JPH0610689U - 空調用ダクト - Google Patents

空調用ダクト

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JPH0610689U
JPH0610689U JP8838891U JP8838891U JPH0610689U JP H0610689 U JPH0610689 U JP H0610689U JP 8838891 U JP8838891 U JP 8838891U JP 8838891 U JP8838891 U JP 8838891U JP H0610689 U JPH0610689 U JP H0610689U
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 所定幅の金属薄板がその端縁をハゼ合わせさ
れながら螺旋状に巻回されて筒状体11が形成されてお
り、この筒状体11は隣接するハゼ合わせ部12,12
の間に数本のコルゲート状リブ13…が成形されていて
伸縮自在となっている。この筒状体11の外周面には膨
張紙14が接着剤15によって貼合されている。このダ
クトを施工現場において必要長さに伸長した後、後処理
を施して膨張紙14を膨張させる。 【効果】 伸縮自在なスパイラルダクトの特長を損なう
ことなく、かつ施工現場における作業の効率化を図りつ
つ、優れた結露防止効果を有するダクトを提供すること
ができる。膨張紙14の水分の発散性が高いため、筒状
体11の酸化が防がれて腐食によるダクトの寿命の低下
を防止することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ビルディング等の建築物の空調配管に係わり、特に冷房用の配管や 通風管等に用いて最適な空調用ダクトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
このような空調用ダクトとしては、例えば図6および図7に示すようなスパイ ラルダクトが公知となっている。 これは特公平3−17105号公報に記載されたものであって、所定幅の金属 薄板の端縁をハゼ合わせしながら螺旋状に巻回した筒状体1より成るものである 。この筒状体の互いに隣接するハゼ合わせ部2,2の間には数本のコルゲート状 リブ3…が形成されていて、これにより当該スパイラルダクトは上記筒状体の軸 線方向に伸縮自在とされている。
【0003】 このようなスパイラルダクトは例えば図8に示すように、平板状の金属薄板4 が成形機5に挿通されてその進行方向に沿って上記コルゲート状リブ3…が形成 された後に、この進行方向に対して斜めに設けられたロール6に螺旋状に巻取ら れつつ、その端縁がハゼ合わせられて筒状体1に成形されることにより、連続的 に製造される。
【0004】 こうして製造される上記構成のスパイラルダクトでは、収納運搬時には上記筒 状体1を収縮させることによってダクト全長が短縮されるため、一度の運搬時に 多数のダクトを搬送することができる。また、この収縮状態では上記コルゲート 状リブ3…の壁面部が互いに密接して筒状体1の強度が向上するため、移送時の 衝撃による損傷を防止することができ、さらに施工時には収縮した筒状体1を必 要長さに伸長して固定するだけでよいため、施工がきわめて簡単である等の利点 が得られる。
【0005】 ところで、このような金属薄板より成る空調用ダクトをビルディングの冷房用 配管や、通風管の吸入側等の空調配管等に用いた場合には、ダクト内に冷気が挿 通した際にダクト内外の温度差によって外気に含まれる水分がダクトの外周面に 凝結し、結露が発生することが知られている。こうして発生した結露はダクト外 周面に付着してこれを酸化させ、ダクトの寿命を低下させてしまうほか、凝結し た水分が液滴化してダクト周辺のコンクリートに浸透し、結果的に建築物の寿命 を短縮させてしまうなどの弊害を引き起こす原因となる。 ところが従来は、このような結露の防止のみを図った空調用ダクトは提案され てはおらず、ダクト外周にグラスウールやウレタン、あるいは不織布等の断熱材 を巻き付けた上で、さらにその周囲を金属板などで被覆し、ダクトを外気から遮 断して保温することにより、間接的に結露の発生を抑えるようにしていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような断熱材をダクトに巻き付ける作業は、施工現場にお いてダクトを配管して固定した後に行わざるを得ず、またこの巻き付け作業の後 には断熱材の周囲を金属板等によって被覆する作業を行わなければならないため 、従来はこれらの作業の分だけ施工が繁雑になることは免れず、作業時間および 労力の増大を招く結果となっていた。 特に、ダクトとして上述したような伸縮自在なスパイラルダクトを用いた場合 には、施工現場においては上記筒状体を伸長させるだけで使用可能であるという 当該スパイラルダクトによる施工の簡便性が、配管作業全体の中では結果的に失 われてしまうことになる。
