JPH06104090A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JPH06104090A
JPH06104090A JP25030192A JP25030192A JPH06104090A JP H06104090 A JPH06104090 A JP H06104090A JP 25030192 A JP25030192 A JP 25030192A JP 25030192 A JP25030192 A JP 25030192A JP H06104090 A JPH06104090 A JP H06104090A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 正常な回路や機器を破損せずに故障している
回路や機器を検出する。 【構成】 故障診断回路102によって、まず、放電灯
100および点灯回路101から放電灯100までの外
部配線の故障診断を行い、故障がなければ次に点灯回路
101の故障診断を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放電灯の点灯装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】放電灯を所定時間内に起動できない時は
点灯不能と判断して放電灯への電源供給を停止するよう
にした放電灯点灯装置が知られている(例えば、実開平
3−118595号公報参照)。
【0003】図12はこの種の放電灯点灯装置の構成を
示す。昇圧回路1は、ライトスイッチ2が投入されると
バッテリー3の電圧を昇圧して直流高電圧を出力する。
インバーター4は、昇圧回路1から出力される直流電圧
を交流電圧に変換し、放電灯5に印加して点灯させる。
起動回路6は、ライトスイッチ2が投入されてから所定
時間、高圧パルスを発生し、放電灯5に印加して起動さ
せる。制御回路7は、ライトスイッチ2を介してバッテ
リー3の電源が供給されると昇圧回路1、インバーター
4および起動回路6を制御して放電灯5の点灯制御を行
う。
【0004】図13は、点灯装置から放電灯までの外部
配線と放電灯の詳細を示す。昇圧回路1、インバーター
4,起動回路6および制御回路7から成る放電灯点灯装
置10は、高圧ケーブル8a、コネクター9および高圧
ケーブル8bを介して放電灯5に接続される。放電灯5
は、外管5aの中に放電灯バルブ5bが封入されてい
る。
【0005】図14は、従来の放電灯点灯装置の動作を
示すフローチャートである。ステップS1においてライ
トスイッチ2がオンされたか否かを判別し、ライトスイ
ッチ2がオンされるとステップS2へ進み、昇圧回路1
およびインバーター4を作動させるとともに、起動回路
6を作動させて放電灯5を起動する。続くステップS3
で放電灯5が点灯したか否かを判別し、点灯したらステ
ップS4へ進み、点灯しなければステップS7へ進む。
ステップS4では、昇圧回路1およびインバーター4を
制御して放電灯5を安定に点灯させる。ステップS5で
ライトスイッチ2がオフされたか否かを判別し、オフさ
れたらステップS6へ進み、そうでなければステップS
4へ戻る。ステップS6では、昇圧回路1およびインバ
ーター4の作動を停止させて放電灯5を消灯する。
【0006】ステップS3で放電灯5が点灯しなかった
時はステップS7へ進み、所定時間が経過したか否かを
判別し、経過したらステップS8へ進み、そうでなけれ
ばステップS2へ戻る。ステップS8では、昇圧回路
1、インバーター4および起動回路6の作動を停止させ
ステップS9へ進む。ステップS9においてライトスイ
ッチ2がオフされたか否かを判別し、オフされたら放電
灯5の点灯制御を終了する。
【0007】また、放電灯のレンズの破損を検出して消
灯する点灯装置(例えば、実開平2−54657号公報
参照)、コネクターが外れたら点灯装置への電源の供給
を停止する点灯装置(例えば、実開平3−1847号公
報参照)、回路の出力電圧、出力電流などの異常が検出
されると点灯装置への電源の供給を停止する点灯装置
(例えば、特開平3ー179694号公報参照)などが
知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の放電灯点灯装置では、放電灯が点灯しないと所
定時間の間、高圧パルスを印加して起動を繰り返すの
で、放電灯自体もしくは点灯装置に何らかの故障があっ
て点灯しない場合は、強引に起動を繰り返すと正常な回
路や機器までも破損するおそれがある。
【0009】また、回路の出力電圧や出力電流の異常は
