JPH06260293A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JPH06260293A
JPH06260293A JP5043699A JP4369993A JPH06260293A JP H06260293 A JPH06260293 A JP H06260293A JP 5043699 A JP5043699 A JP 5043699A JP 4369993 A JP4369993 A JP 4369993A JP H06260293 A JPH06260293 A JP H06260293A
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JP
Japan
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circuit
discharge lamp
failure
voltage
lighting device
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JP5043699A
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Yoshihiro Mitsumoto
佳弘 光本
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Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電源の故障を診断して消灯事故を短時間で復
旧させる。 【構成】 電源100から放電灯101に電力を供給し
て点灯させる点灯回路102と、放電灯101および点
灯回路102の故障を診断する故障診断回路103とを
備え、故障診断回路103によって、電源100を診断
し、電源100が正常であれば放電灯101の破損およ
び点灯回路102から放電灯101までの外部配線の断
線と短絡を診断し、放電灯101の破損および外部配線
の断線と短絡がなければ点灯回路102を診断し、点灯
回路102が正常であるにも拘らず放電灯101が点灯
しなければ放電灯101のバルブの不良と診断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電灯および点灯回路
の故障を診断する故障診断回路を備えた放電灯点灯装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】放電灯を所定時間内に起動できない時は
点灯不能と判断して放電灯への電源供給を停止するよう
にした放電灯点灯装置が知られている(例えば、実開平
3−118595号公報参照)。
【0003】図13はこの種の放電灯点灯装置の構成を
示す。昇圧回路1は、ライトスイッチ2が投入されると
バッテリー3の電圧を昇圧して直流高電圧を出力する。
インバーター4は、昇圧回路1から出力される直流電圧
を交流電圧に変換し、放電灯5に印加して点灯させる。
起動回路6は、ライトスイッチ2が投入されてから所定
時間、高圧パルスを発生し、放電灯5に印加して放電を
開始させる。これら昇圧回路1、インバーター4および
起動回路6は制御回路7により制御される。
【0004】図14は、点灯装置から放電灯までの外部
配線と放電灯の詳細を示す。昇圧回路1、インバーター
4,起動回路6および制御回路7から成る放電灯点灯装
置10は、高圧ケーブル8a、コネクター9および高圧
ケーブル8bを介して放電灯5に接続される。放電灯5
は、外管5aの中に放電灯バルブ5bが封入されてい
る。
【0005】図15は、従来の放電灯点灯装置の動作を
示すフローチャートである。ステップS1においてライ
トスイッチ2がオンされたか否かを判別し、ライトスイ
ッチ2がオンされるとステップS2へ進み、昇圧回路1
およびインバーター4を作動させるとともに、起動回路
6を作動させて放電灯5を起動する。続くステップS3
で放電灯5が点灯したか否かを判別し、点灯したらステ
ップS4へ進み、点灯しなければステップS7へ進む。
なお、放電灯5の点灯、不点灯は、放電灯5に直列に抵
抗器またはコンデンサを接続し、それらの両端電圧を測
定して放電灯5に流れる電流を検出し、検出電流値に基
づいて判別する。ステップS4では、昇圧回路1および
インバーター4を制御して放電灯5を安定に点灯させ
る。ステップS5でライトスイッチ2がオフされたか否
かを判別し、オフされたらステップS6へ進み、そうで
なければステップS4へ戻る。ステップS6では、昇圧
