JPH0752457B2 - 図面表示装置 - Google Patents

図面表示装置

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JPH0752457B2
JPH0752457B2 JP61118933A JP11893386A JPH0752457B2 JP H0752457 B2 JPH0752457 B2 JP H0752457B2 JP 61118933 A JP61118933 A JP 61118933A JP 11893386 A JP11893386 A JP 11893386A JP H0752457 B2 JPH0752457 B2 JP H0752457B2
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正樹 庄司
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株式会社明電舍
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Description

【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は、ホスト計算機に図形表示装置を接続してなる
図面表示装置に関するものである。
B.発明の概要 本発明は、ホスト計算機により図面情報を管理すると共
に図面情報の要求箇所を図形表示装置に表示し、模擬的
に図面情報の変更を行う機能を備えた図面表示装置にお
いて、 模擬変更履歴をホスト計算機の記録部に記録して、記録
された図形のみを現行復帰対象とし、模擬変更時にはセ
グメントバツフア内に設けた退避領域に現行図形内容を
保存し、セグメントバツフアの残り容量不足時には退避
領域内の保存内容を削除することによつて、 模擬変更処理後における現行内容への高速復帰を図るこ
とができ、しかもセグメントバツフアの容量を節約でき
るようにしたものである。
C.従来の技術及び発明が解決しようとする問題点 地図は地域の自然条件や人口施設さらには人口・経済状
況などの人間の諸活動情報をも表現でき、古くから行政
の面で利用されてきた。現在も国,地方自治体,消防署
等では、地域計画,地域管理の基盤となる情報として大
いに利用している。また、電気・電話・ガスなどの公共
企業では、地域に敷設した自社施設(電力線,電話線,
ガス管)の計画,管理のために、地図上に当該施設を描
いた図面を使用している。これらの地図,施設図は紙面
に図として描かれたものであり、描かれる情報を以後図
面情報と呼ぶ。
近年、これら図面を計算機を用いて描いたり、図面情報
を計算機で処理する試みが為されている。これは米国が
先駆であり、1960年代から行なわれて来ている。このよ
うな計算機システムを図面情報処理システムと呼ぶ。現
在では、連邦・州・地方政府のほかに、電気・電話・ガ
スなどの公共企業やマーケツテイングなどの民間企業で
も利用されている。
我が国においては、米国よりも遅れて研究に着手した
が、データベース.コンピユータグラフイツクスなど、
その間の技術の発展をうまく吸収し、独自の発展をみせ
ている。今、国,地方自治,消防署や電気・電話・ガス
などの公共企業体において、ようやく実用段階に達した
と言える。
上記図面情報処理システムの特徴は、いずれも図形表示
装置を接続し、図面を表示することができるという点で
ある。ホスト計算機は図面情報を管理し、オペレータの
要求により図面の要求箇所を図形表示装置に表示するよ
う制御する。図形表示装置は、ホスト計算機からの要求
により図面の要求箇所を表示する。図面情報処理システ
ムにおいて、ホスト計算機と図形表示装置により図面を
表示する機能を実現する部分を含めたものを以後図面表
示装置と呼ぶ。
図面情報処理システムにおいては、図形表示装置に表示
された図面を中心にしてオペレータとの会話型操作によ
り処理をすすめていくことが基本的な使われ方である。
よつて、図面表示機能の応答性の良さが強く要求され
る。しかし、ホスト計算機では図面表示処理の他に様々
な汎用業務を行なうため定常負荷が大きく、ホスト計算
機での性能向上効果は期待できない。むしろ処理対象情
報の増加,高機能化の要求により定常負荷は増加する傾
向にあり、ホスト計算機における表示処理は負担となっ
て来る。したがって、ホスト計算機の負荷を軽減し表示
処理の応答性を向上するため、図形表示装置のインテリ
ジエンス化が進む傾向がある。すなわち、図形表示のほ
とんどの機能を図形表示装置が行なうのである。以下、
第6図に示す構成での図形表示装置を詳細に説明する。
なお、以下の説明で使用する略語の定義は次の通りであ
る。
・HIF・・・ホスト・インターフエース。
・SB・・・・セグメント・バツフア。
・MTX・・・マトリクス演算器。行列演算器。
・CLP・・・クリツピング器。
・DDA・・・デイジタル微分解析器。デイジタル・ベク
タ・ジエネレータ。
・FB・・・・フレーム・バツフア。
・LT・・・・ルクスアツプ・テーブル。別名カラーマツ
プ。
・IM・・・・インプツト・マシン。入力装置。
・VIF・・・ビデオ・インターフエース。
・TB・・・・テーブル。
・AD・・・・アドレス。
・Pn・・・・プレーンn。(nは0以上の整数) まず、図形表示装置2には、ホスト計算機とのデータ送
受信を行なうホスト・インターフエース(HIF)があ
る。HIFは、ホスト計算機からの各種表示指示や図形情
報を受信し表示プロセツサ(CPU)に伝える。また、ホ
スト計算機からの要求により、各種表示関連情報をCPU
から受けてホスト計算機に送信する。
SBは、記述表現(数値,記号)の図形情報を格納するメ
モリである。当該図形情報は、階層構造で管理される。
最下層は、具体的な図形実体(表示図形形状,位置座
標,表示色等)である。これらの上位には、個々の図形
実体についての各種属性(可視属性,検出属性等)情報