点灯装置を実際に作動させなければ検出できない。しか
し、放電灯自体や点灯装置から放電灯までの外部配線に
故障があるのに、点灯装置を作動させると正常な回路や
機器までも破損するおそれがある。
【0010】本発明の目的は、正常な回路や機器を破損
せずに故障している回路や機器を検出することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】クレーム対応図である図
1に対応づけて本発明を説明すると、請求項1の発明
は、放電灯100を点灯させる点灯回路101と、放電
灯100および点灯回路101の故障を診断する故障診
断回路102とを備えた放電灯点灯装置に適用され、故
障診断回路102によって、放電灯100および点灯回
路101から放電灯100までの外部配線の故障診断を
行い、故障がなければ点灯回路101の故障診断を行う
ことにより、上記目的を達成する。また、請求項2の発
明は、故障診断装置102Aによって、放電灯100お
よび点灯回路101から放電灯100までの外部配線を
診断し、放電灯100の破損および外部配線の断線がな
ければ点灯回路101の出力が短絡していないか診断
し、短絡していなければ点灯回路101を作動させて診
断するようにしたものである。
【0012】
【作用】放電灯100および点灯回路101の故障診断
を行う際、まず、放電灯100および点灯回路101か
ら放電灯100までの外部配線の故障診断を行い、故障
がなければ次に点灯回路101の故障診断を行う。これ
によって、放電灯100が破損していたり、外部配線に
断線、接触不良、短絡などの故障がある場合に、点灯回
路101を作動させて正常な回路や機器を破損してしま
うようなことがない。
【0013】
【実施例】図2は一実施例の構成を示すブロック図であ
る。なお、上述した図12と同様な機器に対しては同一
の符号を付して相違点を中心に説明する。制御回路11
は、ライトスイッチ2を介してバッテリー3の電源が供
給されると昇圧回路1、インバーター4および起動回路
6を制御して放電灯12の点灯制御を行うとともに、故
障検出回路13からの指令信号に基づいて各回路の故障
診断動作を行う。故障検出回路13は、昇圧回路1、イ
ンバーター4、起動回路6および放電灯12の故障を検
出し、故障が発見されると各回路1,4,6および放電
灯12に対応する故障表示灯14〜17を点灯する。な
お、表示灯18は放電灯12の交換を促す警告灯であ
る。
【0014】図3は放電灯点灯装置20の主回路を示
す。この図により、各回路の概要を説明する。昇圧回路
1は周知のチョッパー回路などから成り、バッテリー3
から供給される直流電圧をいったん交流電圧に変換して
昇圧し、ふたたび直流電圧に変換して出力する。制御回
路11からFET6のゲートにPWM制御信号Sg1が
供給されると、コンデンサC1の充電電荷がトランスT
R2の一次巻線およびFET6を通って放電し、PWM
制御信号Sg1の周波数の交流電流が流れる。これによ
って、トランスTR2の二次巻線には巻線比に応じた交
流高電圧が誘導される。この交流高電圧はダイオードD
1により整流され、さらにコンデンサC2により平滑さ
れて直流高電圧Vdcが生成される。
【0015】インバーター4は4個のFET1〜4など
から成り、制御回路11からの制御信号Sg2に従って
FET1とFET4、FET2とFET3が交互にオン
される。これによって、放電灯12に印加される直流高
電圧Vdcの極性が周期的に切り替る。つまり、放電灯
12には交流高電圧が印加される。起動回路6は、FE
T5、コンデンサC4、トランスTR1などから成り、
制御回路11からFET5のゲートにパルス列状の制御
信号Sg3が供給されると、ダイオードD2を介して充
電されるコンデンサC4の電荷がトランスTR1の一次
巻線およびFET5を通して放電し、パルス列状の一次
電流が流れる。これによって、トランスTR1の二次巻
線には巻線比に応じた高電圧のパルス列が誘導され、こ
れらのパルス電圧が上述した直流高電圧Vdcに重畳さ
れ、起動電圧Vbdとして放電灯12に印加される。
【0016】この実施例では、起動時に放電灯12およ
び点灯装置20の自己診断を次の手順で行う。 (1) 放電灯12の外管は破損していないか。高圧ケ
ーブルの断線はないか。コネクターの抜けや接触不良は
ないか。 (2) 点灯装置20の出力に短絡故障はないか。 (3) 昇圧回路1は正常に作動するか。 (4) インバーター4および起動回路6は正常に作動
するか。 これらの診断は故障検出回路13および制御回路11で
