JPH06104965B2 - 防水シート - Google Patents

防水シート

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JPH06104965B2
JPH06104965B2 JP17913991A JP17913991A JPH06104965B2 JP H06104965 B2 JPH06104965 B2 JP H06104965B2 JP 17913991 A JP17913991 A JP 17913991A JP 17913991 A JP17913991 A JP 17913991A JP H06104965 B2 JPH06104965 B2 JP H06104965B2
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JP
Japan
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bentonite
sheet
clay mineral
heat
filled
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JP17913991A
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克己 水野
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Tachibana Material Co Ltd
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Tachibana Material Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、池・小川等の漏水防
止、止水工事等各種土木工事において防水・止水を目的
として使用される防水シートに関し、特にベントナイト
のようなスメクタイト系の粘土鉱物の粒状物または粉状
物を利用した防水シートの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からもベントナイトのようなスメク
タイト系の粘土鉱物の粒状物または粉状物を利用した各
種防水シートが提供されている。例えば2枚の対向シー
ト間に粒状ベントナイトを担持させたもの、不織布間に
挟持したもの、接着剤を用いて粒状ベントナイトをシー
ト上に固着させた防水シートなどが存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ベントナイトの粒状物
または粉状物をシートや不織布の間に充填した構造の防
水シートにおいては、その運搬時・施工時等における粒
状物、粉状物の落下対策において問題があった。
【0004】接着剤を使用してシート状物に固着させる
場合、製造時において溶剤を必要とするため、溶剤の回
収装置を必要とし、また、作業環境を悪化する難点があ
る。さらにまた、ベントナイト粒状物の表面に接着剤の
被膜が形成されるため、膨潤性能を阻害する難点もあ
る。また、接着剤を使用してもベントナイトが膨潤する
と接着機能がなくなるのでシートから分離するため、法
面勾配の急な斜面においてはベントナイトの膨潤層が滑
落する難点がある。
【0005】さらにまた、ベントナイトの防水、止水機
能は、自由に膨潤し得る状態では達成されず、一定の限
られた空間内において膨潤することにより得られるもの
であるが、従来の防水シートは、ベントナイトの膨潤空
間を限定するものではないため、転圧した下地層の上に
防水シートを付設した後、上から保護層を被せて荷重を
かけることにより初めて防水層としての機能を発揮し得
る状態となる。したがって、保護層の厚さによって止水
機能が左右されるという難点があり、また、下地層に凹
凸があれば防水シートの全面に亘って均一な止水機能が
得られないという難点もあった。
【0006】そこで、この発明の目的とするところは、
二枚のシート間にベントナイトなどのスメクタイト系粘
土鉱物の粒状物、粉状物を封入した構造の防水シートに
おいて、上下のシートが完全に非開離状態に連結されて
おり、粒状物、粉状物の脱落がほとんど無く、また、ベ
ントナイトを充填した場合に、二枚のシート間の限られ
た空間において膨潤状態を示し、保護層を必要とするこ
と無く、それ自体で独立した防水層を構成すようにした
防水シートを提供するところにあり、また、さらには膨
潤性を有しない粘土鉱物においても十分に止水機能を達
成し得るとともに、水膨潤性のベントナイトを使用しな
がら海水にも適用可能な防水シートを提供するところに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、こ
の発明においてはシート材の中間部にベントナイトなど
のスメクタイト系の粘土鉱物の粒状物または粉状物を充
填した上、両シート材を連結体を介して熱融着すること
によって非開離状態に連結したことを特徴としている。
【0008】すなわち、この発明に係る防水シートは、
熱融着性を有する合成樹脂製または合成ゴム製のシート
材の中間部に、スメクタイト系の粘土鉱物の粒状物また
は粉状物が充填され、かつ、両シート材が中間部に配さ
れ各々のシート材に熱融着した連結体で非開離状態に連
結されていることを特徴とする防水シートである。
【0009】防水シートの材質としては、ポリエステ
ル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、アクリ
ル、ポリ塩化ビニール、レーヨン、高密度ポリエチレ
ン、合成ゴムなど熱融着性を有する各種合成樹脂または
合成ゴムが使用可能である。粒状物または粉状物の固定
性の点からは、これらの材料を使用した不織布が最善で
ある。
【0010】連結体としては、同様な材質からなる各種
形態が使用可能であり、針状物、棒状物の一端を一方の
シートに熱溶着した上で、粘土鉱物の粒状物、粉状物を
載置し、その上に他方のシート状物をおいて針状物、棒
状物の他端と熱融着する方法、あるいはハニカム構造の
連結体を用意し、その空間部に粘土鉱物の粒状物、粉状
物を充填するとともに、表裏のシート状物を熱融着した
構造も採り得る。ハニカム構造体の厚みとしては数ミリ
単位のものから使用可能である。また、網目状構造物で
連結体を構成し、その網目の空間部に粘土鉱物を充填す