がある。なお、図形実体の位置座標は、管面上の画素位
置を直接示すものではなく、仮想的な大画面における座
標いわゆるワールド座標といわれるものである。
このSB内に格納する図形情報に対して、表示要求される
範囲(ワールド座標値により定まる方形の領域)の図形
情報の切り出しが行なわれる。この切り出し処理には、
表示図形の平行移動や回転変換を行なうマトリクス演算
器(MTX),CRTモニタ(CRT)に対応する表示可能な領域
をはみ出す部分を除去するクリツピング器(CLP)等が
用意されている。さらに、切り出した記述表現の図形情
報の線分を、当該表示位置座標よりそれに対応するフレ
ームバツフア(FB)上のビツトのON/OFF情報に展開する
デイジタル微分解析器(DDA)が用意される。
FBは、CRTの管面の各画素に1対1に対応するビツトを
少なくとも管面の画素数に対応する程度に持つメモリで
ある。カラー表示では、複数枚のメモリ・プレーンを有
し、各プレーンにおいて同一画素に対応するビツトの集
合を並べて列データとするものを当該ビツトに対応する
画素の色コードとしている。さらに、近年では、色コー
ドを予め格納しておくルツクアツプテーブル(LT),別
名カラーマツプを有し、前記のビツトの列データをアド
レスとし、LTにおける当該アドレスの内容を読み出し、
対応画素の色コードとする図形表示装置が主流になって
いる。このような図形表示装置では、重合わせ優先表示
が可能となる。すなわち、まずFBの各プレーンについて
優先順位を定め、同様に表示させたい各図形について重
合わせた時にどれを優先させて表示するかを示す優先順
位を定めておく。つぎに、各LTアドレスについてそのビ
ツト内容がオンになっているビツトに対応するプレーン
の組み合わせの中で最優先順位のプレーンに展開する図
形の表示色コードを当該アドレスのLT部分に格納してお
く。そして、SBから表示範囲の図形を切り出し、各図形
をその優先順位に対応するFBのプレーンにビツト展開す
る。一方、各プレーンにおけるいくつかの図形が重なっ
た場合その重なった部分の画素に対応するビツト列をア
ドレスとしてLTが参照されるが、当該アドレス部にはア
ドレスの「オン」ビツトに対応するプレーンの図形集合
が重なった場合の最優先表示図形の色コードが予め格納
されているので、重合わせ優先表示が実現できる。第7
図において説明する。表示図形●,▲,■があり、重合
わせ優先表示の優先順位も高いほうからこの順とする。
またその表示色は、赤,緑,青とする。FBのプレーンの
優先順位は、高い方からP2,P1,P0の順とする。表示図形
●,▲,■は、それぞれP2,P1,P0にビツト展開するもの
とする。FBの各プレーンから読み出された1つの画素に
対応するビツトの集合は、高位からP2,P1,P0の順に並べ
られ、LTの参照アドレスとなるものとする。下記に各画
素において図形の重なる組み合わせとそれに対応するLT
参照アドレスと当該アドレスのLT内容を示す。(アドレ
スのビツト内容が×の箇所は、0/1どちらでもよいこと
を表わす。) また、図にも図形重なり組み合わせを示す。線分に囲ま
れた面に記載されている数字は、上記の図形重なり組み
合わせに付けられた番号である。以上により管面に表示
される画面は、図のとおりである。
LTは、R,G,Bの基本3原色についての輝度を格納してお
くテーブルである。各アドレスに格納されたR,G,Bの各
輝度色の合成により、固有の色が表現される。
ビデオインターフエース(VIF)は、FBの内容を読み出
して各画素に対応するビツト列をアドレスとしそれによ
りLTの色コードを読み出してCRTへのビデオ信号(R,G,
B,セパレート,コンポジツト)を発生させること、およ
びCRTへの同期信号(垂直同期信号:VD,水平同期信号:H
D)を発生させることを行なう。これらの動作は、CPUの
制御からは独立し、常に高速かつサイクリツクに実行し
ている。ビデオ信号発生までのメカニズムを第8図を用
いて説明する。VIFは、FBの各プレーンに対しある画素
に対応するビツトのアドレス(FBAD)を発生させる。こ
れにより読み出されたビツト内容は、各々定められた位
置に並べられてLT参照アドレスが作成される。このLT参
照アドレスにより該当するLTの内容をR.G,B単位に読み
出す。読み出された内容をD−A変換器に送る。ここで
D−A変換され、各々R,G,Bビデオ信号を発生する。以
上の処理を画素の並び順に次々に行なうのである。これ
らは超高速かつサイクリツクに実行されるので、人間の
見た目には、残像現象にも助けられて1枚の画面として
見えるのである。
CRTは、ラスタスキヤン表示方式によりリフレツシユ描
画を行なうものである。すなわち、各画素についてのR,
G,Bビデオ信号をうけて、それに対応する強さの電子ビ
ームを蛍光面の画素位置に放射し、各輝度で発光するR,
G,Bの蛍光点の色の合成により様々な色を表示する。ま
た、画素の指定すなわちビームの放射位置は、水平同期
信号,垂直同期信号により制御する。すなわち、画面上
の左上から横方向に電子ビームを走査し、順次右下まで
必要な本数の走査線を1秒間に30〜60回作るのである。
30〜60回という数値は、垂直走査周波数(リフレツシユ
・レート)と呼ばれ、一般的には、ちらつきを生じない
範囲で下限に近い数値が設定される。
CPUは、ホスト計算機やIMからの入力情報を解析し実行
するものである。ただし、具体的な処理は各専用処理器
(MTX,CLP,VIF等)がほとんど行ない、実際にはそれら
の制御を行なうことが多い。
入力装置(IM)は、オペレータから図形表示装置に対す
る各種情報の入力操作を行なうものである。用途に応じ
て多種多用なものがある。標準的には、キーボードがあ
る。座標値を入力する装置としては、デイジタイザ,タ
ブレツト等がある。また、管面上で図形やカーソルを移
動させるものとしては、ジヨイステイツク,トラツクボ
