JPH06107213A - 油圧式動力舵取装置 - Google Patents

油圧式動力舵取装置

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Publication number
JPH06107213A
JPH06107213A JP28513892A JP28513892A JPH06107213A JP H06107213 A JPH06107213 A JP H06107213A JP 28513892 A JP28513892 A JP 28513892A JP 28513892 A JP28513892 A JP 28513892A JP H06107213 A JPH06107213 A JP H06107213A
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JP
Japan
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pump
control
power assist
valve
vehicle
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Application number
JP28513892A
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English (en)
Inventor
Toshiya Katou
豪哉 加藤
Yoshiharu Inaguma
義治 稲熊
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Publication date
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  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速時のみならず、車両停止時においてもパ
ワーアシスト部への作動油供給量を減らして、ポンプの
稼働によるエネルギー消費量を低減化する。 【構成】 ポンプ7からの吐出油をパワーアシスト部9
に導く供給路71の途中に、制御オリフィス62を設
け、この制御オリフィスの前後差圧で作動する流量制御
弁6を設ける。制御オリフィス62の下流側に、上記供
給路71から分岐した導入流路64を設け、この導入流
路64を流量制御弁6の低圧室側ポートに連結し合体さ
せる。この合体後の通路をバイパス流路65とし、この
バイパス流路65の途中にバイパス電磁弁1を設ける。
一方、車速センサ4及び車両停止状態検出手段5を設
け、これらからの信号に基づき、バイパス電磁弁1の開
度を制御する制御手段3を設ける。 【効果】 高速時及び車両停止時には、パワーアシスト
部9への作動油供給量を減らすことによって、省エネル
ギー化が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステアリング装置に与
える操舵力を、車速等に対応させて変化させるようにし
た油圧式の動力舵取装置に関するものであり、特に、高
速時、あるいは車両が停止状態にある時等において、ポ
ンプの稼働によって消費されるエネルギー量を極力少な
くするようにした、省エネルギー型の動力舵取装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の動力舵取装置は、単に操舵力につ
いての補助(パワーアシスト)を行なうだけではなく、
高速走行時等において操縦安定性を確保するため、車速
に応じて適度の操舵力を与えるようにした操舵力制御装
置が設けられるようになっている。これら操舵力制御装
置を有する動力舵取装置としては、操舵力を補助(パワ
ーアシスト)するためのパワーアシスト部と、当該操舵
力の補助量(パワーアシスト量)を車速に対応させて制
御することにより、操舵者に保舵力を与えるようにして
操舵感を与えるようにする制御部とからなるものがあ
る。
【0003】この従来の動力舵取装置について、図7を
基に説明する。このものは、ステアリング装置の操作に
応じて作動するパワーシリンダ等からなるパワーアシス
ト部90と、当該パワーアシスト部90に作動油を供給
