JPH0610580Y2 - スイッチ釦バイアス用弾性体構造 - Google Patents

スイッチ釦バイアス用弾性体構造

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JPH0610580Y2
JPH0610580Y2 JP7099788U JP7099788U JPH0610580Y2 JP H0610580 Y2 JPH0610580 Y2 JP H0610580Y2 JP 7099788 U JP7099788 U JP 7099788U JP 7099788 U JP7099788 U JP 7099788U JP H0610580 Y2 JPH0610580 Y2 JP H0610580Y2
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桂三 石村
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Description

【考案の詳細な説明】 〔概要〕 本考案によるスイッチ釦バイアス用弾性体はスイッチ釦
に弾性的偏倚力を及ぼすべく該スイッチ釦とスイッチ回
路基板と間に介在させられ、該スイッチ回路基板面側に
形成された突起要素を該スイッチ釦バイアス用弾性体に
形成された挿通孔に挿通させることによって、該スイッ
チ回路基板側に対するスイッチ釦バイアス用弾性体の仮
取付が行われ、このとき該挿通孔の寸法形状が少なくと
も部分的に突起要素よりも小さくされる。
〔産業上の利用分野〕 本発明は電子機器特に音響機器等の表示操作盤に用いら
れる押込みスイッチ釦に弾性偏倚力を及ぼすべく該押込
みスイッチ釦とスイッチ回路基板との間に配置されるス
イッチ釦バイアス用弾性体の構造に関する。
〔従来の技術〕
電子機器等の音響機器等の表示操作盤の前面パネルには
種々のスイッチ釦用の開口部が形成され、それぞれの開
口部にはスイッチ釦が押込み自在に収容される。一方、
前面パネルの裏側にはスイッチ回路基板が配置され、こ
のとき各スイッチ釦は該スイッチ回路基板の所定のスイ
ッチ部と整列するようになっている。一般的には、スイ
ッチ釦の裏側には押圧突起部が形成され、スイッチ釦が
押されると、その押圧突起部でもってスイッチ回路基板
上の所定のスイッチ部が押圧されることになり、その結
果所定のスイッチ回路が導通されて、“オン”作動ある
いは“オフ”作動が行われることになる。この場合、ス
イッチ釦は通常は前面パネルの表面側に向かって弾性的
に偏倚されていなければならず、そのような弾性偏倚力
をスイッチ釦に及ぼすべくスイッチ釦とスイッチ回路基
板との間に例えばスポンジ材料から形成されたスイッチ
釦バイアス用弾性体を配置することはよく知られてい
る。
一方、電子機器特に音響機器等は近年小型化される傾向
にあり、これに伴ってその表示操作盤に割り当てられる
設置スペースも小さくされている。そこで、かかる音響
機器等の表示操作盤には設置スペースを殆ど必要としな
いシートスイッチが多用されることとなった。シートス
イッチ自体は周知のものであり、それは電極回路パター
ンを印刷した一対の可撓性シート材料からなるものであ
って、そのスイッチ領域では一対の可撓性シート材料間
が数ミクロンの間隔に維持されているものである。かか
るスイッチ領域が押圧されると、一対の可撓性シート材
料間の所定の電極回路が導通させられて、“オン”作動
あるいは“オフ”作動が行われることになる。このよう
なシートスイッチは適当な支持板部材上に取り付けられ
て、上述したようなスイッチ回路基板と同様に用いら
れ、またスイッチ釦に上述したような弾性偏倚力を及ぼ
すため該スイッチ釦とシートスイッチとの間にスイッチ
釦バイアス用弾性体が配置されることも同様である。ス
イッチ釦に照明表示部として透明領域あるいは半透明領
域が設けられる場合には、上述の支持板部材として導光
板が用いられることがある。
〔考案が解決しようとする課題〕
さて、上述したようなスイッチ回路基板をスイッチ釦バ
イアス用弾性体と共に音響機器等の表示操作盤の前面パ
ネルの裏側に組み付ける場合、スイッチ釦バイアス用弾
性体を予めスイッチ回路基板に対して仮保持させてから
その双方を前面パネルの裏側に組み付けることが行わ
れ、スイッチ回路基板に対するスイッチ釦バイアス用弾
性体の仮保持には一般的には両面接着テープ等が用いら
れる。そのような両面接着テープ等の付加的な使用は当