ール等がある。
さて、前記ホスト計算機と図形表示装置とで構成する図
面表示装置において、図面情報はホスト計算機で管理し
ていることは前述した。これは、計算機内に仮想的な連
続する大図面を持っていると考えることができる。従来
の方式では、オペレータからの表示要求があると、ホス
ト計算機は仮想大図面における要求箇所の図面情報を切
り出し図形表示装置に送信する。それを受信した図形表
示装置では、図面情報の各図形要素をセグメントという
形式でSBに格納し、それをFBにビツト展開して管面に表
示する。この方式では、ホスト計算機と図形表示装置と
の間の大量情報の伝送処理および図形表示装置内のセグ
メントの登録処理にかなり時間を要し、表示要求から管
面への表示までに長時間かかる。前述の通り図面表示装
置では応答性の良さが最大要求事項であり、この方式で
は問題であった。
最近、大容量(4MB程度)のSBを有する図形表示装置を
使用して図面表示装置を構成し、ホスト計算機で管理す
る全図面情報に対応する図形情報を立ち上げ時にSBにす
べて登録し、運用時には、表示要求があるとホスト計算
機では表示範囲のみの指示を図形表示装置に与え、図形
表示装置ではSB内の全図面対応の図形情報のうち要求範
囲の図形情報を切り出してFBにビツト展開し表示すると
いう方式が開発されている。これは、表示要求時に伝送
情報量もわずかであり、セグメントの登録処理も不要で
あるので、高速に任意の図面箇所を表示できる。極めて
応答性の良い図面表示装置を実現している。
さて、近年図面情報処理システムでは、実用上目で見な
がら模擬的に図面情報の変更を行なう機能が望まれてい
る。すなわち、図面情報を図面表示装置で目視確認しな
がら変更し、再び元に戻すという機能である。言うなれ
ば、図面情報変更描画シミユレーシヨンである。例え
ば、地方自治体において、あらたに道路や水道,公共物
の新設,撤去等の計画を図面上で行なうような場合。同
様に、電力会社,電話会社,ガス会社において、電力
線,電話線,ガス管の新設,撤去等の計画を図面上で行
なうような場合。図面表示装置において、実際に道路,
水道,公共物や電力線,電話線,ガス管等が新設された
り撤去されたりする様子を表示して見せる。当該模擬を
やめたならば、元の図面情報に戻し、現行の図面を表示
できるようにするものである。
上記機能において、当然のことながら図面変更処理の応
答性の良さが要求されるが、それ以上に模擬をやめた後
元の図面情報に戻しそれを表示できる機能に応答性が要
求される。なぜならば、現行の図面にもとづいて行なわ
れる各種業務のほうが現実にさしせまった問題であり、
模擬を実行しているいつ何時でろうと必要が発生したな
らば現行図面を表示できなくてはならないからである。
例えば、電力会社において所轄の電力線に事故が発生し
た場合、現行図面を表示して当該事故区域を把握しすみ
やかに事故復旧操作を実行しなければならない。同様
に、消防署において所轄地域に火災が発生した場合、現
行図面を表示して火災発生区域を把握しすみやかに現場
に急行し消火活動を実行しなければならない。また、こ
のような緊急性のない場合であつても、現行の図面情報
にもとづき実行される業務は優先される。現行図面の使
用頻度も高い。よって、模擬の実行中であつても、素早
く元に戻すことが要求されるのである。以後、模擬的に
変更した図面情報を元に戻すことを現行復帰と呼ぶ。
この模擬変更処理において、ホスト計算機内で管理する
現行の図面情報について、本物のデータを変更してしま
うのはデータ保護の見地から問題がある。例えば、ホス
ト計算機が模擬変更処理中にダウンして、現行の図面情
報が変更されたままの内容となつてしまうような場合が
考えられる。よつて模擬変更する場合には、最初に本物
の(現行)の図面情報を記憶装置内の別の領域にコピー
し、当該コピーした図面情報に対して模擬変更処理を行
なうという方法が考えられる。模擬変更処理中には、本
物の図面情報に対しての操作は一切行なわれないので、
完全なデータ保護が確立している。また、この方式では
現行復帰の際には、模擬の図面情報はそのまま廃棄して
しまうだけでよく、データ操作は不要で、瞬時に復帰で
きる。よつて、ホスト計算機の処理についての応答性は
大変良い。
ところが、全図面情報(図形情報の形式)を格納してい
る図形表示装置において、上記方式を採用するには問題
がある。すなわち、図面情報を格納する図形表示装置の
記憶領域(SB)がそれほど大きくなく、現行の図面情報
と模擬の図面情報の両方を格納する領域を確保できない
からである。
図形表示装置の記憶装置はICメモリであり、現段階では
超大容量のものを実装するには技術的に困難が伴うし、
また、高価になる。これに対しホスト計算機は、デイス
ク等の補助記憶装置や仮想記憶機構を利用することによ
り実用上無限と言つてよい記憶領域を持つことができ
る。
よつて、ホスト計算機では模擬の図面情報において模擬
変更処理を実行するが、図形表示装置では現行の図面情
報を直接変更するという方法しかない。こうすると、現
行復帰の際、ホスト計算機側の復帰処理は瞬時に実行で
きても、図形表示装置では実際に現行の図面情報を変更
されてしまつているので簡単に復帰はできない。図形表
示装置における図面情報を現行のものに戻すには、シス
テム立ち上げ時と同様にホスト計算機で管理している現
行の全図面情報をセグメント登録しなおさなければなら
ない。しかし、これでは大量の情報の伝送処理とセグメ
ント登録処理に長時間を要し、現行復帰の応答性が極め
て悪いものとなる。
本発明は、このような問題点を解決するために種々の方
式を検討した結果なされたものであるが、本発明の特徴
を理解しやすくするために、本発明に至るまでに検討し
た方式を簡単に述べておく。
先ずはじめに検討した記録方式については、ホスト計算
機は現行の図面情報を処理対象とするが、模擬変更処理
開始時にはホスト計算機内に別途設けた領域に現行図面
