JPH061034U - エアバッグ用安全装置 - Google Patents

エアバッグ用安全装置

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JPH061034U
JPH061034U JP323792U JP323792U JPH061034U JP H061034 U JPH061034 U JP H061034U JP 323792 U JP323792 U JP 323792U JP 323792 U JP323792 U JP 323792U JP H061034 U JPH061034 U JP H061034U
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JP
Japan
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release bolt
lever
stopper member
airbag
operating plate
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JP323792U
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直己 大江
宏明 神藤
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Tokai Rika Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Tokai Rika Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ストッパ部材と、このストッパ部材に回転力
を伝達する解除ボルトとの位置決めを確実にし、組付作
業性を向上する。 【構成】 作動部82の斜面部82A、82B、82C
は、解除ボルト70の螺合操作によってレバー60の斜
面部60A、60B及び突片60Cと当接されるため、
作動プレート64は、支持面86A上で、レバー60の
斜面部60A、60B及び突片60Cに案内されて解除
ボルト70の軸直角方向へ案内移動されて、正規の位置
とされる構成である。この正規の位置で解除ボルト70
がさらに軸方向へ移動されると、レバー60がねじりコ
イルばねの付勢力に抗して回転され(約35°)、斜面
部60Bと背面部60Dとで挟まれた基部がU字溝98
に収容され、この状態が保持される。これによって、前
記ロックピン52による揺動バー42の移動阻止を解除
することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両の急減速を検知してエアバッグを作動させる慣性体を移動阻止 状態とする安全装置を車体への組付が終了した後に解除するためのエアバッグ用 安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エアバッグ装置では、車両の急減速状態を検知する慣性ボール及び揺動レバー 等の慣性体の作動によって、インフレータに封入されたガス発生物質を燃焼させ 、エアバッグ袋体を膨張させる構造となっている。
【0003】 このエアバッグ装置には、安全装置が設けられている。安全装置は、車体(例 えば、ステアリング)への組付前に前記慣性体の移動を阻止する役目を有してい る。これにより、エアバッグ装置の組付前の誤動作を防止することができる。
【0004】 この安全装置は、エアバッグ装置の組付後に解除する必要があり、その構造と して、解除ボルトの螺合動作による軸線方向移動力をカムを介して、直角方向の 移動力に変換し、エアバッグ装置から突出している解除ピンを押圧して解除する ものがある。
【0005】 このような構造では、直線移動力をカムを介して直角方向の直線移動力に変更 させるため、解除のための操作力が大きく操作ストロークを確保するために解除 ボルトの螺合操作量が多くなる。