回路1およびインバーター4の作動を停止させて放電灯
5を消灯する。
【0006】ステップS3で放電灯5が点灯しなかった
時はステップS7へ進み、所定時間が経過したか否かを
判別し、経過したらステップS8へ進み、そうでなけれ
ばステップS2へ戻る。ステップS8では、昇圧回路
1、インバーター4および起動回路6の作動を停止させ
ステップS9へ進む。ステップS9においてライトスイ
ッチ2がオフされたか否かを判別し、オフされたら放電
灯5の点灯制御を終了する。
【0007】また、放電灯のレンズの破損を検出して消
灯する点灯装置(例えば、実開平2−54657号公報
参照)、コネクターが外れたら点灯装置への電源の供給
を停止する点灯装置(例えば、実開平3−1847号公
報参照)、回路の出力電圧、出力電流などの異常が検出
されると点灯装置への電源の供給を停止する点灯装置
(例えば、特開平3ー179694号公報参照)などが
知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、放電灯に電
力を供給する電源に電圧低下などの異常があって、点灯
装置に充分な電力を持続的に供給できないと、放電灯バ
ルブの放電が停止して放電灯が消灯する。また、電源、
放電灯の外観、外部配線および点灯回路がすべて正常で
あっても、放電灯バルブ自体に不良があれば放電灯は点
灯しない。
【0009】しかしながら、上述した従来の点灯装置で
は、放電灯に電力を供給する電源の故障を診断していな
いので、放電灯の外観、外部配線および点灯回路が正常
であるにも拘らず放電灯が消灯した時に、その原因が電
源の故障によるものか、放電灯バルブの不良によるもの
かを判断することができず、故障の復旧に時間がかかる
という問題がある。
【0010】本発明の目的は、電源の故障を診断して消
灯事故を短時間で復旧させることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】クレーム対応図である図
1に対応づけて本発明を説明すると、本発明は、電源1
00から電力を供給して放電灯101を点灯させる点灯
回路102と、放電灯101および点灯回路102の故
障を診断する故障診断回路103とを備えた放電灯点灯
装置に適用される。そして、故障診断回路103は、電
源100を診断し、電源100が正常であれば放電灯1
01の破損および点灯回路102から放電灯101まで
の外部配線の断線と短絡を診断し、放電灯101の破損
および外部配線の断線と短絡がなければ点灯回路102
を診断し、点灯回路102が正常であるにも拘らず放電
灯101が点灯しなければ放電灯101のバルブの不良
と診断することにより、上記目的を達成する。
【0012】
【作用】電源100、放電灯101の破損および外部配
線の断線と短絡、点灯回路102を順に故障を診断し、
それらが正常であるにも拘らず放電灯101が点灯しな
ければ放電灯101のバルブの不良と判断する。
【0013】
【実施例】図2は一実施例の構成を示すブロック図であ
る。なお、上述した図13と同様な機器に対しては同一
の符号を付して相違点を中心に説明する。制御回路11
は、ライトスイッチ2を介してバッテリー3の電源が供
給されると昇圧回路1、インバーター4および起動回路
6を制御して放電灯12の点灯制御を行うとともに、故
障検出回路13からの指令信号に基づいて各回路の故障
診断動作を行う。故障検出回路13は、昇圧回路1、イ
ンバーター4、起動回路6および放電灯12の故障を検
出し、故障が発見されると各回路1,4,6および放電
灯12に対応する故障表示灯14〜17を点灯する。オ
ルタネーター24は、図示しないエンジンなどの駆動源
により駆動され、バッテリー3を充電する。なお、オル
タネーター24のL端子は発電状態を示す信号を出力
し、故障検出回路13へ接続される。なお、故障表示灯
18は電源の故障を表示する表示灯、故障表示灯19は
放電灯12の不良を表示する表示灯である。
【0014】図3は放電灯点灯装置20の主回路である
昇圧回路1、インバーター4および起動回路6を示す。
この図により、各回路の概要を説明する。昇圧回路1は
周知のチョッパー回路などから成り、バッテリー3から
供給される直流電圧をいったん交流電圧に変換して昇圧
し、ふたたび直流電圧に変換して出力する。制御回路1
1からFET6のゲートにPWM制御信号Sg1が供給
されると、コンデンサC1の充電電荷がトランスTR2
の一次巻線およびFET6を通って放電し、PWM制御
信号Sg1の周波数の交流電流が流れる。これによっ
て、トランスTR2の二次巻線には巻線比に応じた交流
高電圧が誘導される。この交流高電圧はダイオードD1
