JPH06103503B2 - 図面表示装置 - Google Patents

図面表示装置

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JPH06103503B2
JPH06103503B2 JP6678586A JP6678586A JPH06103503B2 JP H06103503 B2 JPH06103503 B2 JP H06103503B2 JP 6678586 A JP6678586 A JP 6678586A JP 6678586 A JP6678586 A JP 6678586A JP H06103503 B2 JPH06103503 B2 JP H06103503B2
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正樹 庄司
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株式会社明電舍
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Description

【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は、地図に管理対象の設備を重合わせた図面情報
をホスト計算機からの要求にもとづいて図形表示装置に
表示する図面表示装置に関するものである。
B.発明の概要 ホスト計算機が各設備の状態情報をオンラインで取り込
んでリアルタイムに図形表示装置に表示する装置であつ
て、模擬変更処理の機能を有する図面表示装置におい
て、 模擬変更時には、現行業務時に取り込んだ各設備の状態
情報と現在取り込んだ設備の状態情報とを比較して、差
異のある設備について状態情報を更新すると共に 状態変化有」の記録を行い、現行復帰時には、「状態変
化有」の記録がされた設備について図形表示装置内のセ
グメントの設備状態更新を行うことによつて、 模擬変更に伴う現行復帰処理を高速に行えるようにした
ものである。
C.従来の技術及び発明が解決しようとする問題点 地図は地域の自然条件や人口施設さらには人口・経済状
況などの人間の諸活動情報をも表現でき、古くから行政
の面で利用されてきた。現在も国,地方自治体,消防署
等では、地域計画,地域管理の基盤となる情報として大
いに利用している。また、電気・電話・ガスなどの公共
企業では、地域に敷設した自社施設(電力線,電話線,
ガス管)の計画,管理のために、地図上に当該施設を描
いた図面を使用している。これらの地図,施設図は紙面
に図として描かれたものであり、描かれる情報を以後図
面情報と呼ぶ。
近年、これら図面を計算機を用いて描いたり、図面情報
を計算機で処理する試みが為されている。これは米国が
先駆であり、1960年代から行なわれて来ている。このよ
うな計算機システムを図面情報処理システムと呼ぶ。現
在では、連邦・州・地方政府のほかに、電気・電話・ガ
スなどの公共企業やマーケツテイングなどの民間企業で
も利用されている。
我が国においては、米国よりも遅れて研究に着手した
が、データベース,コンピュータグラフイツクスなど、
その間の技術の発展をうまく吸収し、独自の発展をみせ
ている。今、国,地方自治体,消防署や電気・電話・ガ
スなどの公共企業体において、ようやく実用段階に達し
たと言える。
上記図面情報処理システムの特徴は、いずれも図形表示
装置を接続し、図面を表示することができるという点で
ある。ホスト計算機は図面情報を管理し、オペレータの
要求により図面の要求箇所を図形表示装置に表示するよ
う制御する。図形表示装置は、ホスト計算機からの要求
により図面の要求箇所を表示する。図面情報処理システ
ムにおいて、ホスト計算機と図形表示装置により図面を
表示する機能を実現する部分を含めたものを以後図面表
示装置と呼ぶ。
図面情報処理システムにおいては、図形表示装置に表示
された図面を中心にしてオペレータとの会話型操作によ
り処理をすすめていくことが基本的な使われ方である。
よつて、図面表示機能の応答性の良さが強く要求され
る。しかし、ホスト計算機では図面表示処理の他に様々
な汎用業務を行なうため定常負荷が大きく、ホスト計算
機での性能向上効果は期待できない。むしろ処理対象情
報の増加,高機能化の要求により定常負荷は増加する傾