【0006】 また、安全装置の他の構造としては、インフレータ軸回りの回転によって慣性 体の移動を可能及び移動を阻止するストッパ部材(ストッパピン)を解除ボルト の軸線方向移動力によって回転させるようにしたものがある。これによれば、解 除ボルトの螺合操作量も少なくて済む。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、解除ボルトは車体側に取付けられ、ストッパピンはエアバッッ グ装置側に取付けられるものであり、この解除ボルトとストッパピンとの相対位 置が合っていないと、解除ボルトの軸線方向移動力を確実にストッパピンへ伝え ることができない。このため、解除ボルトとストッパピンとの位置合わせが必要 となるが、これを確実に行うためには、作業が煩雑となる。
【0008】 本考案は上記事実を考慮し、回転によって慣性体の移動を可能又は阻止するス トッパ部材と、このストッパ部材に回転力を伝達する解除ボルトとの位置決めを 確実にすることができ、組付作業作業性を向上することができるエアバッグ用安 全装置を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の考案は、車両の急減速を検知してエアバッグを作動させる慣 性体を移動阻止状態にすると共に車体への組付終了後にこの阻止を解除すること が可能なエアバッグ用安全装置であって、前記慣性体の阻止位置及び慣性体の移 動可能位置に回転可能なストッパ部材と、前記ストッパ部材を前記阻止位置方向 に付勢回転させる付勢手段と、車体に取付けられ解除ボルトの螺合操作によって 前記ストッパ部材へ係合可能とされ前記ストッパ部材を前記付勢手段の付勢力に 抗して前記移動可能位置へ回転させる作動プレートと、前記作動プレートを前記 解除ボルトの軸直角方向へ相対移動可能に解除ボルトへ連結する連結手段と、前 記作動プレートの軸線方向移動に伴って作動プレートを解除ボルトの軸直角方向 へ案内移動する案内手段と、を有している。
【0010】 請求項2に記載の考案は、前記案内手段が、前記作動プレートと前記ストッパ 部材との当接面に形成された斜面部であることを特徴としている。
【0011】
【作用】 請求項1に記載の考案によれば、ストッパ部材は付勢手段の付勢力によって慣 性体の保持位置とされているため、車体への組付時に慣性体が移動することはな く、このためエアバッグが誤作動することはない。
【0012】 エアバッグの組付後、予め車体側に取付けられた解除ボルトを螺合操作する。 これにより、この解除ボルトに連結手段によって連結された作動プレートが解除 ボルトの軸線方向へ移動される。ここで、ストッパ部材と作動プレートとが正規 の位置にある場合は、作動プレートの移動によってストッパ部材が付勢手段の付 勢力に抗して回転され、慣性体移動可能位置とすることができる。
【0013】 ここで、作動プレートとストッパ部材とが正規の位置にない場合、連結手段で は、作動プレートを解除ボルトに対して軸直角方向に移動可能に連結しているた め、案内手段によって、作動プレートの移動に伴って作動プレートが解除ボルト の軸直角方向に案内移動され、ストッパ部材との相対位置を正規な位置とするこ とができる。
【0014】 このように、解除ボルトの軸線方向移動に伴って、位置合わせが行われるため 、解除ボルトとストッパ部材との位置決めが比較的ラフであってもよく、組付作 業性が向上する。
【0015】 請求項2に記載の考案によれば、前記案内手段として、作動プレートとストッ パ部材との当接面に斜面部を形成し、この斜面部がカムとして働き、作動プレー トの解除ボルトの軸線方向移動力に伴って、解除ボルトの軸直角方向へ移動され る。
【0016】
【実施例】
図1には、本実施例に係るエアバッグ装置10が示されている。このエアバッ グ装置10は、ステアリングホイール12の芯金14に設けられたハブ14Aに 図示しない支持ブラケットを介して取付けられている。ステアリングホイール1 2は、孔16を貫通する図示しないステアリングシャフトに連結されている。
【0017】 エアバッグ装置10は、略箱体形状のベースプレート18を備えている。ベー スプレート18の外周部は、反乗員側に受けて屈曲された支持フランジ18Aが 一体形成されている。また、ベースプレート18の中央部には円孔が形成され、 インフレータ20が取付けられている。
【0018】 インフレータ20は略円柱状とされ、その周囲に方形状のフランジ22が形成 され、このフランジ22がボルト24でベースプレート18面に固着されている 。このボルト22によって袋体26の周端が共締めされている。袋体26は、イ ンフレータ22とエアバッグカバー28との間に折り畳まれた状態で収容されて いる。