実行され、いずれかの故障が検出されると対応する故障
表示灯14〜18を点灯する。
【0017】上記の診断項目の中で、(1),(2)項
は放電灯12を起動すると正常な回路および機器まで破
損し、故障部分が拡大する重故障であり、この重故障が
検出されたら(3),(4)項の診断を中止するととも
に、放電灯12の起動を禁止する。(1),(2)項の
診断の結果、異常がなければ(3)項の診断に移る。
(3)項の診断では昇圧回路1の出力電圧Vdcが規定
値以上あるか否かを調査し、規定値以上あれば正常とす
る。しかし、出力電圧Vdcが規定値より低い時は、上
述したようにバッテリー3の電圧低下に起因する可能性
が高く、上記(1),(2)項の診断で放電灯12およ
び点灯装置20から放電灯12までの外部配線に故障が
ないと診断されているのでそのまま放電灯12を起動
し、次の(4)項の診断を実行する。(4)項の診断で
はインバーター4および起動回路6の起動電圧Vbdが
規定値以上あるか否かを調査し、規定値以上あれば正常
とする。しかし、起動電圧Vbdが規定値より低くても
バッテリー3の電圧低下に起因することも考えられ、
(1),(2)項で放電灯12および点灯装置20から
放電灯12までの外部配線に故障がないと診断されてい
るのでそのまま起動を継続する。
【0018】まず、(1)項の診断回路および診断方法
を説明する。図4(a)は点灯装置の一部と放電灯とそ
れらの間の外部配線の詳細を示し、図4(b)は(a)
に示す放電灯12の矢視図である。放電灯12は、外管
12aの中に放電灯バルブ12bが封入され、さらに外
管12aの内面に導電ライン12cが蒸着されている。
放電灯バルブ12bには起動回路6から高圧ケーブル2
1、コネクター22、高圧ケーブル23を介して駆動電
圧が印加される。
【0019】一方、放電灯12の導電ライン12cは高
圧ケーブル23、コネクター22、高圧ケーブル21を
介して故障検出回路13に接続され、故障検出回路13
の電源Vccから抵抗器R2→信号線21a→コネクタ
ー22→信号線23a→導電ライン12c→信号線23
b→コネクター22→信号線21b→抵抗器R4→トラ
ンジスタT1のベース→T1エミッター→アースの経路
で信号電流が流れ、トランジスタT1がオンしてそのコ
レクタ電位V1がローレベルになる。今、放電灯12の
外管12aが破損して導電ライン12cが断線したり、
高圧ケーブル21,23が断線したり、コネクター22
が外れていたり、あるいはコネクター22に接触不良が
あると、上記経路が不導通となって信号電流が0になる
か、あるいは接触不良により回路のインピーダンスが高
くなって信号電流が減少する。この結果、トランジスタ
T1がオフもしくはオフに近い状態になり、そのコレク
タ電位V1がハイレベルになる。このコレクタ電位V1
を測定し、予め設定した値を超えたら放電灯12の破
損、高圧ケーブル21,23の断線、コネクター22の
接触不良または外れの故障があると判断する。このよう
な重故障があるのに点灯装置20を起動すると正常な回
路または機器を破損するおそれがあり、この故障が検出
された時は点灯装置20の作動を禁止するとともに、故
障表示灯14を点灯して警告する。
【0020】次に、上述した図3を参照して(2)項の
診断手順を説明する。制御回路11からインバーター4
へ一定の制御信号Sg2を供給してFET1,4とFE
T2,3のどちらか、例えばFET1,4をオン状態の
ままにし、昇圧回路1へ周波数の低いPWM制御信号S
g1を供給して低い直流電圧Vdcを出力させる。も
し、放電灯12のバルブ12bあるいは高圧ケーブル2
1,23などの点灯装置20の出力が短絡していると、
昇圧回路1の直流出力電圧VdcによりFET1→TR
1の二次巻線→放電灯12→FET4→抵抗器5の経路
で電流が流れ、抵抗器R5の一方の端子Aに流れた電流
に比例する電圧が発生する。これによって、点灯装置2
0の出力の短絡故障が検出される。このような重故障が
あるのに点灯装置20を作動させると正常な回路または
機器を破損するおそれがあり、この故障が検出された時
は点灯装置20の作動を禁止するとともに、故障表示灯
15を点灯して警告する。
【0021】また、(3)項の診断は次のようにして行
う。(2)項の診断の結果、点灯装置20の出力が短絡
していないことが確認されたので、制御回路11から昇
圧回路1へ通常のPWM制御信号Sg1を供給して昇圧
回路1を作動させ、出力直流電圧Vdcが規定値以上か
否かを調査する。直流出力電圧Vdcが規定値以上あれ
ば、昇圧回路1は正常に作動すると判断する。なお、上
述したように出力電圧Vdcが規定値より低くてもバッ