するポンプ70と、当該ポンプ70から上記パワーアシ
スト部90に作動油を送る供給路710等からなる油圧
式の動力舵取装置であることを基本とするものである。
このような構成に加えて、上記供給路710の途中には
制御オリフィス620が設けられており、この制御オリ
フィス620の前後に生ずる差圧に応じて作動し、上記
ポンプ70からの余剰の吐出油を、吸入路720側に還
流させる流量制御弁60が設けられている構成からなる
ものである。
【0004】また、上記供給路710の途中から分岐し
て、導入流路640が設けられており、この導入流路6
40は、その途中にダンピングオリフィス630を有す
るとともに、その一方端が、上記流量制御弁60の低圧
室(スプリング室)610側のポートに作動油の流れが
合流するように連絡されている。そして、この合流する
ように連絡された後の通路をもって、バイパス流路65
0を形成するようになっている。このバイパス流路65
0の途中には、ソレノイドの作動によって絞り弁開度を
変化させるバイパス電磁弁10が設けられている。一
方、車速を検出するための車速センサ40が設けられて
おり、当該車速センサ40からの信号に基づき、演算作
業を行ない、上記バイパス電磁弁10の絞り弁開度を、
車速が高くなるにつれて大きくするように制御作用を行
なう制御手段30が設けられている構成からなるもので
ある。
【0005】このような構成を採ることにより、この従
来のものにおいては、高速時には、バイパス電磁弁10
の開度が大きくなるため、ダンピングオリフィス63
0、バイパス流路650を通過し、更には、当該バイパ
ス電磁弁10を経てリザーブタンク990に流出する作
動油の流量が増加する。その結果、供給路710からパ
ワーアシスト部90に供給される作動油の流量が減少
し、パワーアシストに供される作動油の流量が低下す
る。よって車速が高くなるに従ってパワーアシスト量が
減ることとなり、結果的に高速時には保舵力が必要とな
り、操舵者には操舵感が与えられることとなる。そし
て、この場合、上記バイパス電磁弁10の開度が拡げら
れることにより、流量制御弁60の低圧室610の圧力
も低下する。従って、上記流量制御弁60の還流口66
0の開度も大きくなる。その結果、ポンプ70の内圧は
低くなり、作動油循環によるエネルギー消費量が低くな
り、省エネルギー化が図られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来の
ものにおいては、車速が高いときにおいては、バイパス
電磁弁10の開度を大きくすることによってポンプ内圧
の上昇を押さえ、これによって省エネルギー化を図るこ
とができるが、それ以外のときには、省エネルギー化が
図れない。例えば、車両が停止していて、パーキングブ
レーキの引かれているような状態にあっては、単にエン
ジンがアイドリング状態で運転されているに過ぎず、こ
のような状態においては、基本的にはパワーアシスト部
90に作動油を供給する必要がない。このように、据切
り時を除いた車両の停止状態時においては、パワーアシ
ストを効かせる必要がない。このような観点から据切り
時を除いた車両停止時においても、上記バイパス電磁弁
の絞り弁開度を開かせて、省エネルギー化を図ることの
できるような油圧式動力舵取装置を提供しようとするの
が本発明の目的(課題)である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては次のような手段を講ずることとし
た。すなわち、ステアリング装置の操作に基づいて作動
するパワーシリンダ等からなるパワーアシスト部と、当
該パワーアシスト部に吐出油(作動油)を供給するポン
プと、当該ポンプからの吐出油(作動油)を上記パワー
アシスト部に供給する供給路と、当該供給路の途中に設
けられた制御オリフィスと、当該制御オリフィスの前後
差圧に応じて作動し、上記ポンプからの余剰の吐出油を
ポンプの吸入路側に還流させる流量制御弁等からなる油
圧式動力舵取装置において、上記供給路の途中であって
上記制御オリフィスの下流側に、上記供給路から分岐す
る導入流路を設け、当該導入流路を上記流量制御弁の低
圧室側ポートに連結するとともに、上記ポンプ吸入路側
に通ずるバイパス流路に連結し、当該バイパス流路の途
中にバイパス電磁弁を設け、一方、車速センサ及び車両
