JPH0610403Y2 - プログラマブル・コントロ−ラの音声出力ユニツト - Google Patents

プログラマブル・コントロ−ラの音声出力ユニツト

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JPH0610403Y2
JPH0610403Y2 JP1985063110U JP6311085U JPH0610403Y2 JP H0610403 Y2 JPH0610403 Y2 JP H0610403Y2 JP 1985063110 U JP1985063110 U JP 1985063110U JP 6311085 U JP6311085 U JP 6311085U JP H0610403 Y2 JPH0610403 Y2 JP H0610403Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 《考案の分野》 この考案は、ビルティング・ブロックタイプのプログラ
マブル・コントローラに使用される新規な出力ユニット
に係わり、特にユーザプログラムの内容に従って様々な
音声信号を発生できるようにした出力ユニットに関す
る。
《考案の概要》 この考案は、ユーザが任意にプラグラムした内容の音声
信号を、出力ユニット自体から発生可能とするととも
に、発生した音声信号を、増幅器を経由する第1の岐路
と、増幅器を経由しない第2の岐路とに分岐し、これら
を切替スイッチを介して択一的に出力端子に導くように
したものである。
《従来技術とその問題点》 プログラマブル・コントローラを用いて、各種の産業機
械を制御する場合、機械と人間との対話をスムーズに行
なわせるには、音声を用いることが好ましい場合があ
る。
すなわち、機械と人間との対話に音声を用いれば、表示
盤を用いた視覚を通じての対話に比べ、内容をより正確
に伝達することができ、また表示盤による視覚的な対話
のように、常時監視する必要もなく、従って音声が届く
範囲内であれば、オペレータを他の作業に従事させるこ
ともでき、省力化の点からも好ましい。
また、以上の一般的な利点の他に、産業界においては必
ずしも自動化を好まない制御分野も存在する。例えば、
原子力設備等のように極度の信頼性を要求される技術分
野においては、自動化による誤動作を恐れ、最終的な弁
操作等については行政指導等により、手動操作をすべき
旨が義務付けられる場合もある。
このような場合、手動操作手順を、音声により案内放送
してやれば、一層の信頼性を向上させることができる。
さらに、身近な例をとって説明すれば、一般に電磁弁等
の自動弁には、必ずバイパス路が設けられ、これには手
動弁が介挿されて、電磁弁故障時においても流れに支障
なきよう配慮されているが、この自動弁が故障したこと
を流量スイッチ等で検知できたとしても、どの手動弁を
開ければ良いか等については、オペレータが予め確認し
ておかない限り、なかなか即座に対応できるものではな
い。
このような場合にも、各故障時における対応策を、直ち
に音声によりオペレータに報知させることができれば、
故障復旧時間の短縮化を図り、設備の損害を最小限にと
どめることができる。
このように、産業界においては機械と人間との対話に音
声を用いる要望が各種存在するが、従来既存のプログラ
マブル・コントローラを用いてこれらの要望に応えるに
は、プログラマブル・コントローラの出力ユニットから
有接点または無接点で出力される2値信号を、さらに出
力ユニットとは別に設けられたエンドレステープ装置,
音声合成LSI等の音声信号発生装置に導く等の複雑か
つ高価な構成を採用せねばならなかった。
《考案の目的》 この考案の目的は、ユーザが任意にプラグラムした内容
の音声信号を、出力ユニット自体から発生可能とすると
ともに、モニタスピーカが駆動できる程度に増幅された
音声信号と、増幅がされていない原音声信号とを、1個
の出力端子から択一的に出力可能とすることにある。
《考案の構成と効果》 この考案は上記の目的を達成するために、ユーザプラグ
ラムの実行により、プログラマブル・コントローラのシ
ステムバス上に当該ユニットにあてて送出された音声出
力命令を取込む音声出力命令取込み手段と、前記取込ま
れた音声出力命令を解続し、出力する音声内容および出
力開始指令の有無を検出する命令解続手段と、前記出力
開始指令有りと検出されるのに応答して、検出された音
声内容に係る発音指令を発する発音指令手段と、前記発
音指令に応答して、該当する音声信号を発生する音声信
号発生手段と、前記音声信号をモニタスピーカで駆動で
きる程度まで増幅する増幅手段と、前記原音声信号また
は増幅済音声信号を択一的に出力端子へ導出する切替手
段とを備え、前記命令解読手段は、音声出力命令を構成
する特定ビットの特定の状態変化に基づいて、出力すべ
き音声内容の出力開始指令を検出することを特徴とする
ものである。
このような構成によれば、I/Oデータの更新周期より
も長くオン時間の継続する音声出力命令がシステムバス
上に送出されて、音声出力命令取込み手段が音声出力命
令を複数回取込んだとしても、命令解読手段が音声出力
命令を構成する特定ビットの特定の状態変化に基づい
て、出力すべき音声内容の出力開始指令を検出するた
め、命令解読手段からは1度しか出力開始指令が出力さ
れず、その出力開始指令により該当する音声信号が重複
せずに正確に発生可能となる。
その結果、他の出力ユニットに対する出力と全く同様な
方法で音声出力を含むユーザプログラムを簡単に作成で
きる。
また、モニタスピーカを駆動できる程度に増幅された音
声信号と、何等増幅されていない原音声信号とを、1個
の出力端子から択一的に取り出すことが可能となる。
《実施例の説明》 第1図に本考案を適用したプログラマブル・コントロー
ラ全体の外観を示す。
同図に示す如く、このプログラマブル・コントローラ1
は、電源ユニット2,CPUユニット3,1または2以
上のI/Oユニット4および本考案に係わる音声出力ユ
ニット5とから構成されている。
各ユニット2〜5は、ブックケース形ハウジング内に所
望の回路基板を内蔵して構成されており、各ハウジング
の背面から突出されたプラグを、ラック6に敷設された
システムバス上のソケットに差込むことによって、各ユ
ニット2〜5はシステムバスを介して互いに電気的に接
続されるようになっている。
また、後述する如く、音声出力ユニット5からは、ユー
ザプログラムで指定された音声信号が発生し、これをア
ンプ7で増幅することによって、スピーカ8から発生さ
せるようになっている。
電源ユニット2は、商用電源を整流,平滑した後安定化
して、各ユニット3,4および5に供給するもので、こ
の電源ユニット2側においてコントローラ全体の電源オ
ン,オフが可能になっている。
I/Oユニット4は、すでに公知であるため詳細には説
明しないが、1チャンネルを16点として、1もしくは
2以上のチャンネルに割り当て可能になっており、また
各1点毎には一対の入力および出力回路が備えられてお
り、内蔵されたデジタルスイッチの設定によって、16
点単位で入力または出力として自由に設定可能になって
いる。
また、この実施例では、各ユニット4内にアドレス設定
用のデジタルスイッチが内蔵されており、これを適宜に
設定することにより、ラック6上のソケット位置には拘
束されずに任意のアドレス設定が可能な,いわゆるフリ
ーロケーション方式が採用されている。
第2図に示す如く、CPUユニット3は、6800等に
代表される8ビットマイクロプロセッサ(MPU)30
を主体として構成されており、そのデータバスDB,ア
ドレスバスAB,コントロールバスCBには、それぞれ
入出力状態RAM31,ワーキングRAM32,システ
ムプログラムROM33およびユーザプログラムPRO
M34が接続される他、プログラム書込み等の際にプロ
グラミングツールを接続するためのソケット35が接続
されており、またプラグ36,ソケット37を介して、
ラック6上のシステムバスSBに接続可能となってい
る。
入出力状態RAM31としては、1ワード8ビットのR
AMが使用されており、このRAM31のアドレス空間
は、8ビット単位で入力または出力として割り当て可能
な入出力エリアの他に、補助リレーエリア,カウンタ素
子のカウント情報エリア,キープリレーエリアおよびタ
イマ素子のタイム情報エリア等に割当てられている。
ワーキングRAM32は同様に1ワード8ビットのRA