により整流され、さらにコンデンサC2により平滑され
て直流高電圧Vdcが生成される。
【0015】インバーター4は4個のFET1〜4など
から成り、制御回路11からの制御信号Sg2に従って
FET1とFET4、FET2とFET3が交互にオン
される。これによって、放電灯12に印加される直流高
電圧Vdcの極性が周期的に切り替る。つまり、放電灯
12には交流高電圧が印加される。起動回路6は、FE
T5、コンデンサC4、トランスTR1などから成り、
制御回路11からFET5のゲートにパルス列状の制御
信号Sg3が供給されると、ダイオードD2を介して充
電されるコンデンサC4の電荷がトランスTR1の一次
巻線およびFET5を通して放電し、パルス列状の一次
電流が流れる。これによって、トランスTR1の二次巻
線には巻線比に応じた高電圧のパルス列が誘導され、こ
れらのパルス電圧が上述した直流高電圧Vdcに重畳さ
れ、起動電圧Vbdとして放電灯12に印加される。
【0016】この実施例では、起動時に放電灯12およ
び点灯装置20の自己診断を次の手順で行う。 (1) 点灯装置20の電源は正常か。 (2) 放電灯12の外管は破損していないか。高圧ケ
ーブルの断線はないか。コネクターの抜けや接触不良は
ないか。 (3) 点灯装置20の出力に短絡故障はないか。 (4) 昇圧回路1は正常に作動するか。 (5) インバーター4および起動回路6は正常に作動
するか。 これらの診断は故障検出回路13および制御回路11で
実行され、いずれかの故障が検出されると故障表示灯1
4〜18を点灯する。
【0017】(1)項は、バッテリー3の電圧低下な
ど、電源の故障を診断する手順である。続く(2)およ
び(3)項は、放電灯12を起動すると正常な回路およ
び機器まで破損し、故障部分が拡大する重故障を診断す
る手順であり、この重故障が検出されたら(4),
(5)項の診断を中止するとともに、放電灯12の起動
を禁止する。(2),(3)項の診断の結果、異常がな
ければ(4)項の手順に移る。(4)項は昇圧回路1の
故障を診断する手順であり、昇圧回路1の出力電圧Vd
cが規定値以上あれば正常とする。なお、出力電圧Vd
cが規定値より低くても、(2),(3)項の診断で放
電灯12および点灯装置20から放電灯12までの外部
配線に故障がないと診断されているのでそのまま放電灯
12を起動し、次の(5)項の手順を実行する。(5)
項はインバーター4および起動回路6の故障を診断する
手順であり、インバーター4および起動回路6の起動電
圧Vbdが規定値あれば正常とする。なお、起動電圧V
bdが規定値より低くても、(2),(3)項で放電灯
12および外部配線に故障がないと診断されているので
そのまま起動を継続する。
【0018】まず、(1)項の診断方法を説明する。通
常、バッテリー3の端子電圧が低下しても、オルタネー
ター24の発電により電源電圧の低下が補償される。し
たがって、故障検出回路13は、オルタネーター24の
発電状態を示すL端子の出力信号を入力し、この信号レ
ベルが所定値以上であればオルタネーター24の発電状
態は正常、すなわち電源が正常であると判断する。
【0019】次に、(2)項の診断回路および診断方法
を説明する。図4(a)は点灯装置の一部と放電灯とそ
れらの間の外部配線の詳細を示し、図4(b)は(a)
に示す放電灯12の矢視図である。放電灯12は、外管
12aの中に放電灯バルブ12bが封入され、さらに外
管12aの内面に導電ライン12cが蒸着されている。
放電灯バルブ12bには起動回路6から高圧ケーブル2
1、コネクター22、高圧ケーブル23を介して駆動電
圧が印加される。
【0020】一方、放電灯12の導電ライン12cは高
圧ケーブル23、コネクター22、高圧ケーブル21を
介して故障検出回路13に接続され、故障検出回路13
の電源Vccから抵抗器R2→信号線21a→コネクタ
ー22→信号線23a→導電ライン12c→信号線23
b→コネクター22→信号線21b→抵抗器R4→トラ
ンジスタT1のベース→T1エミッター→アースの経路
で信号電流が流れ、トランジスタT1がオンしてそのコ
レクタ電位V1がローレベルになる。今、放電灯12の
外管12aが破損して導電ライン12cが断線したり、
高圧ケーブル21,23が断線したり、コネクター22
が外れていたり、あるいはコネクター22に接触不良が
あると、上記経路が不導通となって信号電流が0になる
か、あるいは接触不良により回路のインピーダンスが高
くなって信号電流が減少する。この結果、トランジスタ
T1がオフもしくはオフに近い状態になり、そのコレク