情報を格納して、これをホスト計算機の処理対象とす
る。そして模擬変更時には、図形表示装置内の図面情報
の変更履歴を例えばホスト計算機に設けた記録部に記録
し、現行復帰時には記録部の記録内容を参照して、変更
した部分のみ現行の図面情報に戻すようにする。この方
式によれば、図面情報のすべてを再びセグメント登録し
なおすことに比べ、無駄な伝送処理,セグメント登録処
理がなく、効率良く極めて短時間で現行復帰することが
できる。
ところでこの方式は、同一セグメントについての変更回
数が多い場合には、変更履歴にはそれに対応して逐一記
録されていくが、現行復帰時には、記録された順序と逆
の順序で変更履歴の戻し操作が行なわれるから、記録部
の変更履歴の量が増えるにつれて復帰処理が遅くなる。
そこで、このような場合にも対応するため、上記の方式
を一歩進めて、記録部の記録については、現時点の模擬
図面と現行図面との相違についてのみ記録するという方
式を検討している。しかしながらこの方法による現行復
帰では、復帰対象セグメントの変更種別が「置換」,
「削除」の場合、記録部内の変更履歴の現行内容に戻す
ためにそれらを参照して当該セグメントについて置換,
登録の操作を行なう。(変更種別「新設」のセグメント
は「削除」の操作を行なう。)この操作はセグメント・
IDBの全内容、例えば形状,位置座標,色等について再
度逐一指定して行なわなければならない。標準的な図形
表示装置のセグメント・IDB操作命令では、そのような
ものが多い。よつて、図形表示装置に対する伝送情報量
(セグメント・IDB操作命令)が多く、かなり伝送時間
を要する。また、図形表示装置内のセグメント・IDB操
作処理が多く、かなり処理時間を要する。したがつて、
現行復帰処理を高速に行なうための障害となる。なお、
変更種別は、どのように変更したかを示すものであり、
置換,削除,新設の3種類がある。置換は、セグメント
内容、例えば形状,位置座標等を変えたということであ
る。削除は、セグメントそのものをSBから消去してしま
つたということである。新設は、新たにセグメントを設
けたということである。
こうしたことから本発明者は、SBに退避領域を別途設
け、模擬変更時には変更対象の現行内容を別の名称を付
して前記退避領域にコピーし、現行復帰時には退避領域
内の復帰対象を元の名称に戻すと共に、SBにおける今ま
で処理対象となつていた図面情報の復帰対象のセグメン
トを削除するという退避方式を検討している。このよう
な退避方式によれば、復帰対象のセグメントについて置
換,登録の操作を行なわなくてよいから現行復帰を非常
に高速に行なうことができる。
さて、図面表示装置を含む図面情報処理システムは、通
常長期に渡つて運用しているうちに、管理する情報が段
々増えていく。これは、地域の産業・経済環境や社会環
境,自然環境が発展・変化していくからである。このよ
うな場合、システムの記憶容量が問題となる。すなわ
ち、管理対象の情報の増加に対応できるかということで
ある。ホスト計算機の場合、設計段階でその増加を予想
して十分な容量の記憶装置を備えている。また容量不足
が生じたとしても、外部記憶装置の増設で対応可能であ
る、しかし、運用中常に全図面情報を格納している方式
の図形表示装置の場合、その対応が困難である。まず、
外部記憶装置は持つていない。(外部記憶装置では応答
性が悪く表示処理には使用できない。)前述のとおりIC
メモリの実装容量もある程度で限界がある。そのため、
システム設計段階では、将来の図面情報の増加を見越し
てシステムで管理できる図面領域を決定し、容量に余裕
のあるように設計する。したがつて余程のことがない限
り容量不足は発生しない。しかし、コスト・パー・フオ
ーマンスを考えるとありあまる程の余裕をとることは考
えられない。
ここで、上記の退避領域を利用した場合における、模擬
変更によるセグメントの増加減について考える。置換,
削除される図面情報については、変更直前の当該の図面
情報をコピーした退避セグメントが新たに作られる。ま
た新設の場合、退避セグメントは作成されないが当該の
図面情報がセグメントとして新規に作成される。削除の
場合、退避セグメントが増えても当該のセグメントが削
除されるのでSBの残り容量に変化はない。新設の場合、
将来新設されるであろう図面情報はその増加を予想して
設計されているので、SBの容量の余裕分で吸収可能であ
り、模擬変更時に容量不足となる問題はほとんど生じな
い。しかしながら置換の場合には、模擬変更時には、当
該セグメントが存在し続けその他に退避セグメントが新
規に作成されるので、SBの残り容量を確実に少なくす
る。また、置換セグメントは既存のものであり、将来の
図面情報の増加分ではない。よつてSBの余裕分では吸収
できない。結局設計時に任意の場合の模擬変更中に生じ
る置換セグメントに対する退避分をどの程度として考え
るかによるが、前述のとおり十分な量を確保することは
できない。
上記のような状況において、新設により図面情報が増加
していつた場合、模擬変更時の置換による退避セグメン
ト分が圧迫されるようになる。すなわち、図面情報が増
えていくと、退避セグメントを格納する領域が不足し、
退避方式による模擬変更が不可能になる場合がありう
る。退避領域が不足した場合、退避セグメントは格納で
きないが、当該セグメントの置換は可能であるので、強
いて行なえば模擬変更のみは続行できる。しかし、変更
したセグメントの退避セグメントが保存されていないの
で、現行復帰は不可能である。また模擬変更において予
想以上に大量に置換操作を行なうと、やはり退避領域が
なくなる可能性がある。このように退避方式は、図面情
報の増加が進んだり、膨大な置換操作を行なつたりする
と、模擬変更そのそのができなくなるという問題があ
る。
そこで本発明者は次のような方式を開発した。即ち図形
表示装置のセグメントバツフアの残りセグメント容量を
常時認識し、残りセグメント容量不足により退避セグメ
