにより記録
を消去することができる。
【0046】本発明における第2の情報光記録媒体は、
記録層を有するものにおいて、その記録層がジエン系単
量体及び/又は芳香環を有するビニル系単量体を成分と
して含む重合体並びに光吸収能を有する色素を含む組成
物からなるものである。
【0047】図面を用いて、本発明における書換え可能
な光記録媒体の構造を説明する。図1は、本発明におけ
る書換え可能な光記録媒体の一例を示す断面図である。
図1中、基板1上に反射層2、次いで記録層3が積層さ
れている。基板1にはトラッキングサーボのためのグル
ーブ4が形成されているが、これはピットであってもよ
い。また、基板1にグルーブを直接形成せず、基板上に
グルーブ形成層が積層されていてもよい。図2は、本発
明における書換え可能な光記録媒体の他の例を示す断面
図である。図2中、基板5上に反射層6、保護層7、次
いで記録層8が積層されている。基板5にはトラッキン
グサーボのためのグルーブ9が形成されているが、これ
はピットであってもよい。また、基板5にグルーブを直
接形成せず、基板上にグルーブ形成層が積層されていて
もよい。前記グルーブは、いずれも単純にトラッキング
サーボのためのものであってもよく、フォーマット信号
に対応したピットが形成されていてもよい。このフォー
マット信号に対応したピットは基板のランド部に形成さ
れていてもよい。また、トラッキングサーボのためにグ
ルーブの代りにピットを形成するときは、さらに、フォ
ーマット信号に対応したピットを含んでいてもよい。こ
の光記録媒体において、光は基板側から照射される。
【0048】前記基板の材質は、特に制限されないが、
アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、
ポリオレフィン樹脂等の合成樹脂、ガラスなどがある。
【0049】前記反射層としては、使用するレーザー光
を部分的に透過し、レーザー光の照射により溶融、分解
等の熱劣化(損傷)を受けないものが使用され、有機色
素及び無機物の中から材料を選択して使用することがで
きる。反射層の材料は消衰係数が0又はほぼ0のものが
好ましい。また、反射層の材料は、その屈折率が基板の
屈折率と大きく異なるもの、特に0.4以上異なるもの
が好ましい。
【0050】反射層の材料としての有機色素としては、
例えば、フタロシアニン系色素、ナフタロシアニン系色
素、ピリドシアニン系色素、ピラゾシアニン系色素、キ
ノロシアニン系色素、キノキザロシアニン系色素等のテ
トラアザポルフィリン系色素、シアニン系色素、スチリ
ル系色素、スクアリリウム系色素などから適宜選択して
使用することができる。テトラアザポルフィリン系色素
は、これらの分子内の芳香族炭化水素環又は芳香族複素
環にアルキル基、アルコキシアルキル基、アルコキシカ
ルボニル基、アルキルスルホニル基、アルキルチオ基、
アリール基等の置換基を有していてもよく、また、これ
らの分子構造中にSi、Ge、Sn等の中心金属を有し
ていてもよく、この場合には中心金属にアルコキシ基、
アルキルシロキシ基、アリールシロキシ基、トリアルキ
ルシロキシ基、トリアリールシロキシ基等の置換基を1
個又は2個有していてもよい。これらの置換基の導入
は、有機溶媒への溶解性を改善する上及び/又は反射率
を向上させる上で有効である。これらの色素は、使用す
るレーザー光波長を考慮して選択して使用される。特に
シアニン系色素には、必要に応じて、反射層の安定性向
上、耐光性向上等のために一重項酸素クエンチャーとし
てジチオラートニッケル錯体等の遷移金属キレート化合
物、三級アミン化合物などを混合してもよい。これらの
色素を適当な有機溶媒に溶解した後、スピンコート法、
ソルベントキャスト法等により基板上に製膜し、また、
上記色素を真空蒸着法により基板上に製膜して反射層を
形成することができる。
【0051】前記シアニン系色素としては下記化1〔一
般式(I)〕、下記化2〔一般式(II)〕、下記化3
〔一般式(III)〕等で表わされる化合物がある。これ
らは、780nm以上又は830nm以上のレーザー波
長域に吸収がなく、基板上に積層することにより高い反
射率を示すので好ましい。
【化8】 〔ただし、一般式(I)中、R1、R2、R3、R5、R6
及びR7は炭素原子数1〜3のアルキル基を表し、これ
らは同一でも異なっていてもよく、R4及びR8は炭素原
子数1〜8のアルキル基を表し、これらは同一でも異な
っていてもよく、X-は対アニオンを表す〕。
【化9】 〔ただし、一般式(II)中、R1、R2、R3及びR4は炭
素原子数1〜3のアルキル基を表し、これらは同一でも
異なっていてもよく、R5及びR6は炭素原子数1〜8の
アルキル基を表し、これらは同一でも異なっていてもよ
く、X-は対アニオンを表す〕。
【化10】 〔ただし、一般式(III)中、R1、R2、R3及びR4
炭素原子数1〜3のアルキル基を表し、これらは同一で
も異なっていてもよく、R5及びR6は炭素原子数1〜8
のアルキル基を表し、これらは同一でも異なっていても
よく、X-は対アニオンを表す〕。
【0052】反射層の材料としての無機物としては、シ
リコン、窒化シリコン、TiO2、ZnO等があり、こ
れらをスパッタリング法、真空蒸着法、CVD法等によ
り製膜して反射層を形成することができる。これらの材
料からなる反射層は、記録感度及びC/N比の向上にも
有効である。
【0053】前記保護層は、用いる半導体レーザー光の
透過性に優れるものが使用される。保護層はSiO2
の透明な無機物、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂、熱可塑
性樹脂を用いて形成することができる。保護層は、この
上に記録層を形成する場合、使用する溶剤による前記反
射層の侵食、記録時に発生する熱による反射層の変形等
を防ぐために好ましい。また、記録層が変形を伴う場合
には、保護層として室温以下の温度で弾性を有する柔ら
かい材料、例えばシリコーンゴム、フルオロエラストマ
ー等を用いると、その変形を容易にするため好ましい。
【0054】本発明における記録層は、特定の重合体と
有機色素を含有してなる組成物によって形成され、記録
層への熱エネルギ−の附与により、重合体と有機色素間
の相互作用及び/又は有機色素同士の相互作用が変化
し、これにより吸光度、反射率又は透過率が変化するも
のが好ましい。この場合に記録層の形状の変化を伴うも
のであってもよい。熱エネルギ−の附与は、光照射、熱
輻射、加熱体の接触等により行われる。
【0055】記録層に用いられる重合体としては、ジエ
ン系単量体の重合体、芳香族環を有するビニル系単量体
の重合体、ジエン系単量体及び芳香族環を有するビニル
系単量体を成分として含む共重合体、ジエン系単量体及
び/又は芳香族環を有するビニル系単量体とこれら以外
のビニル系単量体を成分として含む共重合体がある。ジ
エン系単量体としては、ブタジエン、イソプレン、クロ
ロプレン、ピペリレン、2−フェニルブタジエン等があ
る。芳香族環を有するビニル系単量体としては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、4−エチルスチレン等のアル
キル基置換スチレン、4−エチルチオスチレン等のアル
キルチオ基置換スチレン、4−プロポキシスチレン等の
アルコキシ基置換スチレン、4−プロポキシメチルスチ
レン等のアルコキシアルキル基置換スチレン、4−プロ
ポキシカルボニルスチレン等のアルコキシカルボニル基
置換スチレン、ハロゲン化スチレンなどのスチレン誘導
体、ビニルナフタレン(ナフタレン環は、アルキル基、
アルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルキルチオ
基、アルコキシカルボニル基等で置換されていてもよ
い)、ビニルアントラセン(アントラセン環は、アルキ
ル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルキル
チオ基、アルコキシカルボニル基等で置換されていても
よい)、N−ビニルカルバゾール(環は、アルキル基、
アルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルキルチオ
基、アルコキシカルボニル基等で置換されていてもよ
い)等がある。ジエン系単量体及び芳香族環を有するビ
ニル系単量体以外のビニル系単量体としてはアクリロニ
トリル、メチルメタクリレート、メチルアクリレート、
ジビニルベンゼン等があり、これらは本発明の特性を阻
害しない程度に適宜使用される。記録層に用いられる重
合体の具体例としては、トランス−ポリブタジエン、
1,2−ポリブタジエン、シス−ポリブタジエン、トラ
ンス−ポリイソプレン、シス−ポリイソプレン、トラン
ス−ポリクロロプレン、1,2−ポリクロロプレン、ポ
リ(2−フェニル−1、3−ブタジエン)、ポリスチレ
ン、ポリクロロスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、
ポリ(4−エチル)スチレン、ポリ(4−エチルチオ)
スチレン、ポリ(4−プロポキシ)スチレン、ポリ(2
−プロポキシメチル)スチレン、ポリ(4−プロポキシ
カルボニル)スチレン、ブタジエン−スチレン共重合体
(ランダム共重合体、ブロック共重合体)、イソプレン
−スチレン共重合体(ランダム共重合体、ブロック共重
合体)、クロロプレン−スチレン共重合体(ランダム共
重合体、ブロック共重合体)、ポリビニルナフタレン、
ポリビニル(ペンチル)ナフタレン、ポリビニル(ブト
キシ)ナフタレン、ポリビニルアントラセン、ポリビニ
ル(ヘプチル)アントラセン、ポリビニル(オクトキ
シ)アントラセン、ポリビニルカルバゾール、スチレン
−ビニルカルバゾール共重合体(ランダム共重合体、ブ
ロック共重合体)、スチレン−ジビニルベンゼン共重合
体等がある。
【0056】記録層に用いられる有機色素は使用する記
録光の波長に吸収を有するものであり、フタロシアニン
系色素、ナフタロシアニン系色素、ピリドシアニン系色
素、ピラゾシアニン系色素、キノロシアニン系色素、キ
ノキザロシアニン系色素等のテトラアザポルフィリン系
色素、シアニン系色素、スチリル系色素、スクアリリウ
ム系色素、ニッケルジチオール錯体等から選択して使用
される。
【0057】記録層に用いられる有機色素としては、特
に、前記テトラアザポルフィリン系色素が好ましく、こ
れらは、例えば、下記化4〔一般式(IV)〕、下記化5
〔一般式(V)〕下記化6〔一般式(VI)〕で表わされ
るものがある。
【0058】
【化11】
【0059】
【化12】
【0060】
【化13】
【0061】一般式(IV)、一般式(V)及び一般式
(VI)において、Qは置換基を示し、k,l,m及びn
は0又は1〜4の整数を示し、Qが複数個あるときは同
一でも異なつていてもよく、Mは、2個の水素、金属、
金属酸化物、金属水酸化物又は置換基を有する金属を示
す。Mとしての金属は、特にSi、Ge又はSnが好ま
しい。Mとしては、特に、置換基を有する金属が好まし
く、Si、Ge、Sn等の金属に置換基としてアルキル
シロキシ基、トリアルキルシロキシ基、アルコキシシロ
キシ基、トリアルコキシシロキシ基、アリールシロキシ
基、トリアリールシロキシ基、アリールオキシシロキシ
基、トリアリールオキシシロキシ基、アルコキシル基、
アリールオキシ基、トリチルオキシ基、アシロキシ基等
が2個結合してなるものなどがあり、Qとしてはアルキ
ル基、アルキルチオ基、アルキルシリルチオ基、アルキ
ルシリル基、アルキルアミノ基、アルキルスルフォニル
基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルコキシ
カルボニル基、アリール基、アリールチオ基、アリール
アミノ基、アリールオキシ基、アリールオキシカルボニ
ル基、アラルキル基等がある。上記の一般式(IV)及び
一般式(VI)において、同一の環に存在するX1及びX2
は、両方とも炭素原子若しくは窒素原子であり、また、
いずれか一方が炭素原子であって他方が窒素原子であ
り、複数個のX1は同一でも異なっていてもよく、複数
個のX2は同一でも異なっていてもよい。上記一般式
(V)において、同一の環に存在するX3及びX4は、い
ずれか一方が炭素原子であって他方が窒素原子であり、
複数個のX3は同一でも異なっていてもよく、複数個の
4は同一でも異なっていてもよい。
【0062】前記重合体と色素の割合は、特に限定され
るものではないが、重合体に対して色素を2〜30重量
%使用するのが好ましい。色素が少なすぎると記録感度
およびC/Nが低下するおそれがあり、逆に色素が多す
ぎるとC/Nが低下するおそれがある。
【0063】記録層は、前記重合体及び有機色素を、ク
ロロホルム、四塩化炭素、トルエン、シクロヘキサノ
ン、テトラヒドロフラン等の適当な有機溶媒に溶解した
後、スピンコート法、ソルベントキャスト法により製膜
することにより形成することができ、また、前記重合体
及び有機色素の混合物を加熱溶融して製膜することによ
り形成することができる。
【0064】本発明における光記録媒体は、記録層の上
に、金、銀、銅、アルミニウム等の金属、シリコンなど
からなる反射層、紫外線硬化樹脂等の保護層を設けても
よい。
【0065】本発明における光記録媒体を構成する各層
の厚さは、材料の光学的、熱的性質等によって異なり、
一概に言えないが、フォーカッシング及びトラッキング
サーボに必要なプッシュプル信号特性が適正になるよう
に調整して決定される。さらに、記録特性(C/N)、
消去特性等を考慮して最も好ましい厚さに調整される。
【0066】本発明における光記録媒体に対して、次の
ようにして情報の記録、再生及び消去が行うことができ
る。情報の記録は、記録層に記録層中の有機色素の吸収
波長に対応する光を照射して光の照射部を加熱した後急
冷することにより行うことができる。また、加熱手段で
加熱後急冷することにより行うこともできる。これによ
り記録層中の光の照射部の重合体と色素の間の相互作用
及び/又は色素同士の相互作用が変化し、この結果、光
の照射部の吸光度又は反射率又は透過率が光の照射前に
比べ変化する。この時光の照射部は形状変化を伴っても
よいが、できるだけ形状が変化しないように光の強度、
照射時間を調制するのが好ましい。照射する光はレーザ
ー光が好ましく、半導体レーザー、ヘリウム−ネオンレ
ーザー、アルゴンレーザー、色素レーザー等を用いて行
うことができるが、好ましくは小型、軽量、安価の半導
体レーザーが用いられる。回転中の光記録媒体にレーザ
ー光を短時間照射して加熱する場合は、加熱部はレーザ
ースポットが通過すれば容易に急冷される。上記で記録
した情報の再生は、記録時及び下記する消去時に用いる
光の出力よりも弱い光を照射し、記録部と未記録部の吸
光度又は反射率又は透過率の差を検出して行うことがで
きる。また、上記で記録した情報の消去は、記録時の光
の出力よりも弱い光を照射するか又は記録時の光の照射
部の温度よりも低い温度で加熱することにより行う。加
熱は記録部又は記録部と未記録部をレーザー光の照射に
より加熱してもよく、情報記録媒体全体を加熱してもよ
い。基板に設けられたグルーブ又はランドのフォーカッ
シングサーボおよびトラッキングサーボは、ビーム径が
サブミクロンに絞り込まれた単一の特定波長のレーザー