タ電位V1がハイレベルになる。このコレクタ電位V1
を測定し、予め設定した値を超えたら放電灯12の破
損、高圧ケーブル21,23の断線、コネクター22の
接触不良または外れの故障があると判断する。このよう
な重故障があるのに点灯装置20を起動すると正常な回
路または機器を破損するおそれがあり、この故障が検出
された時は点灯装置20の作動を禁止するとともに、故
障表示灯14を点灯して警告する。
【0021】次に、上述した図3を参照して(3)項の
診断手順を説明する。制御回路11からインバーター4
へ一定の制御信号Sg2を供給してFET1,4とFE
T2,3のどちらか、例えばFET1,4をオン状態の
ままにし、昇圧回路1へ周波数の低いPWM制御信号S
g1を供給して低い直流電圧Vdcを出力させる。も
し、放電灯12のバルブ12bあるいは高圧ケーブル2
1,23などの点灯装置20の出力が短絡していると、
昇圧回路1の直流出力電圧VdcによりFET1→TR
1の二次巻線→放電灯12→FET4→抵抗器5の経路
で電流が流れ、抵抗器R5の一方の端子Aに流れた電流
に比例する電圧が発生する。これによって、点灯装置2
0の出力の短絡故障が検出される。このような重故障が
あるのに点灯装置20を作動させると正常な回路または
機器を破損するおそれがあり、この故障が検出された時
は点灯装置20の作動を禁止するとともに、故障表示灯
15を点灯して警告する。
【0022】また、(4)項の診断手順は次のようにし
て行う。(3)項の診断の結果、点灯装置20の出力が
短絡していないことが確認されたので、制御回路11か
ら昇圧回路1へ通常のPWM制御信号Sg1を供給して
昇圧回路1を作動させ、出力直流電圧Vdcが規定値以
上か否かを調査する。直流出力電圧Vdcが規定値以上
あれば、昇圧回路1は正常に作動すると判断する。な
お、上述したように出力電圧Vdcが規定値より低くて
も、上記(2),(3)項の手順で放電灯12および外
部配線に故障がないと診断されているので次の(5)項
の手順を実行する。
【0023】次に、(5)項の診断手順を説明する。上
述したように、インバーター4および起動回路6は起動
電圧Vbdが規定値以上であれば正常と判断する。とこ
ろが、起動電圧Vbdは例えば10kV〜20kVと高
く、測定が困難である上に、そのような高電圧の測定回
路を付加すると負荷に悪影響を与えるおそれがあるた
め、この実施例では次のような方法でインバーター4と
起動回路6を診断する。
【0024】図5は起動回路6の詳細を示し、図6は図
5に示す起動回路6の各部の電圧、電流の変化を示す。
起動回路6は、上述したようにトランスTR1の一次巻
線回路にパルス列電流を発生させ、トランスTR1の二
次側にパルス列電圧を誘導して直流電圧Vdcに重畳
し、起動電圧Vbdを生成する。従って、トランスTR
1の一次巻線回路に規定の電流値のパルス列電流が流れ
ていれば、起動電圧Vbdが規定電圧以上であると推定
できる。起動回路6のコンデンサC4は、放電灯12の
起動期間中、ダイオードD2を介してゲート信号Vg1
が印加され、充電される。FET5のゲートにはパルス
列状の制御信号Sg3が供給され、FET5がオンする
たびにコンデンサC4の充電電荷が放電され、トランス
TR1の一次巻線には制御信号Sg3の周期の電流Io
が流れ、トランスTR1の二次巻線には同じ周期で高圧
のパルス電圧、すなわち起動電圧Vbdが発生する。こ
の起動電圧VbdはトランスTR1の一次巻線電流Io
に比例し、電流Ioが大きいほど電圧値が高くなる。ま
た、一次巻線電流IoはコンデンサC4の端子電圧Vc
hgに比例し、端子電圧Vchgが高いほど電流Ioが
大きくなる。つまり、起動電圧VbdはコンデンサC4
の端子電圧Vchgに比例するので、端子電圧Vchg
を検出すれば起動電圧Vbdを推定できる。
【0025】制御回路11からのパルス列状の制御信号
Sg3は抵抗器R9を介してトランジスタT2のベース
にも供給され、制御信号Sg3の周期でトランジスタT
2がオンする。トランジスタT2のコレクタにはコンデ
ンサC4の端子電圧Vchgを抵抗器R6とR7で分圧
した電圧が印加されており、トランジスタT2がオンす
るたびにその分圧電圧が抵抗器R8を介してコンデンサ
C5に印加され、コンデンサC5が充電される。この結
果、コンデンサC5の端子電圧V2は制御信号Sg3の
周期で増加し、コンデンサC4の端子電圧Vchgが高
いほど速く増加する。この実施例では、制御回路11か
ら3個のパルス信号Sg3が供給され、3個の起動電圧
パルスVbdが発生した直後の端子電圧V2を検出し、
電圧V2が所定のしきい値以上あれば正常な起動電圧V