然その分だけ部品点数が増すことになり、その結果音響
機器等の製品コストを高めることになるという点が問題
とされる。その上、両面接着テープの貼付け作業は比較
的面倒で作業性が悪く、このため両面接着テープの使用
には音響機器等の組立コストも増大させる点でも問題と
される。
そこで、スイッチ回路基板側に突起要素を形成し、一方
スイッチ釦バイアス用弾性体に該突起要素を挿通させる
挿通孔を形成し、スイッチ釦バイアス用弾性体をその挿
通孔にスイッチ回路基板側の突起要素を挿通させること
によって該スイッチ釦バイアス用弾性体をスイッチ回路
基板に仮保持させ、この状態でその双方を前面パネルの
裏側に組み付けることが既に提案されている。この種の
仮保持方法は特にシートスイッチを適用した導光板に対
してスイッチ釦バイアス用弾性体を仮保持させる場合に
採用されている。というのは、その場合には、スイッチ
釦の照明表示部に光を導くために導光板からは導光用突
起部が該照明表示部に向かって突出しており、該導光用
突起部をスイッチ釦バイアス用弾性体の仮保持用の突起
要素として利用することができるからである。
以上に述べたような仮保持には、先に述べた両面接着テ
ープを用いる場合に比べて、作業性が優れていると共に
部品点数も軽減できるという利点はあるが、しかしスイ
ッチ釦バイアス用弾性体を仮保持させた状態でスイッチ
回路基板を前面パネルの裏側に組み付けようとすると
き、スイッチ釦バイアス用弾性体がスイッチ回路基板の
突起要素から容易に抜け落ち得るので、かかる組付け作
業を注意深く行わなければならないという点が問題とさ
れている。
したがって、本考案の目的は電子機器特に音響機器等の
表示操作盤に用いられる押込みスイッチ釦に弾性偏倚力
を及ぼすべく該押込みスイッチ釦とスイッチ回路基板と
の間に配置されるスイッチ釦バイアス用弾性体の構造で
あって、スイッチ回路基板に対するスイッチ釦バイアス
用弾性体の仮保持作業が容易に行われ得ると共にその仮
保持が確実に保証されるスイッチ釦バイアス用弾性体の
構造を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案によるスイッチ釦バイアス用弾性体はスイッチ釦
に弾性的偏倚力を及ぼすべく該スイッチ釦とスイッチ回
路基板と間に介在させられるものであって、その特徴と
する点はスイッチ回路基板側に対するスイッチ釦バイア
ス用弾性体の仮取付を行うべく、該スイッチ回路基板側
に形成された突起要素が該スイッチ釦バイアス用弾性体
に形成された挿通孔に挿通させられるようになってい
て、該挿通孔の寸法形状が少なくとも部分的に上述の突
起要素よりも小さくされていることにある。
本考案において、スイッチ回路基板がシートスイッチと
して構成され、しかもそのシートスイッチが光を透過さ
せる導光板に適用される場合には、上述の突起要素は導
光板からスイッチ釦の照明表示部に光を導くべく該導光
板から該照明表示部に向かって突出する導光用突起部と
して構成される。
〔作用〕
以上の構成から明らかなように、本考案によるスイッチ
釦バイアス用弾性体の構造においては、スイッチ釦バイ
アス用弾性体に形成される挿通孔の寸法形状が少なくと
も部分的にスイッチ回路基板側に形成された突起要素よ
りも小さくされ、このため該突起要素が該挿通孔中に挿
通されると、その挿通孔が弾性的に押し拡げられること
になるので、スイッチ釦バイアス用弾性体は或る程度の
弾性力でもって突起要素に保持されることになる。
〔実施例〕
次に、添付図面を参照して、本考案によるスイッチ釦バ
イアス用弾性体の一実施例について説明することにす
る。
第1図を参照すると、本考案によるスイッチ釦バイアス
用弾性体10が示され、このスイッチ釦バイアス用弾性
体10は例えばスポンジ板材料を第1図に示すような形
状に打抜き加工することによって得られる。すなわち、
本実施例では、スイッチ釦バイアス用弾性体10は細長
の矩形状の延在するストリップ上部分12と、このスト
リップ状部分12の長手方向の一側辺に沿って隔設され
た複数の鋸歯状部分14とを包含する。ストリップ状部
分12にはその長手方向に沿って種々の大きさの矩形状
開口部16aないし16gが形成され、各矩形状開口部
は第1図示すように互いに隣接する2つの鋸歯状部分1
4の間に配置される。
本実施例で注目すべき点は、矩形状開口部16aないし
16gのそれぞれの4つの内側壁面のうちの一方の対向
壁面、すなわちストリップ状部分12の長手方向と平行