テリー3の電圧低下に起因する可能性が高く、上記
(1),(2)項の診断で放電灯12および外部配線に
故障がないと診断されているので次の(4)項の診断を
実行する。
【0022】次に、(4)項の診断手順を説明する。上
述したように、インバーター4および起動回路6は起動
電圧Vbdが規定値以上であれば正常と判断する。とこ
ろが、起動電圧Vbdは例えば10kV〜20kVと高
く、測定が困難である上に、そのような高電圧の測定回
路を付加すると負荷に悪影響を与えるおそれがあるた
め、この実施例では次のような方法でインバーター4と
起動回路6を診断する。
【0023】図5は起動回路6の詳細を示し、図6は図
5に示す起動回路6の各部の電圧、電流の変化を示す。
起動回路6は、上述したようにトランスTR1の一次巻
線回路にパルス列電流を発生させ、トランスTR1の二
次側にパルス列電圧を誘導して直流電圧Vdcに重畳
し、起動電圧Vbdを生成する。従って、トランスTR
1の一次巻線回路に規定の電流値のパルス列電流が流れ
ていれば、起動電圧Vbdが規定電圧以上であると推定
できる。起動回路6のコンデンサC4は、放電灯12の
起動期間中、不図示の電源によりダイオードD2を介し
て電圧Vg1が印加され、充電される。FET5のゲー
トにはパルス列状の制御信号Sg3が供給され、FET
5がオンするたびにコンデンサC4の充電電荷が放電さ
れ、トランスTR1の一次巻線にはパルス列信号の周期
の電流Ioが流れ、トランスTR1の二次巻線には同じ
周期で高圧のパルス電圧、すなわち起動電圧Vbdが発
生する。この起動電圧VbdはトランスTR1の一次巻
線電流Ioに比例し、電流Ioが大きいほど電圧値が高
くなる。また、一次巻線電流IoはコンデンサC4の端
子電圧Vchgに比例し、端子電圧Vchgが高いほど
電流Ioが大きくなる。つまり、起動電圧Vbdはコン
デンサC4の端子電圧Vchgに比例するので、端子電
圧Vchgを検出すれば起動電圧Vbdを推定できる。
【0024】制御回路11からのパルス列状の制御信号
Sg3は抵抗器R9を介してトランジスタT2のベース
にも供給され、パルス列信号の周期でトランジスタT2
がオンする。トランジスタT2のコレクタにはコンデン
サC4の端子電圧Vchgを抵抗器R6とR7で分圧し
た電圧が印加されており、トランジスタT2がオンする
たびにその分圧電圧が抵抗器R8を介してコンデンサC
5に印加され、コンデンサC5が充電される。この結
果、コンデンサC5の端子電圧V2はパルス列信号の周
期で増加し、コンデンサC4の端子電圧Vchgが高い
ほど速く増加する。この実施例では、制御回路11から
3個のパルス制御信号Sg3が供給され、3個の起動電
圧パルスVbdが発生した直後の端子電圧V2を検出
し、電圧V2が所定のしきい値以上あれば正常な起動電
圧Vbdが放電灯12に印加されており、インバーター
4および起動回路6は正常に作動していると判断する。
【0025】図7は起動回路の変形例を示し、図8はそ
の回路各部の電圧、電流の変化を示す。この変形例の起
動回路6Aでは、FET5の代りに放電ギャップGAP
1を用いる。放電ギャップGAP1はその両端電圧が所
定値に達すると、放電する。起動期間中、サイリスタT
HY1のゲートにゲート信号Vg2を印加してサイリス
タTHY1をオンし、昇圧回路1の直流電圧Vdcをサ
イリスタTHY1を介してコンデンサC4に印加して充
電すると、コンデンサC4の端子電圧Vchgが増加す
る。この端子電圧Vchgが放電ギャップGAP1の放
電電圧に達すると放電ギャップGAP1で放電が発生
し、コンデンサC4の充電電荷が放電してトランスTR
1の一次巻線回路に電流Ioが流れ、トランスTR1の
二次側に起動電圧Vbdが発生する。放電ギャップGA
P1が放電し、一次巻線回路に電流Ioが流れると、コ
ンデンサC4の端子電圧Vchgは降下し、放電ギャッ
プGAP1の放電が停止して一次巻線電流Ioも0にな
る。その後、ふたたびコンデンサC4が充電され、上述
した動作を繰り返す。
【0026】起動電圧Vbdは上述したようにコンデン
サC4の端子電圧Vchgに比例するので、コンデンサ
C4の端子電圧を測定するためにこの端子電圧Vchg
を抵抗器R11とR12で分圧し、ダイオードD3およ
び抵抗器R10を通してコンデンサC6を充電する。コ
ンデンサC6の端子電圧V3はコンデンサC4の端子電
圧Vchgが高いほど速く増加し、起動してから所定時
間内にこの端子電圧V3が所定のしきい値に達したら放
電灯12を起動するのに充分な起動電圧Vbdが印加さ
れており、インバーター4および起動回路6は正常であ
