JPH0610519A - 浴 室 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 浴室内の騒音の低減を図る。 【構成】 浴室１０内に気泡噴出装置用のポンプ１８を
設置した浴室において、ポンプ１８を遮音ケーシング２
４で囲むと共に、この遮音ケーシング２４を浴室１０外
に開放させ、さらに能動消音装置３０を設置する。 【効果】 ポンプ音が浴槽内や洗い場の利用者にほとん
ど伝わらなくなり、快適な入浴を行なえる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、気泡浴槽を設置した浴
室に関する。特に、本発明は、気泡浴槽装置のポンプも
室内に設置した浴室に関する。

【０００２】

【従来の技術】気泡浴槽装置は、通常、浴槽内の水
（湯）をポンプで該浴槽の気泡噴出ノズルに循環させ、
該ノズルにおいて気泡を水流に混合させて浴槽内に噴出
させるようにしたものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このポンプとしては、
従って、かなりの吐出水量及び水圧を有したものが用い
られており、その作動に伴って相当のポンプ作動音が生
じる。

【０００４】なお、この作動音を小さくするためにポン
プを小容量のものとしたのでは、噴出気泡量が少なくな
ってしまう。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１の浴室は、浴槽
及び該浴槽内に気泡を噴出させるための気泡発生装置の
ポンプが内部に設置された浴室において、該ポンプを遮
音ケーシングで囲むと共に、該遮音ケーシングを浴室外
に開放したことを特徴とするものである。

【０００６】請求項２の浴室は、請求項１において、前
記遮音ケーシング内の音を消音するための能動消音装置
を設けたことを特徴とするものである。

【０００７】請求項３の浴室は、請求項２において、前
記ポンプが作動している場合に限り、前記能動消音装置
が作動されることを特徴とするものである。

【０００８】

【作用】請求項１の浴室においては、ポンプを遮音ケー
シングで囲むと共に、この遮音ケーシング内を浴室外に
開放させたため、ポンプ音を浴室の外部に放散させるこ
とができる。これにより、浴室の室内の騒音を低減でき
る。

【０００９】請求項２の浴室においては、能動消音装置
を設けたので、騒音をさらに小さくできる。

【００１０】請求項３の浴室においては、ポンプが作動
しているときだけ能動消音装置が作動されるため、能動
消音装置のマイク、スピーカ等の機器の劣化を防ぐこと
ができる。

【００１１】

【実施例】以下、図面を参照して実施例について説明す
る。第２図において、浴室１０内に浴槽１２が設置され
ている。この浴槽１２の吸込口１４が配管１６でポンプ
１８の吸込側に接続されている。ポンプ１８の吐出側
は、配管２０を介して浴槽１２の気泡噴出ノズル２２に
接続されている。

【００１２】このポンプ１８が遮音ケーシング２４によ
って囲まれている。この遮音ケーシング２４には開口２
６が設けられており、この開口２６に接続されたダクト
２８を介して遮音ケーシング２４が浴室１０外に開放し
ている。

【００１３】このように構成された浴室１０において
は、ポンプ１８が遮音ケーシング２４で囲まれると共
に、ポンプ１８の騒音が浴室１０外に放散されるため、
ポンプ１８で生じた騒音が浴室１０内の入浴者にそれほ
ど伝わらなくなり、浴室１０内の騒音レベルをかなり小
さくできる。

【００１４】第１図は本発明の別の実施例を示すもので
あり、第２図のものにさらに能動消音装置を設けたこと
を特徴とする。この能動消音装置３０は、スピーカ３２
と、ポンプ１８の振動を検出する振動センサ３４と、こ
の振動センサ３４の検出振動に基いて消音信号をつくり
出す制御装置３６と、評価用マイク３８とを備えてい
る。

【００１５】この能動形消音装置は、周知のとおり、騒
音に対して逆位相の音を付加し、干渉効果によって消音
するものであり、本実施例では、この騒音をポンプ振動
により検知している。

【００１６】第３図に示す如く、この能動形消音装置３
０の制御装置３６においては、振動センサ３４の検出振
動を増幅した後、ローパスフィルタ（ＬＰＦ）を通して
可聴帯域にある低周波音信号のみを選別する。この低周
波音信号をＡ／Ｄ変換し、ディジタルフィルタ（ＤＦ）
にて位相反転信号とする。この反転信号をＤ／Ａ変換し
た後、増幅し、スピーカ３２から音を出す。このスピー
カ３２の出力音は振動センサ３４の検出振動と逆位相の
ものであり、消音が行なわれる。

【００１７】評価用マイク３８で検出された音は、増幅
された後、ローパスフィルタ（ＬＰＦ）を通り、Ａ／Ｄ
変換された後、適応制御器に入力される。適応制御器
は、消音作用が十分に発揮されているか判定し、ディジ
タルフィルタ（ＤＦ）や増幅器４０に制御信号を送り、
反転信号の位相や反転音の音圧を適正化し、十分な消音
を行なう。

【００１８】なお、本実施例では、ポンプ１８がＯＮに
なっていることを示す信号が制御装置３６に入力されて
おり、ポンプ１８が作動されている場合にのみ、能動形
消音器２０又は２２が消音作動可能とされる。従って振
動センサやマイクやスピーカの作動頻度が減少し、その
耐用年数を長くすることができる。

【００１９】なお、振動センサ３４の代わりに集音用マ
イクを用いても良い。

【００２０】

【発明の効果】以上の通り、本発明の浴室によると、浴
槽や洗い場の利用者に伝わる騒音が低減され、快適に入
浴することが可能となる。

【００２１】請求項２の浴室によると、能動消音により
さらに騒音を小さくすることができる。

【００２２】請求項３の浴室においては、ポンプが作動
している場合にのみ能動形消音装置が消音作動されるた
め、スピーカやマイク、センサ等の作動頻度が減少し、
その耐用年数を長くすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例に係る消音装置付き浴室の断面
図である。

【図２】別の実施例を示す断面図である。

【図３】能動消音装置のブロック図である。

【符号の説明】

１０ 浴室 １２ 浴槽 １８ ポンプ ２２ 気泡噴出ノズル ２４ 遮音ケーシング ３０ 能動消音装置 ３２ スピーカ ３４ 振動センサ ３８ 評価用マイク

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴槽及び該浴槽内に気泡を噴出させるた
   めの気泡発生装置のポンプが内部に設置された浴室にお
   いて、 該ポンプを遮音ケーシングで囲むと共に、該遮音ケーシ
   ングを浴室外に開放したことを特徴とする浴室。
2. 【請求項２】 請求項１において、前記遮音ケーシング
   内の音を消音するための能動消音装置を設けたことを特
   徴とする浴室。
3. 【請求項３】 請求項２において、前記ポンプが作動し
   ている場合に限り、前記能動消音装置が作動されること
   を特徴とする浴室。