る構成も採り得る。さらにまた、短繊維あるいは長繊維
素材が交絡しあって立体的網目構造をなす単位体を複数
個併置することによって連結体とすることも可能であ
る。
【0011】充填するスメクタイト系の粘土鉱物の粒状
物または粉状物は、ベントナイトが代表的であるが、ベ
ントナイトの場合、海水の止水に適さない難点がある。
しかるにシート間に充填するに際し、加圧して圧密充填
状態となし、板状に固めるとその緻密組織によって止水
機能が達成されるため、海水でも止水し得る。また、こ
の場合、ベントナイトを使用する必然性はなく、さらに
安価な粘土鉱物を使用することも可能となる。
【0012】
【作用】上記のように、この発明の防水シートは、連結
体を介して熱融着した上下のシート間にスメクタイト系
の粘土鉱物の粒状物または粉状物を充填した構成である
から、粒状物または粉状物の保持が確実であり、接着剤
を使用しないためベントナイトの膨潤性が疎外されず、
製造時に溶剤を必要とすることもない。
【0013】また、ベントナイトのような膨潤性を有す
る粘土鉱物を使用した場合においては、互いに開離しな
いシート間において膨潤させるので、保護層を要せず、
それ自体で独立した防水、止水層を構成する。したがっ
て保護層の厚さ、下地層の転圧状態によって止水、防水
機能が左右されずシート全面に亘って均一な止水、防水
機能を発揮する。
【0014】また、両シート間においてプレスを掛け
て、圧密状態に充填した場合、その緻密化構造によって
止水機能を達成するものであるから、ベントナイトが膨
潤しない海水等の対象物においても止水機能を達成する
ことができ、また、ベントナイト以外の粘土鉱物の使用
によっても確実な止水効果を期待し得るものである。
【0015】
【実施例】以下、添附図面に示した実施例について説明
する。図1および図2は、この発明に係る防水シートの
一実施例を示すもので、ポリエステルの不織布を素材と
したシート1と2の間にベントナイト3の粒状物を充填
しており、シート1と2は中間部に配したポリエステル
製の連結体4に熱融着されて非開離状態に連結されてい
る。連結体4は、長繊維素材が交絡しあって立体的網目
構造をした単位体を複数個併置して構成している。
【0016】シート1、2の材質、連結体の構造は、上
記以外に各種の材料を使用し得ることは前述の通りであ
る。
【0017】上記の例では、ベントナイトを使用してい
るが、両シート間に圧密状態で充填する構成を採用すれ
ば、ベントナイト以外のスメクタイト系の粘土鉱物を利
用することができる。すなわち、両シート間においてス
メクタイト系の粘土鉱物の粉状物を充填して所定の厚さ
まで加圧し、圧密状態に充填して緻密な組織構造を有す
る板状体となせば、その緻密構造によって止水機能が果
たされるため、ベントナイトの膨潤を必要とせず、水以
外に海水も止めることができるほか、ベントナイト以外
の粘土鉱物を利用することも可能となる。
【0018】
【発明の効果】以上詳述したところから明らかな通り、
この発明の防水シートは、連結体を介して互いに熱融着
され、非開離状態に連結された両シート間にスメクタイ
ト系の粘土鉱物の粒状物または粉状物を充填したもので
あるから、接着剤などを用いることなくこれら粒状物ま
たは粉状物とシートが一体化され、法面勾配の急な場所
においてもシートから離脱して滑落することはない。
【0019】したがって接着剤が不要であり、溶剤使用
に伴う製造上、機能上の難点も解消される。
【0020】また、ベントナイトが両シート間の限られ
た空間内で膨潤して緻密な組織を構成するため、それ自
体で完全な防水、止水層を構成するので、下地を転圧し
てシートをひくだけで良く、保護層による荷重を必要と
せずに防水、止水機能を発揮させることができ、施工が
用意である。
【0021】しかも保護層の厚さや下地の平坦性などに
も左右されず、シート全面に亘って均一な止水、防水機
能を期待し得る利点も有している。
【0022】さらにまた、両シート間にスメクタイト系
の粘土鉱物の粉状物を加圧下に圧密状態で充填した構成
においては、その緻密化構造によって止水機能を達成す
るものであるから、ベントナイトの膨潤を必要としない
ため、海水にも適用可能であり、さらにまた、ベントナ
イト以外の安価な粘土鉱物を使用できるという利点も有
している。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る防水シートの一実施例を示す断
面図、
【図2】同斜視図で、シートの一部を破断状態で示す。
【符号の説明】
1、2……シート 3……ベントナイト 4……連結体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱融着性を有する合成樹脂製または合成
    ゴム製のシート材の中間部に、スメクタイト系の粘土鉱
    物の粒状物または粉状物が充填され、かつ、両シート材
    が中間部に配され各々のシート材に熱融着した連結体で
    非開離状態に連結されていることを特徴とする防水シー
    ト。
  2. 【請求項2】 連結体が熱融着性を有する合成樹脂製ハ
    ニカム構造体からなり、ハニカム構造の空間部に粘土鉱
    物が充填されている請求項1記載の防水シート。
  3. 【請求項3】 連結体が熱融着性を有する合成樹脂製の
    網目状構造物からなり、その空間部に粘土鉱物が充填さ
    れている請求項1記載の防水シート。
  4. 【請求項4】 粘土鉱物の粉状物が両シート間に圧密状
    態で充填され板状をなしている請求項1、2または3記
    載の防水シート。
JP17913991A 1991-07-19 1991-07-19 防水シート Expired - Lifetime JPH06104965B2 (ja)

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JP17913991A JPH06104965B2 (ja) 1991-07-19 1991-07-19 防水シート

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JPH0593412A JPH0593412A (ja) 1993-04-16
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