ントを格納できず退避方式が実行不可能になつたことを
認識すると、退避セグメントが不要な記録方式に切り替
えて模擬変更処理を続行できるようにするものである。
記録方式ならば、置換操作による残りセグメント容量の
増加減分は当該図面セグメント量のみの増加減分とな
る。なお、退避方式ならば、さらに退避セグメント量分
が残りセグメント容量を減らす。また、削除操作では、
当該図面セグメント量が減るのでその分が残りセグメン
ト容量を増加させる。この場合退避方式ならば、さらに
退避セグメント量分が残りセグメント容量を減らす方向
に働くので、増加減分が相殺されてトータルとしては残
りセグメント容量は変化しない。新設操作の場合は、当
該新設図面セグメント量分が残りセグメント容量を減ら
す。
さて、図面表示装置の実際の運用においては、置換操作
が多く、削除操作,新設操作の頻度は少ないということ
が言える。置換操作では、残りセグメント容量に対する
影響は一般に少ない。削除操作と新設操作の残りセグメ
ント容量に対する影響は相殺されわずかなものとなる。
すなわち、記録方式ならば、セグメント容量に対する影
響はわずかなものである。よつて、記録方式に切り替え
る時期を残りセグメント容量にある程度余裕のあるうち
に行なえば、その後もさらに模擬変更を継続できるので
ある。
しかし、削除操作が極めて少なく、反対に新設操作が極
めて多い場合がありうる。さらに置換操作であつても図
面セグメント量が極めて多くなる場合がありうる。した
がつて、記録方式であつても残りセグメント容量を急速
に減らす場合があることを考えなくてはならない。この
ような場合、上記の退避−記録移行方式であつても、記
録方式に切り替えた後も変更操作による一件々々の残り
セグメント容量の減分がかなり大きく、すぐに余裕分の
残りセグメント容量がなくなり、新設操作やセグメント
量増加方向の置換操作を実行することが不可能になつて
しまう。また、極めて大量の模擬変更操作を実行する場
合や元々図形表示装置のセグメント容量が小さい図面表
示装置における模擬変更操作でも同様であり、記録方式
に切り替えてもすぐに残りセグメント容量の限界に達
し、模擬変更操作が継続不可能になつてしまう。
本発明は、模擬変更処理後における現行内容への高速復
帰を図ることができ、しかもセグメントバツフアの容量
を節約しながら模擬変更操作を行なうことができる図面
表示装置を提供することを目的とする。
D.問題点を解決するための手段及び作用 本発明は、「C.従来技術及び発明が解決しようとする問
題点」の項にて説明した、本発明者が既に開発した記録
方式と退避方式とを組み合わせ、セグメントバツフアの
残り容量に応じてこれら方式の一方を選択し、記録方式
によつても模擬変更ができないほどセグメントバツフア
の残り容量が不足した場合には、退避領域内に保存して
ある図形情報単位例えばセグメントを抹消することによ
り、容量を確保しようとするものである。
記録部の管理及び退避領域の名称変更について、図形情
報単位としてセグメント単位により行なう場合を例にと
つて基本原理を述べる。
模擬変更処理時、常に図形表示装置の残りセグメント容
量を把握しておく。模擬変更操作の要求があり、変更対
象が記録部に変更履歴のないセグメントについてである
ならば、まず現時点の残りセグメント容量で退避方式の
模擬変更が可能かどうか判定する。可能ならば実行す
る。不可能ならば、記録方式で可能かどうか判定する。
可能ならば実行する。不可能ならば記録部を検索して退
避方式で模擬変更を行なつたセグメントについての退避
セグメントをセグメントバツフアから削除し、かつ記録
部から退避方式固有の変更履歴内容を削除することによ
り、このセグメントの変更履歴を記録方式の形式に変更
する。すなわち、退避セグメントを削除してその分残り
セグメント容量を増やすのである。この処理を、当該模
擬変更操作が記録方式で実行可能な残りセグメント容量
を確保できるまで行なう。必要な残りセグメント容量を
確保できたならば、当該模擬変更操作を記録方式で実行
する。記録部に変更履歴のあるセグメントについても同
様であり、最初に現時点の残りセグメント容量で模擬変
更可能かどうか判定し、可能ならば実行する。この場合
は既にセグメントの現行内容は記録部に記録されている
から、記録部に記録されている変更履歴を更新しかつセ
グメントバツフア内の対応するセグメントを更新する。
また、不可能ならば必要な分だけ退避セグメントを削除
して残りセグメント容量を増やし模擬変更を実行する。
これら模擬変更の際に用いられる記録部は、退避方式,
記録方式兼用のものである。退避方式で模擬変更を行な
つた場合は退避方式の変更履歴に加えて、記録方式で行
なう場合の固有の変更履歴内容についても記録してお
く。記録方式の模擬変更の場合は、記録方式の変更履歴
のみでよい。現行復帰時は記録部を参照し、それぞれ方
式にしたがつて各復帰対象セグメントの変更履歴により
元に戻す。
E.実施例 (1) 全体構成 第1図は本発明の実施例の全体構成を示す図であり、こ
の実施例では、ホスト計算機1に、現行図面情報を常時
格納し実際の運用に用いる現行図面情報格納領域3と、
模擬変更時に使用する模擬用図面情報格納領域4と、模
擬変更時に図形表示装置2内の図面情報に対し変更操作
を行なつた際の変更履歴を記録しておく記録部6と、セ
グメントバツフア5の残り容量を認識する容量認識部7
と、この容量認識部7で認識した残り容量に応じて、模
擬変更時における図形情報単位例えばセグメントの現行
図形内容の保存方式を記録方式または退避方式から選択
する方式選択部8とを設ける。
そして図形表示装置2のセグメントバツフア5に、図面
情報格納領域9と退避領域10とを設ける。図面情報格納
領域9はホスト計算機1の処理対象となる図面情報を格
納するためのものであり、ホスト計算機1が現行業務処
理を行なう場合には現行図面情報を格納し、模擬変更処