bdが放電灯12に印加されており、インバーター4お
よび起動回路6は正常に作動していると判断する。
【0026】図7は起動回路の変形例を示し、図8はそ
の回路各部の電圧、電流の変化を示す。この変形例の起
動回路6Aでは、FET5の代りに放電ギャップGAP
1を用いる。放電ギャップGAP1はその両端電圧が所
定値に達すると、放電する。起動期間中、サイリスタT
HY1のゲートにゲート信号Vg2を印加してサイリス
タTHY1をオンし、昇圧回路1の直流電圧Vdcをサ
イリスタTHY1を介してコンデンサC4に印加して充
電すると、コンデンサC4の端子電圧Vchgが増加す
る。この端子電圧Vchgが放電ギャップGAP1の放
電電圧に達すると放電ギャップGAP1で放電が発生
し、コンデンサC4の充電電荷が放電してトランスTR
1の一次巻線回路に電流Ioが流れ、トランスTR1の
二次側に起動電圧Vbdが発生する。放電ギャップGA
P1が放電し、一次巻線回路に電流Ioが流れると、コ
ンデンサC4の端子電圧Vchgは降下し、放電ギャッ
プGAP1の放電が停止して一次巻線電流Ioも0にな
る。その後、ふたたびコンデンサC4が充電され、上述
した動作を繰り返す。
【0027】起動電圧Vbdは上述したようにコンデン
サC4の端子電圧Vchgに比例するので、コンデンサ
C4の端子電圧を測定するためにこの端子電圧Vchg
を抵抗器R11とR12で分圧し、ダイオードD3およ
び抵抗器R10を通してコンデンサC6を充電する。コ
ンデンサC6の端子電圧V3はコンデンサC4の端子電
圧Vchgが高いほど速く増加し、起動してから所定時
間内にこの端子電圧V3が所定のしきい値に達したら放
電灯12を起動するのに充分な起動電圧Vbdが印加さ
れており、インバーター4および起動回路6は正常であ
ると判断する。
【0028】図9〜12に示すフローチャートにより、
実施例の動作を説明する。ステップS21においてライ
トスイッチ2がオンされたか否かを判別し、オンされた
らステップS22へ進み、故障検出回路13によりオル
タネーター24のL端子の出力信号を検出する。続くス
テップS23でオルタネーター24のL端子の出力信号
レベルが所定値K以上か否かを判別し、所定値K以上で
あれば電源が正常であると判断して図10のステップS
27へ進み、そうでなければステップS24へ進む。ス
テップS24では昇圧回路1、インバーター4および起
動回路6の作動を禁止し、ステップS25へ進んで故障
表示灯18を点灯して警告する。その後、ステップS2
6でライトスイッチ2がオフされたか否かを判別し、オ
フされたら図10のステップS36へ進み、そうでなけ
ればステップS24へ戻る。図10のステップS36で
は故障表示灯18を消灯して放電灯12の点灯制御を終
了する。
【0029】図10のステップS27において、故障検
出回路13により放電灯12の外管12aの破損、高圧
ケーブル21,23の破損、コネクター22の外れ、接
触不良などがないか否かを判別する。上述したように、
図4に示す故障検出回路13の電圧V1が予め設定した
値を超えたらいずれかの故障があると判断し、ステップ
S28へ進み、そうでなければステップS31へ進む。
これらの重故障が検出された時はステップS28で昇圧
回路1、インバーター4および起動回路6の作動を禁止
し、ステップS29へ進んで故障表示灯14を点灯して
警告する。その後、ステップS30でライトスイッチ2
がオフされたか否かを判別し、オフされたらステップS
36へ進み、そうでなければステップS28へ戻る。ス
テップS36では故障表示灯14を消灯して放電灯12
の点灯制御を終了する。
【0030】ステップS27で放電灯12および外部配
線に故障がないと判別された時は、ステップS31で制
御回路11から昇圧回路1へ低い周波数のPWM制御信
号Sg1を出力し、昇圧回路1から低い直流電圧Vdc
を出力させて試運転を行う。続くステップS32で点灯
装置20の出力が短絡していないかどうかを判別し、上
述したように図3に示す抵抗器R5の一方の端子Aに電
圧が発生していれば、点灯装置20の出力に短絡がある
と判断し、ステップS33へ進む。点灯装置20の出力
短絡は重故障であるので、ステップS33で昇圧回路
1、インバーター4および起動回路6の作動を禁止し、
続くステップS34で故障表示灯15を点灯する。その
後、ステップS35でライトスイッチ2がオフされたか
否かを判別し、オフされたらステップS36へ進み、そ
うでなければステップS33へ戻る。ステップS36で
は故障表示灯15を消灯して放電灯12の点灯制御を終
了する。