【0007】 また、上記スパイラルダクトに断熱材を巻き付けた場合には、該断熱材と筒状 体に形成されたコルゲート状リブとの間に隙間ができてしまうことは避けられな い。そして、このような隙間が形成されることによってダクトの断熱が阻害され てしまい、このため結露の予防効果が損なわれてしまうおそれがあった。
【0008】 さらに、このように断熱材を巻き付けた場合でも、結露の発生を完全に防ぐこ とはきわめて困難である。このため、ダクト内に冷気を挿通した際に、僅かなが らダクト外周に結露による水分が凝結することは避けられず、この凝結した水分 は液滴となってダクト外周に巻き付けられた上記断熱材に吸収されてしまうこと になる。 ところが、これらの断熱材は一般に水分の放散性があまり良くなく、また断熱 材の外周は上述のように金属板等によって被覆されているため、ダクトへの冷気 の供給を停止した後も、吸収された水分は発散されずに断熱材に保持されてしま う。そして、この断熱材に保持された水分によりダクトが酸化されて腐食してし まうため、ダクトの寿命が低下してしまうという問題があった。また、結露によ って凝結した水分は徐々に断熱材の中に蓄積されてその断熱効果を劣化せしめる とともに、液滴化してダクト周辺のコンクリート等に浸透し、建築物の寿命を低 下させることにもなってしまう。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案はこのような課題を解決するためになされたもので、金属薄板から成形 された筒状体よりなる空調用ダクトであり、上記筒状体の外周面に接着剤によっ て膨張紙を貼合したことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】
本考案に用いられる膨張紙は、例えば炭化水素を内包した熱膨張性のマイクロ カプセルを含有する発泡剤を紙の中に漉き込んだり、あるいはこのような発泡剤 を含んだインクや塗料を紙にコーティングしたものであって、加熱や水侵、ある いは特定の薬剤を湿潤させる等の後処理を施すことにより、このマイクロカプセ ルが破裂して上記炭化水素が発生し、これが膨張して紙中に含まれる空気粒の体 積を増大させ、これに伴って当該膨張紙の厚さが増大する。この結果、膨張紙の 熱伝導が大きく抑制され、かつまたこのような膨張紙等の紙類およびこの膨張紙 を貼合する接着剤は筒状体を構成する金属よりも元々熱伝導率が低いことから、 筒状体は外気から熱的に遮断されて結露の発生が抑えられる。
【0011】 また、このような膨張紙は当該空調ダクトの製造時に同時に筒状体の外周面に 貼合することが可能であり、この時点では後処理前で膨張紙は薄い状態のままで ある。そして施工現場において後処理を施すことにより膨張紙が膨張して断熱効 果を奏するため、従来のように断熱材の巻き付け作業や金属板による被覆作業を 行う必要がない。 このように、ダクトの製造時から施工現場に搬送されるまでは膨張紙が薄く、 搬送スペースの節減を図って一度の搬送でより多くのダクトが搬送可能である一 方、施工現場では後処理によって膨張紙を簡単かつ短時間で膨張させて優れた断 熱効果を有するダクトを提供することができる。
【0012】 特に本考案を上述したような伸縮自在なスパイラルダクトに実施した場合には 、当該スパイラルダクトの有する搬送効率の良さや施工の簡便性を何等損なうこ となく十分に生かしたまま、優れた断熱効果を得ることができる。 また、このように本考案を伸縮自在なスパイラルダクトに実施する場合には、 まず平板状の金属薄板に膨張紙を貼合し、これにコルゲート状リブを形成した上 でハゼ合わせて筒状体に成形することにより、コルゲート状リブに膨張紙が密着 したダクトを簡単に製造することが可能である。そして、この膨張紙は接着剤に よって貼合されているため、後処理によって膨張した後もコルゲート状リブから 剥離することはなく、コルゲート状リブと膨張紙との間に隙間が形成されるのを 防ぐことができる。