理を行なう場合には模擬用図面情報を格納する。退避領
域10は方式選択部8により退避方式が選択されたときに
用いられるものであり、模擬変更時に変更されたセグメ
ントの現行図形内容を、図面情報格納領域9にて付され
た当該セグメント名称とは別名称を付して格納する。以
下では退避領域10に格納されたセグメントを退避セグメ
ントと称する。退避セグメントの可視属性は不可視とし
ておく。なせならば退避セグメントと言つても図面情報
セグメントと同一のセグメントバツフア内に存在し、そ
の退避セグメントの内容は図形を構成するセグメント内
容(図面においてシンボル等として位置するもの)なの
で、フレームバツフア展開時の図面情報切り出しの対象
となる。すなわち、模擬変更処理時に現行図形内容であ
る退避セグメントも表示されてしまう。これでは模擬変
更にならないので、退避セグメントの可視属性を不可視
としておくのである。(可視属性が不可視のセグメント
はフレームバツフアにビツト展開する対象とはならな
い。)要するに退避領域とは、図形表示装置内のメモリ
上の連続したアドレス空間を示すものではなく、退避セ
グメントの集合を示すものである。ただ管理上の便宜か
ら退避セグメント名称は連続したものとする場合例えば
番号である場合が多い。
次に記録部6について述べると、これの1レコードに
は、第2図に示すように、変更種別,当該セグメント名
称,退避セグメント名称,現行図形内容が記録される。
当該セグメント名称とは、模擬変更の対象となつている
セグメントの名称である。すなわち、置換,新設,削除
されたセグメントの名称である。置換,削除の対象とな
つているセグメントは現行図面において存在するものな
ので、当該セグメント名称は既存のものである。新設の
対象となつているセグメントは現行図面に存在しないも
のなので、当該セグメント名称は新規に登録するが、現
行図面や記録部6に存在するものとは区別できるよう固
有のものとする。
前記記録部6においては、記録方式及び退避方式のいず
れの場合でも変更種別,当該セグメント名称,現行図形
内容が記録され、退避セグメント名称については退避方
式の場合にのみ記録される。ここで記録部6及び退避領
域10にて現行図形内容を保存しておく意義について述べ
ると、模擬図面においては模擬変更を実行したことによ
りセグメントの現行図形内容が失われしまうため、その
内容を別途保存するのである。なお同一セグメントにつ
いて複数回模擬変更される場合には、新たなレコードを
使用することなく既に記録されたレコードの変更種別
を、「C.従来技術及び発明が解決しようとする問題点」
の項にて本発明者が開発した方式として述べたように、
現行図形と現時点の図形との相違に対応する種別に更新
する。
以上においてあるセグメントをセグメントバツフア5に
格納するのに要するセグメント量は、正確に算出できる
か、または概算できるものとする。概算の場合、大き目
に算出したならば、その概算値は実際の値より確実に大
きいものとする。また、図形表示装置も計算機であるの
で、その記録装置であるセグメントバツフア5の残り容
量についての外部からの問い合わせに対して応答を帰す
機能を有するものとする。
(2) 作用 次に上述の装置の作用について述べる。先ず現行運用時
にはホスト計算機1は現行図面情報格納領域3内の現行
図面情報を処理対象とし、これを用いて各種処理を行な
う。そして模擬変更処理を開始する場合には、ホスト計
算機1は現行図面情報を模擬用図面情報格納領域4にコ
ピーし、模擬用図面情報を処理対象とする。
模擬変更要求があつた場合、その変更種別により以下の
ように処理が異なる。
a.新設の場合 容量認識部7で認識したセグメントバツフア5の残り容
量にもとづいて、方式選択部8により当該変更操作の実
行の可否を判定する。すなわち、新設セグメントを残り
セグメント容量で格納できるかどうかを判定するもので
ある。可能であれば、記録部6に変更履歴(変更種別=
新設,当該セグメント名称)を記録し、セグメントバツ
フア5内の図面情報格納領域9に当該セグメントを新設
する。不可能であれば、記録部6について退避方式で実
行した模擬変更操作の履歴(退避セグメント名称ありの
もの)を検索する。この退避セグメントを退避領域から
削除し、退避セグメント名称を変更履歴から消去する
(以後、退避抹消処理と呼ぶ。)。その後再び冒頭の判
定処理に戻る。
b.削除の場合、 1) 当該セグメントについての変更履歴があるかどう
か記録部6を検索する。
変更履歴がある場合、当該変更種別によりつぎのとおり
行なう。変更種別が「新設」である場合、図面情報格納
領域9から当該セグメントを削除し、当該変更履歴を記
録部6から抹消する。変更種別が「置換」である場合、
変更種別を「削除」に書き換え、図面情報格納領域9か
ら当該セグメントを削除する。変更履歴がない場合、つ
ぎに進む。
2) 当該変更操作が現時点の残りセグメント容量で退
避方式により可能かどうか判定する。すなわち、退避方
式による削除操作は、最初に図面情報格納領域9の当該
セグメントを退避領域10にコピーし、つぎに図面領域か
ら当該セグメントを削除する操作である。従つて退避領
域10にコピーした直後は退避セグメント分が一時的に増
えるので、最初の時点の残りセグメント容量は当該退避
セグメントを格納できる量がなくてはならない。方式選
択部8によりこれを判定するのである。可能ならば、当
該変更操作を退避方式により実行する。すなわち、記録
部6に当該変更履歴(変更種別=削除,当該セグメント
名称,退避セグメント名称,現行内容)を記録し、退避
領域10に当該セグメントをコピー(退避セグメントを格
納)した後、図面情報格納領域9から当該セグメントを
削除する。
不可能ならば、当該変更操作を記録方式で行なう。すな
わち、記録部6に当該変更履歴(変更種別=削除,当該
セグメント名称,現行内容)を記録し、図面情報格納領
域9から当該セグメントを削除する。