【0031】ステップS32で点灯装置20の出力短絡
がないと判別された時は、図11のステップS41へ進
み、制御回路11から昇圧回路1へ通常のPWM制御信
号Sg1を出力し、昇圧回路11に通常の昇圧動作を行
わせる。続くステップS42で昇圧回路1が正常か否か
を判別する。昇圧回路1の出力電圧Vdcが規定値以上
あれば正常と判断してステップS43へ進み、そうでな
ければステップS44へ進んで昇圧回路1の故障フラグ
F1をセットする。
【0032】昇圧回路1の出力電圧Vdcが規定値より
低くて故障があると判断されても、電源が正常で且つ放
電灯12および外部配線にはなんら異常がないことが確
認されているので、ステップS43でインバーター4お
よび起動回路6を作動させ、放電灯12を起動する。そ
して、ステップS45でインバーター4および起動回路
6が正常か否かを判別する。上述したように、図5に示
す起動回路6のコンデンサC5の端子電圧V2がしきい
値を超えるか、あるいは図7に示す起動回路6Aのコン
デンサC6の端子電圧V3がしきい値を超えていれば、
インバーター4および起動回路6が正常と判断してステ
ップS46へ進み、そうでなければステップS47へ進
む。ステップS47ではインバーター4および起動回路
6の故障フラグF2をセットする。
【0033】ステップS46において放電灯12が点灯
したか否かを判別し、点灯したらステップS48へ進
み、そうでなければステップS52へ進む。なお、放電
灯12の点灯、不点灯は、放電灯12に直列に抵抗器ま
たはコンデンサを接続し、それらの両端電圧を測定して
放電灯12に流れる電流を検出し、検出電流値に基づい
て判別する。ステップS48でフラグF1,F2をリセ
ットした後、ステップS49で昇圧回路1およびインバ
ーター4を制御して放電灯12を安定に点灯させる。続
くステップS50でライトスイッチ2がオフされたか否
かを判別し、オフされたらステップS51へ進み、そう
でなければステップS49へ戻る。ステップS51では
昇圧回路1およびインバーター4の作動を停止して放電
灯12を消灯し、点灯制御を終了する。
【0034】ステップS46で点灯していないと判別さ
れた時は、ステップS52で所定時間が経過したか否か
を判別し、経過したらステップS53へ進み、そうでな
ければステップS42へ戻る。ステップS53では昇圧
回路1、インバーター4および起動回路6の作動を停止
して図12のステップS54へ進む。図12のステップ
S54では故障フラグF1がセットされているか否かを
判別し、セットされていればステップS55へ進み、セ
ットされていなければステップS56へ進む。ステップ
S55では昇圧回路1の故障表示灯16を点灯する。続
くステップS56で故障フラグF2がセットされている
か否かを判別し、セットされていればステップS57へ
進み、セットされていなければステップS58へ進む。
ステップS57ではインバーター4および起動回路6の
故障表示灯17を点灯する。ステップS58では、故障
診断の結果、上述した(1)〜(5)項の故障が検出さ
れず、しかも放電灯12が点灯しなかったので、放電灯
バルブ12bの不良と判断し、交換を促すために故障表
示灯19を点灯する。その後、ステップS59でライト
スイッチ2がオフされたらステップS60へ進み、フラ
グF1,F2をリセットするとともに表示灯14〜19
を消灯して点灯制御を終了する。
【0035】このように、放電灯12および点灯装置2
0の故障診断を行う際、予め定められた手順で故障診断
を行う。すなわち、まず、オルタネーター24のL端子
の出力信号に基づいて電源の故障診断を行い、電源が正
常であれば放電灯12および点灯装置20から放電灯1
2までの外部配線の故障診断を行う。診断の結果、破
損、断線、接触不良などの故障がなければ点灯装置20
の出力が短絡していないか診断し、短絡していなければ
昇圧回路1が正常に作動するか診断する。昇圧回路1が
正常に作動すればインバーター4および起動回路6を作
動させて放電灯12を起動し、インバーター4および起
動回路6が正常に作動するか診断する。以上の診断結果
がすべて正常であるにも拘らず放電灯12が点灯しなけ
れば放電灯バルブ12bの不良と判断して故障表示灯1
9を点灯するようにしたので、放電灯12の外観、外部
配線および点灯回路がすべて正常であるにも拘らず放電
灯が消灯した時に、その原因が電源の故障によるもの
か、放電灯バルブの不良によるものかをすばやく的確に
判断することができ、消灯事故を短時間で復旧すること
ができる。さらに、正常な回路や機器を破損せずに故障
している回路や機器を検出することができる。