【0013】 さらに、このような膨張紙等の紙類は一般に水分の放散性が高いので、上記断 熱効果によっても結露の発生が抑えきれず水分が凝結して膨張紙に吸収された場 合でも、吸収された水分はダクト内の冷気の挿通が停止するのに伴って外気に放 散されてしまう。このため、吸収された水分によってダクトが酸化されるのを抑 えることが可能であるとともに一定の断熱効果が維持され、また水分の液滴化お よびこれに伴うダクト周囲のコンクリート等への浸透を防ぐことができる。
【0014】
【実施例】 図1ないし図4は、本考案の一実施例を示すものである。 本実施例では、図1に示すように所定幅の金属薄板がその端縁をハゼ合わせさ れながら螺旋状に巻回されて筒状体11が形成されており、この筒状体11の互 いに隣接するハゼ合わせ部12,12の間には数本のコルゲート状リブ13…が 成形されている。そして、この筒状体11の外周面には図2および図3に示すよ うに、上記コルゲート状リブ13に密着して隙間が形成されることのないように 、また上記ハゼ合わせ部12をも被覆して筒状体11が露出することがないよう に、膨張紙14が接着剤15によって接着されて貼合されている。ただし、図1 ないし図4においては、膨張紙14および接着剤15の厚さは拡大されて示され ている。
【0015】 ここで、本実施例において筒状体11に貼合される上記膨張紙14としては、 例えば通常のセルロース繊維より成る紙、またはセルロース繊維に無機質のサイ ズ剤を混入した紙等の中に、炭化水素を内包した熱膨張性のマイクロカプセルを 含有する発泡剤等をを漉き込んだり、上記紙の表面にコーティングしたものが使 用される。このような膨張紙は、加熱、水侵、あるいは特定の薬剤を湿潤させる 等の後処理を施すことにより、上記マイクロカプセルが破裂して中の炭化水素が 膨張し、これに伴って紙の中に含まれる空気粒の体積が増大して図4に示すよう に膨張紙14自体の厚さが増大するという特徴を有している。
【0016】 ここで、このような膨張紙14の後処理前の厚さt1と後処理後の厚さt2との 比、すなわち膨張紙14の膨張率t2/t1は通常2〜30程度に設定されている 。そこで、該膨張紙14の後処理が施される前の状態での厚さt1は、0.003 〜0.5mm程度に設定されるのが望ましく、後処理を施して膨張した状態での厚 さt2は0.1〜1.0mm程度となることが望ましい。 これは、まず後処理前の膨張紙14の厚さt1が極端に薄く、従って後処理後 の膨張紙14の厚さt2も薄いと後述する断熱効果が発揮されなくなるおそれが あり、逆に後処理後の膨張紙14の厚さt2が厚く、従って後処理前の厚さt1も 厚すぎると、貼合の際のダクト外周面への形状の追従性が損なわれるおそれがあ るからである。特に膨張紙14が厚すぎると、本実施例のようにスパイラルダク トに膨張紙を貼合した場合に、当該スパイラルダクトの伸縮性が損なわれるとと もに、伸長時にコルゲート状リブ13…と膨張紙14との間に間隙が生じてしま うおそれがある。また、この膨張紙14に漉き込み、あるいはコーティングされ る上記発泡剤の漉き込み量あるいはコーティング量は、該発泡剤に含有される固 形分換算量で5〜30g/m2程度とされるのが好ましい。 さらに、この膨張紙14を上記筒状体11に貼合する接着剤15としては、例 えばウレタン系の合成樹脂や水ガラス等が使用される。この接着剤15について は5〜20g/m2程度に塗布されることが望ましい。また、上記筒状体11を形成 する金属としては例えばアルミニウム等が用いられる。
【0017】 このような構成のスパイラルダクトは、例えば所定幅の平板状の金属薄板に予 め上記膨張紙14を貼合し、これに図8に示したような装置を用いてコルゲート 状リブ13…を形成しつつ、膨張紙14が外側になるように螺旋状に巻回してそ の端縁をハゼ合わせることにより、容易に製造することができる。 また図5に示すように、図8に示す製造装置のコルゲート状リブ13…の成形 機5の前に膨張紙14を金属薄板4に貼り付ける貼合装置16を設けて、膨張紙 14の貼合とコルゲート状リブ13…の形成および金属薄板4の端縁のハゼ合わ せとを、一連の工程で行うようにして製造することもできる。 なお図5では、図8に示した部分と同じ部分には同一の符号を配してある。ま た、上記貼合装置16において符号17は膨張紙14に接着剤15を一定厚さで 塗布する塗布ロール、18はこの接着剤15が塗布された膨張紙14を金属薄板 4に貼り合わせる貼合ロールである。