停止状態検出手段を設け、これらセンサ及び検出手段か
らの信号を受けて上記バイパス電磁弁の開度を制御する
マイクロコンピュータ等からなる手段であって、車速の
高いところでは上記バイパス電磁弁の開度を大きくする
ように制御作用を行なうとともに、車両が据切り時を除
いた停止状態にある場合にも、上記バイパス電磁弁の開
度を大きくするように制御作用を行なう制御手段を設け
てなる構成を採ることとした。また、これら基本的構成
を同じにするものにおいて、上記制御オリフィスの設け
られている位置に、当該制御オリフィスに換えて、絞り
弁開度の変化する電磁絞り弁を設けるとともに、車速が
高速状態にあるとき及び車両が停止状態にあるときに
は、上記電磁絞り弁の開度を絞るように制御作用をする
制御手段を設けてなる構成を採ることとした。
【0008】
【作用】上記構成を採ることにより、本発明においては
次のような作用を呈することとなる。すなわち、図1に
おいて、ポンプ7が作動を開始すると、当該ポンプ7か
ら吐出された吐出油(作動油)は、供給路71を経てパ
ワーアシスト部9のパワーシリンダに導かれてパワーア
シストを行なう。なお、この場合、上記ポンプ7からの
吐出流量が増加すると、制御オリフィス62の前後に生
ずる差圧に応じて流量制御弁6が作動し、余剰の吐出油
を上記ポンプ7の吸入路72側に還流させて、上記供給
路71へは、一定流量の作動油を供給するようにする。
このような状態において、制御手段3は車速センサ4か
らの信号を受けて作動し、車速が高くなるに従ってバイ
パス電磁弁1の開度が大きくなるように制御作用を行な
う。その結果、パワーアシスト部9に供給される作動油
の流量は、図4に示す如く、車速の高いときには少量と
なる。従ってパワーアシスト量が低下し、これによっ
て、操舵者には車速が高くなるに従って操舵感(保舵
感)が与えられるようになる。
【0009】またこの場合、上記バイパス電磁弁1は開
度が大きくなるように作動している。従って、流量制御
弁6の低圧室(スプリング室)61の圧力も下がってお
り、当該流量制御弁6の、上記吸入路72側への還流口
66の開口面積も、大きく開かれた状態となっている。
そのため、上記ポンプ7から吐出した余剰の吐出油が、
当該流量制御弁6を経由して循環する際、ポンプ内圧は
上昇せず、従って、エネルギー損失も少なくなる。更
に、本発明においては、車両が停止していてパーキング
ブレーキの引かれているような状況下にあっては、単に
エンジンがアイドリング運転状態にあるに過ぎず、基本
的にはパワーアシストを効かせる必要が無いので、この
場合にも、車両停止状態検出手段5からの信号に基づ
き、制御手段3が判断をし、上記バイパス電磁弁1の開
度を大きく開かせることとしている。これによって、パ
ワーアシスト部9への作動油供給量を減少させるととも
に、上記流量制御弁6の低圧室61の圧力も低下させる
ことによって、上記高速時の場合と同様、還流口66の
開口面積を大きくして、作動油の循環によるエネルギー
損失を低減化することとしている。これによって、更に
省エネルギー化が図られこととなる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例について、図1ないし図6を
基に説明する。本実施例の構成は、図1及び図2に示す
如く、ステアリング装置(図示せず)の操作に応じて作
動するコントロールバルブ9A、当該コントロールバル
ブ9Aの作動に応じて作動するパワーシリンダ9B等か
らなるパワーアシスト部9と、当該パワーアシスト部9
に作動油を供給するポンプ7と、当該ポンプ7から上記
パワーアシスト部9に作動油を送る供給路71等からな
る油圧式の動力舵取装置であることを基本とするもので
ある。
【0011】このような基本構成において、第一の実施
例は、図1に示す如く上記供給路71の途中に制御オリ
フィス62が設けられており、この制御オリフィス62
の前後に生ずる差圧に応じて作動し、上記ポンプ7から
の余剰の吐出油を当該ポンプ7の吸入路72側に還流さ
せる流量制御弁6が設けられている構成からなるもので
ある。また、上記供給路71の途中であって上記制御オ
リフィス62の下流側には、上記供給路71から分岐し
て導入流路64が設けられており、この導入流路64
は、その途中にダンピングオリフィス63を有するとと
もに、その一方端が、上記流量制御弁6の低圧室(スプ