光を、低いパワーで照射して行うことができる。
【0067】光記録媒体は、(A)基板、(B)基板の
上に形成された記録層、(C)記録層の上に形成された
反射層で構成されている。基板側から記録層に光を照射
し記録層の吸光度等の特性を光照射前に比べて変化させ
情報を記録する。情報の読み出し(再生)は、記録層の
前記特性変化を検知し得かつ記録層に新たな特性変化を
起こさせない光を基板側から照射し、記録層を通過した
反射層からの反射光の強度を検出する。情報が記録さて
いる箇所の反射光強度と、情報が記録されていない箇所
の反射光強度との差を利用して情報を読み取る。現在の
光記録システムでは、情報が記録されていない箇所の反
射光強度は高く、情報が記録さている箇所の反射光強度
は低くなっているものが主流である。本発明の情報記録
媒体では、記録層に光照射等により熱エネルギ−を与え
ると、光照射部の吸光度が増加する、すなわち透過率が
減少、反射率が減少することになり、現在の光記録シス
テムの主流となっている反射率変化が記録前後で高→低
に対応した記録媒体となる。(I)有機重合体と、(I
I)光吸収を有する色素とより成る、すなわち有機系の
記録層で、光照射により光照射部の吸光度を増加させる
ことができる記録層を有する情報記録媒体は、本発明に
より初めて提供することができるようになった。現在広
く普及しているCompact Disk(CD)プレ
−ヤには低価格なレ−ザが用いられており、レ−ザパワ
−が小さく情報が記録されていない箇所の読み出し光の
反射率が60%未満であると十分な記録信号を読み取る
ことができない。このため読み出し光(再生光例えば7
80nm)における情報が記録されていない箇所の反射
率が60%以上で、かつ反射率変化が記録前後で高→低
であれば、現在普及している再生専用型CDと互換性が
ありながら、同時に記録可能なCDとすることができ
る。現在広く普及しているCDプレ−ヤのレ−ザとして
は半導体レ−ザが用いられている。この半導体レ−ザで
使用可能な光の波長域は750〜840nmである。 (1)有機重合体と、(2)光吸収を有する色素とより
成る、すなわち有機系の記録層で、750〜840nm
の光照射により光照射部の吸光度を変化させることがで
きる記録層を有する情報記録媒体は、本発明により初め
て提供することができるようになった。
【0068】
【実施例】次に本発明の実施例について詳細に説明す
る。
【0069】参考例1(共役系重合体の合成と樹脂組成
物の機能) マグネシウム2.34g(0.096モル)、ジエチル
エーテル50ml、1−ブロモドデカン(0.077モ
ル)及び少量のヨウ素片をフラスコ内に入れ、約30分
間撹拌下に還流し、グリニャール試薬である臭化ドデシ
ルマグネシウムのジエチルエーテル溶液を得た。この溶
液に3−ブロモチオフェン0.064モル及び1,3−
ビス(ジフェニルフォスフィノ)プロパンニッケル(II)
クロライド0.37モルを加えて窒素気流下に室温で2
4時間反応させた。反応後、反応液を水で洗浄後、ジエ
チルエーテル層を分離し、減圧下にジエチルエーテルを
留去して3ードデシルチオフェンを得た。得られた3ー
ドデシルチオフェン0.012モルをクロロホルム11
8.8ml中で、塩化第二鉄0.048モルの存在下に
重合させ、重合後、反応液をメタノール中に注ぎ、沈殿
を採取した。この沈殿をアセトン及びメタノールを用い
たソックスレー抽出で洗浄し、乾燥してポリ(3ードデ
シルチオフェン)を得た。ポリ(3ードデシルチオフェ
ン)100重量部、ビス(トリエチルシロキシ)シリコ
ン−テトラキス(デシルチオ)ナフタロシアニン10重
量部及びトルエン5000重量部を混合して得た溶液を
ガラス基板上にスピンコートして薄膜(膜厚900Å)
を形成させた。作製した膜の可視光吸収スペクトルと温
度との関係を調べるため、この膜を30℃、100℃、
120℃及び140℃に順次8分間加熱し、加熱状態で
分光光度計(日立製作所製、Uー3400型)を使用して
400nm〜900nmの吸収スペクトルを測定した。
これらの結果を図3に示す。図3中、グラフ10は30
℃に加熱時の吸収スペクトル、グラフ11は100℃に
加熱時の吸収スペクトル及びグラフ12は140℃に加
熱時の吸収スペクトルを示す。図3に示す吸収スペクト
ルから明らかなように、加熱温度によってポリ(3ード
デシルチオフェン)に基づく400nm〜650nm付
近の変化だけでなく、半導体レーザの波長領域(830
nm付近、色素の存在に基づく)でも吸収スペクトルの
変化が確認された。ついで、140℃、100℃及び3
0℃に順次加熱し、上記と同様にして、可視光吸収スペ
クトルを測定したところ、それぞれの温度で、上記と同
様の吸収スペクトルを示した。また作製した膜は加熱
後、急冷することにより、加熱中の吸収スペクトル変化
を固定することができた。結果を図4に示す。図4中グ
ラフ13は成膜状態で吸収スペクトル、グラフ14は1
80℃に1分間加熱後、氷水(1±1℃)中で急冷した
時の吸収スペクトルを示す。
【0070】参考例2(共役系重合体の合成と樹脂組成
物の機能) 臭化ドデシルマグネシウムの代わりに臭化ヘキシルマグ
ネシウムを用い、参考例1に準じて3ーヘキシルチオフ
ェンを合成し、3ードデシルチオフェンの代わりに3ー
ヘキシルチオフェンを用いて参考例1に準じてポリ(3
ーヘキシルチオフェン)を得た。さらに、ポリ(3ード
デシルチオフェン)の代わりにポリ(3ーヘキシルチオ
フェン)を使用すること以外は参考例1に準じて行っ
た。加熱温度は、30℃、100℃及び160℃とし、
それぞれに加熱したときの吸収スペクトルをグラフ1
5、グラフ16及びグラフ17として示す。160℃、
100℃及び30℃に順次加熱したとき、それぞれの温
度で、上記と同様の吸収スペクトルを示した。図5中グ
ラフ15、16、17はそれぞれ30℃、100℃、1
60℃に加熱したときの吸収スペクトルである。また作
製した膜は参考例1と同様、加熱後、急冷することによ
り、加熱中の吸収スペクトル変化を固定することができ
た。結果を図6に示す。図6中グラフ18は成膜状態で
の吸収スペクトル、グラフ19は180℃に一分間加熱
後、氷水(1±1℃)中で急冷した時の吸収スペクトル
を示す。
【0071】参考例3 臭化ドデシルマグネシウムの代わりに臭化ブチルマグネ
シウムを用い、参考例1に準じて3−ブチルチオフェン
を合成し、3−ドデシルチオフェンの代わりに3−ブチ
ルチオフェンを用いて参考例1に準じてポリ(3−ブチ
ルチオフェン)を得た。ポリ(3−ブチルチオフェン)
100部(重量部、以下同じ)、ビス(トリエチルシロ
キシ)シリコン−テトラキス(デシルチオ)ナフタロシ
アニン10部及びトルエン5000部を混合して得た溶
液をガラス基板上にスピンコ−トして薄膜(膜厚900
Å)を形成させた。作製した膜は、参考例1と同様、加
熱後急冷させることにより、加熱中の吸収スペクトル変
化を固定することができた。結果を図7に示す。図7中
グラフ20は成膜状態での吸収スペクトル、グラフ21
は180℃に1分間加熱後、氷水中で急冷した時の吸収
スペクトルを示す。
【0072】参考例4(機能性樹脂組成物の機能) 基板としてガラス板上にスパッタ法でSi膜を60nm
の厚さに積層した基板を用い、ポリ(3ードデシルチオ
フェン)の代わりにポリ(3ーヘキシルチオフェン)を
用いること以外は参考例1に準じて基板上に機能性樹脂
組成物の薄膜を形成した。作製した膜の反射スペクトル
と温度との関係を調べるため、この膜を30℃、120
℃及び150℃に順次8分間加熱し、加熱状態で分光光
度計(日立製作所製、Uー3400型)を使用して400
nm〜900nmでの反射スペクトルをアルミニウム蒸