向にあり、ホスト計算機における表示処理は負担となつ
て来る。したがつて、ホスト計算機の負荷を軽減し表示
処理の応答性を向上するため、図形表示装置のインテリ
ジエンス化が進む傾向がある。すなわち、図形表示のほ
とんどの機能を図形表示装置が行なうのである。以下、
第6図に示す構成での図形表示装置を詳細に説明する。
まず、図形表示装置2には、ホスト計算機とのデータ送
受信を行なうホスト・インタフエース(HIF)がある。H
IFは、ホスト計算機からの各種表示指示や図形情報を受
信し表示プロセツサ(CPU)に伝える。また、ホスト計
算機からの要求により、各種表示関連情報をCPUから受
けてホスト計算機に送信する。
セグメントバツフア(SB)は、記述表現(数値,記号)
の図形情報を格納するメモリである。当該図形情報は、
階層構造で管理される。最下層は、具体的な図形実体
(表示図形形状,位置座標,表示色等)である。いわゆ
るIDBと呼ばれるものである。これらいくつかのIDBが集
まつてセグメントとなる。セグメントには、各種属性
(可視属性,検出属性等)情報がある。IDB,セグメント
ともに名称を持ち、当該名称を指定して各種操作が可能
である。なお、図形実体の位置座標は、管面上の画素位
置を直接示すものではなく、仮想的な大画面における座
標いわゆるワールド座標といわれるものである。
このSB内に格納する図形情報に対して、表示要求される
範囲(ワールド座標値により定まる方形の領域)の図形
情報の切り出しが行なわれる。この切り出し処理には、
表示図形の平行移動や回転変換を行なうマトリクス演算
器(MTX),CRTモニタ(CRT)に対応する表示可能な領域
をはみ出す部分を除去するクリツピング器(CLP)等が
用意されている。さらに、切り出した記述表現の図形情
報の線分を、当該表示位置座標よりそれに対応するフレ
ームバツフア(FB)上のビツトON/OFF情報に展開するデ
イジタル微分解析器(DDA)が用意される。
FBは、CRTの管面の各画素に1対1に対応するビツトを
少なくとも管面の画素数に対応する程度に持つメモリで
ある。カラー表示では、複数枚のメモリ・プレーンを有
し、各プレーンにおいて同一画素に対応するビツトの集
合を並べて列データとするものを当該ビツトに対応する
画素の色コードとしている。さらに、近年では、色コー
ドを予め格納しておくルツクアツプテーブル(LT),別
名カラーマツプを有し、前記のビツトの列データをアド
レスとし、LTにおける当該アドレスの内容を読み出し、
対応画素の色コードとする図形表示装置が主流になつて
いる。このような図形表示装置では、重合わせ優先表示
が可能となる。すなわち、まずFBの各ブレーンについて
優先順位を定め、同様に表示させたい各図形について重
合わせた時にどれを優先させて表示するかを示す優先順
位を定めておく。つぎに、各LTアドレスについてそのビ
ツト内容がオンになつているビツトに対応するプレーン
の組み合わせの中で最優先順位のブレーンに展開する図
形の表示色コードを当該アドレスのLT部分に格納してお
く。そして、SBから表示範囲の図形を切り出し、各図形
をその優先順位に対応するFBのブレーンにビツト展開す
る。一方、各ブレーンにおけるいくつかの図形が重なつ
た場合その重なつた部分の画素に対応するビツト列をア
ドレスとしてLTが参照されるが、当該アドレス部にはア
ドレスの「オン」ビツトに対応するブレーンの図形集合
が重なつた場合の最優先表示図形の色コードが予め格納
されているので、重合わせ優先表示が実現される。第7
図において説明する。表示図形○,△,□があり、重合
わせ優先表示の優先順位も高いほうからこの順とする。
またその表示色は、赤,緑,青とする。FBのブレーンの
優先順位は、高い方からP2,P1,P0の順とする。表示図形
○,△,□は、それぞれP2,P1,P0にビツト展開するもの
とする。FBの各ブレーンから読み出された1つの画素に
対応するビツトの集合は、高位からP2,P1,P0の順に並べ
られ、LTの参照アドレスとなるものとする。下記に各画
素において図形の重なる組み合わせとそれに対応するLT
参照アドレスと当該アドレスのLT内容を示す。(アドレ
スのビツト内容が×の箇所は、0/1どちらでもよいこと