Mが使用されており、MPU30における各種演算の際
の一時記憶エリア等として利用される。
システムプログラムROM33は、同様に1ワード8ビ
ットのメモリで構成され、プログラマブル・コントロー
ラの動作に必要な各種のシステムプログラムが記憶され
ている。このシステムプラグラムの詳細については後に
説明する。
ユーザプログラムPROM34は、同様に1ワード8ビ
ットのPROMが使用され、このPROM34にはプロ
グラマブル・コントローラ言語(高級言語)によって、
ユーザが任意に設定したユーザプログラムが記憶されて
いる。なお、この実施例ではユーザプログラムはラダー
図入力用のフォーマットで記憶されている。
第3図に、システムプラグラムROM33に記憶された
システムプログラムの一例(ENDリフレッシュ方式の
場合)を示す。同図に示す如く、電源投入とともにシス
テムプログラムが起動されると、イニシャル処理によっ
て、入出力状態RAM31,ワーキングRAM32等の
内容の初期設定が行なわれ(ステップ300)、次いで
各種のシステムサービス処理(ステップ301)が行な
われる。
このサービス処理では、モニタ,故障診断等のサービス
処理等の他、プログラミングツールが接続されている場
合には、ユーザプログラムPROM34に対するプラグ
ラムの書込み処理等が行なわれる。
サービス処理が終了すると、続いて入力更新処理が行な
われる。(ステップ302)。この入力更新処理では、
I/Oユニット4,4…の中で、入力に割当てられた端
子の状態を、8ビット単位で順次取込み、これを入出力
状態RAM31内の該当するアドレスに転送する処理が
行なわれる。
以後、、サービス処理301において、RUNモードに
相当するキー操作が行なわれない限り(ステップ303
否定)、以上の動作が繰り返し行なわれ(ステップ30
1,302)、入力更新だけが継続的に行なわれる。
この状態で、サービス処理301において、RUNモー
ドに相当する所定のキー操作が行なわれると、入力更新
処理に続いてRUNモードの判定が行なわれ(ステップ
303肯定)、命令実行処理が行なわれる(ステップ3
04)。
この命令実行処理では、プログラムカウンタの内容に従
って、ユーザプログラムPROM34からユーザ命令を
順次読込み、ラダー図上の接点接続関係に応じた回路演
算等を行ない、OUT命令の実行とともに、それまでの
演算結果で入出力状態RAM31の該当出力エリアを書
替える処理を行なう。そして、命令実行を繰り返す間
に、END命令が読みだされると、命令実行処理を終了
して、続く出力更新処理(ステップ305)を行なう。
この出力更新処理では、命令実行の結果書替えられた入
出力状態RAMの出力エリアの内容を、I/Oユニット
の出力として割当てられた各8個の端子に転送する処理
が行なわれる。
以後、RUNモードが続く限り、システムサービス処理
(ステップ301),入力更新処理(ステップ30
2),命令実行処理(ステップ304),出力更新処理
(ステップ305)を繰り返し実行する。
なお、この実施例では、ユーザプログラムはプログラマ
ブル・コントローラ言語で記述されているため、これを
直接マイクロプロセッサ30で実行することはできず、
このためシステムプログラムROMに記憶されたインタ
プリタプログラムを介して間接的に実行している。
次に、一般にこの種のラダー図入力式プログラマブル・
コントローラで使用されるOPコードの中で、本実施例
音声出力ユニットの理解に必要とされるOUT,MOV
に対する命令実行動作を説明する。
第4図(a)に示されるラダー図は、OPコードである
LD,OUTを用いて同図(b)に示す如く表わされ、
またその命令解読結果は同図(c)のフローチャートで
表わされる。
すなわちプラグラムカウンタに従って命令を読込んだ結
果(ステップ400)、OUT命令と判定されると(ス
テップ401肯定)、それまでの演算結果,すなわち入
力3000はONか否かが判定され、ONの場合には
(ステップ402肯定)、同図(d)に示す如く、入出
力状態RAM31の出力10に相当するエリアにはON
に相当する“1”が書込まれ、他方入力3000がOF
Fの場合には(ステップ402否定)、OFFに相当す
る“0”が書込まれる(ステップ404)。
このように、OPコードOUTを実行すると、必ず該当
する出力はそれまでの演算結果に応じた内容に書替えら
れる。
次に、第5図(a)に示されるラダー図は、OPコード
であるLD,MOVを用いて同図(b)に示す如く表わ
され、またその命令解読結果は同図(c)のフローチャ
ートで表わされる。
すなわち、プログラムカウンタに従って命令を読込んだ
結果(ステップ500)、MOVと判定されると(ステ
ップ501肯定)、それまでの演算結果,すなわち入力
3000がONか否かの判定が行なわれ、ONと判定さ
れた場合に限り(ステップ502肯定)、BCDコード
で表わされたデータ1234は、入出力状態RAM31
の0チャンネルに転送される。
このように、OPコードであるMOVを実行した場合に
は、それまでの演算結果がONである場合に限り、OP
コードMOVに続いて記述されたBCDコードのデータ
が、同図(d)に示す如く、入出力状態RAM31の0
チャンネルへと転送される。
このように、OUTコードの場合とは異なり、MOVコ
ードの場合には、それまでの演算結果がONの場合に限
り、指定されたチャンネルの内容をプログラム中に記述
されたデータで書替えるのであって、OFFの場合には
何等書替え動作は行なわれない。
以上説明したOUT,MOVコードは、本考案に係わる
音声出力ユニットのプログラミングの際に利用される。
次に、本考案に係わる音声出力ユニットの構成について
説明する。第6図に示す如く、音声出力ユニット5のハ
ウジング51は、I/Oユニットと同様なブックケース
形に形成され、その前面パネルには、発音中のメッセー
ジNo.を表示するための32個のLED表示器52,音
声信号を取り出すためのジャック53,後述する各種の
動作設定等に使用される8ビットのDIPステッチ54
および着脱可能な前面蓋55が設けられている。
そして、ジャック53にプラグ56を差込むことによっ
て音声信号を取出し、これを図示しないアンプまたはモ
ニタスピーカへと導くようになっている。
また、前面蓋55の背後には、メモリ収納用の空所(図
示せず)が設けられており、この空所に音声メモリカー
ド57を装着することによって発音すべきメッセージを
32種類単位で交換可能になっている。
また、後述する如く、音声メモリカード57には、ジャ
ンパ線の着脱により状態設定が可能な識別ビットが設け
られており、後述するMPU501では、この識別ビッ
トの論理状態に応じて、当該音声メモリカードが、ビッ
ト対応命令用かコード対応命令用かを識別可能になって
いる。
さらに、ハウジング51の背面には、図示しないプラグ
58が突出形成されており、このプラグ58をラック6
上に敷設されたシステムバス上のソケット59に差込む
ことによって、CPUユニット3との接続を行なうよう
になっている。
音声出力ユニット5の電気的な構成を第7図に示す。同
図に示す如く、音声出力ユニット5は8ビット構成のマ
イクロプロセッサ(MPU)501を主体として構成さ
れており、そのデータバスDB′,アドレスバスA
B′,コントロールバスCB′には、システムプログラ
ムROM502,ワーキングRAM503が接続されて
いる。
システムプラグラムROM502内には、音声出力ユニ
ットの制御に必要なシステムプラグラムが予め記憶され
ており、このプログラムの内容については後述するフロ
ーチャートで詳細に説明する。
ワーキングRAM503内には、第8図に示す如く、第
1,第2のスタックエリアが設けられており、後述する
如く、これらのスタックエリアには、コード対応命令の
場合には32ビットの音声出力命令そのものが、またビ
ット対応命令の場合にはその解読結果に相当するBCD
コードで表わされたメッセージNo.が記憶される。な
お、これらスタックエリアの機能については、後に詳細
に説明する。
音声出力ユニット5内のデータバスDB′と、プログラ
マブル・コントローラのデータバスDBとは、ソケット
59,プラグ58、ラッチ部504およびラッチ部50
5を介して接続されている。
ラッチ部504は、8ビット構成のラッチ回路を4個並
列に接続し、アドレスデコーダを介して各ラッチ回路に