着膜を基準にして測定した。これらの結果、図8に示
す。図8中、グラフ22は30℃に加熱時の反射スペク
トル、グラフ23は120℃に加熱時の反射スペクトル
及びグラフ24は150℃に加熱時の反射スペクトルを
示す。図8の反射スペクトルから明らかなように加熱温
度によって反射スペクトルが変化することが確認され
た。ついで、150℃、120℃及び30℃に順次加熱
し、上記と同様にして、反射スペクトルを測定したとこ
ろ、それぞれの温度で、上記と同様の反射スペクトルを
示した。
【0073】実施例1 基板として、幅0.8μm、ピッチ1.6μmのスパイ
ラル状のプレグルーブを有する厚さ1.2mm、外径1
20mm、内径15mmのポリカーボネート基板を用い
た。基板の上に、スパッタリング法により膜厚60nm
のSi薄膜を蒸着し、基板反射層を形成した。この上
に、ポリ(3ードデシルチオフェン)10重量部、ビス
(トリエチルシロキシ)シリコン−テトラキス(デシル
チオ)ナフタロシアニン1重量部、トルエン500重量
部を混合して得た溶液をスピンコートして記録層(膜厚
900Å)を形成した。こうして得られた光ディスクの
記録特性を光ディスク評価装置(DMS−2000、ナ
カミチ株式会社商品名)を用いて行った。すなわち、光
ディスクに波長830nmの半導体レーザを用い、線速
3m/sec、レーザパワー8mW、周波数1MHzで
記録を行ったところ、再生(レーザーパワー:0.5m
W)時のC/Nは、45dBであった。また、レーザパ
ワー2mWの連続光で記録部のあるトラックを走査した
ところ、再生(レーザーパワー:0.5mW)時のC/
Nは、15dBに下がり、消去することができた。この
記録・消去の繰り返しは100回行っても同様の結果が
得られた。なお、レーザー光の照射は、すべて基板側か
ら行った。これは、以下も同様である。
【0074】実施例2 基板として、幅0.8μm、ピッチ1.6μmのスパイ
ラル状のプレグルーブを有する厚さ1.2mm、外径1
20mm、内径15mmのポリカーボネート基板を用い
た。基板の上にスパッタリング法により膜厚60nmの
Si薄膜を蒸着し、基板反射層を形成した。この上に、
ポリ(3ーヘキシルチオフェン)10重量部、ビス(ト
リブチルシロキシ)シリコン−テトラキス(デシルチ
オ)ナフタロシアニン1重量部、トルエン500重量部
を混合して得た溶液をスピンコートして記録層(膜厚9
00Å)を形成した。こうして得られた光デイスクを用
い、実施例1と同様にして評価した。この結果、記録後
における再生時のC/Nは、45dBであり、レーザパ
ワー2mWの連続光で記録部のあるトラックを走査した
ところ、再生時のC/Nは、15dBに下がり、消去す
ることができた。この記録・消去の繰り返しは100回
行っても同様の結果であった。
【0075】実施例3 基板として、幅0.8μm、ピッチ1.6μmのスパイ
ラル状のプレグルーブを有する厚さ1.2mm、外径1
20mm、内径15mmのガラス基板を用いた。基板の
上に、スパッタリング法により膜厚60nmのSi薄膜
を蒸着し、基板反射層を形成した。この上に、ポリ(3
ーブチルチオフェン)10重量部、ビス(トリエチルシ
ロキシ)シリコン−テトラキス(デシルチオ)ナフタロ
シアニン1重量部、トルエン500重量部を混合して得
た溶液をスピンコートして記録層(膜厚900Å)を形
成した。こうして得られた光ディスクの記録特性を光デ
ィスク評価装置(DMS−2000、ナカミチ株式会社
商品名)を用いて行った。すなわち、光ディスクに波長
830nmの半導体レーザを用い、線速1.25m/s
ec、レーザパワー8mW、周波数309kHzで記録
を行ったところ、再生(レーザーパワー:1mW)時の
C/Nは、47dBであった。この後、光ディスクをオ
ーブンで100℃で5分間加熱し、ついで、加熱された
光ディスクをオーブンから取りだし、室温で放置するこ
とにより室温まで徐冷した。この光ディスクの再生(レ
ーザーパワー:1mW)時のC/Nは、17dBに下が
り、先の記録した情報を消去することができた。さら
に、この光ディスクに上記と同じ条件で記録したとこ
ろ、再生(レーザーパワー:1mW)時のC/Nは、4
7dBであり、書換えが可能であった。
【0076】実施例4 基板として、幅0.8μm、ピッチ1.6μmのスパイ
ラル状のプレグルーブを有する厚さ1.2mm、外径1
20mm、内径15mmのポリカーボネート基板を用い
た。基板の上に、スパッタリング法により膜厚60nm
のSi薄膜を蒸着し、基板反射層を形成した。この上
に、ポリ(3ーヘキシルチオフェン)8.8重量部、ビ
ス(トリエチルシロキシ)シリコン−テトラキス(デシ
ルチオ)ナフタロシアニン0.88重量部、四塩化炭素
1000重量部を混合して得た溶液をスピンコートして
記録層(膜厚900Å)を形成した。こうして得られた
光ディスクの記録特性を光ディスク評価装置(DMS−
2000、ナカミチ株式会社商品名)を用いて行った。
すなわち、光ディスクに波長780nmの半導体レーザ
を用い、線速1.25m/sec、レーザパワー6m
W、周波数309kHzで記録を行ったところ、再生
(レーザーパワー:1mW)時のC/Nは、45dBで
あった。この後、光ディスクをオーブン中、100℃で
5分間加熱し、ついで、加熱された光ディスクをオーブ
ンから取りだし、室温で放置することにより室温まで徐
冷した。この光ディスクの再生(レーザーパワー:1m
W)時のC/Nは、20dBに下がり、先の記録した情
報を消去することができた。さらに、この光ディスクに
上記と同じ条件(ただし、レーザパワーを8mWとし
た)で記録したところ、再生(レーザーパワー:1m
W)時のC/Nは、45dBであり、書換えが可能であ
った。
【0077】実施例5 基板として、幅0.8μm、ピッチ1.6μmのスパイ
ラル状のプレグルーブを有する厚さ1.2mm、外径1
20mm、内径15mmのガラス基板を用いた。基板の
上に、スパッタリング法により膜厚60nmのSi薄膜
を蒸着し、基板反射層を形成した。この上に、ポリ(3
ーヘキシルチオフェン)15重量部、ビス(トリ−n−
ヘキシルシロキシ)シリコン−ナフタロシアニン1.5
重量部、トルエン500重量部を混合して得た溶液をス
ピンコートして記録層(膜厚1300Å)を形成した。
こうして得られた光ディスクの記録特性を光ディスク評
価装置(DMS−2000、ナカミチ株式会社商品名)
を用いて行った。すなわち、光ディスクに波長780n
mの半導体レーザを用い、線速1.25m/sec、レ
ーザパワー8mW、周波数309Hzで記録を行ったと
ころ、再生(レーザーパワー:1mW)時のC/Nは、
43dBであった。この後、光ディスクをオーブンで1
00℃で5分間加熱し、ついで、加熱された光ディスク
をオーブンから取りだし、室温で放置することにより室
温まで徐冷した。この光ディスクの再生(レーザーパワ
ー:1mW)時のC/Nは、18dBに下がり、先の記
録した情報を消去することができた。さらに、この光デ
ィスクに上記と同じ条件で記録したところ、再生(レー
ザーパワー:1mW)時のC/Nは、43dBであり、
書換えが可能であった。
【0078】実施例6 基板として、幅0.8μm、ピッチ1.6μmのスパイ
ラル状のプレグルーブを有する厚さ1.2mm、外径1
20mm、内径15mmのポリカーボネート基板を用い
た。基板の上に、スパッタリング法により膜厚80nm
のSi薄膜を蒸着し、基板反射層を形成した。この上
に、ポリ(3ーヘキシルチオフェン)15重量部、ビス
(トリエチルシロキシ)シリコン−テトラキス(デシル
チオ)ナフタロシアニン1.5重量部、トルエン500