【0018】 このようにして製造されたスパイラルダクトは、図1および図2に示すように 筒状体11が収縮され、コルゲート状リブ13…の壁部が密接した状態で出荷さ れて施工現場へと搬送される。ここで当該スパイラルダクトは施工時の必要長さ より短縮されているため取扱いが容易であり、また搬送スペースの節減が図られ るため、一度の搬送でより多くのダクトを搬送することが可能で搬送効率を高め ることができる。また、コルゲート状リブ13…の壁部が密接しているため、筒 状体11の強度が高くなっており、搬送時の衝撃等による損傷を防止することが できる。
【0019】 こうして施工現場に搬送されたスパイラルダクトは、図3に示すように必要長 さに伸長された上で、上述したように膨張紙14に加熱、水侵、あるいは特定薬 剤の湿潤等の後処理が施される。これにより、膨張紙に漉き込まれ、またはコー ティングされたマイクロカプセルから炭化水素が漏出し、これが膨張して結果的 に膨張紙14の厚さを増大させる。 そして、この特殊薬品の膨張に伴う膨張紙14の厚さの増大によって該膨張紙 14に内包される空気粒の体積も増大するため、筒状体11と外気との間の熱の 伝導が大幅に抑制される。また、これに加えて膨張紙14等の紙類およびこれを 貼合する接着剤15は、一般に筒状体11を構成する金属よりも熱伝導率が低い ため、結果的に筒状体11は熱的に外気から遮断されて断熱効果が奏功され、筒 状体11内外の温度差による結露の発生を抑制することが可能となる。
【0020】 このように上記構成のスパイラルダクトでは、製造時から施工現場への搬送時 までは膨張紙14が薄い状態であって取扱いが容易であるとともに搬送効率の向 上が図られる一方、施工現場においては適当長さに伸長して後処理を施すことに より、優れた結露防止効果を有する空調ダクトを提供することができる。 すなわち、本考案を上述したような伸縮自在なスパイラルダクトに実施した場 合には、このスパイラルダクトの特長を何等損なうことなく、優れた結露防止効 果を有する空調配管を設けることが可能となる。 また、このように膨張紙14が予め貼合されたダクトでは、従来の断熱材のよ うに施工現場における巻き付け作業や金属板による被覆作業を行う必要がない。 このため、これらの作業に要する時間や労力の低減を図って作業効率の向上をな すことができる。
【0021】 また一方、本実施例のスパイラルダクトは、上述したように膨張紙14を予め 筒状体11を構成する金属薄板4に貼合しておいたり、あるいはコルゲート状リ ブ13を形成する前に金属薄板4に貼合装置16により膨張紙14を貼合し、こ れら膨張紙14の貼合とコルゲート状リブ13の形成を一連の工程で行うことに より、容易に製造することが可能である。さらに、前者のように膨張紙14が貼 合された金属薄板を用いた場合には、図8に示したような従来の製造装置をその まま流用して筒状体11を成形することもできる。 そして、これらの製造方法のようにコルゲート状リブ13が形成される前に膨 張紙14を貼合することにより、これらコルゲート状リブ13と膨張紙14との 間に隙間が形成されるのを防ぐことができるので、従来のようにこのような隙間 によりダクトの断熱が阻害されるようなことはない。また、膨張紙14に後処理 を施して膨張させることにより、図4に示すように筒状体11のハゼ合わせ部1 2においてハゼ合わせられた膨張紙14が密着してこのハゼ合わせ部12を密に 被覆するため、該ハゼ合わせ部12における気密性が向上し、引いては当該空調 用ダクトの気密性および断熱性の向上を図ることができる。