なった一対の対向壁面が他方の一対の対向壁面間の距離
よりも深く切り込まれていることである。詳しく述べる
と、第2図に示すように、矩形状開口部16aは一対の
対向壁面18と一対の対向壁面20とによって規定され
るが、ストリップ状部分12の長手方向と平行なった一
対の対向壁面18は参照番号18′で示されるように他
方の一対の対向壁面20間の距離を越えてスイッチ釦バ
イアス用弾性体10の材料中に切り込まれた態様で延在
させられ、同様なことは他の矩形状開口部16bないし
16gについても言える。なお、この技術的な意味につ
いては、後で詳しく述べることにする。
第3図にはスイッチ回路基板としてのシートスイッチ2
2が示され、また第4図にはシートスイッチ22の保持
板部材として機能する導光板24が示されている。
シートスイッチ22は先に述べたように電極回路パター
ンを印刷した一対の可撓性シート材料からなり、そこに
はスイッチ領域26aないし26gが設けられる。この
例では、各スイッチ領域には球面状に湾曲した薄い金属
円形片いわゆるダイヤフラムが適用され、このため各ス
イッチ領域をスイッチ釦でもって押圧した際に節度感
(すなわち、スイッチを“オン”あるいは“オフ”した
という実感)が得られるようになっている。シートスイ
ッチ22には矩形状の切除部28aがスイッチ領域26
aに隣接して形成され、また矩形状開口部28bないし
28gがスイッチ領域26bないし26gのそれぞれに
隣接して形成される。シートスイッチ22のスイッチ領
域26aないし26gの配置間隔は音響機器等の表示操
作盤の前面パネルに配置されるスイッチ釦の配置間隔と
実質的に一致させられる。一方、矩形状切除部28aな
らびに矩形状開口部28bないし28gの配置間隔はス
イッチ釦バイアス用弾性体10の矩形状開口16aない
し16gの配置間隔と実質的に一致させられる。なお、
第3図において、参照番号30はコネクタ片を示し、こ
のコネクタ片30によってシートスイッチ22は音響機
器等(図示されない)の制御回路に接続されることにな
る。
導光板24は例えば透明なアクリル樹脂材料から作ら
れ、導光板24内では適当な光源から発した光が伝播さ
せられるようになっている。導光板24の表面からは導
光用突起部32aないし32gが一体的に突出形成さ
れ、それら導光用突起部32aないし32gの配置間隔
はシートスイッチ22の場合と同様にスイッチ釦バイア
ス用弾性体10の矩形状開口16aないし16gの配置
間隔と実質的に一致させられる。導光用突起部32aな
いし32gの各々の突出端面にはホーニング加工が施さ
れ、各導光用突起部中を伝播されて来た光はそのホーニ
ング加工突出端面で散乱させられる。導光用突起部32
aないし32gの各々は前面パネル上の当該スイッチ釦
の照明表示部をかかる散乱光でもって証明するようにな
っている。なお、第4図において、参照番号34はホー
ニング加工突出端面を持つ別の導光用突起部を示し、こ
の導光用突起部34は前面パネル上の適当な照明表示部
を照明するようになっている。
上述したように、導光板24はシートスイッチ22の支
持板要素としても機能するものであり、このためシート
スイッチ22の組付け時にはそれは導光板24上に適用
されてそこに設置される。このときシートスイッチ22
の矩形状切除部28aには導光用突起部32aが収容さ
れ、また矩形状開口部32bないし32gのそれぞれに
は導光用突起部32bないし32gが収容されることに
なる。このようにシートスイッチ22を適用した導光板
24は前面パネルの裏側の所定位置に適用されて取り付
けられることになるが、その前に第1図に示すスイッチ
釦バイアス用弾性体10が導光板24に対して仮保持さ
れることになる。すなわち、スイッチ釦バイアス用弾性
体10が導光板10に対してシートスイッチ22を挟み
込むような態様で適用されてその上に配置され、このと
き導光用突起要素32aないし32gのそれぞれはスイ
ッチ釦バイアス用弾性体10の矩形状開口部16aない
し16g内に収容されることになる。ここで注目すべき
点は、スイッチ釦バイアス用弾性体10の各矩形状開口
部の寸法形状が少なくとも部分的にその該当導光用突起
部の寸法形状よりも小さくされている点である。例え
ば、第2図は詳しく示した矩形状開口部16aと導光用
突起部32aとの関係について言及すると、一対の内側
壁面18間の距離は導光用突起部32aの該当寸法と実
質的に一致しているが、一対の内側壁面20間の距離は
