JPH06106682A - シート・基布構成体及びその製造方法 - Google Patents

シート・基布構成体及びその製造方法

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JPH06106682A
JPH06106682A JP4282350A JP28235092A JPH06106682A JP H06106682 A JPH06106682 A JP H06106682A JP 4282350 A JP4282350 A JP 4282350A JP 28235092 A JP28235092 A JP 28235092A JP H06106682 A JPH06106682 A JP H06106682A
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sheet
base fabric
block copolymer
adhesive
styrene
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JP4282350A
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Hiroshi Tamai
寛史 玉井
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Kyowa Leather Cloth Co Ltd
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    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06NWALL, FLOOR, OR LIKE COVERING MATERIALS, e.g. LINOLEUM, OILCLOTH, ARTIFICIAL LEATHER, ROOFING FELT, CONSISTING OF A FIBROUS WEB COATED WITH A LAYER OF MACROMOLECULAR MATERIAL; FLEXIBLE SHEET MATERIAL NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06N3/00Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof
    • D06N3/18Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof with two layers of different macromolecular materials
    • D06N3/183Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof with two layers of different macromolecular materials the layers are one next to the other

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  • Textile Engineering (AREA)
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  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 TPOシートと基布との間の接着強度を高
め、風合に優れたシート・基布構成体と、この構成体を
簡便な方法で製造するための方法を提供すること。 【構成】 このシート・基布構成体は、基布1とTPO
シート層3とを(1)水添スチレン・ブタジエン・スチ
レンブロック共重合体(SEBS)、(2)水添スチレ
ン・イソプレン・スチレンブロック共重合体(SEP
S)の少なくとも1種からなるスチレン系ブロック共重
合体と、テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂等のテ
ルペン系樹脂、ロジン樹脂、石油樹脂又はこれらの水素
添加品等の粘着付与樹脂とを含む粘着剤層2を介して接
合されている。このシート・基布構成体は、TPOシー
トの少なくとも片面に粘着剤を塗布し、粘着剤中の溶剤
を乾燥除去又は乾燥することなく、塗布面に基布を圧着
することによって製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシート・基布構成体及び
その製造方法に係り、更に詳しくは軽量で、かつ耐寒
性、耐候性、電気絶縁性等に優れたオレフィン系熱可塑
性エラストマーからなるシートと基布とを接合したシー
ト・基布構成体及び簡便で実用的な方法でシート・基布
構成体を製造するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性エラストマーは、高温で可塑化
されプラスチック加工機で成形できるゴム弾性体であ
り、従来の加硫ゴムの生産に比べて省エネ・省力化を図
ることができ、またリサイクル可能な材料であるため注
目を浴びている。
【0003】熱可塑性エラストマーには、極めて多くの
種類があるが、これらの熱可塑性エラストマーの中でオ
レフィン系熱可塑性エラストマー(以下、TPOと称
す)は、軽量で耐寒性、耐候性、電気絶縁性、機械的特
性等に優れ、比較的安価であるため、種々の分野での応