ると判断する。
【0027】図9〜11に示すフローチャートにより、
実施例の動作を説明する。ステップS21においてライ
トスイッチ2がオンされたか否かを判別し、オンされた
らステップS22へ進み、故障検出回路13により放電
灯12の外管12aの破損、高圧ケーブル21,23の
破損、コネクター22の外れ、接触不良などがないか否
かを判別する。上述したように、図4に示す故障検出回
路13の電圧V1が予め設定した値を超えたらいずれか
の故障があると判断し、ステップS23へ進み、そうで
なければステップS27へ進む。これらの重故障が検出
された時はステップS23で昇圧回路1、インバーター
4および起動回路6の作動を禁止し、ステップS24へ
進んで故障表示灯14を点灯して警告する。その後、ス
テップS25でライトスイッチ2がオフされたか否かを
判別し、オフされたらステップS26へ進み、そうでな
ければステップS23へ戻る。ステップS26では故障
表示灯14を消灯して放電灯12の点灯制御を終了す
る。
【0028】ステップS22で放電灯12および外部配
線に故障がないと判別された時は、ステップS27で制
御回路11から昇圧回路1へ低い周波数のPWM制御信
号Sg1を出力し、昇圧回路1から低い直流電圧Vdc
を出力させて試運転を行う。続くステップS28で点灯
装置20の出力が短絡していないかどうかを判別し、上
述したように図3に示す抵抗器R5の一方の端子Aに電
圧が発生していれば、点灯装置20の出力に短絡がある
と判断し、ステップS29へ進む。点灯装置20の出力
短絡は重故障であるので、ステップS29で昇圧回路
1、インバーター4および起動回路6の作動を禁止し、
続くステップS30で故障表示灯15を点灯する。その
後、ステップS31でライトスイッチ2がオフされたか
否かを判別し、オフされたらステップS26へ進み、そ
うでなければステップS29へ戻る。
【0029】ステップS28で点灯装置20の出力短絡
がないと判別された時は、図10のステップS35へ進
み、制御回路11から昇圧回路1へ通常のPWM制御信
号Sg1を出力し、昇圧回路11に通常の昇圧動作を行
わせる。続くステップS36で昇圧回路1が正常か否か
を判別する。昇圧回路1の出力電圧Vdcが規定値以上
あれば正常と判断してステップS38へ進み、そうでな
ければステップS37へ進んで昇圧回路1の故障フラグ
F1をセットする。
【0030】昇圧回路1の出力電圧Vdcが規定値より
低くて故障があると判断されても、その原因がバッテリ
ー3の電圧低下にある可能性があり、さらに放電灯12
および外部配線にはなんら異常がないことが確認されて
いるので、ステップS38でインバーター4および起動
回路6を作動させ、放電灯12を起動する。そして、ス
テップS39でインバーター4および起動回路6が正常
か否かを判別する。上述したように、図5に示す起動回
路6のコンデンサC5の端子電圧V2がしきい値を超え
るか、あるいは図7に示す起動回路6AのコンデンサC
6の端子電圧V3がしきい値を超えていれば、インバー
ター4および起動回路6が正常と判断してステップS4
1へ進み、そうでなければステップS40へ進む。ステ
ップS40ではインバーター4および起動回路6の故障
フラグF2をセットする。
【0031】ステップS41において放電灯12が点灯
したか否かを判別し、点灯したらステップS41Aへ進
み、そうでなければステップS45へ進む。ステップS
41AでフラグF1,F2をリセットした後、ステップ
S42で昇圧回路1およびインバーター4を制御して放
電灯12を安定に点灯させる。続くステップS43でラ
イトスイッチ2がオフされたか否かを判別し、オフされ
たらステップS44へ進み、そうでなければステップS
42へ戻る。ステップS44では昇圧回路1およびイン
バーター4の作動を停止して放電灯12を消灯し、点灯
制御を終了する。
【0032】ステップS41で点灯していないと判別さ
れた時は、ステップS45で所定時間が経過したか否か
を判別し、経過したらステップS46へ進み、そうでな
ければステップS36へ戻る。ステップS46では昇圧
回路1、インバーター4および起動回路6の作動を停止
して図11のステップS51へ進む。図11のステップ
S51では故障フラグF1がセットされているか否かを
判別し、セットされていればステップS52へ進み、セ
ットされていなければステップS53へ進む。ステップ
S52では昇圧回路1の故障表示灯16を点灯する。続
くステップS53で故障フラグF2がセットされている
か否かを判別し、セットされていればステップS54へ