択一的にアクセスするようにしたものである。
従って、CPUユニット3からアドレスバスDB上に、
8ビット単位で4回に分けて時分割的に送出されたデー
タは、このラッチ部504の作用によって、並列32ビ
ットに変換される。また、特にこの例では、並列交換後
の第14ビット目は、専用の割込み信号(割込み2)と
して、MPU501に供給されている。
ラッチ部505は、8ビット構成のラッチ回路を4個並
列に設け、その出力側に設けたゲートの出力を8ビット
単位で共通接続したもので、各ラッチ回路を同時にトリ
ガし、かつ各ゲートをアドレスデコーダの出力で択一的
に動作させることによって、並列32ビットのデータ,
すなわち音声出力命令を、8ビット単位でデータバスD
B′上に送り出すことが可能となっている。
LED表示器52は、前述した如く32ビット構成のも
ので、ハウジング51のフロントパネル上部に配列され
ている。このLED表示器52は、前述したラッチ部5
04と略同一構成のラッチ部506を介して、データバ
スDB′に接続されている。
DIPスイッチ54は、前述した如く8ビット構成のも
ので、ハウジング51のフロントパネル上に取り付けら
れている。このDIPスイッチ54は、ゲート部507
を介してデータバスDB′に接続されている。
次に、音声信号発生部の構成を説明する。この実施例で
は、音声合成方式として、ADPCM方式(Adaptive D
ifferencial Puise Coded Moduration)が採用され、こ
れにより音質の向上が図られている。なお、音声信号発
生部の構成としてはPARCOR方式等でも良い。
音声データROM508は前述した音声メモリカード5
7に内蔵されるもので、第9図に示す如く1ワード8ビ
ットのメモリで構成されている。
そして、この音声データROM508内には、メッセー
ジNo.別にスタートアドレス,ストップアドレスをそれ
ぞれ記憶させたアドレス記憶エリア508aと、メッセ
ージNo.別に音声データを記憶させた音声データ記憶エ
リア508bが設けられている。
また、音声データROM508には、ジャンパ線509
の接離により状態設定が可能な識別ビットが設けられて
おり、この識別ビットの内容は特定のアドレスに対応し
て、データバスDB′上に読出し可能となっている。そ
して、この識別ビットの内容により、ビット対応命令用
かコード対応命令用かを識別可能としている。
音声合成部510は、音声データROM508から出力
される1バイト分のデータに対応して、微小時間分の音
声信号を合成するとともに、合成が終了するたびに割込
み信号(割込み1)をMPU501に送り返すようにな
っている。
ローパスフィルタ511では音声合成部510から出力
される音声信号から、高調波成分を除去する。次いで、
高調波成分を除去された音声信号は、2系統に分岐さ
れ、一方の系統はトランス512の一次側へと、また他
方の系統はモニタ用アンプ513の入力へと供給され
る。
トランス512の二次側出力と、アンプ513の出力と
は、切替スイッチ514を介して択一的にジャック53
へと導出可能となっており、これにより切替スイッチ5
14をアンプ513側へと切替えれば、ジャック53に
直接モニタ用スピーカを接続して音声テスト等を行なう
ことが可能となっている。なお、この切替スイッチ51
4はハウジング51の内部に取付けられ、蓋55を取外
して操作するようにしている。
また、ローパスフィルタ511の出力を2系統に分岐
し、一方をトランス512を介してジャック53へと導
出する一方、他方をモニタアンプ513を介してジャッ
ク53へと導出するように構成しているため、増幅後の
音声信号と原音声信号とを択一的に同一のジャックに導
出し得るという基本的な効果に加え、原音声信号を外部
の増幅器に導く場合にあっても、外部アンプ側のアース
を基準として信号を取出すことができるため、アース電
位が安定してノイズ等の影響を受けにくいという効果が
ある。
すなわち、トランス512を介さずに、ローパスフィル
タ511の出力を直接にジャックへ導出した場合、外部
アンプのアースと、音声出力ユニット5のアースとを共
通接続することが必要となるが、この際両者間に電位差
が生じてノイズが信号に乗りやすいという状態が生ずる
が、本考案にあってはこのような配慮を必要としないわ
けである。
次に、システムプログラムROM502内に記憶された
制御用システムプログラムの構成を説明する。
この制御用システムプログラムは、命令フォーマットの
異なる2種類の音声出力命令に対して対応可能となって
いる。
第1のフォーマットの音声出力命令を第10図に示す。
この音声出力命令は0ビット〜31ビットからなる32
ビット長データで構成され、また0ビット〜31ビット
の各内容は、それぞれメッセージNo.0〜メッセージNo.
31に対応している。例えば、7ビット目が“1”とい
うことは、発音すべきメッセージ内容がメッセージNo.
7に対応することを意味する。
また、各ビットの内容が“0”から“1”に変化するこ
とによって、当該ビットに対応するメッセージの音声出
力開始指令有りを表わすようになっている。以下、この
第1のフォーマットの音声出力命令を、ビット対応命令
と称することとする。
だい2のフォーマットの音声出力命令を、第11図に示
す。この音声出力命令もやはり0ビット〜31ビットか
らなる32ビット長データで構成されている。
そして、0ビット〜7ビットからなる1バイト部分,2
4ビット〜31ビットからなる1バイト部分および16
ビット〜23ビットからなる1バイト部分には、それぞ
れ1番目,2番目および3番目に発音すべき内容に相当
するメッセージNo.が、BCDコードで記憶されてい
る。
また、8ビット〜11ビットからなる4ビット部分には
繰り返し回数が、12ビット〜13ビットにはメッセー
ジ連結数が、それぞれ記憶される他、14ビット目はメ
ッセージ認識ビットとされ、“0”から“1”への状態
変化によって、音声出力開始指令の有りを表わす他、1
5ビット目は優先機能選択ビットとされ、“1”によっ
て優先機能選択有りを表わすようになっている。以下、
この第2のフォーマットの音声出力命令を、コード対応
命令と称することにする。
次に、以上の各命令フォーマットを前提として、システ
ムプログラムの動作をビット対応命令の場合から説明す
る。
なお、後に詳細に説明するが、ビット対応命令をCPU
ユニット3から音声出力ユニット5に対して送り込むた
めには、例えば入出力アドレス空間の0〜1チャンネル
(1チャンネルは16ビット)に音声出力ユニットをア
ドレス割付けし、ユーザプログラム内においてOTU命
令を使用し、所望のメッセージNo.に対応する出力リレ
ーを、所望のタイミングで動作させるようにプログラム
すれば良い。
このようなプログラミングを行なえば、所望のビット対
応命令に相当する32ビットのデータは前述の出力更新
処理(第3図ステップ305)によって、CPUユニッ
ト3内の入出力状態RAM31から音声出力ユニット5
内のラッチ部504へと自動的に転送される。
第12図において、電源投入などにより、プログラムが
スタートすると、一般的な公知のイニシャライズ処理
(図示せず)を経た後、命令種別がビット対応命令かコ
ード対応命令かの判定処理が行なわれる(ステップ12
01)。
この判定処理は、音声データROM508のジャンパ線
509により設定された識別ビットの状態を、データバ
スDB′を介して読込むことにより行なわれる。
ここで、ビット対応命令と判定されると(ステップ12
01ビット対応命令)、ワーキングRAM503内の第
1,第2スタックエリア等に対するイニシャライズ処理
を経た後(ステップ1202)、命令解読から発音指令
に至る一連の動作が開始される。
今仮に、音声出力ユニットに割り当てられた32ビット
分の出力リレーがすべてOFFであり、後述する発音中
フラグFが非発音中にセットされており、第1,第2
スタックエリアは空の状態にあり、さらにテストスイッ
チ(DIPスイッチ54の第2ビット目に相当)がOF
Fであると仮定する。
この状態において、プログラムが起動されると、“非発
音中”(ステップ1203否定),スタックにメッセー
ジNo.に相当するBCDコード無し(ステップ1204
否定),テストスイッチOFF(ステップ1205否
定)とそれぞれ判定された後、当該時点でラッチ部50
4にラッチされた32ビット長のビット対応命令は、ラ