を表わす。) <図形重なり組み合わせ> <LT参照アドレス> <LT内容> 1. ○,△,□ 1×× 赤 2. ○,△ 同上 同上 3. ○ 同上 同上 4. △,□ 01× 緑 5. △ 同上 同上 6. □ 001 青 7.重なりなし 000 背景色 また、図にも図形重なり組み合わせを示す。線分に囲ま
れた面に記載されている数字は、上記の図形重なり組み
合わせに付けられた番号である。以上により管面に表示
される画面は、図のとおりである。
LTは、R,G,Bの基本3原色についての輝度を格納してお
くテーブルである。各アドレスに格納されたR,G,Bの各
輝度色の合成により、固有の色が表現される。
ビデオインターフエース(VIF)は、FBの内容を読み出
して各画素に対応するビツト列をアドレスとしそれによ
りLTの色コードを読み出してCRTへのビデオ信号(R,G,
B,セパレート,コンツポジツト)を発生させること、お
よびCRTへの同期信号(垂直同期信号:VD,水平同期信号:
HD)を発生させることを行なう。これらの動作は、CPU
の制御からは独立し、常に高速かつサイクリツクに実行
している。ビデオ信号発生までのメカニズムを第8図を
用いて説明する。VIFは、FBの各プレーンに対しある画
素に対応するビツトのアドレス(FBAD)を発生させる。
これにより読み出されたビツトの内容は、各々定められ
た位置に並べられてLT参照アドレスが作成される。この
LT参照アドレスにより該当するLTの内容をR,G,B単位を
読み出す。読み出された内容をD−A変換器に送る。こ
こでD−A変換され、各々R,G,Bビデオ信号を発生す
る。以上の処理を画素の並び順に次々に行なうのであ
る。これらは超高速かつサイクリツクに実行されるの
で、人間の見た目には、残像現象にも助けられて1枚の
画面として見えるのである。
CRTは、ラスタスキヤン表示方式によりリフレツシユ描
画を行なうものである。すなわち、各画素についてのR,
G,Bビデオ信号をうけて、それに対応する強さの電子ビ
ームを蛍光面の画素位置に放射し、各輝度で発光するR,
G,Bの蛍光点の色の合成により様々な色を表示する。ま
た、画素の指定すなわちビームの放射位置は、水平同期
信号,垂直同期信号により制御する。すなわち、画面上
の左上から横方向に電子ビームを走査し、順次右下まで
必要な本数の走査線を1秒間に30〜60回作るのである。
30〜60回という数値は、垂直走査周波数(リフレツシユ
・レート)と呼ばれ、一般的には、ちらつきを生じない
範囲で下限に近い数値が設定される。
CPUは、ホスト計算機やIMからの入力情報を解析し実行
するものである。ただし、具体的な処理は各専用処理器
(MTX,CLP,VIF等)がほとんど行ない、実際にはそれら
の制御を行なうことが多い。
入力装置(IM)は、オペレータから図形表示装置に対す
る各種情報の入力操作を行なうものである。用途に応じ
て多種多用なものがある。標準的には、キーボードがあ
る。座標値を入力する装置としては、デイジタイザ,タ
ブレツト等がある。また、管面上で図形やカーソルを移
動させるものとしては、ジヨイステイツク,トラツクボ
ール等がある。
さて、前記ホスト計算機と図形表示装置とで構成する図
面表示装置において、図面情報はホスト計算機で管理し
ていることは前述した。これは、計算機内に画的に連続
する仮想的な大図面を持つていると考えることができ
る。従来の方式では、オペレータからの表示要求がある
と、ホスト計算機は仮想大図面における要求箇所の図面
情報を切り出し図形表示装置に送信する。それを受信し
た図形表示装置では、図面情報の各図形要素をセグメン
トという形式でSBに格納し、それをFBにビツト展開して
管面に表示する。この方式では、ホスト計算機と図形表
示装置との間の大量情報の伝送処理および図形表示装置
内のセグメントの登録処理にかなり時間を要し、表示要
求から管面への表示までに長時間かかる。前述の通り図
面表示装置では応答性の良さが最大要求事項であり、こ
の方式では問題であつた。
最近、大容量(4MB程度)のSBを有する図形表示装置を
使用して図面表示装置を構成し、立ち上げ時には、ホス
ト計算機で管理する全図面情報に対応する図形情報をSB
にすべて登録し、連用時には、表示要求があるとホスト
計算機では表示範囲のみの指示を図形表示装置に与え、
図形表示装置ではSB内の全図面対応の図形情報のうち要
求範囲の図形情報を切り出してFBにビツト展開し表示す
るという方式が開発されている。これは、表示要求時の