【0019】 インフレータ22の周面には、所定の間隔で複数個のガス孔30が形成されて いる。
【0020】 インフレータ22の軸芯部には車両急減速時に作動する起動装置32が配設さ れ、さらに起動装置32の外周部には、図示しない雷管、伝爆剤及びガス発生物 質が収容されている。ここで、車両が急減速状態となると、起動装置32が作動 して雷管を発火させ、伝爆剤を介してガス発生物質が燃焼されて大量のガスが発 生する。ガスは、ガス孔30から噴出し、袋体26を膨張させる構成である。こ の袋体26の膨張によってエアバッグカバー28が破断して、膨張した袋体26 は、ステアリングホイール12と乗員との間に介在され、乗員を保護することが できる。
【0021】 図2に示される如く、起動装置32は、開口部が着脱部材34で閉止された図 示しないケースに収容されている(図2は上側が図1の右側に対応するように図 示されている。) 起動装置32のケース内には、慣性体としてのボール38がケースの軸心を中 心として対称の位置に2個配置されている。各ボール38及びその関連部品は対 称形であるので、一方のみについてその構成を説明し、他方の構成の説明は省略 する。
【0022】 ボール38は円筒系のシリンダ(図示省略)内に収容されている。シリンダの 軸線は、ケースの軸線と平行となるように固着されている。ここで、ボール38 に急激な加減速が加わると、その慣性力によってボール38がシリンダ内で軸線 方向へ移動するようになっている。
【0023】 ボール38には、ケース開口部側で揺動バー42の一方の端部42Aが当接さ れている。この揺動バー42の中間部には、ケースの軸線方向に沿って配設され たピン44が当接されている。
【0024】 ピン44は、圧縮コイルばね46によって、揺動バー42をボール38方向へ 押圧付勢している。
【0025】 揺動バー42の他方の端部には、ドライブシャフト48が揺動バー42の軸方 向と直交する面内でかつボール38の移動方向と直交する方向に固着されており 、ドライブシャフト48の両端部はケースに回転可能に軸支されている。
【0026】 ドライブシャフト48には、着火ピン50の鍔部50Aが係止されている。着 火ピン50は、前記鍔部50Aとドライブシャフト48との係止状態が解除され ると、圧縮コイルばね51の付勢力によって図示しない雷管方向へ軸移動される ようになっており、雷管を発火させる役目を有している。
【0027】 ケースの軸心部には、長手方向をケースの軸方向に向けてロックピン52が設 けられている。ロックピン52の一端には、外周の一部が切欠かれた切欠部54 が形成されて着脱部材34の貫通孔34Aを貫通している。
【0028】 ロックピン52の長手方向中間部には、直径方向に一対のロック部材56が一 体に取付けられている。また、ロックピン52には、ねじりコイルばね58が取 付けられている。このねじりコイルばね58の付勢力でロック部材54が揺動バ ー42の移動軌跡上に配設される方向へ回転されており、揺動バー42の移動( 回転)を阻止している(保持位置)。ここで、ロックピン52がねじりコイルば ね58の付勢力に抗して回転(約35°)されると、ロック部材56が揺動バー 42の移動軌跡上から退避され、揺動バー42はボール38の移動に伴って移動 (回転)可能となる(移動可能位置)。
【0029】 図3に示される如く、ロックピン52の一端部に形成された切欠部54には、 レバー60が取付けられている。このレバー60は、切欠部54への取付孔62 が設けられた基部の外周の一部がロックピン52の軸方向から見て図4及び図5 に示される如く、略山型形状とされる斜面部60A、60Bが形成されている。 また、この基部の外周の多部からは半径方向に突片60Cが一体形成されている 。ここで、斜面部60Aを挟む対辺、すなわち斜面部60Bと背面部60Dとは 平行とされ、後述する作動プレート64のU字溝98に収容可能となっている。
【0030】 このレバー60に対応して、車体(本実施例ではステアリングホイール12) 側には、略コ字型のブラケット68に取付けられた解除ボルト70が設けられて いる。ブラケット68には、互いに同軸とされた円孔72、74が形成され、そ の一方の円孔72には、雌ねじが形成されている。解除ボルト70は、段付きと され、その基部側の大径部に円孔72の雌ねじと螺合する雄ねじが形成されてい る。また、大径部側の外周には、圧縮コイルばね76が取付られている。