用が期待されている。このTPOシートを自動車内装材
や家具・各種雑貨品に応用する場合、このTPOシート
を基布と接合する必要がある。
【0004】しかしながら、TPOシートは、従来、自
動車内装材や家具・各種雑貨品に使用されている塩ビ系
シートと比較した場合、基布との接着性が劣る欠点があ
る。このような欠点のため、塩ビ系シート・基布構成体
に使用されている接着剤をTPOシートに直接塗布する
方法では、接着剤が基布側にとられ、シートと基布間の
接着不良により剥離が生じやすい。
【0005】TPOシートの接着性を改良するために、
従来、次のような方法も採られている。(1)TPOシ
ートの表面に特定の材料でプライマー処理を行なった
後、接着剤を塗布する方法、(2)オレフィン系の組成
からなる基布を用い、オレフィン系のTPOシートと熱
融着する方法、(3)TPOシートの表面をコロナ処
理、プラズマ処理等の改質処理を行なう方法。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た(1)及び(3)の方法では、レザー等のシート・基
布構成体の製造工程が多工程、かつ煩雑となり製品のコ
ストアップを招来する。一方、(2)の方法では、基布
を溶融状態とし、TPOシート側と接着させるため、基
布の厚みをある程度厚くする必要があり、また得られる
製品の風合が硬くなる。
【0007】本発明の目的は、上記した従来技術の課題
を解決し、簡便な方法でTPOからなるシートと基布と
を接着させることができ、得られるシート・基布構成体
のシートと基布との間の接着強度が高く、しかも風合に
優れたシート・基布構成体及びその製造方法を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的は、TPO
からなるシートと基布が、(1)水添スチレン・ブタジ
エン・スチレンブロック共重合体及び(2)水添スチレ
ン・イソプレン・スチレンブロック共重合体の少なくと
も1種からなるスチレン系ブロック共重合体と、粘着付
与樹脂とを含む粘着剤層を介して接合されたシート・基
布構成体、及びTPOからなるシートの少なくとも片面
側に上記した粘着剤を塗布し、この粘着剤中の溶剤を乾
燥除去又は乾燥することなく、この接着剤塗布面に基布
を圧着させる方法により達成される。
【0009】本発明において、シートを構成するTPO
は、特公昭53−21021で公知のエチレン−α−
オレフィン共重合ゴムの部分架橋物とオレフィン系樹脂
との遂時混練混合物、特公昭53−34210で公知
のエチレン−α−オレフィンとオレフィン系樹脂の同時
混練部分架橋物、特公昭62−59139で公知のエ
チレン−α−オレフィン共重合ゴムとエチレン系樹脂と
の部分共架橋物、ゴム状物及びオレフィン系樹脂等との
混合物等が例示される。
【0010】また、本発明のTPOには必要に応じて任
意の成分を添加することができる。例えば、軟化剤とし
てのパラフィン系オイル、オレフィン系ワックス、充填
剤としての炭酸カルシウム、タルク等のフィラー類等を
含有しても良い。また、使用する用途に応じ着色剤、安
定剤等を添加することもできる。添加される安定剤とし
ては、酸化防止剤、耐光安定剤、紫外線吸収剤、帯電防
止剤、滑剤等が添加される。
【0011】本発明におけるシートの厚みはシート・基
布構成体の用途に応じて任意選定可能であるが、0.3
〜0.7mm程度が好ましい。
【0012】本発明において、TPOからなるシートと
接合される基布としては、織物、編物、不織布等が挙げ
られ、これらの基布を構成する繊維としては、綿、羊毛
等の天然繊維、レーヨン、ジアセテート、ポリアミド系
繊維、ポリエステル系繊維、ポリオレフィン系繊維、ポ
リビニールアルコール系の人造繊維又は合成繊維の単一
品又は混毛品が使用できる。
【0013】これらの基布に対して、TPOからなるシ
ートを接合するに際しては、スチレン系ブロック共重合
体(SBC)を含む粘着剤が使用される。粘着剤に使用
されるスチレン系ブロック共重合体は、 (1)水添スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共
重合体(SEBS) (2)水添スチレン・イソプレン・スチレンブロック共
重合体(SEPS) の少なくとも1種からなる。粘着剤中には、これらの共
重合体は単独で含まれていてもよく、また,2種以上併
用して含まれていてもよい。
【0014】(1)水添スチレン・ブタジエン・スチレ
ンブロック共重合体(SEBS)、(2)水添スチレン
・イソプレン・スチレンブロック共重合体(SEPS)
はいずれもそのスチレン含有量が20〜40重量%のも
のが望ましい。スチレン含有量が20重量%よりも少な
いと溶剤への溶解性が低下し、スチレン含有量が40重
量%よりも多いと、スチレンとTPOシートとの相性が
悪いため、TPOシートとの接着性能が著しく低下す
る。また、本発明におけるスチレン系ブロック共重合体
は硬度(JISA)35〜50、MFR(200℃、1
0kg荷重)のものが好適である。
【0015】本発明における粘着剤には、上記したスチ
レン系ブロック重合体の他に粘着付与樹脂が含まれる。
粘着付与樹脂としてはテルペン樹脂、テルペンフェノー
ル樹脂等のテルペン系樹脂、ロジン樹脂、ロジンエステ
ル樹脂、石油樹脂およびこれらの水素添加品が挙げられ
る。これらの粘着付与樹脂は単独又は併用して使用する
ことができる。
【0016】これらの粘着付与樹脂は、スチレンブロッ
ク共重合体100重量部に対し50〜200重量部、望
ましくは50〜150重量部、更に望ましくは100重
