JPH0610327B2 - トルクセンサ - Google Patents

トルクセンサ

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JPH0610327B2
JPH0610327B2 JP59135958A JP13595884A JPH0610327B2 JP H0610327 B2 JPH0610327 B2 JP H0610327B2 JP 59135958 A JP59135958 A JP 59135958A JP 13595884 A JP13595884 A JP 13595884A JP H0610327 B2 JPH0610327 B2 JP H0610327B2
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JP
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magnetic
torque
torque sensor
amorphous
alloy
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JP59135958A
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政司 佐橋
忠彦 小林
浩一郎 猪俣
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Toshiba Corp
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は非接触でトルクを検出するトルクセンサに関す
る。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
トルクは回転駆動系の制御を行なう場合の基本量であ
り、これを精密に検出するためには非接触構造であるこ
とが必要である。
最近、アモルファス磁性合金の磁気ひずみ特性を利用
し、直接非接触でトルクを検出するトルクセンサが提案
されている(電気学会マグネティックス研究会資料MAG-
81-72)。
これは、大きな磁気ひずみ特性を有するアモルファス磁
性薄帯を回転軸に巻いて固定し、トルクに伴う回転軸の
ひずみ応力を、磁気ひずみに伴うアモルファス合金の磁
気特性の変化として検出することによりトルクを非接触
で検出するものである。
このトルクセンサを第1図に従って更に詳しく説明す
る。第1図において、回転軸1の外周にはアモルファス
磁性合金の薄帯から形成された環状磁心2が固定されて
いる。この環状磁心2には予めその周方向3に対して角
度θの傾き方向に誘導磁気異方性Ku′4が付与されてい
る。
また、環状磁心2の周囲には図示しない検出コイルが配
設され、更にこの検出コイルは図示しない検出回路と接
続されている。ここで、説明を簡単にするためにθ>4
5゜、飽和磁歪定数λs>0と仮定する。
いま、回転軸1にトルク5を印加すると、環状磁心2に
は+45゜方向に張力σが、−45゜方向に圧縮応力−
σが加わり、磁気ひずみ効果により誘導磁気異方性Ku″
6(=3λs・σ)が+45゜方向に誘導される。この
結果、Ku′とKu″の合成として誘導磁気異方性はKu7へ
変化する。
一般に磁性体の透磁率は励磁方向に対する誘導磁気異方
性方向によって変化するから、上述したように回転軸1
に印加されたトルクによって環状磁心2の誘導磁気異方
性が変化するようにすれば、この環状磁心2の周囲に設
けられた検出コイル及びこれと接続した検出回路により
透磁率の変化を電圧の変化として出力することによっ
て、トルクを検出することができる。
上記トルクセンサにおいては環状磁心2に予め誘導磁気
異方性Ku′4を付与しておく必要があるが、その具体的
な方法としては、回転軸の径に合わせてアモルファス磁
性合金薄帯の環状磁心を作製し、熱処理して内部応力を
除去した後、これを回転軸に挿着して軸にねじりを与え
た状態で接着し、軸のねじりをもどすという方法が知ら
れている。
しかし、この方法は予めシャフトの径に合わせた環状磁
心を作製する必要があること、回転軸にねじりを与える
必要があることなど工程が煩雑になるという欠点があ
る。
これに対して、本発明者らはアモルファス磁性合金薄帯
に予め誘導磁気異方性を付与した後、この薄帯を回転軸
に固定するという方法を見出し、先に出願した。この具
体的な方法の1つとしては、アモルファス磁性合金薄帯
の長手方向に対してある角度θを持つ方向に外部から直
流磁場を印加したまま加熱する方法である。この方法を
用い、本発明者らは種々のアモルファス磁性合金に対し
て誘導磁気異方性を付与したところ、合金組成によりそ
の大きさがかなり変化することを見出した。
〔発明の目的〕
本発明は磁場中熱処理により大きな誘導磁気異方性を付
与し得るアモルファス磁性合金を見出し、広範囲のトル
クに亘って検出出力の大きなトルクセンサを提供しよう
とするものである。
〔発明の概要〕
本発明者らは、トルクセンサの線形性について鋭意研究
を行なったところ、この線形性の保証には、磁性金属薄
帯の飽和磁歪定数(λs)と誘導磁気異方性(Ku0)大き
く関係していることを見い出した。
本発明者らの研究によれば、Ku0/3・λs・σA2(K
u0:誘導磁気異方性,λs:飽和磁歪定数,σA:磁性金
属薄帯の表面応力)のとき、 (T:トルク,d:トルク伝達軸(回転軸)の直径,G
T:トルク伝達軸の剛性率,GA:磁性金属薄帯の剛性
率)の範囲で優れた線形性を得ることができることが見
い出された。
すなわち、 の範囲で良好な線形性が得られるのである。
上述した式から明らかなように、広範囲のトルクに対し
線形性を保証するためには、Ku0/λsの値が重要な因子
となることがわかる。
この式の物理的意味としては、異なる2種類の異方性Ku
0と3λsσAの競合において、 Ku03λsσA近傍で容易磁化方向の不安定性を生じ、
飽和現象を引き起こすわけであるのでKu0が、3λsσA
り十分大きければ、この飽和現象は起きず容易磁化方向
はKu0近傍でわずかに変化するにとどまる。この線形現
象の臨界値がKu0/λs=2と言うことである。