ッチ部505へと並列に転送ラッチされる。
次いで、このラッチされたビット対応命令を、8ビット
ずつ4回に分けて時分割的に読込み、前回の読込みデー
タと比較することによって、“0”から“1”に変化し
たビットの存在を判定する。
ここで、変化ビット無しと判定される場合には(ステッ
プ1207否定)、ステップ1203に戻り以上の動作
を繰り返す。
これに対して、CPUユニット3における命令実行の結
果、音声出力ユニットに割り当てられた出力リレーのい
ずれか1つがONすると、変化ビット有り,すなわち音
声出力開始指令有りと判定され(ステップ1207肯
定)、次いで命令解読処理が行なわれる(ステップ12
08)。
この命令解読処理では、“0”から“1”に変化したビ
ットが、0ビット〜31ビットのいずれで有るかを検出
し、この検出されたビット番号をメッセージNo.とし
て、これに対応するBCDコードを第8図に示すワーキ
ングRAM503内の第1スタックエリアに格納する。
なお、後述するが、ビット対応命令の場合、第1,第2
スタックエリアに何等機能上の相違はない。
ステップ1203に始まる次の動作サイクルでは、スタ
ックにメッセージNo.に相当するBCDコード有りと判
定され(ステップ1204肯定)、1秒間ポーズ処理を
経た後(ステップ1209)、発音指令処理へと移行す
る。
なお、この1秒間ポーズ処理(ステップ1209)は、
後述する如く、複数のメッセージを連続的に発音させる
場合、メッセージ間に1秒間の無音期間を挿入するため
のものである。
発音指令処理の内容には、優先機能有りの場合と無しの
場合とがあり、これらは優先機能選択スイッチ(DIP
スイッチ54の第0ビットに相当)の状態を読込むこと
により設定される。
ここでは、優先機能無しの場合を先に説明し、優先機能
有りの場合は、後に詳細に説明する。
優先機能選択スイッチの状態に基づいて、優先機能無し
と判定されると(ステップ1210否定)、第1,第2
スタックエリアに記憶された1もしくは2以上のメッセ
ージNo.の中で、最初に記憶されたメッセージNo.が読み
出され(ステップ1211)、この読みだされたメッセ
ージNo.によって、音声データROM508がアクセス
されて、メッセージNo.に対応するスタート,ストップ
アドレスの読み込みが行なわれる(ステップ121
3)。なお、この際第1,第2スタックエリアは直列の
FIFOスタックとして動作し、読出されたメッセージ
No.データは消失する。
次いで、読込まれたスタートアドレスに基づいて、音声
データROM508のアドレス設定が行なわれ(ステッ
プ1214)、ラッチ部506を介して、メッセージN
o.に対応するLEDの点灯が行なわれた後(ステップ1
215)、最終的に音声合成部510に対してスタート
指令が発せられ、同時に発音中フラグFは“発音中”
にセットされる(ステップ1216)。以後、ステップ
1203に戻り、次の実行サイクルに移行するわけであ
る。
一方、音声データROM508側では、スタートアドレ
スの設定に応じて、該当アドレスに記憶された1バイト
分のデータを音声合成部510へと送出する。音声合成
部510では、スタート指令に応答して、音声合成処理
を行ない、該当メッセージNo.に対応する微小時間分の
音声信号を合成し、合成が終了すると割込み信号(割込
み1)をMPU501に返送する。
すると、MPU501側では、割込み信号(割込み1)
に応答して、以後第13図に示される発音継続処理を実
行する。
すなわち、まず後述する中断指令無しを確認した後(ス
テップ1301否定)、ビット対応命令の場合には、
(ステップ1302ビット対応)、現在の設定アドレス
が前述のストップアドレスに達するまでの間(ステップ
1303否定)、音声合成部510から割込み信号(割
込み1)が返送されるたびに、現在の設定アドレスを順
次インクリメントし(ステップ1304)、新アドレス
によって音声データROM508をアドレス設定する
(ステップ1305)。
これに対して、現在の設定アドレスがストップアドレス
に達した場合には(ステップ1303肯定)、音声合成
部510に対してストップ指令を発するとともに、発音
中フラグFは“非発音中”にリセットし(ステップ1
306)、同時にそれまで発音されていたメッセージN
o.に対応するLEDを消灯する(ステップ1307)。
以後、DIPスイッチ54の第3ビット〜第6ビットで
与えられる繰り返し回数情報が「0」である場合には
(ステップ1308肯定)、直ちに発音継続処理を終了
して、当該メッセージNo.に係わる音声の1回分の発音
処理を終了し、次の発音指令を待機する。
また、DIPスイッチ54の第3ビット〜第6ビットか
ら読込まれた繰り返し情報が「N」の場合には、同一の
メッセージNo.に関してN+1回分だけ発音指令を発す
る(ステップ1309,1310,1311)。
以上一連の処理が行なわれると、音声合成部510から
は、メッセージNo.に対応する音声信号が出力され、こ
の音声信号はローパスフィルタ511を介して高調波成
分を除去された後、切替スイッチ514の設定状態に応
じて、トランス512を介して直接ジャック53へと、
またモニタアンプ513を介してジャック53へと択一
的に供給される。
従って、切替えスイッチ514をトランス512側へと
切替えた状態で、第6図に示す如く、プラグ56をジャ
ック53に差込みさえすれば、音声出力ユニット5自体
から原音声信号を取出すことができ、これにアンプを接
続しさえすれば、該当メッセージをスピーカから発音さ
せることができる。
また、切替えスイッチ514をアンプ513側へ接続し
た状態で、プラグ56をジャック53に差込めば、ある
程度増幅された音声信号を得ることもでき、これをモニ
タスピーカに直接供給して、後述する音声出力テストを
行なうことができる。
このように、ビット対応の音声出力命令を解読した結
果、音声出力開始指令有りが検出され、かつその検出時
点においていかなる音声信号も発生されていない場合に
は、検出されたメッセージNo.に係わる内容の音声信号
を直ちに発生させることができる。
また、この際DIPスイッチ54の第3ビット〜第6ビ
ットから繰り返し回数情報Nを与えてやれば、同一メッ
セージを1秒間の無音期間をおいて、N回繰り返し発生
させることもできる。
なお、ビット対応命令を解読する際に、CPUユニット
側の同一命令実行サイクル中に2個以上の出力リレーが
同時にONされた場合には、ONされたリレーの中で、
メッセージNo.の最も小さいメッセージが優先される。
次に、音声出力開始指令有りが検出された時点におい
て、いずれかのメッセージに対応する音声信号がすでに
発生中であった場合の処理について、優先機能無しの場
合と優先機能ありの場合とに分けて説明する。
まず優先機能無しの場合から説明すると、第12図にお
いてなんらかの音声信号発音中(ステップ1203肯
定)に得られた(ステップ1217)音声出力命令を解
読した結果、音声出力開始指令有りが検出されると、
(ステップ1218肯定)、優先機能無しを確認した後
(ステップ1219否定)、検出されたメッセージNo.
を第1,第2スタックエリアにプッシュする。ここで、
優先機能無しの場合、第1,第2スタックエリアは直列
のFIFOスタックとして機能する。
以後、現在発生中の音声信号が終了するまでの間(ステ
ップ1203肯定、音声出力命令の取込み(ステップ1
217)、および解読を繰り返しながら待機して、この
間にさらに音声出力開始指令有りが検出されれば(ステ
ップ1218肯定)、優先機能無しを確認した上(ステ
ップ1219否定)、検出されたメッセージNo.データ
を前述と同様にしてスタックエリア内に順次プッシュす
る(ステップ1224)。
この間に、それまで発生されていた音声信号が終了する
と(ステップ1203否定)、前述した発音開始指令へ
と移行し(ステップ1204肯定,1209)、優先機
能無しを確認した上(ステップ1210否定)、第1,
第2スタックエリアを直列のFIFOスタック(First
In First Ont)スタックとして機能させ、最初に記憶さ
れた最も古いメッセージNo.を読出し、このメッセージN
o.について前述した発音指令処理(ステップ1213,
1214,1215,1216)および第13図に示す
発音継続処理を実行する。
以後、当該メッセージの音声信号発生が終了するたびに
(ステップ1203否定)、より新しいメッセージNo.