【0031】 また、解除ボルト70の先端部には、小径部よりもさらに小径とされたリング 溝78が形成されている。この解除ボルト70は、前記円孔72、74を貫通し て、作動プレート64と係合されている。これにより、解除ボルト70は、圧縮 コイルばね76の付勢力を受けても、抜け落ちることが防止されている。
【0032】 作動プレート64は、1枚の平板がプレス加工されて形成されており、略L字 型に屈曲された基部80と、この基部80の一端から延長される作動部82とで 構成されている。作動プレート64の基部80には、その幅方向両端部に案内突 起84が形成されている。作動プレート64の案内突起84付近は、ガイド部材 86の支持面86Aに支持されている。このとき、この案内突起84は、支持面 86Aの幅方向両端部に形成されたレール部88に収容されるようになっている 。一対のレール部88の対向壁は、図4に示される如く、入口部の大間隔対向壁 88Aと奥側の小間隔対向壁88Bとが中間部の斜面部88Cで連続されており 、奥側の大間隔対向壁88Aは案内突起84の先端部間寸法とほぼ一致されてい る。このため、図4(A)に示される如く、作動プレート64は支持面86Aの 奥まで押し込まれると(矢印A方向とは反対方向)、支持面86Aの幅方向(図 4の上下方向)中央に位置することになる。
【0033】 ガイド部材86の支持面86Aの奥側には、前記ブラケット68の一部を収容 する矩形筒体部90が一体形成されている。ここで、図4(A)の状態では基部 80Aは、矩形筒体部90のガイド部材86側表面へ当接している。
【0034】 作動プレート64の基部80には、縦直部80Aと水平部80Bとの屈曲部に 跨がるように孔92が形成されている。この孔92の縦直部80A側に連続して 長孔94が形成されている。この孔92及び長孔94に対応して、ガイド部材8 6の矩形筒体部90にも孔96が形成されている。
【0035】 ここに、孔92と孔96の幅寸法(図3の矢印C、D方向寸法)は、解除ボル ト70の小径部よりも大きく、長孔94の幅寸法(矢印B方向)はリング溝78 よりも大きく解除ボルト70の小径部よりも小さい。また、長孔94の長手寸法 (矢印C、D方向)はリング溝78よりもかなり大きくされている。
【0036】 ここで、矩形筒体部90を作動プレート64と共に前記ブラケット68の円孔 74が形成された立設部に全嵌入ストロークの約1/2だけ嵌入し(矢印B方向 )、解除ボルト70を孔72、74内へ挿入すると、前記円孔74を貫通した解 除ボルト70のリング溝78よりも先端が水平部80B側の孔92内へ入り込む 。
【0037】 ガイド部材86を作動プレート64と共に残りの1/2のストロークだけ矢印 B方向へ押込むと、解除ボルト70のリング溝78は、孔92と長孔94との間 の狭幅部を通って長孔94へ収容されることにより、解除ボルト70と作動プレ ート64とは連結され、かつ作動プレート64は、リング溝78が長孔94内で 移動可能な分、解除ボルト70に対して軸直角方向(矢印C、D方向)に移動可 能となる。
【0038】 また、解除ボルト70を圧縮コイルばね76の付勢力に抗して矢印E方向へ押 込み、さらに大径側の雄ねじを円孔72に形成された雌ねじと螺合させることに より、作動プレート64は解除ボルト70と共に軸方向へ移動されるようになっ ている。
【0039】 作動プレート64の作動部82は、基部80面から略直角に屈曲され、さらに 前記レバー60方向に略直角に屈曲されている。作動部82の先端部は、前記レ バー60に設けられた斜面部60A、60Bと対応する斜面部82A、82Bが 作動プレート64の進行方向(矢印A方向)に対して傾斜して形成されている。 また、前記レバー60の突片60Cに連続する側の斜面部60Bに対応する斜面 部82Bからは、さらに延長されて、突片60Cと対応される斜面部82Cが斜 面部82Bと略平行に形成されている。
【0040】 斜面部82A、82B間には、矢印A方向が長手方向とされるU字溝98が形 成され、レバー60の斜面部60A、60Bとの角部(実際には曲面で連続され ている)がこのU字溝66の幅方向中間に位置した状態が、作動プレート64と レバー60とが正規の位置とされる。ここで、斜面部82A、斜面部82B、突 片82Cの順に基部80から離れて形成されている。