重量部を混合して得た溶液をスピンコートして記録層
(膜厚1300Å)を形成した。さらに、この上に、ス
パッタリング法により膜厚100nmのCu薄膜を蒸着
し、反射層を形成した。こうして得られた光ディスクの
反射率(基板側入射)の波長780nmにおける反射率
は、65%であった。また、この光ディスクの記録特性
を光ディスク評価装置(DMS−2000、ナカミチ株
式会社商品名)を用いて行った。すなわち、光ディスク
に波長780nmの半導体レーザを用い、線速1.25
m/sec、レーザパワー8mW、周波数309kHz
で記録を行ったところ、再生(レーザーパワー:0.5
mW)時のC/Nは、45dBであった。この後、レー
ザーパワー2mWの連続光を記録部に照射したところ、
再生(レーザーパワー:0.5mW)時のC/Nは、1
5dBに下がり、先の記録した情報を消去することがで
きた。さらに、この光ディスクに上記と同じ条件で記録
したところ、再生(レーザーパワー:0.5mW)時の
C/Nは、45dBであり、書換えが可能であった。
【0079】実施例7 基板として、幅0.8μm、ピッチ1.6μmのスパイ
ラル状のプレグルーブを有する厚さ1.2mm、外径1
20mm、内径15mmのポリカーボネート基板を用い
た。基板の上に、スパッタリング法により膜厚80nm
のSi薄膜を蒸着し、基板反射層を形成した。この上
に、ポリ(3ーヘキシルチオフェン)7重量部、ビス
(トリエチルシロキシ)シリコン−テトラキス(デシル
チオ)ナフタロシアニン0.7重量部、四塩化炭素10
00重量部を混合して得た溶液をスピンコートして記録
層(膜厚800Å)を形成した。さらに、この上に、ス
パッタリング法により膜厚100nmのAl薄膜を蒸着
し、反射層を形成した。こうして得られた光ディスクの
反射率(基板側入射)の波長780nmにおける反射率
は、55%であった。また、この光ディスクの記録特性
を光ディスク評価装置(DMS−2000、ナカミチ株
式会社商品名)を用いて行った。すなわち、光ディスク
に波長780nmの半導体レーザを用い、線速1.25
m/sec、レーザパワー9mW、周波数309kHz
で記録を行ったところ、再生(レーザーパワー:0.5
mW)時のC/Nは、43dBであった。この後、レー
ザーパワー2mWの連続光を記録部に照射したところ、
再生(レーザーパワー:0.5mW)時のC/Nは、1
8dBに下がり、先の記録した情報を消去することがで
きた。さらに、この光ディスクに上記と同じ条件(ただ
し、レーザーパワーは8mWとした)で記録したとこ
ろ、再生(レーザーパワー:0.5mW)時のC/N
は、43dBであり、書換えが可能であった。
【0080】実施例8 基板として、幅0.8μm、ピッチ1.6μmのスパイ
ラル状のプレグルーブを有する厚さ1.2mm、外径1
20mm、内径15mmのポリカーボネート基板を用い
た。基板の上に、スパッタリング法により膜厚80nm
のSi薄膜を蒸着し、基板反射層を形成した。この上
に、ポリ(3ーブチルチオフェン)15重量部、ビス
(トリエチルシロキシ)シリコン−テトラキス(デシル
チオ)ナフタロシアニン1.5重量部、トルエン500
重量部を混合して得た溶液をスピンコートして記録層
(膜厚1300Å)を形成した。さらに、この上に、ス
パッタリング法により膜厚100nmのCu薄膜を蒸着
し、反射層を形成した。こうして得られた光ディスクの
反射率(基板側入射)の波長780nmにおける反射率
は、65%であった。また、この光ディスクの記録特性
を光ディスク評価装置(DMS−2000、ナカミチ株
式会社商品名)を用いて行った。すなわち、光ディスク
に波長780nmの半導体レーザを用い、線速1.25
m/sec、レーザパワー8mW、周波数309kHz
で記録を行ったところ、再生(レーザーパワー:0.5
mW)時のC/Nは、45dBであった。この後、レー
ザーパワー2mWの連続光を記録部に照射したところ、
再生(レーザーパワー:0.5mW)時のC/Nは、1
5dBに下がり、先の記録した情報を消去することがで
きた。さらに、この光ディスクに上記と同じ条件で記録
したところ、再生(レーザーパワー:0.5mW)時の
C/Nは、45dBであり、書換えが可能であった。
【0081】実施例9 基板として、幅0.8μm、ピッチ1.6μmのスパイ
ラル状のプレグルーブを有する厚さ1.2mm、外径1
20mm、内径15mmのポリカーボネート基板を用い
た。基板の上に、ポリ(3ーヘキシルチオフェン)10
重量部、ビス(トリエチルシロキシ)シリコン−テトラ
キス(デシルチオ)ナフタロシアニン1重量部、四塩化
炭素920重量部を混合して得た溶液をスピンコートし
て記録層(膜厚1200Å)を形成した。さらに、この
上に、スパッタリング法により膜厚100nmのCu薄
膜を蒸着し、反射層を形成した。こうして得られた光デ
ィスクの反射率(基板側入射)の波長780nmにおけ
る反射率は、55%であった。また、この光ディスクの
記録特性を光ディスク評価装置(DMS−2000、ナ
カミチ株式会社商品名)を用いて行った。すなわち、光
ディスクに波長780nmの半導体レーザを基板側を用
い、線速1.25m/sec、レーザパワー8mW、周
波数309kHzで記録を行ったところ、再生(レーザ
ーパワー:0.5mW)時のC/Nは、45dBであっ
た。この後、光ディスクをオーブンで100℃で5分間
加熱し、ついで、加熱された光ディスクをオーブンから
取りだし、室温で放置することにより室温まで徐冷し
た。この光ディスクの再生(レーザーパワー:0.5m
W)時のC/Nは、15dBに下がり、先の記録した情
報を消去することができた。さらに、この光ディスクに
上記と同じ条件で記録したところ、再生(レーザーパワ
ー:0.5mW)時のC/Nは、45dBであり、書換
えが可能であった。
【0082】実施例10 基板として、幅0.8μm、ピッチ1.6μmのスパイ
ラル状のプレグルーブを有する厚さ1.2mm、外径1
20mm、内径15mmのポリカーボネート基板を用い
た。基板の上に、ポリ(3ーブチルチオフェン)10重
量部、ビス(トリエチルシロキシ)シリコン−テトラキ
ス(デシルチオ)ナフタロシアニン1重量部、四塩化炭
素920重量部を混合して得た溶液をスピンコートして
記録層(膜厚1200Å)を形成した。さらに、この上
に、スパッタリング法により膜厚100nmのCu薄膜
を蒸着し、反射層を形成した。こうして得られた光ディ
スクの反射率(基板側入射)の波長780nmにおける
反射率は、70%であった。また、この光ディスクの記
録特性を光ディスク評価装置(DMS−2000、ナカ
ミチ株式会社商品名)を用いて行った。すなわち、光デ
ィスクに波長780nmの半導体レーザを用い、線速
1.25m/sec、レーザパワー8mW、周波数30
9kHzで記録を行ったところ、再生(レーザーパワ
ー:0.5mW)時のC/Nは、45dBであった。こ
の後、光ディスクをオーブンで100℃で5分間加熱
し、ついで、加熱された光ディスクをオーブンから取り
だし、室温で放置することにより室温まで徐冷した。こ
の光ディスクの再生(レーザーパワー:0.5mW)時
のC/Nは、18dBに下がり、先の記録した情報を消
去することができた。さらに、この光ディスクに上記と
同じ条件で記録したところ、再生(レーザーパワー:
0.5mW)時のC/Nは、45dBであり、書換えが
可能であった。
【0083】実施例11 基板として、幅0.8μm、ピッチ1.6μmのスパイ
ラル状のプレグルーブを有する厚さ1.2mm、外径1
20mm、内径15mmのポリカーボネート基板を用い
た。基板の上に、スパッタリング法により膜厚60nm
のSiO2薄膜を蒸着し(以下実施例11の基板)その