を順次読出し(ステップ1211)、同様な発音指令処
理および発音継続処理を実行するわけである。
このように、なんらかの音声信号発生時間中(この例で
は最大30秒)に、1もしくは2以上の他の音声出力開
始指令が到来し、かつ優先機能無しの場合、この実施例
では、現在発音中の音声信号が終了するたびに、順次1
秒間隔で各メッセージNo.に対応する音声信号を到来順
に発生させることができる。
次に、優先機能有りの場合について説明すると、前述し
た如く音声出力開始指令有りが検出され(ステップ12
18肯定)、かつ優先機能有りと判定された場合には
(ステップ1219肯定)、現在発音中のメッセージと
到来したメッセージとの間における優先順位の比較が行
なわれる。この例では、メッセージNo.が小さいほど優
先順位が高いものと取り決めている。
ここで、到来したメッセージの方が優先順位が低い場合
には(ステップ1220否定)、検出されたメッセージ
No.は優先機能無しの場合と同様に直ちにスタックエリ
アへとプッシュされる。
これに対して、到来したメッセージの方が優先順位が高
いと判定された場合には(ステップ1220肯定)、音
声合成部510に対してストップ指令が送られ(ステッ
プ1221)、同時にメッセージNo.に対応するLED
は消灯され(ステップ1222)、さらに現在発音中の
メッセージNo.データは再びスタックエリアへと戻され
る。これにより現在発音中のメッセージは強制的に中断
される。
以後、現在発音中のメッセージが終了するまでの間(ス
テップ1203肯定)、音声出力命令の解読が繰り返し
行なわれ(ステップ1217)、その間に新たな音声出
力開始指令有りが検出されれば(ステップ1218肯
定)、前述した優先順位に応じたいずれかの処理が行な
われる。
一方、それまで発音されていたメッセージが終了または
前述した如く強制的に中断されると(ステップ1203
否定)、スタックにメッセージNo.データ有りを確認し
た後(ステップ1204肯定)、前述した発音開始指令
へと移行する。
優先機能有りの場合の発音指令においては(ステップ1
210肯定)、スタックエリアに記憶されたメッセージ
No.の中で、その時点で最も最小のメッセージNo.が読み
出され、この読みだされたメッセージNo.に従って前述
の発音指令処理(ステップ1213,1214,121
5,1216)および第13図に示される発音継続処理
が行なわれる。
そして、スタックエリアに記憶された各メッセージNo.
に対応した音声信号の発生が終了するたびに(ステップ
1203否定)、すでに発音されたものを除き最小のメ
ッセージNo.が順次スタックから読込まれ(ステップ1
212)、同様にして発音指令処理および発音継続処理
が行なわれる。
このように、優先機能有りの場合には、なんらかのメッ
セージ発音中に1もしくは2以上の発音指令が到来した
場合、現在発音中のメッセージを含めて現在発音指令を
受けているメッセージの中で、最もメッセージNo.の小
さいメッセージが優先的に順次発音されることとなる。
従って、より緊張度の高いメッセージに対するメッセー
ジNo.がより小さい数値となるように音声データROM
を構成することによって、優先度を加味した音声出力プ
ログラムを作成することが可能となる。
次に、音声出力ユニット5側に設けられたスイッチから
の指令(模擬音声出力命令)によって、指定されたメッ
セージを発音させる発音テストについて説明する。
この場合、今まで説明したビット対応命令状態におい
て、通常運転状態から発音テストの状態に切換える必要
があり、この切換えは、テストスイッチ(DIPスイッ
チ54の第2ビットに相当)をOFFからONに設定す
ることにより行う。
その際、模擬音声を出力させる必要があるが、この模擬
音声の出力は、DIPスイッチ54の第3ビット〜第7
ビットからなる5ビットのバイナリデータによって、メ
ッセージNo.0〜No.31のいずれかを指定することによ
り行う。
ただし、発音テストを行う場合は、プログラムの実行中
で通常の運転状態にあり、DIPスイッチ54の第3ビ
ット〜第6ビットは、繰返し回数の設定用に使用されて
いるため、その繰返し回数設定用に設定された第3ビッ
ト〜第6ビットの設定と、任意に設定できるDIPスイ
ッチ54の第7ビットの設定とによる5ビットのバイナ
リデータによって、メッセージNo.0〜No.31のいずれ
かを指定することになる。なお、発音テストの実行が、
プログラムの実行中でなければ、繰返し回数設定用に設
定されるDIPスイッチ54の第3ビット〜第6ビット
の設定にかかわらず、DIPスイッチ54の第3ビット
〜第7ビットを各々任意に設定できる。
このため、プログラムの実行中に、テストスイッチのO
FF→ONが検出されると(ステップ1205肯定)、
続いてDIPスイッチ54の第3ビット〜第7ビットの
メッセージNo.データが読込まれ(ステップ122
5)、以後前述した発音指令処理(ステップ1213,
1214,1215,1216)および第13図に示さ
れる発音継続処理が実行される。
従って、メッセージNo.をバイナリコードで設定した
後、テストスイッチをONしさえすれば、当該メッセー
ジに対応した音声信号を直ちに発生させることができ、
切替スイッチ54をモニタアンプ513側へ切替え、か
つジャック53にモニタスピーカを接続すれば、比較的
少音量をもってメッセージの内容を確認することができ
る。同時に、発音中のメッセージNo.に対応したLED
が点灯することによって、発音されたメッセージ内容と
メッセージNo.との関係を容易に確認することができ
る。
さらに、なんらかのメッセージ発音中に、テストスイッ
チをON→OFFすると、発音継続処理においてメッセ
ージ中断指令有りと認識され(ステップ1301肯
定)、直ちに発音合成部510に対してストップ指令が
発せられるとともに(ステップ1312)、LEDの消
灯も行なわれ(ステップ1313)、最大30秒間のメ
ッセージのすべてを聞かなくとも、任意の時点でメッセ
ージの発音を強制的に中断させることができる。
従って、順次メッセージの内容を確認するような場合、
各メッセージの発音初期の部分だけで内容がおおよそ理
解できるような場合には、この中断機能を利用して、各
メッセージの最初の部分だけを聞くことにより、テスト
時間の短縮化を図ることが可能となる。
以上詳細に説明したように、ビット対応命令に対する動
作としては、(1)音声出力開始指令有りの検出に応答
して、直ちに該当音声を発音させる動作,(2)ユニッ
ト側で指定された繰り返し回数だけ、同一メッセージを
繰り返し発音させる動作,(3)なんらかの発音中に、
1もしくは2以上の別の発音指令が到来した場合、先の
発音が終了するのを待って順次各メッセージを到来順に
発音させる動作,(4)同様に発音中に1もしくは2以
上の別の発音指令が到来した場合、発音を中断した後到
来したすべてのメッセージの中で、メッセージNo.の小
さいものから順次優先的に発音させる動作,(5)ユニ
ット側から与えられた模擬音声出力命令に応答して、指
定されたメッセージNo.の音声を発音、中断させる動作
が可能である。
次に、コード対応命令に対応したシステムプログラムの
動作について説明する。
第12図において、電源投入によりプログラムがスター
トされ、音声データROM508の識別ビットを参照し
て、コード対応命令と判定されると、第15図のフロー
チャートへ移って、ワーキングRAMの第1,第2スタ
ックエリア等についてのイニシャライズ処理を行なった
後(ステップ1501)、いずれのメッセージも発音中
でないことを条件として(ステップ1502否定)、第
1スタックエリアに4バイト構成の音声出力命令が格納
されること(ステップ1503肯定),第2スタックエ
リアに音声出力命令が格納されること(ステップ150
4肯定)、またはテストスイッチ(DIPスイッチの第
2ビットに相当)がONされること(ステップ1505
肯定)を待機する状態となる。
一方、コード対応の音声出力命令の場合、第11図に示