【0041】 作動部82の斜面部82A、82B、82Cは、解除ボルト70の螺合操作に よってレバー60の斜面部60A、60B及び突片60Cと当接されるため、作 動プレート64は、支持面86A上で、レバー60の斜面部60A、60B及び 突片60Cに案内されて解除ボルト70の軸直角方向へ案内移動されて、前記正 規の位置とされる構成である。
【0042】 この正規の位置で解除ボルト70がさらに軸方向(矢印E方向)へ移動される と、レバー60がねじりコイルばね58の付勢力に抗して矢印F方向に回転され (約35°)、斜面部60Bと背面部60Dとで挟まれた基部がU字溝66に収 容され、この状態が保持される。これによって、前記ロックピン52による揺動 バー42の移動阻止を解除することができる。
【0043】 以下に本実施例の作用を説明する。 エアバッグ装置10のインフレータ20をステアリングホイール12に組付け る場合、インフレータ20に装備された起動装置32内のボール38が揺動し、 雷管を発火させることのないように、ロックピン52がねじりコイルばね58の 付勢力で回転され、揺動バー42が移動されない保持位置となっている。このた め、組付時のボール38及び揺動バー42の移動は阻止され、安全にインフレー タ20を組付けることができる。
【0044】 ステアリングホイール12には、予め作動プレート64、ガイド部材86及び 解除ボルト70が取付けられている。インフレータ20が組付けられると、ロッ クピン52の端部に取付けられたレバー60が解除ボルト70の先端部に連結さ れた作動プレート64と対応される。
【0045】 作動プレート64とレバー60との相対位置が正規の位置の場合、解除ボルト 70の螺合操作に応じて、作動プレート64が支持面86Aに沿ってレバー60 方向(解除ボルト70の軸線方向)へ移動する。この移動によって、作動部82 の斜面部82Cが突片60Cと当接し、突片60Cが斜面部82Cに押圧されて 、レバー60はねじりコイルばね58の付勢力に抗してロックピン52と共に矢 印F方向に軸回転される。
【0046】 レバー60が所定角度(約35°)回転されると、レバー60の斜面部60B と背面部60DがU字溝66の側端に案内されてレバー60の一部がU字溝66 に収容される。これにより、レバー60は所定角度回転された状態で保持される (図4(D)及び図5(C)参照)。
【0047】 このレバー60と共に回転されるロックピン52は、ロック部材56が揺動バ ー42の移動軌跡上から退避され(移動可能位置)、揺動バー42は回転可能状 態となり、安全装置の解除が完了する。
【0048】 通常の車両走行状態では、起動装置34が作動することはないので、袋体26 が膨張することはない。
【0049】 この状態から車両急減速状態となると、慣性力によってボール38が移動し、 揺動レバー42を回転させ、鍔部50Aに係止されていた着火ピン50が圧縮コ イルばね51の付勢力で雷管方向へ軸線移動し、雷管を発火させ伝爆剤を介して ガス発生物質が燃焼する。このため、大量のガスが発生して袋体26内へ流入し 、袋体26を膨張させる。これにより、膨張する袋体26によってエアバッグカ バー28が破断して、乗員を保護することができる。
【0050】 ここで、インフレータ20の組付時に位置ずれが生じていると、レバー60と 作動プレート64との相対位置が正規の位置とならない場合がある。
【0051】 図4の(A)に示される如く、レバー60が作動部82の斜面部82A側(矢 印D方向)にずれていた場合、作動プレート64の移動(解除ボルト70の軸線 方向移動)によって、まず、レバー60の突片60Cと作動部82の斜面部82 Cとが当接される(図4の(B)参照)。さらに、作動プレート64が矢印A方 向に移動されると、レバー60はレバー60の突片60Cに案内されて矢印F方 向に回転し(図4の(C)参照)、作動プレート64全体が長孔94に沿って支 持面86Aの幅方向(矢印D方向)に移動される(図4の(D)参照)。この移 動は、解除ボルト70の周溝78が長孔94に収容されているため、容易になさ れる。これにより、レバー60の一部がU字溝66内に収容されて保持される。