導光用突起部32aの該当寸法よりも小さくされ、好ま
しくは導光用突起部32aの長手方向寸法は内側側壁2
0の長さにその両側の延在壁面18′の長さを加えた寸
法とされる。このような関係は矩形開口部16bないし
16gのそれぞれと導光用突起部32aないし32gそ
れぞれとの間についても言える。このような構成によ
り、スイッチ釦バイアス用弾性体10を導光板24に対
して仮保持させるべく矩形状開口部16aないし16g
のそれぞれに導光用突起部32aないし32gを収容さ
せたとき、該矩形状開口部16aないし16gは弾性的
に押し拡げられ、その際に得られる弾性変形力でもって
スイッチ釦バイアス用弾性体10は導光板24の導光用
突起部32aないし32gに対して積極的に保持される
ことになる。
以上の実施例では、スイッチ釦バイアス用弾性体に形成
された矩形開口部に合わせて導光用突起部の横断面を矩
形状としたが、その双方の形状を共に同じ形状にする必
要はない。例えば、導光用突起部の横断面を円形とし、
その直径を該矩形開口部の横巾よりも幾分大きくしする
ようにしてもよい。要するに、実用新案登録請求の範囲
の「前記挿通孔の寸法形状が少なくとも部分的に前記突
起要素よりも小さくされている」という記載は、必ずし
も、『挿通孔』の開口面積が『突起要素』の横断面積よ
りも小さいということを意味してなく、『突起要素』と
『挿通孔』との寸法形状が『突起要素』を『挿通孔』中
に挿通させた際に『挿通孔』の少なくとも一箇所の寸法
部を押し拡げられるような関係になっていればよいとい
うことを意味している。
また、以上の実施例では、シートスイッチと導光板とを
用いる例について述べたが、通常のスイッチ回路基板に
突起要素を設ける場合にも本考案によるスイッチ釦バイ
アス用弾性体を用いられ得ることは言うまでもない。
〔考案の効果〕
以上の構成から明らかなように、本考案によるスイッチ
釦バイアス用弾性体の構造によれば、スイッチ回路基板
の突起要素に対するスイッチ釦バイアス用弾性体の仮保
持が該スイッチ釦バイアス用弾性体の挿通孔の弾性変形
による弾性力でもって確実に行われるので、スイッチ回
路基板とスイッチ釦バイアス用弾性体との組立体を音響
機器等の表示操作盤の前面パネルに組み付ける際の組付
け作業が容易となり、このためその組立コストの低減化
が図られることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるスイッチ釦バイアス用弾性体の一
実施例を示す平面図、第2図は第1図のスイッチ釦バイ
アス用弾性体の一部拡大斜視図、第3図はシートスイッ
チの平面図、第4図は導光板の平面図である。 10……スイッチ釦バイアス用弾性体、 12……ストリップ状部分、14……鋸歯状部分、 22……シートスイッチ、24……導光板。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スイッチ釦に弾性的偏倚力を及ぼすべく該
    スイッチ釦とスイッチ回路基板と間に介在させられるス
    イッチ釦バイアス用弾性体の構造において、前記スイッ
    チ回路基板側に対する前記スイッチ釦バイアス用弾性体
    の仮取付を行うべく、該スイッチ回路基板側に形成され
    た突起要素が該スイッチ釦バイアス用弾性体に形成され
    た挿通孔に挿通させられるようになっており、前記挿通
    孔の寸法形状が少なくとも部分的に前記突起要素よりも
    小さくされていることを特徴とするスイッチ釦バイアス
    用弾性体の構造。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のスイッチ釦バイアス用弾
    性体の構造において、前記スイッチ回路基板がシートス
    イッチとして構成され、このシートスイッチが光を透過
    させる導光板に適用され、前記突起要素が前記導光板か
    ら前記スイッチ釦の照明表示部に光を導くべく該導光板
    から該照明表示部に向かって突出する導光用突起部とし
    て構成されることを特徴とするスイッチ釦用弾性体の構
    造。
JP7099788U 1988-05-31 1988-05-31 スイッチ釦バイアス用弾性体構造 Expired - Lifetime JPH0610580Y2 (ja)

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