されるように、第14ビット目はメッセージ認識ビット
として割り当てられており、この第14ビット目の
“0”から“1”への変化によって、音声出力開始指令
有りを表わすようになされている。
また、第7図に示す如く、CPUユニットから送り出さ
れた音声出力命令をラッチするラッチ部504の第14
ビット目の出力は、割込み信号(割込み2)として、M
PU501に供給されている。
さらに、後に詳細に説明するが、音声出力ユニット5に
対してコード対応の音声出力命令を与えるには、ユーザ
プログラム内において音声出力ユニットが割り付けられ
た0,1チャンネルに対して、音声出力命令に相当する
32ビットのデータをMOV命令で転送し、かつ転送の
たびに必ず14番の出力リレーをONするようにプログ
ラムが組まれる。
従って、ユーザプログラムの実行中に、音声出力命令転
送のためのMOV命令、およびこれと一対の関係にある
OUT14命令が起動されると、音声出力ユニット5内
のラッチ部504の第14ビット目出力は、“0”から
“1”へと変化し、この状態変化によってMPU501
に対して割込みがかかり、第14図に示されるデータ保
存処理が起動される。
すると、ラッチ部504にラッチされた音声出力命令
は、ラッチ部505へと転送され(ステップ140
1)、さらにラッチ部505にラッチされた音声出力命
令は、データバスDB′を介してMPU501へと読込
まれる(ステップ1402)。
以後、読込まれた音声出力命令の内容に応じて、種々の
音声出力態様が決定されるわけであるが、まず最初に最
も簡単な例として、あるメッセージNo.に対応した内容
の音声を1回だけ発音させる場合について説明する。
この場合、第11図のフォーマットにおいて、0ビット
〜7ビットには、発音対象となるメッセージNo.がBC
Dコードで記憶され、8ビット〜11ビットの繰り返し
回数は「0」,12ビット,13ビットのメッセージ連
結数は「1」,15ビット目の優先機能選択ビットは
“0”に設定されている。
このような内容の音声出力命令が読込まれ(ステップ1
402)、かつこの読込み時点において何等のメッセー
ジも発音されていないと(ステップ1403否定)、優
先機能無しを確認した後(ステップ1404否定)、当
該音声出力命令は、FIFOスタックとして機能する優
先機能無し専用の場合の第2スタックエリアへと転送さ
れる(ステップ1405)。
すると、第15図のメインフローチャート側において
は、第2スタックエリアに音声出力命令有りが検出され
(ステップ1504肯定)、次いで1秒間ポーズ処理を
経た後(ステップ1506)、第2スタックエリアから
は、最も古い音声出力命令の第1メッセージNo.(この
場合記憶されたばかりのメッセージNo.が読み出され
(ステップ1507)、以後このメッセージNo.に関し
て発音指令処理(ステップ1508,1509,151
0,1511)および第16図に示される発音継続処理
(ステップ1601否定,1602,1603,160
4,1605)が行なわれ、当該メッセージNo.に係わ
る内容の音声が1回だけ発音されることとなる。
他方、いずれかの音声発音中に、1もしくは2以上の音
声出力開始指令有りが検出された場合には(ステップ1
403肯定)、優先機能無しを確認した上(ステップ1
406否定)、読込まれた音声出力命令を順次前述した
第2スタックエリアへとプッシュする(ステップ140
7)。
すると、第15図に示すメインフローチャート側におい
て、第2スタックエリアにメッセージNo.データ有りと
される間(ステップ1504肯定)、FIFOスタック
の機能によって、1秒間のポーズをあけて(ステップ1
506)、音声合成部510に対して発音指令が与えら
れ(ステップ1508,1509,1510,151
1)、さらに第16図に示される発音継続処理が実行さ
れて、いずれかのメッセージ発音中に到来した1もしく
は2以上の新たなメッセージは、1秒間隔で順次到来順
に発音されることとなる。
次に、緊急度の低いメッセージの発音中に、緊張度の高
いメッセージを発音させる必要が生じた場合、緊急度の
低いメッセージの発音を中断させ、その代わりに緊急度
の高いメッセージを優先的に発音させる場合について説
明する。
この場合、第11図の命令フォーマットにおいて、前述
の場合に比べ第15ビット目の優先機能選択ビットが
“1”にセットされる。
第14図において、いずれかのメッセージ発音中に(ス
テップ1403肯定)、優先機能有りが検出されると
(ステップ1406肯定)、さらに現在発生中のメッセ
ージが優先機能有りかの否かの判定が行なわれ、発音中
のメッセージが優先機能無しの場合、(ステップ140
8否定)、現在発音中の音声出力命令は、FIFOスタ
ック機能を有し、かつ優先機能無しの場合専用の第2ス
タックエリアへと戻され(ステップ1409)、さらに
音声合成部510に対してストップ指令の送出(ステッ
プ1410)および該当メッセージの消灯処理(ステッ
プ1411)を経た後、新たに得られた音声出力命令に
ついては、FIFOスタック機能を有し、かつ優先機能
有りの場合専用の第1スタックエリアへとプッシュされ
る(ステップ1412)。
すると、第15図のメインフローチャートにおいては、
第1スタックエリアに音声出力命令有りが検出され(ス
テップ1503肯定)、1秒間のポーズ処理を経た後
(ステップ1512)、第1スタックエリアからは、最
も古い音声出力命令の第1メッセージNo.(この場合は
格納したばかりのメッセージNo.)が読み出され(ステ
ップ1513)、この読みだされたメッセージNo.に関
して、前述した発音指令処理(ステップ1508,15
09,1510,1511)および第16図に示される
発音継続処理が実行される。
この結果、それまで発音されていた優先機能無しに係わ
る緊急度の低いメッセージは強制的に中断され、その代
わりに発音中に到来した緊急度の高いメッセージが優先
的に発音されることとなる。
また、優先機能有りに係わるメッセージの発音中に、同
様な優先機能有りに係わる音声出力命令が次々と到来し
た場合には(ステップ1408肯定)、これらの音声出
力命令は、次々と第1スタックエリアへとプッシュされ
る(ステップ1412)。
そして、メインフローチャート側におけるスタック読出
し処理(FIFO)が実行される結果(ステップ151
3)、優先機能有り同志のメッセージの場合には、順次
一秒間隔で到来順に発音されることとなる。
以上、発音中に別の音声出力開始指令有りが検出された
場合の処理についてまとめて説明すると、優先機能無し
に係わる音声出力命令の発音中に、優先機能有りおよび
優先機能無し双方の音声出力命令に係わる開始指令が複
数与えられた場合は、優先機能有りに係わる音声出力命
令の開始指令が与えられた時点において、優先機能無し
に係わる発音を強制的に中断させ、その後優先機能有り
に係わる音声出力命令だけを到来順に1秒間隔で発音さ
せ、しかる後、中断された優先機能無しに係わる音声出
力命令を最初から発音し直させ、発音終了とともに、優
先機能無しに係わる音声出力命令について、同様に到来
順に1秒間隔で順次発音させるものである。
これに対して、優先機能有りに係わる発音中に、優先機
能有りおよび無しに係わる開始指令がそれぞれ複数到来
した場合には、前述した音声の強制中断処理は行なわ
ず、単にまず優先機能有りに係わる音声出力命令につい
て順次到来順に発音させた後、その後優先機能無しに係
わる音声出力命令について同様に到来順に発音させるも
のである。
なお、この実施例では、優先機能選択ビットを1ビット
にし、優先レベルを2レベルに設定したが、これを複数
ビットとして優先レベルを多段階に設定しても良いこと
は勿論である。
次に、3個のメッセージを指定された順序で連結して発
音させる場合について説明する。
この場合、第11図の命令フォーマットにおいて、0ビ
ット〜7ビットには、第1番目のメッセージNo.が,2
4ビット〜31ビットには2番目のメッセージNo.がま
た16ビット〜23ビットには3番目のメッセージNo.