【0052】 次に、図5の(A)に示される如く、レバー60が作動部82の斜面部82B 側(矢印C方向)にずれていた場合、作動プレート64の移動によって、まず、 突片60Cと斜面部82Cとが当接し、レバー60は矢印F方向に回転される( 図5の(B)参照)。この状態では、ロックピン52によるボール38及び揺動 バー42の保持は解除されるが、レバー60は完全に保持されていない。
【0053】 作動プレート64がさらに移動されると、作動部82の斜面部82Bがレバー 60の斜面部60Aと斜面部60Bとの角部に案内されて、作動プレート64全 体が長孔94に沿って支持面86Aの幅方向(矢印C方向)に移動されながら、 U字溝66内に収容される(図5(C)参照)。
【0054】 このように、本実施例では、予め車体(ステアリングホイール12)側に取付 けられた作動プレート64と、インフレータ20側に取付けられたレバー60と の相対位置が正規の位置とならずに組付けられても、作動プレート64と解除ボ ルト70とを作動プレート64が解除ボルト70の軸直角方向に移動可能に連結 し、さらに、作動部82とレバー60と互いの当接面に斜面部等の案内面を設け たので、作動プレート64の移動(解除ボルト70の軸線方向移動)に伴って、 作動プレート64が解除ボルト70の軸直角方向に案内移動され、正規の位置に 修正することができ、組付作業時の位置決め精度をラフとすることができ、組付 作業性が向上する。
【0055】
【考案の効果】 以上説明した如く本考案に係るエアバッグ用安全装置は、回転によって慣性体 の移動を可能又は阻止するストッパ部材と、このストッパ部材に回転力を伝達す る解除ボルトとの位置決めを確実にすることができ、組付作業作業性を向上する ことができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るエアバッグ装置の断面図であ
る。
【図2】起動装置の分解斜視図である。
【図3】本実施例に係る起動装置の安全装置を解除する
機構を示す分解斜視図である。
【図4】(A)乃至(D)はレバーが作動プレートの上
側にずれて組付けられた場合の作動図である。
【図5】(A)乃至(C)はレバーが作動プレートの下
側にずれて組付けられた場合の作動図である。
【符号の説明】
10 エアバッグ装置 12 ステアリングホイール 20 インフレータ 26 袋体 32 起動装置 38 ボール(慣性体) 52 ロックピン(ストッパ部材) 58 ねじりコイルばね(付勢手段) 60 レバー(ストッパ部材) 60A 斜面部(案内手段) 60B 斜面部(案内手段) 60C 突片(案内手段) 64 作動プレート 66 U字溝 70 解除ボルト 78 周溝(連結手段) 82A 斜面部(案内手段) 82B 斜面部(案内手段) 82C 斜面部(案内手段) 94 長孔(連結手段)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の急減速を検知してエアバッグを作
    動させる慣性体を移動阻止状態にすると共に車体への組
    付終了後にこの阻止を解除することが可能なエアバッグ
    用安全装置であって、前記慣性体の阻止位置及び慣性体
    の移動可能位置に回転可能なストッパ部材と、前記スト
    ッパ部材を前記阻止位置方向に付勢回転させる付勢手段
    と、車体に取付けられ解除ボルトの螺合操作によって前
    記ストッパ部材へ係合可能とされ前記ストッパ部材を前
    記付勢手段の付勢力に抗して前記移動可能位置へ回転さ
    せる作動プレートと、前記作動プレートを前記解除ボル
    トの軸直角方向へ相対移動可能に解除ボルトへ連結する
    連結手段と、前記作動プレートの軸線方向移動に伴って
    作動プレートを解除ボルトの軸直角方向へ案内移動する
    案内手段と、を有するエアバッグ用安全装置。
  2. 【請求項2】 前記案内手段は、前記作動プレートと前
    記ストッパ部材との当接面に形成された斜面部であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のエアバッグ用安全装置。
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