量部前後とすることが好ましく、粘着付与樹脂の量が5
0重量部未満ではTPOシートと基布との接着力が低下
することとなり、TPOシートと基布とが容易に剥離す
る。一方、200重量部を超えると凝集力(耐熱時のク
リープ)が低下することとなる。
【0017】また、粘着剤には、必要に応じて軟化剤を
使用することができる。軟化剤としてはプロセス油等の
ゴム伸展油、フタル酸エステル系可塑剤、リン酸エステ
ル系可塑剤、アジピン酸エステル系可塑剤の他に液状ゴ
ム、液状樹脂等を挙げることができる。これらの軟化剤
は単独又は併用して使用することができる。
【0018】スチレンブロック共重合体100重量部に
対し軟化剤は5〜150重量部とすることが好ましく、
軟化剤の量が5重量部未満では粘着剤の可塑性が十分で
なく、一方150重量部を超えると粘着剤組成物の凝集
力が低下し、TPOと基布との間の粘着強度が低下す
る。
【0019】更に粘着剤には必要に応じて酸化防止剤を
使用することができる。酸化防止剤にはベンゾトリアゾ
ール系、アミン系、アミド系、ヒドラジン系、ヒンダー
ドフェノール系、亜リン酸エステル系等の公知のものを
使用することができる。スチレンブロック重合体100
重量部に対し酸化防止剤は0.1〜5重量部とすること
が好ましく、酸化防止剤の量が0.1重量部未満では粘
着剤の酸化防止効果が十分でなく、5重量部を超えると
粘着剤の粘着性が低下する。
【0020】更に粘着剤には必要に応じて充填剤、顔
料、染料等の公知成分を添加することができる。また、
粘着剤にはトルエン、キシレン等の芳香族溶剤、IPA
等のアルコール類等の有機溶剤を使用することができ
る。有機溶剤はスチレンブロック共重合体と粘着付与樹
脂との合計100重量部に対し60〜100重量部とす
ることが望ましい。有機溶剤の量が60重量部未満の場
合、スチレンブロック共重合体及び粘着付与樹脂の溶解
が困難となり、かつ粘度が高くなることにより塗工が困
難となり、100重量部を超えると、粘度の低下が著し
く、ラミネートした後の粘着剤の裏抜け(基布の裏側へ
粘着剤が抜けること)が生じ、基布に対する所定量の粘
着剤を塗布することが困難となるばかりでなく、裏抜け
した粘着剤の後処理に煩雑な作業を要することになる。
【0021】TPOからなるシートは、PVC系シート
と同様にカレンダー、Tダイ等で形成される。これらの
シートを基布に接合する際は、シートの片面に粘着剤が
塗布される。シートに塗布される粘着剤は固形分濃度と
して10〜50g/m2 、より好ましくは20〜30g
/m2 とするのがよい。固形分濃度が10g/m2 より
も少ないとシートと基布との接着強度が不十分となり、
固形分濃度が50g/m2 よりも多くなると、接着強度
は変わらず、むしろシート・基布構成体の風合が硬くな
る傾向にある。
【0022】シートに対する粘着剤の塗布方法として
は、グラビヤロールコーティング法、バーコーティング
法、ドクターナイフコーティング法、リバースロールコ
ーティング法等の一般に用いられているコーティング方
式のいずれを用いることができるが、シートに塗布した
後も粘着性を有するため、コーティング後シートを巻き
取ることなく、基布に接合する方式が好ましい。
【0023】次にシートの片面に粘着剤を塗布した後、
粘着剤中の溶剤を乾燥除去又は乾燥することなく、基布
を圧着させる。上記のように溶剤を乾燥除去する場合、
自然乾燥又は熱風等による強制的乾燥で乾燥することが
できる。
【0024】次に粘着剤の塗布面にラミネート機より基
布が添着された後、圧延ロールにて2〜5kg/cm2
の圧力で圧着される。この圧力が2kg/cm2 よりも
小さいと、シートと基布との接着強度が不十分となり、
一方圧力が5kg/cm2 よりも大きいと、粘着剤の浸
み出し等が生じ好ましくない。
【0025】シートに基布が圧着された後、通常プリン
ト機による柄印刷や表面処理を経て絞押機により絞押加
工が行われる。これらのプリント機、絞押機によるシー
トと基布との圧着力が2〜5kg/cm2 の範囲内であ
れば、特にシートと基布との圧着のための専用の圧延ロ
ールによる圧着操作を要しない。
【0026】なお、上記した例ではシートの片面に基布
を接合する場合を説明したが、シートの片面に粘着剤を
塗布し、その塗布面に基布を圧着した後、シートの他の
面に粘着剤を塗布し、その塗布面に基布を接合すること
もできる。また、上記した例では、特にシートについて
説明したが、フイルムについても同様に適用できること
は言うまでもない。本発明のシート・基布構成体は、各
自動車及び鉄道車両及び2輪車の各種内装材、家具材、
各種雑貨品等に使用することができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明のシート・基布構成体の一例を示す
断面図であり、1は基布、2は粘着剤層、3はTPOシ
ート層である。
【0028】次にこのようなシート・基布構成体の製造
例を説明する。カレンダー機によって予め成形された
0.4mmのTPOシート(三井石油化学工業社製 ミ
ラストマー5030N)の片面に、コンマコーターにて
各種粘着剤を固形分濃度で20g/m2 塗布し、雰囲気
温度80℃の第1チャンバー内を通した後、圧着ローラ
(エアー圧力5kg/cm2 )にてレーヨン/ポリエス
テル混毛基布(東宝繊維社製 ER33D75L2
0.5mm厚)を塗布面に添着後、雰囲気温度120℃
の第2チャンバー内を通過させ、溶剤を除去後、巻き取
った。
【0029】その後、通常のPVC系シートの工程であ
る表面処理(プライマー/ウレタン系処理剤)及びエン