【0036】なお、点灯回路および故障診断回路は上記
実施例に限定されない。
【0037】以上の実施例の構成において、バッテリー
3およびオルタネーター24が電源を、昇圧回路1、イ
ンバーター4および起動回路6が点灯回路を、故障検出
回路13および制御回路11が故障診断回路をそれぞれ
構成する。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
源を診断し、電源が正常であれば放電灯の破損および点
灯回路から放電灯までの外部配線の断線と短絡を診断
し、放電灯の破損および外部配線の断線と短絡がなけれ
ば点灯回路を診断し、点灯回路が正常であるにも拘らず
放電灯が点灯しなければ放電灯バルブの不良と診断する
ようにしたので、放電灯の外観、外部配線および点灯回
路がすべて正常であるにも拘らず放電灯が消灯した時
に、その原因が電源の故障によるものか、放電灯バルブ
の不良によるものかをすばやく的確に判断することがで
き、消灯事故を短時間で復旧することができる。さら
に、正常な回路や機器を破損せずに故障している回路や
機器を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレーム対応図。
【図2】一実施例の構成を示すブロック図。
【図3】一実施例の主回路を示す回路図。
【図4】点灯装置の一部、放電灯および外部配線を示す
図。
【図5】起動回路の詳細を示す回路図。
【図6】図5に示す起動回路の各部の電圧、電流の変化
を示すタイムチャート。
【図7】起動回路の変形例を示す回路図。
【図8】図7に示す起動回路の各部の電圧、電流の変化
を示すタイムチャート。
【図9】一実施例の動作を示すフローチャート。
【図10】図9に続く一実施例の動作を示すフローチャ
ート。
【図11】図10に続く一実施例の動作を示すフローチ
ャート。
【図12】図11に続く一実施例の動作を示すフローチ
ャート。
【図13】従来の放電灯点灯装置の構成を示すブロック
図。
【図14】従来の点灯装置の外部配線と放電灯を示す
図。
【図15】従来の放電灯点灯装置の動作を示すフローチ
ャート。
【符号の説明】
1 昇圧回路 2 ライトスイッチ 3 バッテリー 4 インバーター 6 起動回路 11 制御回路 12,101 放電灯 12a 外管 12b 放電灯バルブ 12c 導電ライン 13 故障検出回路 14〜19 表示灯 20 放電灯点灯装置 21,23 高圧ケーブル 21a,21b,23a,23b 信号線 22 コネクター 24 オルタネーター 100 電源 102 点灯回路 103 故障診断回路 R1〜R12 抵抗器 FET1〜6 FET TR1〜TR2 トランス T1〜T2 トランジスタ D1〜D3 ダイオード C1〜C6 コンデンサ THY1 サイリスタ GAP1 放電ギャップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源から電力を供給して放電灯を点灯さ
    せる点灯回路と、 前記放電灯および前記点灯回路の故障を診断する故障診
    断回路とを備えた放電灯点灯装置において、 前記故障診断回路は、前記電源を診断し、前記電源が正
    常であれば前記放電灯の破損および前記点灯回路から前
    記放電灯までの外部配線の断線と短絡を診断し、前記放
    電灯の破損および前記外部配線の断線と短絡がなければ
    前記点灯回路を診断し、前記点灯回路が正常であるにも
    拘らず前記放電灯が点灯しなければ前記放電灯のバルブ
    の不良と診断することを特徴とする放電灯点灯装置。
JP5043699A 1992-09-21 1993-03-04 放電灯点灯装置 Pending JPH06260293A (ja)

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DE4330615A DE4330615B4 (de) 1992-09-21 1993-09-09 Verfahren zum Betreiben einer Hochdruck-Entladungslampe
US08/123,178 US5442257A (en) 1992-09-21 1993-09-20 System for and method of lighting discharge lamp having failure detection of discharge lamp, external wiring and lighting circuit

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