がそれぞれBCDコードで記憶される。
また、12ビット,13ビットには、メッセージ連結数
「3」に相当するバイナリコードが記憶される。
今仮に、説明を簡単にするために、優先機能は無しと
し、また、いずれのメッセージも発音されていないもの
とする。
このような状態において、所定の開始指令に応答して音
声出力命令の読み込みが行なわれると(第14図ステッ
プ1402)、音声出力命令は第2スタックエリアへと
プッシュされ(ステップ1403否定,1404否定,
1405)、次いで第15図の一連の処理(ステップ1
504〜1511)および第16図に示す割込み処理が
実行されて、音声データROM508からのデータ読出
しが順次行なわれ(ステップ1601否定,1602否
定,1603)ストップアドレスへ到達するとともに
(ステップ1601肯定)、音声合成部510に対して
ストップ指令の送出,発音中フラグFのリセットが行
なわれ(ステップ1604)、さらに該当するメッセー
ジ番号のLEDが消灯される(ステップ1605)。
次いで、発音が終了してメッセージ番号が第1番目のメ
ッセージNo.である旨の確認(ステップ1606肯
定),連結数が「1」でないことの確認(ステップ16
07否定)が行なわれた後、今度は音声出力命令の24
ビット〜31ビットに記憶された2番目のメッセージN
o.についてスタート,ストップアドレスの読込み(ステ
ップ1609)および第2番目のメッセージNo.に関し
てのスタートアドレス設定が行なわれ(ステップ161
0)、さらに2番目のメッセージNo.に係わるLEDの
点灯処理が行なわれた後(ステップ1611)、2番目
のメッセージNo.に係わるスタート指令が音声合成部5
10に対して送られる。
以後、2番目のメッセージNo.に係わる音声データの読
出し処理(ステップ1601否定,1602否定、16
03)、音声合成終了処理(ステップ1604)該当メ
ッセージNo.のLED消灯処理(ステップ1605)を
順次経た後、当該発音終了に係わるメッセージが第1番
目のメッセージでないことの確認(ステップ1606否
定),第2番目のメッセージであることの確認(ステッ
プ1613肯定)および連結数が「2」でないことの確
認(ステップ1614否定)を経た後、音声出力命令の
16ビット〜23ビットに記憶された第3番目のメッセ
ージについて、スタート,ストップの読込み処理(ステ
ップ1615),第3番目のメッセージに係わるスター
トアドレスの設定処理(ステップ1616),当該メッ
セージNo.に係わるLEDの点灯処理を経た後(ステッ
プ1611)、再度3番目のメッセージに係わるスター
ト指令が音声合成部510へと送られる。
以後、同様にして音声データ読出し処理(ステップ16
01否定,1602,1603),音声合成終了処理
(ステップ1604),該当メッセージNo.に係わるL
EDの消灯処理(ステップ1605)を順次経た後、発
音終了に係わるメッセージが第1番目のメッセージでな
いこと(ステップ1606否定),第2番目のメッセー
ジでないこと(ステップ1613否定)を経た後、後述
する繰り返し処理が終了したことを条件として(ステッ
プ1608肯定)、メッセージの3連結処理を終了す
る。
このように、音声出力命令の0ビット〜7ビット,24
ビット〜31ビット、16ビット〜23ビットにそれぞ
れ第1番目,第2番目,第3番目に発音させるべきメッ
セージNo.をBCDコードで記憶させ、かつ12ビッ
ト,13ビットにメッセージ連結数に相当するバイナリ
コードを記憶させるだけで、3つのメッセージを1秒間
隔で連結して発音させることができるわけである。
なお、連結数が「2」の場合でも同様に説明される他、
第15ビット目の優先機能選択ビットを“1”にセット
すれば、前述した如く優先機能無しに係わるメッセージ
を中断し、その代わり優先的に発音させることができる
ことは勿論である。
従って、このメッセージ連結機能を利用すれば、32個
のメッセージを任意に組合せることによって、より多く
の情報を音声により報知させることができる。
また、ビット対応命令の場合と同様、このコード対応命
令の場合にも、音声出力ユニット側に設けられたメッセ
ージNo.設定器(DIPスイッチ54の3ビット〜7ビ
ットに相当)およびテストスイッチ(DIPスイッチ5
4の第2ビットに相当)を利用して、模擬音声出力命令
を与え、指定されたNo.のメッセージを発音させること
ができる(ステップ1505肯定,1512)。
次に、指定された1個のメッセージまたは互いに連結さ
れた複数のメッセージを、指定された繰り返し回数だけ
繰り返し発音させる場合について説明する。
この場合、第11図の命令フォーマットにおいて、8ビ
ット〜11ビットには、繰り返し回数に相当するバイナ
リコードが記憶される。
第16図のフローチャートにおいて、各メッセージまた
は互いに連結された一連のメッセージが発音終了すると
(ステップ1607肯定,1613否定または1614
肯定)、それまでのメッセージ発音回数が指定された繰
り返し回数に達したか否かの判定が行なわれ、達してい
ない場合には(ステップ1608否定)、1秒間のポー
ズ処理を経た後(ステップ1617)、再び第1番目の
メッセージに相当するスタートアドレスの設定処理が行
なわれる。(ステップ1618)。
これに対して、それまでの繰り返し回数が、指定された
繰り返し回数に達したものと判定された場合は(ステッ
プ1608)、発音処理は完全に終了する。
従って、音声出力命令の8ビット〜11ビットに、数値
「N」を記憶させることにより、指定された同一メッセ
ージをN回に亘って繰り返し発音させることが可能とな
るのである。
以上詳細に説明したように、コード対応命令に対応した
システムプログラムの動作については、(1)音声出力
開始指令有りの検出に応答して、該当するメッセージを
直ちに発音させる動作,(2)いずれかのメッセージ発
音中に、次々とメッセージ発音指令が到来した場合、発
音中のメッセージの終了とともに、順次1秒間隔で到来
順に発音される動作,(3)個々のメッセージまたは連
結された一連のメッセージ毎に、優先機能の有無をユー
ザプログラムで選択し、優先機能無しに係わるメッセー
ジの発音中に、優先機能有りに係わるメッセージの発音
指令が到来したときには、発音中のメッセージを強制的
に中断させて、後から来た優先機能有りに係わるメッセ
ージを優先して先に発音させ、その後中断に係わる優先
機能無しに係わるメッセージを再度始めから発音させる
動作,(4)指定された3個以内のメッセージを、指定
された順序で連結して発音させる動作,(5)各メッセ
ージまたは連結された一連のメッセージ毎に、ユーザ命
令で繰り返し回数を指定し、この指定された繰り返し回
数分だけ繰り返し発音させる動作および模擬音声出力命
令によるメッセージ出力テスト等が可能である。
なお以上の実施例では、音声出力ユニットから、原音声
信号またはモニタスピーカが駆動できる程度に増幅され
た増幅済み音声信号を取出すように構成したが、勿論音
声出力ユニットの内部にモニタスピーカを取り付け、音
声出力ユニット自体から該当するメッセージを発音させ
ても良いことは勿論である。
また、以上の実施例では、ラダー図入力方式のプログラ
マブル・コントローラに適用したが、本考案はフローチ
ャート入力式のプログラマブル・コントローラにも同様
に適用できることは勿論である。
また、以上の実施例ではユーザプログラムのEND命令
を検出して出力更新を行なういわゆるENDリフレッシ
ュ方式のプログラマブル・コントローラに適用したが、
OUT命令あるいはMOV命令の実行のたびに、その都
度実行結果に相当するデータを直接にI/Oユニットに
転送するいわゆる都度リフレッシュ方式のプログラマブ
ル・コントローラにも適用できることは勿論である。
さらに、以上の実施例ではCPUユニットに直結するシ
ステムバスSBに音声出力ユニット5を取付けたが、有
線または無線伝送ラインを介して設置された遠隔システ
ムバスにも取付け得ることは勿論である。
以上で、この実施例に係わる音声出力ユニットの構成,
作用,効果について説明してきたが、次に実際にこの音
声出力ユニットを使用する場合におけるユーザプログラ
ムの幾つかの例を第17図〜第23図を参照しながら説
明する。