伝送情報量もわずかであり、セグメントの登録処理も不
要であるので、高速に任意の図面箇所を表示できる。極
めて応答性の良い図面表示装置を実現している。
さて、図面情報処理システムでは、使い勝手の面から、
目で見ながら模擬的に図面情報の変更を行なう機能が望
まれている。すなわち、図面情報を図面表示装置で目視
確認しながら変更し、再び元に戻すという機能である。
言うなれば、図面情報変更描画シミユレーシヨンであ
る。例えば、地方自治体において、あらたに道路や水
道,公共物の新設、撤去等の計画を図面上で行なうよう
な場合。同様に、電力会社,電話会社,ガス会社におい
て、電力線,電話線,ガス管の新設,撤去等の計画を図
面上で行なうような場合。図面表示装置において、実際
に道路,水道,公共物や電力線,電話線,ガス管等が新
設されたり撤去されたりする様子を表示して見せる。当
該模擬変更をやめたならば、元の図面情報に戻し、現行
の図面を表示できるようにするものである。
上記機能において、当然のことながら図面変更処理の応
答性の良さが要求されるが、それ以上に模擬をやめた後
元の図面情報に戻しそれを表示できる機能に応答性が要
求される。なぜならば、現行の図面にもとずいて行なわ
れる各種業務のほうが現実にさしせまつた問題であり、
模擬を実行しているいつ何等であろうと必要が生じたな
らば現行図面を表示できなくてはならないからである。
例えば、電力社会において所轄の電力線に事故が発生し
た場合、現行図面を表示して当該事故区域を把握し、す
みやかに事故復旧操作を実行しなければならない。同様
に、消防署において所轄地域に火災が発生した場合、現
行図面を表示して火災発生区域を把握しすみやかに現場
に急行し、消化活動を実行しなければならない。また、
このような緊急性のない場合であつても、現行の図面情
報にもとづき実行される業務は優先される。現行図面の
使用頻度も高い。よつて、模擬の実行中であつても、素
早く元に戻すことが要求されるのである。以後、模擬的
に変更した図面情報を元に戻すことを現行復帰と呼ぶ。
この模擬変更処理において、ホスト計算機内で管理する
図面情報について、本物の図面情報を変更してしまうの
はデータ保護の見地から問題がある。例えば、ホスト計
算機が模擬変更処理中にダウンして、現行の図面情報が
変更されたままの内容となつてしまうような場合が考え
られる。よつて模擬変更する場合には、最初に本物(現
行)の図面情報を記憶装置内の別の領域にコピーし、当
該のコピーした図面情報に対して模擬変更処理を行なう
という方法が考えられる。模擬変更処理中には、本物の
図面情報に対しての操作を一切行なわないので、完全に
データ保護が確立している。また、この方式では現行復
帰の際には、模擬の図面情報はそのまま廃棄してしまう
だけでよく、データ操作は不要で、瞬時に復帰できる。
よつて、ホスト計算機の処理についての応答性は大変良
い。
ところが、全図面情報(図形情報の形式)を格納してい
る図形表示装置において、上記方式を採用するには問題
がある。すなわち、図面情報を格納する図形表示装置の
記憶領域(SB)がそれほど大きくなく、現行の図面情報
と模擬の図面情報の両方を格納する領域を確保できない
からである。
図形表示装置の記憶装置はICメモリであり、現段階では
超大容量のものを実装するには技術的に困難が伴う。ま
た、高価になる。これに対しホスト計算機は、デイスク
等の補助記憶装置や仮想記憶機構を利用することにより
実用上無限と言つてよい記憶領域を持つことができる。
よつて、ホスト計算機では模擬の図面情報において模擬
変更処理を実行するが、図形表示装置では現行の図面情
報を直接変更するという方法しかない。こうすると、現
行復帰の際、ホスト計算機側の復帰処理は瞬時に実行で
きても、図形表示装置では実際に現行の図面情報を変更
されてしまつているので簡単に復帰はできない。図形表
示装置における図面情報を現行のものに戻すには、シス
テム立ち上げ時と同様にホスト計算機で管理している現
行の全図面情報をセグメント登録しなおさなければなら
ない。しかし、これでは大量の情報の伝送処理とセグメ
ント登録処理に長時間を要する。
さて、近年図面情報処理システムにおいて、地理情報に
管理対象設備を重合わせて表示し、その設備の状態情報
をオンラインで取り込み、それをリアルタイムに図面表