ボス加工を行ない、TPO/基布構成体を得た。得られ
た構成体のTPO/基布間の剥離強度を測定した結果を
表1〜表4に示す。剥離強度はJIS K 6772ビ
ニルレザークロス試験規格で実施した。
【0030】なお、表1〜表4中の成分は下記の通りで
あり、配合割合は重量部を示す。 セプトン2043 (水添スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体 クラレ社製) TR−1107 (スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体 クラレ社製) タフテックH1041 (水添スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体 旭化成工業社製) アルコンP−100 (水添石油樹脂 荒川化学社製) イルガノックス1010 (酸化防止剤 チバガイギ社製) クリアロンP−115 (水添テルペン系樹脂 ヤスハラケミカル社製) アドマープP−100 (水添石油樹脂 出光石油化学社製) プロセスオイルPW−90(パラフィン系プロセスオイル 出光興産社製) モビニール650 (アクリル共重合エマルジョン ヘキスト合成社製) アイボンRA−220 (変性アクリル樹脂 アイカ工業社製)
【0031】まず、表1にスチレン系ブロック共重合体
(ベース樹脂)の違いによる剥離強度を示す。表1にお
いて、それぞれの配合例ではトルエン180重量部を添
加している。
【表1】
【0032】表1から、明らかなようにスチレン・イソ
プレン・スチレンブロック重合体(SIS)をベース樹
脂とする粘着剤(比較例1)は、常態剥離強度は高いが
耐久試験後の剥離強度は低下し、その保持率は0.6/
1.2(50%)及び0.2/1.2(17%)であ
る。一方、水添スチレン・イソプレン・スチレンブロッ
ク共重合体(SEPS)をベース樹脂とする粘着剤(実
施例1)及び水添スチレン・ブタジエン・スチレンブロ
ック共重合体(SEBS)をベース樹脂とする粘着剤
(実施例2)はいずれも常態剥離強度が0.7kg/c
m以上であり、かつ耐久試験後の剥離強度の保持率は8
5%以上である。
【0033】表2は、粘着付与樹脂の違いによる剥離強
度を示しており、表中のそれぞれの配合例においてトル
エン210重量部を添加している。
【表2】
【0034】表2から明らかなように、いずれの粘着付
与樹脂においても常態剥離強度は1.3kg/cm以上
であり、耐久試験後の剥離強度の保持率は71%以上で
ある。
【0035】表3はスチレン系ブロック共重合体に対す
る粘着付与樹脂の量による剥離強度を示しており、それ
ぞれの配合例において固形分濃度が55%となるように
トルエンを添加している。
【表3】
【0036】表3から粘着付与樹脂は水添スチレン・イ
ソプレン・スチレンブロック共重合体(SEPS)10
0重量部に対し、50〜200重量部の範囲で使用して
も常態剥離強度を0.7kg/cm以上となることが分
かる。
【0037】表4は従来の塩ビ系シートの接着に使用さ
れているアクリル系接着剤による剥離強度を示してい
る。
【表4】
【0038】表4は、アクリル系の粘着剤では、TPO
と基布との間の十分な接着強度が得られないことを示し
ている。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、TPOか
らなるシートと基布との間の接着強度が大幅に向上し、
かつその接着強度を長期間にわたり保持することがで
き、しかも風合に優れているので軽量で耐寒性、耐候
性、電気絶縁性等に優れたTPOの特性を活かした自動
車用内装材、各種雑貨品等を提供することができる。ま
た、本発明の方法はシートの少なくとも片面に粘着剤を
塗布し、この塗布面に基布を圧着させるだけの簡便な方
法でシート・基布構成体を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート・基布構成体の一実施例を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 基布 2 粘着剤層 3 TPOシート層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オレフィン系熱可塑性エラストマーから
    なるシートと基布とが、 (1)水添スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共
    重合体 (2)水添スチレン・イソプレン・スチレンブロック共
    重合体 の少なくとも1種からなるスチレン系ブロック共重合体
    と、粘着付与樹脂とを含む粘着剤層を介して接合されて
    いることを特徴とするシート・基布構成体。
  2. 【請求項2】 オレフィン系熱可塑性エラストマーから
    なるシートの少なくとも片面側に (1)水添スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共
    重合体 (2)水添スチレン・イソプレン・スチレンブロック共
    重合体 の少なくとも1種からなるスチレン系ブロック共重合体
    と、粘着付与樹脂とを含む粘着剤を塗布する工程と、該
    粘着剤中の溶剤を乾燥除去又は乾燥することなく、該粘
    着剤塗布面に基布を圧着させる工程と、を有することを
    特徴とするシート・基布構成体の製造方法。
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