なお、以下の説明においては、音声出力ユニットは入出
力アドレス空間の0チャンネル,1チャンネルからなる
2チャンネル分に割り当てられているものと想定する。
第17図(a)の例は、メッセージNo.10に相当する
メッセージ「7番タンク満タンです」と、メッセージN
o.11に相当するメッセージ「7番タンク排水完了」
を、それぞれ入力1000,1001のONするタイミ
ングで発音させる場合のラダー図を示す。
このように、単にメッセージNo.に相当する出力リレー
10,11を、該当する入力1000,1001で起動
するだけで良い。
この場合、第17図(b)に示す如く、入力1000と
1001とが別々のタイミングでONする場合には、各
出力10,11の0Nタイミングを、音声出力ユニット
に認識させることができるが、第17図(c)に示す如
く、同一のタイミングでONした場合には、メッセージ
No.の小さい出力10が優先される。
第18図(a)は、メッセージNo.10に相当するメッ
セージ「リセットボタンを押して下さい」を、故障検出
用の入力1000,1001のいずれがONした場合に
も発音させる場合のラダー図を示す。
この場合第18図(b)に示す如く、入力1000と1
001とのON期間が重ならない場合は問題ないが、第
18図(c)に示す如く、両入力1000,1001が
一部重複すると、出力10の立上りは1回しか生ぜず、
このため2回故障が起きた場合リセットボタンは2回押
さねばならないような場合には、若干の不都合が生ず
る。
第19図(a)は、1命令実行サイクル幅のパルスを出
力するDIFU命令を使用して、上記の欠点を改良した
ほぼ同様な機能を有するラダー図を示す。
この場合、第19図(b)に示す如く、入力1000と
1001とのON期間が一部重複しても、DIFU32
00とDIFU3201とは別々のタイミングで微小幅
パルスとなるため、出力10としては2回のONパルス
を得ることができ、入力1000,1001に対応する
2回の故障に対しては,メッセージ「リセットボタンを
押して下さい」を2回間違いなく発音させることができ
る 第20図(a)は、発車指令に相当する入力1000が
ONした場合、メッセージNo.10に相当するメッセー
ジ「これから発車します」を5回1秒間隔で発音させる
場合のラダー図を示す。
この場合、第20図(b)に示す如く、入力1000の
ONタイミングに応答して、出力3200を入力320
0で自己保持させ、その後0.1秒クロック入力630
0によって出力10を5回ONさせ、5回目のONをC
NTOにカウントさせ、カウントアップとともに出力3
200を自己保持解除するようにしたものである。
なお、このラダー図では、0.1秒クロックが使用され
ているため、5回カウントする間に他のメッセージが入
り込む可能性が若干想定される。
第21図(a)は、第20図の欠点を改良したもので、
第20図(a)との相違点は、出力3202をチャタリ
ング動作させ、高速パルスを得、出力10をより高速に
5回ONさせる一方、入力1000をそのまま保持させ
るのではなく、DIFU命令を使用して一旦微小幅パル
スに変換し、これで出力3201を自己保持させるよう
にしたことにある。
第21図(b)に示す如く、このラダー図によれば、5
回カウント中に入力1000が再度ONした場合にも、
直ちにこれに対応する可能である。
次に、コード対応命令の場合について説明する。
第22図(a)は、入力1000がONするのに応答し
て、メッセージNo.01,02,03にそれぞれ相当す
るメッセージ「バルブ」,「1を」,「開けなさい」を
順に連結して発音させ、さらに入力1001のONに対
応してメッセージNo.10,11,12にそれぞれ相当
するメッセージ「コンプレッサ」,「3台を」,「運転
しなさい」を、1秒間隔で順次連結して、しかも2回発
音させる場合のラダー図を示す。
このように、コード対応命令の場合には、音声出力命令
に相当するデータを、MOV命令を用いて、0チャンネ
ル,1チャンネルにそれぞれ転送すれば良い。
また、ここで特に大切なことは、MOV命令の起動条件
に相当する入力1000,1001のONと対応して、
必ず出力14を起動するようにプログラムすることであ
る。これは、前述した如く、MOV命令の場合起動条件
に相当する入力がOFFしても、転送先におけるデータ
には変化がなく、このため同一データに係わるMOV命
令の起動条件が繰り返しONしたような場合、そのON
タイミングを出力14を介して第22図(b)に示す如
く、音声出力命令側で検出させるためである。
第23図(a)は、入力1000と1001とのON期
間が一部重複した場合の対策であって、この場合には前
述と同様にしてDIFU命令を用い、入力1000,1
001のONタイミングを微小幅パルスに変換すれば良
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係わる音声出力ユニットを適用したプ
ログラマブル・コントローラ全体の外観を示す斜視図、
第2図はCPUユニットの電気的な構成を示すブロック
図、第3図はCPUユニットのシステムプログラムを示
すゼネラルフローチャート、第4図(a)〜(d)は、
OUT命令の解読結果に対応した処理動作を示す図、第
5図(a)〜(d)は、MOV命令の解読結果に対応し
た処理動作を説明する図、第6図は本考案に係わる音声
出力ユニットの外観を示す斜視図、第7図は音声出力ユ
ニットの電気的な構成を示すブロック図、第8図はワー
キングRAM内に設けられた第1,第2スタックエリア
を示すメモリマップ、第9図は音声データROMの内容
を示すメモリマップ、第10図はビット対応命令の命令
フォーマットを示す図、第11図はコード対応命令の命
令フォーマットを示す図、第12図〜第16図は、音声
出力ユニットの制御用システムプログラムの構成を示す
フローチャート、第17図〜第21図は、音声出力ユニ
ットをビット対応命令で動作させるためのユーザプログ
ラムの例を示す図、第22図,第23図は、コード対応
命令で音声出力ユニットを動作させるためのユーザプロ
グラムの例を示す図である。 1…プログラマブル・コントローラ 3…CPUユニット 5…音声出力ユニット 52…メッセージNo.表示用LED 53…音声信号取出し用ジャック 54…DIPスイッチ 57…音声メモリカード 501…MPU 502…システムプログラムROM 503…ワーキングRAM 504,505,506…ラッチ部 508…音声データROM 509…ジャンパ線 510…音声合成部 511…ローパスフィルタ 512…トランス 513…モニタ用アンプ 514…切替スイッチ DB…データバス AB…アドレスバス CB…コントロールバス

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ユーザプログラムの実行により、プログラ
    マブル・コントローラのシステムバス上に当該ユニット
    にあてて送出された音声出力命令を取込む音声出力命令
    取込み手段と、 前記取込まれた音声出力命令を解続し、出力すべき音声
    内容および出力開始指令の有無を検出する命令解続手段
    と、 前記出力開始指令有りと検出されるのに応答して、検出
    された音声内容に係る発音指令を発する発音指令手段
    と、 前記発音指令に応答して、該当する音声信号を発生する
    音声信号発生手段と、 前記音声信号をモニタスピーカで駆動できる程度まで増
    幅する増幅手段と、 前記原音声信号または増幅済音声信号を択一的に出力端
    子へ導出する切替手段とを備え、 前記命令解読手段は、音声出力命令を構成する特定ビッ
    トの特定の状態変化に基づいて、出力すべき音声内容の
    出力開始指令を検出することを特徴とするプログラマブ
    ル・コントローラの音声出力ユニット。
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JPS5852697U (ja) * 1981-10-02 1983-04-09 日本ビクター株式会社 テ−プレコ−ダのモニタ回路

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