上にポリ(3ーブチルチオフェン)4.5部、ビス(ト
リエチルシロキシ)シリコン−テトラキス(デシルチ
オ)ナフタロシアニン0.45重量部、トルエン100
重量部を混合して得た溶液をスピンコートして記録層
(膜厚3600Å)を形成した。さらに、この上に、ス
パッタリング法により膜厚100nmのCu薄膜を蒸着
し、反射層を形成した。こうして得られた光ディスクの
反射率(基板側入射)の波長780nmにおける反射率
は、67%であった。また、この光ディスクの記録特性
を光ディスク評価装置(DMS−2000、ナカミチ株
式会社商品名)を用いて行った。すなわち、光ディスク
に波長780nmの半導体レーザを用い、線速1.4m
/sec、レーザパワー8mW、周波数309kHzで
記録を行ったところ、再生(レーザーパワー:0.5m
W)時のC/Nは、50dBであった。この後、光ディ
スクをオーブンで100℃で5分間加熱し、ついで、加
熱された光ディスクをオーブンから取りだし、室温で放
置することにより室温まで徐冷した。この光ディスクの
再生(レーザーパワー:0.5mW)時のC/Nは、1
8dBに下がり、先の記録した情報を消去することがで
きた。さらに、この光ディスクに上記と同じ条件で記録
したところ、再生(レーザーパワー:0.5mW)時の
C/Nは、50dBであり、書換えが可能であった。ま
た、この光ディスクにEFM信号を線速度1.4m/
s、記録パワ−8mWで記録を行い、ついで市販のCD
プレ−ヤで再生を行ったところ、再生が可能であった。
【0084】実施例12 実施例11の基板の上に、ポリ(3ーヘキシルチオフェ
ン)4.7重量部、ビス(トリエチルシロキシ)シリコ
ン−テトラキス(デシルチオ)ナフタロシアニン0.4
7重量部、トルエン100重量部を混合して得た溶液を
スピンコートして記録層(膜厚3700Å)を形成し
た。さらに、この上に、スパッタリング法により膜厚1
00nmのAu薄膜を蒸着し、反射層を形成した。こう
して得られた光ディスクの反射率(基板側入射)の波長
780nmにおける反射率は、66%であった。また、
この光ディスクの記録特性を光ディスク評価装置(DM
S−2000、ナカミチ株式会社商品名)を用いて行っ
た。すなわち、光ディスクに波長780nmの半導体レ
ーザを用い、線速1.4m/sec、レーザパワー8m
W、周波数309kHzで記録を行ったところ、再生
(レーザーパワー:0.5mW)時のC/Nは、50d
Bであった。この後、光ディスクをオーブンで100℃
で5分間加熱し、ついで、加熱された光ディスクをオー
ブンから取りだし、室温で放置することにより室温まで
徐冷した。この光ディスクの再生(レーザーパワー:
0.5mW)時のC/Nは、18dBに下がり、先の記
録した情報を消去することができた。さらに、この光デ
ィスクに上記と同じ条件で記録したところ、再生(レー
ザーパワー:0.5mW)時のC/Nは、50dBであ
り、書換えが可能であった。また、この光デイスクにE
FM信号を線速度1.4m/s、記録パワ−7mWで記
録を行い、ついで市販のCDプレ−ヤで再生を行ったと
ころ、再生が可能であった。
【0085】参考例5(本発明における記録層の機能) トランス−1,4−ポリブタジエンとポリスチレンのブ
ロック共重合体(アスマー、旭化成工業株式会社商品
名)10重量部、ビス(トリエチルシロキシ)シリコン
−テトラキス(デシルチオ)ナフタロシアニン1重量部
をトルエン320重量部に溶解して得た溶液を、スパッ
タリング法により厚さ約50nmのシリコン薄膜が表面
に形成されたガラス基板上にスピンコートにより塗布製
膜し、厚さ約290nmの記録層を形成した。作製した
膜の加熱による光学特性の変化を調べるために、この膜
を180℃に加熱後急冷し(記録に相当する)、ついで
100℃に加熱後急冷した(消去に相当する)時の反射
スペクトル(Al相対値)を測定した。この結果を図9
に示す。図9中グラフ25は加熱前の反射スペクトル、
グラフ26は180℃に加熱した時の反射スペクトル、
グラフ27は100℃に加熱した時の反射スペクトルで
ある。図7から明らかなように、加熱の度合(温度)を
調節することにより可逆的に反射スペクトルが変化し
た。
【0086】実施例13 直径120mmのポリカーボネート製グルーブ付きディ
スク基板〔出光石油化学株式会社製、830nmでの屈
折率1.59〕上に、スパッタリング法により厚さ約5
0nmのシリコン薄膜(830nmでの屈折率3.5、
消衰係数0.01)を形成させ反射層とした。次に、ト
ランス−1,4−ポリブタジエンとポリスチレンのブロ
ック共重合体〔アスマー、旭化成工業株式会社商品名〕
10重量部及びビス(トリエチルシロキシ)シリコン−
テトラキス(デシルチオ)ナフタロシアニン1重量部を
トルエン320重量部に溶解させ均一溶液としたもの
を、スピンコートにより前記基板のシリコン膜表面上に
塗布製膜して厚さ約290nmの記録層を形成し、光記
録媒体を作製した。
【0087】波長830nmの半導体レーザーを搭載し
た光記録特性評価装置〔OMS2000、ナカミチ株式
会社商品名、この装置はレ−ザ光を基板側から照射する
ようになっている〕により、上記で作製した光記録媒体
に1mWのレーザーパワーでトラッキングサーボをかけ
て、その記録特性及び消去特性を測定した。記録条件
は、回転速度3m/s、周波数1MHz、デューティ50%
でレーザーパワーを変えて行った。C/Nは記録パワー
依存性を示しレーザーパワー5mWで45dBが得られ
た。次に消去は、回転速度3m/sで、記録したトラッ
ク全周を2mWのレーザー光で照射した。C/Nは減少
し、消去比は25dBを示した。さらに、消去したトラ
ックに、記録の時と同じ5mWのパワーで再記録したと
ころC/Nは記録時と同じ45dBが得られた。このよ
うな記録/消去/再記録によるC/Nの変化は繰り返し
認められ、上記で作製した光記録媒体は書換え可能であ
ることを確認した。また、光記録材料評価装置〔ODS
−411XA、株式会社松井製作所商品名〕を用い、上
記で得られた光記録媒体に基板側から、波長830n
m、パワー8mWのレーザー光を0.5μs照射し、照
射部を光学顕微鏡(倍率1000倍)で観察したとこ
ろ、ピット(穴)、突起等の形状変化は観察されなかっ
た。
【0088】実施例14 波長830nmでの屈折率2.3及び消衰係数0の化7
【化14】 のシアニン系色素1重量部を2,2,3,3-テトラフルオロ-1
-プロパノール124重量部に溶解し、この溶液を、直
径120mmのポリカーボネート製グルーブ付きディス
ク基板〔出光石油化学株式会社製〕上にスピンコートに
より塗布製膜し厚さ約65nmの反射層を形成させた。
次いで、光硬化性シリコーン樹脂〔TUV6000、東
芝シリコーン株式会社商品名〕10重量部をn-オクタン
51重量部に溶解し、この溶液を、前記反射層を形成さ
せた基板上にスピンコートにより塗布製膜し、紫外線を
照射して硬化させ、厚さ約390nmの保護層を形成し
た。次に、実施例13と同じトランス−1,4−ポリブ
タジエンとポリスチレンのブロック共重合体10重量
部、ビス(トリエチルシロキシ)シリコン−テトラキス
(デシルチオ)ナフタロシアニン1重量部をトルエン3
20重量部に溶解させ均一溶液とした。この溶液を前記
保護層の上にスピンコートにより塗布製膜して厚さ約2
00nmの記録層を形成し、光記録媒体を作製した。
【0089】実施例13で示した光記録特性評価装置を
用いて、実施例1と同じ条件下で上記で得られた光記録
媒体の記録特性及び消去特性を測定した。この結果、記
録パワー6mWでC/Nは40dBを示し、消去パワー
2mWでC/Nは減少し消去比20dBが得られた。さ