リング室)61側のポートに作動油の流れが合流するよ
うに連結されている。そして、この合流するように連結
された後の通路をもってバイパス流路65を形成するよ
うになっている。このバイパス流路65の途中には、ソ
レノイドの作動によって絞り弁の開度を変化させるバイ
パス電磁弁1が設けられており、このバイパス電磁弁1
の下流側には、上記供給路71内の油圧P1 と上記バイ
パス流路65内の油圧P2 との、両者の差圧(P1 −P
2 )によって作動するバイパスコントロールバルブ2が
設けられている構成となっている。
【0012】なお、このバイパスコントロールバルブ2
は、上記差圧(P1 −P2 )等によって作動するスプー
ル21と当該スプール21に反力を与えるスプリング2
3等からなるものであり、当該スプリング23の設けら
れている空間には、上記バイパス電磁弁1を通過した作
動油の導入されるスプリング室22が設けられており、
更には、当該スプリング室22に導入された作動油を上
記差圧(P1 −P2 )に応じた開度でリザーブタンク9
9側へ流出させる流出ポート24が設けられている構成
からなるものである。このような構成において、更に、
パーキングブレーキが引かれているか、あるいはオート
マティックトランスミッション車(以下A/T車とい
う)において、シフトレバーがPポジション位置に操作
されているか等を検出する車両停止状態検出手段5が設
けられている構成からなるものである。そして、これら
センサ及び検出手段から信号を受けて、上記バイパス電
磁弁1の絞り弁開度を調節するように作動するマイクロ
コンピュータ等からなる制御手段3が設けられている構
成からなるものである。
【0013】次に、これら構成を有する本実施例の作動
態様について説明する。ポンプ7が稼働を開始すると、
吐出油(作動油)が制御オリフィス62、供給路71を
経てパワーアシスト部9に供給される。このパワーアシ
スト部9に供給された作動油は、ステアリング装置の作
動に応じて作動するパワーシリンダに導かれ、ここでパ
ワーアシストに供されることとなる。このような状況下
において、ポンプ回転数の上昇等により上記ポンプ7か
らの吐出流量が増加した場合には、上記供給路71の途
中に設けられた制御オリフィス62の前後に生ずる差圧
の作用により、流量制御弁6が作動し、余剰の吐出油を
還流口66からポンプ7の吸入路72側へ還流させる。
これにより、上記パワーアシスト部9へは一定量の作動
油が供給されることとなる。
【0014】このような作動状態において、一方、車速
センサ4からの信号を受けて、制御手段3は、車速が高
速になった場合には、図3に示す如く、バイパス電磁弁
1の絞り弁開度が大きくなるように制御作用を行なう。
これによって、ダンピングオリフィス63、導入流路6
4、バイパス流路65を通過し、更にはバイパス電磁弁
1、バイパスコントロールバルブ2を経て、リザーブタ
ンク99に流出する作動油の流量が増加する。その結
果、供給路71からパワーアシスト部9に供給される作
動油の流量は、図4に示す如く、車速が高速になるに従
って低下し、最終的にはQ1 の値まで低下する。
【0015】これによって、車速が高くなるに従って、
パワーアシストに供される作動油の流量が低下し、パワ
ーアシスト量が減ることによって、結果的に操舵感が付
与されることとなる。すなわち高速時には保舵力が確保
されることとなり、高速安定性が得られる。そしてこの
場合、本実施例においては、上記バイパス電磁弁1の開
度が拡げられることにより、流量制御弁6の低圧室(ス
プリング室)61側の圧力も低下する。従って、上記流
量制御弁6に設けられた還流口66の開度も大きくなっ
ている。その結果、ポンプ7の内圧は低くなり、作動油
循環によるエネルギー消費量が低く押さえられることと
なる。このような状態で、ステアリング装置(図示せ
ず)の操作に基づきコントロールバルブ9Aが作動する
と、供給路71、導入流路64及びバイパス流路65中
の圧力が上昇することとなる。しかしながら、この場
合、上記供給路71の圧力上昇に応じて、バイパスコン
トロールバルブ2内のスプール21は、スプリング23
のばね反力に抗して移動することとなる。その結果、流
出ポート24の開度が狭められることとなり、上記バイ
パス電磁弁1を通過する作動油の流量は、上記負荷圧の