示装置に表示するものが出現している。状態情報とは数
量値であつたり、論理値であつたりする。それらを図面
の該当設備位置またはその近傍に表示する。表示様式
は、設備図形の色や形状であつたり、設備図形の近傍に
直接数字で表わしたりする。設備の状態変化があると、
状態を色で表現するものは設備図形のセグメントまたは
IDBの色属性を対応するものに変え、状態を形状や数値
で表現するものは対応するセグメントまたはIDB自体を
状態に対応するものに置換する、というような操作を行
う。
上記のような図面情報処理システムにおいても模擬変更
操作を行うが、その際でも管理対象設備の状態情報はオ
ンラインで取り込まれる。しかし、図形表示装置内の図
面情報は模擬変更がなされているものであり、現行図面
ではない。言わば将来の図面を表示しているのであり、
それに対して現在の設備の状態を反映するのはおかし
い。よつて、模擬変更操作業務中は、設備のオンライン
状態情報に対する表示更新はしない。表示更新しないと
いうことは、図形表示装置内の図面情報の操作を行なわ
ないということである。模擬変更操作業務中は、最新の
設備状態情報は失われてしまうことになる。しかし、模
擬変更操作業務を終了したならば、現行業務に戻り迅速
に現行図面を表示できなければならない。その際当然設
備は最新の状態を反映して表示しなくてはならない。仮
に現行復帰の際図面情報システム側から能動的にオンラ
インで設備情報を収集するようなことができたとして
も、設備数が膨大であり、それも伝送処理により行うの
で、最新の状態を取り込み表示できるまでにはかなりの
時間を要する。
本発明はこのような事情のもとになされたものであり、
図面情報の模擬変更処理後の現行復帰を高速に行えるよ
うにしたものである。
D.問題点を解決するための手段及び作用 本発明は、地図に管理対象の設備を重合わせた図面情報
を図形表示装置のセグメントバツフア内にセグメント登
録しておき、ホスト計算機から指示された表示範囲の図
形情報を前記セグメントバツフア内の図面情報より切り
出して管面に表示すると共に、ホスト計算機は各設備の
状態情報をオンラインで取り込んでリアルタイムに図形
表示装置に表示し、模擬変更時にはホスト計算機内の模
擬用図面情報格納領域に現行図面情報を模擬用図面情報
としてコピーし、このコピーされた図面情報にもとづい
て模擬変更処理を行う図面表示装置において、 オンラインで取り込んだ各設備の状態情報を記憶して更
新する設備状態テーブルと、オンラインで取り込んだ各
設備の状態情報及び前記設備状態テーブルの内容を比較
して各設備の状態の変化の有無を記録する状態変化記録
部と、模擬用図面情報の模擬変更履歴を記録する模擬変
更記録部とをホスト計算機に設け、模擬変更時には、取
り込んだ設備の状態情報にもとづいて前記設備状態テー
ブルの内容を更新すると共に前記状態変化記録部の該当
する設備の状態変化記録を状態変化有とし、 現行復帰時には、前記模擬変更記録部の記録内容を参照
して、模擬変更した図形表示装置内の図面情報のみを現
行の図面情報に戻すと共に、前記状態変化記録部にもと
づいて状態変化のあつた設備を検索し、当該設備の現在
の状態を前記設備状態テーブルにより把握してそれにも
とづき前記セグメントバツフア内の設備に係るセグメン
トの状態更新を行うことを特徴とするものである。
E.実施例 (1)全体構成 第1図は本発明の全体構成を示す図である。ホスト計算
機1には、現行図面情報を常時格納し実際の運用に用い
る現行図面情報格納領域3と、模擬変更時に使用する模
擬用図面情報格納領域4と、オンラインで取り込んだ各
設備の状態情報を記憶して更新する設備状態テーブル5
と、オンラインで取り込んだ各設備の状態情報及び前記
設備状態テーブル5の内容を比較して各設備の状態の変
化の有無を記録する状態変化記録部6と、模擬用図面情
報の変更履歴を記録する模擬変更記録部7とを設ける。
そして図形表示装置2のSB10には、ホスト計算機1の処
理対象となる図面情報を格納する図面情報格納領域8が
設けられ、この図面情報格納領域8は、ホスト計算機1
が現行業務処理を行う場合には現行図面情報を格納し、
模擬変更処理を行う場合には模擬用図面情報を格納す
る。点線で示す9は退避領域であるが、これについては
後述する。
(2)模擬変更処理 模擬変更処理においては、現在の設備状態を模擬用図面