進み、セットされていなければステップS55へ進む。
ステップS54ではインバーター4および起動回路6の
故障表示灯17を点灯する。ステップS55では、自己
診断の結果、上述した(1)〜(4)項の故障が検出さ
れず、しかも放電灯12が点灯しなかったので、放電灯
バルブ12bの耐用期間が過ぎて寿命がつきたと判断
し、交換を促すために警告表示灯18を点灯する。その
後、ステップS56でライトスイッチ2がオフされたら
ステップS57へ進み、フラグF1,F2をリセットす
るとともに表示灯14〜18を消灯して点灯制御を終了
する。
【0033】このように、放電灯12および点灯装置2
0の故障診断を行う際、予め定められた手順で故障診断
を行う。すなわち、まず、放電灯12および点灯装置2
0から放電灯12までの外部配線の故障診断を行い、破
損、断線、接触不良などの故障がなければ点灯装置20
の出力が短絡していないか診断し、短絡していなければ
昇圧回路1が正常に作動するか診断し、昇圧回路1が正
常に作動すればインバーター4および起動回路6を作動
させて放電灯12を起動し、インバーター4および起動
回路6が正常に作動するか診断するようにしたので、正
常な回路や機器を破損せずに故障している回路や機器を
検出することができる。
【0034】なお、点灯回路および故障診断回路は上記
実施例に限定されない。
【0035】以上の実施例の構成において、昇圧回路
1、インバーター4および起動回路6が点灯回路を、故
障検出回路13および制御回路11が故障診断回路をそ
れぞれ構成する。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、放
電灯および点灯回路から放電灯までの外部配線の故障診
断を行い、故障がなければ点灯回路の故障診断を行うよ
うにしたので、正常な回路や機器を破損せずに故障して
いる回路や機器を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレーム対応図。
【図2】一実施例の構成を示すブロック図。
【図3】一実施例の主回路を示す回路図。
【図4】点灯装置の一部、放電灯および外部配線を示す
図。
【図5】起動回路の詳細を示す回路図。
【図6】図5に示す起動回路の各部の電圧、電流の変化
を示すタイムチャート。
【図7】起動回路の変形例を示す回路図。
【図8】図7に示す起動回路の各部の電圧、電流の変化
を示すタイムチャート。
【図9】一実施例の動作を示すフローチャート。
【図10】図9に続く一実施例の動作を示すフローチャ
ート。
【図11】図10に続く一実施例の動作を示すフローチ
ャート。
【図12】従来の放電灯点灯装置の構成を示すブロック
図。
【図13】従来の点灯装置の外部配線と放電灯を示す
図。
【図14】従来の放電灯点灯装置の動作を示すフローチ
ャート。
【符号の説明】
1 昇圧回路 2 ライトスイッチ 3 バッテリー 4 インバーター 6 起動回路 11 制御回路 12,100 放電灯 12a 外管 12b 放電灯バルブ 12c 導電ライン 13 故障検出回路 14〜18 表示灯 20 放電灯点灯装置 21,23 高圧ケーブル 21a,21b,23a,23b 信号線 22 コネクター 101 点灯回路 102 故障診断回路 R1〜R12 抵抗器 FET1〜6 FET TR1〜TR2 トランス T1〜T2 トランジスタ D1〜D3 ダイオード C1〜C6 コンデンサ THY1 サイリスタ GAP1 放電ギャップ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電灯を点灯させる点灯回路と、 前記放電灯および前記点灯回路の故障を診断する故障診
    断回路とを備えた放電灯点灯装置において、 前記故障診断回路は、前記放電灯および前記点灯回路か
    ら前記放電灯までの外部配線の故障診断を行い、故障が
    なければ前記点灯回路の故障診断を行うことを特徴とす
    る放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の放電灯点灯装置におい
    て、 前記故障診断回路は、前記放電灯および前記点灯回路か
    ら前記放電灯までの外部配線を診断し、前記放電灯の破
    損および前記外部配線の断線がなければ前記点灯回路の
    出力が短絡していないか診断し、短絡していなければ前
    記点灯回路を作動させて診断することを特徴とする放電
    灯点灯装置。
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