らに、再記録パワー6mWでC/Nは40dBを示し
た。このようなC/Nの変化が繰り返し認められ、作製
した光記録媒体が書換え可能であることを確認した。
【0090】実施例15 直径120mmのポリカーボネート製グルーブ付きディ
スク基板〔出光石油化学株式会社製、830nmでの屈
折率1.59〕上に、スパッタリング法により厚さ約5
0nmのシリコン薄膜(830nmでの屈折率3.5、
消衰係数0.01)を形成させ反射層とした。次に、
1,2−ポリブタジエン〔JSR RB810、日本合
成ゴム株式会社商品名〕10重量部及びビス(トリエチ
ルシロキシ)シリコン−テトラキス(デシルチオ)ナフ
タロシアニン1重量部をトルエン320重量部に溶解さ
せ均一溶液としたものを、スピンコートにより前記基板
のシリコン膜表面上に塗布製膜して厚さ約250nmの
記録層を形成し、光記録媒体を作製した。実施例13で
示した光記録特性評価装置により、実施例1と同じ条件
下で上記で得られた光記録媒体の記録特性及び消去特性
を測定した。その結果、記録パワー7mWでC/Nは4
0dBを示し、消去パワー2mWでC/Nは減少し、消
去比は20dBであった。さらに、再記録パワー7mW
でC/Nは40dBを示した。これらのC/Nの変化が
繰り返し認められ、作製した光記録媒体が書換え可能で
あることを確認した。
【0091】実施例16 直径120mmのポリカーボネート製グルーブ付きディ
スク基板〔出光石油化学株式会社製、830nmでの屈
折率1.59〕上に、スパッタリング法により厚さ約5
0nmのシリコン薄膜(830nmでの屈折率3.5、
消衰係数0.01)を形成させ反射層とした。次に、ア
タクチックポリスチレン(分子量95800、アルドリ
ッチ ケミカル カンパニー製)10重量部及びビス(ト
リエチルシロキシ)シリコン−テトラキス(デシルチ
オ)ナフタロシアニン1重量部をトルエン320重量部
に溶解させ均一溶液としたものを、スピンコートにより
前記基板のシリコン膜表面上に塗布製膜して厚さ約20
0nmの記録層を形成し、光記録媒体を作製した。
【0092】実施例13で示した光記録特性評価装置を
用いて、実施例1と同じ条件下で上記で得られた光記録
媒体の記録特性及び消去特性を測定した。この結果、記
録パワー4.5mWでC/Nは40dBを示した。次い
で、この光記録媒体をオーブンに入れ120℃で5分間
加熱処理を行ったところ、C/Nは減少し消去比20d
Bが得られた。さらに、再記録パワー4.5mWでC/
Nは40dBを示した。このようなC/Nの変化が繰り
返し認められ、作製した光記録媒体が書換え可能である
ことを確認した。
【0093】実施例17 下記化15
【化15】 で表される構造式の化合物(波長830nmにおいて、
屈折率2.45及び消衰係数0)1重量部を2,2,
3,3−テトラフルオロ−1−プロパノール124重量
部に溶解し、この溶液を、直径120mmのポリカーボ
ネート製グルーブ付きディスク基板(出光石油化学株式
会社製)上にスピンコートにより塗布製膜し反射層を形
成させた。次いで、光硬化性シリコーン樹脂(TUV6
000、東芝シリコーン株式会社商品名)10重量部を
n−オクタン51重量部に溶解し、この溶液を、前記基
板反射層を形成させた基板上にスピンコートにより塗布
製膜し、紫外線を照射して硬化させ、厚さ約350nm
の保護層を形成した。次に、実施例13と同じトランス
−1,4−ポリブタジエンとポリスチレンとのブロック
共重合体(アスマー、旭化成工業株式会社商品名)10
重量部、ビス(トリエチルシロキシ)シリコン−テトラ
キス(デシルチオ)ナフタロシアニン1重量部をトルエ
ン320重量部に溶解させ均一溶液とした。この溶液を
前記保護層の上にスピンコートにより塗布製膜して厚さ
約250nmの記録層を形成し、光記録媒体を作製し
た。
【0094】実施例13で示した光記録特性評価装置を
用いて、実施例1と同じ条件で、上記で作製した光記録
媒体の記録特性及び消去特性を測定した。その結果、記
録パワー6mWでC/Nは40dBを示し、消去はパワ
ー2mWでC/Nは減少し、消去比は20dBであっ
た。さらに、再記録パワー6mWでC/Nは40dBを
示した。これらのC/Nの変化が繰り返し認められ、作
製した光記録媒体が書換え可能であることを確認した。
【0095】実施例18 下記化16
【化16】 で表される構造式の化合物(波長830nmにおいて、
屈折率2.75及び消衰係数0)1重量部を2,2,
3,3−テトラフルオロ−1−プロパノール124重量
部に溶解し、この溶液を、直径120mmのポリカーボ
ネート製グルーブ付きディスク基板(出光石油化学株式
会社製)上にスピンコートにより塗布製膜し反射層を形
成させた。次いで、光硬化性シリコーン樹脂(TUV6
000、東芝シリコーン株式会社商品名)10重量部を
n−オクタン51重量部に溶解し、この溶液を、前記基
板反射層を形成させた基板上にスピンコートにより塗布
製膜し、紫外線を照射して硬化させ、厚さ約350nm
の保護層を形成した。次に、実施例13と同じトランス
−1,4−ポリブタジエンとポリスチレンとのブロック
共重合体(アスマー、旭化成工業株式会社商品名)10
重量部、ビス(トリエチルシロキシ)シリコン−テトラ
キス(デシルチオ)ナフタロシアニン1重量部をトルエ
ン320重量部に溶解させ均一溶液とした。この溶液を
前記保護層の上にスピンコートにより塗布製膜して厚さ
約250nmの記録層を形成し、光記録媒体を作製し
た。
【0096】実施例13で示した光記録特性評価装置を
用いて、実施例1と同じ条件で、上記で作製した光記録
媒体の記録特性及び消去特性を測定した。その結果、記
録パワー6mWでC/Nは40dBを示し、消去はパワ
ー2mWでC/Nは減少し、消去比は20dBであっ
た。さらに、再記録パワー6mWでC/Nは40dBを
示した。これらのC/Nの変化が繰り返し認められ、作
製した光記録媒体が書換え可能であることを確認した。
【0097】比較例1 実施例1と同じトランス−1,4−ポリブタジエンとポ
リスチレンのブロック共重合体33重量部、テトラキス
(tert−ブチル)フタロシアニンオキソバナジウム
1重量部をトルエン2130重量部に溶解させ均一溶液
とした。この溶液をスピンコート法により直径130m
mのグルーブ付きガラス基板上に塗布製膜して、光記録
媒体を作製した。実施例1に示した光記録特性評価装置
により、実施例1と同じ条件下で記録特性及び消去特性
を測定した。この結果、記録パワー5mWでC/Nは全
く検出されず、記録パワー14mWでC/Nは6dBを
示し、消去パワー2mWでC/Nは3dB減少し、消去
比はわずか3dBであった。
【0098】
【発明の効果】請求項1、請求項2、請求項3、請求項
4又は請求項5における情報記録媒体は、熱エネルギー
によって分散している色素と高分子及び/または色素同
志の相互作用変化を誘起させて吸光度変化及び/または
反射率変化を生じさせる新規な現象を利用するものであ
り、現在、広く用いられている半導体レーザで記録可能
で、かつレーザもしくは加熱により消去が可能であって
実用に供することができ、また、無毒である。請求項6
における方法により、上記情報記録媒体に容易に記録す
ることができる。請求項7における方法により、上記情
報記録媒体から容易に情報を消去することができる。請
求項8における方法により、反射率変化が記録前後で高
→低という現在主流の光記録システムに対応することが
できる。請求項10における方法により、現在広く用い
られてる半導体レ−ザを使用しているCDプレ−ヤの使
用が可能となる。請求項11における光情報媒体は、現
在広く用いられている半導体レ−ザを使用しているCD