に表示しても意味がないため、その間の設備状態の変化
については設備状態テーブル5及び状態変化記録部6を
利用して保持することとし、それ以外の図面情報につい
て模擬変更を行う。これでは先ず設備状態情報以外の図
面情報の模擬変更及び現行復帰に関して順を追つて述べ
る。
現行運用時には、ホスト計算機1は現行の図面情報を
用いて各種処理を行なう。図形表示装置2内の図面情報
も現行のものである。よつて、表示操作もホスト計算機
1,図形表示装置2の現行図面に関して行なう。
模擬変更処理を開始する際は、ホスト計算機1は現行
図面情報を模擬用の図面情報格納領域4にコピーする。
模擬変更処理を行なう際、ホスト計算機1は模擬用の
図面情報を処理対象とする。図面情報の変更要求がなさ
れると、模擬用図面と図形表示装置2内の図面に対し当
該変更処理を行なう。この際、図形表示装置2内の図面
の変更操作に関する履歴情報を模擬変更記録部7に記録
する。
ホスト計算機1が模擬図面情報を処理対象にしている
時には、図形表示装置2内の図面情報も同じ模擬用のも
のになつているので、当然模擬図面を表示している。各
種表示操作も模擬図面を対象として行なう。
現行復帰の際は、模擬変更記録部7および現行,模擬
の図面情報を参照して、図形表示装置2内の図面情報を
模擬から現行のものに戻す操作を行なう。
現行復帰後は模擬図面情報,模擬変更記録部7の記録
内容は不要であり、廃棄される。なお模擬図面情報の格
納領域には、模擬の開始の際現行図面情報をコピーする
ので、復帰の際の操作は一切不要である。
第2図に模擬変更された図形表示装置2内の図面と前記
記録部7の記録内容との対応の一例を示す。
本図面は住宅地図である。各家のシンボルを1セグメン
トに対応させている。
記録部7は、変更種別,セグメント名称,現行内容を1
レコードとして管理している。変更種別は、どのような
変更したかを示すものであり、置換,削除,新設の3種
類がある。置換は、セグメント内容、例えば形状,位置
座標等を変えたということである。削除は、セグメント
そのものをSBから消去してしまつたということである。
新設は、新たにセグメントを設けたということである。
つぎに、前述の記録部7におけるセグメント名称とは、
変更すなわち置換,削除,新設の対象となつたセグメン
トの名称である。つぎに、現行内容とは、当該変更対象
セグメントの現行(元)の内容である。変更種別が新設
であるセグメントについては、元々現行図面には存在し
ないものなので、記録部7の現行内容は「なし」とな
る。
さて、現行図面はに示すものである。Seg.IとSeg.Jの
2つの家がある。当然この時には記録内容はない。
ここで模擬が開始され、図形表示装置2の図面情報に変
更がなされた。その結果の図面になつた。まず、1丁
目のSeg.Iの家が3丁目に移動し〔セグメントの持つ位
置座標が(X0,Y0)から(X1,Y1)に変わつている〕かつ
2階家に変わっている。2丁目にあったSeg.Jの家が削
除されている。4丁目には、新たにSeg.Kの家が設けら
れている。記録部7の記録内容は図の表のとおりであ
る。
現行復帰の際には、Seg.Iについては記録部7に保存し
ている現行内容に置き換えればよい。Seg.Jについて
は、模擬において削除されてしまつているので記録部7
に保存している現行内容のものをセグメント登録しなお
す。Seg.Kについては、模擬で新たに登録されたものな
ので、削除してしまえばよい。この操作により、図形表
示装置2内の図面情報はからに戻る。
また設備状態情報以外の図面情報の模擬変更及び現行復
帰の方式としては、既に述べた方式を一歩進めた退避方
式を利用してもよい。この退避方式においては、第1図
に示すようにSB10内に、模擬変更時に変更された図形情
報セグメントの現行図面を、図面情報格納領域8にて付
された当該セグメント名称とは別名称を付して保存する
ための退避領域9に設ける。退避領域9に格納された図
形情報セグメントを退避セグメントと称すると、退避セ
グメントの可視属性は不可視としておく。なぜならば退
避セグメントと言つても図面情報セグメントと同一のSB
内に存在し、その退避セグメントの内容は図面を構成す
るセグメント内容(図面においてシンボル等として位置
するもの)なので、FB展開時の図面情報切り出しの対象
となる。すなわち、模擬変更処理時に現行図面内容であ