影響を受けない。
【0016】これらに加えて、本実施例においては、車
速センサ4からの車速信号が停止状態にあり、かつ、パ
ーキングブレーキが引かれているか、あるいは、A/T
車においてはPポジションにシフトされているか等を検
出する車両停止状態検出手段5からの信号に基づき、制
御手段3が演算作業を行ない、これによって車両は据切
り状態でもなく、単にエンジンアイドリング状態にある
ものと判断して、上記バイパス電磁弁1の絞り弁開度を
開かせることとしている。すなわち、このような状態に
あっては、パワーアシストを効かせる必要はないので、
供給路71からパワーアシスト部9に供給される作動油
の流量を、図5に示す如く、減少させるべく、上記バイ
パス電磁弁1の開度を開かせることとしている。これに
よって、上記高速時の場合と同様、流量制御弁6の低圧
室61の圧力も低下し、当該流量制御弁6を経由して循
環する作動油の圧力も上昇せず、ポンプ7の消費エネル
ギーは低減化され、省エネルギー化が図られることとな
る。
【0017】次に、本発明の第二の実施例について説明
する。本実施例の構成も、基本的には、前の第一の実施
例のものと同じである。異なるところは、制御手段3の
演算回路及び車両停止状態検出手段5においてである。
すなわち、本実施例のものは、車両停止状態検出手段5
として、具体的には、トランスミッション(マニアル,
A/Tともに)におけるシフトレバー位置が、ニュート
ラルポジション(Nポジション)にあるか否かを検出す
るNポジションスイッチが設けられていることである。
そして、上記車速センサ4からの信号が停止状態を示
し、かつ、上記Nポジションスイッチ5がON状態にな
っており、更に、このようなON状態が、図6に示す如
く、一定時間(t)だけ経過している場合には、制御手
段3は、車両が停止状態にあり、しかも据切り状態にも
ないものと判断して、上記バイパス電磁弁1の絞り弁開
度を開かせるように制御作用を行なう。これによって上
記パワーアシスト部9への作動油供給量を、Q1 の値に
減少させるものである。これらの結果により、更には、
流量制御弁6を経由して循環する作動油の圧力が上昇し
ないこと等により、第一の実施例の場合と同様、ポンプ
消費エネルギーの低減化が図られることとなる。
【0018】なお、本実施例の構成において、更に、次
に示すような応用例が考えられる。すなわち、図1にお
いて、車両停止状態検出手段5の換わりに、エンジン回
転数検出手段51を設けるようにしたものである。この
ような構成からなるものにおいて、車速センサ4からの
信号が停車状態にあり、かつ、当該エンジン回転数検出
手段51からの信号が、例えばアイドリング回転数を示
すような場合であって、更に、当該状態が、図6におけ
る場合と同様、一定時間(t)だけ継続している場合に
は、上記バイパス電磁弁1の開度を開いて、パワーアシ
スト部9への作動油の供給量をQ1 の値に低減化させる
ものである。これによって、高速時の場合と同様、ポン
プ消費エネルギー量の低減化を図らんとするものであ
る。
【0019】次に、本発明の第三の実施例について、図
2を基に説明する。本実施例の構成も、基本的には、第
一の実施例のものと同様である。異なるところは、供給
路71の途中であって、上記第一の実施例において、制
御オリフィス62の設けられていたところに、絞り弁開
度がソレノイドの作動によって変化する電磁絞り弁1’
を設けるようにしたことである。すなわち、供給路71
の途中に電磁絞り弁1’を設け、一方、車速を検出する
車速センサ4を設けるとともに、車両が停止状態にあ
り、パワーアシストを効かせる必要のないような状態に
あることを検出する車両停止状態検出手段5を設け、こ
れらセンサ及び検出手段からの信号に基づき、上記電磁
絞り弁1’の絞り弁開度を制御するマイクロコンピュー
タ等からなる制御手段3を設けてなる構成を採ることと
した。なお、ここにおいて、上記車両停止状態検出手段
5としては、前の第一の実施例の場合と同様、サイドブ
レーキが引かれた状態にあることを検出する手段、ある
いはA/T車においてPポジションにシフトされている
ことを検出する手段、更にはNポジション検出手段等が
考えられる。
【0020】このような構成を採ることにより、本実施
例においては、車速が高速状態にあるときには、上記車