c.置換の場合 1) 当該セグメントについての変更履歴があるかどう
か記録部6を検索する。
変更履歴がある場合、当該模擬変更操作が現時点の残り
セグメント容量で可能かどうか判定する。すなわち、当
該置換操作により図面セグメント量の増分があれば、そ
れを残りセグメント容量で吸収可能かどうか判定するの
である。可能であれば、当該セグメントに対し要求の置
換操作を実行するのである。変更履歴については何もし
ない。不可能であれば退避抹消処理を行なつた後、最初
に戻り再び判定する。変更履歴がない場合、つぎに進
む。
2) 当該変更操作が現時点の残りセグメント容量で退
避方式により可能かどうか判定する。すなわち、当該置
換操作による図面セグメントの増分と退避セグメントと
を残りセグメント容量で格納できるかどうか判定するの
である。可能ならば、当該変更操作を退避方式で実行す
る。すなわち、記録部6に当該変更履歴(変更種別=置
換,当該セグメント名称、退避セグメント名称,現行内
容)を記録し、当該セグメントを退避領域10にコピーし
た後、当該セグメントに対して置換操作を実行する。不
可能ならば、つぎに進む。
3) 当該変更操作が現時点の残りセグメント容量で記
録方式により可能かどうか判定する。すなわち、当該置
換操作により図面セグメント量の増分があれば、それを
残りセグメント容量で吸収可能かどうか判定するのであ
る。可能である場合、当該変更操作を記録方式で実行す
る。すなわち、記録部6に当該変更履歴(変更種別=置
換,当該セグメント名称,現行内容)を記録し、当該セ
グメントに対して置換操作を実行する。不可能である場
合、退避抹消処理を行なう。つぎに3)の冒頭に戻り、
再び判定を繰り返す。
なお、ホスト計算機1の模擬図面情報についても、セグ
メント模擬変更時に模擬変更を行なうものとする。
ここでセグメントバツフア5の残り容量の算出について
は、あるセグメントをセグメントバツフア5に格納する
ために要するセグメント量(容量)を正確に算出できる
場合には、セグメントバツフア5の残り容量を図形表示
装置2に問い合わせなくとも、セグメントバツフア5の
全体容量と算出した前記セグメント量とにもとづいてそ
のときの残り容量を把握でき、このため計算によつて残
り容量が不足しているか否かを認識できる。ところであ
るセグメントをセグメントバツフア5に格納するために
要するセグメント量を正確に算出できない場合には概算
を行ない、その概算値にもとづいて残り容量を認識す
る。この概算については、実験(セグメント登録後セグ
メント残り容量問い合わせを行ない、登録前のセグメン
ト残り容量からその値を減算する)によりセグメントの
格納に要するセグメントバツフア容量の概算式を求め、
これにもとづいて行なう。セグメント量算出が概算であ
る場合は、図形表示装置2に残りセグメント量を問い合
わせ、正確な残りセグメント量を認識する。その残りセ
グメント量と算出したセグメント量により、再び上記と
同様の判定をする。なぜならば、変更に関するセグメン
ト量算出が概算であるならば、その時点で認識している
残りセグメント容量も下記式からわかるように概算値だ
からである。
残りセグメント容量=直前の残りセグメント容量−増減
セグメント量概算値 前提によりセグメントの概算値は実験のものより多目に
するため、認識している残りセグメント容量は少な目で
あり、実際の残りセグメント容量は認識している値より
多い可能性がある。よつて、正確な残りセグメント容量
を問い合わせて認識し再判定すれば、模擬実行可となる
可能性がある。
このように残りセグメント容量の把握に関して、セグメ
ント変更に際しての残りセグメント容量を計算で正確に
できない場合、常時はそれを結果が少な目になるような
概算で行ない、残りセグメント容量が不足と判定した時
に初めて図形表示装置2に現在の残りセグメント容量の
問い合わせをして正確な値を把握し、再度判定を行なう
という方式をとることにより、図形表示装置へ残りセグ
メント容量を問い合わせるという、長時間を要する1/0
処理を最小限にし、常時のセグメント変更の処理を高速
に行なうことができる。
(3) 具体例 第3〜5図において具体例を説明する。なお、図におけ
る点線で描いた方形は、そのものが削除されたことを示
す。
a.残りセグメント容量に十分余裕があり、退避方式の模
擬変更が可能な場合 第3図にSeg.h,Seg.i,Seg.jに対してそれぞれ新設,置
換,削除の模擬変更操作を退避方式で行なつた様子を示
す。
Seg.hについては、変更履歴を記録部6に記録し、図面
情報格納領域9にSeg.hを新設する。Seg.iについては、
退避セグメント名称,現行内容をともに含む変更履歴を
記録部6に記録し、図面情報格納領域9のSeg.iを退避
領域10にコピーして現行セグメント内容をSeg.Iとして
保存した後、図面情報格納領域9のSeg.iを要求のもの
に置換する。Seg.jについては、退避セグメント名称,
現行内容をともに含む変更履歴を記録部6に記録し、図
面情報格納領域9のSeg.jを退避領域10にコピーして現
行セグメント内容をSeg.Jとして保存した後、図面情報
格納領域9のSeg.jを削除する。
b.残りセグメント容量が少なく退避方式は不可能である
が、記録方式の模擬変更が可能な場合 第4図にSeg.k,Seg.lに対してそれぞれ置換,削除の模
擬変更操作を記録方式で行なつた様子を示す。
Seg.kについては、変更履歴を記録部6に記録し、図面
情報可能領域9のSeg.kを要求どおりに置換する。Seg.l
については、変更履歴を記録部6に記録し、図面情報格
納領域9のSeg.lを削除する。
c.残りセグメント容量がまつたくなく、記録方式の模擬
変更でも不可能な場合 第5図にSeg.m,Seg.nに対してそれぞれ新設,置換の模
擬操作を、退避抹消処理を施した後、記録方式で行なつ
た様子を示す。
まず、記録部6から退避セグメント名称のある変更履歴