る退避セグメントも表示されてしまう。これでは模擬変
更にならないので、退避セグメントの可視属性を不可視
としておくのである。可視属性が不可視のセグメントは
FBにビツト展開する対象とはならない。
そして模擬変更時には、変更履歴を模擬変更記録部7に
記録すると共に変更対象の現行内容を別の名称を付して
図形表示装置2内の退避領域9にコピーし、現行復帰時
には記録部7の記録内容を参照して、退避領域9内の復
帰対象を元の名称に戻すと共に、図形表示装置2内の図
面情報格納領域8における復帰対象の図形情報単位を削
除するようにする。このような方式によれば復帰対象の
図形情報単位が多数あつても、図形表示装置への伝送処
理および図形表示装置内でのセグメント操作が格段に少
ないという利点がある。
(3)設備状態情報処理 次に設備状態情報受信時の処理と現行復帰時の処理につ
いて述べる。前記設備状態テーブル5の各要素は管理対
象設備に1:1に対応しており、各設備の状態を格納して
いる。また状態変化記録部6の各要素はやはり管理対象
設備に1:1に対応しており、内容は模擬変更操作業務中
に当該設備の状態が変化したか否かを示す。
a.設備状態情報処理 オンラインで設備状態情報を取り込んだ際の処理であ
る。
まず、取り込んだ設備状態情報と設備状態テーブル5の
内容を比較し、状態変化(以後状変と呼ぶ)のある設備
を検出する。
現行業務中ならば、状変のあつた設備(以後状変設備と
呼ぶ)について、設備状態テーブル5の内容と当該設備
に対応するセグメントの状態表現様式(例.表示色,形
状。以後、単に状態と呼ぶ)を更新する。
模擬変更操作業務中ならば、状変設備について、設備状
態テーブル5の内容を更新し、状態変化記録部6の当該
設備内容について「状変あり」とする。なお、状態変化
記録部は、模擬変更操作業務開始時には初期化(全設備
について「状変なし」が設定)されているものとする。
初期化のタイミングについては特に規定しない。
b.現行復帰処理 まず、模擬変更操作により変更した設備のセグメントに
ついて元(現行内容)に戻す。戻し方については既に述
べた通りである。
つぎに状態変化記録部6から状変設備(内容が「状変あ
り」のもの)を検出し、当該設備の状態を設備状態テー
ブル5を参照して取り出し、当該設備に対応するセグメ
ントの状態更新を行う。
次に設備状態情報処理について具体例をあげて説明す
る。ただし、模擬変更操作そのものについては既に述べ
たので省略する。
第3図〜第5図中左側はオンライン設備状態情報,中央
上側は設備状態テーブル,中央下側は状態変化記録部,
右側は図形表示装置,その内部には図面セグメントを示
す。各データ集合の1要素には対応する設備名称をアル
フアベツトで示す。設備状態値はON/OFFとし、その状態
を表現するのに赤/緑の色表示で行なつている。
a.現行業務時 設備状態情報を受信した際の処理を第3図に示す。
設備Hに状変があり、設備状態テーブルと当該設備に対
応するセグメントSeg.hについて状態更新する。
設備Iには、状態情報があがつてきたが、状変なしであ
り何も更新しない。
b.模擬変更業務時 設備状態情報を受信した際の処理を第4図に示す。
設備H,Jに状変があり、設備状態テーブルを更新し、状
態変化記録部の当該設備について「状変あり」とする。
設備Kについては、状態情報があがつてきたが、状変な
しであり何も更新しない。
c.現行復帰時 現行復帰要求があつた際の処理を第5図に示す。ただ
し、模擬変更操作によつて変更されたセグメントの戻し
操作は済んでいるものとする。
状態変化記録部から状変設備H,Jを検出し、設備状態テ
ーブルを参照して当該設備セグメントSeg.h,Seg.jの状
態更新を行う。
以上において、上述の例では、設備状態テーブル5及び
状態変化記録部6の各要素とセグメントバツフア10内の
セグメントとを対応させているが、この対応について
は、セグメント単位に限定されるものではなく、IDB単
位であつてもよいし、セグメントより大きな図形情報単
位であつてもよい。
F.発明の効果 以上のように本発明によれば次のような効果がある。
(1)図形表示装置における模擬用図面情報を現行内容
に戻す場合において、従来のようにホスト計算機で管理
している現行の全図面情報をセグメント登録するのでは
なく、模擬変更履歴を記録した模擬変更記録部を参照し
て、模擬変更した図面情報のみを現行内容に戻すための