速センサ4からの信号により、上記制御手段3が上記電
磁絞り弁1’の絞り弁開度を絞るように制御作用を行な
う。これによって、パワーアシスト部9への作動油供給
量を減らし、よって、ポンプの消費エネルギー量を減ら
すこととしている。また、車両が停止時であって、サイ
ドブレーキが引かれた状態にある場合、あるいはA/T
車においてPポジションにシフトされている場合には、
上記車両停止状態検出手段5からの信号に基づき、上記
制御手段3が演算作業を行ない、上記電磁絞り弁1’の
絞り弁開度を閉じるように制御作用を行なう。これによ
って、パワーアシストを効かせる必要のない車両停止状
態時においても、パワーアシスト部9への作動油供給量
を減らすこととし、ポンプの稼働による消費エネルギー
の低減化を図ることとしている。
【0021】なお、本実施例においては、この外に、上
記車両停止状態検出手段5に換えて、エンジン回転数検
出手段51を設けるようにしたものが、応用例として考
えられる。そして、このものは、車速センサ4からの信
号が停車状態にあり、かつ、当該エンジン回転数検出手
段51からの信号が、例えばアイドリング回転数を示す
ような場合であって、しかも、当該状態が、図6におけ
る場合と同様、一定時間(t)だけ継続している場合に
は、上記電磁絞り弁1’の絞り弁開度を絞るように上記
制御手段3が制御作用を行なうものである。これによっ
て、パワーアシスト部9への作動油供給量をQ1 の値に
低減化させ、高速時の場合と同様、ポンプ7の消費エネ
ルギー量の低減化を図らんとするものである。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、ステアリング装置の操
作に基づいて作動するパワーシリンダ等からなるパワー
アシスト部と、当該パワーアシスト部に作動油を供給す
るポンプと、当該ポンプからの吐出油(作動油)を上記
パワーアシスト部に供給する供給路と、当該供給路の途
中に設けられた制御オリフィスと、当該制御オリフィス
の前後差圧に応じて作動し、上記ポンプからの余剰の吐
出油をポンプ吸入路側に還流させる流量制御弁等からな
る油圧式動力舵取装置において、上記供給路の途中であ
って上記制御オリフィスの下流側に、上記供給路から分
岐する導入流路を設け、当該導入流路を上記流量制御弁
の低圧室(スプリング室)側ポートに連結するととも
に、上記ポンプ吸入路側に通ずるバイパス流路に連結
し、当該バイパス流路の途中にバイパス電磁弁を設ける
とともに、一方、車速センサ及び車両停止状態検出手段
を設け、これらセンサ及び検出手段からの信号を受け
て、上記バイパス電磁弁の開度を制御するマイクロコン
ピュータ等からなる手段であって、車速の高いところで
は、上記バイパス電磁弁の開度を大きくするように制御
作用を行なうとともに、車両が据切り時を除いた停止状
態にある場合にも、上記バイパス電磁弁の開度を大きく
するように制御作用を行なう制御手段を設けてなる構成
を採ることとしたので、高速時のみならず、パーキング
ブレーキの引かれた状態にあるような車両停止時におい
ても、パワーアシスト部への作動油供給量を減らすとと
もに、流量制御弁を経由して循環する作動油の圧力を低
減化し、これによって、ポンプ内圧を低減化し、ポンプ
のエネルギー消費量を低減化することができるようにな
った。すなわち、省エネルギー化を図ることができるよ
うになった。また、上記バイパス電磁弁に換わって、上
記制御オリフィスの設けられる位置に、絞り弁開度を車
速等によって調整することのできる電磁絞り弁を設ける
こととしたので、上記の場合と同様、高速時及び車両停
止時に、上記電磁絞り弁開度を絞ることにより、パワー
アシスト部への作動油供給量を低減化し、これによっ
て、ポンプのエネルギー消費量を低減化し、省エネルギ
ー化を図ることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第一の実施例についての全体構
成を示すスケルトン構造である。
【図2】本発明にかかる第三の実施例についての全体構
成を示すスケルトン構造図である。
【図3】本発明の第一の実施例についてのバイパス電磁
弁の弁開度と車速との関係を示す図である。
【図4】本発明の第一の実施例についてのパワーアシス
ト部への作動油供給量と車速との関係を示す図である。
【図5】本発明の第二の実施例についてのパワーアシス