プレ−ヤでの使用が可能である。請求項12における光
ディスクは、書換え可能であり、記録持性に優れ、消去
比が大きく消去持性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における書換え可能な光記録媒体の一例
を示す断面図である。
【図2】本発明における書換え可能な光記録媒体の他の
例を示す断面図である。
【図3】参考例1で得られた機能性樹脂組成物の可視光
吸収スペクトルである。
【図4】参考例1で得られた機能性樹脂組成物の可視光
吸収スペクトルである。
【図5】参考例2で得られた機能性樹脂組成物の可視光
吸収スペクトルである。
【図6】参考例2で得られた機能性樹脂組成物の可視光
吸収スペクトルである。
【図7】参考例3で得られた機能性樹脂組成物の可視光
吸収スペクトルである。
【図8】参考例4で得られた機能性樹脂組成物の反射ス
ペクトルである。
【図9】参考例5で得られた機能性樹脂組成物の反射ス
ペクトルである。
【符号の説明】
1、5…基板、 2、6、…反射層、 3、8…記録層、 4、9…グル−ブ、 7…保護層、 10…30℃に加熱時の吸収スペクトル、 11…100℃に加熱時の吸収スペクトル、 12…140℃に加熱時の吸収スペクトル、 13…成膜状態のの吸収スペクトル、 14…180℃に加熱後急冷した時の吸収スペクトル、 15…30℃に加熱時の、吸収スペクトル 16…100℃に加熱時の吸収スペクトル、 17…160℃に加熱時の吸収スペクトル、 18…成膜状態のの吸収スペクトル、 19…180℃に加熱後急冷した時の吸収スペクトル、 20…成膜状態のの吸収スペクトル、 21…180℃に加熱後急冷した時の吸収スペクトル、 22…30℃に加熱時の反射スペクトル、 23…120℃に加熱時の反射スペクトル、 24…150℃に加熱時の反射スペクトル、 25…加熱前の反射スペクトル、 26…180℃に加熱後の反射スペクトル、 27…100℃に加熱後の反射スペクトル、
フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平4−103402 (32)優先日 平4(1992)4月23日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 高根 信明 茨城県つくば市和台48番 日立化成工業株 式会社筑波開発研究所内 (72)発明者 山田 三男 茨城県つくば市和台48番 日立化成工業株 式会社筑波開発研究所内 (72)発明者 田井 誠司 茨城県日立市東町4丁目13番1号 日立化 成工業 株式会社茨城研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録層を有する情報記録媒体において、そ
    の記録層が熱エネルギーによりコンフォーメーションが
    変化する共役系重合体及び光吸収能を有する色素を含む
    組成物からなる情報記録媒体。
  2. 【請求項2】共役系重合体が、化1〔一般式(I)〕 【化1】 〔ただし、一般式(I)中、R1及びR2は、水素又は1価
    の有機基を示し、これらは同一でも異なっていてもよい
    が、少なくとも一方は1価の有機基であり、Xは、S、
    O、Se又はNR3(ここで、R3は水素、アルキル基ま
    たはアリール基を示す)〕で表される構成単位を含む重
    合体である請求項1記載の情報記録媒体。
  3. 【請求項3】記録層を有する情報記録媒体において、そ
    の記録層がジエン系単量体及び/又は芳香環を有するビ
    ニル系単量体を成分として含む重合体並びに光吸収能を
    有する色素を含む組成物からなる情報記録媒体。
  4. 【請求項4】記録層が透明基板上に形成された基板反射
    層上に形成されている請求項1〜3各項記載の情報記録
    媒体。
  5. 【請求項5】記録層の上に反射層が形成されている請求
    項1〜3各項記載の情報記録媒体。
  6. 【請求項6】請求項1〜5各項記載の情報記録媒体に、
    熱エネルギ−を附与した後急冷することにより記録層中
    の熱エネルギ−附与部の吸光度及び/又は反射率を熱エ
    ネルギ−附与前に比べ変化させ、これによって情報を記
    録することを特徴とする情報の記録方法。
  7. 【請求項7】請求項1〜5各項記載の情報記録媒体に熱
    エネルギ−附与した後急冷することにより記録層中の熱
    エネルギ−附与部の吸光度及び/又は反射率を光の照射
    前に比べ変化させ、これによって情報を記録した記録部
    を少なくとも加熱した後徐冷することを特徴とする情報
    の消去方法。
  8. 【請求項8】(1)有機重合体と、(2)光吸収能を有
    する色素とより成る記録層を有する情報記録媒体に、熱
    エネルギ−を附与し、記録層の熱エネルギ−附与部の吸
    光度を熱エネルギ−附与前に比べ増加させ、これによっ
    て情報を記録することを特徴とする情報記録方法。
  9. 【請求項9】熱エネルギ−の附与が色素の吸収波長に対
    応する光の照射である請求項6〜8項各項記載の情報の
    記録方法又は情報の消去方法。
  10. 【請求項10】(1)有機重合体と、(2)光吸収能を
    有する色素とより成る記録層を有する情報記録媒体に、
    色素の吸収波長に対応する750〜840nmの光を照
    射させ、記録層の光照射部の吸光度を光照射前に比べ変
    化させ、これによって情報を記録することを特徴とする
    情報記録方法。
  11. 【請求項11】(A)基板と、(B)基板に上に形成さ
    れた、(1)有機重合体と(2)光吸収能を有する色素
    とより成る記録層と、(C)記録層の上に形成された反
    射層とより成っており、 記録層は、色素の吸収波長に対応する光を照射させると
    光照射部の吸光度が光照射前に比べ増加するものでその
    増加により情報を記録するものであり、情報の記録前の
    基板側から入射した再生光における反射率が60%以上
    である情報記録媒体。
  12. 【請求項12】記録層を有する光ディスクにおいて、そ
    の記録層が、 (1)(a)熱エネルギ−によりコンフォ−メ−ション
    が変化する共役系重合体(b)ジエン系単量体及び/又
    は芳香環を有するビニル系単量体を成分として含む重合
    体の少なくとも一種の有機重合体と (2)光吸収能を有する色素を含む組成物からなる光ディ
    スク。
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JP4-96929 1992-04-23
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9517836B2 (en) 2008-11-25 2016-12-13 Airbus Operations Limited Method of operating an aircraft fuel management system

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63249691A (ja) * 1987-04-06 1988-10-17 Teijin Ltd 光学記録媒体,それを用いた光学的記録法及び光学的再生法
JPH02155689A (ja) * 1988-12-08 1990-06-14 Olympus Optical Co Ltd 光記録方式

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