操作しか行わないので、短時間で現行復帰できる。
(2)オンラインで状態情報を取り込んだ際に状変設備
の検出を行ない、現行業務時の設備セグメントについて
の状態更新は状変設備のみとし、時間のかかる図形表示
装置への1/0処理を極力少なくしているので、設備状態
更新処理を高速に行うことができる。
(3)設備状態テーブルを設けて、状態情報を取り込ん
だ際更新し、常時最新の状態を保存しておけるので、現
行復帰の際にオンラインで状態情報を取り込まなくても
よく、すみやかに現行復帰が可能である。
(4)状態変化記録部を設けて、模擬変更操作業務中に
状変のあつた設備のみを記録しておくことにより、現行
復帰の対象となる設備セグメントを必要なものだけに限
り、時間のかかる図形表示装置への1/0処理を極力少な
くして、高速な現行復帰を可能にしている。
(5)状態変化記録部は、テーブルの各要素(またはビ
ツト)を各設備に対応させ、内容を「状変あり」/「状
変なし」で表現することにより、模擬変更操作業務中に
状変が同一設備に複数回発生しても、状変の記録は重複
せず当該設備に関して1つであり、現行復帰時には当該
設備に関して1回のみ現在の状態を反映(状態更新)す
る処理を行なえばよい。よつて、時間のかかる図形表示
装置への1/0処理を極力少なくし、高速に現行復帰が可
能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の全体構成を示す構成図、第2
図は図面情報と模擬変更記録部の内容との対応を示す対
応図、第3図〜第5図は、夫々現行業務時、模擬変更業
務時及び現行復帰時における設備状態情報処理を示す説
明図、第6図は図形表示装置の全体構成を示すブロツク
図、第7図は図形重合せの様子を示す説明図、第8図は
ビデオ信号発生のメカニズムを示すブロツク図である。 1…ホスト計算機、2…図形表示装置、3…現行図面情
報格納領域、4…模擬用図面情報格納領域、5…設備状
態テーブル、6…状態変化記録部、7…模擬変更記録
部、8…図面情報格納領域、9…退避領域、10…セグメ
ントバツフア。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地図に管理対象の設備を重ね合わせた図面
    情報を図形表示装置のセグメントバッファ内にセグメン
    ト登録しておき、ホスト計算機から指示された表示範囲
    の図形情報を前記セグメントバッファ内の図面情報より
    切り出して管面に表示するとともに、ホスト計算機は各
    設備の状態情報をオンラインで取り込んでリアルタイム
    に図形表示装置に表示し、模擬変更時にはホスト計算機
    内の模擬用図面情報格納領域に現行図面情報を模擬用図
    面情報としてコピーし、このコピーされた図面情報に基
    づいて模擬変更処理を行う図面表示装置において、 前記ホスト計算機に、オンラインで取り込んだ各設備の
    状態情報を記憶して更新する設備状態テーブルと、オン
    ラインで取り込んだ各設備の状態情報及び前記設備状態
    テーブルの内容を比較して各設備の状態の変化の有無を
    記録する状態変化記録部と、模擬用図面情報の模擬変更
    履歴を記録する模擬変更記録部とを設け、 前記セグメントバッファ内に、模擬変更時に変更対象と
    なる図形情報単位に係る現行図面内容を退避図形情報単
    位名称を付して保存する退避領域を設け、 更に前記ホスト計算機に、模擬変更時には、取り込んだ
    設備の状態情報に基づいて前記設備状態テーブルの内容
    を更新するとともに、前記状態変化記録部の該当する設
    備の状態変化記録を「状態変化有」とし、現行復帰時に
    は、前記模擬変更記録部の記録内容を参照して、模擬変
    更したセグメントバッファ内の図面情報のみを現行の図
    面情報に戻すとともに、前記状態変化記録部に基づいて
    状態変化のあった設備を検索し、当該設備の現在の状態
    を前記設備状態テーブルにより把握してそれに基づき前
    記セグメントバッファ内の設備に係るセグメントの状態
    更新を行う処理部を設けたことを特徴とする図面表示装
    置。
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