ト部への作動油供給量の変化状態を示す図である。
【図6】本発明の第二の実施例に関する応用例について
のパワーアシスト部への作動油供給量の変化状態を示す
図である。
【図7】従来例についての全体構成を示すスケルトン構
造図である。
【符号の説明】
1 バイパス電磁弁 1’電磁絞り弁 2 バイパスコントロールバルブ 21 スプール 22 スプリング室 23 スプリング 24 流出ポート 3 制御手段 4 車速センサ 5 車両停止状態検出手段 51 エンジン回転数検出手段 6 流量制御弁 61 低圧室(スプリング室) 62 制御オリフィス 63 ダンピングオリフィス 64 導入流路 65 バイパス流路 66 還流口 7 ポンプ 71 供給路 72 吸入路 8 エンジン 9 パワーアシスト部 99 リザーブタンク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリング装置の操作に基づいて作動
    するパワーシリンダ等からなるパワーアシスト部と、当
    該パワーアシスト部に作動油を供給するポンプと、当該
    ポンプからの吐出油(作動油)を上記パワーアシスト部
    に供給する供給路と、当該供給路の途中に設けられた制
    御オリフィスと、当該制御オリフィスの前後差圧に応じ
    て作動し、上記ポンプからの余剰の吐出油をポンプ吸入
    路側に還流させる流量制御弁等からなる油圧式動力舵取
    装置において、上記供給路の途中であって上記制御オリ
    フィスの下流側に、上記供給路から分岐する導入流路を
    設け、当該導入流路を上記流量制御弁の低圧室(スプリ
    ング室)側ポートに連結するとともに、上記ポンプ吸入
    路側に通ずるバイパス流路に連結し、当該バイパス流路
    の途中にバイパス電磁弁を設けるとともに、一方、車速
    センサ及び車両停止状態検出手段を設け、これらセンサ
    及び検出手段からの信号を受けて、上記バイパス電磁弁
    の開度を制御するマイクロコンピュータ等からなる手段
    であって、車速の高いところでは上記バイパス電磁弁の
    開度を大きくするように制御作用を行なうとともに、車
    両が据切り時を除いた停止状態にある場合にも、上記バ
    イパス電磁弁の開度を大きくするように制御作用を行な
    う制御手段を設けてなることを特徴とする油圧式動力舵
    取装置。
  2. 【請求項2】 ステアリング装置の操作に基づき作動す
    るパワーシリンダ等からなるパワーアシスト部と、当該
    パワーアシスト部に吐出油(作動油)を供給するポンプ
    と、当該ポンプからの吐出油(作動油)を上記パワーア
    シスト部に供給する供給路と、上記ポンプからの吐出油
    の流量が所定値を超えた場合に、その余剰の吐出油をポ
    ンプ吸入路側に還流させる流量制御弁等からなる油圧式
    動力舵取装置において、上記供給路の途中に電磁絞り弁
    を設けるとともに、一方、車速センサ及び車両停止状態
    検出手段を設け、これらセンサ及び検出手段からの信号
    を受けて上記電磁絞り弁の開度を制御するマイクロコン
    ピュータ等からなる手段であって、車速の高いところで
    は上記電磁絞り弁の開度を絞るように制御を行なうとと
    もに、車両が据切り時を除いた停止状態にある場合に
    も、上記電磁絞り弁の開度を絞るように制御作用を行な
    う制御手段を設けてなることを特徴とする油圧式動力舵
    取装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1464563A3 (en) * 2003-04-04 2005-03-23 Toyoda Koki Kabushiki Kaisha Flow controlling apparatus
JP2006151321A (ja) * 2004-12-01 2006-06-15 Kayaba Ind Co Ltd パワーステアリング装置
JP2018177006A (ja) * 2017-04-13 2018-11-15 株式会社ジェイテクト 操舵制御装置

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