を検索して退避セグメントSeg.I,Seg.Jを見つけ出し、
それらのセグメントを退避領域10から削除する。さらに
当該変更履歴から退避セグメント名称Seg.I,Seg.Jを抹
消する。この後、Seg.m新設については、変更履歴を記
録部6に記録し、図面情報格納領域9にSeg.mを新設す
る。また、Seg.nの置換については、記録部6に変更履
歴を記録し、図面情報格納領域9のSeg.nを要求どおり
に置換する。
なお、ホスト計算機1内の模擬図面情報も図形表示装置
2のセグメントと同様に変更する。
F.発明の効果 本発明によれば、退避方式または記録方式を利用してい
るので現行復帰の際には、模擬変更の対象となつた図形
情報単位例えばセグメントについてのみ元に戻すデータ
操作を行なえばよい。従つてすべての図面情報を再び記
録しなおすことに比べて効率よく現行復帰が行なえる。
そして本発明は、セグメントバツフアの残り容量が許す
限りは退避方式で模擬変更を行ない、残り容量が不足し
て退避方式が不可能になると記録方式で行ない、それで
も不可能な場合には、既に退避方式で模擬変更済みの変
更履歴(退避セグメント名称のあるもの)を検索し、退
避領域から当該退避図形情報単位例えば退避セグメント
を抹消することによつて、その分残り容量を増やし、目
的の模擬変更を可能にするものである。これについてつ
ぎのような効果がある。
1.セグメントバツフアの容量の限界まで退避方式で模擬
変更を行なうので、退避方式を最大限に活用でき、高速
に現行復帰が可能である。
2.模擬変更時、残り容量が不足し、退避方式が不可能に
なつても、記録方式に切り替えて変更可能である。
3.模擬変更時、残り容量が全くなく、記録方式でも不可
能になつたとしても、退避抹消処理を行なつてその分残
り容量を増やし、記録方式の模擬変更が可能である。
4.模擬変更済みのセグメントに対してさらに図面セグメ
ント量が増えるような置換操作の場合、残り容量が不足
して不可能となりうるが、上記3.と同様に退避抹消処理
を行なつてその分残り容量を増やし、模擬変更可能であ
る。
5.記録部は退避方式,記録方式兼用のものとし、退避方
式で行なつた変更履歴は例えば退避セグメント名称とと
もに現行内容も記録しておくことにより、退避抹消処理
により退避セグメントが消去されても当該変更履歴は記
録方式で行なつたものとして残るので、当該変更に対す
る現行復帰が可能である。
6.上記2.,3.,4.の効果により、上記1.の効果を損なわな
い程度に退避領域のセグメント容量を節約したシステム
設計ができる。コスト・パー・フオーマンスが良い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の全体構成を示す構成図、第2
図は記録部を示す説明図、第3図〜5図は各々模擬変更
処理の様子を示す説明図、第6図は図形表示装置の全体
構成を示すブロツク図、第7図は図形重合わせの様子を
示す説明図、第8図はビデオ信号発生のメカニズムを示
すブロツク図である。 1……ホスト計算機、2……図形表示装置、3……現行
図面情報格納領域、4……模擬用図面情報格納領域、5
……セグメントバツフア、6……記録部、7……容量認
識部、8……方式選択部、9……図面情報格納領域、10
……退避領域。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 8125−5L G06F 15/62 335

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホスト計算機が処理対象としている図面情
    報を図形表示装置のセグメントバツフア内の図面情報格
    納領域に登録し、ホスト計算機から指示された表示範囲
    の図形情報を前記格納領域内の図面情報より切り出して
    管面に表示し、ホスト計算機は、現行図面情報が模擬用
    図面情報としてコピーされる模擬用図面情報格納領域を
    有し、この領域内の図面情報は模擬変更処理時にホスト
    計算機の処理対象とされる図面表示装置において、 ホスト計算機に、前記セグメントバツフアの残り容量を
    認識する容量認識部と、この容量認識部で認識した残り
    容量に応じて、模擬変更時における図形情報単位の現行
    図形内容の保存方式を退避方式または記録方式から選択
    する方式選択部と、図形情報単位についての模擬変更履
    歴を記録する記録部とをホスト計算機に設け、 前記セグメントバツフアに、模擬変更対象となる図形情
    報単位に係る現行図形内容を退避図形情報単位名称を付
    してコピーする退避領域を設け、 記録方式選択時には、前記記録部に、模擬変更種別と変
    更対象の図形情報単位名称と当該図形情報単位に係る現
    行図形内容とを記録し、退避方式選択時には、前記記録
    部に記録方式選択時の記録内容に加えて対応する退避図
    形情報単位名称を記録し、 前記方式選択部は、セグメントバツフアの残り容量にも
    とづいて退避方式が実行可能か否かを判定し、実行不可
    能判定時には更に記録方式が実行可能か否かを判定し、
    この判定内容が実行不可能であれば、退避領域内に保存
    してある退避図形情報単位を削除して記録方式を実行可
    能にし、 現行復帰時には前記記録部の記録内容を参照して、退避
    方式を採用した図形については前記退避領域における復
    帰対象の図形情報単位の退避図形情報単位名称を元の図
    形情報単位名称に戻しかつ図形表示装置内の前記図面情
    報格納領域における復帰対象の図形情報単位を削除する
    と共に、記録方式を採用した図形については模擬変更し
    た図形情報単位の図形内容を現行内容に戻すことを特徴
    とする図面表示装置。
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