このように本発明者らの研究によれば、Kus/λsが大き
い程、広範囲のトルクで線形性が保証されることが見い
出されたのである。
したがって、同程度のλsを有する磁性金属薄帯の場
合、磁場中熱処理により付与可能なKu0の値が大きれれ
ば大きいほど、より広範囲なトルクを線形性よく検出可
能となるわけである。
本発明のトルクセンサは、回転軸に固定する磁性金属薄
帯として、原子%表示で (Fe1-aM′100-z (但し、M=CoまたはNiのうち少なくとも1種、 M′=Ti,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Cr,M
o,W,Al,Y,希土類金属のうちから選択される少
なくとも1種 M=Niの場合、0.05≦a≦0.4, M=Coの場合、0.05≦a≦0.95,75≦z≦
98) にて表されるアモルファス磁性合金を用いたことを特徴
とするものである。
以上のような組成を有するアモルファス磁性合金は磁場
中熱処理により大きな誘導磁気異方性を付与することが
でき、こうしたアモルファス磁性合金薄帯を用いたトル
クセンサは広範囲のトルクを線形性良く検出することが
できる。
本発明において、Mは中熱処理により大きな誘導磁気異
方性を得るための必須成分であり、CoまたはNiのうち少
なくとも1種が用いられる。ここで、M=Miの場合、
0.05a0.4、M=Coの場合、0.05a
0.95とそれぞれaの範囲を限定したのは、この範囲
を逸脱すると、磁場中熱処理により大きな誘導磁気異方
性が得られないためである。
また、M′は結晶化温度が高く、熱安定性に優れたアモ
ルファス合金の製造に不可欠な元素であり、上述した各
種元素のうちから選択される少なくとも1種が用いられ
る。ここで、Zの範囲を75〜98(原子%)に限定し
たのは、この範囲を逸脱するとアモルファス合金の製造
が困難となるためである。
なお、本発明のトルクセンサに用いられるアモルファス
磁性合金は液体急冷法、例えば単ロール法、双ロール法
当や気相成長法、例えばスパッタ法等種々の方法により
製造することができる。
〔発明の実施例〕
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
実施例1〜19及び比較例1〜7 下記表に示す組成の各アモルファス磁性合金の薄帯を単
ロール法を用いて作製した。得られた薄帯の幅は約5m
m、平均の板厚は約30μmであった。
これらのアモルファス磁性合金について、磁場中熱処理
を行ない、誘導磁気異方性定数Kuを求めた。なお、Kuを
求める方法としては長さ10cmの各アモルファス合金薄
帯について長さ方向及び巾方向に磁場を印加して熱処理
した後、長さ方向の磁化曲線を測定して、第2図に模式
的に示すような2つの磁化曲線(長さ方向に磁場を印加
した場合…I、巾方向に磁場を印加した場合…II)を求
め、第1象現において2つの磁化曲線が囲む面積からKu
を算出した。これらの結果を下記表に示す。
上記表から明らかなように比較例1〜3はメタロイド元
素(Si,B)を含むものであり、いずれもKuが小さい。
また、比較例4はNiの組成を表わすaが0.05未満、
比較例5はNiの組成を表わすaが0.4を超え、比較例
6はCoの組成を表わすaが0.05未満、比較例7はCo
の組成を表わすaが0.95を超えているので、いずれ
もKuが小さい。
これに対して実施例1〜19はいずれもKuが大きな値と
なっている。したがって、アモルファス磁性合金に予め
誘導磁気異方性を付与した後、回転軸に巻いて固定する
という簡便な工程で製造されるトルクセンサで、充分大
きなトルクを高感度に検出することができる。
〔発明の効果〕
以上詳述した如く本発明によれば、磁場中熱処理により
大きな誘導磁気異方性を付与し得るアモルファス磁性合
金を用いて、広範囲のトルクを高感度に検出し得る工業
上極めて有益なトルクセンサを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るトルクセンサの原理図、第2図は
誘導磁気異方性定数を求める方法を示す説明図である。 1…回転軸、2…環状磁心、3…周方向、4,6,7…誘
導磁気異方性、5…トルク、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁歪を有する磁性金属薄帯を回転軸に固定
    し、該回転軸に加えられたトルクにより前記磁性金属薄
    帯の磁気特性が変化することを利用してトルクの非接触
    検出を行うトルクセンサにおいて、前記磁性金属として (Fe1-aM’100-z (但し、M=CoまたはNiのうち少なくとも1種、 M′=Ti,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Cr,M
    o,W,Al,Y,希土類金属のうちから選択される少
    なくとも1種 M=Niの場合、0.05≦a≦0.4, M=Coの場合、0.05≦a≦0.95,75≦z≦
    98) にて表されるアモルファス磁性合金を用いたことを特徴
    とするトルクセンサ。
JP59135958A 1984-06-30 1984-06-30 トルクセンサ Expired - Lifetime JPH0610327B2 (ja)

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JP59135958A JPH0610327B2 (ja) 1984-06-30 1984-06-30 トルクセンサ

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JP59135958A JPH0610327B2 (ja) 1984-06-30 1984-06-30 トルクセンサ

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JPS6115942A JPS6115942A (ja) 1986-01-24
JPH0610327B2 true JPH0610327B2 (ja) 1994-02-09

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