【0022】 さらに、この膨張紙のような紙類は一般に水分の放散性が高いことが知られて いる。すなわち、筒状体11内外の温度差が大きく、上記断熱効果をもってして も結露の発生が抑えきれずに水分が凝結し、これが筒状体11外周の膨張紙14 に吸収されたような場合でも、吸収された水分はダクト内の冷気の挿通が停止さ れるとともに外気に放散されてしまい、長く紙中に保持されることはない。 これにより、紙中に保持された水分が金属製の筒状体11を酸化させてダクト の寿命を低下させるような事態を未然に防ぐことが可能である。また、このよう な水分が液滴化してダクトの周囲のコンクリート等に浸透し、建築物の寿命が短 縮されるようなことも防がれるとともに、膨張紙14による断熱効果が水分の保 持によって低下するのを抑えることができる。 さらにまた、このような膨張紙14に漉き込み、あるいはコーティングされる 発泡剤に、例えばリン酸エステル等を混入させたりすることによって該膨張紙1 4に難燃処理を施すことも可能である。そして、このように膨張紙14に難燃性 を付与することにより、異常加熱等によっても容易に発火することがなく、従っ て火災を引き起こすことのない空調用ダクトを提供することが可能となる。
【0023】 なお本実施例では本考案を伸縮自在なスパイラルダクトにおいて実施した場合 について説明したが、コルゲート状リブが形成されていない円筒状あるいは角筒 状の通常のダクトに用いることも勿論可能である。
【0024】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、筒状体外周に貼合された膨張紙に後処理 を施して膨張させることによって膨張紙に含まれる空気粒の体積が増大し、これ と膨張紙を貼合する接着剤の介在とにより、筒状体と外気との間の熱伝導が大幅 に抑えられる。これによってダクトが熱的に外気から遮断されて断熱効果が奏さ れ、結露の発生を抑制することができる。 また、製造・搬送時には膨張紙は薄いため、取扱いが容易で搬送効率の向上が 図られる一方、施工時には従来のように断熱材を巻き付けたり金属板で被覆した りする必要がなく、簡単に優れた結露防止効果を有する空調ダクトを提供するこ とが可能である。 特に本考案を伸縮自在なスパイラルダクトに実施した場合には、当該スパイラ ルダクトの特長を何等損なうことなく、効果的に結露を予防することができる。 さらに、この場合にはコルゲート状リブと断熱材との間に隙間ができるのを防い で上記断熱効果の劣化を抑えることが可能となる。
【0025】 一方、このような膨張紙に吸収された水分はダクト内の冷気の挿通が停止され るとともに発散されてしまうため、吸収された水分が保持されることにより金属 製の筒状体が酸化されて腐食してしまうのを防ぐことができ、ダクトの寿命の延 長を図ることができる。 またこれにより、水分がダクト周囲のコンクリート等に浸透して建築物の寿命 を低下させるような事態を防ぐことができるとともに、水分の保持による膨張紙 の断熱効果の低下を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるスパイラルダクトの収
縮時の一部破断図である。
【図2】図1に示す実施例のハゼ合わせ部12の拡大断
面図である。
【図3】図1に示す実施例の伸長時のハゼ合わせ部12
の拡大断面図である。
【図4】図1に示す実施例の膨張紙14に後処理を施し
たときのハゼ合わせ部12の拡大断面図である。
【図5】図1に示すスパイラルダクトの製造装置の一例
を示す図である。
【図6】従来のスパイラルダクトの一例を示す収縮時の
側面図である。
【図7】図6に示す従来例のハゼ合わせ部2の拡大断面
図である。
【図8】図6に示すスパイラルダクトの製造装置の一例
を示す図である。
【符号の説明】
1,11 筒状体 2,12 ハゼ合わせ部 3,13 コルゲート状リブ 4 金属薄板 5 成形機 6 ロール 14 膨張紙 15 接着剤 16 貼合装置 17 塗布ロール 18 貼合ロール t1 膨張紙14の後処理前の厚さ t2 膨張紙14の後処理後の厚さ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属薄板から成形された筒状体よりなる
    空調用ダクトであって、上記筒状体の外周面には接着剤
    によって膨張紙が貼合されていることを特徴とする空調
    用ダクト。
  2. 【請求項2】 上記筒状体が、所定幅の金属薄板の端縁
    をハゼ合わせしながら巻回したものであり、かつ互いに
    隣接する上記ハゼ合わせ部の間にはコルゲート状リブが
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の空調用
    ダクト。
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